サーシャ「第一の解答ですが、」サローニャ「サンタクロースちゃんです!」ミ☆ (160)




・クリスマスネタだよ。

・短めにすぐ終わるように心がけるよ!

・ぶっちゃけ現行スレ掛け持ちしすぎだけど全部完結させるなり終わらすなりなんなりすれば文句ねぇだろファック!

・何でも許せる人向け。




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ロシア。



「プレゼント、何貰えるかな」

「私、ぬいぐるみがいい!」


「Ах, милый барин, скоро святки,♪」

「И ей не быть уже моей;♪Богатый выбрал да постылый,」

「Ей не видать веселых дней".~♪」




サローニャ「…」

サーシャ「…」



サローニャ「…お子ちゃまはいいねぇ。メルヘンな夢を無邪気に信じてられるから」

サローニャ「ああ、トロイカ歌ってた子以外は」


サローニャ「サローニャちゃんなんてロシア成教に帰ってこれたはいいけどそっこーでお仕事ちゃんだってゆーのにさ」

サーシャ「第一の質問ですが、あなたもまだお子ちゃまでは?」

サローニャ「うっせー。15才ちゃんはもう子供じゃないから」

サローニャ「それにしても。総大主教様が私達に何の用ですかにゃ?」

サーシャ「第一の解答ですが、」





サーシャ「どうも私達にサンタクロースをやれとの事です」

サローニャ「え?ジェド・マロースやスネグー・ラチカじゃなくて?」

サーシャ「ええ」

サローニャ「ふーん…?」




サローニャ(この子と私って初めて会うんだよねぇ。元々所属部署違うしぃ?)

サローニャ(むー、仲良くやれるかにゃ?)

サローニャ(この子…なんか…こう、無愛想というか、ぬーんってしてるし)

サーシャ「…」ヌ-ン

サローニャ(とっつきにくぃー!)ヌォォオ!



ロシア成教、総大主教執務室



クランス「ああ来てくれましたか」

サローニャ「はい」

サーシャ「ええ」


クランス「実はですね、学園都市との懇親イベントとしてサンタクロースに扮してクリスマスプレゼントを配るイベントをやろうという話になっています」


サローニャ(うわぁ面倒くさい)

サーシャ(何故私たちが)



クランス「こうなった経緯を簡単に言いますと…」

クランス「『いやーホント操られてたとはいえ第三次世界大戦とか起こしてマジ超ゴメンね!仲直りしようぜ!ほんとマジ反省してっから!』」

クランス「『じゃあやるべ?もーすぐキリストの誕生日だし?クリパとかイベントやるべ?』」

クランス「『『ウィー!!!』』」

サローニャサーシャ((なんだそのチャラいテンション))

クランス「…ですが…御存知の通り、ロシアのクリスマスというのは日本と違って12/25ではなく1/7から」

クランス「そしてニュアンスとしては日本で言う年明けと大晦日を祝うような形になっています」

クランス「来るのもサンタクロースではなく、イベント内容としては家族で過ごし、青い服を着た老人、ジェド・マロースと雪の妖精スネグー・ラチカという妖精が教会でプレゼントを配ります」

クランス「ただ、今回は日本。日本のクリスマスはカップルや友達と過ごしたり家族で過ごして、夜は枕元にサンタクロースと呼ばれる赤い服を着た老人が現れ、良い子へのプレゼントを置いておく…」

クランス「といった風習となっています」


クランス「そしてこのイベントを行うにあたり、今手が空いてるのが貴方達だけなので」

サローニャ「…」


クランス「行ってきてください」ニッコリ!

サローニャサーシャ「「……」」


クランス「二人ともすんごいイヤそうな顔しないでください」




サーシャ「しかし…私はこれからちょっと風邪を引く予定ですし」ケホンカホン

クランス「いやひかないでください。その予定はキャンセルしてください」

サローニャ「サローニャちゃんはちょっとその日グレムリンガールズちゃんで同窓会的な女子会やる予定があったりなかったり」

クランス「じゃあ大丈夫ですね。キャンセルして行ってこい」ニッコリ


サローニャサーシャ「「…」」

クランス「二人とも。そろそろその苦虫を噛み潰した顔やめて早く行かないと七つの大罪術式くらわしますよ」





サローニャ「そんなわけでーー」コホン!



サローニャ(肩出しミニスカサンタ)「サロにゃんクロースです!☆」キャピン

サーシャ(フードと肩かけ付きミニスカサンタ)「サーシャクロースです」ヌ-ン


















ワシリーサ(トナカイコスプレ)「トナリーサ。サーシャちゃんに鞭で打たれる係よん♪」ハァハァハァハァハァ


サーシャ「第二の質問ですがとりあえず今ブチますね?」ベチ-ン!

ワシリーサ「あはん!///」


サローニャ「ねぇちょっと…サーシャちゃんは部署とか上司とか、ついていく人とかをもうちょっと選ぶべきじゃにゃいかね?」ヒソヒソ

サーシャ「第二の解答ですが…出来るものなら入信した時に既にそうしています」ベチ-ンベチ-ン


ワシリーサ「あんっ///サーシャちゃんの言葉と物理な鞭がっ♪」



サローニャ「どんびきちゃん」

ワシリーサ「黙れ小娘!私とサーシャちゃんの愛を育む姿がわからぬか!?」

サーシャ「1ミリも育まれてませんから」ベチ-ン!

ワシリーサ「おっふ!///」

サローニャ「…ん?おっ、それ?」



ソリ<キラリン

ワシリーサ「そーよっんっふ!?」



サローニャ「ところで…プレゼントちゃんは誰にどーやって配るの?」

サーシャ「第三の解答ですが、総大主教によりますと…このソリに積まれた白い大きな袋に手を入れれば自動的に配るべきプレゼントが出てくるそうです」

サローニャ「へー」

ワシリーサ「あっ、ちなみに配達先は私が把握してるわ?」

サーシャ「第三の質問ですが…本当にナビゲーターがワシリーサで大丈夫なのかと」

ワシリーサ「安心してっ!私頑張ってソリ引っ張るから!!あっなんならサーシャちゃん背中に乗ってく?!」

サーシャ「だまれしね。シンプルに。しね」つトンカチ



ゴンガンドンバンガンギンドンガングジャ!!!!!! ▼

直後に、原始的な暴力の音が連続した。 ▼



サローニャ「なんかそれ懐かしっ」







ワシリーサ「」ビグンッ!ビグンッ!

ワシリーサ「」

サーシャ「ふぅ…悪魔は滅びました」

ワシリーサ「けど死なないのよね!私はバーバヤーガの命の水のおかげで不死だから!!!」

ワシリーサ「そうつまり永久機関…!サーシャちゃんの愛を受けて死ぬ→一つの愛が完成する→復活→サーシャちゃんprpr→愛を受ける」


サーシャ「第四の質問ですが神よ…何故彼女に一番与えてはいけない能力を」

ワシリーサ「つまり神は言っているという事ね!『サーシャたんを思う存分prprなさい』と!」



サローニャ「サーシャちゃんの上司キャラ濃いね。私あんまし関わりたくないな?」ヒソヒソ

サーシャ「第四の解答ですが、すみません赦してやってください。コイツはこんな奴です」ヒソヒソ



・・・・・・・。



サローニャ「さてと…二人ともソリちゃんに乗りまして」


サローニャ「それじゃ!しゆっぱーつ!」

サーシャ「ではワシリーサ飛んでください」

ワシリーサ「ヒヒーン!!」


サローニャ「馬!?え?!いやほんとにアンタが牽引すんのっていうか飛ぶの?!っうわぉ!?」ガクンッ!!


ビュオン!!!!








シャンシャンシャンシャン♪シャンシャン♪



サローニャ「わーおっ!すごいすごい!!ほんとーにソリちゃんが空飛んでる!」

サーシャ「…第五の質問ですが、夜景が綺麗ですね」

サローニャ「ねー。100万ドルの景色って奴ですかにゃー」

サーシャ「…誰かとこういう景色を見るのも、」

サローニャ「?」

サーシャ「…いえ、第五の解答ですが、何でもありません」


ワシリーサ「ああサーシャちゃんサーシャちゃん。私もサーシャちゃんと100万ドルの景色を見れボガッ」

サーシャ「第六の解答ですが、貴方は私が許可するまで喋らないように」

ワシリーサ「あれっ!?確か私が上司だよね!?」




サーシャ「ちなみにワシリーサは今、何の術式も使ってません」

サローニャ「ええ?!じゃあどういう理屈で」

ワシリーサ「愛!!!愛よ!!?サーシャちゃんのためなら飛べる!!サーシャちゃんを愛してる奴は全員飛べるのよ!!」

サローニャ「バケモノ!?」



ワシリーサ「何言ってるの。愛する人のために空くらい飛べなくてどうするの?」フフン?ドヤァ?


サローニャ「愛すげぇ」

サーシャ「すみませんこういう奴です。…というか『許可なく喋んな』って言いましたよね?お仕置きです」ベシン!

ワシリーサ「あっふん///」






サーシャ「さて…第六の質問ですが、最初はどちらのお宅に?」

ワシリーサ「えー…と」

サローニャ「んー?あっ、こっちにもメモあるよ?なんかねぇ、」ガサゴソ 

サーシャ「おお。やりましたね」

サローニャ「?」

サーシャ「第七の解答ですが、飛ぶ手段は他にもありますしこれでワシリーサは要りません。」

サーシャ「彼女はペテロの撃墜術式で撃墜してしまいましょう」ニコッ...

サローニャ「それガチで死んじゃうヤツだよね?!」



ワシリーサ「【さっきから可愛い部下が『テメェブッ殺す』発言ばかりなんだが】っと…」スマホポチポチ

今回はここまで。クリスマス終わる前までに終わるかなぁ…



サーシャ「それで配達先は」

サローニャ「えー…配達先は常盤台中学生の白井黒子ちゃんですね」

サーシャ「中学生?クリスマスイベントなので小学生以下が対象かと」

サローニャ「まー中1ぐらいならギリ許されるんじゃにゃいですかね」

サーシャ「そういうものですか?」

サローニャ「さあ?でもリストにある以上はお仕事ちゃんなので」

サローニャ「ぴしぴしこなしましょーや。サローニャちゃんは早く終わらせて帰ってあったかいココアちゃんでも飲みたいの」

サーシャ「…」

サローニャ「? どったの?」



サーシャ「…第七の質問ですが、私も、その、」

サローニャ「?」

サーシャ「その私も、一緒に」

サローニャ「…ああ、そんな事?いいよん。終わったら一緒に打ち上げパーリィちゃんでもしましょーか!」

サーシャ「…」ニコッ...!


ワシリーサ「…」ノ

サローニャ「え?あー…」

サーシャ「…」

サーシャ「今のとは全く関係ない話なんですが、部下同士で『集まろっか~』って話になってる集まりに上司が来ようとすると部下から嫌がられますよね」

サーシャ「上司がいたら気を使いますし、上司の悪口で盛り上がれませんし」

ワシリーサ「」

サローニャ「サーシャちゃんサーシャちゃんワシリーサちゃんが血反吐吐いてるからもうその辺で」


サーシャ「でも」
 
サローニャ「まーでもさー?ワシリーサちゃんはそれでもあなたの上司ちゃんだし、折角可愛がってくれてるんだからさ」

サーシャ「ぷいっ」

サローニャ「あんまりヒドイ事ゆーのも」

ワシリーサ「あっ、大丈夫よサローニャちゃん。私ドMだから」ハァハァハァ

ワシリーサ「ハァハァハァハァ…ああんむしろもっと…!もっとイジメてちょうだい!!」ハァハァハァハァ




サローニャ「」

サーシャ「だからイヤなんですよこんちくしょう」グスッ









シャンシャンシャンシャン♪




~みこっちゃんと黒子ルーム~


美琴「うーん…うーん…ちょっとあんた誰よその女…」

黒子「ほねぇひゃまぁ~…ぐへへへ」




~の外~

サーシャ「第八の質問ですが、よく学びの園に不法侵入できましたね」

ワシリーサ「そりゃまぁ不法じゃないもの。事前に『サンタやりに来るから』って言ってあるんだから」

サローニャ「それに乗じた犯罪ちゃんが懸念されますなぁ。サローニャちゃんは学園都市ちゃんの治安なんてどーでもいいですけど」

ワシリーサ「ああ、常盤台は大丈夫じゃない?」

サローニャ「?」

ワシリーサ「最強のセコムって言うか、プレデターがついてるもの」チラ




寮監「クリスマス…クリぼっち…独身…**才、彼氏なし…寒空の下…ガードマン…」ブツブツ

寮監「憎い…!クリスマスが憎い…!」ブツブツ

寮監「侵入者来い…!むしろ来い…!この猛る憎しみを全てブチこんでやる…!」ブツブツ

寮監「ギャシャアアァアアアア!!!!」

寮監「ぉぉぉおおおおおおああ!!!!!血涙が止まらん!!!」

寮監「うぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!クリスマスなんて滅びちまえ!!!」


サローニャ「…なんかすげー闇を抱えてるんですけど」

サーシャ「第八の解答ですが、草食男が増えた現代社会が生んだ悲しき喪女というやつですね」

サローニャ「どっちかっていうと10代から20後半の恋愛離れの件じゃにゃい?あーいう大人ちゃんにはなりたくないねぇ」

サーシャ「第九の質問ですが、私達はいい男を捕まえて…ダメならせめて友達といるようにしましょう」

サローニャ「そーだねん。…あっ、じゃあその時サローニャちゃんが恋人居なかったら一緒にいよーよ」

サーシャ「…!」

サーシャ「つまり…私は貴方にとって、とも…だち…?」

サローニャ「うん!おともだち!」ニコッ

サローニャ「で、いいでしょ?別に減るもんじゃないしぃ?」

サーシャ「…///」ニコッ...!





ワシリーサ「うん。うん。お友達できて良かったわねサーシャちゃん」

ワシリーサ「…」

ワシリーサ(『私達はいい男を捕まえて…ダメならせめて友達といるように』ね)


ワシリーサ(それ…私も15才の時思ってたなぁー)ポロポロポロ

ワシリーサ(でもいいの。私にはサーシャちゃんがいるから!)

ワシリーサ(帰ったら一生分ぐらいサーシャちゃんモフモフしよ)グヘヘヘ

サーシャ「!?」ゾッ



ワシリーサ「さて、それじゃ役割分担しましょっか」

ワシリーサ「私がソリの番人。サーシャちゃんが術式で侵入経路を作ってサローニャちゃんがプレゼント置いてきてね」

サーシャ「わかりました」

サローニャ「りょーかいちゃん!」ビシッ

ワシリーサ「はい、それじゃサーシャちゃんお願いね」

サーシャ「はい。では」

サーシャ「”処刑塔の七つ道具”。”ノコギリ」


ギィコギィコギィコギィコ。


サローニャ「おー…窓ガラスを切って…ドアみたいに。物質歪曲系術式をお持ちだったとは」

ワシリーサ「いやアレ本当は拷問用のヤツなのよ?」

サローニャ「ほへ?」

ワシリーサ「拷問の一環として何度も切り刻んでそのあとまた戻して…の繰り返しのため~っていう機能を応用した副次機能っていうか」

サローニャ「怖っ!?」


サーシャ「第九の解答ですが、あきましたよ」


~室内~


サローニャ「…」ソロリソロリ


美琴「う~ん…なんでよ…私の方が胸が…」

黒子「んっふぃふぃふぃ…ほねぇひゃまぁ…ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ」



サローニャ(どうでもいいけど二人とも気持ち悪い寝言ちゃんですね)




サローニャ「…」

サローニャ(ん?…”二人”?)

サローニャ「…」チラ


プレゼント一個だけ。


サローニャ「…」

サローニャ(えっ?…これ…もしかして、もらえるのって白井黒子ちゃん一人だけ!?)

サローニャ(あー…中1までだから…?それか…)

サローニャ(実はサンタクロースを信じてる子だけとか?)

サローニャ(まぁしょうがないよね?ドンマイドンマイ…)

美琴「ふぇーん…なんでよぉ…私の方が可愛い…」

サローニャ「…」

美琴「なんでよぉ…なんであんたあの子には渡すくせに私にはプレゼントくれないのよぉ…」

サローニャ「…」

美琴「この世は残酷だ…!血も涙も…ないのか…!」



サローニャ(なんだか知らないけど気の毒過ぎる!!!)




サローニャ(えーとえーと、)キョロキョロ

サローニャ「!」

サローニャ「…」つ黒マジック

サローニャ「…」キュポッ..キュキュキュ!


『仲良しな二人へ!メリークリスマス!』


サローニャ(これで良し!プレゼントちゃんの中身は知らないけど『仲良しな』って付いてれば中身が何でも二人で使うでしょ!)




サローニャ(二人とも!メリークリスマス!)






サーシャ「第十の質問ですが、終わりましたか?」

サローニャ「うん!ばっちしばっちし!いえーいぶいぶいっ。…ってこの人何してんの」

ワシリーサ「」ビグンッビグンッ

サーシャ「第十の解答ですが、『サンタサーシャちゃん萌え萌え!』と奇声をあげて私のお尻を撫で回してきましたので」

サローニャ「お尻にドライバーちゃんが突っ込まれてる、と」



サローニャ「そろそろ総大主教ちゃんにセクハラを訴えたら?」

サーシャ「何度も直訴してるのですけどね。帰ったらまたしてみます」



サローニャ「ところでさ、まさかとは思うけど常盤台寮にいる中1ちゃん全員に配るの?」

サローニャ「物理的時間的にムリムリちゃんだと思うんですけど。」

サーシャ「いえ第一の解答ですが、リストにあった人のみです」

サローニャ「へ?なんでだろ」

サーシャ「さぁ…?」


シャンシャンシャン♪シャンシャンシャン♪





サーシャ「第一の質問ですが、次はどこに?」

ワシリーサ「んー?次はねぇ、とあるファミリーマンションね」

サローニャ「ファミリーマンション?」

ワシリーサ「そーよん」

サローニャ「珍しいよね。学園都市なんだから基本的には親御ちゃんから離れて学生寮なはずなのに」

サーシャ「第二の解答ですが、親が研究者や教師、政治家では?」

サローニャ「それにしたって珍しいけどねぇ?中1以下の子がいる上に学園都市内で結婚したって事に等しいわけだし」

サーシャ「リストにある名前は?」

サローニャ「えー打ち止めちゃんと、番外個体、あと[ピーーー]」

サーシャ「? 最後の名前だけ聞き取れなかったのですが」

サローニャ「え?【苗字が二文字で名前が三文字でありふれた名前】だよ?」

サーシャ「…すみません、よく」

サローニャ「まぁとにかく三人だね。」


シャンシャンシャンシャン♪




~黄泉川さんち~


黄泉川「くそー…今年もクリスマスは彼氏無しじゃんよー」クッチャクッチャ

芳川「ビール片手に口からあたりめはみ出てるような女子力皆無だからじゃないかしら」クッチャクッチャ

黄泉川「桔梗もじゃん」グスッ

芳川「私はいいの。社会のクリスマス商戦に流されて散財したくないし彼氏なんて面倒なだけじゃない」

黄泉川「知ってるか?その手の言い訳はクリスマスが始まった時から言われてきてるじゃんよ」

芳川「それにしてもよく警備員も休み取れたわね?普通中々取れないんじゃない?」

黄泉川「休みたいって言ったら『アッハイ』って普通に通ったじゃん」

芳川「それアレね。『見栄はってクリスマス予定あるから~な人か』って事じゃないかしら?」

黄泉川「あるもん!予定あるもん!一方通行と打ち止めと番外個体は初めてのクリスマスだから満喫させてあげるためだったもん!」

芳川「そうね。クリスマスパーティー喜んでたわねぇあの子たちも」

黄泉川「…じゃん」

芳川「ところで愛穂サンタさん。あの子達には何をプレゼントするの?」クスクス

黄泉川「へ?それは桔梗がやるんじゃなかったか」

芳川「いいえ?私は何も聞いてないわよ?」

黄泉川「…」

芳川「…」




黄泉川「…明日買いにいくじゃん。それで『忘れん坊のサンタさんが渡しに来た』作戦で行くじゃん」

芳川「そうね。それが無難ね」

黄泉川「…んー…」

芳川「もう眠いんでしょ。素直に寝なさい。私はホーリーナイトスペシャルマッチ参戦してこなきゃいけないから」

黄泉川「何だって?」

芳川「グラブル楽しいって事よ」

黄泉川「あっそ。よくわからないけど桔梗は楽しそうでいいじゃんね」




お外



サローニャ「よっし!とうちゃーく!」

サーシャ「では」ギコギコ

ワシリーサ「いてらー」

ワシリーサ「あっ、お土産よろしくお願いね!」

サローニャ「サンタで入って泥棒で出てこいと!?」




~番外個体るーむ~

番外個体「くー…くー…」

サローニャ(しめしめ。上手く寝てますな)ソロリソロリ

サローニャ(さって。プレゼントどこに置こう)

サローニャ(やっぱ枕元かな…)チラッ



番外個体「〈●〉〈●〉」

サローニャ「」


番外個体「〈●〉〈●〉」

サローニャ「…」アセアセアセアセ

番外個体「〈●〉〈●〉」

サローニャ「あわあわあわあわ…」

サローニャ「えと、こ、こんばんわ!サンタクロースちゃんだよ(低音)」


番外個体「zzzzz〈●〉〈●〉zzzzzz」

サローニャ(あっ!!?違う!これ寝てる!)


番外個体「zzzzz〈●〉〈●〉zzzzzz」


サローニャ(目かっぴらいて寝てるんだコレ!!)

番外個体「…うへひひひははひ!!」

サローニャ(突然寝ながら笑い出したーー!!!怖ェェエエエエ!!!)

番外個体「…バルス!!」

サローニャ「!?」ビクッ



サローニャ(…というかこの子高校生ちゃんぐらいだよね?)ウムム

番外個体「zzzzz」

サローニャ「…」

サローニャ(じゃーやっぱり『サンタを本当に心から信じてる子だけ限定』は間違ってるのかな)

サローニャ(まいっか。つぎつぎっ!)



~打ち止めるーむ~


打ち止め「すぴーすぴー」

サローニャ「…」ソロリソロリ

サローニャ(よしよし。今度は年相応っていうか、順当だよね)

サローニャ「ぬ?」


『サンタさんへ』


サローニャ「…」

サローニャ(まさかのサンタへの手紙…!)

サローニャ「…」ペラ



『サンタさんへ。』


『コーヒーメーカーが欲しいなって、ミサカはミサカはお願いしてみる』



サローニャ(コーヒーメーカー?こんな小さな子が?)

サローニャ(ふつーこのぐらいの女の子だったらぬいぐるみだとかゲームとかおしゃれなバックとか服とかじゃないの?)



『あの人がね、コーヒーが好きでいっつも缶コーヒー飲んでるんだけど』

『「缶コーヒーより淹れた方がおいしいのになぁ?」ってヨミカワが言ってたの!』



サローニャ(ほうほう)



『だからミサカがおいしいの淹れてあげて喜んでもらうの!』



サローニャ(わぁ良い子じゃーん)





『でも、これを読んだサンタさんがもし『ちょっと高いモノをおねだりした時のヨミカワの顔』になってたなら』

『お菓子長靴がいいです!ってミサカはミサカは妥協案を提示してみる』



サローニャ「…」

サローニャ(まぁリクエストされても持ってきた物しかあげられないんですけどね)

サローニャ(うーん?)つプレゼント






サローニャ(どうだろ…コレそこそこな大きさだけどコーヒーメーカーちゃんかな?)

サローニャ(でもこの形状だとお菓子長靴でもないような)

サローニャ「…」

サローニャ(ごめんね!無力なサローニャちゃんを許しておくれー!)

サローニャ(さっ、つぎっつぎっ!)




~【苗字が二文字で名前が三文字】の人の部屋~





サローニャ(さてさて…)

サローニャ「」

サローニャ(どんな子かなーっと)ギィ

サローニャ「」



ガチ靴下がベッドに設置!

ミニクリスマスツリー設置!

イルミネーションと白綿毛で部屋中を飾り付け!

ドアにはクリスマスリース!

サイドテーブルにはチョコケーキとフォーク、『サンタへ』と書かれた手紙!




一方(サンタ帽子)「スヤァ…」




サローニャ「」

サローニャ(が、ガチだぁーーーーーーーー!!!!)




サローニャ(お、おっ、お前ー!?)

サローニャ(え?えっ?見た目からしてたぶん…15、16か…いって17くらいだよね?)

サローニャ(ウソでしょ!?)

一方「スーッ…スーッ…」

サローニャ(ウソだろオイ!)

サローニャ(あっ、いちおーサンタへの手紙読んどいた方がいいのかな)

サローニャ(どりどり)ペラ


『サンタさンへ』




『早いもので僕ももう15なのですが、今まで一度もサンタさンが来たことがありませンでした』


サローニャ(マジで!?)


『失礼かとは思いましたが、ネットで住所を調べ、何度かお手紙を送らせていただいたこともありました』

サローニャ(どうしよう、真性なのか頭がいいピュアと言うべきか)

『しかし僕には一回も来てくれませンでした』

『悪い子のところには黒いサンタが来るとかたくさんのサンタがあちこちの国へ配ってるからとかお手伝いの小人さンがいるとか諸説ありますが』

『そのどれも来ませんでした』


サローニャ(かわいそーに)

『あっ、今年はサンタさンへの手紙はロシアへ送るように理事長先生から言われたんですが引越されました?』


サローニャ(あっ、それで!?何考えてんの理事長先生ーー!!)


『確かに今まで僕は悪い子でしたから貰えないだろうとは思っていました』


『でも今年は!今年は僕の好きな幼女を何度も救ったりエステルって子も助けたり?と割といい子になったような気がします!』


サローニャ(何これ笑わせにきてんの!?ねぇ!?)


『確かに10031人クローンブッ殺したりその辺の悪い奴もミンチにしたりしましたが』


サローニャ(じゃあダメだろ!!!完全にアウトじゃないの!!)


『まぁほら、物事の善悪を判断基準、倫理の価値基準は国や宗教、環境や個人の主義思想によって変わりますし』

『クローンは法的には与えられるべきではあるが人権はないって言うし!10031人は任意だったし!悪い奴は倒さなきゃダメだし!』


サローニャ(言い訳ひでぇ!)


『こンな僕ですが前に手紙で書いたよォに欲しい物はお菓子長靴一個です』


サローニャ(質素!?お前ほんとにそれでいいの!?打ち止めちゃんと同じ物欲しがってるんだよ!?)

『チョコケーキはサンタさンに用意しました。(お口に合えば良いのですが…)どうぞお好きなだけお食べください』


『【本名不詳】通称名:一方通行(アクセラレータって読みます。)より』



サローニャ「おうふ…」


訂正


『まぁほら、物事の善悪を判断する基準、倫理の価値基準は国や宗教、環境や個人の主義思想によって変わりますし』



サローニャ(まぁなんだろ、色々とすごい奴だけど)

サローニャ(良かったじゃん。今年は初めて貰えるね)

サローニャ「…メリークリスマス。」

一方「…ン…」

サローニャ(そいじゃ、おいとましますかね)

サローニャ「…」チラ


チョコケーキ



サローニャ「…」



・・・・・。


サーシャ「お帰りなさい。…え?第三の質問ですが、それはまさかワシリーサの言った通りにしたんですか?」

サローニャ「やー違う違う。『サンタさんへ』ーって置いてあったの」

サローニャ「サローニャちゃん一人で食べるのもなんだし?道中みんなで食べようと思って持ってきちゃいました」

ワシリーサ「へー?随分用意がいい子ね?オモテナシってやつ?」

サーシャ「きっといい子だったんでしょうね」

サローニャ「…」

サローニャ「そう…だね?」







シャンシャンシャンシャン♪





サーシャ「はむはむ…第三の解答ですが、チョコケーキ美味しいです」

サローニャ「あむあむ…ね!いい仕事するねぇ」

ワシリーサ「もぎゅもぎゅ…あら?これ『ホテル・ザッハー』のザッハートルテね」

サローニャ「え~ほんとにそんなのわかるの?」

サーシャ「第四の質問ですが、適当でしょう?」

ワシリーサ「んな事ないわよ!ザッハートルテ発祥のお店の味よ?違いくらいわかるわよん」

サローニャ「へー」


サーシャ「それで次は」マクマク

サローニャ「えーっとね、次のお宅は四人だね」

サーシャ「多いですね。クリスマスパーティーをした後一緒にいるとかなんでしょうか」

サローニャ「さあねぇ」モキュモキュ

サーシャ「さ、早くしないと夜が明けちゃうから走れ」ペシッペシッ

ワシリーサ「あはんっ////」



シャンシャンシャンシャン♪



~”アイテム”のマンション~



サーシャ「さ、どうぞ」

サローニャ「はいはいちゃん!ほいじゃ行きますかねっと!」

ワシリーサ「見つかっちゃダメよー」

サローニャ「はいはいちゃん」



~フレメア泊まってる部屋~

フレメア「にゃあ…にゃあ…」

サローニャ(ほほう、よく眠ってるな)

フレメア「ふにゃあ…」

サローニャ(金髪ふわふわなお人形さんみたいな子だなぁ)

サローニャ(さっ、置いてすぐ次に)

サローニャ(?)


『にゃあ、大体サンタへ』


サローニャ(今まで一番生意気な感じですな)




『にゃあ、大体ゲームカセット6個ぐらいよこせ』



サローニャ(なんかこの子にあんまりあげたくないな)チッ



『グロな!全部な!!ゾンビとか出て来るヤツな!銃でバンバンするヤツな!』



サローニャ(趣味悪ッ!)


『それか、』


サローニャ「?」


『もう一回お姉ちゃんに会わせて下さい』


サローニャ「…」


『駒場のお兄ちゃんでもいいです』


サローニャ「…」


『でもどうせ叶えられないだろうから、寛大な私はゲームカセットでいいです』



サローニャ「…ふーん」




サローニャ(まぁ口調は気になるけども?この子にも色々あるんだねぇと)

サローニャ(んー…でもこのプレゼント、四角い箱状だしなぁ?いやまぁ希望通りゲームカセットちゃんが5個くらい重なってるならわかるんだけど)


サローニャ(まいっか。頑張って生きなよ)




~絹旗と黒夜が寝てる部屋~



サローニャ(そろーりそろーり。)

サローニャ(この子らか)


黒夜「すぴーすぴー…」

絹旗「すー…すー…」



サローニャ(なんとなく仲良さそうな二人だね)

サローニャ(物が散乱してるのがちょっと気になるけども)

サローニャ(さてと、この子らには)

サローニャ「…?」

サローニャ(このプレゼント…二つとも封筒?)

サローニャ(紙状の物って事?だよね?)

サローニャ(まいっか!メリークリスマス!)








~リビング~


サローニャ(さて、もう一人の子に渡すにはこのリビングちゃんを通らねばならないんですが)

サローニャ(問題が一つ発生…)


麦野「うぇぐっ、うぇぐっ…何が性夜だ…!何が恋人はサンタクロースだ…!」


サローニャ(まさかまだ起きてる人がいるとは)

麦野「おっふ、うっぐ、」

サローニャ(めっちゃくちゃ泣いてるし)

麦野「はぅぅっ…おぅううっ!はぐはぐっ…!」

サローニャ(酒飲みながら鮭食ってる)

麦野「クリスマス爆発しろ…!リア充爆発しろ…!」

サローニャ(ハイハイ。こーゆーの多いねぇ)



サローニャ(さーって。どうしますかなぁ)

麦野「うぇふっ…えぐえうぐっ!…」

サローニャ(おっ?寝に入った!?)

麦野「ふむぐぅ………zzzz」

サローニャ(よっしゃ今だぁあああ!)

麦野「滝壺だけ爆発しろ…」

サローニャ「!?」ビクッ!?

麦野「…ぐすっ」

サローニャ(あぶね!さー早く早く!)


~フロイラインの部屋~


フロイライン「…すー、…ふー…」

カブトムシ「…」

サローニャ(うーんと、この女の子かな?)

サローニャ「…?」

サローニャ(んー…?でもこのプレゼントちゃんには『垣根帝督くんへ』ってあるんだよね)

サローニャ(どーみてもこの子が垣根帝督には思えないし)


『サンタへ』

サローニャ(お?メッセージカードちゃん発見!)



『一人の悪党な人間の精神を一回バラバラにして、善意だけを抽出した良い人100%の人間を作ったら、それは最早別人と言えるのではないでしょうか』

サローニャ(はぁ?あー…うん、まぁ?)

サローニャ(学園都市の人特有の物騒な考え方だねぇとは思うかな)


『この考えにYESなら蜂蜜をください』


サローニャ(何故)


『この考えにNOならこの髪の長い子に脳味噌っぽいメロンパンあげてください』


サローニャ(どういう事!?要求がマニアックすぎやしませんか!?)


『ちなみに私も一回もサンタさんが来た事ありませんので出来れば私にください』


サローニャ(同情誘ってきた…)







サローニャ「…」つプレゼント

サローニャ(んー?コレは、どっちなんだろ)

サローニャ(パッと見…蜂蜜…かな?メロンパンなんてこんなケースみたいな形のに入れないだろうし)

サローニャ(まいっか。置いとこ置いとこ)

サローニャ(案外本当にこの子が垣根ちゃんかもしれないし)

サローニャ(部屋の真ん中に置いとけば大丈夫でしょ)




~隣の部屋の前の廊下~

サローニャ(そーっと、そーっと)

サローニャ(ん?)


「ああっああっ!りこりん!!良いよ!締まってるよ!」ギッシギッシ

「あんっ!あんっ!いいよ!しーくん!!」ギッシギッシ


サローニャ「…」

サローニャ(お、お幸せに!///)





麦野「なにがりこりんだばかやらう…しずりん言えよクソッタレ…」



サローニャ「おまたー」ピョイ

サーシャ「お疲れ様です」

ワシリーサ「オツカーレ!」

サーシャ「あっ、第五の解答ですが、次で最後です」

サローニャ「そう?良かったぁ。もうすぐ朝だもんねぇ」

ワシリーサ「あらま。じゃ、急ごっか」





シャンシャン♪シャンシャンシャン♪シャン♪





~上条宅~


サローニャ「この家には何個だっけ?」

サーシャ「五個ですね」

サローニャ「過去最多!?こんなに狭いワンルームちゃんなのに!?」

サーシャ「あっ、すみません。第六の質問ですが、最後だけ私が行ってもいいですか?」

サローニャ「? いーよ?別に。でもどーして?」

サーシャ「…その、第六の解答ですが、一回もやらないのは寂しいので…//」

サーシャ「一回だけ…お願いしたいです」ウルウル

サローニャ「はうっ!?///」

サローニャ(くっそう、ワシリーサちゃんの気持ちがちょっとだけわかった気がするぜい)

サーシャ「では」ピョイ

ワシリーサ「ええっ!?サーシャちゃん!2分以内に戻ってきてね!!じゃないと私寂しくて死んじゃうわ!?」

サーシャ「第七の解答ですが、わかりました。必ず5分以上かけて帰還します」

ワシリーサ「あらやだ私への意地悪の余念がないわねサーシャちゃん!」




サーシャ(とは言え、別にそんな難易度高いわけではないんですよね)

サーシャ(えーっと、渡すのは…禁書目録、府蘭、スフィンクス、オティヌス、上条当麻)

サーシャ(…サローニャに行かせたらきっと何か問題が起きたでしょうから)

サーシャ(ナイス判断、私)グッ

サーシャ(えーっと、ベッドに二つ。)

インデックス「くー…くー…」

府蘭「くーくー」

サーシャ(ベッドの下に一つ)

スフィンクス「しゅぷるるる…」

サーシャ(テーブルの上に一つ)

オティヌス「うぇひひ…やめろとうまそこは、そんなとこはもつにゃあ…」

サーシャ「…」

サーシャ(さて、最後にお風呂場の上条当麻ですね)



サーシャ(よいしょ)

サーシャ「…うっ、」

サーシャ(なんですか?この変な、男な臭さ?)


カミやんパンツ


サーシャ「」

サーシャ(ああ…たぶん他の子の洗濯物洗ってたら自分の洗えなくて…といったところですか)

サーシャ「…」


カミやんパンツ(恐らく3日履いた)


サーシャ「ぐすっ…」


サーシャ(臭いよぅ…!臭いよぅ…!)

サーシャ(うう…とんた貧乏くじです…ワシリーサにやらせておけばよかったかもしれません)



サーシャ(まぁやってみたかったのも事実ですから自己責任なわけですが)

サーシャ(さ、こっそり帰りましょう)

ガチャ


上条「ふぁ…トイレトイレ~っと」

サーシャ(なぬぅうううう!!!?)



上条「え?サンt」

サーシャ「フンッ!!!!」




ゴンガンドンバンガンギンドンガングジャ!!!!!!




直後に、本日2回目の原始的な暴力の音が連続した。






上条「ふ、fkd」ドサッ

サーシャ「ふーっ…」

サーシャ(あ、危ないところでした…!)

サーシャ(さて逃げましょう)



・・・・・。



サローニャ「あっ、おかえりちゃーん」

サーシャ「ただいまです」

ワシリーサ「」

サーシャ「第八の質問ですが、ワシリーサは何故ぐったりしているのですか」

サローニャ「最後の言葉は『深刻なサーシャちゃん分が不足…』でした」

サーシャ「良かった、無事殺れたみたいですね」フ-


ワシリーサ「はっ!サーシャちゃん分が補給されていく…!?」

ワシリーサ「サーシャちゃんが…助けてくれた…の…?」

サーシャ「第八の解答ですが、助けてません。できればそのままくたばってください」

ワシリーサ「ああん!サーシャちゃんたらいけずぅ!」

サローニャ「ねー早く帰ろーよー」

サーシャ「ああ、そうですね。早く帰りましょう」

ワシリーサ「そうね、寂しがらせた分ちょっと強めにブッてねサーシャちゃ」

サーシャ「フンッッッ!!!!」



どごしゃっ。






シャンシャンシャン♪シャンシャン♪





サローニャ「そういえばさぁ」

サーシャ「はい」

サローニャ「サーシャちゃんはジェド・マロースを何才まで信じてた?」

サーシャ「第九の解答ですが、5年ほど前…ですかね」

ワシリーサ「え?サーシャちゃんは今13才なのに確か去年まd」ゴシャ

サローニャ「私はねぇ、6才ちゃんの時」

サーシャ「意外と早く気がついたのですね」

サローニャ「わりかし人より賢しかったので」

サローニャ「でもねぇ、気づいちゃったのがちょっと早かったよなぁーって」

サーシャ「…」

サローニャ「プレゼントをくれる白ひげおじいちゃんを信じてた時はさ、やっぱりすっごく楽しみだった」

サローニャ「『何がもらえるのかな?』とか、『グリーディングカードは届いたかなぁ?』とか」

サーシャ(私にも覚えがあります)

サローニャ「それで、プレゼント貰えた時は『すっごい不思議な事が起きた!ありがとう!!すっごい嬉しい!』」

サローニャ「そんな気持ちでいっぱいだったんだけどねぇ」

サーシャ「…」


サローニャ「学校ちゃんでネタばらし食らっちゃって」

サローニャ「『そんなおじいさんは居ない』『アレは父親や母親、近所のおじさんがやってるだけ』」

サローニャ「『そんなの嘘!嘘に決まってるもん!』って反論はしてみるけど」

サローニャ「でも言われてみれば、そういえば、って事が次から次へと」

サローニャ「それでパパやママに聞いてみてさ、」

サローニャ「『そうだよ』」

サローニャ「現実を知って一つ賢くなったんだけどさ」

サローニャ「…もうちょっと騙しておいてほしかったなぁって」

サローニャ「たぶんさぁ、その時にいわゆる『クリスマスの魔法』って世間で呼ばれるモノが解けちゃったんだよねぇ」







サローニャ「もうそっからはさ、『説明不可能な摩訶不思議なことが起きる日』から『欲しい物が無条件で手に入る日』に変わって」

サローニャ「こんにちに至るわけですけど」

サーシャ「…」

サローニャ「なんかさぁ、今回こーやって配ってたらさ、『クリスマスの魔法』ちゃんがもう一回かかった気がする」

サローニャ「あの時の気持ちとは形が変わったけど、」

サローニャ「貰う側もいいけど、あげる側になると…小さかったあの頃の思い出とか、嬉しさとか…なんかそーいうのを思い出すっていうか」

サローニャ「『誰かを幸せにする』って喜びを感じるというか」




サローニャ「なんかさ、コレ…また来年もやってもいいかなぁって、思った」

サーシャ「…」












サーシャ「…第十の解答ですが、」








サーシャ「きっと、それがサンタクロース行事がなくならない理由の一つなのでしょうね」










シャンシャンシャン♪シャンシャン♪





サローニャ宅




サローニャ「ふー…マシュマロちゃん浮かせたココアちゃんあったまるー」ちるるる

サーシャ「第一の解答ですが、同意します。」ちるるる

サローニャ「クランスちゃん、報告させる時間ながーい!おかげで冷え冷えちゃんだっての!」

サーシャ「第一の質問ですが、彼は几帳面すぎるきらいがありませんか?」

サローニャ「あーね、だよねぇー」

サローニャ「あっ、サーシャちゃんサーシャちゃん」

サーシャ「はい」

サローニャ「お疲れ様。そんで…はいっ!メリークリスマス!」

サーシャ「えっ、プレゼント…私にですか?」

サローニャ「うん。出かけ前に買っといたの」

サーシャ「わぁ…!ありがとうございます」

サローニャ「好みがわかんにゃいから無難そうなのを選んだから許してねん」

サーシャ「いえ…嬉しいです。大事にします」ニコッ




サーシャ「第二の質問ですが、開けても?」

サローニャ「どーぞ?」

サーシャ「…!」ガサゴソ

サーシャ「…あっ、マフラー…!」

サローニャ「カシミアちゃんなのだぜ?」フフン

サーシャ「第二の解答ですが…本当に嬉しいです。ありがとう」

サローニャ「喜んでもらえて私も嬉しいよ」

サーシャ「…あの、来年は」

サローニャ「ん?」








サーシャ「第三の質問ですが、来年は私も渡していいですか?」

サローニャ「もちろん!楽しみにしてるね」ニコッ




本編終わり。しばらくしてからアフター…というか、プレゼント配られた人達の様子をやる。

メリークリスマス!




クリスマスどころかお正月も過ぎてもう次のイベント考えなきゃいけない時期だけど終わらせにきた!!!

アレだよね!イベントネタは足が速い事を考えて書かなきゃだよね!




昔、なんかのインタビューで小林賢太郎さんは『あんなすごいネタをどうやって作ってるんですか?』って聞かれて、

『0から1は作れなくっても、もがき苦しめば0.1ぐらいは作れるんですよね。必死になってやれば。で、それを10回繰り返せばいいんですよ。そうやって作ってます』

とか、

大きな丸いブロック(ネタ)を作ってその隙間に小さい丸ブロックをいっぱい作って埋めて1つの話にしてる

みたいな感じの事を言ってたけど大雑把に丸をいくつかドンドンどーん!と置いただけで小さい丸が無くて話の練りが足りてなくても全然いいよね!




~常盤台女子寮~




黒子(美琴)

白井「あ…あの、お姉様」

美琴「…」グスッ

白井「昨日は本当に申し訳ございませんでしたの」ゲザ

美琴「…黒子が手伝ってくれたら寮抜け出してアイツんとこ行けたのに」プクゥ

白井「ですけれど…」

美琴「いつもは手伝ってくれるクセに」

白井「ですけど」

美琴「ふんっ…黒子なんてきらいだもん」グスッ

白井「うう…」


ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー



~クリスマスイヴ~


美琴『くーろーこー』

白井『どうされましたの?あ、お姉さまからの『私がクリスマスプレゼントよ』ですの!?』

美琴『悪いんだけど…今すぐ私を寮の外へ飛ばしてくれない?』ムシ

白井『は!?』

白井『え!?え!?あ、あのジェノサイドマシーンと化した寮監が徘徊してらっしゃるのにですの!?どこに行く気ですの!?』

美琴『うん。実はこれからアイツんち行ってクリパ参加するのよねー///』エヘヘ

白井『なんですと!?』

美琴『さっき連絡あってさー』エヘ-

白井『だ、ダメですの!色んな意味でお姉さまを出すわけにはいきませんの!』

美琴『ええ!?なんでー!?』

白井『何でもクソもありませんの!何故か先程、寮監から直々に私達に「お前達は絶対に今日一日は部屋の外に出ないように」とお達しがあったんですの!』

美琴『え…?黒子、なんかやった?』

白井『私に身に覚えはありませんが…お姉さまは魔神の件だの第三次世界大戦の件だのと色々と下手なマジシャンより大脱出劇を繰り返されてるからでは』

美琴『…』

白井『それに寮監の私怨でいつもよりも寮ルールが厳しくなってる上に寮監はバーサーカーなハルク状態…』

白井『そんな状態でもしも朝帰りが見つかればタダでは済みませんの!』

白井『無論、お姉さまがあの腐れ類人猿とクリスマスを過ごすのも私を一人にするのも嫌ですが!』

美琴『ええ…でもぉ…』


白井『デモもストもありませんの!』

美琴『こんな機会はもうないかもしんないのよ!?お願い黒子!』

白井『絶対ダメですの!お姉様だけでなく私も連帯責任になりますのよ!?』

美琴『お願い黒子ぉ!膝枕した上でいい子いい子して耳掻きしてあげるからぁ!』

白井『な、なに…!?』

白井『…』

白井『…』

白井『だ、ダメ!ダメですの!絶対絶対ダメですの!』

美琴『今ちょっと考えてくれたじゃない!』

白井『せめて次のお休みの時にクリパのやり直しをしてくださいませ!』

美琴『ダメよ!そんなの意味ないじゃない!』

美琴『くっ…背に腹は、』

美琴『…よーしわかった!!黒子に私のお気にの縞パンあげる!!!だからお願い!私のお願いを聞いて!!』

白井『どんだけ必死なんですの!?』ガビ-ン!!?

美琴『しかも洗濯めんどくて体育とかあったのに3日ぐらい履きっぱなしだったヤツよ!』

黒子『汚っ!?』

美琴『しかもオリモノ付きよ!!あんたそういうの好きでしょ! なんなら周りにあんたのその性癖もバラすわよ!?』

白井『色んな意味でヨゴレすぎですわよ!?』

美琴『だからお願いよ黒子ぉお!』ヒシッ

白井『ダメですの!ホントっ…ちょっ、ツインテールにしがみつかな、今年は我慢してくださいませ!』

美琴『やーだーー!!行くぅ!!行きたいのぉー!お願い黒子!行かせてぇ!』

白井『…』

白井『…』グヘ

美琴『今の言葉ぐらい何度でも言ってあげるわよ?なんなら録音してもいいから…ね?お願い?』

白井『ダメですの!自分の力でベッドの中のお姉さまに言わせなければ意味がありませんから!』

美琴『一生言わないわよ』

白井『チッ、…さぁ、断りの電話をいれてくださいまし!』つ

美琴『なら食蜂に頭下げてでも…!』

白井『諦めてください!勘弁してください!私も一蓮托生ですのよ!?』


ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー



美琴「話しかけないで」

白井「は、はい…」


黒子「…えぐえぐ」

黒子(困りましたの…なんとか、なんとかお姉様のご機嫌を治さなくては…)

黒子「…?」

黒子「!」

黒子「こ、これは…」


由<プレゼントゥ


黒子「さ、サンタ…!?」キラキラキラキラ...!

美琴「?」

黒子「み、見てください!お姉さま!コレを!」

黒子「サンタクロース様が!私に!!」

美琴「へ?え?あっ、……へー?」

黒子「私の日頃の行いが良いからですの!!」フンス!

美琴「あー…良かったわね?黒子(寮監とかかな)」

黒子「…あっ、ひょっとしてくださったのはお姉さまですの?」

美琴「ンなわけないでしょ。私からなら普通に手渡しするし」


美琴「というか…え?もしかして黒子…あんたまだサンタさん信じてんの?」プッ

黒子「い!?いえ!?まま、ままさか!」

美琴「フーッ…あのね、黒子。心を鬼にして言うけどクリスマスプレゼントはね?ママがくれるのよ?」

黒子(いやママて)

美琴「さすがに中1で信じてたらさすがに笑われちゃうわよ?」

黒子「そ、そうなんですの…?」

美琴「私だって去年までは信じてたけどさすがにね」フ-ッ

黒子「結構最近ですのね?」ゴクリ

美琴「それで?何もらったの?」

黒子「あ、えっとですね」パカッ


ブッシュドノエル


黒子「…ブッシュドノエル(丸太状のケーキ)ですわね?」

美琴「へぇ?なんか本当の薪みたいね。しかもサンタゲコ太の砂糖菓子乗ってるじゃない!」

黒子「『仲良しな二人へ』…お姉さまと一緒に食べなさいと言う事ですのね」

美琴「…」チラッ

黒子「あ、どうぞどうぞゲコ太はもちろん差し上げますの」

美琴「ありがと黒子!」ヒョイパク

黒子「お姉さまは好きなものは最初に食べる派ですのね」クスクス

美琴「まーねー」モゴモゴ


美琴「…ごめんね、黒子。変にヘソ曲げちゃって。黒子は悪くないのにね」

黒子「! いえ!私こそお姉さまのお役に立てなくて…」

美琴「…」モゴモゴ...モゴ、モゴ?

黒子「?」

美琴「…」

美琴「黒子…」

黒子「どうしましたの?」

美琴「…私からもクリスマスプレゼントあげていい?」

黒子「本当ですの!?」

美琴「うん…プレゼントは」




美琴「わたし…////」ヌギ

黒子「!!!??」




美琴「くりょこぉ…////」ダキ

黒子「 !?」


美琴「ふにゃあ…///」

黒子「ど、どういうことですの!?何事ですの!?」

黒子(ま、まさか…媚薬とか惚れ薬とか、お酒とかその手の物がサンタゲコ太に入っていた…?)

黒子(『二人で』…そう、そうですわね。もしお姉さまとあのケーキを食べようとしたら)

黒子(当然お姉さまはサンタゲコ太を欲しがるでしょうし、私はお姉さまに譲りますわね)

黒子(…つまり、私への本当のクリスマスプレゼントは、)

黒子「…」チラッ

美琴「ねー黒子ぉ~ちゅーしよーちゅー////」ウヘヘヘ

黒子「…」

黒子「……」ニヘ

黒子「…サンタさん」

黒子「最高の“クリスマスプレゼント“、ありがとうございますの」










黒子「 『 い た だ き ま す 。 』 」













次の日、白井は文字通りコゲて黒い子となったが


彼女は満足そうに微笑みを浮かべていたそうな。





~黄泉川宅~


一方「…黄泉川か?」

黄泉川「いーや?私じゃないじゃんよ」

一方「オマエか?」

芳川「私にそんな余裕はないわ?というかむしろ私にちょうだい?iTunesカードでね」キリッ

一方「オマエみてェな大人にはなりたくねェな」

一方「…」

一方「…」チラ


コーヒーメーカー


打ち止め「わぁーい!!綺麗なコーヒーメーカーもらっちゃったー!ってミサカはミサカは希望通りのプレゼントがもらえて喜んでみたり!」





黄泉川「あれ?でもこの前打ち止めが欲しがってたのはお菓子長靴じゃなかったか?」

打ち止め「ううん。ミサカはこっちのがいいの!ってミサカはミサカは希望通りを喜んでみたり!」

一方「…」

打ち止め「ねぇ、せっかくだからあなたもコーヒー飲まない?ってミサカはミサカは提供を申し出てみたり」

一方「…あァ」


打ち止め「ふん♪ふん♪ふ~ん♪」


一方「…」グダグダ

一方「…」



黄泉川「隣いいじゃん?」

一方「…」ヒョイ

黄泉川「ありがとじゃん」


一方「…」

黄泉川「…打ち止めはいい子じゃんねぇ」

一方「あァ?なンだよ突然」

黄泉川「だってさぁ、打ち止めが本当に自分の物欲を優先するならお菓子とかオモチャの類いとか、服とか靴じゃん?」

一方「…」

黄泉川「なのにコーヒーメーカーって事はさ、たぶんコーヒー好きなお前の喜ぶ顔が見たいからって事じゃん?」

一方「…フン」

打ち止め「おまっえ~♪泣いていーるー♪声ーをー♪きーたー♪」


黄泉川「愛されてるじゃん?」

一方「…」プイッ


打ち止め「でーきたっ!ってミサカはミサカは完成をお知らせしてみたり!」

打ち止め「はいっ!ミサカ特製のブラックコーヒー!ってミサカはミサカはあなたにマグカップを差し出してみたり!」

一方「…悪ィな」


打ち止め「…」ワクワク

一方「…」クンクン

打ち止め「美味しい!?ねぇねぇ!」

一方「まだ飲んでねェよ」

打ち止め「…」ドキドキ

一方「…」ホフゥ

打ち止め「美味しい!?」ガバッ

一方「だから、まだ飲ンでねェ。まだ香りと雰囲気を楽しンでる最中だろォが」チッ



黄泉川「プックク…あいつ普段よりめちゃくちゃ味わって飲んでるじゃんよ」

芳川「普段はガッ!ガパッ!ゴッゴッゴッ!プハー!なのにね」クスクス


一方「…」ズズ...

一方「…」

打ち止め「美味しい?!ってミサカはミサカは詰め寄ってみたり!」

一方「あァ…悪くねェよ」

打ち止め「!」パアッ...!

打ち止め「よかった!お代わりいっぱいあるからたくさん飲んでね!ってミサカはミサカは微笑んでみたり!」

一方「悪いな」ズズ




黄泉川「ぷっ、ぷふふっく、すごい嬉しそうじゃんよ…!」

芳川「満足そうね。あんな満ち足りた顔してるの初めてみたわ」


一方「…」ゴソゴソ

一方「…」つ お菓子長靴

打ち止め「あっ!お菓子長靴!良いなー!ってミサカはミサカは羨んでみる!」

一方「食いたきゃ食え」

打ち止め「!」

一方「コーヒーの礼だ」

打ち止め「うん!食べる食べるー!ってミサカはミサカはちょーだいちょーだい!」

打ち止め「あれ?でもコレあなたが買ってきたの?ってミサカはミサカはあなたのキャラじゃないよね?って暗に問いかけてみたり」

一方「…コーヒーに合うしな」

打ち止め「ええー?」

一方「うるせェ食うなら早くしろ。前から欲しい欲しいうるさかったぐらいだろ黙って食え」

打ち止め「はーい!ってミサカはミサカは美味しそうなのをチョイスチョイス!」

一方「…」


一方(まさか本当に降臨してもらえるとはな)

一方(良い子になろうとした甲斐があったってもンだな)

一方(クソガキが欲しいプレゼントをもらえない可能性を考慮してのオーダーをしておいて正解だったな)

打ち止め「あっ、あなたが食べたいのってどれ?よけとくよ?」

一方「面倒臭ェから全部食え」




一方(今日はコーヒーが美味ェ)



・・・・。



黄泉川「おーい!晩御飯じゃんよー」

番外個体「…」ニヤニヤ

芳川「美味しそうね」

打ち止め「わーいハンバーグだ!ってミサカはミサカは喜んでみる!」

一方「…」

番外個体「ちょっと?早く座りなよ。ご飯食べれないじゃん」

一方「わかってる」ガタ

一方「よいしょ」

ブゥウゥうううううううううッッッッッ!!!!

一方「…あァ?」

芳川「…ちょっと、ご飯時に盛大にオナラするって最低じゃないかしら」

黄泉川「おい」

打ち止め「…」

番外個体「ぶふっ!」

一方「おい待て違うぞ?俺はコいてねェ。これは何かの間違」

番外個体「ぷっ、ぎゃははははははは!必死!必死すぎ!」

一方「…あァ?」

番外個体「ぷっははははは!お尻の下見てみたら?」

一方「?」

一方「…ブーブークッション」

番外個体「あひゃひゃひゃ!サンタにもらったんだよね!」

一方「オマエ…後でおぼえてろ」



・・・・。



番外個体「ねぇ第1位?」

一方「なンだ」

番外個体「いやぁさっきのお詫びにガムどう?」

一方「…」

番外個体「だーいじょーぶだーいじょーぶ。引っ張ったらペチン!とはならないからさ?」

一方「…もらうわ」

番外個体「ハイ」つ

一方「ン」

一方(なンてな。さすがの俺もコイツは知ってる。パチーンッて叩かれるジョークグッズだろ?)

一方(サッと避けて吠え面かかせてやる!)


ビリビリビリビリビリビリ!!!


一方「あふンッ!?」ビクンッビクンッ!

番外個体「あははははははは!!!ゴッメーン!ペチンッとはならないけどビリビリはするんだよね☆」

一方「…死にてェらしいなァァァアアア!!」

番外個体「あひゃひゃひゃ!サンタさんホントありがとう!!」

一方「オマエ他に何をもらいやがった?今ならまだ許してやるから全部出しやがれ!!」

番外個体「やなこった!」


番外個体(ひひひ☆次は何仕掛けてやろっかな!)




その後一週間、一方通行が数々のジョークグッズに悩まされたのは別の話。




~アイテムのマンション~

絹旗「…」ムクッ

黒夜「…」ムクッ

絹旗「…」

黒夜「…」

絹旗「…黒夜」

黒夜「…なんだよ絹旗ちゃん」

絹旗「私達ってなんで昨日は超大ゲンカしてたんでしたっけ」

黒夜「おまっ、…今度二人の予定が合う日にどっか行って昔の事は水に流そうかってなって」

黒夜「私はアミューズメント施設、テメェは映画を希望」

黒夜「お互い各々の無料チケットを用意した事もあって、譲らなかった絹旗ちゃんと私は揉み合いになって」

黒夜「無料招待チケットが2つとも破けて」

黒夜「キレた私がテメェと取っ組み合いの大ゲンカしたんだろぉが」

絹旗「超そうでしたね」


絹旗「全部黒夜が超悪いですね。超反省してください」

黒夜「…あァ?」カチン!

黒夜「ハッ…ケンカ売ってンならそォ言えよ。…どうやら私とオマエはやっぱり相容れないらしいなァ?!」ガチャリ!

絹旗「はァ?黒夜がとっとと私と一緒に映画館へ行く方を選ンでおけば超こうならなかったでしょォがよ!!」ゴォッ!!


絹旗黒夜「「おるァァァァァァアアア!!!」」ガキィィイン!!!



黒夜「ふざけンな!!昨日も言ったが映画館なンて行ったらお互い殆ど喋らねェだろ!」

黒夜「『仲良くしよう』ってのが目的なのになンで喋らないとこ行くンだよ!!とンだ間抜けじゃねェか!」

絹旗「超バッカじゃないですか!?昨日も超言いましたがお互いの価値観や趣味嗜好も超知らないのに行き当たりばったりで会話した所で当たり障りの無い毒にも薬にもならない会話にしか超なりませン!!」

絹旗「そこで映画です!二人で1つの駄作コンテンツを見て見終わった後に作品を超貶す事で仲間意識と相手の感想の持ち方や考え方が超わかります!」

絹旗「コレによるお互いの思想と思考プロセスの相互理解によって!より一層深く超理解できるというわけです!」

絹旗「というかなーにが超アミューズメント施設ですか!気取った言葉を超使ってないで『でっかいゲーセン』って超言ったらいいじゃないですかハイ論破!」

黒夜「できてませーン!!『アミューズメント施設』に置いてあるのはコインゲームやUFOキャッチャーといったわかりやすいゲームセンターに置いてあるコンテンツだけではないンだよ!!」

黒夜「スーパー銭湯みたいな公衆浴場、食事処!!仮眠を取る所もあればマッサージやネットゲーム、漫画と選り取り見取り!!」

黒夜「オマケにホームシアターぐらいの大きさではあるが映画も上映してる店舗もある!!」

黒夜「二人で3日ぐらい遊び倒しても飽きないコンテンツ量!!クオリティの高さ!!満足度!!」

黒夜「仲良くなる一番の早道は同じ楽しい時間を共有する事だろォが!!!」

黒夜「ボリューム満点な施設でたくさン遊ぶ方が絶対仲良くなれるね!ハイ論破!」


絹旗「できてませ~ン超できてませ~ン(笑)」

絹旗「そンな長い時間一緒にいたとか遊んだだけで仲良くなれるなら麦野は浜面ととっくに超付き合ってますゥ!」

絹旗「大体、超そういう時って普段のライフスタイルが超崩れて体調を崩しやすくなりますし、お互いの寝る時間、起床時間の食い違いが起きれば満足行く遊びは超できなくなっていきます!」

絹旗「結局疲労が超半端なくて2日目あたりから超辛くなるのが超目に見えてます!」

絹旗「それよりは映画観てささっとゴハン食べながら駄弁るのが一番楽、かつ気力充分な状態で付き合いが超できます!」

絹旗「過ぎたるは及ばざるが如し…!超長けりゃいいってもンじゃないですよ!!」


黒夜「じゃあアミューズメント施設で短い時間を遊べばいいだろ!!」

絹旗「じゃあ映画でも超いいじゃないですか!」


黒夜「ふざけンな!私のプランの方が絶対楽しいね!」

絹旗「寝言は超寝て言ってください私の方が絶対超仲良くなれますね!」

黒夜「あーでも絹旗ちゃンが暴れてどっちのチケットも破れちゃったからなー!もォ無意味だけどなァー!!?」

絹旗「はー!?黒夜がさっさと超承諾してればケンカなンて超起きなかったじゃないですか!!」


黒夜「あァ?」

絹旗「あ?」

黒夜「やンのかコルァ?」ピキピキ

絹旗「超やってやるからさっさとかかってこいよ超チキン」ピキピキ



絹旗黒夜「「おりゃァァアアア!!!!」」




絹旗黒夜「「…ン?」」




           由    由



黒夜「ちょ、絹旗ちゃンたンま」

絹旗「ええ超わかってます」

絹旗「…」

黒夜「…」

絹旗「超…クリスマス…プレゼント…ですかね?」

黒夜「…か?」



絹旗「…」チラ

黒夜「…」チラ


絹旗「…黒夜、見たかったら先に超見ていいですよ」

黒夜「は?別に…」プイ

絹旗「…じゃあ超一緒に見ましょうか」

黒夜「…おう」

絹旗「…」ペラ

黒夜「…」ペラ


絹旗「!」

黒夜「!」


絹旗「…クリスマスプレゼント、超なんでした?」

黒夜「…チケット。」

絹旗「奇遇ですね。私もサンタからチケットを超もらいました」

黒夜「…アレかな、サンタが私達に『このチケットの場所に遊びに行け』っつってんのかな」

絹旗「超どうでしょうね」

絹旗「ちなみに超どこのチケットだったんですか?」

黒夜「絹旗ちゃんこそ」



絹旗「じゃあ、一緒に言いましょうか」

黒夜「おう」





絹旗「私のは『アミューズメント施設無料チケット』」

黒夜「私のは『映画館無料チケット』」




絹旗「…」

黒夜「…」

絹旗「ぷっ」

黒夜「くっ、」


絹旗「超『仲直りしなさい』って事なんでしょうかね」

黒夜「さぁな」クックックッ



絹旗「で、どっち行きましょうか?私はもう超どっちでもいいです。黒夜の超好きな方でいいですよ」

黒夜「私だって。絹旗ちゃんが行きたいとこでいいよ」



『『くぅ~』』



絹旗「…なんか超おなかへりましたね」

黒夜「おう」

絹旗「そろそろ超ごはんの時間ですし、ご飯食べながら超決めましょうか」

黒夜「…だな」




・・・・・・。





アイテムごはん中なう。


白垣根「そういえば私達もクリスマスプレゼントもらったんですよ」

麦野「へぇ?何貰ったの?」

白垣根「蜂蜜入りの脳味噌型メロンパンの詰め合わせだったんですよね…」

滝壺「趣味わるっ」

フロイライン「でも美味しいです」モッモッ

白垣根「ふーむ。でもコレ結局どちらだったのでしょう」

フレメア「にゃあ?なんの話?」

白垣根「悪人の心を分解して再構築したらその“人間“や“人生“の連続性は認められるのか?という問いをしてみたのですがね」

フレメア「にゃあ、何言ってんだおまえ」


絹旗「どっちが超いいですかねー」モグモグ

黒夜「コインで決めてみるか?」モガモゴ

浜面「ん?何の話?」

絹旗「映画館かアミューズメント施設、どっちに遊びに行こうかって話です」

浜面「ふーん?」





浜面「それ、映画館行ってからアミューズメント施設に行くとかってダメなのか?」モグモグ

絹旗「」
黒夜「」




その後、特に理由のない暴力が浜面を襲った。

絹旗ちゃんと黒夜ちゃんは仲良く二人で映画館行ってからアミューズメント施設で遊び倒しましたとさ






~上条~


上条「イテテ…なんだか昨日すげー可愛いサンタと遭遇して暴行のクリスマスプレゼントをもらったような」


「うわぁああい!」


上条「? どーしたーインデックスー?」ガチャ


インデックス「見て!見て見て!とうま!朝起きたら枕元に株主優待の焼肉食べ放題チケットが10束あったんだよ!!!」

上条「まっマジでかァァアアア!!!!」


上条「うぉおおお!!!これで年を越せるぞぉおおおお!!!」

インデックス「これで誰も飢え死にしないんだよ!」

上条インデックス「「イヤッフゥゥウウ!!!!」」


インデックス「やったねとうま!これでスフィンクスも非常食にならずに済むんだよ!」

上条「全くだぜ!」

スフィンクス「!?」
 


府蘭「…この家ってそんなに切迫してたですか」ゴクリ...

オティヌス「ふん、我が家のエンゲル係数を舐めるなよ?私はともかく他二人なんて最近ギリギリでの1日2食だったからな」

府蘭「…私も少しはカンパするですよ?」

オティヌス「頼む」



府蘭「…ところで、貴女へのクリスマスプレゼントである、そのやたら高そうなドールハウスは売って食費にはしないですか?」

オティヌス「貰った物は売らないし、マイハウス兼シェルターを手放すワケにはいかん」フルフル


スフィンクス「なーん」

インデックス「はいはい。ごはんね?とうまースフィンクスへのクリスマスプレゼントの猫缶一年分開けちゃうねー?!」

上条「おう開けろ開けろぉ!」

インデックス「これでスフィンクスも2日で1缶だけ生活から脱出なんだよっ!」

インデックス上条「「イヤッホゥ!!」」


府蘭「テンションたっかいです」

オティヌス「デッドオアアライブからの生還だからな」



オティヌス「そういえばお前も見知らぬぬいぐるみを抱えているが…お前にも来たのか?」

府蘭「ええ。ウサギグレイの…おっふ、ぬいぐるみを…あっふ」

府蘭「私これに目がないです。サンタさんありがとうです。いやホント最高の抱き心地…!」モフモフ

オティヌス「良かったな」

オティヌス「…」

オティヌス「ん?」


オティヌス「おい人間。ちょっといいか」チョイチョイ

上条「え?何?」

オティヌス「お前へのプレゼントはなんだったんだ」

上条「へ?俺にもあるのか?」

オティヌス「猫にまで来てるのに家主にこないワケがないだろうに」

上条「えー…?どうだろ?風呂場見てくる」


ドタドタドタ...


オティヌス「…」




「おっ、コレか!?コレか!?コレか!?洗濯物に埋もれて、あっ!!」


ドガシャァン!!


オティヌス「…」


「痛っ!?いったぁ…!何だコレ!?」


オティヌス「…」


「…あっ……」


オティヌス「…」

オティヌス「やれやれ」トコトコトコトコトコトコ


オティヌス「…予想以上に惨劇が起きてるな。血だらけじゃないか」

上条「…オティヌスぅ…!」グスッ

オティヌス「ああ…わかってる…踏んだんだろ…?自分のクリスマスプレゼント…」

上条「クソ痛い…なんか足が血だらけになってんだけど…」

オティヌス「…イタイのイタイのとんでけー」サスサスサスサス

上条「いだだだだだだだだ!!!!やめてやめて触んないで痛いから!!」


オティヌス「歩けるか?ほら、さっさと病院行ってこい」

上条「うーわ…コレちょっと…うーわ…ごめん上条さんちょっと病院行くわー…うう不幸だ」

オティヌス「いってら」フリフリ

バタン。

オティヌス「…さて、ドールハウスのリビングでゆっくり紅茶でも」


スドォォン!!!

オティヌス「?!」


オティヌス「なんだ!?今度はどうした!」

インデックス「大変なんだよ!お風呂場が爆発したんだよ!」

府蘭「なんで!?」


・・・・・。



オティヌス「どれ…」

府蘭「おっ、コレ時限式の爆弾です。…フム。一昨日買ってきたシャンプーに仕込まれていたとは」

インデックス「おのれ魔術師!!」




オティヌス「…丁度居なくて助かったな、アイツ」ボソッ





ちなみに上条さんへの血まみれのクリスマスプレゼントの中身はガラス製の箱に入ってた防塵防水対衝撃付きの腕時計でした。

上条さんは病院で命が助かった事と腕時計をもらった事、そして同情した冥土帰しに病院代を奢ってもらって大層喜んだそうな。



~時間はちょっと戻ってアイテムのマンション~


フレメア「…」パチッ

フレメア「ふにゃあ~っ…」

フレメア「…」


              由



フレメア「おおおおっ!!」

フレメア「サンタだ!サンタだサンタだサンタだーーー!!!!」

フレメア「にゃあ、大体、お礼を言ってから開けるべきだな!」

フレメア「サンタさんありがー」

フレメア「ーーーはっ!」

フレメア「いや待てよ…?大体、浜面か麦野か、カブトムシか…その辺りの可能性も?」

フレメア「…にゃあ、大体お礼はプレゼントくれた人にするものだし!」

フレメア「それに一説によると『サンタクロースは実は居ない』って眉唾な情報もあるし!」

フレメア「よし!本当にサンタクロースがくれたか調べてからにしよう!」





~リビング~


フレメア「にゃあにゃあ!大体、浜面か麦野かカブトムシかだろう!」

麦野「何がよ?」

フレメア「にゃあ!私にクリスマスプレゼントくれた人!」

麦野「は?」

白垣根(今は人間態)「いいえ?」

浜面「え?あーごめんな、俺じゃない」

滝壺「貴様にだけはやらん」

フレメア「あっそう」


バタム。



フレメア(…と、大体部屋に行ったと見せかけて!)

フレメア(ドアで聞き耳を立てるのだ!にゃあ!)


麦野「でもやるじゃない浜面。あんたにも優しいところあるのね」

浜面「え?いや本当に俺じゃないって!垣根じゃないのか?」

白垣根「いえ?私ではないですし、他の”私”でもありませんね」

麦野「…じゃあ、滝壺?」

浜面「いや滝壺は俺とずっと居たし」

麦野「そうだったな。…ベッドの中でな!!!!!」

浜面「ちょっ、やめろよ!恥ずかしいだろ!!」

白垣根「では黒夜さんか絹旗さんでしょうか?」

麦野「それはないわよ。あいつら昨日大ゲンカしてた時もその後もずーっと私リビングで飲んでたけど誰も通過しなかったし」

白垣根「彼女達は?」

浜面「ん?ああ部屋でまだ寝てるんじゃないか?」

麦野「ケンカし疲れて寝てるって…子猫かっての」



フレメア「…え?」


~再び部屋~


フレメア「…という事は…本当のサンタだ!にゃあ!」

フレメア「ふっふっふっ。でぇもぉ…?」

フレメア「大体、『本当に欲しい物』をプレゼントできなければサンタにあらず!にゃあ!」

フレメア「大体、麦野あたりがこっそり宅配サービスみたいなのを雇ってサンタのフリしてくれたかもしれないし!」

フレメア「おりゃーーー!!!」ビリビリビリビリ!


フレメア「…木箱?…と、紙箱?」

フレメア「あと…手紙?」


フレメア「…」

フレメア「…」ペラ




『フレメアへ。』


フレメア「…この字、」



『フレメアへ』


『散々悩んだけど…』

『結局、昔あんたが私と居た頃…私の制服姿見て欲しがってた帽子を贈るわ』

『私達は離れて生きているけど、これと同じ物をお姉ちゃんもどこかで被ってる。』

『離れていてもいつでも一緒ってわけ。お揃いよ?大事にしてね』



『結局、メリークリスマスってわけよ!』




フレメア「…」

フレメア「……」


フレメア「…」ペラ



『舶来へ』


『すまん。好みがわからなかったから無難そうな物にした。』

『…………元気でやれ。』

『メリークリスマス。』



フレメア「…」

フレメア「…」ガサゴソ



紺色の帽子


フレメア「…」ガコッ


ウサギのぬいぐるみ



フレメア「…」

フレメア「…」ジワ...

フレメア「…」ポロポロ


絹旗「あれ?フレメア超どうしたんですかその帽子」

黒夜「ん?なんか紺色に変わったな」

黒夜「あとは…うさぎのぬいぐるみなんて持ってたか?」


フレメア「大体、サンタクロースからクリスマスプレゼントもらった。にゃあ」

浜面「へぇ、良かったなフレメア」




フレメア「大体、結局、……私にとって大事な人達からの贈り物ってわけよ」


~ロシア、サローニャ宅の近くの教会~


サローニャ「はー…」

サローニャ(サーシャちゃんとたくさんおしゃべりして楽しかったな)

サローニャ(そんな私はサーシャちゃんの送りの帰りぃー)

サローニャ「?」



ジェドマロース「…」オイデオイデ



サローニャ「…?ロシアではまだクリスマスじゃないのにジェドマロース?」

サローニャ「んー…?最近はグローバル化でロシアでも若い人達中心で12/24もクリスマスやる事もあるけど…」

サローニャ「…」



サローニャ「何か御用ですか?」トテトテ

ジェドマロース「…」ニコ...



ジェドマロース「…」ゴソゴソ

ジェドマロース「…」ニコ....

サローニャ「え…?プレゼント?私に?」

ジェドマロース「…」フォッフォッフォッ



サローニャ「…」

サローニャ「…でも、私…そんなにいい子じゃなかったし、もう15才ちゃんだし、」

サローニャ「…こんな私でも、もらってもいいのかな」

ジェドマロース「конечно」ポン
(もちろんだとも)

サローニャ「!」


サローニャ「!」

ジェドマロース「Я знаю, что ты хороший ребенок」
       (私は君が良い子だと知っておるよ)

ジェドマロース「Рождество кажется, что все должны быть счастливы」ナデナデ
       (クリスマスは”皆”が幸せであるべきさ)

サローニャ「…」

サローニャ「…」エヘ-


サローニャ「…それじゃ…私もう行くね」

ジェドマロース「…」ニコッ



ジェドマロース「С Рождеством Христовым!」
       (メリークリスマス!)

サローニャ「うん!ありがとう!メリークリスマスちゃん!」ニコッ







「…これでよかったのかしらん?最大主教殿?」

『ええ、ご苦労様です。もうジェドマロースになる変身術式は解いても構いませんよ、ワシリーサ』

「粋な計らいねぇ?彼女がサーシャちゃんにあげたマフラーの色違いをプレゼント…本当なら君だってもらう側でしょうに」

『私はもう信じていませんし、クリスマス行事は最早政治的手段としか見れませんから』

「スレてるわね。かわいそう。ベッドでおねーさんが慰めてあげよっか?」

『遠慮します。それに彼女にだって御褒美の一つはあってもいいとは思いませんか?』

「サーシャちゃんは?」

『彼女にはサローニャ嬢からのモノがあるでしょう?それに貴女も後であげるのでしょうし』

「まあね」

『せっかくのクリスマスですから。プレゼントも豪華な料理も無しで仕事だけでは気の毒ですから』

「そーお?」

『クリスマスですから。奇跡の一つや二つくらいは起こりますよ』


『それではあとはお好きに過ごしていただいて結構です。』


「そういえばサーシャちゃんサンタ達からプレゼントが貰える基準とかって何かあるの?」

『ええ。“クリスマスの奇跡“や“サンタクロース“の存在を心から信じている人、』

『“いい子“でいた子とか“救い“が必要な子とか。』

「ふーん…判断基準にもよるんでしょーけどその割には数が少なかったわね」

『ええ。つまり学園都市の子供達は“そういう事“なんです』

『さて、そろそろ私も次の仕事がありますから』




「そ。…メリークリスマス。最大主教」

『ええ。メリークリスマス。ジェドマロース』





ワシリーサ「ふー…」


ワシリーサ「さってと。もう一仕事ね♪ワシリーサンタが今行くわよサーシャちゃん♪」



終わり。すまないみこっちゃん>>1は脇役とかマイナーキャラの味方なんだよ


あーあ!もっと話練っとけばよかった!!依頼出してきまーす

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年02月08日 (水) 10:30:40   ID: J-zLxp5l

面白かったよ。原作も見てるみたいだし

2 :  SS好きの774さん   2017年08月02日 (水) 18:33:21   ID: AqpDZdVl

フレメアのとこでちょっと泣きそうになった。面白かった。

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