男「何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何が起きたのかわからなかった…」
幼馴染み「お前の行動がわけわかんねーよ」
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男「兄が妹のパンツを漁るのは普通のことだろう?」
幼「お前はどこの世界線から来たんだ」
男「いやまぁ普通に考えてみろ」
男「もしお前が男だとして」
男「一つ屋根の下で女の子と暮らしてたら」
男「その女の子の下着を漁ろうと思うだろ?」
幼「漁らねーよボケ」
幼「お前だって母親のパンツなんて漁らねーだろ?それと同じだよ」
男「漁るけど?」
幼「マジかお前」
男「歳いった女性の下着ってJCのそれとはまた違った匂いがしていいもんだよ」
幼「聞きたくねぇからやめてくれ」
幼「ていうかもうそろそろ整理させる時間をくれ」
男「?何を?」
幼「こちとら10年来の幼馴染みからいきなりハードな変態宣言されて頭ん中ぐちゃぐちゃなんだよ」
男「そんな大げさな」
幼「お前も一回この衝撃を味わえばわかるよ」
男「そんな変なことかなぁ」
幼「じゃあそれを今全校生徒の前で言えるか?」
男「言ってこようか?」
幼「馬鹿やめろ!!!」
幼「えっ……えっ…今日って何月何日?」
男「ん?12月14日だけど?」
幼「4月1日に掠りもしてねぇ…」
男「心外だな、今まで俺がお前に嘘や冗談を言ったことなんてなかっただろ?」
幼「だからこそのこの衝撃なんだけどな?」
幼「小学生のころから成績はオール5、イケメンで運動神経抜群で誠実で謙虚で天然タラシで、毎朝私を起こしてくれてご飯作ってくれてお弁当作ってくれて、私のわがままにもたくさん付き合ってくれて」
幼「そんなお前が」
幼「そんなお前が妹のパンツ漁る変態でしたって?」
幼「ははははわけわかんねーよ」
男「幼馴染み、さっきから表情コロコロ変わって面白いね」
幼「殴んぞボケコラ」
幼「…いつからだ?」
男「何が?」
幼「いつからお前はそんなお前だったんだ?」
男「俺が妹のパンツ…というか女性用下着全般に性的興奮を覚えるようになったのはいつかって話?」
幼「やめろやめろ生々しく言うな」
男「そうだなぁ、小5くらいかな」
幼「……そのときお前の妹は?」
男「小学校上がりたてとか?」
幼「……マジかお前……」
幼「……すまん気分悪くなった。保健室行ってくる」
男「え?大丈夫なの?ついて行こうか?」
幼「誰のせいだと思ってんだこのクソクソロリコンペドコン犯罪者野郎……」
男「いや、まだ犯罪は犯してないよ!!」
幼「まだってなんだよお前!!!」
男「……俺がしたかったのこういう話じゃなかったんだけどなぁ….」
幼「悪いがお前の妹の性癖には興味ない。お前の性癖は吐き気がするほど気持ち悪い」
男「…わかったよ。もう話さない。じゃ、保健室行っておいで」
幼「ん……」
男(………………ふぅぅぅ)
男(悪いな、幼馴染み)
男(俺がお前の下着をひん剥きたくなる衝動を抑えるためには、必要な儀式だったんだ)
男(……いつまでもつかなぁ。犯罪者にはなりたくないんだよなぁ…)
妹「兄貴のパンツ食ってたら兄貴が私のパンツ漁りにやってきた」
友「は?」
友「ちょ、は?……え?」
妹「いや焦った。ていうか詰んだ。もう無理。あんなとこ見られたら生きていけない」
友「待て、待て待て待て待て」
妹「というわけで友ちゃん、今日はお別れを言いに来たの。さよなら、仲良くしてくれてありがとね」
友「ちょっと待ていうとるやろが!?」
妹「……なに。止めても無駄だよ」
友「一人で先々話進めるのやめて!?妹ちゃんの言ったこと1から10まで全く意味不明!!」
妹「意味…?大した意味なんてないけど」
友「大した意味もないのに死のうとしてるの!?」
友「……とりあえず」
友「死ぬとか死なないとかそれ以前に」
友「もう一度理解力の乏しい私のために一から説明し直してくれませんでしょうか」
妹「?…わかった。友ちゃんが納得出来てないなら、もう一回話すよ」
妹「まず、私は自分の部屋で兄貴のパンツを食ってたんだけど」
友「はいストップ」
妹「そこに兄貴が入ってきて」
友「ストップって言ってるよね?」
妹「一瞬目が合って、その後」
友「妹ちゃん?聞こえてる?ねぇ?」
妹「兄貴は箪笥から私のパンツを漁り、部屋に帰って行った」
妹「はい、終わり」
友「妹ちゃんにはアクセルしかないの?」
妹「なんなの友ちゃん。文句ばっかりで話が先に進まないじゃん」
友「あれこれ私が悪い感じなの?」
妹「兄貴のパンツ食べてるところ兄貴に見られたから死ぬって言ったらわかりやすい?」
友「最初からそう言え」
友「いや待てやっぱりわかんない!」
友「え、なに、パンツをどうしたって?」
妹「え?」
友「お兄さんのパンツを妹ちゃんはどうしたって?」
妹「だから、食べたって言ったじゃん」
友「お兄さんのパンを食べたの?」
妹「兄貴のパンツを食べたの」
友「美味しかった?」
妹「美味しかった」
友「あはははは、そうかぁ、美味しかったのかぁ」
妹「うん。やっぱ兄貴のが一番美味しい」
友「そうかぁ、一番かぁ、もう私は突っ込まないぞう…」
友「嘘だ……あの妹ちゃんが男の下着を食い漁るビッチだったなんて嘘だ……妹ちゃんは…可愛くて、優しくて…私だけのエンジェルで…」ブツブツ
妹「そうだ、友ちゃんも食べてみる?」ゴソッ
友「ぎゃあああああああ!?」
友「な、な、なんてもの出してるの妹ちゃん!」
妹「いや、今朝洗濯カゴからパクってきた兄貴のパンツ」
友「何が『いや』なの!?なにを譲歩したの!?」
妹「…そこまで嫌がることないのに」
友「百歩譲ってそれが妹ちゃんのでも無理だよ!」
妹「美味しいのになぁ」モグモグ
友「やめてぇぇぇ!!!ごめんね実はドッキリでした~という希望を打ち壊さないでぇぇぇ!!!」
妹「ごくん。そんなに取り乱すほどのことかなぁ」
友「ごくんって言った?ねぇ今ごくんって言ったよね?」
妹「友ちゃんだって好きな体の部位とかあるでしょ?」
妹「手が好きだとか、足が好きだとか、目が好きだとか」
妹「それと同じように、私はパンツが好きなだけ」
友「私だってうなじを食べたりなんかしないよ…」
友「えっと、ちなみにいつから?」
妹「私がパンツを食べ始めたの?」
友「うん」
妹「初めて食べたのは小3のときかなぁ」
友「つまり妹ちゃんは出会った時からお兄さんのパンツを日課的に貪っていたと」
妹「日課っていうか一時間に1回くらい?」
友「なんで私今日まで気づけなかったのかなぁ」
妹「…えっと、なんかごめんね。混乱させちゃってるみたいで」
友「本当だよ…」
妹「なんかあわあわしてる友ちゃん見てたら兄貴にパンツ食ってるのがバレたことなんて些細なことのように思えてきたよ…」
友「それは何より…」
妹「あっ、私日直だからそろそろ行くね。ばいばい、また放課後!友ちゃん!」
友「お、おー……」
友(…………………)
友(……いや、全然些細なことじゃなくね)
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