男「やすひろが体調崩して入院した!?」女「えぇ、丁度2日前からよ」 (1)

男は驚いた様子だった。
外では秋のちょっと冷たい風が心地よく吹いて
その風がベンチに座っている女の長い髪を揺らし、女はその都度髪を耳に掛けるしぐさをした。その指には悪趣味な指輪が薬指と
小指にはめられていて、華奢な指からは想像できない雰囲気も合わさってどことなく近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。
男はコーヒーを口に含み飲みほしたあと、溜息に似たようなセリフを口にした

男「どこの病院?」

女「河北総合病院」

男「河北総合病院?どこを悪くしたの?」」

女「精神がね、ちょっと。あの人精神的にちょっとおかしなところあったじゃん」

男「確かにそれはあるかもだけど、まさか入院するとは・・」

女「私の少しは驚いたわ」

男「・・どうすんだよ俺達のバンド」

女「知らないわよ。なるようにしかならないわ」

男「…」

男は一つ沈黙を入れた後、話を切り出した

男「マサキには伝えたのか?」

女「まだ。あの人もちょっと変わり者だから何を言い出すかちょっと怖くてね」

女「メンバーを入れ替えるなんてこともいいそうだし、私康弘の声案外すきなんだよなぁ」

男「いつまで入院するのかなぁ・・」

男は遠くの空をぼんやり眺めながらいい、「知らないわよ」とその後に言葉が続いた
11月2日の良く晴れた月曜日の事だった

始めて書きます
遅いかも知れないけど、閲覧してくれたらと思います

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