たまに時系列とかいじってます
【お城へ】
凛「あ、卯月」
卯月「凛ちゃん!」
凛「卯月も呼ばれたの?」
卯月「は、はい。プロデューサーさんから留守電が入っていまして……」
留守番電話が、1件あります。
ピー
『ルネッサーンス!』
『吾輩は山田ルイ53世であーる』
『君たちと一緒にデビューするアイドル達が決まった。急ですまんが、明後日346プロダクションまで来てくれないか』
『タクシーで!』
『いや歩けやー(チーン)』HAHAHAHA
『ならローラーブレード!』
『練習せなあかんやーん(チーン)』HAHAHAHA
『じゃあロデオボーイ』
『揺れとるだけやないかーい(チーン)』HAHAHAHA
『もういい! 電話はこれまでだ!』
『ひぐちカッター!』
ピー
以上、1件です。
卯月「……大丈夫なんでしょうか」
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【伝染】
凛「ここだよね」
卯月「わぁ……!」
凛「入ろうか」
凛「へぇ……。中もこんな感じなんだ」
卯月「緊張しますね」
「シャンデリアなんて、いまどき見ないよねー」
卯月「うん! ……?」
「あ、お疲れさまでーす! 新人アイドルの、本田未央です! よろしくお願いしまーす!」
凛「……誰やねーん。……フッ」
卯月「あ、プロデューサーさんの!」
凛「こ、これは! ちがっ!」
卯月「うつっちゃいますよねー。私も言っちゃいましたし」
凛「だから、本当に、ポロっとでちゃって!」
「……何してるんだろ。あの二人」
【受付】
「はい。山田ルイ53世様から承っております」
卯月「ほ、本当に男爵様なんでしょうか」
凛「いや、職員のことを様付けで読んでいるだけだと思うよ」
「あ、あの。こちらに記名をお願いします」
卯月「あ、はい……」
「新館30階の、シンデレラプロジェクトルームでお待ちください」
卯月「ありがとうございます」
凛「ありがとうございます」
凛「そういえば、卯月はどうやってあのプロデューサーと出会ったの?」
卯月「レッスンしていたら、突然ルネッサーンスって……」
凛「……不審者だね」
卯月「そういう凛ちゃんは、どうやってスカウトされたんですか?」
凛「警察に連れて行かれそうになったとき、色々あってルネッサーンスって……」
卯月「……不審者ですね」
「「だ、大丈夫かな(ですかね)」」
【ちひろさん登場】
コンコン
卯月「失礼しまーす……」
凛「まだ誰もいないみたい」
卯月「広いですね……」
ガチャ
山田ルイ53世「ルネッサーンス!」
卯月「プロデューサーさん! おはようございます」
「ルネッサーンス! 男爵さん!」
凛「! さっきの」
山田ルイ53世「おお、二人はまだ知らなかったね。こちらのマドモアゼルは」
ひぐち君「本田未央ちゃんです!」
山田ルイ53世「だからとんなやー(チーン)」HAHAHAHA
「だ、男爵さん! そのあたりで」
山田ルイ53世「おぉすまない。こちら、千川ちひろ君だ」
ちひろ「くん付けはやめてくださいよ……かわいくありませんし……」
山田ルイ53世「何をいうか! とてもキュートな顔、声、そして!」
ひぐち君「奇抜な服装!」
山田ルイ53世「台無しやないかーい!(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「ひーぐちくーん、ノンノンノン。笑えないよー」
未央「は、はは……」
卯月(乾いた笑いが……)
【配布物】
山田ルイ53世「ちひろ君はかわいらしい人だから、ひぐち君、わかったか?」
ひぐち君「男爵様、それより」
山田ルイ53世「おおそうだった。これから彼女にはいろいろな面からサポートを受けると思う。キチンとあいさつをしておくように」
「「「「よろしくお願いしまーす」」」」
山田ルイ53世「いやお前もやんなやー(チーン)」HAHAHAHA
ちひろ「で、では私から、ささやかながらプレゼントを……」
コトッ
ゼロカロリーコーラ
山田ルイ53世「なんでやねーん(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「ちひろ君! 君もボケないでくれ話が進まなくなる!」
ちひろ「す、すみません。楽しそうにしていたので」
山田ルイ53世「そしてなぜワイングラスを持っている!」
ちひろ「ひぐち君からかっぱらいました」
山田ルイ53世「こわいわー(チーン)」HAHAHAHA
((また、いつもの感じ……))
未央(大丈夫かな、これ……)
【待ち合わせ】
なんやかんやあって待ち合わせ
山田ルイ53世「んー」
ひぐち君「男爵様、少し遅れていますね」
山田ルイ53世「そうなんだよひぐち君。このプロダクションは大きいから、迷子になっていたら……」
ひぐち君「寝たらだめですもんね」
山田ルイ53世「いやそれ雪山(チーン)」HAHAHAHA
楓「お疲れ様です」
ひぐち君「まだですかねぇ……」
山田ルイ53世「だから誰やねーん(チーン)」HAHAHAHA
未央「男爵さーん!」
山田ルイ53世「おぉ迷っていなかったか。よかったよかった」
ひぐち君「でも、待ち合わせ時間からは少しすぎていますよ!」
未央「だ、男爵さーん!」
山田ルイ53世「おぉひぐち君そんなに厳しくしからないで」
ひぐち君「と、とっても心配したんだからね!」
山田ルイ53世「いやツンデレ―(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「そんなことより、時間厳守はアイドルの鉄則。君たちはもう庶民ではなくアイドルなのだから」
卯月「見事に無視されましたね」
凛「ほら、未央。そんなとこでへこまないで」
【宣材写真】
初めての仕事は宣材写真撮影でした
山田ルイ53世「この宣材写真はこれからも使用するものだから、気を抜かずに頼むよ」
未央「アー写!?」
卯月「ここで撮るんですか!?」
ひぐち君「いえ、みなさんはこちらで撮影です」
未央「えぇ!? じゃ、じゃあこのハートの台座で写真を撮っているのは!」
ひぐち君「日野茜さんです」
山田ルイ53世「いやイメージ違うわ―(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「あそこで撮影をしているのは城ヶ崎美嘉だ。それより、他のメンバーの撮影はもう始まっているよ」
「にゃん!」
「えへっ」
「うふふっ」
「Да……ヤナイカーイ」
「いったんチェック入りまーす!」
凛(あれ、突っ込まないんだ……)
【緊張をとるために】
一通り自己紹介が終わり
山田ルイ53世「さて、君たちには初めてのことで緊張すると思うが、あまり力を入れず、自然体でいてくれたまえ」
凛「うん。わかった」
卯月「はい! 頑張ります!」
未央「自然体……難しいな……」
「島村さん、入ってくださーい」
卯月「は、はい!」
ひぐち君「男爵様」
山田ルイ53世「ああわかっているよ」
ひぐち君「男爵様、椅子をどうぞ」
山田ルイ53世「おおありがとうひぐち君。だが吾輩はプロデューサーとしてマドモアゼル達を見たいんだ。吾輩は立っておくよ」
ひぐち君「なら僕が座りますね」
山田ルイ53世「いやお前が座るんかーい(チーン)」HAHAHAHA
卯月(……二人はいつも通りですね。……あれ? 緊張がなくなって……)
「はーいオッケーでーす」
卯月「え、いつの間に?」
【裏目に】
凛も一発OKに
凛「……緊張をほぐしてくれたのかな?」
卯月「ですね! あ、でも未央ちゃんが……」
未央(むむむ……。男爵様があんな人だとは……ここは未央ちゃんがしっかりとしないと!)
未央「どぉ?」
「もっと普通にー」
未央「えぇ!?」
ひぐち君「男爵様、本田さんが!」
山田ルイ53世「ああなんということだ!」
ひぐち君「でもあの足、いい足ですね」
山田ルイ53世「いやどこみとんねーん(チーン)」HAHAHAHA
未央(だ、ダメだ! もっとしっかりしないと!)
卯月「あ、あははは」
凛「逆効果みたいだね」
【アドバイスを】
「いったん休憩入りまーす」
未央「う、うーん……」
卯月「み、未央ちゃん」
凛「未央……」
未央(二人は一発OKだったのに、私だけ何回も……。男爵様は頼れなさそうだし、私がしっかりしないと……!)
未央「ゴメンゴメン! 少し休憩したら、ばっちりやっちゃうよ?」
凛「あんまり気張らないでね?」
卯月「未央ちゃん、笑顔です! ブイ!」
ひぐち君「ブイ!」
山田ルイ53世「だからはいんなやー(チーン)」HAHAHAHA
凛「プロデューサー、未央に何かアドバイスしてあげてよ」
山田ルイ53世「うーむ。吾輩からのアドバイスか……」
ひぐち君「僕なら売れてる芸人のポーズパクリますけどね!」
山田ルイ53世「直球やなー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「ひぐち君、ノンノンノンだよー。ひぐち君には、自慢のポーズがあるじゃないか」
ひぐち君「ゲッツ!」
山田ルイ53世「他人のギャグパくんなやー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「だーかーらー、ノンノンノン」
凛(うざい)
山田ルイ53世「自分自身の魅力を出さないとダメじゃないかー。吾輩が知っているひぐち君を全面に出すんだ!」
ひぐち君「なんだかマジメな男爵様も変ですね」
山田ルイ53世「うるさいわー(チーン)」HAHAHAHA
未央(自分自身の魅力を出す……。ちょ、ちょっとためになったかも……)
【端から感じる視線】
「撮影再開しまーす!」
美嘉「ふーん。あの子、初めてにしてはいい顔してるじゃん★」
ひぐち君「城ヶ崎さん、撮影は終わったんですか?」
美嘉「まぁねー。そーれーよーりー。あの子たち、新しいアイドルだよね?」
ひぐち君「はい。男爵様がプロデュースされるアイドル達です」
美嘉「ふーん。……今度のライブのバックダンサーにいいかも★」
未央「えへへ♪」
「オッケーでーす!」
未央「どう男爵様! 未央ちゃんのかわいい笑顔、見てくれた?」
山田ルイ53世「ああ見ていたぞ。さっきと違っていい顔であるな」
ひぐち君「男爵様、少しお話が」
山田ルイ53世「ん?」
【ライブ参加!?】
美嘉「ってことで、アタシのライブのバックダンサーやって欲しいんだー★」
山田ルイ53世「し、しかしだな、君のプロデューサーから許可を取らないといけないのでは?」
ひぐち君「男爵様、城ヶ崎さんのプロデューサーから、書類を預かっています」
山田ルイ53世「ん、んー」
「いいんじゃないかな? 彼女たちにやらせてみては」
山田ルイ53世「い、今西子爵!」
今西「役職は部長なんだけどね……。それより、いい機会じゃないか」
山田ルイ53世「しかし!」
ひぐち君「彼女たちには、いい経験になると思います! 男爵様、どうかお考えを!」
山田ルイ53世「ならんならん! 吾輩は断固として認めん」
ひぐち君「ちぇー。ならいいわー」
山田ルイ53世「いや意思もてやー(チーン)」HAHAHAHA
今西「それなら、彼女たちと話し合ってみてはどうかな? 彼女たちの意見も聞かないと」
山田ルイ53世「そ、それなら……。ひぐち君、今空いている会議室に彼女たちを連れてきてくれ。それと他の子たちは部屋で待機の連絡を」
ひぐち君「はい男爵様」
美嘉「アタシもついていっていいー?」
山田ルイ53世「ま、まぁかまわないが」
美嘉「ありがとーオジサマ★」
【それぞれの反応】
他のメンバーは一端部屋に戻りました
山田ルイ53世「……と、いうことだ」
卯月「ら、ライブですか!?」
凛「デビューしてすぐに……?」
未央「バックダンサー!?」
ひぐち君「皆様、どう思っていますか?」
未央「私、やってみたい!」
凛「……正直、まだ実感がわかないな……」
卯月「え、えと。ライブのバックダンサーって他には……」
美嘉「ん? 3人だけだよ?」
卯月「えぇ!? が、頑張らないと……」
山田ルイ53世「まだ決まったわけではないがな」
【それでもやりたい】
美嘉「ねーいいじゃーん★」
山田ルイ53世「マドモアゼルがなんと言おうと……」
ひぐち君「これはプロデューサーとして発言します!」
凛(いつもはプロデューサーとして話してなかったのかな?)
未央「…………。それでも」
ひぐち君「!」
未央「それでも、私はやりたい! こういう機会はないから、大きいステージに立ってみたい!」
凛「……私も、何かが見えるかもしれないから、やってみたいな」
卯月「レッスンなら、ずっとしてきました。頑張れます!」
山田ルイ53世「!!」
ひぐち君「男爵様。許可しましょう」
山田ルイ53世「いやてのひら返しー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「ウォッホン。……わかった。今回は特別に許可しよう」
未央「やったぁ!」
卯月「やりました!」
ひぐち君「頑張ろう! みんな!」
山田ルイ53世「混ざんなやー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「では早速城ヶ崎君のプロデューサーと話をしなければならないので、吾輩は失礼する」
ひぐち君「男爵様、こちらです」
卯月「……なんだか、実感がないですね」
凛「うん。……本当に、ライブするんだね」
凛(……実感がわかないけど、本当に大丈夫かな)
【大阪の血がたぎる】
少しして
ガチャ
山田ルイ53世「ルネッサーンス!」
みりあ「あ、男爵さん!」
みく「Pチャン、どこいってたにゃ!」
山田ルイ53世「おおすまんすまん怒らないでくれ」
みく「みく、Pチャンが帰ってこなくて……!」
山田ルイ53世「気持ちを落ち着かせて!」
みく「うたたねしてたにゃ」
山田ルイ53世「いや涙かえせやー(チーン)」HAHAHAHA
みく「それでも! それでもみくは!」
山田ルイ53世「おお事情が変わった続けて」
みく「デビューしたいにゃ~」
山田ルイ53世「いや温度差ひどいなー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「ノンノンノン前川く~ん。話が進まないだろ? それにどうしてワイングラスを持ってるんだい?」
みく「そんなことよりPチャン、どこ行ってたにゃ」
山田ルイ53世「さっきまで打ち合わせがあったんだ。ライブに関する」
美波「ライブ、ですか?」
杏「うぇー……。いきなり?」
【色々と発表】
山田ルイ53世「みんないることだし、早速発表していこう。ひぐち君!」
ひぐち君「はい、男爵様。皆様、ホワイトボードに注目してください」
山田ルイ53世「まず、島村卯月、本田未央、渋谷凛の3名。城ヶ崎美嘉のバックダンサーとしてライブに参加することになった」
莉嘉「お姉ちゃんの!?」
山田ルイ53世「そして! 新田美波、アナスタシアの2名。この二人のマドモアゼルのユニットデビューが決定した」
美波「ほ、本当ですか!?」
アナスタシア「Правда? ……ナンデヤネーン」
凛(ちょっと悪影響受けてない?)
山田ルイ53世「今はまだ調整段階であるが、他のメンバーのデビューも続々と決まっている」
ひぐち君「なんか、会議進むのが遅いからあんまり決まらないんですよねー」
山田ルイ53世「お前がボケるからやー(チーン)」HAHAHAHA
凛(プロデューサーも突っ込まなかったらいいのに……)
【ワイングラスの出所】
色々と発表されて
山田ルイ53世「何はともあれ、マドモアゼル達はこれからアイドルになった」
山田ルイ53世「当たり前だが、これから露出も増える」
ひぐち君「肌の?」
山田ルイ53世「メディアやー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「コホン。えー、マドモアゼル達一つ一つの仕事、レッスンがこれからの糧になる」
山田ルイ53世「そこで、めでたいことがあると、こうして集まって乾杯をしたいと思う。ひぐち君」
ひぐち君「はいただいま」
凛(前のあれもそういう意味があったんだ……)
未央(え、ワイングラス配られてるんだけど)
ひぐち君「男爵様、一つ足りません!」
山田ルイ53世「な、何? キチンと全員の数があるはずなんだが……」
みく「あ、みくそこからとったにゃ!」
山田ルイ53世「いや泥棒猫ー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「ま、まぁいい。とにかく、今後はメーンの仕事を行った人を音頭として乾杯を行う。今回は吾輩が行うが、次回からはマドモアゼル達に行ってもらう」
美波「それではみんな!」
みりあ「るねっさーんす!」
「「「「「「ルネッサーンス!!!」」」」」」
山田ルイ53世「オチをとんなやー(チーン)」HAHAHAHA
終わり
以前書いたものの続きです。前回のスレタイの語呂めっちゃ悪かったので、今回は頑張ってよくしました。
拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。
前スレ(1話)
髭男爵「プロデューサーになって、渋谷凛をスカウトすーる!の巻」
髭男爵「プロデューサーになって、渋谷凛をスカウトすーる!の巻」 - SSまとめ速報
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