両津「新元素が発見されただと!?」 (36)


両津「はぁ~今日も暇だなっと…どれどれ、今夜のテレビは…」

部長「こら、両津。テレビ欄ばかり見てないで、たまには他の記事も読んだらどうだ?」

両津「はぁ~い。全く部長は口うるさいなぁ…」

部長「何だと両津!?」

両津「あはは、冗談ですよもう…」ペラペラ

両津「なになに、113番目の元素、ニホニウムが発見だと…?」

中川「おはようございます先輩。あ、その記事、ニホニウムのやつですよね?」

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両津「はぁ~今日も暇だなっと…どれどれ、今夜のテレビは…」


部長「こら、両津。テレビ欄ばかり見てないで、たまには他の記事も読んだらどうだ?」


両津「はぁ~い。全く部長は口うるさいなぁ…」


部長「何だと両津!?」


両津「あはは、冗談ですよもう…」ペラペラ


両津「なになに、113番目の元素、ニホニウムが発見だと…?」


中川「おはようございます先輩。あ、その記事、ニホニウムのやつですよね?」


両津「何だ中川。これってそんなにすごいのか?」


中川「はい。アジアで新元素が発見されるのは初めての事なんです。アジアの研究が、欧米に追い付いてきた証拠です」


麗子「最近ニュースで報道されてるじゃない。両ちゃん知らなかったの?」


中川「先輩はお笑い番組しか見ないから…」


麗子「それだけじゃないわ。両ちゃんはアニメだって見てるわよ」


両津「うるさいぞお前ら!…でも、これってどうやって見つけんだ?」


中川「ええ、発見するのには、大規模な施設が必要です。ニホニウムは日本の理化学研究所が、線形加速器を
   利用して光速の10%にまで加速した70Znを209Biに衝突させる事で」ペラペラ

両津「ああ分かった。大規模な施設が必要ということなんだな、うん」


中川「新元素の生成や発見や、ウチでも行ってます」


両津「そうなのか?」


中川「はい。中川グループも独自に粒子加速器を開発し、研究しています。もちろん、新元素を発見するのは
   簡単ではありませんが」


両津「ほう…そうなのか」


部長「ふん。両津の頭では、こんな難しい話は理解できまい」フフン


両津「な、何ですって部長!?」



部長「両津、Znとは何の元素のことかわかるか?」


両津「え…っと、ズン?」


部長「Znとは亜鉛のことだ。この程度の知識もないお前には、新聞はまだ早かった様だな」ポンポン


両津(うぐ~・・・部長のやつ~!!)


部長「お前にはテレビ欄と4コマ漫画で十分だ。ではパトロールに行ってくる」スタスタ



両津「また馬鹿にされた!ぐやじい~!!」


中川「まぁまぁ先輩、落ち着いて」


両津「中川、新元素を見つけるにはどうすればいい!?このままではワシの気がおさまらん!!!!」クワッ


中川「ど、どうやってと言われましても・・・世界中の科学者が日夜研究を重ねてもなかなかできないことで・・・」


両津「ぐ・・・もういい、ワシは早退する!」ダッ


中川「あ、先輩!・・・行っちゃった」


麗子「もう放っておきましょう。いつものことよ」


両津「・・・そういうワケなんだが、どうすれば新元素を見つけられる?」


凄苦「そう言われましても・・・世界中の研究者が日夜研究を重ねていることでして…」


両津「お前も中川と同じことを言うのか…」


凄苦「何分最先端ことですから・・・こういった分野は、10年先の未来も全く予測もつかないんです。
   もしかすると、次々に新しい元素が発見される可能性だってあります」


両津「そうことではない!ワシが新元素を発見したいのだ…」


両津(待てよ・・・未来か)


両津「よし、凄苦!ワシに考えがある。協力しろ!」


凄苦「ええ…」


両津「起きろ・・・おい!起きろ・・・」


日暮「むにゃむにゃ・・・あ、おはよう両さん」


両津「起きたか日暮。早速だがお前には仕事をしてもらう」


日暮「あれ…なんだか眠いな。4年間寝てないような…」


両津「そ、そんなことはない。ほら見ろ、これが今日の新聞だ」バサ


日暮「どれどれ、2020年7月31日…ほんとだ、2020年だ。てことは東京オリンピックがやってるんだ。見に行きたいなぁ」


両津「それがな日暮、東京オリンピックは中止になったんだ」


日暮「え、そうなの。どういうことなんだい、両さん?」


両津「今、世界は大変なことになっていて、オリンピックどころではないのだ。新聞をよく読んでくれ」


日暮「なになに・・・某国が新元素を用いた新兵器を開発…第三次世界大戦の危機だって?これは大変だ」


両津「そうなんだ、世界は今滅亡の危機にあるのだ。そこでだ日暮。お前の力が必要だ」ポン


日暮「どういうこと?」


両津「うむ。某国は謎の新元素を使った兵器を開発している。
   この新元素が解析できれば、新兵器を無効化する兵器を作れるかもしれん。
   日暮、お前の予知能力で、今後発見される新元素を予知してほしいんだ」


日暮「そうか、分かった・・・やってみるよ。うぬぬぬぬ・・・」ゴゴゴゴゴ



凄苦『2020年の新聞を作って欲しい…ですか?』


両津『そうだ。印刷とかはワシがするから、お前には記事を書いてほしい。こんな風に』ヒソヒソ


凄苦『それは構いませんけど…どうしてこんなことを?』


両津『細かいことは気にしないでいいのだよ。凄苦君。じゃあ任せた』


両津(日暮を起こして新元素を予知させる・・・これなら新元素を発見できるかもしれん)


日暮「うぎぎぎぎぎ・・・・・・」ゴゴゴゴゴ


両津「どうだ日暮?」


日暮「う~ん…うまくいかないなぁ」


両津「頼む日暮!人類の未来はお前に掛かっていると言っていい!なんとか探り当ててくれ!!!」


日暮「わ、分かったよ。うぐぐぐぐぐぐぐぐ!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ


日暮「見える…見えるぞ…時は西暦2020年。東京オリンピックが開催・・・あれ、オリンピックが開催されている…?」


両津(まずい!?4年後の東京オリンピックを予知し始めた・・・!)


両津「待て日暮!ストップだ」


日暮「ふぅ…おかしいなぁ、オリンピックが開催されている未来が見えたんだけど…」


両津「日暮、それはあり得ない。おそらくあれだ。日暮がオリンピックを楽しみにしていたせいで、妄想と予知を混濁してるんだ」


日暮「そうかなぁ…」


両津「さっき眠いと言っていたな。寝起きでいきなり難しい予知を行ったから、能力が正しく働かなかったのかもしれん」


日暮「ああ…そういうことか」


両津「そうだ。もっと未来の事を予知してくれないか。そうだ、10年後くらい先の未来とかならどうだ」


日暮「分かったよ両さん。本気でやってみる…うぐぐぐぐぐぐぐ!!!!」ゴォォォオオオオオ


両津「しょ、衝撃波が・・・!こんな日暮は初めて見るな…!」


日暮「見える…見えるぞ…新元素・・・2030年に発見…某国・・・兵器・・・見えたっ!」


両津「本当か日暮、その元素はどうやって見つければいいんだ!?」


日暮「なになに・・・~~~~~~すれば見つかるようだ」ゴゴゴゴゴゴ


両津「なるほど…メモしておこう」カキカキ


日暮「ふぅ…これでいいかい、両さん?」


両津「ああ、ばっちりだ。ありがとう日暮。これで世界は救われるぞ」


日暮「それは良かった…ああ、力を使い過ぎたせいか、もう眠くなってきた。両さん、世界を守ってくれ…」zzz


両津(よし、新元素の見つけ方が分かったぞ!これを後は・・・!)



~中川理化学研究所~


両津「頼もう!ワシは中川の親戚の両津勘吉だ。ここで一番偉いヤツを出せ!」


研究長(あの人が悪名高い両津勘吉か…なんでも、絶対に逆らってはいけないとか…)


研究長「はいはい。私が研究長ですが、何かご用でしょうか?」


両津「うむ。実は新元素の見つけ方が分かった。このメモを見て欲しい」ペラ


研究長「はぁ…これが新元素の見つけ方ですか?」


両津「ああ。早速なんだが、メモに書いてある通り加速器を動かして欲しい。これで新元素が見つかる」


研究長「そう言われましても・・・検証ができておりませんし、加速器を動かすのには莫大なコストが・・・」


両津「うるさ~い!!ワシがやれと言ったらやるんだ!!」


研究長「ひええ!わ、分かりましたぁ!君、この通りに加速器を動かしてくれ!」ペラ


研究者「わ、分かりました」


研究者「加速器、作動します」ウィーン


研究長(全く・・・こんなデタラメなメモで発見などできるものか…)


研究者「研究長、大変です!加速器内で未知の元素が確認されました!」


研究長「な、なにぃ!・・・そんなバカな」


両津「ははは、ワシの言った通りだろう!よし、これを世界に発表しよう!」




~派出所の和室にて~
 
新聞

『ニホニウムに続く新元素発見!
 昨日、114番目の元素を発見したと中川理化学研究所から発表があった。
 同研究所によると、新元素は両津勘吉氏の考案した方法によって発見されたと…』


両津「ふふふ・・・君たち見たかね。今朝の新聞を」


中川「先輩いつの間にウチの研究所に入り込んで・・・」


麗子「でも本当だったらすごいわ。どうやって両ちゃんが思いついたの?」


両津「それは機密事項だよ、麗子君。はぁ~新元素なんて簡単に見つかるんだなぁ…
   だぁ~れかさんは難しいから理解できないとか言ってたけど、案外簡単だったなぁ~」


部長「ぐ・・・ごほん。まだ新元素と決まったわけではない。両津が発見できるはずなどない」



TVキャスター
『114番目の新元素についての発表です。
 世界中の研究所が検証したところ、114番目の元素は確かに新しいものだと証明されました』


部長「な、なんだと…本当に両津が!?」



TVキャスター
『なお、この元素は検証の結果、新たなエネルギー源となる可能性もあり、世界のエネルギー事情が一変する可能性も・・・』


中川「すごい…世紀の大発見ですよ!先輩!」


TVキャスター
『今入ってきた情報です。IUPAC評議会は114番目の新元素を、リョーツニウムと命名することを発表しました
 これは発見者の両津勘吉氏の名前に由来する様です。新元素は、リョーツニウムとなりました』


麗子「新元素に両ちゃんの名前が・・・!」


両津「はーはっはっ!!これでワシが新元素を発見したことが証明されたぞ!」


プルルルル


部長「もしもし派出所です…ああ、署長ですか。え、葛飾署に報道陣が集まっている!?両津に取材を!?」


両津「部長、その電話失礼します!もしもし署長ですか!はいはい、すぐに記者会見を開きます!
   準備をよろしくお願いします!」ガチャ


両津「それでは諸君。私はこれから忙しくなるので失礼するよ!」ドヒューン


部長「信じられん…両津が本当に新元素を見つけるとは…」


麗子「でもどうやって見つけたのかしら…?」


中川「分からない…先輩は一体どうやって・・・?」


~派出所の和室にて~
 
新聞

『ニホニウムに続く新元素発見!
 昨日、全く新しい元素を発見したと中川理化学研究所から発表があった。
 同研究所によると、新元素は両津勘吉氏の考案した方法によって発見されたと…』


両津「ふふふ・・・君たち見たかね。今朝の新聞を」


中川「先輩いつの間にウチの研究所に入り込んで・・・」


麗子「でも本当だったらすごいわ。どうやって両ちゃんが思いついたの?」


両津「それは機密事項だよ、麗子君。はぁ~新元素なんて簡単に見つかるんだなぁ…
   だぁ~れかさんは難しいから理解できないとか言ってたけど、案外簡単だったなぁ~」


部長「ぐ・・・ごほん。まだ新元素と決まったわけではない。両津が発見できるはずなどない」

TVキャスター
『謎の新元素についての発表です。
 世界中の研究所が検証したところ、謎の元素は確かに新しいものだと証明されました』


部長「な、なんだと…本当に両津が!?」



TVキャスター
『なお、この元素は検証の結果、新たなエネルギー源となる可能性もあり、世界のエネルギー事情が一変する可能性も・・・』


中川「すごい…世紀の大発見ですよ!先輩!」


TVキャスター
『今入ってきた情報です。IUPAC評議会は新元素を、リョーツニウムと命名することを発表しました
 これは発見者の両津勘吉氏の名前に由来する様です。新元素は、リョーツニウムとなりました』


麗子「新元素に両ちゃんの名前が・・・!」


両津「はーはっはっ!!これでワシが新元素を発見したことが証明されたぞ!」


プルルルル


部長「もしもし派出所です…ああ、署長ですか。え、葛飾署に報道陣が集まっている!?両津に取材を!?」


両津「部長、その電話失礼します!もしもし署長ですか!はいはい、すぐに記者会見を開きます!
   準備をよろしくお願いします!」ガチャ


両津「それでは諸君。私はこれから忙しくなるので失礼するよ!」ドヒューン


部長「信じられん…両津が本当に新元素を見つけるとは…」


麗子「でもどうやって見つけたのかしら…?」


中川「分からない…先輩は一体どうやって・・・?」


~TV~

記者『両津先生。新元素の発見、おめでとうございます!』


両津『ごほん。ありがとう、諸君』


記者『両津先生は警察官ということですが、どうやって新元素を発見されたのですか?』


両津『はい、私は職業こそ警察官ですか、昔から科学に興味を持ち、独自に勉強していました。
   警察官の仕事をつづけながら勉強していたところ、新しい元素を発見することが出来ました』


部長「両津の奴、ぬけぬけと嘘を・・・!」


麗子「嘘は両ちゃんの18番だものねぇ」


中川「とはいえ、こうなれば本当に先輩は発見者と言うことになります。本当にどうやって?」


こうして、新元素・リョーツニウムは新エネルギー源として各国で研究が進められた。


編集者「両津先生。先生の著書『リョーツとリョーツニウム』がミリオンセラーです!」


両津「うむうむ。更に増刷をかけてくれ。ん電話か・・・もしもし」


電話相手「もしもし。両津先生に講演をお願いしたいのですが…」


両津「いいだろう。ギャラは1時間100万円だが?」


電話相手「100万円…分かりました。よろしくお願いいたします」


両津「ふふふ・・・リョーツニウムを発見してから大儲けだ。これはいいぞ!」プルルル


両津「またか…もしもし、研究長か。どうした?」


研究長「大変です両津さん。テレビを見てください!」


両津「テレビだと?何だ?」ポチ

TVキャスター
『大変です。たった今、某国が驚くべき発表をしました。
 某国によると、リョーツニウムを使用した新兵器を開発したとのことです』


両津「新兵器・・・だと?」


TVキャスター
『これが発表された新兵器の映像です。
 研究者によると、この新兵器は核兵器よりもはるかに強力で、核兵器でも新兵器には全く対抗できないとこのことで…』


両津「馬鹿な・・・あれはワシのでっちあげで・・・」


TVキャスター
『!いま恐ろしいニュースが入ってきました。
 某国が世界中の国に宣戦布告し、世界中を植民地にすると発表しました!
 逆らう国は新兵器、「スーパーリョーツ」で滅ぼしてやると…・・・・・・・・・‥』



両津「・・・・・・・・・・・・」ダラダラ


編集長「あの両津先生・・・このニュースは一体?」


両津「あー…私は用事を思い出した。失礼するよ」スタスタ


部長「両津、ここにいたか!このバカモ~ン!!!」


両津「げ、部長!?」


部長「両津を捕まえろ!」


警官達「「「「「「はい!」」」」」ガタガタガタ


両津「や、やめろ!ワシを捕まえたってどうにもならんぞ!おい、話を聞けこら!!」


~葛飾署・取調室~


両津「ぶ、部長!ワシは兵器開発などに関与しておりません!あれは某国が勝手にやったことで・・・」


部長「そんなことはどうでもいい!どうやったらスーパーリョーツを防げるんだ!」


署長「両津。リョーツニウムに一番詳しいのは、開発者であるお前自身なはずだ。頼む、どうすればいいか教えてくれ!」


両津(そんなこと言われても…ワシは日暮が言ったことをメモしただけで・・・なんて言えない…!)


部長「お願いだ両津!金ならいくらでも出す!今までの借金も全て帳消しにする!どうすればいいか教えてくれ!」


署長「世界の平和がかかっているんだ!頼む両津、この通りだ!」ドゲザー


両津「そ、そんなことワシに言われても~~~!!!!」


研究長「大変なことになってしまった…私はもう終わりだ」ホゲー


中川「あ、ここにいた!研究長、聞きたいことがあります!」


研究長「しゃ、社長!?わ、私は何も知りません!どうか命ばかりは」ドゲザー


中川「そんなことはいい!どうやってリョーツニウムを開発したのか教えてくれ!」


研究長「そう言われましても・・・私達は両津さんの持っていたメモ通りにやっただけで・・・」


中川「そんな。一体どうすれば・・・」


プルルルル


中川「電話?もしもし…凄苦さん?え、先輩の事で話したいことがある?」



~派出所にて~


凄苦「・・・ということがありまして。」


麗子「2020年の新聞を作らせるなんて、両ちゃん何を考えていたのかしら」


凄苦「両津さんに聞こうにも、両津さんは現在葛飾署で取り調べを受けていて・・・」


中川「2020年・・・東京オリンピック・・・まさか!?」


麗子「どうしたの、圭ちゃん?」


中川「麗子さん。1つだけ頼みを聞いてくれませんか。世界を救うために必要なんです」ガシッ


麗子「は、はぁ…」


凄苦「どういうことなんでしょうか?」


~ニコニコ寮~

中川「日暮さん、日暮さん。起きてください」ユサユサ


日暮「う~ん…あれ、もう2024年?何だか全然寝てない気がする…」


中川「2024年、やっぱり先輩が・・・日暮さん、今は2016年です」


日暮「え、でも両さんが前起こしに来たときは、2020年で・・・世界が大変なことになってるって…」


中川「いいですか日暮さん。落ち着いて聞いてください。日暮さんには予知をしていただきたいんです」


日暮「話が全然分かんないよ・・・ああ眠い、また4年後にして…」


中川「まずい!麗子さん、お願い!」


麗子「こ、こんにちは。日暮さん」


日暮「むにゃ・・・麗子さん?てひゃあ!?そ、その格好は!?」ガバッ


麗子「おほほ。日暮さんに会えると思うと楽しみで、つい張り切っちゃいました」ボイン


麗子(圭ちゃんの言うとおり水着になったら、本当に目を覚ましたわ・・・)


中川「日暮さん、眠気は覚めましたか?」


日暮「えへへ、まぁ何とか・・・」


中川「よかった。麗子さんはそのまま日暮さんの前に座っててください。ちょっと前かがみでお願いします」


麗子「分かったわ。こ、こう?」ボイン


日暮「おおお…目が冴える」


中川「日暮さん。今から言うことは全て真実です。落ちいて聞いてください。実は…」


中川「というのがことの顛末です…先輩のホラ話が、現実のものとなってしまったんです!」


日暮「そういうことだったのか…でも未来予知は確かにできたんだ。
   リョーツニウムは確かに本当に未来では開発されて、世界が大変な事になるのも事実なんだ」


麗子「ということは・・・先輩の嘘と未来がたまたま一致したってこと?」ボイン


中川「まったく先輩は・・・日暮さん。日暮さんが見た、2030年からさらに先を予知することはできませんか?」


日暮「そ、そんなこと言われても…もう能力を使うエネルギーが」


麗子「お願い日暮さん。人類の未来がかかってるの!」ボイン


日暮「ひゃ‥が、頑張ります。うぐぐぐぐぐ・・・」ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオ


中川「す、すごい衝撃だ…!」


麗子「吹き飛ばされちゃいそうだわ!」ユサユサ


日暮「ううううううううううう!!!!!!!見えたぁあああああ!!!スーパーリョーツを無効化する元素がある!」


中川「日暮さん、その元素の作り方は!?」


日暮「それは‥~~~~~~~すればいい!」


中川「なるほど。これで人類が救われる!」メモメモ


日暮「ふぅ…だめだ限界だ。眠いよ・・・」


中川「麗子さん!日暮さんを起こしておいてください!」


麗子「わ、分かったわ。日暮さん、私とお話しましょう」ボイン


日暮「お!・・・は、はいぃ!」


~中川研究所~


中川「急いでこのメモ通りに加速器を動かしてくれ!」


研究長「こ、これはいったい?」


中川「いいから急ぐんだ!それと、この元素とリョーツニウムをぶつけてみれくれ!」


研究長「わ、わかりました。」





研究長「しゃ、社長!新元素とリョーツニウムを衝突させたところ、リョーツニウムが分解されました!」


中川「よし。この元素の事を中川コンチェルンの総力を挙げて発表するぞ!」


部長「りょ、両津。お願いだ、世界を救えるのはもうお前だけなんだ…」ドゲザー


両津(そ、そんなこと言われてもぉ…!)

職員「失礼します。緊急のニュースです!リョーツニウムを無効化する新元素が発見されたそうです!」


両津「な、なにぃ!?」

TVキャスター
『今入ってきた情報です。中川理化学研究所は今日、リョーツニウムを無効化する新元素の発見に成功したとのことです』


両津「ど、どうなっているんだ…?」

TVキャスター
『この新元素を搭載したミサイルをスーパーリョーツと衝突させることで、スーパーリョーツを安全に打ち落とすことができるそうです!
 世界は救われました!』


両津「何が何だか・・?」


TVキャスター
『この新元素の名称は、新元素を発見した中川恵一氏の名前から、ナカガワニウムにすべきと各国政府から意見が出ております」


両津「な、なかがわ~だとぉ~!?」


中川「あ、先輩。ここにいたんですね!」





両津「な、中川・・・新元素をお前が発見したのか?」


中川「僕ではありません。日暮さんです。ちょうど先輩が日暮さんに新元素を見つけさせたように」


部長「日暮・・・どういうことなんだ、中川?」


中川「はい、実は先輩が日暮さんに・・・」




中川「・・・ということだったんです」


署長「つまり・・・全ては両津が原因だと…?」


中川「えぇ…まぁ、先輩が原因です」


部長「両津・・・貴様なんてことを・・・・・・!!!!」ゴゴゴゴ


両津「で、デタラメです!いやぁ中川君冗談キツイなぁ全く!」バンバン!!


中川「いえ、きちんと証人もいます」


凄苦「ど、どうも…」ペコ


麗子「両ちゃんたら全く・・・」


部長「凄苦に麗子君・・・どうして麗子君は水着なんだ?」


麗子「それは色々と事情があって・・・」


両津「ふ、ふん!この2人がどうやって証人になるというんだ!」


中川「いいえ、もう一人いますよ!」


両津「なに?・・・うわ、体が浮き上がって!なんだこれは!」


???「両さん。よくも騙したな…」


両津「ま、まさか・・・日暮!?」


日暮「事情は全て聞いたぞ・・・よくも僕を起こしてくれたなぁ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ


両津「や、やめろ日暮・・・」


日暮「キェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」ドドドドドドドドド


両津「うわ~!!!!!!もう新元素はコリゴリだぁ~~~~~!!!!!」


終わりです。ニワカ知識失礼しました。こち亀再開してほしいです。

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