乙倉悠貴「定例会議?」 (20)
泰葉「それじゃあ…元気でね」
悠貴「ぐすっ……はい」
P「泣くなってば。共演はグッと減るだろうが、何もお別れってワケじゃあないんだからさ」
悠貴「でも…でもっ…」
今日、私は遠く離れた部署へと異動になります
泰葉「これは門出。とってもおめでたいことなんだよ?」
泰葉さんはそう言って、いつも通りの笑顔で送り出してくれました
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悠貴「…………グスッ」
ピロン♪
悠貴「……なに、これ」
悠貴「グループのお誘い……?」
ピロン♪
悠貴「また……」
悠貴「12月×日…第四会議室集合…?」
――――第四会議室
桃華「はい、という訳で始まりました2016年第12回『岡崎泰葉を遠くからそっと見守る会』定例会議」
桃華「それでは点呼から。塩見周子さん」
周子「おっすー」
桃華「森久保乃々さん」
乃々「は、はいぃ…」
桃華「そして、龍崎薫さん?」
薫「はーいっ!」
桃華「はい、よくできました」
薫「えへへー♪」
桃華「そして今回から新メンバーが参加致します。紹介しますわ、乙倉悠貴さんです」
悠貴「…………」
悠貴「えっ」
桃華「悠貴さん?」
悠貴「えっ、えっ?」
悠貴「えっ、何ですかこれっ?」
周子「おー、パニクってるパニクってる」
乃々「あ、あの…いい加減もりくぼにも説明を…」
周子「あれー、まだ言ってないっけ?」
乃々「何の説明も無く毎月呼び出されて…そうですか、いぢめですか…」
周子「んー…そっか」
周子「桃華ー、まだ言ってないのー?」
桃華「…………」
桃華「あ、忘れてましたわ♪」
周子「だってさ」
乃々「あんまりなんですけど…」
桃華「ではまずこの…『岡崎泰葉を遠くからそっと見守る会』について説明していきましょうか」
周子「長いね。OTMとかでよくない?」
桃華「まあそれについては追々…コホン」
桃華「悠貴さんも乃々さんも知っての通り、私達CGプロのアイドルはソロCDデビュー、またはいくらかの条件をパスすることで『上層部』より専用部署への異動を命じられますの」
周子「最初はあたし。そんで次に桃華と薫ね」
桃華「そこでリトルチェリーブロッサムの解散を命じられてわたくし思いましたの」
桃華「泰葉さんは今どうしてるのでしょうか、と」
周子「そんで、あたしと桃華がイキトーゴー」
桃華「離れても泰葉さんのことを見守るため、この会を発足させましたの」
桃華「という訳でおわかり頂けました?」
悠貴「え、えっと…はいっ!」
薫「はーいっ!」
乃々「え、なんで薫ちゃんが…」
周子「よーしよし良い返事だー」ナデナデ
薫「えっへへー!」
桃華「では会議を始めていきましょうか。今月は2016年最後の定例会議ということで、今年の泰葉さんを振り返っていこうと思いますわ」
乃々「まだ若干置き去りなんですけど…」
悠貴「……」ワクワク
桃華「それではスライドを…周子さん」
周子「あいよー」
薫「……」ウズウズ
周子「お、一緒にやる?」
薫「! いいの!?」
周子「オッケー。じゃ、せーの」
薫「スイッチオーン!」ポチッ
http://i.imgur.com/gLcUE1I.jpg
http://i.imgur.com/MVv3k2n.jpg
桃華「はい、1つめは3月開催の第6回トークバトルショー『T.B.チアーズ』ですわ」
周子「でもチアガールじゃないんだよね」
桃華「初回だけでしたわねアレ」カチッ
『可愛い花束ですよね。子役時代から応援してくれている方が、楽屋に届けてくださったそうで…。ファンレターも、うれしいな……。私、今日の収録、がんばりますね。成長した私を、届けられるように』
『もうすぐ、逆転のチャンスですよー!』
周子「とまあこういう感じ。長くやってるとこういうことあるんだなーって」
乃々「え、何故音声が…」
桃華「……聞きます?」
乃々「ヒィッ…え、遠慮しておきます…」
悠貴「……こういうのって、素敵ですねっ! ずーっと見てくれる人がいるなんてっ」
桃華「ええ。私達の目標でもありますわ。ファンの皆様とずっと、歩んでいけるように…」
薫「かおる達のげーれきが泰葉ちゃんと並ぶくらい、ずーっと!」
乃々「あ、あの、森久保はそんなに長くは…あ、薫ちゃんそんな目で見ないで…はい、やります…」
周子「おーおー、熱血だ熱血」
悠貴「もちろん、周子さんもっ!」
周子「あはは……そんなキラッキラした目でアタシを見ないでー」
周子「そんじゃま、次行こう次」
桃華「恥ずかしくなって話逸らしましたわね?」フフッ
周子「別に? はい、薫」
薫「はーいっ! スイッチオーン!」ポチッ
http://i.imgur.com/8opB3MS.jpg
桃華「私服第5弾ですわ」
周子「すっかり笑顔が当たり前になっちゃってまあ」
悠貴「あれっ、アイドルになったばかりの泰葉さんってやっぱり…?」
桃華「まあ、なんというか」
周子「陰がある感じだったねー。オマケに堅物?」
薫「違うよ! とーっても頑張り屋さんだよ!」
乃々「接しやすい雰囲気の人でした…」
周子「いや乃々にはそうかもしれんけど」
桃華「この頃を境に語尾に『♪』や『!』が沢山付くようになりましたの」
周子「悠貴の影響だったりして?」
悠貴「え、わ、私のっ?」
周子「そーそー。あっかるいからねー」
桃華「薫さんとの合わせ技、ですわね?」
周子「うわー浄化さーれーるー、ってね。乃々もどう?」
乃々「遠慮します…」
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薫「そしてこれー!」ポチッ
周子「んー…やっぱり悠貴の衣装とちょっと似てない?」
悠貴「あ、やっぱりそう思いましたかっ?」
桃華「泰葉さんはピンクの衣装なんて、これまで一度着たくらいですものね」
参考
http://i.imgur.com/Rj1k7Q5.jpg
周子「そんで、こっから泰葉の新ユニット始動ってね。ガールズ・ビー・ネクスト・ステップ…長っ」
乃々「もりくぼは裕美さんほたるさんとワンステップス…」
桃華「リトルチェリーブロッサムは遊びでしたのね…」ヨヨヨ
薫「も、桃華ちゃん……」オロオロ
桃華「薫さんも、こういう演技を身につけなければなりませんわね?」ケロリ
薫「あーっ!」プンスコ
桃華「ふふっ、女優としての目標は泰葉さんですわ♪」
桃華「と、まあ今年の泰葉さんのお仕事はこんな感じでしょうか」
悠貴「泰葉さんも大きい変化があったんですねー」
乃々「私の知ってる泰葉さんは…いや割と前からあんなでした…」
周子「そだねー。去年のソロライブが最終回だとして、昔のファンの応援を聞くエピローグと、もっと明るくなった新章『泰葉2』ってカンジ?」
桃華「いいですわね。それ採用で」
周子「やった」
薫「はいっ、そしな!」
周子「ありがとー」ナデナデ
薫「えっへへー!」
桃華「定例会議はこういった流れで進みますわ。要は毎月泰葉さんの情報を交換し、影からそっと愛でるシンプルな会ですの」
周子「手が空いてたらもちろん、直接あっちの部署に様子を見に行くよん」
悠貴「ぜひ! ぜひ参加しますっ!」
桃華「ふふっ、それは何よりですわ♪」
悠貴「乃々さんもですよねっ?」
薫「ですよねー?」
乃々「さ、参加させていただきます…うぅ…光属性の視線が刺さるぅー…」
桃華「それでは解散。各自予定は?」
周子「んー…2時間後に収録1本」
薫「今日はお休みー!」
乃々「わ、わざわざオフに来たんですか…? えっと、もりくぼは明日までにコラムを書かないと…」
悠貴「私は…今日は手続きだけっ」
桃華「それでは…ちょっと泰葉さんを見に行きましょうか?」
サンセー! ゲンキニシテルカナー? マサカスグニマタアエルナンテッ
ゾロゾロ・・・
――――――
泰葉「くちゅんっ!」
モバP「かわいいクシャミ。風邪か?」
泰葉「いえ、体調には気をつけてる筈なんですが……」
完
遂に泰葉とガッツリ絡んだボイス持ちだけでフロント組めるようになったという事実に気付いたのでやっちまいました。お姉ちゃん周子とか明るい年下に挟まれる森久保とか結構楽しそうなので広まっちまえと思います
何が凄いって当の泰葉が参加すると6人になっちゃうからフロントに置けなくなるところ
以上
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