みく「なんでみくが中間管理職みたいなことしてるにゃあ」 (29)

都内某所・・・事務所・・・!

ちひろ「退屈・・・!」

アシスタント・・・千川ちひろ・・・!

ちひろ「ライブも終わり・・・選挙まで間がある・・・!プロデューサーさんたちから金を絞る機会が減っている・・・!」

ちひろ「あなたもそう思うでしょう・・・?前川さん・・・!」

みく「いきなり何なのにゃこれは」

ちひろ「ちひひ・・・ならば企画してください・・・!血沸き・・・金踊る・・・狂宴・・・・・・!Pたちの金のばら撒きあい・・・・・・!」

みく「聞いてないし……」

みく(いきなりのちひろさんの要請……週末の猫カフェの予定が……これでパァにゃあ……!)

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これは・・・総選挙最高2位という実力者でありながら・・・
暴君・・・千川ちひろの傍でなぜか無理難題を聞かねばならない・・・
いわば・・・中間管理職に位置するアイドル・・・



前川みくの苦悩と葛藤の物語である

 

 



   中 間 管 理 録 マ エ カ ワ   



 

第3会議室・・・!
張りつめる空気の中、集うアイドルたち・・・!

みく「えー……つまりそういうわけで、みんなにはゲームのアイディアを考えてほしいにゃ」

みく「それもただのゲームじゃなくて……」

みりあ「出来るだけ金をむしりとれる・・・ってことでしょう・・・?ククク・・・あの人の考えそうなことだよね・・・!」

李衣菜「休日を返上して考えることがちひろさんの暇つぶし・・・ロックとは言い難いかな・・・!」

そう・・・本日の彼女たちはオフ・・・すなわち休日・・・!

本来・・・アイドルという職業に明確な休日は存在しない・・・
仕事があれば学業すら返上・・・遅刻、早退当たり前・・・!

だが・・・彼女たちとて若者・・・ゆえに欲す・・・休日・・・!
そこでプロデューサーと呼ばれる監督者が・・・


   調整・・・!


大事な商品である彼女たちに一時の安らぎを与えるべく・・・
右往左往し・・・媚び・・・へつらい・・・いくつかの仕事をずらし・・・断り・・・
そして得る束の間の休日・・・!

が・・・!アシスタントにはそんなこと関係ない・・・!
よって彼女たちは休日にも関わらず・・・出社・・・!そして会議・・・!
もちろん監督者のプロデューサーも出社・・・!そして待機・・・!

未央「始める前に・・・質問、良いかな・・・?」

みく「う、うん、なんか空気と顔がとげとげしてるけど、どうぞ未央チャン」

未央「しぶりん、しまむー、あと、らんらんがいないんだけど・・・どうなってんのかな・・・?」

みく「その3人は特例で会議不参加権限保持してるからにゃあ」

智絵里「いいですね、特権・・・そういうの好きですよ、私・・・」

かな子「特に・・・下層のクズどもが特権階級を見る時の視線だけで・・・マカロン三箱いけちゃいますよ・・・」

みく「な、なんでCIはこんな淀んでるにゃあ……あ、杏チャンは?」

杏「杏ならずっとここにいるよ・・・うさぎのクッションのところに・・・」

みく「ああいたいた、杏ちゃんも一緒にゲームを考えてほしいにゃあ」

杏「なんで・・・?」

みく「な、なんで……?」

杏「杏が考えなくとも誰かが考える・・・それで成果は全員のものになるのなら・・・杏の労働は無駄・・・無意味・・・!」

杏「即ち・・・杏に労働の必要性無し・・・!!」

智絵里「四つ葉のクローバーは向こうから来る・・・なんという発想・・・!だがある意味真理・・・!」

かな子「働かずに食う飯は・・・美味い・・・!」

みく「誰にゃCIをこんなのにしちゃったのは」

<CANDY ISLAND、会議リタイア>

みく「えー、会議が始まるや否や1チームリタイアしたけど、何かアイディアある人?」

莉嘉「アタシ、思いついたよみくちゃん・・・!名づけて『カブトムシ大作戦』・・・!」

みく「お、チーム凸の莉嘉ちゃん、どうぞにゃあ」

莉嘉「カブトムシ・・・!やつらを捕まえるのはとても簡単・・・!木に樹液を塗っておけば勝手に集まる・・・!」

莉嘉「Pくんどもも単純・・・!SRをぶらさげておけば勝手に集まる・・・!」

きらり「きらりが手を伸ばし、高く掲げたSR・・・!あつまるPちゃんども・・・!」

みりあ「手を伸ばせど届かぬ・・・しかしそこにあるSR・・・!Pくんたちなら集まるに違いない・・・!」

みく「……でも、それじゃみんなすぐ帰るんじゃない?届かないんだし」

みりあ「ククク・・・もちろん、それで終わりじゃないとも・・・そこでこいつを用意した・・・」

みく「これ……下敷き?」

きらり「厚さ0.5mm・・・!きらりに治すと1/372きらり・・・!」

みりあ「こいつを一枚5千円程度で売ろうっていうのさ・・・!足場代わりにね・・・!」

莉嘉「男性の平均身長を171cmと仮定すると・・・残り15cm分は30枚・・・15万円・・・!」

きらり「ただし・・・!当然きらりも背伸びをする上に・・・腕の長さもヒールの高さもある・・・!容易に取れるところにはないにぃ・・・!」

みりあ「ならば積もう・・・ヒザの高さまで・・・・・・!!」

みく「その辺で脚立買ってきたら安上がりで済むにゃあ?」

きらり「・・・・・・・・・・・・」

莉嘉「・・・・・・・・・・・・」

みりあ「・・・ククク・・・いつだって、時代を動かすのはこういう理外の論ってやつなんだね・・・・・・!」

みく「いやあ、まともな発想だと思うにゃあ……」


<凸レーション リタイア>

みく「美波チャンとあーにゃんは何か思いついたにゃあ?」

アーニャ「ダー、実に簡単なこと・・・これで決めればいいですね・・・ロシアでは日常茶飯事です……!」ゴトッ

アナスタシアが懐から出したもの・・・

   拳銃・・・!しかも純正トカレフ・・・!

トカレフとは・・・ソビエト連邦時に製作された拳銃のことである・・・!
威力の高さもさることながら・・・極寒の地ソビエトでも動作するよう設計された銃である・・・!
その一方で・・・通常の拳銃であれば必須であるはずの・・・

   安全装置無し・・・!ノーセーフティ・・・!

仮に・・・弾薬の入ったトカレフが放置されていたとして・・・
子どもなどが好奇心から引き金を引けば・・・!


      即発砲・・・!


危険でありつつも・・・機構の単純さから大量生産されており・・・
日本にも多く流入している銃の一種である・・・!
とはいえ・・・パパがロシア人だとしても気軽に手に入る一品ではない・・・!

アーニャ「これでルォシアンルーレットをすれば、必ず得られますね・・・スリル・・・ショック・・・サスペンス・・・!」

美波「流石アーニャちゃん・・・!まさにソ連的発想・・・!オートマチックでロシアンルーレットなんて・・・もはや惨劇待ったなし・・・!」

みく「スリルショックはともかくその場合サスペンスの犯人はあーにゃんに決まりにゃ」

美波「ならば・・・美波やります・・・!完全犯罪・・・!挑戦するの大好きだから・・・!」

みく「おかしいにゃあ、みくは確かにアイドルを集めたはずだったんだけど」


<LOVE LAIKA リタイア>

みく「はい、お待たせそこのチームロンリーズ」

李衣菜「おっと、待ちなよみくちゃん・・・こちらのお嬢さんはともかく、私はみくちゃんとユニットじゃないのかい・・・?」

みく「こんな顎の尖った李衣菜ちゃんを李衣菜ちゃんと認めたら負けな気がする」

未央「辛辣・・・!仲間を仲間と認めないその態度・・・!結局みくちゃんも、安藤、古畑と同じだってのか・・・!?」

みく「誰にゃそいつら。呼び名が気に入らないんなら『チーム流刑地』とかでもいいけど」

未央「やめろ・・・!その名で呼ぶな・・・!思っているうちはまだしも、それを口にしたら・・・戦争だろうがっ・・・!」

みく「まあいいにゃ、案がないならPチャンに頼んで適当なゲームでも……」

李衣菜「まあまあ・・・そう焦りなさんなみくちゃん・・・この李衣菜が出そうじゃないの・・・!奇案、妙案・・・!ちひろ的発想・・・!」

李衣菜「そう、例えば・・・麻雀、花札、チンチロ・・・こんなもので直接金を取ろうとしても・・・」

李衣菜「飛びつかない・・・!新参の若手P・・・!課金どころか博打すらしたことないひよっこども・・・!」

未央「当たり前じゃん・・・!そんないかにも賭博らしい遊びなんて・・・!無料で他に遊べるのになんでわざわざやらなきゃいけない・・・?」

李衣菜「それが凡人の発想・・・!」

李衣菜「あえて逆に・・・こういった遊戯を『無料で』解放する・・・!景品も用意する・・・!こうすれば、賭博に触れたことのないPも遊ぶだろう・・・!」

未央「だが・・・それを無料で開放したら・・・どこで稼げるっていうんだ・・・?」

李衣菜「『無料で』遊べて、景品は貯まったポイントで交換できるようにする・・・が、ポイントは『有料でも』買えるようにするのさ・・・!」

未央「え・・・?・・・あ、あああ・・・!」

刹那、未央気づく・・・・・・!逆転の一手・・・・・・!

本来・・・有料でしか手に入らない景品があった場合・・・
一切課金をしない人たちは・・・その時点で手に入れる気を無くす・・・!
手に入れるための行動を取らないから・・・常にお気楽・・・!疲労0・・・!圧倒的0・・・!

が・・・無料でも手に入れるチャンスがあった場合・・・彼らは頑張る・・・!
何故なら・・・普段は課金しなければ手に入らないようなレアなアイドルが・・・簡単に手に入るのだから・・・!
有料では動かないくせに・・・いざ無料となれば、砂糖の山に群がる蟻のようにうごめく・・・!まさにクズ・・・!クズ集団・・・!

だが・・・無料ゲームで手に入るポイントはスズメの涙・・・!
ゲームは楽しいが、あくまで手段・・・!

 疲れる・・・!
    肩・・・!
      腰・・・!
        眼・・・!

そこで・・・少し課金するだけで莫大なポイントが手に入るようにすれば・・・?

Pどもは手を伸ばす・・・!疲れた目に届いた癒しの光・・・!ちひろの笑顔・・・!
その裏の顔に気付いたときには・・・すでに腰までどっぷり・・・!

未央「一度課金した者は泥沼から抜け出せない・・・!なんという、ちひろ的発想・・・!」

李衣菜「ククク・・・まずは簡単なプログラムで動きそうな、花札で始めてみるかね・・・?」

未央「いや、それならチンチロも工夫して、すごろく風のゲームに・・・!」

みく「不穏な単語ばかり聞こえるから流してたけどそろそろ終わった?」

李衣菜「ばっちり・・・ロックな案が出来たよ・・・!」


<ロンリーズ 案提出>

後日・・・!

都内某所・・・事務所・・・!

ちひろ「退屈・・・!」

アシスタント・・・千川ちひろ・・・!

ちひろ「やれうえきちゃんだの・・・アップルパイ焦げただの・・・中居くんさんだの・・・」

ちひろ「この前までちひろ蒸しで盛り上がってたとは思えぬ忘れられっぷり・・・!」

ちひろ「あなたもそう思うでしょう・・・?前川さん・・・!」

みく「中居さんには、ちゃんと「さん」つけるんですね」

みく「まあそんなことより、この前言ってた企画案を持ってきたから、目を通して欲し……」

ちひろ「映画が見たい・・・・・・!アイドルたちが阿鼻叫喚するような・・・ドラマティックでドラスティックな映画を・・・・・・!」

みく「映……画…………?」


to be continued……?

語感がよかったから始めただけです
みりあちゃん大アカギ
このちひろさんはフィクションだよ

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