鷹富士茄子「旅行と言えば」 (26)
これはモバマスssです
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茄子「旅行に行きましょう!」
朋「唐突ね…何かあったの?」
茄子「ラブストーリーと思いつきは突然なんですよ?」
美優「…それで…何処へ行く予定なんでしょうか…?」
茄子「そうですね、富士山なんてどうでしょう?」
朋「いいわね、スピリチュアルっぽくて!」
茄子「樹海には行きませんよ?」
朋「普通に登山の話よ…」
美優「…流石に、私はそこまで体力が……」
茄子「でしたら、その近くの富士Fファイランドで遊びませんか?」
朋「何で行く予定?新幹線?」
茄子「そうですね、先日せっかく話題に挙がりましたし」
美優「…となると…一泊でしょうか?」
朋「そうね、向こうでゆっくりしたいし」
茄子「では、今週末に宿と切符を予約しちゃいますねっ!」
朋「当日も晴れるだろうし、こういう時に茄子さんが一緒だと心強いわね」
美優「…旅行なんて…久しぶりね…」
茄子「トランプとウノと麻雀も持って行きますね」
朋「勝敗見えちゃうし別のにしない?ちょうどこないだ発売されたパンとムムーンとか」
茄子「一撃必殺技が確定で当たりますけど大丈夫ですか?」
朋「…鉄板のマリカにしとくわ」
~旅行当日・駅のホーム~
茄子「絶好の旅行日和ですねっ!」
朋「ここ数日雨だったのに綺麗に晴れたわね」
美優「あ…私、お弁当と飲み物を買ってきますね…」
茄子「私はお菓子を用意しましたよ!」
朋「退屈しないように占いと心理テストの本を持ってきたわ!」
茄子「まだ出発まで時間がありますし、何か買い足しますか?」
朋「大丈夫じゃない?車内でも販売あると思うし」
美優「…幕の内弁当で大丈夫だったでしょうか…?」
朋「ありがと、荷物持つわよ」
茄子「では席に荷物だけ置きましょうか」
~車内~
朋「うーん、やっぱりいいわね。新幹線って」
茄子「こう、動いてなくても気分が上がりますよね」
朋「あ、先に言っておくけどお酒は無しでね?」
茄子「流石にまだ飲みませんよ…夜の楽しみに残しておきたいですし」
美優「……か、買ってませんからね…?」
朋「…このタイミングでそんな表情で言われても信用できないわよ…」
茄子「仕方ありませんね、私が責任を持って飲んでおきますから」
朋「まぁ買っちゃったなら…持ち歩くのも重いしね」
美優「…すみません…つい…」
朋「他の面子と違って強く言い辛いわね」
茄子「あっ、動きましたね!」
朋「旅の始まり、って感じね」
美優「…動き出しましたね……」
朋「ゆっくり言われるとなんだか厨二病みたいなセリフねそれ」
茄子「そう思うのは自信が厨二病だかららしいですよ?朋さん」
朋「あたしは別に違うからね?」
美優「…いつも見ている筈の日常風景も…新幹線の窓から眺めると、まるで全く別の世界みたい……」
朋「あっ、これもっと厄介な高二病だ」
茄子「美優さん、珍しくかなりテンション高いですね」
美優「…すみません、朋さんの反応が可愛くて…」
茄子「可愛い、ですってよ朋さん!」
朋「ならしょうがないわね!」
美優「…ちょろい」
朋「もう東京出たみたいね」
茄子「流石新幹線ですね。ほんとにあっという間に着いてしまいそうです」
美優「…お弁当、開けてしまいましょうか…」
朋「そうね、その後はお菓子でもつまみながら外眺めてたら着いちゃいそう」
茄子「ビールは私が貰ってもいいですよね?」
美優「…一応、ホロ酔いが私のですので…」
朋「まぁこの二人ならべろんべろんになるまで飲むって事は無いわよね」
茄子「安心して下さい!酒は飲んでも飲まれるな、ですから」
美優「…私も、自分のペースで軽いお酒をのんびりとなら…」
朋「あぁ、大人だわ反応が」
朋「…何て思ってた時があたしにもあったんだけどね…」
茄子「私はそんなに酔ってませんよ?朋さん」
朋「うん茄子さん、それ空きカンだから」
美優「…仕方ありませんね…最年長である私が、茄子さんを介抱しますから…」
朋「美優さん、今抱き付いてるのあたしだから」
茄子「あっ、見てください!富士山です!」
朋「あっ!ほんとだ!そして富士山見た瞬間に完全に酔いがさめたの凄いわね!」
美優「…あら、ゴルフ場」
朋「こっちも凄いわね!ほんとなんなの?演技だった?」
茄子「ダル絡みされて若干ウザがってる朋さんが可愛かったのでっ!」
朋「それ言えば許されると思ってない?」
茄子「到着ですっ!」
美優「…空気が澄んで…気持ちいいですね」
朋「こっちは既に疲れかけてるんだけど」
茄子「折角の旅行なんですから、目一杯楽しみましょう!」
朋「そうね!誰かに迷惑掛けないていどに」
美優「…朋さんは、私達をなんだと…」
茄子「私達の方が大人なんですよ?」
朋「…さーて、バスにのって富士Fファイランド向かおっか」
茄子「あ、それなんですが富士Fファイランドに行くのは明日になりました」
朋「あら?何かあるの?」
茄子「何だか今日は雨が降る気がするので」
朋「天気予報は晴れだけど茄子さんが言うなら…さっき飲んで体あんまり動かしたくないから、じゃないわよね?」
茄子「朋さんは可愛いですねっ!」
朋「ざっつ!」
~旅館~
朋「結局、もともと明日行く予定だったのね」
茄子「本当に、夕方から雨が降る気がしたんですよ」
美優「…あら、折りたたみ忘れてる…」
朋「じゃあこっちで良かったわね。それにしても…」
美優「素敵な旅館…でも…」
茄子「お高いんでしょう?」
朋「それ茄子さんに振られるとあたし金額知らないから答えられないんだけど」
茄子「大丈夫ですよ、色々あって半額ですから」
朋「その色々がすごくきになるんだけど…」
茄子「さて!旅館と言えば!」
朋「お風呂!食事!」
美優「…久し振りに、のんびり出来そう…」
茄子「夕飯の時間までまだありますし、先に一回お風呂に行きますか?」
朋「そうね、また夕飯食べてからも入ればいいし」
美優「…そう言えば…ここのお風呂は貸切、と…」
茄子「そうなんです!夕飯後の時間に予約を取ってあるので、その時は好きなだけはしゃげますしお腹が膨らんでいても問題ありません」
朋「アイドル的には有難いわね」
茄子「絶望しちゃダメですからね?希望を持って下さい」
朋「どこ見て言ってるのよしばくわよ?」
美優「…朋さん、いずれ…きっと…」
朋「おっけーちょっと外出よっか」
茄子「まだまだですね、朋さん。足元が好きだらけでしたよ」
朋「いやあたし別に武闘家目指してないから」
美優「…私達はアイドルですから…」
茄子「ダンスレッスンは疎かに出来ませんね」
朋「そもそもアイドルで戦える方がおかしいんだって」
茄子「ちょうどいい運動になりましたし、今度こそお風呂に向かいましょうか」
朋「そうね、いい汗かいたし。こういう所のお風呂って色々効能ありそう」
美優「……」
茄子「……」
朋「…無言で胸元見るのやめてほんと」
茄子「お風呂シーンはスキップです!」
朋「誰に向かって言ってるのよ…」
美優「…さて、そろそろ少しお腹もすいてきました…」
茄子「お部屋に届くタイプですから、のんびり待ってましょうか」
朋「あ、じゃあ夕飯一品賭けてゲームでもやる?」
茄子「いいですね。マリカでもやりましょうか」
美優「あの…私、あまり操作方法が…」
茄子「大丈夫ですよ、感覚でなんとかなるタイプのゲームですから」
朋「このボタンがアクセルでこっちがブレーキ、あとはここでアイテム使用ね」
茄子「取り敢えず、やって覚えましょうか」
3.2.1.GO!
茄子「あら、朋さん一位ですね」
朋「けっこうやってるからね。このまま維持してゴールしてやるわ」
美優「…あら、アイテム…これは…?」
茄子「それは…キラークイーンですね」
朋「まって、そんなの無いから。普通のキラーよね?」
美優「たしか…このボタンを押せば…」ポチッ
茄子「あ、レースが1分前に戻りましたね」
朋「その直前にあたし青甲羅にやられてるんだけど…」
茄子「御愁傷様です」
3.2.1.GO!
美優「…またアイテムが…これはなんでしょう?」
朋「あっ!何も無い所で吹き飛ばされたわ!」
茄子「運命は既に決定していましたからね」
美優「…これは…スター?」
朋「一定時間無敵になれるアイテムよ」
美優「…スタープラチナ?」ポチッ
茄子「あ、美優さん以外の全員が止まってますね」
朋「無敵のスタープラチナね…ってそうじゃないから!」
茄子「朋さん、不思議なゲーム持ってきましたね」
朋「杏ちゃんに貸した時に改造されたのかしら…」
茄子「あ、もう美優さんゴールしてます」
美優「…そして時は動き出す…」
朋「戻った!今度こそ!」
茄子「あ、青甲羅でました」
朋「心折にくるのやめない?」
美優「…凄い…」
茄子「おっきな蟹にステーキ…見ているだけで更にお腹が空きそうです」
朋「あたしどっちも取られてるんだけど」
茄子「流石に私達でもこんなには食べられませんし、さっきの賭けは明日の飲み物代にしましょうか」
朋「そうしてくれると有難いわ。自分から言い出した事だしね」
美優「…では」
茄子「頂きます!」
朋「頂きます!」
美優「…あら?ここ、キングクリムゾンってボタンは…」ポチッ
茄子「あっ…」
朋「あっ…」
チュンチュン
朋「…今何時?」
茄子「翌朝の8時です」
美優「…すみません…一応、空いた食器類は片しておきましたから…」
朋「食べた記憶は無いのにお腹はいっぱいなんだけど」
茄子「一応、吹き飛ばされた時間の中でもちゃんと蟹を食べていたみたいですね」
美優「…取り敢えず、出る準備をして戦慄の迷宮に…」
朋「最初からチョイスエグいわね。せめて朝食食べてからにしよ?」
茄子「朝食はバイキング形式らしいですよ」
美優「…朋さん…昨晩は、なかなか激しく…」
朋「…えっ?うそっ?」
茄子「あらあらあらあら…朋さん…」
朋「じょ、冗談よね?!」
美優「…踊りながら、占いをしてましたね…」
朋「なにやってんのよあたしは!」
茄子「さて、顔を洗ってホールに向かいましょうか」
朋「あさっぱらから疲れたわ…」
~富士Fファイランド~
茄子「さて、到着です!」
朋「どこから行く?あたし的には絶叫系をコンプリートしたいんだけど」
美優「…では、絶叫と言えばお化け屋敷ですから…」
茄子「行きますか!」
朋「…まぁ、茄子さんいるし安心よね」
茄子「もちろん一人ずつですからね?」
美優「…私は、ホラーはあまり得意ではないので…」
朋「なんで誘ったのよ」
茄子「丁度運良く順番待ちもないみたいですし、朋さん行きますよ」
美優「…いってらっしゃい、ご武運を…」
朋「…まぁ、これも修行ね!」
茄子「私が先に行って危なそうな所は無くしておきますから」
朋「ごめん今ので余計怖くなったんだけど」
~ここからはダイジェストで~
朋「きゃっ!なにこれ!」
朋「追いかけてこないでぇぇ!!」ダダダダダダダッ
朋「ふ、ふーん…所詮スタッフと作り物よね…」
朋「ダメやっぱり怖い!いやぁぁぁぁぁ!」
茄子「ばあっ!」
朋「わぁぁぁぁあっっっっ!」ダダダダダダダッ
朋「はぁはぁ…たしか30分くらいの場所でリタイア出来るのよね…そこまで…」
朋「っっっ!杏ちゃんの生霊が見えるっ!!」
朋「なによこのお化け屋敷ホンモノじゃない!」
朋「あーあーなにも聞こえない!せーいっぱーい輝くー」
朋「ダメやっぱり怖い!走るわ!」ダダダダダダダッ
いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ
きゃぁぁぁぁ
ぁぁぁ
朋「…はぁ…はぁ…」
美優「…お疲れ様でした…如何でしたか?」
茄子「すっごく楽しかったです!」
朋「二度と行かないわ」
茄子「一応、何かあるといけないからずっと朋さんの背後に居たんですけどね」
朋「出口で振り返ったら茄子さんが居た時が一番びっくりしたわよ!」
美優「…では、次は絶叫マシーンツアーに…」
朋「まってほんと休ませて…」
茄子「では朋さんは此処でのんびりしてて下さい。私達は1.2個乗ってくるので」
朋「いってらっしゃーい…ふぅ」
~帰りの新幹線~
朋「結局あたし絶叫マシーンフルコンプさせられたんだけど」
美優「…すみません…流石に、体力がもたなくて」
茄子「私達の代わりに、朋さんに楽しんでいただこうと、ね」
朋「まぁ楽しかったわよ。その分かなり疲れたけど」
茄子「なら良かったですね!」
朋「疲れたの部分聞いてよ」
美優「…あ…そう言えば、さっき買ってきたんですが…」ドンッ!
一升瓶
美優「…ゆっくり飲めば、私もおそらくら酔わないので…」
茄子「帰りの車内も楽しめそうですねっ!」
朋「…帰りの車内も休めなさそうね…」
まだあのお化け屋敷に行ったことがありません
いずれ行きたいです
お付き合い、ありがとうございました
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