P「趣味を見つけたい」 (163)
アイマスSSです。
アイドルの設定についてはアニメ準拠。765しか出ませんがあしからず。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479906861
P「趣味かぁ」
小鳥「どうしたんですか?プロデューサーさん」
P「あぁ、いえ。俺も何か趣味を持たないと、と思いまして」
小鳥「趣味ですか…。あ、もしかしてこの前の休みもずっと家にいたんですか?」
P「あはは…。前と比べて上手く仕事を回せるようになって、休みも増えましたからね。これを機に何か…」
小鳥「う~ん…あ、皆を参考にしてみたらどうです?」
P「皆?」
小鳥「春香ちゃんたちですよ。アイドルの皆にはいろんな趣味があるんですよ?」
P「もちろん知ってますよ。でも、参考にする、とは?」
小鳥「アイドルの皆の趣味を体験して、自分に合った趣味を探すんです!」
P「なるほど……ん?」
小鳥「アイドルのことを知る機会にもなって一石二鳥!これしかありません!」
P「えーっと、音無さん?話がよく…」
小鳥「善は急げです、早速皆に伝えますね!」
P「音無さーん!?話を聞いてくださいよー!」
---
ピロリン♪
雪歩「?小鳥さんからメール?」
雪歩「えぇぇ、自分の趣味を!?」
雪歩「どうしよう、プロデューサーとだなんて…緊張しちゃうよぉ~」
雪歩「ええっと、私の趣味で、紹介出来そうなものは…」
――後日
P「結局音無さんに押し切られてやることになってしまった」
P「オフが一番近かった雪歩からになったけど…」
雪歩「あ、プロデューサー。おはようございます」
P「(そうか、町中だから変装を)ああ、おはよう」
雪歩「小鳥さんから聞きました。えっと、紹介できるような趣味は無いんですけど…」
P「ゴメンな、急にこんなこと」
雪歩「いえ!他でもないプロデューサーのためですから、頑張ります!」
P「ははは、お手柔らかにな」
雪歩「色々考えたんです。ポエ、いえ詩集作りはさすがに恥ずかしいですし、ブログを二人で書くのも、何か違うなあ…と」
P「まあ、確かにな」
雪歩「趣味を共有、というのとは少し違うかもですけど、今日は私の行きつけのお店を紹介します」
P「へえ、行きつけの店かぁ。それは楽しみだ」
――目的地
店員「いらっしゃいませー。二名様ですね、あちらのお席へどうぞ」
P「良さそうなお店じゃないか。喫茶店か?」
雪歩「はい、小さいですけどお茶もお料理もとっても美味しいんです」
P「それは楽しみだ。雪歩が美味しいっていうなら尚更だよ」
雪歩「そ、そんな、私はお茶が好きなだけで、全然グルメじゃないですし…」
P「今度食レポの仕事も持ってきてみるか」ニヤニヤ
雪歩「えぇー!?わ、私なんかが行ったら、お店に迷惑ですよぉ」
P「(そんなことは無いと思うけど)冗談だよ」
店員「お待たせしました。こちら、冷茶になります」
P「冷たいお茶?」
雪歩「はい、そうなんです」
P「てっきり温かいお茶が出てくると思ったよ」
雪歩「あったかいお茶も大好きなんですけど、ここのお店は冷茶が最高なんです!冬でも頼むことがあるぐらいで…」
P「それは凄いな、それじゃあ一口…」ズッ
雪歩「…ど、どうですか?」ドキドキ
P「…美味い…!」
雪歩「!よかったぁ…」
P「本当に美味い、ちゃんとお茶の味が際立ってて後味がキリッとしてて…」
雪歩「ふふ、プロデューサー、リポーターみたいです」
P「いやあ、いくらでも飲めそうだ。キンキンに冷えすぎてないのもいいなぁ」
雪歩「はい、店長さんが絶妙な温度で淹れてくれるんですよ!」
P「う~ん、美味い。そういえば雪歩、あそこの棚は…?」
雪歩「あ、そうでした。ここのお店は茶器も売ってるんです。これが凄く素敵なものばかりで」
雪歩「……見てくださいプロデューサー、この急須、ここの意匠がとても繊細で」
P「雪歩、楽しそうだな」
雪歩「え、あ、すみません、私ばっかり話してて…」
P「趣味を楽しんでるって顔だ。ステージでの顔とはまた違った良い顔だよ」
雪歩「そ、そうですか?」
P「ああ、輝いてる」
雪歩「うぅ、恥ずかしいですよぅプロデューサー…」
「でも、そうですね。ステージで歌ったり踊ったりするのとは違う楽しさがあって」
「知らないうちにキラキラしてるのかも」
P「そっか。趣味ってそういうものなのかもな」
雪歩「ふふ、プロデューサー、あんまり深く考えなくても大丈夫ですから。自分に合った趣味を見つけてくださいねっ」
P「そうだな。ありがとう雪歩」
雪歩「いえ。あ!でも、もしお茶に興味がわいたらいつでも相談に乗りますぅ!」
P「ゆ、雪歩、声抑えて、店員さん見てる!」
P「雪歩の新しい顔を見れて良かったな。今度雪歩にあのお店のリポーターの仕事でも…今度相談してみよう」
「……やっぱり俺仕事が趣味なのかな」
雪歩編おわり
――事務所
亜美「兄ちゃんの趣味って言われても→」
P「我ながら無茶なお願いだとは思ってるよ…」
亜美「ていうか、兄ちゃんって趣味ないの?」
P「無いよ。あればこんな事してないさ」
亜美「えー!じゃあお仕事終わったらどうすんの!?」
P「飯食って…寝る」
亜美「さみCね」
P「グサッとくるな…」
亜美「そんな兄ちゃんをお助けしたいのはヤマヤマなんだけどさー」
P「亜美の趣味って…」
亜美「目の前にいるのにメールすんの?」
P「確かに、変だな…俺自身メールとかあまり」
亜美「スキありぃ!」
P「ああ!?俺のスマホ!」
亜美「むむ、パスワード!」
P「当たり前だ。ほら、返して」
亜美「ふふん、名探偵亜美をなめるなよー!単純な兄ちゃんのことだから、7.6.5と」
P「ああ!?」
亜美「ダイジョーブだよ~、えっちな写真とかあっても誰にも言わないから」
P(亜美と真美の「誰にも言わない」を誰が信用できようか…!)
亜美「Boo!おもしろい写真なんもないじゃん!!」
P「悪かったな。ほら、満足しただろ?」
亜美「はーい。あ、兄ちゃん、ちょっち寄って?」
P「ん?」
亜美「はい、ポーズ!」パシャリ
P「え?」
亜美「よし、じゃあ返すね!」
P「あ、ああ」
亜美(えへへ、兄ちゃんのスマホに2ショット写真入れちった)
P「ところで、趣味の話だけど」
亜美「メールはパス!兄ちゃんに亜美たちのハイクリオネのメールはまだ早いYO!」
P「ハイクオリティって言いたいのか…?まあ、確かに目の前でメールするのもどうかと思う」
亜美「だからー、亜美と「エコ」しようではないか!」
P「エコ?」
小休止。本音を言えば皆平等な文章量にしたい…
亜美「んっふっふ~、兄ちゃんはお見逃しかな?亜美の趣味欄に輝く「E・C・O」の文字を!」
P「知ってるよ。伊達にプロデューサーじゃない」
亜美「そこは「なにぃー!バカなぁー!」ってノるとこっしょー!」
「ま、いっか。実はねー、亜美は地球に優Cんだよ!」
「分別とかー、節約とかー」
P「それが趣味がエコってことなのか?」
亜美「うーん、あ、そうだ兄ちゃん。ここにペットボトルがあるよね?これ、どー捨てる?」
P「え、そのままペットボトルごみに…」
亜美「歯ぁくいしばれぃ!」ベシッ
P「ごふっ!」
亜美「ラベルをはぐ!キャップ外す!そんで中身洗ってつぶしてからっしょー!!」
P「そ、そうか、確かに、そうだよな…」
亜美「じゃ、次!このお菓子!」
P「お、おう」
亜美「…わー、兄ちゃん、このお菓子期限切れててもう食べられないよー、捨ててー」ホイ
P「わ、わかった。このままプラごみに…」
亜美「なんでやねん!!」ドスッ
P「あがっ!」
亜美「中のお菓子出して生ごみ!包んでるのはプラ!」
P「わ、悪かった…」
亜美「んもう!兄ちゃんにはエコのエの字もみっかんないYO!」
P「すまん…にしても、亜美は凄いな。細かい分別まできちんとして」
亜美「ふふーん、当然っしょ?お部屋もゴミ一つないんだかんね!兄ちゃんは?」
P「…」目をそらす
亜美「…」ジー
P「すまん!今度部屋掃除します!」
亜美「それでよろしい。うんうん、これで兄ちゃんが少しでもエコになれば亜美もきょーいくした甲斐があるよ」
P「そういえば、亜美はよく使わない部屋の電気消してくれてるし、出しっぱなしの水道も止めてたりしてるよな」
亜美「ありゃ、バレてた?」
P「ああ、偉いことだし、それって普段から習慣になってるって証拠だよな。俺も見習わないと」
亜美「いやー、兄ちゃんは目ざといですなー。そだよん、なんたって「趣味:エコ」だもんね!」
ピロリン♪
亜美「ん?真美からメールだ…ぬぁにぃ!?」
P「ど、どうした!?」
亜美「兄ちゃん!兄ちゃん!今こんな感じだから、ちょっち待って!」メール見せる
P「え、え?」
亜美「もしもし?真美ー!まさか、まさか、そんなことがぁーー!」
P(よく分からなかったが、長くなりそうかな。「趣味:エコ」か…少しカッコいいな)
P「…コーヒー、淹れよう」
P「うん、美味い。亜美、長電話だな」
[ポットのコンセントOFF]
亜美編おわり
伊織「ふーん、趣味ねえ」
P「ゴメンな、面倒なことになって」
伊織「ホントよ。せっかくのオフなのに事務所にいるなんて」
「ま、あんたがどうしてもって言うなら付き合ってあげなくもないけど?」
P「ありがとな、伊織」
伊織「お、お礼なんていいわよ。それじゃあ、どこに行こうかしら?」
P「行くって…まさか、せか」
伊織「バカね。1日しかないのに海外旅行なんて行けるわけないでしょ?」
P「…だよな」
伊織「だ・か・ら。ここは私のおすすめのお店でも紹介しちゃおうかしら」
P「そういえば、趣味に「食べ歩き」ってあったな。どういう店に行くんだ?」
伊織「それを言っちゃったら意味ないじゃない。あんたは黙ってついてくればいいの」
P「わかった。頼むな」
伊織家の車で移動
新堂「到着しました。お嬢様」
伊織「ありがとう。ほら、着いたわよ」
P「ああ」
P「ん…?店らしいものはないけど」
伊織「何言ってるの、これから歩いて行くのよ」
P「歩いて?俺はてっきり…」
伊織「食べ「歩き」よ?車で回ってどうするのよ」
「前は電車とかバスも使ってたんだけど。今はこうしてその日歩きたい町まで連れてきてもらうってわけ」
「もう超人気アイドルになっちゃって、中々電車にも乗れないの。困っちゃうわ♪」
P「なるほど、そういうことか!」
伊織「わかったら、行くわよ」
P「へぇ、都内にこんな通りが」
伊織「ここは美味しいお店が多いの。私のおすすめよ♪」
P「なんか、素朴な感じで…イメージと違うから驚いたよ」
伊織「イヤミな言い方かもしれないけど、豪華な料理は私にとっては日常なの。だから、こういう時は非日常を楽しみたいじゃない?」
P「…」
伊織「あら、セレブな料理がお望みならこれにて解散よ?」
P「はは、俺はこういう方が落ち着いて助かるよ」
伊織「ふーん…(良かった)」
「さっ、ぼさっとしてらんないわ。まずはあそこよ!あの店のお饅頭は最高なんだから!」
P「ちょ、待ってくれよ伊織!」
伊織「ん~♪美味しい」
P「おぉ…美味い」
伊織「口の中でほわって広がる餡子の甘さ、爽やかなオレンジの香り、何度食べても最高♪」
P「いやぁ、美味しい店ばかりで楽しいな!」
伊織「当然じゃない!この伊織ちゃんのおすすめよ?」
P「あ、伊織、口に大福の粉が…ほら」ハンカチで拭く
伊織「なっ、子供じゃないんだから自分で拭けるわよ///!」
P「ご、ごめん!つい…」
伊織「ふんっ!次のお店行くわよ!」
伊織「はい、あんたの分」
P「これは、コロッケ?」
伊織「甘いものばっかりだったから。いいでしょ?」
P「ああ、助かるよ!うん、うん、旨い!」
伊織「がっついちゃって。子供みたい」
P「コロッケを前にすると男はみんな子供に戻るんだっ」
伊織「ふふっ、何よそれ」
P「食べ歩きって楽しいな」
伊織「にひひ、やっと分かった?」
「…いつもはアイドル仲間と一緒に来ることが多いけど…こういうのも、いいわね」
「なんか、楽しいわっ♪」
P「はははっ」
伊織「む、なにがおかしいのよ」
P「いや、「スーパーアイドル伊織ちゃん」のじゃなくて、「水瀬伊織」の笑顔が見れたからさ」
「嬉しかったんだよ。本当に楽しんでるって伝わった」
伊織「…/////」
P「ん?伊織?」
伊織「な、な、なにを恥ずかしいこと言ってんのよ~~!!この馬鹿プロデューサぁーー///!!!」バッチーーーン
P「ええぇぇ!!?」
解散後
P「はぁ…お詫びのオレンジジュース代、高くついたなぁ…」
伊織編おわり
本日分終わり。あと10人。
ミス。
×伊織家→○水瀬家
千早「あの、プロデューサーには申し訳ないんですけど、私、趣味なんて」
P「ああ…でも、趣味欄には」
千早「音楽は好きですから。体を鍛えるのも自分のためで…」
「本当は趣味欄は空欄でも良かったんですけど。社長がどうしてもって」
P「そうか…いや、いいんだ千早。元々無茶なお願いだったんだし」
千早「…」
P「せっかくだし、どこかご飯でも行くか」
千早「あ、プロデューサー!一つ、ありました!」
P「?」
P「カメラか」
千早「まだ、始めたばかりですけど。今の私に趣味と呼べるものは、これくらいしか」
P「いいカメラじゃないか」
千早「律子と電気屋に行って買ったんです。律子はもっといいのを薦めてくれたんですけど」
P「はは、律子はそういうところこだわりそうだなぁ」
千早「ふふ、律子は色々話してくれたんですけど、私さっぱり分からなくて」
P「俺も家電とか詳しいことは知らないけど。千早が選んだカメラってだけで意味があるよ」
千早「…そうでしょうか」
P「よし、車を出そう!」
千早「え?」
P「いい写真を撮りに!」
今日は少し更新。
――公園
千早「ここは…」
P「紅葉が綺麗と評判の公園だ。良い感じに色づいてるな」
千早「綺麗ですね…ここで、写真を?」
P「ああ。散歩でもしながら好きに撮ろう」
千早「プロデューサー、カメラ持ってました?」
P「はは、会社のデジカメ。借りてきたよ」スチャ
千早「…」パシャ
P「平日だから人が少ないな」パチッ
千早「そうですね」
P「…千早、ハイポーズ!」
千早「え?ちょ、プロデューサー!」
P「はは、冗談だよ」
千早「もう、パパラッチみたいなことはやめてください」
P「う、手厳しいな」
千早「…えいっ」パシャ
P「わっ、ちょっ!?」
千早「ふふ、プロデューサー、変な顔」
P「千早~!」
ベンチで休憩中
P「結構撮ったな」
千早「はい、紅葉が色鮮やかでつい撮ってしまいます」
P「しかし、写真っていうのは難しいな。この紅葉の綺麗さが中々伝わってこない気がする」
千早「そうですね。目で見るのと、レンズを通したものでは違いますから」
P「いつもお世話になってるけど、カメラマンってすごいんだなぁ」
千早「…なんだか、宣材写真を撮った時のことを思い出します」
P「ああ、売れる前の頃な」
千早「あの時は上手く笑えなくて、結局無愛想な表情しか出来ませんでした」
P「はは、あの頃は俺も微妙なアドバイスしか出来なくて申し訳なかった」
千早「いえ、プロデューサーのせいでは…悪いのは私です」
P「…今はどうだ?」
千早「え?」
P「今なら、上手く笑えそうか?」
千早「…分かりません。今でも、グラビアは苦手ですし」
「それでも、アイドルの皆との時間や、こうしてプロデューサーといる時間が楽しいと思えてる自分がいます」
「昔には居なかった、新しい自分が」
P「…そうか」
千早「……ねえ、プロデューサー、撮ってくれませんか?」
P「俺が?」
千早「このカメラで…今の私を。なんだか、笑える気がするんです」
P「ああ!俺でよければ、任せろ!」
千早「今日はありがとうございました」
P「いや、礼を言うのは俺の方だ。楽しかったよ、ありがとう」
千早「いえ、私の方こそ…」
P「それじゃ、乗ってくれ」
千早「…あの、プロデューサー。帰る前に、一緒に写りませんか?」
P「俺とか?」
千早「他に誰がいるんですか。あそこにカメラを置ける台がありますから」
P「そうだな。記念に1枚撮るか」
千早「ありがとうございます、じゃあ、セットします!」
P「そんなに撮りたかったのか?」
『はい、ポーズ!』
パシャッ
解散後
――P宅
P「来た甲斐があったな。千早も楽しそうだったし」
「今度、宣材写真の更新も検討してみるか」
――千早宅
千早「ふふっ…私、笑ってる」
千早編おわり
今日中にもう1、2人分書きたい気持ち。
P「お待たせ、貴音」
貴音「お待ちしておりました、プロデューサー」
P「ここは…」
貴音「見ての通り、博物館です」
P「そうか、貴音は歴史に興味があるんだったな」
貴音「過去に学び、今の糧にする…温故知新の考えは、アイドル業にも活かせると考えております」
P「ああ、確かにこういう仕事してると先のことばかり考えがちだけど、たまには振り返ることも大事だよな」
貴音「では、参りましょう」
P「それで、貴音の見せたいものとかはあるのか?」
貴音「…いえ、実はここに来るのは初めてなのです」
P「えっ!?」
貴音「ふふ、以前より来たいと思っていたので、これを機会に、と」
P「なんだ、そうだったのか」
貴音「…申し訳ありません、騙すような真似を」
P「何言ってるんだ、そんなこと思ってないぞ。二人とも新鮮でいいじゃないか。さ、行こう」
貴音「はいっ」
――館内
P「貴音の「趣味:歴史」っていうのは…」
貴音「「過去を学ぶ」という行為を総称したつもりで載せました」
P「そうか、日本史とか、世界史とか、全部ひっくるめてって感じか」
貴音「何千年前も十年前も、どこで起こったことであろうと私にとっては過去であり、歴史でありますから」
P「すごいな。なかなか出来る考え方じゃないぞ」
貴音「ふふ。して、プロデューサー、この階層は」
P「おお、刀とか鎧とかが展示してあるんだな」
貴音「…この鎧のなんと厳かなことか。古の戦士たちの情念を感じます」
P「そ、そうなのか。お、十二単が展示してあるぞ」
貴音「まあ、なんと艶美な」
P「やっぱりこういう服は貴音に似合いそうだな」
貴音「そうなのでしょうか」
「番組すたっふの方々にも、よく「和装が似合いそう」と言われますが…何故なのでしょう」
P「う~ん、強いて言えば佇まいかな」
貴音「佇まい、ですか」
P「そう、その背筋がピンとなった立ち姿とか、物静かな振る舞いとか、大和撫子っていうのかな」
「そんなイメージがあるんだよな。勿論、美人でスタイルの良い貴音自身の魅力もあるが…」
貴音「…プロデューサー、少し、褒め過ぎのように思いますが…///」
P「え?あ、つ、つい!」
貴音「次のふろあに参りましょう、プロデューサー」スタスタ
P「あ、ああ。怒らしたかな…?」
貴音(無自覚なのですから…困ってしまいます)
P「色々見て回ったな」
貴音「ええ。和の文化、西洋の文化、古代文化…どれも趣深いものでした」
P「ここは…お、ミイラ展か!」
貴音「!!?」
P「古代エジプトの貴重なミイラが展示…か。貴音、見てみるか…って、あれ?」
貴音「…」ブルブルブル
P「貴音…?」
貴音「…!」首を振る
P「ミイラ、ダメか?」
貴音「いけません、ミイラなど幽霊と変わらない悍ましきモノ…」ガタガタ
P「確かに、少し怖いけど…」
「せっかくだし…って、いたたた!わかった、わかった、引き返そう!」
貴音「感謝致します…」
P(化石は平気だったのにな…)
P「いやー、面白かった」
貴音「ええ、とても興味深いものばかりでした」
P「もう暗くなってきたな。貴音、そろそろ食事でも」
貴音「はい!どこに向かわれましょう!」
P「…」
貴音「はっ、私としたことが、つい…」
P「ははは、寿司でも行こうか。好きなだけ食べてくれ」
貴音「お寿司…!プロデューサー、お供いたします!」
P(目が輝いてる…こういう所も可愛らしいな)
夕食後
P「…」
貴音「とても美味でした…」
P「…甘く見た」
貴音「プロデューサー、どうかなさいました…?」
P「いや!何でもない!(これぐらいの出費、貴音のためなら…!)」
貴音「プロデューサー、もう少しお付き合いくださいますか。お見せしたい…いえ、共に見たいものが」
P「ん?ああ、いくらでも付き合うさ」
――事務所屋上
P「おお」
貴音「今宵は、満月ですから」
P「貴音はいつもここから月を?」
貴音「はい。月を眺めていると、心が落ち着くのです」
P「…明るいなぁ」
貴音「はい。太陽には遥か及びませんが、月も確かに、私たちを照らしてくれています」
P「わかるよ。満月の夜は、心なしか夜が明るい気がする」
貴音「まるでプロデューサーのようです」
P「え?」
貴音「ステージのスポットライトのような強い光ではありませんが、確かに、優しい光で私たちを照らしてくれている」
「それは私たちにとって無くてはならない光…」
P「貴音…はは、なんか恥ずかしいな」
貴音「ふふ、昼間の仕返し、です」
P「?」
P「貴音は望遠鏡とか使わないのか?」
貴音「はて、望遠鏡とは…?」
P「天体観測(肉眼)なのか…」
貴音編おわり
趣味については私なりの解釈を加えてますがご了承ください。
真「おはようございまーす!」
P「おはよう、真」
真「今日は僕の番ですねっ」
P「まあ、オフが近い順なだけだが…」
真「今日のプランは、色々考えたんですけど…やっぱりスポーツかなと」
P「ああ、そう来ると思って俺も準備はしてきたよ」
真「さっすがプロデューサー!じゃあ、さっそく近所のスポーツランドに行きましょうか!」
P「よし、じゃあ車を…」
真「何言ってるんですか、歩いていくんですよ」
P「…え?」
真「ふぅ、着いたー」
P「はぁ、はぁ、着いた…」
真「僕、このくらいの距離は歩いてきちゃうんですけど…大丈夫ですか?」
P「だ、大丈夫だ。これぐらいでへばるわけにはいかないさ」
真「ならいいんですけど…じゃあ入りましょう!」
今日は真編導入まで。酉付け忘れました。
真「賑わってますね!」
P「初めて来たけど、大きい施設だなぁ」
真「一緒に出来るモノがいいですよね、どれにしましょうか」
P「うーん…(どれを選んでも真に勝てる気がしないが…男は度胸だ、やってやるさ!)なんでもいいぞ」
真「じゃあ…バドミントンから!」
真「えーい!」
P「わああ!?」
真「やりぃ!僕の勝ち!」
卓球
真「隙あり!」
P「だあぁ!?」
真「へへっ、決まった!」
ソフトテニス
真「ほいっと」
P「しまった!?」
真「ふふん!」
P「ちょ、ちょっと休憩させてくれ…」ゼェゼェ
真「大丈夫ですか?プロデューサー」
P「ああ、少し休憩すれば…でも、さすが真だ、さっぱり敵わなかったよ」
真「へへ、運動神経には自信がありますから!」
P「俺も体力には自信があるんだが…日頃の運動不足が」
真「そうだ、仕事場やスタジオまで歩いていくっていうのはどうでしょう!」
P「遅刻するって…」
真「んー、裏にいる間スクワットし続けるとか!」
P「体がもたない気がする…」
真「良いこと考えた!僕らのダンスレッスンに参加するというのは!」
P「皆の邪魔になるだろ?」
真「そんなことないですよ、プロデューサーが見てくれれば、10倍頑張れる気がします!」
P「そういうものか?じゃあ、気が向いたらな」
真「絶対ですよ!じゃ、休憩終わり!次行きましょう!」
P「えぇ、もう少し休みたいんだが…」
真「大丈夫ですよぅ、プロデューサーなら!」
真「ふぅー!楽しかった!バスケにサッカーに、ハンドボール!」
P「あはは、俺は明日の筋肉痛が心配になってきたよ…」
真「でも、さすがプロデューサーですね。結局最後までやりきっちゃうなんて」
P「ま、これでも大人の男だからな。あ、真、これ」
真「あっ、ありがとうございます!準備いいですねプロデューサー」
P「汗が乾いて体を冷やさないようにな」
真「へへ、分かってますよっ」
――ゲームコーナー
P「それっ」
真「わわっ!?」
P「はは、俺の勝ちだな」
真「うぅ、結構難しいんですね、エアホッケー…」
P「反射神経もいい真だから、上手いかと思ったよ」
真「だって、ゲームセンターなんか寄らせてもらえませんでしたもん」
P「俺は学生時代よくやってたからな。経験の差かな」
真「そっかぁ…あっ、プロデューサー!その腕を見込んでお願いが!」
P「?」
P「UFOキャッチャーか」
真「これこれ、見てください!このぬいぐるみ!」
P「へぇ、可愛いじゃないか」
真「でしょ!ずっと欲しいと思ってたんですけど、僕こういうゲームは下手なもので…」
P「うん、これぐらいの大きさならなんとか…」
真「本当ですか!じゃあ、あの」
P「ああ、任せろ!真の頼みとあらば、頑張ろうじゃないか」
真「やったぁ、お願いします!」
――退館後
真「えへへ、可愛いなぁ」スリスリ
P「気に入ったみたいだな」
真「はい、本当にありがとうございます、プロデューサー」
P「大したことないよ」
真「でも、3000円も使わせてしまって」
P「それで真の笑顔が見れるなら、安いもんさ」
真「へへ、嬉しいです。この子、ずっと迎え入れたいと思ってたんです」
P「真はぬいぐるみ集めも趣味だったな」
真「そうなんです、ベッドの周りなんかすごいんですから!」
「…あっ、今日のお礼にプロデューサーに一つプレゼントしますよ」
P「おいおい。気持ちは嬉しいけど、俺に貰われるより真に可愛がってもらった方がぬいぐるみも喜ぶんじゃないか?」
真「でも、何かお礼をしないと落ち着かないというか…そうだ!」
後日
亜美「わー、ナニコレ!」
雪歩「可愛い…」
あずさ「まあ、プロデューサーさんにそっくりね~」
P「ま、真…」
真「プロデューサー風にアレンジしたぬいぐるみです!事務所に飾って可愛がってもらおうと思って!」
P「はは、なんだか複雑だな…」
真編おわり
あずさ「こんにちは~、プロデューサーさん」
P「お待たせしました、あずささん」
あずさ「今日は私の趣味にお付き合いしていただけると聞きまして」
P「話の流れでそうなりました、申し訳ないです」
あずさ「いえ~、私とっても楽しみにしてたんですよ」
「伊織ちゃんも亜美ちゃんも、すっごく楽しかったって言ってましたから~」
P「へ、へぇ、そうなんですか(亜美はともかく伊織が?あずささんとは話しやすいんだろうか…)」
あずさ「それでですね。うちの子の散歩に一緒に行こうかな~と思ったんですけど」
「プロデューサーさん、ワンちゃんが苦手ですから」
P「あはは…気を遣わせてすみません」
あずさ「いえいえ。じゃあ、行きましょうか♪」
P「え?」
あずさ「いいお天気ですね~」
P「ええ、絶好の散歩日和ですね」
あずさ「お日様の下を歩くだけで、ウキウキしてきちゃいますね」
P「ところで、どこまで足を延ばすんですか?」
あずさ「プロデューサーさん、私がカフェ巡りが趣味なのはご存知ですよね?」
P「ええ」
あずさ「私、お散歩がてら新しいカフェを見つけて開拓するのも好きなんですよ」
「ですから、今日は二人で新しいお店を見つけるのが目的なんです」
P「なるほど、そう考えると、ちょっとワクワクしますね」
あずさ「うふふ、その気持ち、わかります~」
P「…ところで、あずささん。だいぶ草が茂ってきましたけど…隠れ家的なカフェでも探してるんですか?」
あずさ「…あら~、ちょっと道を間違えてしまいました~」
P「…戻りましょうか(迂闊についていくのは止そう)」
とりあえず今日はここまで。亀ですみません
P「秋晴れですね」
あずさ「そうですね~お天気が良くてホッとしてます」
P「雨では散歩もしにくいですからね」
あずさ「それもあるんですけど…せっかくプロデューサーさんとお出かけするんですから。晴れの方が良いじゃないですか」
P「そうですね。俺もそう思います」
あずさ「あ、あのお店は…先月行ったし…」
P「ははは、あずささん、この辺はもう開拓しきってしまったんじゃ?」
あずさ「えぇ~、きっとまだ未開の地は残ってますよ~」
P「…ん?あずささん、俺あのお店今日見るの二度目ですが…」
あずさ「あら、そうなんですか?…えっと、それはつまり…」
P「2周目…ですね」
あずさ「あ、あらら~??」
P「あずささん!俺が半歩前歩きます!」
あずさ「私、知らず知らずのうちにいつもの道を通っていたんですね…道理で見つからないはずです」
「すみません、プロデューサーさん、ご迷惑ばかり」
P「謝らないでください、あずささん!俺は楽しいですよ」
あずさ「本当ですか?それなら、良いのですけど…でも、もっとしっかりしないといけませんねっ」
P「あずささんは今のままでじゅ…わああっ!?」
あずさ「?」
P「い、犬が!?」
『ワン! ワン!』
P「ゴ、ゴメン、あっちに行ってくれよ…『バウッ!!』ひいい!」
あずさ「あらあら、落ち着いて~。よしよし」
P「あずささん…」
あずさ「ご主人と離れて不安なのね。よしよし、大丈夫よ~」
P「すごい、鳴きやんだ…」
あずさ「うふふ、いい子いい子」
あずさ「良かったですね、無事に会えて」
P「いやはや、情けない…」
あずさ「ふふ、お役に立てて良かったです」
P「でも、これでおあいこですね。俺も迷惑かけてしまいました、はは」
あずさ「プロデューサーさん…もう、これくらい迷惑のうちに入りませんよ?」
P「それは、俺も同じですから」
あずさ「……やっぱり、素敵な男性(ヒト)ですね、プロデューサーさんは」
P「え?あずささん、今何を…」
あずさ「そろそろお散歩再開しましょうか」
P「ええ、そうしますか(今、「素敵」って聞こえたような…いや、そんなわけないな。うん)」
その後
あずさ「あ、プロデューサーさん、このお店私初めて見ます」
P「いいですね、ここで一休みしましょう」
あずさ「ふぅ~、大分歩きましたね」
P「ええ、でも不思議と疲れはありませんよ」
あずさ「ふふ、そうなんですよ。お散歩って楽しいんです♪」
「その後辿り着いたカフェでのひと時が幸せで…全部ひっくるめて「カフェ巡り」なんです」
「どっちが欠けても、いけないんだと思います」
P「…分かる気がします」
店員「お待たせしました。アイスコーヒーと、カフェラテになります」
あずさ「ふふ、プロデューサーさん」
P「あ、はい」
あずさ「今日の、色んな出逢いに乾杯っ」
P「乾杯」
夕方
あずさ「今日はありがとうございました。お店がなかなか見つからなくて、ほとんどお散歩の時間でしたけど…」
P「いいんですよ。俺は凄く楽しかったです」
あずさ「そう言っていただけると、誘った甲斐がありました」
P「…では、また。明日の撮影、頑張ってください」
あずさ「はいっ」
――あずさ宅
あずさ(メール) [プロデューサーさん 私、次はもっとしっかりしますからね!]
あずさ「…」
ピロリン
あずさ「…ふふ、プロデューサーさんたら」
P(メール) [無理せず焦らず、ゆっくり成長していきましょう。]
あずさ編おわり
今日はこの辺で。あと6人…
閑話休題
小鳥「どうですかプロデューサーさん」
P「いやあ、アイドルたちの新たな一面を見ることができて有意義ですよ」
小鳥「もう、趣味を探すんじゃなかったんですか?」
P「も、もちろん忘れてませんよ!」
小鳥「ふふ、みんなもいい思い出になったみたいですよ。我ながら妙案でした!」
P「ええ。ところで、音無さんはどんな趣味が?」
小鳥「私ですか?えっと…(はっ!)」
P「?」
小鳥(ま、待つのよ小鳥、私の趣味と言えば、「ネット」「TV」「妄想」…)
(自分でもびっくりするぐらい女子力低い…こんなことをプロデューサーさんに言ったら…!)
『家でTV見てるのが~』←暇?
『ネットサーフィンが趣味で~』←引き。
『妄想が趣味なんです~』←ドン引き。
(アウト…!もれなくアウトッ…!)
P「音無さん?どうか、しました?」
小鳥「……ふふ、私は仕事が趣味みたいなものですから」ニッコリ
P「そ、そうですか」
小鳥編おわり
響編鋭意作成中…
響「はいさーい!プロデューサー!」
P「おはよう、響。今日も元気だな」
響「今日は、プロデューサーに趣味を紹介できるって聞いてはりきってるんだ!」
P「ああ、お手柔らかに頼むよ」
響「その前に、あずさや真とはどこ行ったんだ?被るといけないからね!」
P「えっと、あずささんとは散歩してからカフェ、真とはスポーツランドで卓球とかバスケとかして…あれ、どうしたんだ響?」
響「うぎゃー!散歩も卓球もやっちゃってるじゃないかー!」
P「あ、そうか…ほら、別に被っちゃダメってルールは無いだろ?」
響「そうだけど、自分は嫌だぞ…他には~」
P「趣味欄には編み物ってあるぞ?」
響「そうそう!自分編み物得意なんだ!ほら、この帽子も手作りだぞ!」
P「凄いじゃないか、本格的だ」
響「ふふん、自分完璧だからな!」
P「それなら編み物を…響?」
響「プロデューサー、スーパー行こう!」
P「え?」
――スーパー
P「何を考えてるんだ、響?」
響「今日は、プロデューサーに料理を教えようと思うんだ!」
P「料理?編み物じゃなくていいのか?」
響「プロデューサー、昨日の三食は?」
P「え、そうだな…朝が野菜ジュース、昼がそば、夜が…カップ麺」
響「そんなことだろうと思ったぞ。そんなんじゃ栄養失調になっちゃうよプロデューサー!」
P「だ、大丈夫だ、足りない栄養はサプリで…」
響「ダメだぞ、ちゃんと食べて摂らないと!」
「プロデューサー、料理する時間ないの?」
P「いや、あるにはあるんだが…食材もないし、面倒くさくて…」
響「だから自分と栄養のある料理を作るんだ!」
P「それは助かるよ。でも響、どこで料理するんだ?事務所か?」
響「事務所の台所じゃ狭すぎるぞ」
P「それじゃあ」
響「プロデューサーの家!」
P「だ、ダメだ!それはまずい」
響「えー、なんで!」
P「普通に考えればわかるだろう…とにかく、俺の家はダメだ」
響「じゃあ、自分の家に来てよ!それならいい?」
P「う~ん、俺の家よりはマシか…ああ、そうしよう」
響「やったぞ!」
P「(大丈夫だろうか…)それで響、何を作るんだ?」
響「ふふふ、それはまだ言えないぞ、当ててみてよプロデューサー」
P「おいおい、俺も手伝うのにそれはないだろー?」
P「…」
響「後は~」
P「シチューか?」
響「な、なんでわかったさ!?」
P「人参、玉ねぎ、ときたらなんとなく…」
響「うぅ、バレたなら仕方ないぞ。今日は具沢山クリームシチューを作ろうと思ったんだ」
P「へぇ、クリームシチューか」
響「自分、レシピ考えてきたから期待してね!」
P「ああ、料理上手な響なら安心だ、期待してるよ」
響「へへ、なんだか照れるぞ…あ、まだ買う野菜が、あとお肉も…」
買い物終了
響「ふんふんふ~ん♪」
P「結構買ったなぁ」
響「うん、でも二人で分ければ重くないぞ」
P「はは、確かに一人だと少し重いかもな」
「しかし、一緒に買い物して、その後家で飯作るって、なんかアレみたいだな」
響「アレ?」
「(…もしかして、恋人!?)えっ、プ、プ、プロデューサー、何言いだすんだ///!」
P「恥ずかしがらなくてもいいだろ?ほら、」
響「い、言わなくていいぞーー!!」ダッ
P「家族みたいだなぁ…と。あれ、響?」
P「いきなり走らないでくれよ響…」ゼェゼェ
響「ご、ごめんなさい」
P「悪かったよ、いきなり家族だなんて言って」
響「え、家族…?」
「………うがー!自分のバカ―!何考えてるんだぁー///!」
P「ひ、響!?とりあえず落ち着こう、な!」
――響宅
響「着いたぞー。ただい…」
P「ま、待った響!」
響「ん、どしたの?」
P「いや、その、ペットたちは…」
響「…大丈夫だぞ、いぬ美はあずさに預けてあるから」
P「そ、そうか」ホッ
響「プロデューサーに克服してもらうチャンスだったんだけどなー」
P「それはまた別の機会に頼むよ…」
響「皆―ただいまー」
「いい子にしてたー?お客さんいるけど、迷惑かけないでね!」
P「お、お邪魔します」
ハム蔵「ヂュイ!」ダッ
P「…?」
響「お、ハム蔵よろしくね」
ゾロゾロ
P「何をしてるんだ…?」
響「ハム蔵が皆を別の場所に誘導してくれてるぞ。邪魔にならないようにね」
P「そうか、料理中は危ないからな…よし、それじゃあ始めようか」
響「うん、料理開始だぞ!」
間が空き申し訳ない。
とりあえず響編途中まで…真美編ももうじき。
P「具沢山だな」トントン
響「うん、人参にブロッコリー、どれも栄養たっぷりだぞ。お肉も豚肉で完璧だ!」
P「台所で包丁握るなんていつ以来だろうか」
響「その割には上手だねプロデューサー」
P「大学の頃は自炊してたからな。まあ、大したものは作ってなかったが…」
響「一から教えないといけないと思ってたから安心したぞ」
P「それは流石に…しかし響の家のキッチンは広くていいなぁ」
響「へへ、いぬ美たちのご飯作りもあるからな。東京は狭い部屋ばっかりでマンション探し苦労したぞ」
P「それに、駆け出しアイドルにはなかなか家賃も高かっただろ?」
響「うん、プロデューサー来る前バイトもしてたくらいだし…今は大丈夫だけどねっ」
P「そうか、俺も安心だよ」
響「へへ、これもプロデューサーのおかげだぞ」
P「そう言ってもらえると頑張った甲斐があったな」
グツグツ
P「いい匂いだなー」
響「もうすぐ出来るね。じゃあ、仕上げ!」
P「それはパセリか?」
響「パセリは栄養満点の野菜だからね。焼くと苦みが消えるんだぞ!」
P「へぇ、それは知らなかったな」
P「響、シチュー盛ったぞ」
響「うん、最後にパセリを散らして…完成だー!」
P「美味しそうに出来たじゃないか!」
響「絶対美味しいぞ、早く食べよ!」
響・P『いただきます』
P「…」モグモグ
響「…」ムグムグ
響・P『美味い!!』
響「凄いぞこれ!すっごく美味しい!」
P「ああ!絶品だこれは」
響「美味いぞ~、どう?プロデューサー、もっと料理する気になった?」
P「そうだな、時間を作ってやってみるよ。ここまで上手くできるかは分からないが…」
響「絶対だぞ?プロデューサー、自分のことになると無頓着だからなー」
P「(否定できない…)ああ、皆に心配かけないようにな」
響「(結局自分達のためになっちゃうんだな)うん、約束ね」
「あ、必要なら自分レシピ考えるぞ!」
P「お、それはいいな。レシピがあれば俺も作りやすいし…気が向いたら頼むよ」
響「ふふん、任せて!」
『ごちそうさまでした!』
響編おわり
ニコニコのひーりんぐさんが作った響誕生際のしあわせのレシピ思い出した
あの人の響可愛すぎるんだよなぁ…アイマス界の三大愛が深いPと有名なだけあるし
同じ響Pでもあの人には勝てない
>>88
正直「しあわせのレシピ」をイメージして書きました。
メニューがクリームシチューなのも。
真美「おはおは→」
P「真美、おはよう」
真美「いやはやこの双海真美が9番手とは、衰えたもんだぜぃ…」
P「いや、ただスケジュールの都合がついた順だからな」
真美「もー、無粋だYO」
P「それで、今日は何をするんだ?」チラッ
真美「んっふっふ~、推理してみせよ、兄ちゃん!」
P「ゲームだろ?」
真美「あ、バレた?」
P「後ろの荷物」
真美「さすが兄ちゃん、先見の明があるね~」
P「そういう意味では使わないと思うぞ?」
真美「ま、そういうことで事務所のテレビを使ってゲームをしようの巻~」
P「もう一つの趣味のメールはいいのか?」
真美「兄ちゃんケータイ持ってたっけ?」
P「流石に持ってるわ!ほら、これが…あれ?」
真美「ふぅ…あんちゃん、スキだらけだぜ…」
P「俺のスマホ!?いつの間に!?」
真美「ふふふ、これで兄ちゃんの秘密を暴いちゃうよ~」
「なんちゃって、大人な真美は返すのであった」ハイ
P「人の携帯スッといて大人は無いだろう…」
真美「そんじゃ、何する?うちから色々持ってきたかんね!」
P「俺が出来るのがあればいいけどな」
真美「兄ちゃんがやりたいのでいーよー。真美は何でもできるから」
P「ふむ…」ガサゴソ
真美「でも兄ちゃんたまにゲーム付き合ってくれるよね。ゲーム好き?」
P「暇な大学時代はよくやってたからなぁ」
真美「最近兄ちゃんとゲームする機会減ってさみCなー」
P「人気アイドルの証拠だ、仕方ないさ」
「それに俺とじゃなくても亜美や皆もいるじゃないか」
真美「そうだけどさー、兄ちゃんがいい時もあるんだもん」
P「お詫びに今日はとことん付き合ってやるさ」
真美「ホント!?イエ→イ!今夜は寝かせませんぞ~」
P「ま、常識の範囲内でな…」
P「お、この格闘ゲームやったことあるぞ。これにしようか」
真美「おぉ、お目が高い!兄ちゃんが真美に勝てるかな~?」
P「はは、悪いけど全力で行くからな~」
真美「ウィン!」
P「歯が立たなかった…いや、勘を取り戻すのに時間がかかっただけだ、次こそは!」
真美「お、まだやる気かね?」
真美「ウィン!その2」
P「ははは…もう一回!」
真美「意外に負けず嫌いだね兄ちゃん」
真美「もっかいやる?」
P「別のゲームで…」←10連敗
真美「オッケ→」
P「俺も格ゲーは苦手じゃないんだがなぁ…」
真美「だいじょーぶ、事務所の中では強い方だったよ?」
P「亜美以外とも勝負したのか?」
真美「そうだよん。はるるん弱かったな~ゆきぴょんも」
P「ははは、誰が強かったんだ?」
真美「千早お姉ちゃんはね、最初ボコボコにしたら後日メッチャ強くなって帰ってきたよ…」
P「それは…ある意味千早らしいな」
真美「ま、一番のライバルは亜美だけどね!じゃあ他のゲームを選びたまえー」
P「そうだなー、パズルゲームとかどうだ!」
真美「受けて立つ!」
P「ぐっ、あと少しだったのに…」
真美「ふぅ…兄ちゃん強くない?」
P「なんで不満げなんだよ…」
真美「もっと格の違いってものを見せたかったのに~」
P「格ゲーで十分見せつけられたよ」
「でも真美、パズルゲームは苦手分野か?」
真美「苦手じゃないよ、得意じゃないだけ!」
P(同じじゃないか)
真美「こういうのはやってるうちに頭ぐるんぐるんになっちゃうんだよー」
P「わかったわかった。じゃあこれにするか」
ピチュンピチュン
P「…無理」
真美「んっふっふ~」
P「なあ、真美。パズルゲームよりよっぽど頭使わないか…?」
真美「分かってないな兄ちゃんは~、シューティングは考えるより感じろ!」
P「いやー、これは…」
真美「ふふん、すごいっしょ?」
P「仕事に活かせるかもしれない…」
真美「……女子と遊んでるのに仕事の話とは何事だ~!」
P「え!?な、なんで怒ってるんだ」
真美「いいから褒めてー!真美を褒めたたえろー!」
P「わかった、分かったから、ネクタイ引っ張らないでくれー!」
とりあえず今日はここまで。
真美「はぁ~、ちょっち休憩~」
P「ああ、さすがに目が疲れてきた」
真美「いやー、兄ちゃんのドライビングテクニックには痺れたよ」
P「レーシングゲームは一番得意だったからな。勝てて良かったよ」
真美「あの時の兄ちゃんのガッツポーズは迫真でしたな~」
P「はは、一応大人の意地が、な」
真美「…もう夕方なんだね」
P「本当だ。こんな時間まで遊ぶなんて久しぶりだよ」
真美「真美も。はぁ、1日が終わっちゃうね」
P「どうしたんだ?いつになく物憂げじゃないか」
真美「ピヨちゃんからこの話聞いてからさ、「1日兄ちゃんと遊ぶ!」って気合い入れてたんだもん」
P「…」スッ
真美「兄ちゃん?」
P「やるぞ、真美。休憩は十分か?」
真美「兄ちゃんはいいの?」
P「勿論。それに真美、今日はまだ終わってないぞ。まだまだこれからだ!」
真美「…えへへ、さっすが兄ちゃん。そのとおり、真美たちの戦いはこれからだー!」
小鳥「プロデューサーさーん、真美ちゃーん…」
P・真美『zzz』
社長「遊び疲れて眠るとは、彼もなかなか子供のような所があるねえ」
小鳥「風邪ひいちゃいますよー。起きてー」
真美編おわり
真美編まで。次は美希を予定。
やはり後半のアイドルほど文が長くなる…
美希「ハニー!おはようなのー!」
P「おはよう、美希。ってわあ!?」
美希「やっとミキの番だね!ずぅっと楽しみにしてんだよ?」
P「そうか、ありがたいけど、とりあえず離れてくれないか…?」
美希「ヤ!あと10分このままなの~。誰も見てないんだから、大丈夫なの」
小鳥「イマスヨー」
P「そういう問題じゃ…ほら、とにかく離れて」
美希「むー、分かったの」
P「それで、美希は何を…」
美希「ハニー、手出して?」
P「ん、こうか?」
美希「わー、ハニーの手おっきいね。男の人って感じなの」ピト
P「(恥ずかしい…///)ふ、ふざけてるなら帰るぞ?」
美希「だ、ダメ!冗談なの!あのね、ハニーの爪を見たかったの」
P「爪?」
美希「やっぱり整ってるの。う~ん、あんまり似合わなそうだね」
P「まさか、ネイルアートか…?」
美希「うん、こんな感じでデコるんだよ?」スマホ見せる
P「ゴメン、男には少しハードル高いな…」
美希「うん、ミキ的にもこれは無いかなーって感じ」
P「と、なると美希の趣味欄で言うと「お喋り」になるが…」
美希「うん!つまりデートなの!」
P「ん、おかしいぞ美希ー」
美希「おかしくないよ。男女でお喋りと言えば~デートなの!」
P「なぜそうなる…」
美希「じゃあハニーはただミキと座って話してるだけでいいの?」
P「楽しいと思うが、何時間ももたないかもな…」
美希「ミキも楽しいとは思うけど1時間もしたら寝ちゃうの」
P「寝るなよ…」
美希「だから、お出かけして歩きながら話そ?そしたら退屈しないの!」
P「それは、そうかも知れないが…」
美希「じゃあ決まり!デート♪デート♪」
P「大丈夫かな…」
美希編導入まで。土日なのにあまり進まず申し訳ない。
美希「ねえ、ハニー」
P「ハニーは禁止」
美希「えー、厳しいのハニー。髪まで纏めて変装したんだからそれぐらい許してなの」
P「うーん…仕方ない。ボリュームは控えてな」
美希「うん♪ハーニィー♪」
P「本当に大丈夫か…?」
美希「ハニーはお休みの日とかどうしてるの?」
P「寝る、飯食う、風呂…」
美希「それ皆してることなの」
P「だから皆とこうして趣味を探してるわけでだな」
美希「あ、なるほど。もー、なんですぐミキに相談してくれなかったの?」
P「そもそも音無さんが言い出したことだし…美希自身もドラマの撮影で忙しかっただろ?」
美希「でも結局10番手なのが不満なの」
P「まあまあ、もう順番の話はいいだろ?美希、今日はどこに行くんだ?」
美希「今日はね、ミキとお買い物に行くの」
P「買い物?何か欲しいものでも…」
美希「ブー。もう、ハニーってホントに自分のことに無頓着だよね」
P「え、俺の?」
美希「ハニーが優しいのは知ってるけど、もう少し直してほしいって思うな」
「ヨレヨレのコートにボロボロのブーツ、今日は着てないけどネクタイもいつも同じのだよね?」
P「大丈夫だぞ、ちゃんと洗って…」
美希「今日は全部買うの。モンドームヨーなの!」
P「心配ないさ、今度買うから」
美希「その「今度」は永久に来ない気がするの」
P「うっ…」ギクッ
美希「ハニーはアイドルのプロデューサーなんだよ?もう少しオシャレに気を配っていいと思うの」
「ほら、ジュピターのおじさん思い出してみて」
P「黒井社長のことか?」
美希「あのおじさん、悪~い人だったけどスーツや革靴は綺麗で良いもの着てたよ」
P「た、確かに。スーツの着こなしは抜群だった気が…俺より何倍もオシャレだった」
美希「ね?だから買いに行くの、ミキと一緒に♪」
P「…そうだな。頼むぞ、美希」
美希「お任せあれ、なの!」
P「流石美希、俺に似合うコートを一発で選ぶとは…あれ、美希?」
美希「ハニー、こっち向いて?」
P「ん?おわっ」ポスッ
美希「ふふっ」
P「帽子?」
美希「ハニーに似合うと思って」
P「帽子か…」スタッ
美希「ハニー?」
P「ふむ……これがいいかな」
美希「わっ…これ、ミキに?」
P「似合ってると思うけど…どうだ?」
美希「うん!すっごくいい感じなの!」
P「…それにほら、お揃いだ」
美希「ハニー…もう、ズルいの」プイッ
P「美希?」
美希「今のミキの顔見ちゃダメっ」
P「ふふ、ありがとうな。じゃあ買ってくるから」
美希「…(ペチペチ)。あ、待ってなのハニー」
P「いやー、沢山買ったな」
美希「よかったね、ハニー!やっぱりお買い物って楽しいの!」
P「ああ、今度気晴らしに買い物するのも有りだって思ったよ」
美希「でしょ!あ、もし一人で寂しかったらいつでも呼んで?お買い物付き合うの!」
P「いつでもは無理だろ…」
「でも、ありがとう美希」
美希「?」
P「俺にショッピングの楽しさを教えてくれようとしてたんだろ?」
美希「(な、何の話だっけ?)・・・そ、そうだよ!」
P「これから暇なときは街に出てみるのもいいなー」
美希(小鳥のメールを確認……あ、そういえば…)
(初心を忘れてたの。デート出来るので頭いっぱいで…)
P「美希?どうした?」
美希「…ま、いっか!結果オーライなの!」
P「…何が?」
美希編おわり
あと3人。
やよい「おはようございます、プロデューサー!」
P「おはよう、やよい」
やよい「ごめんなさい、待たせちゃいましたか?」
P「俺が早く来すぎただけだよ。やよいは時間通りだ」
やよい「そうですか?それなら、良かったです」
P「ここは、最近話題のスポーツランドだな?」
やよい「はい!」
――館内
やよい「わ~広いです~」
P「やよいはここに来るのは初めてか?」
やよい「そうなんです。真さんから話は聞いてたんですけど」
P「俺は2度目だよ。その真と先週来たんだけどな」
やよい「あ、真さん言ってました!すっごく楽しかったって!」
P「ははは、真の体力についていくのがやっとだったよ」
やよい「わたしもあれくらい体力あったら…」
P「やよいも体力は付いてきてるじゃないか。この間のミニライブ、インターバルでもピンピンしてたぞ?」
やよい「え?あ、そういえば、最近疲れにくくなりました」
P「ダンスの切れ味も日に日に増してるし…今度真と響とでダンスユニット組んでみるか?」
やよい「えぇっ!?プ、プレッシャーです~、でも、やってみたいかも!」
P「ああ、その意気だ。ところで、今日の目当ては…」
やよい「あ、こっちです!」
P「バッティングエリアかー。そういえばやよいは野球が趣味だったな」
やよい「はい!プロデューサー、一緒にやりましょー!」
P「ああ!お、やよいやる気満々だな?」
やよい「いっきますよ~」
P「…」
やよい「あぅ…」
P「い、一回も前に飛ばなかったな」
やよい「うぅ~何回かやったことあるんですけど…」
P「やよい、ちょっといいか?」
やよい「え?はわっ」
P「もうちょっと脇締めて…足もう少し閉じよう」
やよい「こ、こうですか」
P「そう。それでボールをよく見て、振り下ろす感じでスイングしよう」
やよい「…わかりました、やってみます!」
カキィン
やよい「やった!前に飛びました、プロデューサー!」
P「よし、その調子だやよい!」
P「10球もヒットゾーンに行ったぞ、すごいじゃないか!」
やよい「えへへ、プロデューサーのアドバイスのおかげです!」
P「それをすぐ実行できるのはやよいの力だよ。流石、のみ込みが早いな」
やよい「そんなことないです。口で言われただけだったらきっとダメでした」
「そうだ、プロデューサーのバッティングも見てみたいです!」
P「よし、久しぶりにやるか!」
カキーン カキーン
やよい「うわー、すごいです!」
P「ふぅ~」
やよい「さすがプロデューサー!やっぱり上手なんですね!」
P「はは、少しは格好いいところ見せられたか?」
やよい「はい、とってもカッコよかったです!ん、プロデューサー!」ピシッ
P「ありがとう。ハイッ」
やよい「ターッチ!イエイ!」
――退館
やよい「楽しかったですねー!色々経験できました」
P「ああ、運動するにはうってつけだ。通ってしまうかも」
やよい「そうだ、今度レッスンをここでするのはどうですか?」
P「はは、皆にはちゃんとしたレッスンスタジオがあるだろ?」
やよい「あぅ、そうでした」
P「まあ、自主練には良いかもしれないな。みんなに紹介してみようか」
やよい「はい、皆きっと来ます!」
P「そういえばやよい、気になってたんだが、そのリュックの中身はなんだ?」
やよい「えっと…もう少し秘密です!」
P「?」
P「結構歩いたけど…どこに向かってるんだ?」
やよい「着きました!」
P「ここは、公園?」
やよい「実は、プロデューサーと一緒にやりたいことがあって…」ゴソゴソ
「はい、プロデューサーのです!」
P「グラブ…ってことはキャッチボールか?」
やよい「はい、いいですか…?」
P「勿論。断る理由なんか無いよ」
やよい「ありがとうございます!」
パシッ パスッ
P「やよい、キャッチボール上手いな」
やよい「お父さんとよくやってましたから。試合の帰り、この公園にいつも来てました」
P「そっか」
やよい「最近はわたしも忙しくなって、お父さんもお仕事探し頑張ってて、出来なかったから…久しぶりで、すごく嬉しいです!」
P「俺でよければ、いつでも相手になるよ」
やよい「え、ホントですか!」
P「春になったら、野球観戦も行こうか。球場で思いっきり応援しよう!」
やよい「わぁー!絶対楽しいです!約束ですよ、プロデューサー!」
P「ああ、約束だ」パシッ
タタタッ
やよい「それじゃ、指切りです!」
P「約束だ、指切りげんまん…」
やよい「えへへ、約束です」
?「あー!姉ちゃんとプロデューサーの兄ちゃんがデートしてるー!」
P・やよい『!!?』ビクッ
やよい「こ、浩太郎!?で、デートじゃないよ!」
浩太郎「えー、違うのー。なんかいーふいんきだったのに」
やよい「え、う、あぅ…そんなこと…///」
かすみ「こんにちは」ペコリ
P「あ、ああ。こんにちは。買い物の帰りかな?」
かすみ「はい。浩太郎と二人で…」
浩太郎「兄ちゃんと浩司が留守番!」
P「偉いな、皆」
かすみ「お姉ちゃん、もうすぐご飯だよ」
やよい「そっか。これから帰るね。すみません、プロデューサー、今日は」
浩太郎「プロデューサーの兄ちゃんも食べに来てよ!」
P「え?」
やよい「ちょっと、浩太郎!」
かすみ「プロデューサーのお兄ちゃん、お家に寄って行きませんか?」
やよい「かすみまで…」
P「そうだな、少しお邪魔するか」
やよい「え、いいんですか!?」
P「帰ってもどうせ1人だし。皆で食べたほうが俺も楽しいよ。…あ、でも迷惑なら」
やよい「(ブンブン)そんなことないです!プロデューサー、ぜひ来てください!」
浩太郎「やったー!ほら、行こ行こ!」
かすみ「浩太郎、引っ張っちゃだめだよ?」
P「あはは、待ってくれよー」
やよい「それじゃ…みんなも、プロデューサーも…」
P「手を合わせてっ」
やよい「いただきます!」
『いただきます!』
やよい編おわり
今日はここまで。あと二人。
1か月近く空いてしまったが完結めざし再開。律子編から。
律子「はぁ、とうとう回ってきちゃいましたね。私まで対象なんですか?」
P「まあ、律子も765の一員なわけだし…」
律子「とは言っても…私の趣味、知ってますよね?」
P「ああ、もちろん」
律子「資格だ実験だ、アイドル(当時)とは思えないワードが一杯だったでしょう?」
P「いいじゃないか、それも一つの個性だ。俺は悪いことだとは思わないぞ」
律子「…その本心からの肯定、プロデューステクの一つとお見受けしますよ」
P「え、テク?」
律子「(自覚無し、と)いえ、別に。一応プランは立ててきたので、ご心配なく」
P「そうか、助かる。流石律子だ」
律子「行き当たりばったりが性に合わないだけですよ。じゃ、出かけますよ」
P「ああ、俺が運転するよ」
律子「どうも」
ブロロロ…
律子「なんか変な感じですね」
P「変な感じ?」
律子「いつもはどちらかがハンドルを握ってますから。こうして助手席にいるのが新鮮です」
P「そういうことか。律子がアイドルに戻れば、運転することは無くなるぞ?」
律子「そんなこと言って。今度こそ倒れちゃいますよ?」
P「それは、社長と相談してなんとか…」
律子「ダメです。まったく、プロデューサーは事あるごとにアイドルを薦めてきますが、私はプロデューサーなんですよ?」
P「それは分かってるが…アイドルとしての律子の魅力を知ってる身としてはどうしても、な」
律子「お褒めに預かり光栄ですけど、プロデューサーとしての魅力は無いという裏返しですか?」
P「え、そんなことは、そういう意味じゃなくてだな」
律子「冗談ですよ。解ってますから」
P「そ、そうか」
律子「あ、そろそろ着きますよ」
――現地
P「ここは…まさか」
律子「そう。いわゆる植樹ボランティアってやつです」
P「へー、都内にこんな山が」
律子「さ、バリバリ働いてもらいますよー!一本でも多く未来への種を蒔きましょう」
P「ああ、任せろ!」
P「これでよし、と」
律子「調子はどうですか?」
P「ああ、良い調子だよ。天気にも恵まれて」
律子「それはなにより」
P「しかし、誰も気づかないもんだな…」
律子「何にですか?」
P「律子にさ」
律子「気づくわけないじゃないですか。私はたまにライブで1,2曲歌うだけなんですから。知らない人の方が多くて当たり前です」
P「確かにそうか」
律子「不服そうな顔しない。良いこともあるんですから」
P「え、どんなだ?」
律子「小出しにすることでプレミア感が出て多少パフォーマンスが落ちててもバレないんです」ニヤリ
P「な、なるほど。考えてるんだな…」
律子「プロデュースも作戦が大事ですから。自己プロデュースもね」
P「俺は正直すぎるのかなぁ…もう少し律子みたいに考えないと」
律子「聞きましたよ、真美の悪戯伝説を真っ正直に話して番組ディレクター困惑させたとか」
P「いやあ、つい…」
律子「ありのままを出すことが良いことばかりでは無いですから。ただでさえ一癖二癖ある子たちです」
P「…気を付けます」
律子「ご参考までに。さ、続きやりますよ!」
参加者(男性)「お疲れ様です!」
P「あ、お疲れ様です。晴天で良かったですね!」
参加者「いやー、ボランティアとはいえ雨では泥ですごいですからね」
P「植樹体験は何度か?」
参加者「ええ、もう5度目になります。この山も2度目です」
P「大ベテランじゃないですか!この山で一回植樹を?」
参加者「ほら、あの辺り、1回目の場所です」
P「あ、確かに背丈の小さな木が…」
参加者「あれを植えたのは5年前ですが、順調に育ってるようで安心しています」
P「この苗が5年で…すごいですね」
参加者「では、この後も頑張りましょう!」
P「はい!」
律子「何見てるんですか?」
P「ほら、律子。あの辺りの木、5年前に植えたものらしい」
律子「え、この植樹体験でですか!」
P「ああ、さっき聞いたんだ。すごいよな、今はこんなに小さな苗木が5年であそこまで成長してる」
律子「そうですね」
P「皆も、出会った時は苗木みたいなものだったよな」
律子「それが貴方という土に包まれ、すくすく成長したんですね」
P「大げさだな。俺だって最初は栄養スカスカの土だったよ」
律子「それでも、今にも倒れそうな苗を支えてくれましたから」
P「律子…」
律子「栄養なんて後からでいいんです。土の役目はまず木を支えること、でしょ?」
P「そうだな、その通りだ。まさにプロデューサーの役目だな!」
律子「プロデューサーって、アイドルが傍にいないと意外とネガティブですよね」
P「そ、そんなことはないぞ!どうしてそんな」
律子「私の推測ですけど。アイドルが傍にいれば、「この子たちは俺がプロデュースしたんだ」という自信が湧いてくるので大丈夫」
「逆にいないと悪い想像が先行するし、ポジティブになれる「自信」が傍にいないので落ち込む」
「いかがですか?」
P「…その通りです」
律子「もう、仮にも今をときめくアイドルたちのプロデューサーがそんなことでどうするんです?」
P「あはは…」
律子「もっと自信持って!勘違いしてるくらいがちょうどいいんですよ!」
P「お、おう!」
律子「硬いなー。ほら、もっと口角あげて」グイー
P「り、りひゅこ!?」
律子「このぐらいでいいんですよ、敏腕プロデューサー殿♪」
主催者「あのー、仲睦まじいのは良いんですが、そろそろ再開していただけると…」
P・律子『!?』
主催者「お邪魔とは思いますが…」
P「ぜ、全然大丈夫です///!!」
律子「す、すみませんでした///!!」
――帰路
ブロロロ…
P「…大変だったな」
律子「ええ、でも楽しかったです」
P「今日植えた木がちゃんと成長してくれるといいな」
律子「大丈夫ですよ。私たちが心を込めて植えた木です」
P「しかし、ボランティアっていいなあ。律子、他にもあれば紹介を…」
律子「zzz」スースー
P「…お疲れさま、律子」
律子編おわり
完結はさせたいです。あと1人。
春香「おはようございます!」
P「おはよう、春香」
春香「なかなかオフが取れなくて、最後になっちゃいましたね」
P「大きい舞台だったからな…でも、無事に成功して良かった、すごい反響だぞ!」
春香「本当ですか!よかったぁ…」
P「また頼むぞ」
春香「はい!あ、そうだ…皆から聞きました、趣味を探してるって」
P「そうなんだ。元は音無さんの提案なんだが…律子まで巻き込んで色んなことを体験してきたよ」
春香「じゃあ…プロデューサーさん、私の趣味は知ってますか!」
P「勿論。お菓子作り、カラオケ、あと長電話、だったかな」
春香「大正解です!」
P「プロデューサーとして当然のことさ。アイドルのプロフィールは全てインプットしてある」
春香「ふふ、流石プロデューサーさ……///」
P「ん、どうした春香?」
春香(それって、つまり色んな体のサイズとかも…///。わわ、改めて考えると恥ずかしい~///)
P「春香、どうしたボーっとして、風邪でも…」
春香「え?あ、いや、何でもないです!天海春香は健康そのものです!」
P「そ、そうか」
春香「(あまり深く考えないようにしよう…)そうだ、この話を聞いてから決めてたことがあるんです」
P「ん?」
春香「プロデューサーさんとカラオケに行きたいです!」
P「カラオケかー、春香はよく行くのか?」
春香「はい、売れる前はよく学校帰りに友達と。今も、オフが合えば皆とも行ったりします!」
P「俺も大学の時はよく行ってたな~、特に上手いわけでもなかったけど、歌が好きだったから」
春香「いいですか?」
P「断る理由はないよ。春香とカラオケなんて、楽しみだなぁ!」
春香「えへへ、私も楽しみです!」
――移動中
P「そういえば、春香との電話は長くなるよなぁ」
春香「そ、そうですか?」
P「春香は気づいてないんだな」
春香「楽しくて、つい…」
P「俺も春香と話すのは楽しいから気にすることはないけど、それで睡眠時間を削ったりはしないでくれよ?」
春香「だ、大丈夫ですよ。(そっか、楽しいって思ってくれてたんだ…)」
――カラオケ店
店員「いらっしゃいませ。2名様でよろしいですか?」
P「はい、フリータイムでお願いします」
春香「…」コソコソ
店員「ごゆっくりどうぞー」
P「そこまで行くと逆に怪しくないか?」コソッ
春香「えへへ、つい」
P「いやー、昼のカラオケなんていつ以来だろう」
春香「夜は結構行くんですか?」
P「飲み会のついでとかでな。社長も好きで、いつも行くんだ」
春香「社長歌上手いですよね!」
P「そうそう!いい声してるんだよな~」
春香「今度社長とも行ってみたいなぁ」
P「はは、社長喜ぶよ。それじゃ、春香先に」
春香「いいんですか?じゃあ、いっちゃいます!」
『START!』
春香「ゴーー!…ふぅ、どうですか!」
P「いやぁ、見入っちゃったよ」
春香「へへ、ちょっと緊張しちゃいました」
P「意外だな、いつも何千何万のファンの前で歌ってるのに」
春香「…それは、プロデューサーさんの前だからですよ」
P「…そういうものか?」
春香「そうなんですっ。ほらほら、プロデューサーさん、曲選んでください!」
P「そうだなぁ…」
春香「…」ジー
P「…春香、そんなに見つめられると選び辛いんだが…」
春香「えっ!?わわ、すみません///!」
P「はは…よし、これで」
『自転車』
春香(わ、真の曲だ!)
P「ふー」
春香「すごい良かったです!最後の「好きだぁー」もバッチリでした!」パチパチ
P「はは、真の声量にはかなわないけど、歌ってて気持ちよかったよ」
春香「次は私ですね!」
P「お、ノってきたな春香」
~~♪~~♪
春香「イエーイ!」
P「いいぞー春香!」
春香「ふぅー…やっぱり歌うって気持ちいい!」
P「ああ、見てて解るよ。しかし、よく考えたら人気アイドルの歌を目の前で聴けるなんて最高の贅沢だなぁ」
春香「え?えへへ、照れますね…」
P「なんだか、すごく輝いて見えるよ」
春香「も、もー!褒めすぎですって!ほら、プロデューサーさんの番ですよ!」
P「分かった分かった」
春香編途中まで。
春香Pですのでちょっと長いのはお許しください…
P「~~♪」
春香(すごいなぁ、プロデューサーさん私達の曲何でも歌える)
(美希がいつか言ってたっけ、「ハニーの声って落ち着くの」って。なんか、わかるなぁ…)
P「いやー、千早の曲はやっぱり難しいなぁ」
春香「でも歌いこなせてましたよ!さすがプロデューサーさん」パチパチ
P「はは、ありがとう。しかし、どれも良い曲だから歌い甲斐があるなあ」
春香「あ、わかります!自然と熱唱しちゃうんですよね」
P「俺、熱唱してたか?」
春香「ふふ、目つぶって気持ちよさそうに歌ってましたよ?」
P「う、改めて言われると恥ずかしいな…でも、悪い気はしないよ」
春香「プロデューサーさんも、そう思います?」
P「ああ、こんな楽しいことを輝くステージの上で大勢のファンの前で出来るなんて…楽しすぎるな、春香」
春香「はい!楽しすぎてやめられませんっ!」
P「結構歌ったな」
春香「…」
P「かれこれ3時間だしな…春香、喉の方は大丈夫か?」
春香「…」ムー
P「春香?どうした?」
春香「プロデューサーさん、まだ歌ってません」
P「え?」
春香「私の曲!私のソロ曲まだ歌ってないですよ!他の皆のは歌ったのに…」
P「あ、それは本人の前で歌うのはハードルが高くてだな…」
春香「そんなこと、気にしません」
P「うーん、そう言われると…」
春香「じゃあ、リクエストしていいですか?プロデューサーさんなら、なんでも歌えますよね!」
P「あ、ああ!どんとこい!」
春香「…じゃ、これ!」ピッ
『キミがいて夢になる』
P「これは…」
春香「えへへ、お願いします」
P「よ、よし」
P「~~~♪♪」
春香(何度も歌ったけど、いつか歌ってもらいたいって思ってた…プロデューサーさんに。私のことを、想いながら)
(優しく包み込んでくれるような、穏やかな歌声…落ち着くなぁ…)
P「ラララ~♪…」
「ふー、緊張した…やっぱり本人の前で歌うのは恐れお…って春香!?」
春香「すびません…感動、しちゃって…えぐっ」グスッ
P「そ、そんな大げさな…ほら、ハンカチ」
春香「ありがとうございます…やっぱり、好きです…プロデューサーさん」
P「えっ」
春香「あ!?あの、その、声が!歌声が!です///!!!」
P「あ、うん、そ、そうか!あ、ありがとう///!」
P・春香「…///」
P「…最後は一緒に歌うか」
春香「そ、そうですね。何にしましょうか」
P「皆で歌った、思い出の曲だ」ピッ
『いっしょ』
春香「…はい!」
>>144訂正 3時間→5時間
-----
春香「ふぅ~~、たくさん歌いましたね!」
P「いやー、喉がガラガラだ。対して春香はさすがだな」
春香「鍛えられてますから!」
P「帰ろうか」
春香「…そうですね」
P「また来たいなー」
春香「はい、今度は事務所のみんなも呼んだりして!」
P「そうだな、皆で来れたら絶対楽しいだろうなー」
春香「あと、また二人でも…」ボソッ
P「ん?」
春香「いえ、何でもないです。帰りましょうか」
P「ああ。そうだ、少し早いが夕飯でもどうだ」
春香「わあ、賛成です、行きましょう!」
---車内
P「今度ボイトレでも受けてみようかな」
春香「え?プロデューサーさんが?」
P「もっと春香を感動させてやりたいからな」ニヤリ
春香「ええ~、これ以上感動したら私干からびちゃいますよぉ…それに、皆の前で泣いちゃったら恥ずかしい…」
P「だから、また二人で来ような」
春香「……はい、プロデューサーさん」
P「…そうだ、何が食べたい?春香」
春香「…お肉がいいです!歌ってお腹空いちゃいました!」
P「俺もだ。よしガッツリ行こうか!」
春香「はい!」
春香編おわり
露骨ですみません。後はエピローグだけです。
その後…
真「プロデューサー、最近筋肉ついてきました?」
P「ああ、不定期でジムに行っててな」
P「あずささん、○○町の××ってお店がありまして…」
あずさ「あら~、行ったことないです。プロデューサーさんに先を越されちゃいました~」
美希「あれ、ハニー、カバン新しくなってるの!」
P「ああ、古くなってたからな」
千早「プロデューサー、新しいカメラ、どうですか?」
P「軽くて使いやすいよ。あ、そういえばこの間撮った写真がだな…」
真美「ぬあー!兄ちゃん強くなっとる~!」
亜美「この亜美が押されてるだとぉ!」
P「はは、まだまだ!」
やよい「プロデューサー、早く早く、試合始まっちゃいます!」
P「い、今行くよ!じゃ、音無さん、お疲れ様でした!」
小鳥「…はーい、お気を付けてー」
P「そうだ、今日は満月だな貴音」
貴音「ふふ、プロデューサーもすっかり詳しくなられましたね」
P「響、もう少し簡単なレシピで頼む…俺赤ワインなんて持ってないぞ?」
響「えぇ~、美味しくなるのにー。しょうがないな~」
伊織「ねえ、あの△△商店街、目ぼしい物あった?」
P「ああ、特にこのお店のどら焼きが絶品でな」
伊織「ふ~ん、なら今度行ってみようかしら」
小鳥「なんだか…最近のプロデューサーさん、すごいアグレッシブになってませんか?」
律子「『とりあえず全部続けてみる』んですって…流石というかなんというか…」
小鳥「ぜ、全部ですか!?」
律子「私もこの間街でゴミ拾いしてるところにバッタリ会いまして。ホントみたいです」
小鳥「ちょっと前と真逆の生活ですね…大丈夫でしょうか?」
社長「ま、まあ。彼も元気そうだし、良いことなんじゃないかねぇ」
雪歩「おはようございます」
律子「おはよう、雪歩。早いのね」
雪歩「今日は早起きしちゃいました」
雪歩「あれ、律子さんこの湯呑は…?」
律子「ん?ああ、それプロデューサーのよ。なんか新しくしたらしいわ」
雪歩「これ、私が紹介したお店の湯呑なんです!」
小鳥「そうなの!確かに、素敵な湯呑だと思ったわ」
雪歩「プロデューサー、あれからまた行ったんですね…ふふ」
律子「雪歩ー、お茶淹れないの?」
雪歩「あ、そ、そうでした!」
小鳥「あ、他の皆も続々到着ね」
社長「今日は全員集合の生放送だからねぇ。いやぁ、こんな機会は滅多にないぞぉ」
P「おはようございます!」
小鳥「あ、話題の人が。おはようございます!」
――全員事務所に到着
ガヤガヤ
社長「う~ん、やはり13人事務所にそろうと壮観だねぇ~」
小鳥「楽しみですねー…あら、電話…」
小鳥「ええええええ!!!???」
P他「!?」ビクッ
小鳥「しゃ、しゃちょお…お電話です…」
社長「え、そ、そうか…ああ、うむ…そうだな、仕方が、ないなぁ…」
ガチャン
P「しゃ、社長…いったい何が…」
社長「ううむ、それがだねぇ…」
春香「今日の生放送の大手スポンサーが」
真「脱税発覚で大バッシング」
響「765プロのイメージダウン回避のため」
貴音「急遽生放送を中止…」
伊織「ですって~~~!?」
P「それは、もう決定事項なんですか」
社長「うむ、番組のディレクターもここで我々のイメージを落としたくないのだろう。制作陣の総意だと聞いたよ」
律子「確かに、その会社、番組中にかなりCM流す予定ですし、見て見ぬふりは出来ませんね…」
P「仕方がないですね…この仕事がバラシになるのは痛いですが、長い目で見ると英断かもしれません」
社長「まあ、もう決まってしまったことだ。すまない皆、せっかく集まってくれたのに!」
P「しゃ、社長、頭をあげてください」
律子「我々は何も悪くないんですから」
社長「しかし、このまま解散となるのは申し訳なくてねぇ…」
P「…そうだ!」
春香「プロデューサーさん?」
P「皆でカラオケに行こう!」
一同『ええええええええ!!??』
律子「な、何言ってるんですかプロデューサー!?」
P「こんな機会、滅多にないと思うし、本来生放送の予定だったから皆暇だろう?」
亜美「そりゃ→暇だけど」
雪歩「こんなに大勢で大丈夫なんですか?」
社長「なるほど…名案だ!名案だよキミィ!よし、私の知り合いが経営しているカラオケ店に行こう!」
「あそこならこれだけ大勢のアイドルが行っても大丈夫だ!」
あずさ「あら~、それなら大丈夫ですね~」
美希「変装しなくていいの?やったー!」
小鳥「ほ、ホントに14人で…」
社長「16人だよ、音無君!私も君も行くんだよ!」ポン
小鳥「あわわわ、社長、変なスイッチ入っちゃった~」
律子「もう乗り掛かった舟ですよ。全員で行きますよ!」
やよい「うっうー!みんなでカラオケ、楽しみですー!」
P「よーし、いっぱい歌うぞー!」
『おー!』
春香「プロデューサーさん!凄いです、こんな偶然、いえ、奇跡ってあるんですね!」
「お仕事が無くなっちゃって残念なはずのに、なんだか、ワクワクしてきちゃいました!」
P「はは、俺もだよ。仕事無くなったってのにカラオケなんて、プロデューサーとしてどうかと思うのに」
真美「も→、はるるんも兄ちゃんももう終わったことっしょー!今日はカラオケでレッツパーリーの日なんだYO!」
千早「今回のお仕事分は取り返せるはずです。だから、今日のカラオケを一生の思い出にしましょう!」
P「ああ、そうだな!」
小鳥「まさか私まで行くことになるとは…」
P「巻き込んですみません、音無さん」
小鳥「いえ、行くとなれば全力で歌いますよ!ところで、プロデューサーさん、結局趣味は見つかったんですか?」
P「あー…今色々とやってみてるところですが…でも、自信をもって趣味と言えることが一つありますよ」
小鳥「?」
P「俺の趣味は『アイドルプロデュース』です!」
春香「プロデューサーさん、小鳥さん、早く早く!」
P「あ、待ってくれよ~」
小鳥「…ふふ、やっぱりそれが一番みたいですね♪あ、待ってー」
終わり
亀更新な作者ですみません。
読んでくださった方々に感謝申し上げます。
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