ルビィ「そういえば明日はハロウィンかぁ」 (53)

ルビィ「う~んでも平日だしハロウィンなんて誰も気にしてないよね....」

ルビィ「....そうだ!」ピーン



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==翌日の朝==

――黒澤家の前――

花丸「ルービィーちゃん。おーはーよー」ピンポーン

ルビィ「はーい。花丸ちゃんちょっと待ってねー」ドタバタ

花丸「ルビィちゃんが早く学校行こうって言ったのにまだずらかー?」

ルビィ「ごめんごめん、あとちょっとー」

花丸「ずらー」

――通学路――

花丸「いつもよりだいぶ早いけど今日は何かあったずら?」テクテク

ルビィ「そのことなんだけどね....」テクテク

花丸「うん」

ルビィ「花丸ちゃん、トリックオアトリート!」

花丸「えっ?」

ルビィ「お菓子をくれなきゃイタズラするよ?」

花丸「えぇ....」

花丸「あぁ、今日は確かハロイン....だったずら?」

ルビィ「そうだね」

ルビィ「だからお菓子をくれないとイタズラを....」フフフ

花丸「お菓子っていっても....あっ」

ルビィ「?」

花丸「そういえば今日はカバンにお菓子入れてきてたずら」ガサゴソ

ルビィ「持ってきてるのぉ!?」ピギィッ

花丸「はい、あげる」

ルビィ「あ、ありがと」

花丸「ずらっ」

ルビィ「.....」テクテク

花丸「.....」テクテク

ルビィ「違うよ!?ルビィの想像してたハロウィンとなんか違うよ!?」

花丸「わぁっ!?び、びっくりさせないでほしいずら」

ルビィ「うぅ....。で、でもルビィはこれも計算のうちだよっ」

花丸「?」

ルビィ「今から善子ちゃんの家に行ってトリックオアトリートします!」

花丸「どうしたずらルビィちゃん?マリさんみたいなこと言って」

ルビィ「花丸ちゃんがやるんだよ?」

花丸「なんでマルが!?」

ルビィ「本当ならルビィが花丸ちゃんにイタズラしたあと『悔しかったら花丸ちゃんは善子ちゃんにトリックオアトリートしてね。』って言うつもりだったんだよ?」

ルビィ「それを花丸ちゃんが用意周到にお菓子を持ってたから....」

花丸「うん、それマルがお菓子もってなくても結局善子ちゃんち行く予定だったよね?」

ルビィ「イタズラできなくて不完全燃焼な気持ちを善子ちゃんにぶつけるよ!」

花丸「ル、ルビィちゃんのテンションが高いずら....」

――津島家前――

ルビィ「花丸ちゃん....」

花丸「どうしたずら?」

ルビィ「こ、こんな朝早くに来て、善子ちゃんに迷惑じゃないかな?」

花丸「いまさら!?」

ルビィ「しょ、正直さっきまでのルビィは深夜テンションだったよ。なんでも頑張ルビィだったよ....」

花丸「冷静になってくれてなによりずら」

花丸「....でもまぁ、善子ちゃんにイタズラするのはありな気がするずら」

ルビィ「どういうこと?」

花丸「善子ちゃんっていっつも遅刻ギリギリに来るでしょ?」

ルビィ「うん」

花丸「その罰の意味もこめて、ここらでオラたちがビシッとお灸をすえてやるずらっ」

ルビィ「な、なるほどっ」

ルビィ「じゃ、じゃあインターホン押すねっ」

====

善子「まったくもう。二人してこんな朝早くに来るなんて....」テクテク

善子「せめて昨日連絡しなさいよねっ」ビシッ

ルビィ「あはは、ごめんね善子ちゃん」テクテク

善子「ヨハネよ!まぁ、私と一緒に登校したいというリトルデーモンの気持ちもわからなくはないけど」フフン

花丸「とか言って、実は家まで迎えに来てもらって喜んでるずら」テクテク

善子「ずら丸!」

ルビィ「ふふっ」

――――

花丸「....ところで善子ちゃん」テクテク

善子「なによ?あとヨハネっ」テクテク

花丸「トリックオアトリートずら!」

善子「....」

善子「へ?」

ルビィ「ほら善子ちゃん。今日は....」

善子「あっ、ハロウィン....ってお菓子なんて持ってないわよ!」

善子「っていうか家の前で言ってくれれば用意できたのに....」

花丸「そっか~、善子ちゃんはお菓子持ってないずらか~」ジリジリ

ルビィ「お菓子がないなら仕方ないねー」

善子「な、なにずら丸、なんで距離つめて....」

善子「ルビィも見てないで助けっ....」

花丸「善子ちゃん覚悟ずら―!」

善子「ちょっ、どこ触ってっ....やめっ、くふっ...あはははははっ!やめっ、くすぐるのやめてっ!ふっ、あはははははははっ!」

====

花丸「やりきった....ずら」キリッ

善子「ずら....じゃないわよ!意味わかんないわよ!」ハァハァ

ルビィ「あはは、ご、ごめんね善子ちゃん」

善子「なんでルビィが謝るのよ...?」

ルビィ「実はね....」

――少女説明中――

善子「なるほど。要するにルビィがずら丸にトリックオアトリートして次にずら丸が私に同じことをした、と」

花丸「要するにマルは悪くない、と」

善子「十分悪いわ!」

ルビィ「善子ちゃんは別の人にトリックオアトリートしないといけないんだよ」

善子「えぇ....何そのルール、初めて聞いたんだけど」

花丸「あれれ~、もしかして善子ちゃんはやられっぱなしでいいずらか~?」

善子「なっ...」カチンッ

ルビィ「できないなら仕方ないね。うん、仕方ない仕方ない」

善子「なっ、や、やらないなんて言ってないわよっ」

善子「絶対誰かにやってやるんだから!」

ルビィ「さすが善子ちゃん!」

花丸「ちょろいずら」

善子「なんか言った?」ギロッ

花丸「な、なんでもないずら」

====

――昼休みー―

梨子「う~ん、『お昼休みに部室に来て』ってなんだろう?」テクテク

梨子「まぁよっちゃんのことだからお昼ご飯いっしょに食べたいとかそんな感じだよね」

ガラッ

梨子「よっちゃん、来たよー」

善子「ようやく来たわねわがリトルデーモン。今宵はこのヨハネとともに深淵の闇をのぞいて....」

梨子「お邪魔しました~」スー

善子「ちょっ!?帰らないでよ!冗談っ、冗談だからっ!」

梨子「まぁ私も冗談だけど」フフッ

善子「なっ!?ま、まぁ私は最初っからリトルデーモンの冗談くらいわかっていたわ」

梨子「はいはい」

善子「むぅ....」

――――

善子「それよりリリー。ちょっと言いたいことがあるんだけど」

梨子「?どしたの、改まって?」

善子「あのね....」

梨子「う、うん」

善子「トリックオアトリート!」

梨子「.....」

梨子「ふぇ?」

善子「ほらリリー、今日はハロウィンよ」

梨子「えっ....あっ、確かに」

梨子「でもお菓子なんて持ってきてないよ?」

善子「なるほど。つまりリリーはお菓子を持ってきてないのね?」ジリジリ

梨子「う、うん....あの、なんでちょっとずつこっちに近づいてるの?」

善子「ごめんねリリー、恨むなら....ルビィを恨んで」

梨子「えっ、どういう意味.....って、よっちゃんダメ!あっ、あはははははっ!」

梨子「くすぐったい!くすぐったいからっ!」アハハハハ

善子「うりゃうりゃうりゃうりゃー!」コチョコチョコチョコチョ

梨子「あはははははははっ!ダメっ、そこ弱い!そこ弱いからっ!」

善子「えいっ、えいっ」

梨子「あっ、もっ、ほんとっ.....んっ」///

善子「えっ?」ピタッ

梨子「やっ!?今のはちがっ....、違くて!た、たまたまよっちゃんの手が変なところに....って、それも違くてっ!」///

善子「わ、私もちがっ....!そ、そんなつもりじゃなくてっ!そもそもリリーが柔らかくてつい....って、そうじゃなくてっ!」///

善子「も、もとはといえばルビィとずら丸が悪いんだからっ」

梨子「?さ、さっきも言ってたけどなんでルビィちゃんたち....?」

善子「えっ....と、実はね」

―少女説明中―

善子「....というわけなの」

梨子「なるほど」

梨子「簡単に言うとルビィちゃん→花丸ちゃん→よっちゃん→私の順でトリックオアトリートがリレーしてる、と」

善子「まぁ簡単に言うとね」

梨子「それでよっちゃんは私に、その....イ、イタズラをっ....」

善子「そ、そう....ねっ!」

梨子「.....」

善子「.....」

善子「リ、リリーも悔しかったら別の人にトリックオアトリートすることねっ!」

梨子「えっ?いや別に悔しかったわけじゃあ....」

善子「ではっ、ヨハネはちょっと忙しいからもう戻るわねっ」

梨子「えっ、ちょっ....」

善子「ま、また放課後!」ダッシュ

梨子「あっ....行っちゃった。いっしょにご飯食べようと思ってたのに」

――――

善子「し、しまったわ。リリーといっしょにご飯食べようと思ってたのに」スタスタ

――――

====

梨子「ただいま~」

千歌「おかえり~....ってあれ、梨子ちゃん?」

曜「善子ちゃんといっしょにご飯食べるんじゃなかったの?」

梨子「のはずだったんだけどね。よっちゃんどっか行っちゃって...」

千歌「ケンカ?」

梨子「ではないけど」

曜「そうなんだ。あっ、私たちまだご飯途中だからいっしょに食べようよ」

梨子「そうするわ」

====

千歌「...でねーそのときダイヤさんがねー」

曜「あはは、ダイヤさんは相変わらずだね」

梨子「ふふっ」

梨子「(あっ、そういえばトリックオアトリート...)」

梨子「(やったほうがいいのかな?そういう遊びだったら私のところで途切れさせるのも悪いし)」

千歌「?どうしたの梨子ちゃん」

梨子「千歌ちゃん」

千歌「なに?」

梨子「ト、トリックオアトリート」

千歌「?」

曜「?」

梨子「お菓子をくれなきゃイタズラするよ?」

千歌「...えぇ!?」

曜「あっ、あーそういえば今日はハロウィンかぁ」

千歌「なんでまた急に!?お、お菓子?今日持ってたかな....」

千歌「う~んと....あっ」

曜「あったの?」

千歌「みかんならあった」

梨子「み、みかんかぁ」

曜「みかんかぁ。千歌ちゃんらしいけど」

千歌「みかんはお菓子に入りますかっ?」

梨子「初めて聞いたわそのフレーズ。そ、そうね...」

梨子「私はわからないから曜ちゃんに任せますっ」

曜「わ、私!?い、いきなり言われてもっ....」

千歌「お願いします曜ちゃん先生」

梨子「お願いします曜ちゃん先輩」

曜「えっと、うーんと....ご」

ちかりこ「「ご?」」

曜「五十点!」

ちかりこ「「五十点!?」」

曜「半分ってことで」

千歌「半分かぁ。この場合はどうなるのかな?」

梨子「イタズラも半分ってことでいいのかしら?」

千歌「そうなるの!?」

曜「は、半分ってどうやるんだろ...」

梨子「じゃあ早速....いきます」

千歌「えっ、ちょっ、待っ....!あっ、あははははは!やめっ、首っ!首くすぐったい!あはははははは!」

梨子「ごめんね?首だけな分ありがたいと思って」コチョコチョ

千歌「い、意味がわからなっ...!あははははは!ほんとっ、ほんとくすぐったいから!」

千歌「あはははははははっ!」

――――

千歌「つ、つかれた....」グッタリ

梨子「あはは。ごめんね千歌ちゃん」

曜「それにしても何でまたハロウィン?」

梨子「実はさっきよっちゃんが....」

―少女説明中―

曜「なるほど~ルビィちゃんたちが」

千歌「じゃあさっき善子ちゃんに呼ばれたのって...」

梨子「そういうこと。私はよっちゃんに全身くすぐられてすごい疲れたよ」

曜「あー、確かに疲れてたね」アハハ

千歌「うぅ、私お菓子あげたのにイタズラされちゃったよぉ...」

梨子「そ、そこはほらっ、曜ちゃんの判断に合わせたっていうか...」アセアセ

曜「まさかの責任転嫁!?」

千歌「よーうーちゃーんー?」

曜「成功してるし!」

千歌「.....わかったよ曜ちゃん。つまりこういうことなんだね」

曜「?」

千歌「曜ちゃん....トリックオアトリート!!」

曜「!ま、待ってね。確かカバンにアメが....」

千歌「ぶっぶー、だよっ」

曜「へ?」

千歌「今だけはアメもチョコもビスケットも...私はお菓子として0点をつけるよ!」

梨子「....あー」

曜「え?えっ?どういう意味?」

千歌「だから...お菓子を持ってない曜ちゃんはイタズラされるしかないんだよ?」ニコニコ

曜「そういう意味!?ひょ、ひょっとして千歌ちゃん、みかんが五十点だったの根に持って...」

千歌「どうだろうねー」アハハハハ

曜「いやー」アハハハハ

千歌「.....」

曜「.....」

千歌「覚悟―!」バッ

曜「よーそろー!?あっ、あはははははは!くっ、くすぐったい!くすぐったいよ千歌ちゃん!」

千歌「とりゃー!」コチョコチョコチョコチョ

曜「あははははは!む、無理!そこ弱い!あふっ、あはははははは!」

――――

千歌「つまらぬものを切ってしまった」フッ

梨子「な、なんかごめんね曜ちゃん?」

曜「よ、ようそろ~」グッタリ

曜「ひどいよ千歌ちゃん!私アメ持ってたのに!」

千歌「あっ、曜ちゃん。このアメおいしいね」

曜「食べてるし!」ガーン

千歌「まぁまぁ。曜ちゃんも誰かにトリックオアトリートすればいいんだよ」

梨子「リレー形式だと次は三年生の誰かにやることになるわね」

曜「くっ、こ、こうなったら放課後は三年生に突撃ヨーソローだよ!」

====

――放課後――

曜「ふっふっふー。誰が来るかな誰が来るかなー」

千歌「あぁ、曜ちゃんが悪い顔してる....」

梨子「ほとんど千歌ちゃんのせいだけどね」

ガラッ

マリ「ハローみんな!今日もいい天気ね!」

梨子「あっ、マリさんこんにちは」

マリ「ん~固い固いっ。ハローマリー、ナイストゥミートゥーくらいでいいのよ?」

梨子「はじめましてじゃないですよ!?」

マリ「ジョークジョーク♪ところで今日はまだ三人だけなの?」

千歌「一年生はちょっと遅くなるらしいです」

マリ「そうなんだ。ちなみに果南とダイヤは生徒会が終わったらすぐ来るわよっ」

曜「マリちゃんマリちゃん」

マリ「ん?どうしたの曜?」

曜「トリックオアトリート!」

マリ「うん。.....ホワット?」

曜「お菓子をくれなきゃイタズラします!」

マリ「オゥ....イエス!今日は確かハロウィーンね!」

梨子「さ、さすがマリさん。すぐに気づくとは...」

曜「お菓子ありますか?」

マリ「えっと確か....グッド!カバンにチョコレィトが入ってるわ!」

ようちかりこ「「「あるんだ!?」」」

曜「そ、そんな...。それじゃあ私は...」ガクッ

マリ「で・も!」

曜「?」

マリ「ただあげるんじゃあつまんないから、私とゲィムして勝ったらあげるってことでどうかしらっ?」

曜「えっ?」

マリ「ふふっ。どうせ果南たちが来るまでちょっとあるし、暇つぶしには最適よ♪」

ちかりこ「「あ...」」

曜「ふっ、ふふふふふふ」

マリ「?よ、曜?」

曜「つまりマリちゃんは...お菓子をくれないっていうわけだね?」

マリ「え?そ、そんなことは...どうせなら暇つぶしに何かしようってアイディーアで」

曜「そっかぁ、それじゃあしょうがないなぁ」ニコッ

マリ「よ、曜?」

曜「渡辺曜!マリちゃんに向かって全速全身ヨーソロー!!」バッ

マリ「えっ?えっ?よ、曜!?あひっ、ふっ、あはははははははは!イタズラってくすぐり!?くひっ、ふっ!」

曜「ヨーソロー!!」コチョコチョコチョコチョ

マリ「ひっ、ひひひひひひっ!!ダ、ダメ!あはっ、あはははははははは!」

――――

曜「勝利はいつも...むなしい」フッ

千歌「おぉ...なんかかっこいい」パチパチ

マリ「ふぅー、ふぅー」グッタリ

梨子「大丈夫ですか、マリさん?」

マリ「わ、私としたことがこのリザゥルトは予測していなかったわ」

マリ「まさか曜がここまでハロウィーンにアグレッシブとは...」

曜「あ、あはは、そのことなんだけどねマリちゃん」

マリ「ホワット?」

―少女説明中―

マリ「ザッツインタレスティング!」

ようちかりこ「「「(言うと思った)」」」

マリ「なるほどなるほど、そういう遊びだったのね!」

梨子「遊びっていうかまぁ...そんな感じです」

マリ「オッケイオッケイ!つまり私は果南かダイヤにトリックオアトゥリィートすればいいわけね!」

曜「ダイヤさんとか絶対お菓子持ってきてないよね」

千歌「マリさん絶対わかってるよね」

マリ「んっんー♪聞こえな―い」

――――

マリ「ふっふっふー。早くどっちか来ないかしら!」

ガラッ

マリ「!!」

果南「おっすー。お疲れー」

千歌「あ、果南ちゃん」

曜「お疲れー」

梨子「お疲れさまです」

果南「お疲れー。あっ、マリ。生徒会の仕事まだ残ってたのに一人で先いっちゃってさぁ...」

マリ「カナーーーーン!!」バッ

果南「ちょっ、マリっ。ハグしてもごまかされないからねっ」

マリ「カナーン!トリックオア....」

果南「?」

マリ「トゥリィィィィィトォォォォォォォ!」バッ

果南「へっ?なにっ?....って、なんでくすぐり...!あは、あはははははははは!やめっ、マリ!くすぐったいぃぃぃぃ!」

マリ「果南は相変わらずここが弱いのねー」コチョコチョ

果南「まっ、待って!ほんとそこ弱い!くはっ、あははははははははは!」

====

果南「ひぃーふぅー」ハァハァ

マリ「これが私のジャスティス」フッ

曜「決めゼリフ言うの流行ってるの?」

梨子「さぁ?」

果南「マ・リ?」ゴゴゴゴゴゴ

マリ「ソ、ソーリー果南。笑顔が少し怖いわ」アハハ

曜「ま、まぁまぁ果南ちゃん。ちょっとタイミングが悪かったっていうか...」

千歌「そうそう。犬にかまれたと思って...」

果南「ん?」ニコニコ

ようちか「「なんでもないです!」」

梨子「あはは。ご、ごめんね果南さん」

果南「なんで梨子ちゃんが謝るの?」

梨子「いろいろあって...」

マリ「そうよ果南!私は曜たちの遊びに乗っただけよ!」

曜「ちょっ、マリちゃん!?」

果南「どういうこと?」

マリ「実はね....」

―少女説明中―

果南「へぇ、すごいね。ルビィちゃんから私までつながってるんだ」

千歌「確かにそう考えるとすごいね」

曜「ルビィちゃんがスタートっていうのが意外だよ」

梨子「まぁそれに乗っかる私たちも私たちよね」

マリ「ザッツライッ!つまり私はあくまで後輩たちの楽しそうなゲィムに参加しただけで....」

果南「ところでマリ」

マリ「なぁに、果南?」

果南「私今日糖分補給用にアメ持ってきてたんだけどなぁ~」ニコッ

マリ「えっ?」

果南「なーんで真っ先にイタズラしちゃったのかな~?」ニコニコ

マリ「ソソソソーリィー!イタズラすることが先行しちゃってつい...」アセアセ

果南「....」

マリ「あっ、あとそう!果南の顔みたら...」

マリ「つい触りたくなっちゃって!」///

果南「....」///

果南「....あ~もう、わかったわよ」

マリ「果南?」

果南「そういう遊びだったんでしょ?梨子ちゃんたちに免じて怒らないであげるっ」

マリ「さ~すが果南!さすかなね!」ギュッ

果南「はいはい。調子いいんだから」

――――

千歌「果南ちゃんはどうするの?そのトリックオアトリート」

梨子「なんかトリックオアトリートが名詞みたいになってるわね」

果南「もちろんするよ?やられっぱなしは悔しいからね」

マリ「ふふっ。やっぱり果南はそうでなくっちゃ」

曜「あれ?でももうAqoursって....」

果南「ん?なにかな曜ちゃん?」ニコッ

曜「な、なんでもないであります!」

ガラッ

ダイヤ「お疲れ様ですわ。今日はちょっと暑いですわね」

果南以外「「「「あっ」」」」

ダイヤ「?皆さんどうしました?」

千歌「いや~えっと、その...」

ダイヤ「ああ、一年生は遅れるそうですわね。今日は全体練習ですのでひとまず部室で...」

果南「ダイヤ~ちょっといい?」チョンチョン

ダイヤ「?なんですの果南さん」

果南「あのさ」

ダイヤ「はい」

果南「トリックオアトリート!」

ダイヤ「.................」

ダイヤ「はい?」

果南「ほら、トリックオアトリートだよダイヤ」

マリ「お菓子をあげなきゃイタズラされるわよ♪」

ダイヤ「そういえば今日はハロウィン...ってお菓子なんて持ってきてませんわ!そもそもなんで突然...」

果南「そっかー。ダイヤならそうだよねー」ジリ

ダイヤ「か、果南さん?」タジッ

果南「いやーダイヤなら持ってきてないと信じてたよ」ジリジリ

ダイヤ「え、えっと。わ、わたくしそういえば生徒会室に忘れ物をしたような...ちょっと見てきま」ソロ~

果南「曜ちゃん!千歌ちゃん!」

曜「よーそろー!」ガシッ

千歌「ごめんねダイヤさん!」ガシッ

ダイヤ「なっ!?いつのまに後ろに!?」

果南「幼馴染パワーをなめないほうがいいよ」

ダイヤ「そんなパワーを無駄づかいしないでくださいまし!」

梨子「ダイヤさん、ご愁傷さまです」ナムー

マリ「ダイヤ、覚悟はいい?」ニヤニヤ

ダイヤ「やっ、な、なにをっ.....!?っぷ、あはははははははははは!くっ、くすぐったい!くすぐったいですわっ果南さん!」

果南「うりゃうりゃうりゃー!」コチョコチョコチョコチョ

ダイヤ「もっ、ほんっ...と!あははははははは!あ、足は!足はダメですわー!」

ダイヤ「あははははははははは!」

====

果南「なにもかもみな懐かしい」フッ

千歌「果南ちゃん。多分それ違うやつだよ」

ダイヤ「ひぃーふぅー........いっ」

マリ「い?」

ダイヤ「いったい全体どういうことですのこれは!?なんでわたくしは果南さんにくすぐられたんですの...!?」

果南「いやーごめんごめん。途中から夢中になっちゃってさー」

マリ「笑い転げてるダイヤもかわいかったわよ♪」

ダイヤ「質問に答えてくださいまし!」

果南「いやーそれがね....」

―少女説明中―

ダイヤ「トリックオアトリートリレー....ですの?」

果南「簡単に言うとそうなるね」

梨子「ルビィちゃんから始まったらしいですけど、ダイヤさん知らなかったんですか?」

ダイヤ「あぁ....。確かに今日はやたら早くルビィが家を出ましたわね」

曜「そんなに早く出たの?」

ダイヤ「少なくとも私はまだ布団の中でしたわ」

マリ「クレイジー!?ダイヤが布団の中のときに出るって相当よ!」

ダイヤ「人の妹をクレイジー呼ばわりしないでください!」

――――

千歌「あはは。なんにしろ残念だったね、ダイヤさん」

ダイヤ「?どういう意味ですか千歌さん?」

千歌「だってこのリレーはAqoursで回ってるからルビィちゃんで始まってダイヤさんで終わりでしょ?」

千歌「つまりダイヤさんはもう誰かにトリックオアトリートできないんだよ!」

ダイヤ「.....」

ダイヤ「いえ、いるじゃありませんか一人」

千歌「?」

ダイヤ「誰にもトリックオアトリート『されてない』人が」

ダイヤ以外「「「「「....あっ」」」」」



ガラッ

善子「待たせたわねリトルデーモンたち!」

花丸「普通に入ることはできないずら?」

ルビィ「こんにちはー」

果南「おっつー、みんな」

花丸「おっつー、ずら」

梨子「今日はけっこう遅かったね」

善子「悪かったわね。睡魔の詠唱を妨げる魔翌力結界を張るのに時間がかかってしまって....」

ルビィ「先生の話が長かったってことかな?」

花丸「おっ、ルビィちゃんもわかってきたずら」

善子「どういう意味よ!」

ダイヤ「お疲れ様ですわ、ルビィ」

ルビィ「あ、お姉ちゃんっ。今日も練習頑張ルビィ!」

ダイヤ「ふふっ、ですわね。.....それはそうと」

ルビィ「?」

ダイヤ「ルビィ、トリックオアトリート!ですわ」

ルビィ「......」

ルビィ「ふへ?」

ダイヤ「お菓子をくれなきゃイタズラ...もといくすぐりをしますわ」

ルビィ「え?....え!?お、お姉ちゃんっ、どうしてそれを...!?」

花丸「ま、まさか善子ちゃん...!」

善子「え!?ヨ、ヨハネはリリーにやっただけよ!?」

梨子「い、言いづらいんだけどねよっちゃん。実は...」カクカクシカジカ

善子「えぇ!?リ、リリーから全員に回ったの!?」

曜「あはは、そういうことかな」

千歌「曜ちゃん、みかん五十点事件は忘れてないよ」

曜「まだ根に持ってたの!?」

マリ「さすがルビィね。パーフェクトインタレスティングなゲィムだったわよ♪」

ルビィ「ま、まさかこんなに回ってるとは...」

果南「あはは。ダイヤには悪いことしたよね」

マリ「果南もノリノリだったじゃない」

果南「....まぁ」

ダイヤ「それで....お菓子は持ってますの、ルビィ?」

ルビィ「えぇ!?あ、あさ花丸ちゃんにもらったお菓子は全部食べちゃったよぅ...」

ダイヤ「ふふっ、そんなとこだろうと思いましたわ」ニコニコ

ルビィ「あ、あはは」

ダイヤ「ふふふっ」

ルビィ「わ、私ちょっとトイレに...」

ダイヤ「花丸さん!善子さん!」

花丸「ル、ルビィちゃん確保ずら!」ガシッ

善子「ごめんルビィ!ダイヤの瘴気に逆らえない!」ガシッ

ルビィ「花丸ちゃん!?善子ちゃん!?」

ダイヤ「ルビィ....わたくしから一言、今日の教訓ですが」

ルビィ「う、うん」

ダイヤ「やっていいのは....やられる覚悟がある者だけ、ですわ」ニコッ

ルビィ「ピッ...」

ピギィィィィィィィィィィィィィ

その日Aqoursの部室にすさまじい悲鳴とそれ以上の笑い声が響いたという。

おわり

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