常夫「その戦車…まさかしほ、しほなのか!」しほ「その息遣い…常夫さん!?」 (12)

ガルパンの常夫としほの若い世代です。他の版権を絡めたパロディです…
中の人で大体予想つくと思いますが
昨日の鉄仮面SSを書いた人に見惚れて挑戦します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479084161

常夫「どうして!しほは髪を伸ばして、西住流へ戻ったんだ!?」

しほ「こうするしかないの!こう…出来てしまったのです!それにその見慣れないMS…」

常夫「F91だ…MS道と戦車道の合同の際サナリィで開発された」

しほ「家元は私とあなたの交際を認めてます…でもお父様が…」

常夫「わかってるさ…あの仮面を剥いでくれるまで…認めてもらえるまで俺はMS道を続けるよ」

しほ「私は…どうすれば良いのでしょう…」

常夫「僕と一緒に来りゃいい!」

しほ「でも今は試合中です…こんな会話をしてる暇は…」

生徒A「合同試合中とは言えMSが丸腰なんて…戦車の餌食よ!」

常夫「こっちにくるんじゃない!行っちゃえよ!」

ビームライフル

パサ(戦車 白旗)

常夫「ほらみろ!」

しほ「そのセンス…やっぱり常夫さんはニュータイプ?」

常夫「会話は後だ、ティーガーごと回収するから一緒に来てくれしほ!」

しほ「…わかりました!」

審判「黒森峰!相手MSが隊長機のティーガーを回収してしまいました!」

家元「あの白いMS…見慣れないわね…まさか…乗ってるのは常夫さんかしら」

鉄仮面父「またあの男か!娘を良い様にたぶらかす!」

家元「いい加減彼を認めては…?彼はMS道を降り、西住の名を名乗るとまで言った男です。あんな素晴らしい男は居ないでしょう?」

鉄仮面「あの才能でMSを降ろさせるのも勿体無い…私とて悩んでいるのだ…」

家元「ふふ、なんだかんだで彼を認めているのですね」

鉄仮面「私は彼が一人前になるまで仮面を外さないと誓った。あの有り余った才能、西住の家を食らい尽くすのではないかと不安でな」

家元「西住の家だからこそ彼は必要なのです…いい加減意固地になるのはおやめなさい!」

鉄仮面「まだ言うか!」

スタスタスタ…

家元「頑固者…」

一方頃黒森峰にて

女子生徒A「隊長が連れ去られた!?」

女子生徒B「あの白いMSに…」

女子生徒C「凄い動きだったよね…人が操縦してるように見えなかった…」

女子生徒D「あのビームライフルの2連射みた…?」

女子生徒E「戦車とMS…同時に打ち落としたんだよ…」

女子生徒A「なんでもパイロットは隊長の恋人さんらしいよ…」

女子生徒B「知ってる…あの表情が硬いしほ隊長が笑顔になれるくらい素敵な人らしいわよ」

女子生徒C「でもどうすんの?隊長が居なければ次の試合…出れないよ」

鉄仮面「次の試合の指揮は私が取ろう…」

一同「あなたは!?」

整備士「F91、整備に入る!」

整備士2「本当戻るたびに分解整備ってどれだけだよ!」

常夫「ふぅ…しほ…すまない、君を振り回してばかりで」

しほ「いいえ、常夫さん…たまには反抗も必要です…私は将来嫌でも西住の流派を名乗らねばならない…これくらい…!」

整備士3「バイオコンピューターを用いての熱量の排出でパーツの痛みも激しい、交換急げ!」

しほ「あんな凄いMSを一人で動かして、常夫さんは私なんかより余程凄い…」

常夫「関係ないさ、僕は君のそばに居るって決めた男だ、どんな理由であれ君と一緒に居たい…だから何時だってMSを辞めれる」

しほ「常夫さん…」

常夫「しほ…」

整備士「いちゃつくんならデッキ以外でやってくんな!ついでにあんたのティーガーも整備してやんよ!」

しほ「すみません…そこまでしてくれて…」

ビルギット(ソウルネーム)「よう、恋人は連れ戻せたようだな」

常夫「ああ、今だけはな…」

しほ「あの鉄化面(父)が黙っているとは思えませんが…」

ビルギット「西住の家は戦車道専門だろうに…男であるあのおっさんが首を突っ込みすぎなんだよなぁ」

しほ「財力は父親寄りですから…家元であるお母様も頭が上がらないのです…」

鉄仮面「不甲斐無い娘の変わりに今回はこの私がラフレシアで出撃しよう…」

女子生徒A「でか…」

女子生徒B「MAですか?」

鉄仮面「そうだ、これは家族の問題だからな…」

女子生徒C「家庭事情って…戦車道に私情を持ち込むなんて」

鉄仮面「私とて人間だ、本来仮面を外していれば貴様らを大説教してたであろう。しかし今回は特別だ、大目に見よう」

女子生徒D「家元は…?」

鉄仮面「ええいまだ言うか!これだから女は御しがたい!」

しほ「常夫さん」

常夫「なんだいしほ?」

しほ「私…一度だけ女性のたしなみを踏み外して良いでしょうか?」

常夫「何を言ってるんだ、しほはしほで居ればいい…何も心配する必要なんてないんだ」

しほ「…MSに乗せてください」

常夫「無茶だ、今の時代、男が戦車を上手くコントロールできないのと同じで女の子がMSに乗るなんて…」

しほ「家族との血縁、決着をつけねばなりません。私と常夫さんのためにも」

常夫「セシリー…わかった…でもMS他にあまりあったっけか」

訂正

常夫「セシリー…わかった…でもMS他にあまりあったっけか」 ×

常夫「しほ…わかった…でもMS他にあまりあったっけか?」〇

でおねがいします

ビルギット「ビギナ・ギナが1機余ってるけど使うかい?」

しほ「これは…素敵なデザイン、まるで女性の風格を生かしたような」

ビルギット「性能は折り紙つきだぜ?まあ恋人さんに短期間ではあるが操縦を習いな」

しほ「ありがとうビルギット!」

常夫「しほ、時間がない、練習を始めるぞ…!」

しほ「はい、常夫さん!戦車道は女性のたしなみ、MS道は男性のたしなみ…私は常夫さんのためにそれを両方理解しなきゃいけないのです…!」

常夫「無理をせず僕にまかせりゃいい、しほ、さあ練習だ」

しほ「はい…常夫さん…」

ビルギット「次の合同試合に含まれてる機体だが…ラフレシアって…」

しほ「ええ…父がへそくりで作り上げたMAです…」

常夫「規定に引っかかる直前まで巨大化してきたか…」

しほ「鉄化面(父)が前線にでるなんて…常夫さんを余程西住家に招くものとして機体してるのでしょう…」

常夫「え…僕なんかが…」

しほ「なんでもありません、あなたは私が守ります」

常夫「それは僕の台詞だ、僕はまだ西住の姓じゃない」

しほ「常夫さん…///」

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