ミホホのみほ太郎 第二夜 (8)
ミホホハウス
優花里「今日も平和ですね」
みほ「だね」
まほ「いいことじゃないか」
みほ「そういえば麻子さんとエリカさん、最近みないね」
優花里「一週間前くらいにエリカさんがいい金儲けがあるって麻子殿もそれについていってましたよ」
みほ「麻子さん、新しい乾燥機欲しいって言ってたもんね」
まほ「エリカのことだからまたろくでもないことに巻き込まれてるんじゃないか?」
優花里「確かに少し心配ですね」
みほ「見に行ってみようか」
まほ「まったく世話のかかる奴だ」
優花里「カラスを準備してきます」
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一週間前
麻子「おい、本当にこの洞窟にダイヤがあるのか?」
エリカ「ええ、確かな話よ」
麻子「じゃあとっとと行くぞ」
エリカ「ちょっと待ちなさいよ!私が先よ!」
洞窟 奥
エリカ「ついたわ」
麻子「おお!たくさんあるぞ!」
エリカ「早いところ回収してずらかりましょう」
おりょう「また欲深い人間がダイヤを取りにきたぜよ」
麻子「こいつは輪入道だ!にげるぞ!」
エリカ「えっ…ちょっ!まって!」
おりょう「遅いぜよ」ビビビ
エリカ「……………………」
麻子「……………………」
おりょう「またつまらぬものをダイヤにしたぜよ」
洞窟 前
優花里「ここから二人のにおいはここで消えてます」
まほ「みほ、ここは」
みほ「輪入道さん達の家だね」
まほ「エリカの奴まさか……」
みほ「うん、エリカさんなら欲に目がくらんでダイヤを取りに行っても不思議じゃない」
優花里「二人ともこの場所知っているんですか?」
みほ「ここは輪入道って妖怪の住み処でね
この入り口からはいるとダイヤがいっぱいあるところに出るんだけど……」
まほ「そこに行くと輪入道にダイヤにされるんだ
エリカも知ってるはずなのに」
優花里「多分ちょっとなら大丈夫理論で行ったんでしょうね」
まほ「多分な」
みほ「向こうに裏口があるからそこから入って話を聞こう」
裏口
ピンポーン
エルヴィン「はーい」ガチャ
みほ「お久しぶりです」
エルヴィン「みほ太郎さん久しぶり、目玉の姉さんも」
まほ「ああ、久しいな」
エルヴィン「あっ!グデーリアンじゃないか」
優花里「あっ!エルヴィン殿!」
みほ「二人とも知り合いなの?」
優花里「10年前の墓場運動会でちょっと」
エルヴィン「立ち話もなんなんで上がってくれ」
輪入道達の家
エルヴィン「で?今日は何ようだ?」
みほ「実はカクカクシカジカで」
エルヴィン「なるほど」
エルヴィン「多分その人達をダイヤにしたのは私じゃないな、みんな来てくれー」
左衛門佐「どうした?」
おりょう「なんぜよ」
カエサル「なにかあったのか?」
エルヴィン「実はカクカクシカジカで」
カエサル「私はその日妖怪カーのタイヤのバイトに行ってたから違うな」
おりょう「あーそういえばそんな奴等いたぜよ」
みほ「ダイヤにしちゃったんですか?」
おりょう「したけど大丈夫ぜよ、戻す方法もあるぜよ」
優花里「よかったですね」
おりょう「まずはこの小さいダイヤから戻すぜよ、ふん!」
麻子「うーん、ここは」
みほ「麻子さん!大丈夫ですか?」
麻子「ちょっと気持ち悪いが大丈夫だ」
まほ「もう一人の方は?」
おりょう「とても大きいから洞窟の奥から動かせないぜよ」
優花里「確かな欲望がすごい人ほど大きいダイヤになるんですよね」
おりょう「そうぜよ」
まほ「まぁあいつは欲望の塊みたいな奴だからな」
おりょう「10tはあるぜよ」
みほ「とりあえず戻してもらっていいですか?」
おりょう「いくぜよ、ふん!」
エリカ「うーん」
まほ「こいつはしばらくここにおいておくからちょっと鍛えてやってくれ」
おりょう「任せろぜよ」
エリカ「え……」
みほ「生きてたらまた会いましょう」
麻子「じゃあな」
優花里「いつか会えたらいいですね」
エリカ「嫌!私も帰る」
おりょう「だめぜよ、ここで立派な歴女になってからぜよ」
エリカ「嫌ァァァァ」
3日後 公園
エリカ「何とか逃げ出せたわ」
エリカ「お金もないしとりあえずバイトしようかしら」ハローワークペラペラ
エリカ「この募集、妖怪語で書いてあるわね」
エリカ「何々、秘書募集ねぇ」
エリカ「新宿の一番高い喫茶店でカンテレを持ってる私に声をかけろか」
喫茶店
ミカ「…………」
エリカ「………………」
ミカ「………………」ポロンポロン
エリカ「ミィィィカァァー」
ミカ「…………」ポロンポロン
エリカ「ミィィィカァァァー」
ミカ「君とはウマが合いそうだ、日給5万で頼むよ」グッ
エリカ「よろしくお願いします」グッ
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