涼「あ、いや、そういうんじゃなくてさ？」

美嘉「わかってる。わかってるよ？」うんうん

涼「ほら。着替えっ！着替えの時とかにさ…」あせあせ


夏樹(それなら途中で黙る必要ないんだよなぁ)

里奈(やべーこと聞いちまった気がする…)

涼「着替えの、ロッカールームでな。うん。小梅がめちゃくちゃ痩せててさー…って」

美嘉「そっかー！小梅ちゃん痩せてるもんねーっ！」うんうん


夏樹(自分の部屋ってさっき白状しちゃってるんだよなー)

里奈(てか、りょーちゃ小梅ちゃんの胸触ったとかじゃなくて見ただけなんだ？w)ぷくくっ

涼「そんで、ちゃんとアイツにメシ食わせないとなー、って話をさ？しようと思っただけで…」

美嘉「わかってる。わかってるわかってる」


夏樹(美嘉の過剰なフォローがもうね？逆にね？)

里奈(必死ですやん)

涼「いや、だから、変な誤解すんなよ？」

美嘉「大丈夫っ！大丈夫、わかってる！」


夏樹(普通にしゃべってれば誤解するわけねーっつの！)

里奈(もう手遅れだってば…)

涼「小梅痩せてるから、メシ食わせないとなー」

美嘉「そ、ソウダヨネー」あはは


里奈(話がループし始めちゃったよ！)

夏樹(どんだけ動揺してんだよ…)

美嘉「で、でもわかるなー！ウチも妹が『ダイエットだー！』とか言って食べない時あるしっ！」

涼「あ、ああ、子供ってそういう時あるよな…」


夏樹(美嘉のヤツ、えらく涼のフォローに回るな…)

里奈(なんか話題変えた方が良いのかなコレ？)

(ドア)ガチャ！


小梅「お、お疲れ様、です…」

みりあ「あーっ！美嘉ちゃん待っててくれたんだーっ！」

涼「お、おー！お疲れ二人とも！」

美嘉「お疲れ様～みりあちゃん」


夏樹(ああ、そういやこの二人待ちだったわ)

里奈(ご本人登場しちゃったよ…)

涼「今ちょうど小梅の話してたところなんだわ」

小梅「そ、そう、だったの…？」ぎゅっ


夏樹(めっちゃ自然に腕組みにいったな小梅ちゃん)

里奈(うわー。これは普段からあんな距離感なの確定じゃん)

涼「小梅が痩せ過ぎててアバラ見えてる、みたいな話をしてて…」

小梅「あっ…///」かぁぁ

小梅「う、うん…りょ、涼さん、に、言われたから…っ、今度からは、ちゃ、ちゃんと、食べる…よ？」ドキドキ

涼「そ、そうかっ！それはヨカッタナー！」あはは


夏樹(もう見てらんね)

里奈(小梅ちゃん顔真っ赤になっちゃってるし…)

涼「それじゃ、帰るか小梅？」なでなで

小梅「う、うんっ、い、いっしょに…帰ろ？」ぎゅっ


みりあ「・・・」じーーっ


美嘉「みりあちゃんももう帰ろうね。アタシが送ってくからっ」

みりあ「うんっ！」にこっ

みりあ「いっしょに帰ろ～美嘉ちゃん！」ぎゅっ！

美嘉「！！！？」ビックーーンッ

みりあ「えへへー。みりあも抱きついちゃった☆」ぎゅーっ

美嘉「あ、あははーっ！も、もうっ、みりあちゃんってばー！！」ドクンドクンドクンドクン


夏樹(うおー。みりあちゃんが小梅ちゃんの真似しちゃったよ)

里奈(あの美嘉がキョドってるし！)

みりあ「みりあもね、さっき小梅ちゃんがしてもらってたみたいに、美嘉ちゃんになでなでして欲しいな～？」にこにこ

美嘉「えっ、あっ、えっと、あはは、ま、まいったなー……なんて」チラッ


里奈(こっち見んなし！)

夏樹(てかさっき涼をすげえフォローしてた理由はコレか。自分もだからかよ！)

みりあ「みりあじゃダメかな、美嘉ちゃん？」ぎゅーっ

美嘉「え、えとっ！そういうんじゃなくてね？みりあちゃん、えっとっ！」あせあせ


夏樹(けっこうグイグイ行くなみりあちゃん…)

里奈(うわー。美嘉って押されるとあんななるんだ)

涼「それじゃあ、メシでも食って行くか？」

小梅「う、うん…あ、そうだ…か、帰りに、ホラー映画、か、借りよ？い、いっしょに、観、たい…な…///」ドキドキ

涼「えっ、ああ、そうだな///」ドキドキ


みりあ「えへへー、まあいっか！いっしょに帰ろ～美嘉ちゃん！帰り道なら二人っきりだもんね☆」ぎゅっ

美嘉「ふえっ！？あのっ、そうだけど、みりあちゃ…あのっ…！」ドキドキ



夏樹(・・・)

里奈(・・・)

里奈「……はぁ」

夏樹「……ったく。どいつもこいつも」

里奈「イチャコラしやがってっ」

夏樹「まったくだ！！」


バコッ！




終！！！！

なつきちはなつきちでりーなチャンの保護者なんだよなぁ