工藤忍「飛び出し娘と一人の異星人」 (39)

忍「ここがアタシが所属することになる事務所ね」

忍「アイドルになりたいって言ってもまわりから反対されて、なかば喧嘩別れみたいに上京して、やっと掴んだ夢の一歩」

忍「もう後戻りはできない。どんなに辛くてもアイドルになってみせる!」

忍「ずっとテレビで見てきた、センターで輝くアイドルのように!」

忍「……よし!行こう。挨拶は元気に、初めが肝心だよね」

忍「おはようございます!」ガチャ

菜々「はぁ~、お茶美味しい」

忍「失礼しました」バタン

忍(……メイドさんがいた)

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忍(あれー?見間違えかな?ここアイドルの事務所だよね?どこかのお屋敷じゃないよね)

忍(もう一度)ガチャ

菜々「うう、ちょっと動いただけで節々にくるなあ……」

忍「……」パタン

忍(メイドさんの嘆きを聞いてしまった。メイドさんも色々大変なんだね)

忍(じゃなくて!も、もう一回)

忍「……」ガチャ

菜々「あのー、中入らないんですか?」

忍「わひゃあ!?」

菜々「うぎゃあ!?」

忍「あ、あの!アタシはけっして怪しいものじゃ!」

菜々「あれ?工藤忍ちゃん、ですよね?話は聞いてますよ。今日からウチのアイドルになるっていう」

忍「あ、やっぱりここアイドルの事務所で合ってたんですか?」

菜々「それ以外何に見えるっていうんですか?」

忍「いや、でもメイドさんがいるし」

菜々「ああ、これは(ナナの)趣味みたいなものでして」

忍「(事務所の人の)趣味!?」

忍(……そういえば聞いたことある。アイドル事務所には『そういうこと』を強要してくるところもあるって)

忍(ど、どうしよう。今から逃げる?でも、どこに?)

忍(もう後戻りは、後戻りだけはできないし)

忍(アタシはなんとしても、アイドルにならなきゃ、アイドルになるまで、帰れない……)

菜々「そういえば自己紹介がまだでしたね」

菜々「ウサミン星からやってきた永遠の17歳!安部菜々です!キャハッ!」

忍(……そういう路線かあ……キツいなあ)

忍「あ、アップル星からやってきた永遠の16歳、工藤忍です…きゃは…」

菜々「まさかのキャラモロ被りですか!?」

忍「あ、ごめんなさい。すぐメイド服に着替えますから」

菜々「忍ちゃん!?目が死んでますよ!」

忍「工藤忍、頑張ります……」

菜々「それ頑張れないときのヤツですよ!」

モバP「ただいま戻りました。あれ、忍もう来てたのか早いな。ってなんで忍は目が死んでるんだ?」

菜々「プロデューサーさん!ヘルプ!ヘルプです!」

忍「お、おかえりなさいませ。……ご主人様」

モバP「……いいね」

菜々「いいね、じゃなーい!」

モバP「かくかく」

菜々「しかじか」

忍「つまりそのような事実は存在しないと」

モバP「その言い方だとすごく嘘っぽいけど、そうだ」

菜々「ナナがメイド服なのはこれが一番着なれてて、やる気が出るってだけですよ」

忍「つまりあくまでメイド服は自分の意志で着ているものであり、強要されたわけではないと」

菜々「すごく嘘っぽいけど、そうです」

モバP「もしかしてまだ疑ってらっしゃる?」

忍「ご、ごめん。ただ都会ってすごいなーと思って。おか、個性的な子が普通にいるんだね」

菜々「今、おかしな子って言おうとしました?」

モバP「こんな変な人そうそういないぞ」

菜々「こっちはオブラートに包みすらしない」

忍「キャラは立ってるよ!菜々ちゃんみたいに個性強い人、アタシの友達にも一人ぐらいしかいないし」

モバP「いるのかよ!」

菜々「キャラじゃないもん!」

モバP「……よし、事務手続きはこれで終わり。今から忍はウチの正式なアイドルだ」

菜々「おめでとうございます、忍ちゃん!これから一緒に頑張りましょうね!」

忍「あ、ありがとう」

忍(ついにアタシ、アイドルになれたんだ!やった!)

菜々(いい顔してますねえ)

モバP(菜々さんも似たような顔でしたよ)

菜々(乙女の心を読まないでください)

モバP(ウッス!菜々先輩、ウッス!)

菜々(意外と脳内は体育会系ですか!?)

忍(なんでこの人たち無言で見つめあってるんだろう?)

モバP(ところで、忍。今日はもうやることないけど、どうする?)

菜々「プロデューサーさん、心の声のままですよ」

忍(だったら、レッスン場とか見てきていい?)

菜々「忍ちゃんも心の声にならないで!」

モバP(おう、いいぞ。そういえばこの後、菜々さんレッスン入ってましたよね?)

菜々「え、はい。せっかくですし、忍ちゃん、ナナのレッスンを見ますか?」

忍(いいの?じゃあ、お願い)

モバP(よかったな、忍)

菜々「いいから喋って!ナナが一人で喋ってるみたいになってますから!」

レッスン場

忍「レッスン場、けっこう広いね」

菜々「他の事務所も一緒に使ってる場所ですからね。通っていれば、色んなアイドルの子と会えますよ」

忍「へえ、楽しみかも」

菜々「あ、そうだ。忍ちゃん、この後忙しかったりします?レッスン終わってからなら、この辺を案内できますけど」

忍「そんな、こっちこそいいの!?レッスンの後にそんな」

菜々「いいですって。じゃあ待っててくださいね」

ベテトレ「安部、準備できたか?」

菜々「はーい。忍ちゃん、行ってきます」

忍「うん、頑張って」

菜々「はい」スッ

忍(え……)

忍(立ち上がった瞬間、菜々ちゃんの纏う空気が、変わった気がした)

夜 自室

忍(今日は色々あったけど、菜々ちゃんすごかったなあ)

忍(普段はどっちかというとほわっとした人なのに、音楽が流れた瞬間空気が引き締まってた)

忍(生で見たからっていうのもあるだろうけど、テレビ越しで見てきたアイドル達の動きと比べても勝るとも劣らない)

忍(体力は、うん。トレーナーさんが指摘してたように、確かになかったけど)

忍(でも少なくとも、全体的に今のアタシでは足元にも及ばないレベルだった)

忍(でもそれと同じくらいすごいと思ったのが、レッスンの後)

忍(本当はへとへとなはずなのに、まるで疲れを見せないで街を案内してくれた)

忍(その内容だって、人気のお店とかじゃなくて、安い八百屋さんとか安売りをするスーパーみたいな、一人暮らしを始めたアタシが今一番必要な情報だったし)

忍(菜々ちゃんも一人暮らしをしているそうだけど、同じ学生とは思えないぐらい、慣れてた)

忍(というか、菜々ちゃんの住んでるところはウサミン星……はさすがに設定にしても、この辺ではないみたいなのに、どうしてこの辺の安売り情報を知ってるんだろう)

忍(もしかして、アタシのために調べてくれてたんじゃ。……たぶん、そうなんだろうな)

忍「……はぁ」

忍(たった一歳しか違わないのに、こんなに違う。あと一年で、アタシはあんなふうになれるのかな)

忍(っと、いけないいけない。弱気になっちゃダメだよね)

忍(……でも)

忍(あんなにすごい人なのに)

菜々『ウサミン星からやってきた、永遠の17歳です』

忍(ああやってキャラ付けがないと、芸能界は生き残れないの……?)

忍(じゃあ、アタシは?)

忍(アタシはこのままでいいの?)

忍(その日の夜、夢を見た)

『やめときなよ』

忍(ああ、またこの夢だ)

『アイドルになるって大変なんだよ』

忍(わかってるよ、そんなこと)

『東京行くなんて、無茶だよ』

忍(無茶でもやりたいの)

忍(青森にいた頃、まわりの皆から口々に言われた忠告)

忍(彼らに悪意はない。むしろアタシのことを心配して言ってくれていた)

忍(夢に向かって歩こうとするアタシを止める声)

忍(夢は夢のまま、見ていた方が幸せだと諭す声)

忍(それは綺麗な夢を見続ける眠りへと誘う、甘くて優しい毒リンゴ)

忍(一人、一人と現れては、アタシに夢を諦めろと言う)

『なろうと思ってなれるものじゃないんだから』

忍(でも、なりたいと思わなきゃなれないでしょ)

『アイドルなら、もっと他の子の方が向いてるでしょ』

忍(なりたいのは、アタシなんだよ)

『辛くなったら、いつでも戻ってきなよ』

忍(違う。言ってほしいのは、そんな言葉じゃなくて)

忍(夢の終盤。ふっと、一人の女の子が現れた)

『忍ちゃんならきっとアイドルになれるよ』

忍「……っ!?」ガバッ

忍「はぁ……はぁ……」

忍「……嫌な夢、見た」

事務所

忍「おはようございます」

モバP「あれ、忍?こんな早朝にどうした?」

忍「ちょっとランニングをね。そしたら事務所の電気ついてたのが見えたから、ちょっと覗いてみようと」

モバP「ふーん。嫌な夢でも見たか?」

忍「な、なんでそれを?」

モバP「忍は実家飛び出して、単身こっち来たんだろ?まだ色々と不安定かもってな。気持ちも生活も」

忍「う、まあ、そうなんだけど」

モバP「あんまり自分を追い込まないようにな。俺ならいつでも相談受けるし、菜々さんだって同じじぇ、JKだから、話合うだろ。ぷぷっ」

忍(なんで笑ってるんだろう?)

忍「というかプロデューサーさんはどうしたの?もしかして毎日こんな朝から事務所きてるの?」

モバP「そういうわけじゃないんだけどな。ちょっと今日はやりたいことがあって」

忍「やりたいこと?」

モバP「昨日言ったけど、今日は忍の宣材写真を撮る予定だろ?どんな雰囲気にしようか、ちょっと何種類か案を考えてた。ほら」

忍「わ、何枚写真撮る気なの?」

モバP「これでもけっこう少ない方だぞ。これから更に絞るけど」

モバP「菜々さんの時はあの人の言うウサミン星のイメージがまったくわからなくて、いくら案考えても無駄になったりして大変だったからな」

モバP「その点、忍は正統派アイドル路線だから考えがいがある。さて、どんな見せ方にするか。忍の方からも何か案あるか?」

忍「……」

モバP「忍?」

忍「え?あ、ご、ごめん。そろそろ帰って学校の準備しないと」

モバP「お。おう。またあとでな。行ってらっしゃい」

忍「行ってきます!」

忍(正統派アイドル路線、本当にそれでいいの……?)

忍(ううん、考えなきゃ。アイドルとして生き残るために、自分で!)

モバP「はい、というわけで宣材写真のお時間になったわけですが」

カメラマン(なぜレポーター風?)

モバP「大丈夫か、忍?」

忍「え、だ、大丈夫だ、ですよ?」

モバP「いや、なんか明らかにこじらせてるというか、口調がすごいことになってるというか」

忍「そ、そんなことないよ。き、きゃるーん」

モバP「きゃるーん!?」

モバP(なにこれ?笑ってはいけないやつ!?)

忍「とにかく、写真とろ、取りましょうよ。みゅんっみゅんっ」

モバP「お、おう。カメラさん、お願いします」

カメラマン「は、はい」

カメラマン「撮りますよ。ポーズとってください」

忍「ぴしっ」

忍(うわああ!これすっごく恥ずかしい!!)

カメラマン「目線くださーい」

忍「きゅんっ」

忍(あーっ!あーっ!)

カメラマン「笑顔ください」

忍(え、笑顔!?えーっとえーっと)

忍「き、きゃはっ」

忍(あががが)

カメラマン(声はべつに、いらなくないですかね?)

モバP(……あっ、これ菜々さん路線の真似か)

休憩中

モバP「で、どうした?」

忍「いや、その」

モバP「もしかして、本当にアップル星人になりたかったのか?」

忍「ち、違う!違う、けど」

モバP「けど?」

忍「何かキャラ付けしないと、ダメなんじゃないかと思って……」

モバP「……?どういうこと?」

忍「菜々ちゃんがあんな濃いキャラで頑張ってるのに、アタシは普通のアイドルでいいのか、わからなくて」

モバP(ああ、そういう)

モバP「忍」

忍「な、なに?」

モバP「ちょっと出かけるぞ」

忍「え、でもカメラマンさん達が」

モバP「大丈夫、すぐそこだから」

モバP「はい、というわけでライブハウスへやってきました」

忍「徒歩でこれる距離だったね」

モバP「青森と違って建物が密集してるからな」

忍「今喧嘩売った?」

モバP「売ってないです。さて、実は今ちょうど、とあるアイドルがこのライブハウスで歌ってるところなんだ。それが誰かというと」

ミンミンミン ミンミンミン ウーサミン

忍「菜々ちゃんだよね。外に声漏れてるし」

モバP「それが誰かというと、なんと!」

忍「入るよ」ガチャッ

モバP「聞いて」

忍(プロデューサーさんを無視してライブハウスの扉を開けた私に迫ってきたのは、熱)

忍(人の、声の、気持ちの、熱の塊だった)

菜々「いちっ!」
観客「いち!!」

菜々「にっ!」
観客「に!!」

菜々「ナナーっ!!」
観客「ナナー!!」

忍「……っ!!」

モバP「どうだ?菜々さんのライブ」

忍「……すごい」

モバP「どう、すごい?」

忍「すごく、楽しそう。菜々ちゃんも、観客も、この場にいる皆が」

モバP「楽しいんだよ。そして今誰よりもこのステージを楽しんでるのが、菜々さんだ」

忍「うん」

忍(プロデューサーさんに返事をしながらも、歌って踊る菜々ちゃんから目が離せない)

忍(好きなことを全力で楽しんでいるからこそ溢れる煌めきが、その姿にはあった)

忍(アイドルとして生き残るため、なんて考えていた自分がちっぽけに感じるほどの眩さだった)

モバP「面白い話してやろうか」

忍「なに?」

モバP「実は俺、菜々さんの住所知らないんだ」

忍「え?」

モバP「いや、ウサミン星ってことは知ってる。書類にもそう書かれている。けど、ウサミン星ってことしか知らない」

忍「え、それ、大丈夫なの?」

モバP「……たぶん」

忍「やばい事務所に入っちゃったかも」

モバP「まあ、その辺はちひろさん、っと忍はまだ会ってないか。とにかくその人がなんとかしてくれてるよ、きっと」

忍「大丈夫かな、この人」

モバP「いやいや、何も知らないわけじゃないぞ。年齢は知ってる。前に偶然知った」

忍「は?それならアタシも知ってるよ。17歳でしょ?」

モバP「……うん」

忍「アタシと1つしか違わないのに、こんなステージに立って。すごいよね」

モバP「……うん」

忍「……?」

モバP「と、とにかく。何が言いたいかっていうとさ。あの人は俺が会った時から、もう永遠の17歳のウサミン星人だったんだよ」

忍「事務所の方針じゃなかったんだ……」

モバP「ないない。ていうか、スカウトしたアイドルに『今日から君は永遠の17歳のウサミン星人だ!』なんて俺は言えない」

忍「う、うん」

モバP「でも、『永遠の17歳のウサミン星人です!キャハッ!』って自己紹介した菜々さんに、やめろとは言わなかったし、言うつもりもない」

モバP「それがなりたいアイドル像だっていうのなら、夢を叶えるのを手伝うさ。ウサミン星人でも、正統派アイドルでも」

忍「それって……」

モバP「だから聞くぞ」

モバP「忍はどんなアイドルになりたいんだ?」

忍(アイドルになりたい。そう夢を語っても、まわりの人は応援してくれなかった)

忍(でもこの人は、ううん、この人だけじゃない。アタシの、今の場所にいる人たちは、アタシが夢を語ることを待ってくれている。アタシの夢を、応援するために)

忍「……アタシがなりたいのは」

忍(休憩時間が終わって、アタシは改めて写真を撮った)

忍(それは、なんの変哲もない、どこにでもいる普通の女の子の写真だった)

忍(でも、それでいい)

忍(それが、今のアタシの姿なんだから)

忍(その写真がいつか、一番有名な女の子の写真になるように、頑張ればいいだけだ)

忍(そういえば撮影の後、カメラマンさんとプロデューサーさんが『こっちの写真も残しておこう。いつか役に立つかもしれない』と話していたけど、なんだったんだろう)

菜々「ふう。楽しかったなあ、ライブ」

忍「お疲れ様、菜々ちゃん」

菜々「忍ちゃん。待っててくれたんですか?」

忍「うん、その、ちょっとね」

菜々「…?あ、そういえば今日プロデューサーさんとライブ見に来てくれましたよね!ありがとうございます!」

忍「いやいや、こっちこそありがとう!菜々ちゃんのライブ見れてよかった!」

菜々「そう言って貰えるなんて嬉しいです!その言葉でウサミンパワーが回復しちゃいますよ」

忍「……あのね、菜々ちゃ」

菜々「ナナは、忍ちゃんなら正統派アイドルとして、トップアイドルになれると思っていますよ」

忍「…!?菜々ちゃん、気付いて……」

菜々「親の反対を押し切って、地元から一人で上京する。なかなかできることじゃありません。少なくとも、16歳のナナはそんなことできませんでした」

菜々「夢を眠りながら見るだけで終わらせない忍ちゃんなら、きっと夢を叶えることができる。ナナはそう信じています」

忍「……ふふっ。そうだよね。夢を叶えるために出てきたのに、夢を曲げてたら意味ないよね」

菜々「そうですよ。夢は大切、です。もちろんナナだって、ウサミン星人をやめるつもりはありません。これがナナの夢のカタチですから。キャハッ!」

忍(夢のカタチ。そう言い切る菜々ちゃんの姿は、本当に好きな物を語っていて。それを事務所からの強要とか生き残るためのキャラ付けとか、アタシすごく失礼なこと考えてたんだなあ)

忍「はぁ、やっぱりプロデューサーさんの言ってた通り、色々と不安定になってたみたい。もっとしっかりしないと」

菜々「忍ちゃんに必要なのは、相談することですよ。プロデューサーさん、忍ちゃんが構ってくれなくて寂しがってましたよ」

忍「なにそのめんどくさい大人」

菜々「まあ、そう言わずに。それに、ナナだっていつでもお話していいですから。同じ、じぇ、JKなんですから」

忍(なんで言い淀んだんだろう?)

菜々「あ、でも学校の勉強についての質問はちょーっと力になれるかはわからないと言いますか」

忍「……?」

忍(アイドルになってから、まだ2日)

忍(たった2日間で悩んだり感動したり、時には道を踏み外しそうにもなったけど、どうにか今も夢への道を歩けている)

忍(まだ家から飛び出したばかりのアタシだけど、これから一歩ずつ頑張っていこう)

忍(助けてくれる大人と先輩もいるし、ね)

忍「これからよろしくね。菜々さん」

菜々「はい、よろし……なんでさん付けになってるんですか!?」

次回予告的な何か

数日後 駅前

「もしもしお母さん。うん、着いたよ東京」

「さすが都会だね、人がいっぱいでお山もいっぱ、ううん。なんでもない」

「大丈夫だよ。いくらあたしでも、おまわりさんに捕まるようなことはしないって。あ、そっちじゃない?」

「うん。うん。それこそ、わかってるよ。言われた任務は忘れてないよ」

愛海「ちゃんと忍ちゃんを連れ戻すから」

以上です。
続きはいつか書きたい。

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