ルビィ「病める時も」 善子「健やかなる時も」 (60)

よしルビ6作目です。

ルビィ「ただ家で過ごす」 善子「そんな休日」
の続きとなっております。よろしければついでにどうぞ。


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(LINE)

ルビィ:謝ったらまたアイスくれたんだ


ヨハネ:何だかダイヤさんが可哀想になってきたわ


ルビィ:そろそろ時間だから落ちるね


ヨハネ:ふむ、そろそろ別離の時ね

ルビィ:最近寒くなってきたから風邪には気をつけてね


ヨハネ:この堕天使ヨハネが風邪なんてひくはずないじゃない


ルビィ:ⅠcⅠⅠ´.-`ⅠⅠ 心配ですわ……


ヨハネ:最近よくそれ使うわね


ルビィ:お姉ちゃんだからね

ヨハネ:答えになってないわよ


ルビィ:それじゃあまた明日ね


ヨハネ:ヨーソロー


ルビィ:シャイニー☆

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(次の日)

ルビィ「おはよー」ガラッ

花丸「あ、おはようルビィちゃん」

ルビィ「最近本当に寒くなってきたよね」ブルッ

花丸「そうだよねー、風邪で休む人も増えて来たずら」

先生「はい、席についてー」ガラッ

先生「今日の欠席は……津島さんがインフルエンザで一週間のお休みと連絡がきてますね」

ルビィ「えっ……」

花丸「アイドルだから体調管理はしっかりってダイヤさんも言ってたのに……」ハァ

先生「皆さんも風邪には気をつけて下さいね」

ルビィ(一週間も会えないなんて……)


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(部活)

ダイヤ「さて、皆さんも聞いているかも知れませんが善子さんがインフルエンザで一週間の休みだそうです」ハァ

果南「まあ仕方ないんじゃないかな?こればっかりは気をつけててもひく時はひくんだし」

ダイヤ「ですが、スクールアイドルたるもの自分の体調管理は人一倍気をつけなくてはなりません!」

ダイヤ「皆さんは気をつけて下さいね!」

全員「はーい」

ダイヤ「それと、分かってはいると思いますがお見舞いに行って善子さんの二の舞になることはないようにして下さいね」チラッ

ルビィ「ッ」ギクッ

千歌「それってお見舞いと二の舞を……」

ダイヤ「かけてません!」

ダイヤ「ともかく練習の妨げになるようなことはあってはなりません。さあ、練習を始めましょう」


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(津島家)

善子「はぁーっ」ドサッ

善子(まさかルビィに大丈夫って言った次の日にインフルエンザにかかるなんて……)

善子(ダイヤさんとか怒ってるだろうなぁ)

善子「あーあ、一週間暇になっちゃったしどうしようかしら」

善子(インフルエンザだから誰もお見舞いになんか来ないわよね)

善子「ルビィに会いたいな……」ボソッ

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果南「はい、ターン!」

千歌「よっ」クルッ

花丸「ほっ」クルッ

ルビィ「あっ」クルッ

果南「ルビィちょっと遅れたよー」

ルビィ「ご、ごめんなさい!」

曜「ルビィちゃんなんか最近元気ないね……」

梨子「よっちゃんが休んでるからかしら」

鞠莉「確かにちょっと心配ネー」


ダイヤ「……」

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ツシママ「母さん仕事に言ってくるけど安静にしてるのよ?」

善子「はーい」

ツシママ「何か欲しいものとかある?」

善子「じゃあいちご」

ツシママ「善子は本当にいちごが好きね。じゃあ行ってきます」バタン

善子「……暇ね」

善子「溜まってたゲームも終わっちゃったし本当にやることがないわ……」

善子「あ、そういえば今日で休んでから3日も経ったのね」

善子「練習もだいぶ出てないし病み上がりでついていけるかしら」ハァ

善子「もし治って学校に行ったら……」

善子「果南さんとかダイヤさんはお構い無しに練習させてくるんだろうなぁ」

善子「鞠莉さんも面白がってそれに乗っかってくるかしら」

善子「ズラ丸はきっと『自業自得ずら』とかいって助けてくれないでしょうね」

善子「リリーと曜さんは……いつも通り千歌さんに振り回されてるわね」

善子「そして……」

善子「ルビィは、何て言ってくれるかしら?」

善子「ルビィ……」

善子(まさかたった3日会わないだけでこんなに寂しくなるなんてね)

善子(会いたいよ……ルビィ……)グスッ

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ダイヤ「はい、お疲れ様でした。これで今週の練習はお終いです」

千歌「くはーっ……今週も疲れたなー」

果南「でも前より動きはかなり良くなってるよ」

千歌「そ、そうかな……/////」テヘヘ

曜「梨子ちゃんも花丸ちゃんも体力ついてきたね!」

花丸「本当ずら!?」パァァァァァ

梨子「みんなに迷惑かけられないものね」フフッ


ルビィ「……」

鞠莉「ルビィー♪」ワシッ

ルビィ「ひやっ!/////」

鞠莉「うんうん……まだまだ発展途上といった感じネー♪」モミモミ

ルビィ「あの、鞠莉さん、一体何を……/////」

鞠莉「おっとソーリー、これ以上やるとダイヤに何言われるか分からないわね!」

鞠莉「それで本題なんだけど……やっぱり善子の事が心配?」

ルビィ「ッ!……」

鞠莉「心配かどうか聞いてるだけだからそんなに固くならなくても大丈夫よ?」

ルビィ「……はい」

鞠莉「やっぱりね……分かってはいたけどやっぱり本人の口から聞かないとね」

ルビィ「この一週間ずっと心配で……でも風邪がうつっちゃうと危ないからお見舞いにもいけなくてどうしようって……」

鞠莉「……」

鞠莉「あのね、ルビィ」

ルビィ「?」

鞠莉「人生の先輩として一つアドバイスをしておくわ」

鞠莉「『どんな道だろうと自分が後悔しない選択肢ならそれを選ぶべき』なのよ」

鞠莉「要はルビィがどうしたいかってだけなんだけどね」テヘッ

ルビィ「鞠莉さん……」

鞠莉「あ、そういえばダイヤがルビィのこと呼んでたんだった」

ルビィ「お姉ちゃんが?何だろう……」

鞠莉「きっとシスコンのダイヤのことだからルビィのタメになることだと思うわ!さ、これで私の話はおしまい」

ルビィ「あの、ありがとうございました!」

鞠莉「OK!さあダイヤの所へ行ってらっしゃい」

ルビィ「はい!」タッタッタッ

鞠莉「……どんな小さなことでも、後悔だけはしてほしく無いもんね……」

~~~~~~~

ダイヤ「来ましたわね」

ルビィ「用事って何?お姉ちゃん」

ダイヤ「わたくしは今週の始めに練習の妨げになるから善子さんのお見舞いに行ってはいけないと言いましたわ。覚えてますか?」

ルビィ「……はい」

ダイヤ「今週の練習は終わりました。それはつまり今週の分の練習について私からもう口を出すことはないということです」

ルビィ「え、それってもしかして……」

ダイヤ「ただし!」

ルビィ「ッ!」ビクッ

ダイヤ「来週の練習は別です。そこにまで影響が出るようなことになればわたくしは怒るでしょうね」

ルビィ「……はいっ!」

ダイヤ「それから、もしもの話ですが」

ダイヤ「もし、帰る途中で善子さんに会うようなことがあれば『アイドルという自覚をしっかり持って体調管理に務めなさい』と言っておいて下さい」

ダイヤ「もしもの話ですがね!」フンッ!

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん!」

ダイヤ「はて、礼を言われるようなことをした覚えはありませんが」フフッ

ルビィ「そうだったね」フフッ

ルビィ「それじゃあ先に帰るけどもしかしたら遅くなるかもしれないから!」タッタッタッ

ダイヤ「ええ、分かりましたわ」

ダイヤ「ふぅ……わたくしも甘くなりましたわね」

鞠莉「ダイヤは昔からベリースゥイートだったわよ♪」

ダイヤ「な、聞いていたのですか/////」

果南「そうだねー、ダイヤは昔から甘かったけど最近はもっと甘くなってきたかもね」

ダイヤ「そ、そんなことないですわ!からかうのはやめて下さい!/////」

果南「分かった分かった。分かったから落ち着いてって。それじゃあ憧れのエリーチカみたいになれないよ?」

鞠莉「そうそう、アイスでも奢るから。ね?」

ダイヤ「納得行きませんわーーーー!」

────────

~~~~~
善子『うーん……』

花丸『善子ちゃん、起きて!』

善子『あれ、ズラ丸?私インフルエンザで家にいたはずじゃ……それに私はヨハネよ』

花丸『何いってるの、今日はルビィちゃんの晴れ舞台でしょ?』

善子『ほぇ?』

千歌『ルビィちゃんが来たよ!』

梨子『凄い……とっても綺麗なウエディングドレス姿よ、ルビィちゃん』

曜『本当に綺麗だねぇー』

ルビィ『ふふ、ありがとうございます』

善子『ルビィが……花嫁姿?』

善子『あれ、それじゃあ相手は誰なの!?』

花丸『善子ちゃん本当にどうしちゃったの?────あ、来たよ!』

善子『あ、あれは……』



シーラカンス『遅れてごめん、ルビィ』タッタッタッ



善子『はぁーーーーーーーーーー!?』

善子『ちょ、ちょっとどういうことよ!?ダイヤさん!』

ダイヤ『あの方は我が黒澤家にもふさわしい、立派なお方ですわ。あの方なら安心してルビィを嫁がせることができます』ウンウン

果南『深海の過酷な状況にも耐えた彼なら確かに安心だね』

鞠莉『それも本場南アフリカのコモロ諸島出身なら問題ナッシングね!』

善子『う、嘘でしょ……?』

神父『それでは黒澤ルビィさん、シーラカンスさん。あなた方は病める時も健やかなる時も愛と忠実を尽くすことを誓いますか?』

シラルビ『はい、誓います』

神父『それでは、誓いの口づけを』

善子『や、やめてよ……』

シラルビ『……』ンーッ

善子『だ、ダメーーーーーー!』


~~~~~~~

善子「はっ!」ガバッ!

善子「……」ハァハァ

善子(そ、そうよね……もちろん夢よね……)

ルビィ「あ、善子ちゃん起きた?」ガチャ

善子「あれ、まだ夢を見てるのかしら……あんまり会いたいからかルビィが見えるわ……」ボーッ

ルビィ「夢じゃないよ?」

善子「え、……本当にルビィ?」

ルビィ「そうだよ?」

善子「な、何でここにいるの!?」

ルビィ「善子ちゃんのお母さんに鍵貸してもらったんだよ」

善子「いや、そういうことじゃなくて……来てよかったの?うつっちゃうかもしれないのに……」

ルビィ「インフルエンザの感染力が一番強いのは3日だからもうそこまで心配する時期じゃないよ。お姉ちゃんからお許しももらったしね♪」

善子「ダイヤさんが……よく許可してくれたわね」

ルビィ「そういえばお姉ちゃんから善子ちゃんに伝言があってね」

善子「何?」

ルビィ「うーんと、『心配で心配で仕方がないから早く良くなってわたくしに元気な顔を見せてくださいね!』って……」

善子「あのダイヤさんがそんなことを……」

ルビィ(細かい所忘れちゃったけど大体こんな感じだったよね)

善子「……あのね、ルビィ」

ルビィ「何?善子ちゃん」

善子「だから私はヨハネ……ってそれも大事だけど」

善子「私ずっとルビィに会えなくて寂しかった……嫌な夢も見ちゃって……」

ルビィ「嫌な夢って?」

善子「ルビィがね、私じゃない誰かと結婚して遠くへ行っちゃうの」

善子「みんなは祝福してるのに、私だけ祝えなくて……」

善子「どうすればいいかも分かんなくて、悲しくて、悔しくて」

善子「もう頭がパニックになって……」グスッ

ルビィ「善子ちゃん」

ルビィ「ルビィだってこの一週間ずっと寂しかったんだよ。善子ちゃんに負けないくらい」

ルビィ「でも、ルビィが元気なかったら善子ちゃんだって辛いだろうなって思って頑張ったつもりなんだけど結局全然だめだったよ」テヘヘ

ルビィ「だからルビィにも善子ちゃんは必要なんだ。絶対に他の人の所になんか行かないんだから」ギュッ

善子「ルビィ……」ウルッ

ルビィ「それじゃあさ、ここでやっちゃおっか?」

善子「何を?」グスッ

ルビィ「結婚式!」

善子「け、結婚式!?」

ルビィ「うん。もちろん簡単なやつだけど善子ちゃんが他の人とルビィの結婚式見て不安になったんなら今ここでルビィ達でやって安心させようかなって」

善子「そんな、いきなり結婚式だなんて……/////」

ルビィ「善子ちゃんは……嫌?」

善子「そりゃ、嫌じゃないけど……/////(もう、本当に私はルビィに弱いわね)」

ルビィ「やったぁ!」

善子「/////」

~~~~
ルビィ「それじゃあやるよ……」

善子「……」コクリ

ルビィ「貴方は、病める時も健やかなる時もルビィを愛することを誓いますか?」

善子「ええ、誓うわ」

善子「貴方は、病める時も健やかなる時もこのヨハネを愛することを誓いますか?」

ルビィ「誓います!」

よしルビ『それでは、誓いの口づけを』

よしルビ「……」チュッ

ルビィ「えへへ、/////」

善子「……/////」


────────
(数日後)

ダイヤ「それで、今週はルビィがインフルエンザで休みですわ」ビキビキ

千歌「あちゃー、今度はルビィちゃんかー」

梨子「先週元気なかったのってもしかしてルビィちゃんも具合悪かったのかしら……?」

曜「私達も本格的に気をつけなきゃねー」

果南「もしかして、ていうか十中八九善子がうつしちゃったんだよね……」

善子「うっ……」

ダイヤ「善子さん」

善子「は、はい!」ビクッ

ダイヤ「別に怒ってなどいないので安心して下さい。……そもそも、貴方の所へ行かせた私の責任です」ハァ

善子「そんな……ダイヤさんは悪くないのに……そ、そうだ!お見舞いの言葉ありがとうございました!すっごく嬉しかったわ!」

ダイヤ「はぁ……(何故あれで喜ばれるのかしら)」

ダイヤ「そうです、確かに怒ってはいませんが……果たして善子さんに会いに行っただけでうつるのでしょうか?例えばうつりやすいようなことをしたとか」

善子「え、えっと、その……/////」カーッ

ダイヤ「な、その反応!やっぱり何か……」

鞠莉「もちろん、ルビィと熱い夜を過ごしたのよね?」

善子「そ、そこまではしてないわよ!/////」

ダイヤ「そこまで、とはどこまではしたのですか?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

善子「ま、まずい」ソローッ

ダイヤ「待ちなさい!綺麗さっぱり吐かせて見せますわ!」ダッ

善子「絶対に捕まるもんですかーーーっ!」ダダッ

善子(だって、あの日の結婚式はルビィと2人っきりの思い出だもんね♪)



おわり

これにて終わりです。

なかなか流行る気配がないのですが少しでもよしルビが流行るようにこのシリーズを書いていきたいです。


それでは見てくださった方、ありがとうございました。


最後に

推しではないですが果南ちゃんセンターおめでとう!

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