提督「阿賀野、お疲れ様」【艦これ】 (34)
前書いたやつ↓
阿賀野「提督さん、お疲れ様です!」【艦これ】
阿賀野「提督さん、お疲れ様です!」【艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465492685/)
今回も地の文が少しだけあります
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477126123
阿賀野「はぁ…はぁ…はぁ…よし!鎮守府に通信をつないで…と」ピッ
提督「阿賀野、作戦はどうなった?」
阿賀野「提督さん!こちら阿賀野!敵母港空襲作戦、無事成功しました!相手の被害は甚大と思われます!」
提督「おお、よくやったぞ阿賀野!作戦は上手くいったようだな」
提督「あとは気をつけて母港に帰ってこい。帰りも油断せず安全にな」
阿賀野「わかりました!これより第二艦隊、帰投します!」
提督「了解、こっちも鎮守府で帰りを待っている」ピッ
提督「…ふぅ、80時間遠征はなんとか上手くいったか」
提督「この作戦には軽巡が必須だったからな。今回は阿賀野に任せてもらったが」
提督「全くあいつには頭が上がらん。なんだかんだで頼りになる奴だよ」
阿賀野「たっだいまー…あぁぁぁ~…」グッタリ
提督「お疲れ様。よく頑張ってくれたな」
提督「お前の活躍にはいつも感謝してるよ。本当にありがとうな」
阿賀野「えへへっ…」
提督「さーて今日は阿賀野が作戦成功させてくれたし」
提督「飲みにでも行くか!今夜、居酒屋にでも行くか?」
阿賀野「おおっ!提督さんのおごりー!?」
提督「当たり前だ。ここ最近のお前の戦果はかなり大きいし、ここはいっちょ労っておかないとな!」
阿賀野「やったやったー!提督さん太っ腹ー!」ピョンピョン
~~~
阿賀野「焼き鳥おいしー!」
提督「阿賀野、遠慮せずどんどん食っていいぞ!」
阿賀野「わーい!じゃあ…ゴボウ揚げと、唐揚げと、イカ焼きと、お刺身盛り合わせと鉄板焼きと軟骨とそれから…」
提督「はは、女の子らしくない重い料理ばっかりだな」
阿賀野「ふふーん!これを食わずして何が阿賀野型一番艦ってもんよー!」
提督「こいつ開き直りやがった」
阿賀野「ところで提督さんは何か頼まないの?」
提督「そうだな…じゃあ俺は焼酎をキジで。あとお水も頼もう」
提督「焼酎を…生で一気に…」グイッ
提督「飲み干すっ…!かーっ!喉が焼けるぜ!!」
提督「そして今度は焼酎の味がこびりついた口の中を水で潤す…このコンボがまた美味い!!」
阿賀野「提督さん、お酒結構いけるんだ?」
提督「いやーこれでも全然だぞ。隼鷹やポーラたちと比べりゃかなり弱い方だからな」
提督「あいつらと飲むといつもつぶされちゃって。酒の席での俺の立場はもうズタボロよ」
阿賀野「その人たちと比べるのはちょっと間違ってるんじゃないかな…」
提督「そうだ阿賀野、お前も焼酎飲むか?」
阿賀野「えっ?」
提督「せっかく居酒屋に来たんだしな。ちょっとだけどうだ?」
阿賀野「いや、いいよ、私は…」
提督「何言ってるんだよ、お前梅雨の時にワイン飲んでただろ。それよりアルコールちょっと強いだけだからいけるって!」
阿賀野「えーと、阿賀野は未成年だし、公共の場で飲むのはあんまり…」
提督「艦娘に年齢なんて関係あるかってんだ!いいから飲め飲め!」グイグイ
阿賀野「わぁ、やめて!提督さんやーめーてー!!」
※アルハラは犯罪なので真似しないでね
阿賀野「うわーい…焼酎美味しい…」フラフラ
提督「しまった、飲ませすぎた…」
提督「とりあえずなんとかして鎮守府に連れて帰ろう。阿賀野、動けるか?」
阿賀野「ばかにしないでぇ…あがのはさいしんえいなんだからぁ…」クラクラ
提督「駄目みたいだな…」
提督「仕方ない。阿賀野、掴まれ。鎮守府まで歩くぞ」
阿賀野「ふぁーい…」ヨタヨタ
提督「無事に鎮守府に着いた。ほい、水」
阿賀野「ふぅ…ありがと、提督さん」ゴクゴク
提督「夜風に当たって酔いが少し抜けたか。調子はどうだ?」
阿賀野「なんとか大丈夫よ…だけどお酒を無理矢理飲ますなんてひどいっ!」
提督「ごめんな阿賀野。とりあえず怒る元気があるくらいには大丈夫でよかった」
阿賀野「でもまだアルコールが体に残ってる気分…ぽかぽかして変な気持ち…」
提督「酒とはそういうもんだし仕方ないさ」
阿賀野「うえー…」
提督「さて、今日はもうすっかり遅くなっちゃったしあとはお風呂に入ってゆっくり眠りなさい」
提督「明日はお前は休暇にしてあるから。昼まで眠っててもいいぞ」
阿賀野「ありがとー。おやすみ、提督さん」
提督「おやすみ、阿賀野」
阿賀野「お風呂はいろっと」
阿賀野「もう夜遅いし誰もいないか。さっと入ってすぐ出よっと」
阿賀野「よっ…」チャプ
阿賀野「…」
阿賀野「あれ…?」
阿賀野「なんだか、体中が痛く…?」
阿賀野「…ううっ!?何これっ…!」
提督「はぁ、阿賀野のやつ…」
提督「あいつ執務室に着替え忘れやがって…風呂まで届けないと」
提督「阿賀野?更衣室にいないよな?入るぞ?」
提督「阿賀野ー!お前着替え忘れてたからなー!ここ置いとくぞー!!」
阿賀野「て、提督さん!そこにいるの!?」
提督「おう、だからお前の着替えを届けに…」
阿賀野「助けて!!体中が…痛くて動けないの!」
提督「え!?なんだって!?」
提督「阿賀野!」ガラッ
阿賀野「はぁ、はぁ…っ!提督さんっ…!」
提督「ぬおっ!?」ビクッ
提督(しまった…悲鳴が聞こえたからつい飛び込んでしまったが…!)
提督(ここは女風呂だった…!俺の目の前に、タイルの上にうつ伏せで倒れている全裸姿の阿賀野が!)
提督(その身体はムチムチでありながらも肢体は整ったバランスが保たれており、そんな女の子が恥ずかしそうに手でお尻を隠しながら、不安そうに助けを求める目でこっちを見ている)
提督(やばいな。正直、興奮する)
提督「…ってそんなこと考えてる場合じゃない!どうした阿賀野!」
阿賀野「ごめんなさい…!なんだか急に全身の激痛が止まらなくなって…!」
阿賀野「溺れないようになんとかお風呂からは這い出せたけど、痛みで足腰も立たなくて、それで…!」
提督「わかった!とりあえず起こすぞ、阿賀野」
阿賀野「あ…提督さん」
提督「なんだ?」
阿賀野「まずはタオル…持ってきて欲しいかな…」
提督「う…すまん」
提督「タオルだ、これを体に巻けば大丈夫だぞ」
阿賀野「ふぅ…ごめんね提督さん」
阿賀野「悪いんだけど、次は私を更衣室まで連れてってくれる?」
提督「ああ、任せろ。こんな蒸し暑いとこにいたら体が持たないもんな」
阿賀野「お願いね、提督さん」
提督「抱っこするぞ…よっ」
阿賀野「ん…お姫様抱っこなんて、結構大胆ね…」
提督「言ってる場合か…それじゃ行くぞ」
提督(こいつ、なかなか重いな…)
提督(さて、阿賀野を風呂の外に…)
提督(ん…?)
提督(なんてこった…考えなく抱きかかえてしまったせいで、阿賀野の馬鹿でかいおっぱいが俺の目の前に!)
提督(それだけじゃない。阿賀野タオルの巻きが不十分なせいか、布が少しずつズレていって、いけない所がもう少しで露出しようとしている!)
提督(このままでは見えてしまうのは時間の問題だ!)
提督(とりあえず視線をそらして…ってあああ!?)
提督(うっかり下半身を見てしまった…これ本当にまずいぞっ!!)
提督(阿賀野の太ももを隠しているタオルが少しずつ捲れ上がってて、果実以上に大切なモノがあとちょっとで見え…っ!!)
提督(くそ!ええい沈まれ俺!冷静になれ!)
提督(阿賀野は苦しんでいるんだぞ!それに対応しなくて何が提督だ!)
提督(欲望の暴走を抑えろ、阿賀野の安静を最優先に、浴室を脱出しないと…)ガラッ
提督(なんとか更衣室まで戻れた…)
提督「長椅子がある…ここに寝かせていいか?」
阿賀野「うん、大丈夫…」
提督「やれやれ、どうしたんだ阿賀野。急に体が痛いとか…」
阿賀野「私にもわかんないよ…ほんとに急だったもん…」
提督「急って…そんな馬鹿な」
提督「原因があるだろう、何か心当たりがあるんじゃないのか?」
提督「例えば…お酒とか?」
阿賀野「えっ?お酒で身体って痛くなるものなの?」
提督「待ってろ。ちょっとgoogleで検索してみるから」ポチ
提督「急性アルコール筋症…?」
阿賀野「え?何それ?」
提督「えっと…急な運動のあとに大量にお酒を摂取するとごくまれに生じる病気らしい。どうやらその運動したところにものすごい激痛が走るという症状が出るとか」
阿賀野「それ、私の今の症状と一緒だ」
提督「そういえば阿賀野は80時間遠征で全身を酷使して、そのあとにたくさん焼酎を飲んだから、それで動けないほどになってしまったんだな」
阿賀野「えっ!それってほとんど提督さんのせいじゃないの!!」
提督「…ごめんな、居酒屋で無理矢理飲ませちゃって…」
提督「だが安心しろ。特効薬も存在するらしいぞ。ミネラル豊富なポカリスウェットを飲めばかなり早く痛みが治まるようだ」
提督「ちょっと持ってくるから待ってろ、すぐに楽にしてやるからな…」ダッ
提督「ほら持ってきた。飲め」
阿賀野「うん、貰うね…」ゴクゴク
~30分後~
阿賀野「…だいぶ楽になったよ。動けそう」
提督「本当か!よかった!」
阿賀野「一時はどうなるかと思っちゃった…本当にどうしようもないくらいの痛さがあったんだもん」
阿賀野「もうっ…提督さんがあの時お酒を飲ませたせいでこんなことになったんだから!反省して!!」
提督「う…それは本当に心の底からすまないって思ってる…」
阿賀野「でも無理矢理飲ませた責任は取ってもらうんだからね!」
提督「責任…?まさかまた高級料理店にでも連れてってたらふく食わせろとでも言うのか…?」
阿賀野「いや私はそこまで意地汚くないから!」
提督「じゃあ、なにをご所望で…?」
阿賀野「うーん、そうだね…」
阿賀野「じゃあそうだ、私をマッサージして!マッサージ!!」
提督「えっ?マッサージ?」
阿賀野「確かに時間経過で激痛はとれたけど、まだちょっとの痛みは残ってるし」
阿賀野「それに私、今日の任務で筋症になるくらい疲れてるみたいだし…」
阿賀野「だから疲れを取るためにマッサージしてよね、提督さん!」
提督「え…俺が?阿賀野を?」
阿賀野「他に誰がいるっていうの」
提督「お、おう…」
阿賀野「じゃあ、ここでもうやっちゃおう!」
阿賀野「この椅子に寝っ転がってるから。好きなようにしてね」
提督「あっ、うん…」
提督(い…いいのか!?本当にそれでいいのか阿賀野!?)
提督(女子更衣室で、肌を露出した無防備な女の子に、男がマッサージなんて…何のプレイだよ…!)
提督(理性が吹き飛んじまうよ!マジでやばい!)
提督(いや待て…落ち着け俺)
提督(阿賀野は今日の任務で頑張ったんだ。そして俺はそんな阿賀野に無理矢理酒を飲ませて苦しい思いをさせてしまったんだ)
提督(そうだ…彼女の努力と辛さを下心で踏みにじるなんてできない)
提督(邪念よ去れ…一旦深呼吸だ…リラックスリラックス…)
提督(…よし行くぞ、阿賀野!俺のテクニックを見せてやる!!)
提督(マッサージの…始まりだ!!)
提督は阿賀野の疲れを吹き飛ばすべく、うつ伏せになっている彼女の目の前に立つ。
さっそく彼女の身体を守っているタオルを背中が露出するようにこれを広げてみる。
マッサージは直接肌に触って揉んだ方が効果があるらしい。
その情報をもとに、まずは阿賀野のタオルを剥いでみたのだが…
提督「!?」
阿賀野「?」
ここで問題発生。そういや阿賀野は今、タオルの下には下着も何もつけてないんだった…!
大きなお尻が提督の網膜に焼き付いてしまう。こんなセクシーな…いい意味でトラウマものだ。
急いでひん剥いたタオルを元に戻す。
阿賀野「どうしたの、提督さん?」
提督「その…えっと…パンツをだな」
阿賀野「ふぇ…ああっ!?」
本人も気づいたようだ。危ないところだった。このまま黙って揉んでたら提督は憲兵のお世話になるところだった。
阿賀野にパンツを穿いてもらって再びマッサージを開始。気を取り直してタオルを捲る。
今度はちゃんと真っ白なパンツが阿賀野の秘部を守っていた。隠れてしまったのは残念だけどこれで一安心。
…しかしお尻のお肉がパンツに食い込んでいて、これはこれで逆に性的なのだが我慢するしかない。
あと背中にブラジャーのヒモと思われる部分が見当たらなかったりする。阿賀野は今、ノーブラ…?
提督「なぁ、阿賀野」
阿賀野「なーに、提督さん」
提督「阿賀野はパンツは見られてもいいのか?」
悪い気持ちを少しでも払おうと、阿賀野に会話をふってみる。
阿賀野「もちろん下着でも恥ずかしいよ。でも生で見られるよりかはマシだもん」
提督「そっか」
阿賀野「それに提督さんならいけない一線は越えないってわかってるし。さっきもパンツつけてないの教えてくれたでしょ。だからこんな姿でもマッサージなんて任せられるの」
提督「…」
少し照れを混じらせながら提督の質問に答える阿賀野。
そうか。阿賀野はこんなにも自分のことを信頼してくれていたのか。
邪念まみれで阿賀野をマッサージしようとしようとしていたが、少しだけ我に返る。
提督(恥ずかしい…阿賀野がそんな目で俺を見てくれてたなんて。なのに俺はさっきから阿賀野を性的な目で…)
提督(けど信頼してくれてたのは嬉しいな…ここまで言われると、ちょっとドキドキする)
提督(もうヘンなこと考えるのやめよう。俺は阿賀野の疲れを癒すんだ)
提督は素直に信頼されていることに喜ぶことで邪な感情も振り払うことに成功した。
そして今度こそ、阿賀野の身体へと手を伸ばすのだった。
阿賀野の背中だ。女の子らしい華奢さと兵士らしい力強さを持った、なんとも美しい背中だ。
そこへそっと手をかけてみる。…うん、阿賀野の肌はすべすべしててとても気持ちがいい。
だらし姉とか言われてる彼女だがやはり若い女の子と変わりないのだ。しっかりと気が使われてある美しい肌だ。
しかしいつまでもこの肌の触り心地に善がってるわけにはいかない。阿賀野がマッサージを待っている。はやく始めなくては。
マッサージのコツは握力に頼らないように、体重をかけるようにすればいいんだっけ
提督「行くぞ、阿賀野」
阿賀野「ん…」
まずは肩の近く。艦娘は鉄の塊をかついで海に出ているんだ。ここへの負担は半端ではなく大きいものだろう。
丁寧に、それでいてコリがほぐれるようパワフルに、指を阿賀野の肩へ喰い込ませる。
阿賀野「うっ…!んっ!」」
阿賀野は男性特有の粗くて力強い指使いに思わず気持ちよさそうな声を出してしまう。
肩と首のちょうど中間地点の辺り。ここはすっかり固くなってしまっており、揉むとゴリゴリと鈍い音が指を伝って響いてくる。
阿賀野はこんなに身体を酷使していたのか。少しだけ力を上げてそこを重点的に揉むことに。
阿賀野「いっ…くっ!痛っ…!」
阿賀野「そこ…!いいよっ!気持ち…いいっ!」」
一定のリズムを刻むように、優しく強く。
そうすることで阿賀野の頭の中は痛気持ちいいという単語に支配され、一気に極上の快楽へと落ちていくのだ。
上がる提督の指のペースにすっかり身を委ねてしまう。
提督は阿賀野がさらに気持ちよくなれるように、しばらく肩をを執拗に揉み続けた。
阿賀野「ふぅ…ふうっ…」
肩をしばらく揉んだので、今度は手を首の方へと滑らせる。
首には意外と色んなツボが存在している。首のツボは肩こりにかなり効くツボが揃っていたりするのだ。
きっと疲れた阿賀野にはよく効いてくれるだろう。
提督は阿賀野の細い首にあるそのツボをめがけて指を絡みつかせた。
阿賀野「え?そこ…ひゃっ!?」
首という思わぬ場所を触られた阿賀野は、今度は少し間抜けな悲鳴を漏らしてしまう。
提督はそれに構うことなく、とりあえずうなじの部分を揉んでみることに。うなじの部分にはツボがあり、また骨があってこれがなかなか揉みやすい。
リズミカルに、テンポよく。力を込めすぎないように、優しい手つきで…。
ちなみにそのほぐしている手はすっぽりと阿賀野のさらさらしっとり髪に包まれおり、提督もこれまた気持ちよく感じている。
阿賀野「あっ…ちょっ…くすぐったいっ…」
阿賀野「でも、気持ちいいよ…もっと、もっとしてぇ…そこ…!」
阿賀野は先ほどの痛気持ちよさとはまた違う快楽と癒しを感じ、提督の指使いの虜になってしまう。
提督もこの部分をもっと揉みたいと思ったのだが…
しかし首というのは人体で最もデリケートな部分の一つ。揉みすぎて逆に負担になってしまわないよう、首部分へのマッサージは少しでいい。
提督はそう判断して、首から手を離して今度は背中と腰へと目標を定めた。
背中と腰へのマッサージ。
ここは身体のバランスを取るのに大切となる部分であり俗にいう体幹と呼ばれる部分である。
ここに疲労が溜まってしまうと身体は思ったようにバランスが取れず、戦闘では命中率低下などの可能性が出るかもしれない。
阿賀野は特に今日は長時間遠征でここへの疲労は限界に近いと思われる。ならば早く揉みほぐしてあげなくては。
まずは肘を使って、パワフルな刺激を与えるマッサージをやってみる。
力と体重を込めて全身を押し付けるというような、攻めのマッサージを阿賀野に仕掛ける!
阿賀野「ぐうッ…ああっ!?」
しかし痛々しい声をあげられ、慌てて力を入れるのをやめる提督。
提督「すまん、痛かったか!?」
肘を引っ込め、急いで提督は阿賀野の反応を伺ってみる。
マッサージなのに傷つけるなんてことがあってはならない。
力加減を間違えないよう、互いのコミュニケーションは大切だ。
阿賀野「ううん、今くらいがちょうどよかった」
阿賀野「これくらいの強さがいいの…背中全体に、万遍なくお願いね」
ひとまず心配が杞憂だったことに安堵する。阿賀野に言われた通り、再び肘での背中へのマッサージを開始する。
ぐーっと、ぐーっと…痛すぎないように相手を気遣いながら押していく。
背中の上部、下部、腰部、それから臀部も忘れずに揉み上げた。
…実は、肘と阿賀野の肌がこすれるたび、ちょっと気持ちよかったのは内緒だ。
肘の揉みが終われば今度は指を使った揉み…すなわち指圧を行う。
ピンポイントでツボを押すことにより、より疲労を抜いてもらうという寸法だ。
まずは腰を狙って阿賀野に親指をくっ付ける。
そしてその部分をぎゅーっと丁寧に、指で皮膚をこねくり回すように
またそれを全身にくまなく、ツボをよーく狙って…
阿賀野「…あ…ふぅ…」
阿賀野「んっ…上手だね、提督さん…体に力、入んないや…」
ツボを押さえるときは力を入れすぎないようにするのがコツである。
優しく優しく。焦らずにゆっくり揉みほぐし。だんだん阿賀野の疲労が抜かれているのをイメージしながらマッサージ。
阿賀野「あれ…提督さん…私、なんだか眠たく…」
どうやら先ほどの強烈な刺激とは正反対の優しい気持ちよさに、阿賀野は今度はうとうと眠たくなってきたようだ。
眠たくなるのはマッサージが効いている何よりの証拠。癒されているという大の証だ。
より癒されてもらうように、提督はさらに力を弱めて与える刺激を落とす。
背中を撫でられているような感触に、阿賀野は次第に瞼が重たくなっていく…。
提督「阿賀野、まだ起きてるか?」
阿賀野「なんとか…」
提督「目を閉じててもいいぞ。寝たら起こしてやるから」
阿賀野「うん…起きれなかったらごめんね…」
肩、首、背中と腰と来たら最後は脚のマッサージを行う。
脚は体重を支えている最も疲れの溜まりやすい部位だ。ここも忘れずにしっかりとほぐしてあげたい。
まずはふくらはぎから。手で包み込むようにがっしりと掴む。
阿賀野「あ…」
しかしこのふくらはぎ…柔らかいがすごく硬い。筋肉でパンパンになっている。
想像するだけで彼女がどれほど疲労が溜まっているのか、手に取るようにわかる。
掴んだその手を動かし、硬くなった筋肉を柔らかくする作業に入ろう。ふくらはぎは力を入れすぎないよう、優しく。
揉むと筋肉がむにむにとして触り心地がいい。
阿賀野の足に癒しを、血行が良くなるのを想像しながら、上から下に向かってほぐす。
阿賀野「ふえあ…ん…」
提督「阿賀野、よだれ出てるぞ」
阿賀野「え…しょうがないじゃん…眠いし、気持ちいいんだもん…!」
ふくらはぎも揉み終わり、とどめは足の裏へのマッサージだ。
足の裏には全身に伝わる様々な神経が通っていると言われている。
足の裏こそがマッサージの真髄だと言っても過言ではない。ここは優しくではなく、力を入れて押さえなくてはならない場所だ。
ここへのマッサージは提督の全身全霊の力を込めてパワフルに仕上げる!
握りこぶしを作り、足の土踏まずの内側…疲労のツボ目掛けて押し付ける。
阿賀野「いいっ…!?んぅああっ!!」
久しぶりに強い刺激を与えられ、思わず体を跳ねさせる阿賀野。
それも当然だ。阿賀野の疲労は莫大なものであり、疲労のツボなんて押されたら痛いっていうレベルではない。
しかもその痛みは苦痛の痛みではなく、快楽の痛みとして阿賀野の足から全身に走る。
提督はもちろんその場所だけでなく、かかとや足の裏まで、様々な部位を押しあげる。
阿賀野の全身から、疲労がどんどん抜けていく…
阿賀野「はぁ!ああうっ!んんっ!」
阿賀野「いいよ、提督さん!もっと、もっとぉ!!」
痛さと気持ちよさ、疲労感と眠気。色んな感覚が阿賀野を襲う。
マッサージをされるのはこんなにも気持ちよかったのか、幸せの絶頂だ。
いつまでもこうされていたいと思いながら、阿賀野は提督からの労いを受け続けるのであった。
眠気も快楽も限界に達し、とうとう阿賀野の意識が遠のいていく。
彼女はこのまま、夢の世界へと落ちていくだけであった…
…
……
………
提督「…ふぅっ」
提督「終わったぞ、阿賀野」
阿賀野「…」
提督「…阿賀野?おい?」
阿賀野「…すぴー…すぴー…」
提督「起きろー」ツンツン
阿賀野「zzz…」
提督「ありゃ起きないな…爆睡しちゃったか…」
提督「阿賀野を部屋に戻してやりたいが」
提督「もう夜も遅いし、能代たちも寝ちゃっただろうし…」
提督「流石に黙って勝手に能代の部屋に入るのも悪いしな…どうしたものか」
提督「しょうがない、ここは俺の部屋で寝かせよう」
提督「俺はまぁその辺で眠ればいいし。悪いが阿賀野には辛抱してもらおう」
【翌日】
阿賀野「うーん…むにゃ」
阿賀野「マッサージの途中で寝ちゃった…あ…服もタオルのまま…」
阿賀野「ここどこだろ…ふああ…」
提督「ZZZ…」
阿賀野「えっ、提督さん…?」
阿賀野「そっか、ここ提督さんの部屋なんだ。風邪ひかないよう連れてってくれたんだ」
阿賀野「提督さん、私がベットで寝れるように、気を使って床で寝てくれてる…」
阿賀野「えへへ…ありがとね、提督さん」ナデナデ
阿賀野「とりあえず私は起きたし、提督さんを戻してあげよっと」
阿賀野「抱くよー。よっ…」
提督「z…」
阿賀野「このままベッドまで運んで…」
ジリリリリリリリリリ!
阿賀野「!?」ビクッ
阿賀野「な、何!?」
提督「ぐ…目覚まし時計…」
阿賀野「ああ、アラームかぁ、びっくりした…」
提督「止めなきゃ…どこだ…?」ガシッ
阿賀野「っふぇ!?提督さん!?どこ触って!?」
提督「ん…スイッチ…どこ…?」ゴソゴソ
阿賀野「きゃっ!ちょっと待って!それ私のタオル!」
提督「なんだ…?スイッチ押しても止まらない…」クリクリ
阿賀野「あんっ!?そこスイッチじゃなくて私の…っ!!」
提督「くそ…止まれ時計!」グイッ
阿賀野「ちょ、きゃああああ!?」
スルン
阿賀野「あ…」
提督「むにゃ…あ?」
提督「あ、あれ…阿賀野、お前、は、はだか…」
阿賀野「…てっ…!」
阿賀野「…提督さんの…!」
阿賀野「ばかあああああああああああああああああああーーーーーっ!!!!」パシーン
提督「どわあぁぁぁ!!!!」
おしまい
前回よりかは上手く書けたはず…
依頼いってきます
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