モバP(以下P)「どうしたんですか藪から棒に」
夏美「この間葵ちゃんが秋野菜のカレーを皆に振舞っていたじゃない?あれ以来カレーが食べたくてしょうがないのよ」
P「じゃあ作ればいいじゃないですか」
夏美「カレー1人前なんて器用に作れないわよ。それに、ほら……」
P「あぁ、食欲の秋だからついつい食べ過ぎたって訳ですか」
夏美「そんなストレートに言うことないじゃないの」ムー
P「カレーが食べたい、でもカロリーが気になる……。夏美さん、今度のオフに予定はありますか?」
夏美「え?今の所無いけど」
P「なら僕が作ってあげますよ、ヘルシーなカレーをね」
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数日後
P「さて、では調理開始といきますか」
P「夏美さん、カレーの具と言えば何を思い浮かべますか?」
夏美「えーっと、豚肉に人参・ジャガイモ・玉ねぎかしら?」
P「そうですね。でも玉ねぎ以外はカロリー高めなのでメンバーからは外れてもらいます」
P「まずお肉ですが、ヘルシーさとジューシーさを兼ね備えた鶏もも肉。皮も剥いでカロリーダウンさせます」
夏美「これを一口大に切るのね?」
P「野菜は玉ねぎ・キャベツ・トマトにパプリカ、それにシメジです。シメジは輝子おすすめの一品です」
P「味付けにはカレー粉・おろしにんにく・酒・ブイヨン・オリーブオイルに塩コショウを使います」
夏美「ルーは使わないの?」
P「カレーのカロリーの高さの一因はルーですからね。小麦粉を使わないだけでかなりのカロリーダウンになります」
P「んで、合わせた具材をこのタジン鍋に入れて火にかけます」
夏美「それって鍋だったのね。随分と変わった形をしてるけど」
P「これは北アフリカで使われている土鍋なんですよ。水を使わずに野菜の水分のみで調理出来るので水が貴重な地域ならではの調理器具と言えますね」
P「これを使って蒸すことで、油で炒める必要が無くなるので止めのカロリーダウンになる訳です」
夏美「蒸してる時間が待ち遠しいわね」wktk
P「因みに1人前約230キロカロリーです。250gのライスと合わせてもおよそ630キロカロリーです」
夏美「たったそれだけ!?」
P「あくまで目安ですけどね。さぁ、米も炊きあがりますし食べるとしましょう」
夏美「うーん、この香りはプネー国際空港を思い出すわね~」
夏美「あむっ。……ねぇ、このカレー砂糖なんて入れてないわよね?」
P「当り前じゃないですか。これは野菜の甘みです。蒸し煮にしたので尋常じゃなく野菜の甘みが出てるんですよ」
夏美「キャベツやパプリカのシャキシャキした歯ごたえも堪らないわね~」
ピリリリリリリ
P「おっと電話が。少し席を外しますね」
夏美「ハムッ、ムグッ。この美味しさ、無限に食べれる自信があるわ!っと、ライスが空だわ」
……少し位なら、平気よね?
P「いやぁ、遅くなって済みませ……って炊飯器の中身が空!?ちょっと夏美さん!!」
夏美「テヘッ♪」
P「せっかくあの手この手でカロリーを減らしたのに、食べすぎたら意味が無いじゃないですか!」
夏美「こ、このカレーが美味しすぎるからよ。仕方ないじゃない」
P「はぁ、しょうがないですねぇ」
夏美「ごめんね?」
P「夏美さんにはマストレさんの『地獄の特訓』を受けてもらいましょう」
夏美「……え?」
P「余分なカロリーは適度な運動で消費する、実に健康的じゃないですか」
夏美「それって己の限界を突破するってやつでしょ!?全然適度じゃないじゃない!!」
P「人の夕食分まで食べたんですからそれくらい覚悟してもらいますよ!」
夏美「それって要は食べ物の恨みじゃない!夕食くらいなら奢るわよ!!」
P「恨むんならあなた自身の食欲を恨んでください!!」
夏美「そんなぁ~」
終わり
お、思っていた以上に短かったorz
今回出した『タジン鍋の野菜たっぷり蒸しカレー』は、cv.武内駿輔が似合いそうな男子高校生・紺田照くんが主人公のお料理マンガ『紺田照の合法レシピ』第2話 スパイシーなケツモチに登場するレシピです。
紺田照の合法レシピはニコニコ静画で1,2話と最新話が無料で読めるので興味を持ったらチェックしてみて下さい。
それでは失礼します。
某カレールーの裏に書いてある作り方読んだら豚肉だったんだ、すまぬ
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