八幡「よう」留美「……」 (31)
八幡「またこんなとこで飯食ってんの?」
留美「…うるさい」
八幡「お前もそろそろ友だち作れよ?そんなんじゃつまんねぇだろ毎日」
留美「その言葉、そっくりそのままお返ししますけど」
留美「先生」
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八幡「俺別に友達いないわけじゃないぞ?」
留美「へぇ…。じゃあどうしてこんなところでお昼ご飯食べてるんですか?」
八幡「それは……その……」
留美「つまらない見栄ははらない方がいいですよ」
八幡「違う!アレだ。ここは結構思い出の場所だから…」
留美「そういうことにしておきます」
八幡「………」
スパーン スパーン モットアツクナレーーー
八幡「…テニス部、活気あるな」
留美「それはまぁ、一応強豪校ですし」
八幡「鶴見は何か部活やってんのか?」
留美「いいえ」
八幡「そっか。何かやる気とかないの?」
留美「あったとして、それを先生にいう義理はないです」
八幡「だよなぁ」
留美「………」
八幡「…………」
留美「…こっち見ないでくれませんか?」
八幡「いや、その弁当って親に作ってもらってんの?」
留美「自分で作ってますけど」
八幡「へーそうなんだ。すげぇな」
留美「別に凄くないです」
八幡「俺の分も作ってくれない?」
留美「殴りますよ?」
八幡「……すまん」
八幡「ふー、食った食った」
留美「…………」(本を取り出す)
八幡「……太宰?」
留美「…………」ペラペラ
八幡「……じゃ、また明日な」
留美「…………」
【教室】
「でさー」
「それマジ?」
留美「そこ、私の机」
「…えっ、あ、ごめん」
「今どくわ….」
留美「………」スッ
「で、やっぱりあれがさー!」
「ホントすげぇな」
留美「………いい加減黙れよ」ボソリ
「人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣に当たるのが、各人の性情だという」
留美(……眠い)
「…こら、鶴見!寝るな!」
留美「!?は、はい…」
……クスクス クスクス ドンマイー
留美「…………うるさいって言ってるでしょ…」
「起立、礼」
「さようならー」
留美(……やっと帰れる)
「帰りサーティワン寄ってく?」
「それいい!いこいこ!」
「待って、今日ミスド100円っぽいよ!?」
「それマジ!?なぁなぁ俺も行っていい?」
「失せろ変態」
留美「……浪費お疲れ様」
【昼休み】
留美「………」
八幡「おっ、いたいた。隣座るぞ」
留美「はぁ」
八幡「そんな露骨に嫌そうな顔すんなって…」
留美「だったら毎日毎日声かけてこないでください」
八幡「そんなに嫌なんだったら食う場所変えればいいのに…」
留美「………」
留美「…なんで、私が先生なんかのせいで場所を変えなきゃいけないんですか」
八幡「ははは、そりゃそうだ」
留美「……………ちっ」
八幡「…なぁ、鶴見」
留美「……なんです?」
八幡「お前、どうして1人になろうとするんだ?」
留美「…は?」
八幡「いや、お前顔は可愛いだろ?」
留美「セクハラで訴えますよ」
八幡「褒めたのに!?」
留美「気持ち悪いんですよ」
八幡「ひでぇ……いやほら、お前くらいのレベルだったら、普通にしてたら友達くらい出来るだろ」
八幡「俺から見たら、無理やり一人になろうとしてるようにしか見えないんだわ」
留美「……」
留美「……面倒くさいから」
八幡「面倒くさい?」
留美「嫌われないように、飽きられないように、ずっと『友だち』の顔色を伺い続けなきゃいけない。他人と協調するために、自分を殺さなきゃならない。そこまでしても、友だちといて、そんなに楽しいわけじゃない」
八幡「……まぁ、わかんなくもないけどな…」
留美「それに……」
留美「壊れるときは、一瞬」
八幡「……昔、なんかあったのか」
留美「……別に。何もないですよ」
八幡「……………」
留美「何があったわけでもない。きっかけがあったわけじゃない。人付き合いなんてデメリットしか生まれないって、ふとそう思っただけ」
八幡「……本当に、そうか?」
留美「本当の本性。嘘はついてない」
八幡「………そっか。わかった」
八幡「……よし」
留美「……?」
八幡「鶴見、お前部活やってないんだよな?」
留美「はい」
八幡「じゃ、決まりだな」
留美「なに、何かすごく嫌な予感が……」
八幡「鶴見留美、お前は今日から、奉仕部の部長だ」
本日は終わりになります
るみるみが好きで建てただけのスレです
このSSまとめへのコメント
違和感しかない
>八幡「……昔、なんかあったのか」
八幡は留美のことを覚えてないのか?
覚えてないふりをしてるとは考えにくいし
世界線が違うんだろ
設定がいまいち掴めない…