みほ「隊長格付けチェックです!」 (102)


よろしくお願いしマウス


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みほ「戦車道のPR?」

杏「うん、文科省と連盟にスポンサーが入って戦車道のPRをしたいんだって、んで、この前の大学選抜戦で活躍した各校の隊長達に是非出てもらいたいって話なんだよ」

みほ「そんな!私なんかで…」

杏「まー西住ちゃん以外にも他のメンバーもいるし、PRっていってもバラエティみたいなモンだって話だから、気軽にやってみてよ」

みほ「は、はぁ」

桃「いいか!西住!バラエティとはいえお前は我が大洗の代表だからな!くれぐれも忘れるなよ!」

杏「かーしまー」チラッ

桃「!?」ビクッ

柚子「もー、桃ちゃん、プレッシャー与えないの」

みほ「と、とりあえず頑張ります」



― 都内某所スタジオ


みほ「なんだか緊張するなぁ」

まほ「みほ、久しぶりだな」

みほ「お姉ちゃん!」

ダージリン「御無沙汰しております、みほさん」

ケイ「ハーイ!なんだか楽しいことになりそうね!」

カチューシャ「わざわざカチューシャ様が来てやったんだから退屈はさせないで欲しいわ!」

アンチョビ「ノリと勢いのアンツィオとしては来るしかないだろう」

西「我が知波単も誘われれば突撃あるのみです!!」

ミカ「出ればいいってものじゃないんじゃないかな」ポロン

アンチョビ「と言いつつ、この場にいる継続もノリはいい方だよな」

みほ「みなさん!!お久しぶりです!」


蝶野「はーい、みんな揃ったわね!!」

理事長「やあやあ、どうも」

役人「……」



みほ「あ、あの今日はどういう風にすればいいのでしょうか?」

まほ「たしかに、我々はPRという事で集められただけで詳細までは聞いてはいないのだが」

蝶野「オッケー、焦らないでね。今から今回の趣旨とルールを説明するから」

みほ「る、ルール?」

理事長「では辻くん、お願いね」

役人「……」

みほ「」ゴクッ


役人「本日はお集まりいただきありがとうございます。皆さんもご存じのとおり、世界大会、プロリーグ発足と益々活気を帯びる戦車道において、その中でも特に人気の高い、高校戦車道ですが…」


役人「…ですが!!様々な高校が入り乱れる中、果たして本当に一流の高校はどこなのかを!!はっきりさせるべく、本日は先日の大学選抜戦でご活躍をされた一流の!!いや!超一流の!!隊長がたにお集まりただきました!!」


まほ「…みほ、この人はこういう話し方なのか?」ヒソヒソ

みほ「…ちがうと思うよ」



役人「これから、一流の隊長の皆様には1チーム2人の計4チームに分かれていただき」

役人「我々が用意した2つの物を比べていただきます。一方は一流の皆様にはわかって当然の一流の物を!、もう一方はその一流を模した物あるいは価値の低い物をご用意いたしました」

役人「一流の皆様には一流の方を選んでいただき、A、Bどちらかの部屋に入ってお待ちいただきます。そして最後に私が入った部屋の方が正解の一流となります」


ケイ「ワオ!シンプルだけどエキサイティングなゲームね!!」


役人「一流の皆様には赤子の手をひねるよりも簡単なゲームですが!!もしも!!万が一にも!!不正解の場合にはそれに応じたご対応をさせていただきます!」



『一流隊長』→『普通隊長』→『二流隊長』→『三流隊長』→『無能』→『乗せる価値なし』



理事長「こんな風になっちゃうんで是非とも一流の隊長をキープしてね」



役人「では早速チーム紹介をさせていただきます!!」


役人「まずは大洗女子学園より西住みほ様、黒森峰女学園より西住まほ様のチーム『西住流』!!」


みほ「よ、よろしくおねがいします!」

まほ「よろしくおねがいします」キリッ

役人「今年度の優勝校に優勝常連の強豪校を率いるお二人!まさに一流の流派の一流の隊長でございます!」

みほ「そ、そんな私なんて、みんなのおかげで優勝できただけです」

まほ「西住流に後退はない。それが例えゲームだとしてもだ」キリッ

役人「おお!流石。御謙遜でも自信に満ちた発言でも一流の西住様達はおっしゃることが違いますね」ニヤニヤ

みほ「お姉ちゃん、あんまり強気な発言は…」


理事長「最後まで、その勢いでいられるように頑張ってね」



役人「続きましては、プラウダ高校よりカチューシャ様、サンダース大学付属高校よりケイ様のチーム『冷戦』になります!!」


カチューシャ「こんなゲーム、カチューシャにはお茶の子さいさいよ!」

ケイ「ハーイ!やるからには全問正解目指して頑張るわよ」

役人「昨年度の優勝校に高校戦車道最大の戦車数を誇るマンモス校、まさに実績と規模で文句なしに一流のお二人でございます!」

ケイ「そういえば、今日は一緒の副隊長サンの肩車はなくてもいいの?」

カチューシャ「カチューシャ一人で活躍するところをしっかりと見せなければいけないから、ノンナは見学よ!!」


理事長「舞台裏で見守るノンナさんが子役のママみたいに心配そうにしてますね」



役人「続いては、聖グロリアーナ女学院よりダージリン様、知波単学園より西絹代様のチーム『ツッコミ』です!!」


西「よろしくお願いします!!」ビシッ

ダージリン「ちょ、ちょっと、よろしいですか?」

役人「なんでしょう?一流のダージリン様」

ダージリン「このチーム名はどういう意図で決められたのでしょうか?私達、グロリアーナと知波単なら『日英同盟』とかでもよいでしょうに」

役人「流石、ダージリン様!ですが今回はスタッフと長期に及ぶ会議の結果『突っ込むしかない知波単』と『ツッコミどころが満載な聖グロリアーナ』と両校の長所を合わせたチーム名としました。」

ダージリン「…」カタカタ

西「見事、突撃して徒花を咲かせてみせます!!」

ダージリン「貴女が散ると私も散るのよ!!」

役人「流石、ダージリン様!こちらのツッコむ方もやりますね!」


理事長「会議って言っても、この前蝶野君と三人で飲んでた時に決めたんだけどね」



役人「さあ、最後はアンツィオ高校よりアンチョビ様、継続高校よりミカ様によるチーム『貧乏』でございます!!」


アンチョビ「び、貧乏って…」

ミカ「まぁ、否定はできないよねぇ」ポロロン

役人「先の選抜戦では一両のみの参加の両校ですが、ご覧になった方々には非常に強い印象を与えるご活躍でした!」

アンチョビ「そーだろー、そーだろー」

ミカ「ふふん」ポロン

役人「今回は賞金の出る催しではございませんが是非ともおふた方にはがんばっていただきたいです」


理事長「貧乏で乗せる価値なしとかになったら悲しすぎるからね」



― 一流隊長へのおもてなしは ― 

高級な椅子

高級なスリッパ


みほ「わー!ふかふかだぁ」

ダージリン「私たちが観戦で使っているものより良いものですわね」

アンチョビ「…」←慣れない座り心地で落ち着かない

ミカ「…」←同上




役人「第一問は『戦車』!!」


ケイ「戦車道だから、まぁ当然よね」

ダージリン「はたして、どんな問題なのかしらね」


蝶野「今から皆様には二台の戦車を見比べてもらいます。皆様に選んでいただきたいのが先の選抜戦で皆様と戦った島田愛里寿様のセンチュリオン!」

蝶野「島田流の後継者であり、飛び級で大学入学した天才少女と供に数多の戦場を駆け抜けた、まさに一流にふさわしい一輌です」

蝶野「もう、一方はパーツ取りとして島田流で保管しておいた同型の車輌をスタッフが用意した有志の手によってレストア後、慣らし走行をしたものとなります」


杏「やっほー」

ナカジマ「がんばってレストアしたよ~!」

礒辺「根性ーっ!!」

西「おお!アヒル殿!!」

みほ「会長、ナカジマさんに磯辺さんまで!? どうしてここに?」

役人「角谷君、キミから説明してくれたまえ」

杏「ごめんね西住ちゃん、今回のスポンサーってのが島田流なんだよ。んで、この問題の為にレストアしたセンチュリオンは大洗で使ってもいいって言うから…」

杏「二つ返事で受けっちゃった」テヘ

みは「会長…」

ナカジマ「私たちは結構、楽しかったよ」

磯辺「レストア後のセンチュリオンはバレー部で乗り回していました!」

杏「短期間で戦車を使いこませてるように見せるために、体力で問題ない磯辺ちゃん達にずっと乗っててもらったんだ」

ナカジマ「毎日が24時間耐久レースみたいだったよね~」

磯辺「根性があればなんでもできる!!」



役人「お答えいただく代表は、チーム『西住流』西住まほ様!!チーム『冷戦』ケイ様!!、チーム『ツッコミ』西絹代様!!チーム『貧乏』ミカ様!!になります!!」


― 一流の回答者への待ち時間のおもてなしは ―

最高級茶葉の紅茶

一流パテェシエによるフルーツタルト


まほ「これは見た目も美しいな」

ケイ「実家のパイもいいけど…う~ん!このタルト!!まさに一流って感じね!!」

西「紅茶も初めてですが、たるとと言うのも初めてであります!!」

ミカ(美味しい…)モグモグ


―――

理事長「回答者の皆様が別室で控えている間にスタジオの皆様には先に正解をお伝えしておきます」


蝶野「正解は A の方が島田様のセンチュリオンになります」


役人「では、ご回答の方に移りましょう!」



一流のチーム『西住流』


まほ「実際に戦った戦車だ、あの時を思い出せば…」


Aの戦車

まほ「整備もよく行き届いているな」


Bの戦車

まほ「こちらもだな…」

まほ「確証はないが、Aの方が島田流の戦車な気がする…」

まほ「 A でお願いします」キリッ


みほ「お姉ちゃん、すごい」←改めて見直した


まほ「当ってくれるといいな」Aガチャ



一流のチーム『冷戦』


ケイ「そういえば私、あの子のセンチュリオンって見てないのよねー」


Aの戦車

ケイ「う~ん…」


Bの戦車

ケイ「ぐむー…」

ケイ「ダメね!まったく分からないわ!!」

カチューシャ「ちょっと!!しっかりしてよ!!」

ケイ「ここはやっぱり女の勘で…」

ケイ「 A にするわ!!」←冴える女の勘


カチューシャ「ふぅ…ヒヤヒヤさせないでよ…」


ケイ「マホもこっちだったのね!」Aガチャ

まほ「勘で決めるのも一つの方法ではあるな」

№11


一流のチーム『ツッコミ』


西「自分たちとアヒル殿を撃墜した戦車でありますか…あの時のアヒル殿との共闘は今でも胸が熱くなります!」


Aの戦車

西「うむむ…」


Bの戦車

西「ううむ…うむ!?」


ダージリン「何か違いに気づかれたのかしら」←期待したい


西「私、様々な要素を鑑みた結果…」

西「やはりここは B に突撃するしかないかと!!」←期待通り(笑)

ダージリン「なんでですの…」←普通のダージリン


西「いざや往かん!」Bガチャ

ケイ「ハーイ!別れちゃったわね!」

西「そのようですな、どちらが正解か待ち遠しいです!」←不正解



一流のチーム『貧乏』


ミカ「…」


アンチョビ「そーいえば、アイツもセンチュリオンは見てないような…」

みほ「あの時も途中で帰っちゃいましたからね…」


Aの戦車

ミカ「…」ポロン

Bの戦車

ミカ「…」

ミカ「この選択に意味があるとは思えないね」

ミカ「でもこの A の戦車からはあの子の風が吹いている。なんとなくだけどわかるよ」ポロロン


アンチョビ「うおー!なんだかよくわからんが当たってるぞー!」

みほ(よく見ると、ミカさんと愛里寿ちゃんって似てるような…)


ミカ「風に流されてきたのは私だけではないんだね」Aガチャ

まほ「継続もこちらか」

ケイ「やっぱり女の勘よね!!」

西「これは旗色が悪くなってきたような…」



役人「では正解の部屋に私が入ります!!」


Aの部屋

まほ「ここで後退するわけにはいかない」キリッ←自信あり

ケイ「正直、余裕ね!」←自信あり

ミカ「風はこちらに吹いている」ポロン←自信あり


Bの部屋

西「さぁ!いつでも来てください!!」←自信あり(笑)


――――


役人「おめでとうございます!!」 Aガチャ


まほ「よし」

ケイ「イエース!当然よね!!」

ミカ「ふふん」ポロロン


西「ダージリン殿!申し訳ございませんー!」



 第一問 結果

一流 → 一流 『西住流』 『冷戦』 『貧乏』

一流 → 普通 『ツッコミ』


理事長「じゃ、普通のダージリンさん達はこちらのセットになりますね」


普通の椅子

普通のスリッパ


ダージリン「…うん、たしかに普通ですわね」←テンション低

西「普通ってこんな感じかぁ…」

ダージリン「過ぎてしまった結果を嘆いてもしょうがないですわ」コウチャズズ…

役人「あーすいません、ダージリンさんにはセットの変更と一緒にこちらも替えさせていただきます」


ロイヤルなティーカップ→普通のティーカップ


ダージリン「…納得いきませんわ」コウチャズズ…




役人「第二問は『味覚』です!!」


カチューシャ「味覚って…戦車とは関係ないじゃないの!」

蝶野「これから、皆様には二杯の紅茶を飲み比べてただきます」

ダージリン「!!」ピクッ!

蝶野「皆様に選んでいただきたいのが、最高級ダージリンのファーストフラッシュ 一缶で10,000円以上するものであります」

蝶野「そして、もう一方がスーパーで買ってきた普通のダージリンになります」

蝶野「なお、この問題は茶の色を見せない為、回答者様にはアイマスクを着用して頂き、さらに同校のメンバーの手で飲んでいただきます」

みほ「紅茶かぁ…」

ダージリン「戦車道とは紅茶道、聖グロとしては外せませんわ」

理事長「実は一問目の回答者のみんなが飲んでいたのが、その一流の紅茶なんだよね」

役人「よかったですね普通のダージリンさん、問題とはいえ最高級のダージリンが飲めるのですから」ニヤニヤ

ダージリン「」イラッ

アンチョビ「落ちるとこんな風に扱われるのか…」




役人「お答えいただく代表は、チーム『西住流』西住みほ様!!チーム『冷戦』カチューシャ様!!、チーム『ツッコミ』ダージリンさん、チーム『貧乏』アンチョビ様!!になります!!」


― 一流の回答者への待ち時間のおもてなしは ―

一流パテェシエによるザッハトルテ


みほ「う~ん!美味しい!!」ニコニコ

カチューシャ「このカチューシャ様は喜ばせるなんて、なんてケーキなのよ!!」ニコニコ

アンチョビ「デザートだとティラミスになりがちだが…今度、作ってみるか」モグモグ


― 普通の回答者への待ち時間のおもてなしは ―

きっとかっと


ダージリン「……」パキン

ダージリン「ちゃんと割れなかったわ…」



一流のチーム『西住流』


みほ「じゃあ、お願いします」(ガチャピンのアイマスク着用)

まほ「ブフッw」

優花里「僭越ながら、自分が西住殿に紅茶を飲ませます!!」ドキドキ


Aの紅茶

みほ「…はい」

優花里(紅茶をのむ西住殿の唇に目が…)ドキドキ


Bの紅茶

みほ「…は、はい」

優花里(なんだか、いけない遊びをしているみたいであります!!)ドキドキ


役人「あの子、顔が真っ赤になっていますね」

理事長「たぶん、緊張しているんじゃないですかね」

まほ(違うな、たぶん私も彼女と同じ状況なら、ああなる)キリッ



役人「なんだか、まほ様が真剣なまなざしで見ておるようですが…ここで正解をお伝えしておきます」


蝶野「正解は B が最高級ダージリンになります」


役人「では、みほ様のご回答に注目しましょう」


みほ「え、えっと…高そうだなぁ…って思ったのは」

みほ「 A の方だと思ったんでこれにします!」←普通の西住殿確定


まほ「みほ…」←普通のお姉ちゃん確定

役人「まほ様、西住流は?」

まほ「…こ、後退はない…」プルプル

役人「ありがとうございます!!」


みほ「当りますように」Aガチャ ←後退



一流のチーム『冷戦』


カチューシャ「さぁ!どっからでもかかってらっしゃい」(巨人の星のアイマスク 着用)


ケイ「意外と似合ってるじゃないww」

みほ「あんなマスク着けられてたんだ…」←ガチャピン


Aの紅茶

カチューシャ「にがーい!!ノンナー!!」

ノンナ「はい」ドバッ


役人「うん?何か紅茶に入れましたね」

蝶野「どうやらジャムみたいですね」

役人「ルール的には、どうですかね?」

理事長「まあ、アリでしょう。オッケーって事で」


カチューシャ「うん、甘いわね。じゃあ Bの紅茶をお願いねノンナ」

ノンナ「ダー」ドバッドバッ


Bの紅茶

カチューシャ「うん、美味しいわね」

カチューシャ「口の中に広がる甘み…間違いないわ!答えは B よ!!」


ケイ「イエーッス!!」ガッツポ

理事長「あれ、ジャムが多く入ってる方にしただけだよね」


カチューシャ「あら、ミホーシャはそっちなの」Bガチャ

みほ「そうみたいですね」

カチューシャ「ミホーシャはお子ちゃま舌だから紅茶の甘みの違いがわからないのよね!」←お子ちゃま舌

みほ「そ、そうなんでしょうか…?」←貧乏舌



普通のチーム『ツッコミ』


ダージリン「こんな言葉をご存じ? 私には絵の真贋などはわからない……ですが、人間の目の動きで真贋はわかるつもりです」(ゴルゴ13のアイマスク着用)


みほ「ぷぷっ!」←ガチャピン

カチューシャ「何よアレ!!www」←星飛雄馬

西「凛々しいですな!」


ダージリン「まぁ、目隠しされても、この舌は誤魔化されないですけどね」ドヤッ

オレンジペコ「デューク東郷ですねwww」

ダージリン「あら?何か」

オレンジペコ「いえ、別に」ニヤニヤ


Aの紅茶

ダージリン「香りは…」

みほ「最初に紅茶の香りを確かめるのかぁ」

ダージリン「…ん、ペコ、もう良いですわ」

カチューシャ「あれ?もうおしまいなの?」


Bの紅茶

ダージリン「うん…」コク

ダージリン「この紅茶を入れて下さったのはペコではないですわね?」

ペコ「申し訳ございませんが、それにはお答えできません」

ダージリン「そう…せっかくのこの紅茶をペコに入れてもらえたら最高だったのに」


役人「あれ?なんか凄いじゃないですか、彼女」

西「ダージリン殿!すばらしいです!」



ダージリン「もちろん答えは B の方です」


カチューシャ「そうよね!!」←正解を確信

みほ「ああ…」←不正解を確信

ダージリン「あら、カチューシャ」Bガチャ

カチューシャ「さすがね!」←来てくれて安心

みほ「ああ…」←ハイライト落ちた目

ダージリン「以前、みほさんに送ったティーセットはお口には合わなかったかしら?」ニコ

みほ「そ、そんなことはないです」アセアセ


役人「さすが英国、ここぞとばかりに嫌味をかけますねー」

まほ(今度の聖グロとの練習試合では本気で潰さねばいけないな…)ムカッ



一流のチーム『貧乏』


アンチョビ「味覚なら、我がアンツィオが他校に劣ることはない!」(少女マンガのキラキラ目なアイマスク着用)


みほ「あーww、やっぱりみんな違うアイマスクなんですね」←ガチャピン

カチューシャ「あの髪型であの目はずるいわよwww」←星飛雄馬

ダージリン「え!?、私の時はどんなのでしたの?」←ゴルゴ


ペパロニ「姉さん、輝いてるッスねーww」

アンチョビ「さぁ!どんとこーい!!」


Aの紅茶

アンチョビ(まずは紅茶の香りを…)

ペパロニ「いくッスよー」

アンチョビ「え?」

ペパロニ「あ」


 パシャッ


アンチョビ「!! んぎゃー!! こ、紅茶が!!」

ペパロニ「もー、何やってるんですか、姉さん」

アンチョビ「ば、馬鹿者!!紅茶の香りを確認しようとしてたのにいきなり近づけるから、紅茶がかかったじゃないか!!」フキフキ

ペパロニ「ちゃんと香りを嗅ぐって言ってくださいよー」


ダージリン「あらあら、はしたない」



カルパッチョ「どうしました!?ドゥーチェのすごい声が聞こえたんですが…」

アンチョビ「おお、カルパッチョか!ちょうどいい、代わってくれ!ペパロニじゃ心配だ」

カルパッチョ「わかりました…ペパロニ、ドゥーチェをしっかり抑えてちょうだい」

ペパロニ「了解ッスよー」

アンチョビ「え?」ガシッ


Bの紅茶


カルパッチョ「ではドゥーチェ、行きますよ…」

アンチョビ「ま、まて!カルパッチョ!いいか!普通に飲ませればいいんだからな!!普通にだぞ!!普通に!!」


カチューシャ「ちょっと、なによこの展開」

みほ「」ワクワク


カルパッチョ「わかってますよドゥーチェ」

アンチョビ「いいか!普通だぞ!!絶対だぞ!! 絶対!! 」

カルパッチョ「えい」


  バシャッ


アンチョビ「!!んぎゃぁーっ!!」


みほ「やったwww」


アンチョビ「お、お前らーっ!!殺す気か!!」

ペパ・カル「「ドゥーチェwwドゥーチェww、落ち着いてwww」」

アンチョビ「すいません、取り乱しました」ペコリ



役人「ネタはいいんでお答えの方をおねがいしまーす」

アンチョビ「あー、提案なんだが、この二つ、茶葉のままで味を比べさせてもらってもいいか?」

役人「まー、まともに飲んでないですからね、どうしますか?理事長」

理事長「面白いものも見せてもらったし、オッケーでってことで」


ダージリン「…あら、なかなかに策士ですわね」

カチューシャ「そうなの?」

ダージリン「ええ、葉を直接比べるのであれば、彼女はこちらの部屋に必ずいらっしゃいますわ」


Aの茶葉


アンチョビ「…うん」ペッ


Bの茶葉


アンチョビ「…うん」ペッ


アンチョビ「よし B だ」


ダージリン「ねっ」

アンチョビ「え、どうしてなのよ。教えなさいよダージリン!!」



アンチョビ「おー、ダージリンもいるなら安心だな」Bガチャ

ダージリン「さすがですわね」

カチューシャ「カチューシャもいるわよ!てか、なんでわかったのか教えなさいよ!!」

アンチョビ「あー、それは、葉っぱだからわかるんだよ」

ダージリン「ファーストフラッシュとは一番摘みの事、つまり鮮度は良い物なのよ」

アンチョビ「うちらは料理でハーブとか葉っぱを実際に口にして確かめたりもするからな、市販との違いはハッキリとわかるのさ」

カチューシャ「へー」


みほ「まだ、結果がでるまでは…」←あきらめが悪い



役人「正解の部屋へ行きますよー!!」


Aの部屋

みほ「当てさえすれば勝てるんです…」オイノリ ←負けなんです


Bの部屋

ダージリン「まあ大丈夫でしょうね」←余裕

アンチョビ「戦車とは関係なかったけどな」←余裕

カチューシャ「ふぁ~簡単すぎてあくびが出ちゃうわ」←二人がいるので余裕


――――


役人「おめでとうございます!!」 Bガチャ


ダージリン「当然ですわ」フフン

アンチョビ「よーし!!」

カチューシャ「やったー!!」


みほ「え!?…扉が一瞬だけ開いた?」



 第二問 結果

一流 → 一流 『冷戦』 『貧乏』

一流 → 普通 『西住流』

普通 → 普通 『ツッコミ』


理事長「リーズナブルになった西住さん達には普通のこちらで」


普通の椅子

普通のスリッパ


みほ「お姉ちゃん、ごめん…」ショボーン

まほ「いや、気にしなくていい。次をがんばろう」

ダージリン「これで私たちとお揃いですわね」

西「このまま、ご一緒できれば本懐であります!!」



役人「さて、ここまでは各チーム代表の方にお答えいただきましたが、残り二問のここからはチーム戦となります!!」

役人「そして、これより不正解の場合は、一気に 二段階ダウン となりますので、一流の皆様は是非ともこの状態を維持してください」


アンチョビ「このまま、ノリと勢いでいくぞー」

ミカ「風が止まないことを祈るよ」

ケイ「目指すはパーフェクト!!」

カチューシャ「アンタ達も落ちて、最後はカチューシャ様の一人勝ちよ!!」

役人「それ以外の普通の皆さんは、それなりに頑張ってくださいねー」

西「二段階も下がったらものすごい事になりそうですな」

ダージリン「そのような発言はおよしになって…」

まほ「これ以上、後退はしない」キリッ

みほ(次の問題はなんなんだろう…)


役人「第三問目は『演出』でございます!!」


ダージリン「ホント、戦車には全く関係ない内容ね…」

蝶野「今回、皆様に二つのアニメ映像を見比べていただきます。映像内容は『ボコられグマのボコ』です」

みほ「ええっ!!ボコ!!」ピクッ ←テンションUP

蝶野「皆様に選んでいただきたいのが、今回の為にご用意した原作監督によるオリジナル版でございます」

みほ「限定版だぁ!」←テンションUP

蝶野「もう一方が、ボコのスポンサーにして、ボコの大ファンである島田愛里寿様が監督した作品となります」

愛里寿「私なりにみんなに愛されるボコを表現できたと思う」

みほ「愛里寿ちゃんの作ったボコも見れるの!!」←テンションUP


役人「一部の方が熱くなっているようですが、このボコのアニメを見たことありますか?」

理事長「わしは見たことないけど、孫とはボコごっこして遊んでますよ、こんな感じで」 ←ボコ耳装着

みほ・愛里寿「「ボコじいだー!!」」



まほ「ぼ、ボコじい?」

みほ「うん、ボコじい(CV島田)は昔はとっても強い兵隊さんだったんだよ」

愛里寿「でも所属していた軍も会社も潰れて、年老いたボコじいは今では孫や介護の職員にいつもボコボコにされちゃうの」

ケイ「ちょっと、その設定はヤバくない?」

みほ「それでも、頑張るボコじいなんだけど、最後は…」

愛里寿「キレた若者に「ここからいなくなれー!」って叫ばれながら車で轢かれちゃうの」

ダージリン「ず、ずいぶんと過激ですわね」

役人「ちょっと文科省としては看過できないような内容な気が…」

理事長「しかしひどいことをする若者もいるもんだねー」

役人「ちなみに蝶野君はこのアニメ見ていました?」

蝶野「私も見てたけど、やっぱり見るより実際にボコ…」

役人「あ、もういいです」



― 一流への待ち時間のおもてなしは ―

お食事 一流シェフによる 豪華サンドイッチ


ケイ「ワーオ!!キャビアにローストビーフと色んなサンドイッチがあるわね!!」

ミカ「パンが固くない…」モグモグ

アンチョビ「シンプルな具の方も下処理ができてるし、パンも焼き立て、バターの鮮度も良い…、これは細かい仕事がいきとどいているぞ」

カチューシャ「一流にふさわしい食事って感じね!!」ムシャムシャ

ケイ「ヘイ!カチューシャ、口にソースが付いてるわよ」フキフキ

カチューシャ「もー!子ども扱いしないで!!」

ミカ(残るなら持ち帰りたいなぁ…)


― 普通への待ち時間のおもてなしは ―

お食事 さぶウェイのサンドイッチ


ダージリン「あら、野菜は増量じゃないのね」アングリ

みほ「ダージリンさんは食べたこと、あるんですか?」

ダージリン「私も普通の女子高生ですからね、普通にファーストフードも回るお寿司も頂きますわよ」モッシャモッシャ

まほ「この野菜をこれ以上増やせるのか?」

ダージリン「ええ、パンの種類、トッピング、無料でできる野菜の増量に選べるドレッシングと自分好みにチョイスできるのが魅力ね」←オイルビネガー派 

西「ほーそれは、おもしろそうですな」

ダージリン「和食を好む西さんなら、わさび醤油などをおススメしますわ」



ケイ(会話に入りたい…)←マヨネーズ派

アンチョビ「気持ちはわかるが我慢しろ」←バジルソース派




役人「この問題では回答順を逆にしていきますのでよろしくお願いしまーす!!」


一流のチーム『貧乏』


アンチョビ「ボコには詳しくないが、とにかく頑張るぞー!!」

ミカ「頑張れば良いってもんじゃないかな。感じるままに受け入れる時もあると思うよ」


Aのボコ


ナレーション『今日は町で大きなパーティーが開かれました。美味しい料理を楽しむボコ達でしたが…』

ナレーション『から揚げにレモンを掛けられたボコが仲間たちと口論、あらあらボコはいつものようにケンカを売ってしまいました』

ボコ『おい!から揚げにレモンかけるなよ!!』

トリ『こっちの方が美味しいんだよ』

ウシ『ボコも食べてみろって』

ブタ『腹に入ればなんでも同じだって』

ボコ『味の良し悪しも分からぬ家畜どもめ!!表に出ろ!!』


アンチョビ「食べ物でケンカとかは、良くないぞ」

ミカ「食事の時はなんていうか、感謝というか救われてなればならないと思う」ポロン


ボコ『うわーやられたー』


アンチョビ「オイオイ、負けるのかい」


ナレーション『ケンカも終われば仲直り、ほら、新しいから揚げもやってきたからボコもみんなも仲良く食べましょうね』

ボコ『ボコられた口に沁みるけど、レモンから揚げもおいしいーな!!』

  FIN


アンチョビ「…どう思う?」←困惑

ミカ「…とりあえずBを見てみようよ」



Bのボコ


ナレーション『今日、ボコは町で衝撃的な意見を耳にしてしまいました』

視聴者A『ボコなんてだっせーよな!』

視聴者B『帰って野球しようぜ!!』

ボコ『ねぇ監督さん…おいらが人気がないっていうのはホントなの?』

監督『…』プイッ

スタッフ達『…』プイップイッ

千代スポンサー『』コクコク


ミカ(家元…)

アンチョビ「あの女性、どっかでみたことあるなー」


ナレーション『現実に打ちのめされたボコはヤケ酒をしてしまいます』

メグミ(源氏名)『うわぁ!!ボコさん、すごい飲みっぷり!!』

アズミ(源氏名)『素敵~もっとボコさんの男らしいとこ見てみたい~(はぁと)』

ボコ『うぃ~、もっと酒を持ってこい!!』

ルミ(黒服)『ドンペリ入りまーす!!』ユビパチーン!


アンチョビ「これ、子供向けなのか?」


ナレーション『べろべろに酔ってしまったボコ、そんな足取りだと危ないですよ』

 ドンッ

ボコ『うぃ~、ヒック!、気をつけろい、ばかやろー!』

チンピライオン『ガッデム!!ごめんなさいだろうがーっ!!』バチコーン!!

ボコ『うぎゃぁー!!』

………

……

愛里寿夫人『おかえり!ボコ!!』

ボコ『うう…』ボロボロ

愛里寿夫人『大丈夫!?ボコ、しっかりして!!』

ナレーション『立つんだ!!ボコ!!』

  FIN



アンチョビ「…なぁ、ミカ」←さらに困惑

ミカ「うん…思いっきり、あの子だね」


役人「では、お二人様ご回答の方をおねがいします!」


アンチョビ「 A 」

ミカ「 A 」

役人「お二人様、ご意見がまとまりましたねー」

アンチョビ「どー、見てもこっちだよなぁ」

ミカ「風を感じるまでもない」

役人「意見がわかれるのを期待してたのですがねー、では A のお部屋にお願いします」


アンチョビ「誰もいない部屋ってのも少し寂しいな」Aガチャ ←広いと落ち着かない

ミカ「他のみんながどう流れてくるか、じっくり見ようよ」←同上



普通のチーム『ツッコミ』


西「アニメでも感じるままに突撃あるのみです!」

ダージリン「もう少し、貴女は自制を覚えた方が良いのではなくて?」

役人「いやー、いい感じに凸凹コンビになってますねーww」


Aのボコ


ボコ『おい!から揚げにレモンかけるなよ!!』


西「食事での見解の違いのようですな」

ダージリン「一見、愚かに見えますけど、英国でもミルクティーのミルクの入れ方やフィッシュアンドチップスのソースといった口論のきっかけになる事はいくらでもありますからね」

西「失礼ながら私、魚には醤油しかないかと思います」←アジフライに醤油


Bのボコ


ボコ『ねぇ監督さん…おいらが人気がないっていうのはホントなの?』


ダージリン「あらあら、中々に面白い内容ですわね」

西「う~む、さっきとは毛色が違うような感じが…」



役人「では回答の方をお願いしまーす」


ダージリン「 B 」

西「 B 」


役人「おー、一緒ですねー」


ダージリン「 B の方が悲劇の中に笑いの要素を含ませてるのが印象的でしたわ。あとは権力であるスポンサーや制作陣に媚びるとこなど限定版っぽくなくて?」

役人「英国的なジョークとしてですか。なるほど、西さんは、どうして?」

西「 B のライオンの方が突撃したくなるほど、強そうだったからです!!」

役人「ずれてるけどシンプルでいいなー君は」


役人「では B の部屋へ移動してくださーい」


西「おや、別々ですな」Bガチャ

アンチョビ「おまえら、これ子供向けの番組なんだぞー」

ダージリン「でも先ほどの、みほさん達の話を聞けば、この内容の方がありえなくて?」

ミカ「それはありえない…とは言い切れないね」ポロン



一流のチーム『冷戦』


ケイ「こういうアニメならカチューシャは得意よね?」

カチューシャ「子供みたいにバカにしないでよ!!」

ケイ「ソーリー、でもカチューシャには期待してるわよ」

カチューシャ「ま、まぁ、少しくらいならわかるかもしれないわ…」


Aのボコ


ボコ『おい!から揚げにレモンかけるなよ!!』


ケイ「から揚げにはマヨネーズに決まっているでしょ!」

カチューシャ「」ジー


アンチョビ「マヨネーズは太るぞ」

西「ケイ殿の発言も気にせず見入ってますね、カチューシャ殿」


ケイ「どう、カチューシャ?」

カチューシャ「うーん」


Bのボコ


ボコ『うぃ~、もっと酒を持ってこい!!』


カチューシャ「…なにこれ?」

ケイ「ハハハ!!これは最高ね!!」


ダージリン「あら、この反応は…」



役人「ではお二人様のご回答をお願いいたします」


ケイ「 B 」

カチューシャ「 A 」


理事長「おー、わかれましたねー」


ケイ「コメディとしては B の方が笑えたわよ」

カチューシャ「カチューシャが見てたボコは A の方っぽかったわ」


役人「お互いどう意見をまとめるかが見ものですねー」

蝶野「ここから、この二人が拳と拳で語り合って意見をまとめ…」

役人「なりませんし、もしそうなるようなら、止めますんでご心配なく」

蝶野「チッ」


ケイ「カチューシャ自信ある?」

カチューシャ「え?」

ケイ「私の方は、ボコを見たことがない私が面白いってだけの理由だから、少なからず見てたカチューシャの意見を尊重するわ」

カチューシャ「で、でも間違っていたら…」

ケイ「ザッツ!格付け道!!別にこれは戦争じゃないんだから…」

ケイ「結果よりも私はカチューシャを信じたい」


カチューシャ「ケイ…わかったわ、私が子供の頃に見てたのと同じな A を選ぶわ」


役人「なんか、いい話っぽく纏まりましたねー」

蝶野「さすがサンダースね!人たらしは、ああでなくっちゃね!」

理事長「あのカチューシャ君の子供の頃って、どんくらいの大きさなんでしょうかね」



ケイ「ハーイ!お邪魔するわよー」Aガチャ

アンチョビ「さっきのケイ、ちょっとカッコよかったぞ」ニヤニヤ

カチューシャ「なによ、アンタ達と一緒じゃ一流のままじゃないの」

ミカ「風は正しい方向に吹いてるってことなのさ」ポロロン


ダージリン「ちょっと自分達が正解だと思い込むにはお早いんでなくてね?」

西「次はあのボコキ(ピー!!)イの西住殿ですから、そこでハッキリするのではないでしょうか」

ケイ「そーいえば、ミホったら待ち時間の間もずっとボコの素晴らしさを語ってたわよ」

カチューシャ「カチューシャも見てたって話したら、すごい勢いで来たからちょっと怖かった…」


控室

みほ「でね!ボコがね!!」ペラペラ

まほ「お、おう…(出番、まだかなぁ…)」



普通のチーム『西住流』


みほ「♪やってやる やってやる やってやるぜ!」

まほ「…」ドンヨリ

ダージリン「あんなみほさん初めて見ますわ…」


Aのボコ


みほ「楽しみだね!お姉ちゃん!」ワクワク

まほ「あ、ああ、そうだな」

まほ(思えば、昔のみほはこんな感じだったな)

みほ「ボコ!がんばれボコ!!」

まほ(いつも、私と一緒に遊びまわって、走り回って、大きな声で笑って…)

まほ(いつからだろうか…そう私が戦車道を始めた頃からか)

まほ(みほの楽しそうな声を聞かなくなったのは…)

まほ(私は自分の事で手一杯なのを言い訳に、みほを助けてやれず…)


ケイ「…マホ、ずっとミホの横顔見てるだけね」

アンチョビ「みほの方もまったく気づかずに画面に夢中だな」



……

みほ「面白かったね!!お姉ちゃん」←ご満悦

まほ「え!?ああ、そうだな」

まほ(みほを眺めてて、全く見てなかった…)

みほ「お姉ちゃんは、どの辺が面白かったと思う?」

まほ「え、えーと…」ダラダラ


ダージリン「これは受け答え次第ではみほさんの信用を無くしてしまいますかもね」ニヤニヤ



まほ「…ぼ、ボコがボコられてたとこかな」アセアセ


ケイ「その答えはどーなのよ」

アンチョビ「ないわー」

西「ん?そうでしょうか?」

ダージリン「とにかく、この場をしのげるかしらね」


みほ「そうだよね!!ボコらなれなきゃボコじゃないもんね!!」


アンチョビ「それでいいのかい!!」ビシッ

ケイ「だめよ、アンチョビ、『ツッコミ』じゃないのに突っ込んだらww」

ダージリン「あら、ケンカを売られたのかしら」


みほ「愛里寿ちゃんは『ボコられても立ち向かうボコ』が好きって言ってたんだけど…」


カチューシャ「それは、なんとなくわかるわ」


みほ「でもやっぱり、私は『理不尽にボコられているボコ』にこそ魅力があると思うの!!」

まほ「み、みほ…」


役人「なんか、しれっとヤバい発言ですよね、コレ」

理事長「まぁ、いざとなったら編集でなんとかするしこのままで」

蝶野「わかるわー」



役人「とりあえず、みほさんのボコ愛はわかりましたんで続いて B のボコ流しますねー!!」


Bのボコ


ボコ『ねぇ監督さん…おいらが人気がないっていうのはホントなの?』


みほ「」ワクワク

まほ(さっきのみほの発言…)

まほ(いかん!今は作品の方をちゃんと見なければ!!)キリッ


千代スポンサー『』コクコク


まほ(島田流ー!?)

まほ(よく、見れば大学選抜の中隊長もいるし…島田愛里寿まで…これは明らかに違うのでは…)

みほ「」ニコニコ

まほ(ものすごく楽しそうに見てる…)




……


みほ「こっちも、面白かったね!!」←満足

まほ「あ、ああそうだな…」

みほ「ねえ、お姉ちゃんはどっちが正解のボコだと思う?」

まほ「え?」



まほ「いや、みほが選んだ方で良いと思うから、みほが決めてく…」

みほ「ううん!私はお姉ちゃんがどっちのボコが気に入ったのかが知りたいの」ニコニコ


カチューシャ「ミホーシャちょっと怖い…」

ケイ「大丈夫よ、ママがついているわw」

アンチョビ「なんだ、その冗談は」

西「それより、姉の西住殿、ものすごく汗をかいておりますね」

ダージリン「こんな格言をご存じ?『期待はあらゆる苦悩のもと』って、みほさんの期待がまほさんを悩ませているわね」


まほ(どうする? A は見ていなかったし… B はあんな内容だぞ)

まほ(ええい!ままよ!!)


まほ「ぼ、ボコだけに… B かなぁ…」

みほ「……」


アンチョビ「ないわー」

ミカ「ないわー」

ケイ「ないわー」

カチューシャ「ないわー」

ダージリン「ないですわね」コウチャズズ

西「なるほど」



役人「えーと、みほさんの答えもよろしいでしょうか?」


みほ「そっかぁ、お姉ちゃんの答えはそうなんだ」

まほ「」ガクガクブルブル


ケイ「ものすごい狼狽えっぷりね」

ダージリン「戦車道でも、あのような姿見たことありませんわ」


みほ「お姉ちゃん」ニコ

まほ「はい!!」ビクッ

みほ「今度、一緒にボコミュージアムに行こうね」ニコニコ

まほ「あ、ああ…(これは正しかったか!)」


みほ「正解のボコは A の方です」キリッ

まほ(ダメだったー!!)


ケイ「グッド!!やっぱりそっちよね!!」←Bを選んだ人

アンチョビ「まぁ、そうだろうな」

ダージリン「ま、まだ、あわてるような時間ではないわ…」プルプル

西「紅茶こぼれてますよ」



みほ「お姉ちゃんには、ちょっと問題が難しかったのかも…」Aガチャ

まほ「そ、そうみたいだな」


ケイ「ミホのボコ愛、凄かったわよー!!」

カチューシャ「ミホーシャのちょっと知らない一面が見れたわ」←ちょっぴり怖い

みほ「やっぱり、カチューシャさんもこっちでしたか!!」ニコニコ

アンチョビ「ずいぶん、疲れているな」ヒソヒソ

まほ「あ、ああ…心配をかける」

ミカ「とりあえず、心を落ち着けて結果を待とうじゃないか」ポロロン


西「なんだか向こうは姦しいですが、こちらは静かなものですね」

ダージリン「え、ええ…」


みほ「あ、ダージリンさん達は B だったんですね」

ダージリン「そ、そうよ…」

みほ「そうなんですか」ゴゴゴ…

ダージリン「わ、私たちが正解で皆様方を出し抜くことも、あ、ありえなくて?」ビクビク

みほ「…あり得るかもしれませんね」ニコ

ダージリン(せ、聖グロはどんな時でも優雅に平常心ですわ)ビッシャビッシャ

西「紅茶なくなってますけど、注ぎますか?」

カチューシャ「やっぱり、ミホーシャ怖い…」

ケイ「ママにしっかりつかまってなさい」

アンチョビ「だから、さっきからなんなんだ、それは」



役人「空気が重くなってきてるんで、正解の部屋に行きますねー!!」


Aの部屋

みほ「ふんふ~ん」←余裕

まほ(みほ…)←妹が心配

ケイ「まぁ、今回も大丈夫でしょ!」←お気楽

カチューシャ「なんだか、疲れてきちゃったわ」←疲労

アンチョビ「やっぱり、密集して座る方が落ち着くな」←余裕

ミカ「わかる」←余裕


Bの部屋

ダージリン「勝負は最後の瞬間まで…」バシャバシャ ←動揺

西「ダージリン殿、注いだ先からこぼしてはもったいないですよ」トクトク ←お気楽



―――


役人「ハイ!おめでとーございます!!」 Aガチャ


みほ「やったね!!」

まほ「とりあえずは喜ぶべきか」

ケイ「イエッス!!」

カチューシャ「ふ~」

アンチョビ「まー当然だろうな!!」

ミカ「よしっ!!」


ダージリン「ありえませんわ…」パリーン

西「割れた食器、危ないんで片付けますね」サッサッ




 第三問 結果

一流 → 一流 『冷戦』 『貧乏』

普通 → 普通 『西住流』

普通 → 三流 『ツッコミ』


理事長「三流どもにはこんなとこで十分でしょ」


ビールケース

軍足


役人「ほら!一流の皆様方をまたせない!!田尻とニッシーはとっとと動く!!」

ダージリン「くっ由緒ある聖グロがこのような扱いなんて…」

西「はい!!」←命令口調の方が落ち着く

蝶野「あと、田尻ちゃんには割れたティーカップの代わりを用意しておいたわよー」


普通のティーカップ → ひしゃく


ダージリン「…もはや食器ですらないですわね」グビグビ



役人「さて、いよいよ、最終問題となります!!」


役人「ここまで一流の2チームは一流を維持できるか?」


ケイ「ラストもキメるわよ!!」

カチューシャ「とっと片付けて終わらせるわ」

アンチョビ「アンツィオは一流だと証明してみせる!!」

ミカ「格付けには人生の大切なことがあるってことに気づいてもらいたいね」


役人「普通の西住流さん達は間違えると三流流派に落ちぶれるんでお忘れなく」


みほ「がんばります!」

まほ「西住流にこれ以上の後退はない!」キリッ


役人「ニッシーとネッシーはこれ間違えると価値なしで画面から消えるからねー」


ダージリン「誰がネッシー…って消えるなんて聞いてませんわよ!!」

理事長「価値がない隊長を映すのもったいないんで」

西「間違えてしまえばネッシーのように幻となって消えてしまうのでありますな!!」

ダージリン「なんで、貴女はそんなにお気楽なのよ…」



役人「最終問題は『音感』でございます」


ダージリン「もう、突っ込む気もおきませんわ」

蝶野「最後は皆様にバイオリンの音を聞き分けていただきます」

蝶野「皆様に聞き分けて頂きたいのがストラディバリウス、金額にして一億は下らないものであります」

アンチョビ「い、一億ぅーっ!? お、おやつに換算すると…」

ミカ「牛丼なら150年は食べられるね…」ジャカジャカ

蝶野「そして、もう一方が普通のバイオリン、通販で59,800円で購入したものとなります」

蝶野「両方ともカーテン越しに一流の奏者が演奏しますので、皆様には純粋に音だけを聞き分けて頂きます」


役人「皆さんはバイオリンを聞かれたことございますか?」


みほ「ないなぁ」

まほ「少しは」

ケイ「ナッシングよ!」

カチューシャ「ノンナが弾いてたのとは違う楽器ね」

ダージリン「もちろん、私は…」

役人「あ、お宅らには聞いてはいないんで大丈夫です」

ダージリン「ぐうぅっ!こんな!こんな扱い!!」バンバン

西「まぁまぁ、落ち着いて下さい」ナデナデ

アンチョビ「あるぞー」

ミカ「ノーコメントで」ポロロン



― 一流への待ち時間のおもてなし ―


季節のジェラード


ケイ「しかし、今日一日で色々と食べちゃったわねー」パクパク

アンチョビ「この後、体重計が恐ろしいな」パクパク

ミカ「食べれるときに食べておく、それが一番だと思うけどね」パクパク

カチューシャ「…そうね」



― 普通への待ち時間のおもてなし ―


がりがり君


まほ「子供の頃を思い出すな」

みほ「よく、食べたよねー」

みほ「あ、当った」

まほ「よかったな、昔は外れるとしょげていたからな」

みほ「もー、お姉ちゃんー」


― 三流への待ち時間のおもてなし ―


きゅうり


ダージリン「椅子もテーブルもなく、藁が敷いてあるだけ…」

西「おおー!このきゅうりちゃんと冷えておりますよ!!」ボリボリ

ダージリン「これじゃ、まるで小屋の中のうさぎじゃない」ポリポリ

西「ダージリン殿、ある戦車乗りのこんな格言をご存知ですか?『握り飯の間に食べるきゅうりが程よい塩味で一番美味しい』という言葉もありますし、きゅうりも悪くないかと!!」

ダージリン「そ、そうね…」



普通のチーム『西住流』


みほ「バイオリンってちょっと緊張しちゃう」

役人「まほさんはバイオリンの演奏を聞いた事があると言ってましたが」

まほ「ああ、オペラを見ることもあるから、その中でだな」

役人「おぉ~それだけに自信はあると?」

まほ「西住流に後退はない」キリッ

役人「そればっかですね、まほさん」

まほ「…//」


Aのバイオリンの演奏


みほ「……」←緊張している

まほ「……」


演奏終了


みほ「う~ん?」

まほ「楽器の区別まではつかないが、素晴らしい演奏であるのはわかるな」

みほ「そ、そうだね!!」←とりあえず姉に同調



Bのバイオリンの演奏


みほ「……(違いがわからない…)」

まほ「……」


演奏終了


役人「それでは回答をお願いします!!」


みほ「…A 」

まほ「 B 」


理事長「お、別れたね」



役人「みほさんは何故 A を?」

みほ「え、えーと…なんとなくこっちの方かなぁ…と」

役人「なるほど、ではまほさんは B を?」

まほ「私も確証がないが、劇場で聞いた音に似た…深みというか…言葉では表せにくいが胸に響いたのが B の方だったな」

役人「なるほどー、で西住流のお二人のお答えは?」

まほ「私は、みほの意見を取っても構わないぞ」

みほ「え!?いやいや!!お姉ちゃんの方が説得力あるから、B にしようよ!!」

理事長「前問のみほさんとは打って変わって頼りないですねぇ」



まほ「そうか…では B でお願いします」

役人「 B でいいんですね?では、まほさん西住流は…」

まほ「後退は無い!!」キリッ (カメラ目線)

役人「ありがとうございますー!!」

みほ(めずらしくお姉ちゃんがノリノリだ…)

まほ「久しぶりに良い演奏を聞かせてもらったな」Bガチャ



一流のチーム『冷戦』


ケイ「ロックなら聞くんでギターとかは少しは自信あるだけどねー」

役人「申し訳ありませんねーバイオリンなんですよねー」

カチューシャ「う~ん…」ゴシゴシ


Aのバイオリンの演奏


ケイ「…ふむ」

カチューシャ「…」コクリ…コクリ…


演奏終了


ケイ「うーん!ダメね!さっぱりだわ!!」

カチューシャ「……」ウトウト


役人「カチューシャさん、思いっきり船を漕いでいますね」

蝶野「ノンナさん情報によると、いつもなら、この時間はお昼寝タイムらしいです」

理事長「ホントに彼女、高校生なんでしょうかね?」



Bのバイオリンの演奏


ケイ「…カチューシャ…」トントン

カチューシャ「う、う~ん…」ムニャムニャ


演奏終了


役人「え~と…カチューシャさんは?」

ケイ「…ノー、ダメね、スリープだわ」

役人「回答をお願いしたんですが…ガチで寝られると進行の方が…」

ケイ「カチューシャ、答えよ」ユサユサ

カチューシャ「えぇ~…むぁ…」グーグー

ケイ「えぇ~…って ん!?」

役人「どうしました、ケイ様?」

ケイ「カチューシャも『えぇ~』って言ってたし、 A  にするわ!!」

役人「…そんなんで良いんですか?」

ケイ「こういうのは、フィーリング!ゴチャゴチャ言うより直感で行くわ」



役人「では A の部屋の方へお願いします」

ケイ「オッケー、カチューシャは…そうだわ」

ケイ「よっこいしょ…」オンブ

理事長「ほぉ…ケイ様がカチューシャ様をおんぶして移動してくれるみたいですね」

役人「なんというか…」


まほ「親子みたいだな、仕事を終えて駆け付けたヤンママと保育園で待ち疲れて寝てしまった幼児」

みほ「ぶふっww…細かい設定まで作らないでよ!」


蝶野「舞台裏でノンナさんが嫉妬してます」


ケイ「おじゃまするわよ…」Aガチャ

カチューシャ「zzz…」

みほ「わかれましたね」ヒソヒソ

まほ「グッスリだなカチューシャ」ヒソヒソ

ケイ「…サイレントでお願いね」ヒソヒソ


役人「できれば、別々の部屋なんで、お互いの感想とか述べ合ってほしいとこなんですけどねー」

理事長「まぁその内に目が覚めるでしょ…まさか、おねしょとかしないよね?」

蝶野「ノンナさん情報からですと、たぶん大丈夫らしいです」

役人「なんか不安ですね」



三流のチーム『ツッコミ』


西「これが最後の突撃であります!!」

ダージリン「この問題だけはなんとしても…」ブツブツ

役人「いーですねー追い詰められていますねー」


Aのバイオリンの演奏


西「…」

ダージリン「…」


演奏終了


西「なるほど!!」

ダージリン「…ほ、本当におわかりなの?」



Bのバイオリンの演奏


西「…ふむふむ」

ダージリン「……」


演奏終了


西「なるほど!!」

ダージリン「…貴女のその肝の太さは賞賛に値するわね」


役人「さー!答えの方はー?」


西「 B 」

ダージリン「 B 」


理事長「おおー、揃いましたねー」


ダージリン「……」



ダージリン「…西さん」

西「なんでありましょうか!」

ダージリン「今日の私と西さんの成績はいかがでしたっけ」

西「…恥ずかしながら、私は全問不正解ですね」

ダージリン「私も紅茶以外はさっぱりという有様ですわね」

西「…それがなにか?」

ダージリン「今回も、実は間違った方を選んでいるのではないかと思いまして…」

西「なるほど…」

ダージリン「はっきり言いますと、今の私は紅茶以外では絶対の自信があると言えないという心境です」

西「なればこその逆張りですか…でしたら逆の A に致しましょう!!」

ダージリン「よろしいのですか?」

西「こういう思案は長引くほど深みにはまりますし、即決した方がいいと思います!」

ダージリン「そうね…答えは A にしますわ」

役人「さー、この判断が良い方向に行くといいですねー」



西「お邪魔します!!」Aガチャ

ケイ「シー…」

カチューシャ「…」スヤスヤ

西「こ、これは失礼…」ヒソヒソ

ダージリン「あら、お昼寝の時間だったのね」

西「ダージリン殿はご存じだったのですか?」

ダージリン「ええ、聖グロでお茶をしてる時も、たまにお寝むになってましたし」

ダージリン「それにしても、ケイさん、ひざ枕までしてあげるとは…」

ケイ「なんか、カチューシャが愛おしく思えるのよねー、これが母性ってものなのかもね!」


ノンナ「……!!」

蝶野「ハイハイ、ノンナさん抑えてくださいねー」



一流のチーム『貧乏』


アンチョビ「ストラディバリウスはイタリアの楽器!これは外すわけにはいかないぞ!」

ミカ「期待しているよ、アンチョビ」

役人「ミカ様は普段からカンテレをお使いですから、音感には優れていらっしゃるようにみえますけど?」

ミカ「ふふっ、どうかな?」ポロン


Aのバイオリンの演奏


アンチョビ「……」

ミカ「……」トントン…


演奏終了


役人「どーですかー?アントニオの音色でしたかー?」

アンチョビ「お、おおぉ…さ、流石だな、素晴らしい演奏だな!!だ、だが、もう一方も聞かないとな!」


みほ「自信、無さそうだね…」←同類

まほ「…これは、わかってないな」

ケイ「表情に出すぎよ…」


役人「ミカ様の方は、演奏に聞き入っていたようですが?」

ミカ「…うん、わかったよ」



役人「では B の演奏お願いします」


Bのバイオリンの演…


ミカ「行くよ」

 ♪ズンチャ♪ズンチャ…


アンチョビ「へ?」


役人「あ、あの、…ミカ様?」

理事長「バイオリンの演奏に併せて、カンテレを弾いてますね…」


ミカ「……」♪ポロン♪チャチャ

アンチョビ「あ、あの…え、えっと…」


蝶野「アンチョビ様も、リアクションに困ってますね」



みほ「み、ミカさん…」

まほ「つかみどころがないヤツだとは思っていたが、ここまでとは…」

西「ですが、一度聞いただけの演奏に併せられるとは…やっぱりミカ殿はすごいです!」

ダージリン「それより、この事態にアンチョビの方が…」


アンチョビ「ハイ!ハイ!」パン!パン!


ケイ「て、手拍子…してるわね」

カチューシャ「…うぅん…うるさいわね…」ムニャムニャ


蝶野「もう滅茶苦茶ですね」

役人「あのこれ、カラオケボックスとかじゃないんですけどー!」

理事長「コンサート会場で、こんな真似したら間違いなく叩き出されるね」



演奏終了


ミカ「ふぅ…」

アンチョビ「凄くやりきった顔してるな…」

ミカ「アンチョビ…実はひとつ伝えたいことがあるんだ」

アンチョビ「な、なんだ?答えがわかったのか?」

ミカ「ううん、逆…、演奏に集中しすぎて、聴き比べしてないから、答えはキミにまかせるよ」ポロロン

アンチョビ「おい!!」


役人「では、アンチョビ様ー!お答えをお願いします!!」


アンチョビ「う~ん…」


みほ・まほ・ケイ・ダジ・西「「「「「……」」」」」←注目している

カチューシャ「ううん…」グシグシ



アンチョビ「ええい!! B だ!!」


みほ「同じだ」

まほ「おお」


役人「ほぉ~理由を聞かせてもらっていいですか?」


アンチョビ「どっちが高いかなんてわからん!!」

理事長「そう断言されると趣旨として困るんですけどね」

アンチョビ「だから、ノリと勢いで楽しかった方を選ぶまでだ!!」

ミカ「風に身を委ねるというわけだね」

役人「その暴風を起こしたのはミカ様ですけどね」



アンチョビ「誰かいるかー?」Bガチャ

みほ「お、お疲れ様です…」

ミカ「どうやら、完全に二つに分かれたってとこみたいだね」

まほ「ああ、これで後は結果を待つだけだな」


ケイ「これで私達と、アンチョビとミカのどっちが一流かハッキリするわけね!」

ダージリン「…」

西「我々は消えるか生き残るかの瀬戸際ですけどね!」

ダージリン「…あなた、ホントに凹まないわね」

カチューシャ「ふぁ~」



役人「泣いても笑ってもこれが最後です!!正解の部屋に参ります!!」



Aの部屋

ケイ「この待たされる時間、戦車道では味わえないスリルかもね…」

カチューシャ「…うん…あれ?なんで皆が部屋に移動してるのぉ?」

ダージリン「消えるわけにはいかないですわ…」

西「さぁ!どんと来てください!!」



Bの部屋

みほ「お願い…」

まほ「後退はない…後退はない…」

アンチョビ「う”わ”あ”あ”…緊張するう”う”う”」

ミカ「…ドキドキしてきた」



役人「では!参ります!!」








――

―――


役人「おめでとうございます!!」


  B ガチャ!!




Bの部屋

みほ「やったぁっ!!」

まほ「後退なぁーいっ!!」

アンチョビ「うおおお!!やっだぞ!!やっだぞー!!」

ミカ「いよっしゃぁぁぁっ!!!」エビゾリガッツポ


Aの部屋

ケイ「ノー!!最後にミステイクだったわ!!」

カチューシャ「え、え? なに?」


ダージリン「いやぁーーっ!!」

西「見事、散ってしまいましたーぁっ!!」


 ボワァ~ン… シュポッ!! シュポッ!!


カチューシャ「だ、ダージリンとキヌーシャが白旗になっちゃった!!…ま、まだ夢の中なのかしら」

西(白旗)「おお!カチューシャ殿、お目覚めですか!!」

ダージリン(白旗)「これは悪夢よ…きっと悪夢なのよ…」ブツブツ


ケイ「眠りから覚めた者が現実を直視して、現実を突き付けられたものが夢に逃げる…ウ~ン、哲学ね!!」



役人「結果発表ぉぉぉぉーっ!!」

役人「皆さん!お疲れ様でした!結果として一流だったのは一組!!チーム『貧乏』おめでとうございます!!」


アンチョビ「どーだ!アンツィオの実力に恐れ入ったか!!」

役人「最初はネタ枠だと思ってたんだけど、凄いんだな二人とも、まさか『一流の貧乏』だったとは…」

アンチョビ「その表現、あんまし嬉しくないぞ…」

ミカ「落ちぶれなくて、すまん!!」

理事長「ミカ様に至っては最期の演奏に、正解後のガッツポーズと最初とは全く違うイメージでしたね~」

ミカ「…////」←恥ずかしい



役人「そんな、一流のお二方に混ざっていたのが…おお!『普通の西住流』の姉妹じゃないですか!!」


みほ「あはは…どうも…」

役人「いやー、西住流ってお堅いイメージだと思ったんですけど、普通だったんですねー」

まほ「西住流は『普通』だ…だからこそ広く門戸を開けて『普通』に戦車道を学んでもらいたいと思います」キリッ

理事長「お~まほさん上手くまとめたねぇ」

まほ「『普通』の西住流は君の入門を待ってます!」キリッ

役人「宣伝はその辺にしといてくださいねー」



役人「おや?『二流の冷戦』のオケイとカッちゃん!最期にメッキが剥がれっちゃったねー」


カチューシャ「ちょっと!なんでいつの間にミホーシャ達より下になってるのよ!」

役人「まー、ルールなんで、あと、お昼寝の寝顔もバッチリ撮らせてもらいましたー」

カチューシャ「ぐぬぬ…」

ケイ「パーフェクトとは行かなかったけど、とっても楽しかったわ!!」

役人「オケイはホントに終始マイペースだったなー」

ケイ「カチューシャと組んで、自分の母性に気づいたのは収穫ね!今も子宮がキュン…」

理事長「あー!一応、収録なんで言葉は選んでねー」



役人「では、長時間にわたってのお付き合いありがとうございました!!これにて隊長格付けチェックを……」


ダージリン(白旗)「ちょっと!私達はどーなるんです!!」

役人「おやぁ?白旗がしゃべってるぞーww」

西(白旗)「おお…姿はなけれども、声だけは皆に届いている…真に不思議ですな!」

理事長「お二人はねー最後の問題で、せっかく正解なのに逆張りとかしちゃうから…最初から運がなかったのかもねー」

ダージリン(白旗)「この散々な扱い…その上、姿まで消されるとは…」

西(白旗)「いや、お待ちください!ダージリン殿のお使いのひしゃくは健在ですよ!」

蝶野「ダージリンと言えば、ひしゃくですので、これだけは残しておこうというスタッフの心遣いです」

ダージリン(白旗)「……」

西(白旗)「うーむ…私もダージリン殿を見習って湯呑を持って戦車に乗ってみるのも一興かも…」

ダージリン(白旗)「もう勝手にして…」



役人「では改めて、長時間のお付き合いありがとうございました!!」

役人「この結果がこれから、または来年と、戦車道を目指している方々の指標になるかもしれません!」

理事長「まー、問題の半分以上は戦車と無関係だったけどね」

蝶野「私達も、普段の女子高生らしい皆が見れて楽しかったわ!」


役人「『隊長格付けチェック』これにて終了です!! また次回のスペシャルでお会いしましょー!!」


END



オマケ

司会の三人の格付けチェック


第一問 戦車

役人「 A 」

理事長「 A 」

蝶野「 A 」


正解「 A 」


役人「一応、戦車道の関係者ですからねぇ」

理事長「これ、外してたらワシ怒られてたよ」

蝶野「当然の結果よね」



第二問 味覚

役人「 B 」

理事長「 B 」

蝶野「 A 」


正解「 B 」


役人「お、当った」

理事長「香りが違うでしょ…多分だったけど」

蝶野「日本酒なら自信あったのに…」



第三問 演出

役人「 A 」

理事長「 A 」

蝶野「 A 」


正解「 A 」


役人「しかし、とんでもない内容の作品ですね」

理事長「孫が見てたのが確かこんなだった気がする」

蝶野「私の見てた頃から、変わってないわねー」



第四問 音感

役人「 A 」

理事長「 B 」

蝶野「 B 」


正解「 B 」


役人「地味に外したらいけない問題でしたね…文科省の人間としては」

理事長「うーん…普段、バイオリンなんて聴かないけど当って良かったよ」

蝶野「グッドね!自分の耳をほめてあげたいわ!」



結果

『二流の役人』

『一流の理事長』

『普通の自衛官』


役人「わ、私が一流だったら、この作品は成り立たないし…」←負け惜しみ

理事長「おお!これで、もう少し扱いが良くなるといいのう」

蝶野「う~ん、まぁ、こんなもんでしょ」←ビリじゃなくて、ちょっと安心

以上です
ありがとうございました

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