善子「え、そりゃあ……自分の名前を……」

ルビィ「津島善子って？」

善子「う、うん……」

ルビィ「なんでヨハネって書かないの？」

善子「だ、だって自分の名前を書かないと0点になっちゃうし……」

ルビィ「でも善子ちゃんはヨハネなんでしょ？じゃあヨハネって書かなきゃおかしいんじゃないかな」

善子「う、ぐ……」

ルビィ「そういうところから変えていかないと本当にヨハネなんて言われないんじゃないかな。自分で善子って書いちゃってるわけだし」

善子「よ、善子は現世で暮らす仮の名だからテストとかに善子って書くのは普通なの……」

ルビィ「ごめん、善子ちゃんのそういう設定ってよく分かんないから質問してる時は普通に答えて欲しいんだけど……」

善子「設定じゃないもん！」

善子「うわぁぁぁぁん！ルビィがいじめるー！」
ｶﾞﾗｯ
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ルビィ「あ、善子ちゃん！よしこちゃーーん！」


ルビィ「行っちゃった……」ﾎﾟﾂｰﾝ

ルビィ「もっと善子ちゃんと仲良くなりたくて頑張って話しかけたんだけど」

ルビィ「悪いことしちゃったかなぁ……」

ルビィ「こういうのあんまり聞いて欲しくなかったのかも……」

ルビィ「……うん、明日善子ちゃんに謝ろう。」

ルビィ「今度はちゃんと善子ちゃんの趣味をもっと知って話しかけてみよう！」└(。`･ ω ･´。)┘ｶﾞﾝﾊﾞﾙﾋﾞｨ

────────

善子「はぁ……つい逃げちゃった……」

善子「ルビィともっと仲良くなりたくて話題をずっと考えてたら」

善子「まさかルビィの方から話しかけてくるとはね……」

善子「それにしても私ったらテンパっちゃったとはいえ逃げるとは……」

善子「……よし、今度は堂々と答えてやるわ！」

善子「私は堕天使ヨハネ！自分のリトルデーモンとまともに会話できないようじゃその名が泣くもの！」

善子「明日は謝らなくちゃね……」

善子「ちゃんとスクールアイドルのことを知ってルビィともっと仲良くなるんだから！」ﾖｰｼｺｰ

────────
翌日

ルビィ「おはようございまーす」ｶﾞﾗｯ

善子「お、おはよう」

ルビィ「うん、おはよう善子ちゃん。」


善子「……」
ルビィ「……」

ルビよし「あ、あの！」

ルビィ「な、なに？善子ちゃん。」

善子「な、なんでもないわ。ルビィからでいいわよ。」

ルビィ「そ、そう？それじゃお先に……ごめんね、善子ちゃん。」

善子「え？」

ルビィ「名前のことを深く聞かれるの嫌だったんだよね……。」

ルビィ「ルビィ、もっと善子ちゃんと仲良くなりたくて頑張って話題を考えたんだけど」

ルビィ「善子ちゃんの趣味は難しくてよく分かんないしとりあえず名前のことを聞いてみようって思ったんだ。」

ルビィ「善子ちゃんのこと傷つけちゃったんだよね。本当にごめんなさい。」

善子「い、いや、そんなに謝らないで！」

善子「確かに痛いところ突かれてテンパって逃げちゃったけど」

善子「もうそんなに気にしてないわ。」

善子「何よりルビィが頑張って私に話しかけてくれたんでしょ？」

善子「すっごく嬉しいわ。……こっちこそ逃げてごめんね。」

ルビィ「善子ちゃん……」

善子「それに私もルビィともっと仲良くなりたかったし……/////」

ルビィ「善子ちゃんも同じこと思ってたの？」

善子「……/////」ｺｸﾘ

ルビィ「フフッ」

善子「な、何笑ってるのよ！」

ルビィ「あ、ごめんね！ついおかしくて……」

善子「だから何がよ！」

ルビィ「二人とも同じこと考えてたんだなって思うと嬉しくなっちゃって」

善子「そ、そう。まあ私も嬉しいけど……」

ルビィ「ねぇ、善子ちゃん！」

善子「な、何？」

ルビィ「今度のお休みって何か用事ある？」

善子「今度の休み？……確かに練習もお休みだったから何も予定はなかったはずだけど」

ルビィ「じゃあその日にお出かけしようよ！」

善子「い、いいけど……じゃあズラ丸も誘って……」

ルビィ「確かに花丸ちゃんを誘っても楽しいと思うけど」

ルビィ「なんだか善子ちゃんと2人っきりでお出かけしたい気分なんだ！」

ルビィ「2人じゃ、ダメかな？」

善子「ｯ……」ﾄﾞｷｯ

善子「ま、まあ私のリトルデーモンがそこまで言うなら2人っきりでお出かけしてもいいわよ。/////」

ルビィ「やったあ！それじゃその時に善子ちゃんがよく行くお店を紹介してね？」

善子「私の行きつけでいいの？」

ルビィ「うん！だって善子ちゃんのことをもっとよく知りたいんだ！」

善子「ルビィ……」

善子「……それじゃあ、私にも1つ条件があるわ。」

ルビィ「条件？」

善子「ルビィの行きつけのスクールアイドルショップも紹介しなさい！」

善子「ルビィだけ私の趣味を知るなんてフェアじゃないもの！」

善子「私だってルビィの趣味をもっとよく知ってもいいでしょ？」

ルビィ「善子ちゃん……」

ルビィ「うん、ありがとう！ルビィ頑張って善子ちゃんを楽しませるから！」

善子「そうよ、ちゃんと私を楽しませてよね！なんたってあなたは私のリトルデーモン4号なんだから！/////」