ハリー「サキュバスだって?」 (33)
ハーマイオニー「ハリー、あなた大丈夫?」
ハリー「何がだい?」
ハーマイオニー「何だか具合悪そうに見えるけど、医務室に行った方がいいんじゃない?」
ロン「そんな残酷なことよく言えるな、ハーマイオニー。大事な休日を医務室で過ごすなんて考えられないね」
ハーマイオニー「あら、大事な授業に出るためにも医務室で身体を休めるべきじゃない?」
ハリー「大丈夫だよ、ハーマイオニー。ただちょっと体が怠いってだけで治療を受けるほどでもないから」
ハーマイオニー「そうなの?ならいいんだけど」
ハーマイオニー「それじゃ私、図書室で勉強してるから。ハリー、それ以上悪化するようだったらちゃんと医務室にいくのよ?」
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ロン「……でもさ、ハーマイオニーじゃないけど、今日の君、本当に凄く疲れた顔してるぜ?なんかあったのか?」
ハリー「実はさ、ハーマイオニーがいたから言いづらかったんだけど、変な夢見ちゃってね」
ロン「君が夢でうなされるのなんて日常茶飯事じゃないか。今更ハーマイオニーに隠すようなことでもないだろ?」
ハリー「それがさ、いつも見てるような悪夢じゃないんだよ。僕が女の子とダンパティしてる夢を見たんだ」
ロン「悪夢じゃないか!」
ハリー「僕らにとってはね」
ハリー「厳密にいうとダンパティを抜け出して二人でいい感じになった男女がベッドの上でやることだよ」
ロン「…………」
ハリー「なんだい?初心なロニー坊やにはこういう話題はちょっと早かったかな?」
ロン「…………」
ハリー「待てよ、その反応はどこかで見たな、パーセルマウスが発覚した時のと同じだ」
ロン「…………ハリー」
ハリー「それじゃあまーた僕は城中の人間から白い目で見られるってわけだ。もう何回目だろうね、慣れてるから気にしないけどね」
ロン「……違うよ……ハリー、この城の中にサキュバスがいるんだよ……!」
ハリー「……何がいるって?」
ロン「サキュバス……淫魔さ!!」
ロン「その人にとって一番魅力的な異性の姿をして夢の中に現れるんだ!そして精力を根こそぎ吸い取ってしまう!まさに男の願望を詰め込んだ夢の生き物だよ!!」
ロン「夢だけにね!!!!」
ハリー「それじゃあ、そのサキュバスが僕の夢の中に現れてダンパティしたってわけだ」
ロン「それも理想の女性の姿でね!」
ハリー「どおりで怠いわけだよ。やけに鮮明な夢だったからおかしいと思ってたんだ」
ロン「……それで、サキュバスは誰に変身したんだ?」
ハリー「言わなきゃダメかい?」
ロン「あたりまえだろ?ハリー、僕らの間で隠し事はなしだぜ。君の理想の女性は誰だったんだ?」
ロン「君は!夢の中で!誰と!ダンパティ!したんだ!?」
ハリー「ハーマイオニー」
ロン「」
ハリー「というのは嘘で地下鉄のカフェで見かけた名前も知らない黒人の娘なんだけどね」
ハリー「オーケー、分かった、謝るよ。いくら友人といえど今のは軽率だったね、本当に悪かったと思ってる。だから杖をしまってくれないか?」
ハリー「僕はロン・ウィーズリーをからかってはいけない……これでいいかい?」
ロン「次また君が一線を越えるようなら、アンブリッジが罰則で使った羽ペンを取り寄せるからな」
ハリー「気を付けるよ」
ロン「それでだ、ハリー。その黒人の娘とのダンパティはどうだったんだ?」
ハリー「……激しかったよ」
ロン「……」
ハリー「……」
ロン「……それだけ?たった一言?」
ハリー「ロン、君にだって僕に隠しておきたいプライバシーな部分ってあるだろ?」
ロン「…………言っとくけど、ハリー、僕は君の夢の話を何度も聞いてきた。普通なら耳を覆いたくなるような『例のあの人』に関する恐ろしい夢の話をだよ」
ロン「その度に僕は君を心配して、一緒に恐怖して、君を励ましてきた」
ロン「だから、君が幸運にも青少年の浪漫とも言えるサキュバスとの甘い時間を過ごしたのだとしたら、それがどんなものだったかを友人に教えるくらいのことはしてもいいんじゃないか?」
ハリー「つまり砕いて言うと?」
ロン「おっかない夢の話を散々聞かされてきたんだ!僕には聞く権利がある!」
ロン「…………ワォ、凄いや、ハリー、君、それでよく起きてられるな」
ハリー「今日が休日でよかったよ、それこそ試験の日だったらと思うとゾッとするね」
ロン「……よし、決めたぞ、ハリー、図書室へ行こう」
ハリー「…………君、今なんて言った?」
ロン「図書室でサキュバスについて調べるのさ、一生忘れられない夢を今夜見るためにね!」
ハリー「まさか君から休日を図書室で過ごそうなんて誘いを受ける日が来るとはね」
ロン「こんな幸運フェリックス・フェリシスを飲んだって訪れやしないんだ!理想の女性とのダンパティのためなら優等生にだって成り下る価値はあるぜ!」
ロン「それで、ハリー、君はどうする?」
ハリー「友人が落ちこぼれの道から足を洗おうとしているのなら、それを手助けするのが僕の役目だ」
ロン「そうこなくっちゃ、ハリー!」
ハリー「……ところで君、一体誰とダンパティするつもりだい?」
ロン「…………………………………………マダム・ロスメルタ」
ハリー「……素直になれよ、ウィーズリー」
ロン「何だよ!!何がだよ!!素直になれってなんだよ!!ハリー!!」
ロン「――――ダメだ、全滅。これだけ探して収穫なしだなんて。魔法生物の本に載ってないとしたらどの本に載ってるんだ?」
ハリー「さぁね。君は誰からサキュバスについて教えてもらったんだ?」
ロン「フレッドとショージからだな」
ハリー「……それって君、からかわれてるんじゃないか?」
ロン「それはないよ、あのパーシーでさえ知ってたんだぜ?」
ロン「パーシーがあの二人の話に乗っかるなんてありえない、そんなユーモアあいつにはないよ」
ハリー「そのパーシーは何て言ってたんだ?」
ロン「そんなものはいないってさ」
ハリー「じゃあルーナのしわしわ角スノーカックと同じようなもんだ」
ロン「でも君は実際に見たんだろ?」
ハリー「確かに黒人の女の子とダンパティする夢は見たけど、それがサキュバスによるものかどうかは定かではないだろ?」
ロン「……これはもう困った時の才女様の手を借りるしかないんじゃないか?」
ハリー「その才女様が女の子だってこと忘れてやいませんかね?」
ハリー「もっとも、君がそのことを忘れるわけないんだろうけど」
ロン「……なんか含みのある言い方だな」
ハリー「僕が何かを含んでるとすれば、それは自分の感情に正直になれない友人への苛立ちだと思うよ」
ハリー「……それで君が、夢の中に出てきてダンパティしてくれるとってもいやらしい魔法生物について尋ねるとしてだ、困った時の才女様はどんな反応をするだろうね」
ロン「あのお堅い才女様のことだからなぁ」
ハリー「間違いなく軽蔑されるだろうね」
ロン「でも、喋らせた後で忘却術をかければ問題ないぜ」
ハリー「……じゃあ僕らの友情は保たれるとしてだ、才女様にどうやって喋らせるんだ?」
ロン「夕食のカボチャジュースに真実薬を混ぜればいい」
ハリー「君ね、簡単に言うけど、僕たち真実薬の煎じ方も分からないし、忘却術も使えないってことを忘れてませんか?」
ロン「だから才女様が必要なんだろ?」
ハリー「……それじゃあ君がだ、夢の中に出てきてダンパティしてくれるとってもいやらしい魔法生物の情報を引き出すために真実薬が必要で」
ハリー「その後で関係が壊れないよう記憶を消去するために忘却術を覚えたいと頼んだとしてだ、困った時の才女様はどんな反応をするだろうね」
ハーマイオニー「あなたたちが陰で私のことを困った時の才女様なんて呼んでいる限り、どんな頼みも聞くことはないでしょうね」
ハリー「あー……それじゃあどこかから聞いてたの?」
ハーマイオニー「あなたたちが何かよからぬ計画のために忘却術を覚えようとしているところからよ。でもどうして呪文集ではなくて魔法生物の本ばかり読んでるのかしらね」
ハーマイオニー「!」
ハーマイオニー「……あなたたちまさか……なんてことを……!」
ハリー「?」
ハーマイオニー「ハグリッドを襲うつもりでしょう!!」
ハリー「…………何だって???」
ロン「ハリー!ハグリッドなら何か知ってるかも!」
ハリー「ロン、黙って」
ハーマイオニー「ハグリッドが今後どんな危険生物を押し付けてくるか調べてたあなたたちはきっとこう思ったに違いないわ!」
ハーマイオニー「そうだ、ハグリッドから私たちの記憶を消してしまおう。そうすればわざわざ学校を抜け出してまで危険な思いをしなくてすむ」
ハーマイオニー「そこに積まれた魔法生物の本と直前までしてた忘却術についての会話が動かぬ証拠よ!」
ロン「ハリー!背に腹は代えられないんだよ!!」
ハリー「ハーマイオニー、君、少し休んだ方がいい、勉強のし過ぎでノイローゼになってるだろうから。それとロン、たとえ知ってたとしてもハグリッドとはその手の話はしたくない」
ハーマイオニー「……おふざけはここまでにして、あなたたち二人で何を企んでたの?」
ハリー「さっき君の言った通りだよ、ハグリッドがどんな怪物を連れてきても驚かないよう勉強してたんだ」
ハーマイオニー「じゃあ何で忘却術が出てくるの?」
ハリー「自分自身にかけるためさ、ハグリッドの怪物と格闘した後にハッピーでいられるようにね」
ハーマイオニー「……なんか怪しいわね」
ロン「どこが怪しいんだ?学生が図書室で調べものしてるってだけじゃないか」
ハーマイオニー「あなたが休日に図書室に来ること自体、あなたがご贔屓にしているチームが優勝するくらいありえないことなのよ」
ハリー「自分の命と図書室だったら誰だって図書室の方を選ぶだろうさ。ハグリッドの友人に何度殺されかけたことか」
ハーマイオニー「……まぁいいわ」
ロン「結局なんの手掛かりもなく図書室を出てきたけど、どうする?」
ハリー「何の手掛かりもないんじゃ手の付けようもないよ」
ロン「ハリー、諦めるのか?どんなに困難な試練だって僕たち乗り越えてきただろ?」
ハリー「運がよかったんだよ、いるかどうかも分からない生き物を探せなんて試練は出されなかったからね」
ルーナ「こんにちは、ハリー」
ハリー「やぁ、ルーナ」
ロン「……ルーナだったら何か知ってるかな」
ハリー「知ってるとしても女の子に聞くのはタブーだよ」
ルーナ「何の話?」
ハリー「あー、何でもないよ」
ルーナ「……クィブラーはいかが?今週は凄く売り上げがいいってパパが手紙で教えてくれたんだ」
ハリー「へぇ、じゃあいよいよしわしわ角スノーカックを捕まえたんだね?」
ルーナ「まだだよ」
ロン「!」
ルーナ「今週号は子供は読んじゃいけないページがあって、読もうとしても何にも書かれてないんだ。子供には見えないインクを使ってるんじゃないかな?」
ルーナ「でも変だね、私も読めないなんて。私もう子供じゃないもン」
ハリー「たぶん君のお父さんが君には読んでほしくないことが書かれてるんだと思うよ」
ロン「ハリー!見ろよ!これ!」
ハリー「?」
~今宵あなたをサキュバス・ナイトへご招待~
サキュバス研究家のダニエル・ラドクリフ氏はこう語る。
「サキュバスは白い液体に群がる習性があります、白い液体が男性の体液だと勘違いしてしまうんですね。
その習性を利用すればサキュバスを呼び出すことができます。
身近なもので手軽に入手できる白い液体といえば牛乳が一番好ましいでしょう。
就寝時にベッドの脇にコップ一杯の牛乳を置いておけば、あなたの夢はきっと素晴らしいものになるでしょう。」
ハリー「どおりで、ルーナに読ませたくないわけだ」
ロン「ハリー!牛乳だ!」
ハリー「でも言っちゃ悪いけど、信用できるか?」
ロン「知るか!厨房へ急ごう!」
ロン「ルーナ!これ一冊買うよ!」
ルーナ「毎度あり~」
フレッド「林檎は?」
ジョージ「……ダメだ、ビクともしない」
フレッド「参ったな……」
ロン「二人とも、何で突っ立ってるんだ?厨房に来たのなら早く入ればいいじゃないか」
ジョージ「それが入れないんだ」
ハリー「梨をくすぐるんだろ?」
ジョージ「くすぐっても動かないんだよ」
ロン「………………嘘だろ?」
ジョージ「本当さ」
フレッド「ほら、この通り」コチョコチョ
梨「……」
ジョージ「誰かが厨房に入る方法を変えたんだ」
フレッド「恐らく教師の誰かだろうな。学生やゴーストじゃ絵に細工はできない」
ジョージ「俺たちが屋敷しもべから手厚い待遇を受けてるのがばれたか?」
ロン「……そんな…………」
ジョージ「……フレッド、これは屋敷しもべ妖精に対する権利の侵害だと思わないか?」
フレッド「あぁ、ジョージ、奉仕する喜びを彼らから奪うなんて、明らかに侮辱しているよな」
ジョージ「今こそ彼らを救済するべきだ」
フレッド「まさか才女様の反吐に共感する日がくるとはな」
ジョージ「いざ!屋敷しもべ妖精のために戦おう!」
フレッド「我らの敵に裁きの鉄槌を!」
ロン「」
ハリー「ロン、談話室に戻ろう。よくやったよ、僕ら」
ハーマイオニー「残念だけど、あなたたちを入れることはできないわ!」
ハーマイオニー「あなたたちは屋敷しもべ妖精の恩恵を受けたいだけじゃない!そんな不純な動機は認められないわ!」
フレッド「多少意見の食い違いはあっても共通の敵を持つ仲間じゃないか!」
ジョージ「それに理由はどうあれ、まずは組織を拡大することが大事だと思わないか?」
フレッド「全ては屋敷しもべ妖精のためだ!」
ジョージ「彼らを救うためなら反吐だなんてみっともない名前にも目を瞑るさ!」
ハーマイオニー「あなたたちはそうやって人を馬鹿にして!」
ロン「……ミルクメンディ、牛乳よ出ろ」
ハリー「そんな呪文ないよ、ロン」
ロン「……ミルクメンディ、牛乳よ出ろ」
ハリー「ロン、むなしくなるからやめてくれよ、ロン」
ハリー「そう気を落とすなよ、ロン」
ロン「……ミルクメンディ、牛乳よ出ろ」
ハリー「僕たち今日一日城中を駆け回って貴重な休日を無駄にしたってわけだけど」
ロン「……ミルクメンディ、牛乳よ出ろ」
ハリー「別に何かを失ったってわけじゃないだろ?」
ロン「……ミルクメンディ、牛乳よ出ろ」
ハリー「それに何か取り返しのないことをしたってわけでもないし」
ロン「……ミルクメンディ、牛乳よ出ろ」
ハリー「今日はたまたまついてない休日を過ごしたってことにすればいい」
ロン「……ミルクメンディ、牛乳よ出ろ」
ハリー「また何かいいことあるよ」
ロン「……」
ハリー「……!」
ハリー「ロン!」
ロン「なに」
ハリー「まだ手はある!必要の部屋だ!」
ロン「ハリー!!!!!!!!君って最高だよ!!!!!!!!」
ハーマイオニー「こんな時間にどこ行くの?」
ロン「……まただよ」
ハーマイオニー「あなたたち今日一日、二人でコソコソとおかしいわよ?」
ロン「あのさぁ、ハーマイオニー、君、その何にでも首を突っ込む性格直した方がいいぜ、身を亡ぼす前にね」
ハリー「よせよ、ロン」
ハーマイオニー「…………ご心配どうも。でも大丈夫、あなたほど愚かじゃないわ」
ロン「その高慢な態度も直した方がいいな」
ハーマイオニー「……」
ハリー(ロン、君はその無神経な性格を早急に直すべきだ、ハーマイオニーの小鳥にハチの巣にされる前にね)
ハーマイオニー「あなたが自分が監督生だってこと忘れるようだから言っておきますけど!監督生なら理由もなく夜間に城をうろつくなんて下級生に悪い影響を与える行動は謹むべきだわ!」
ロン「じゃあ君はいい影響を与えてるって言いたいわけだ!下級生も喜んで模範にするだろうね!勉強ばかりの退屈な学生生活を送れば君みたいになれるってさ!」
ハリー「シレンシオ!黙れ!」
ロン「!」
ハリー「悪いけど、ハーマイオニー、どこに行くのかは教えられない」
ハーマイオニー「……じゃあやっぱり何か企んでるのね?」
ハリー「何も企んでないよ。ただちょっと今日中に何とかしないといけない問題が起きてね。そしてこの問題は僕たち二人だけで解決しなければならない」
ハーマイオニー「今さら何を言ってるの?ハリー、あなたが困難に立ち向かうのなら私はどんなことだって協力するわ。今までずっとそうしてきたし、これからだってそうよ」
ハリー「君ならそう言うと思ったよ、でも今回だけは君の手を借りるわけにはいかないんだ。いつか君に話せる日がきたらちゃんと説明する、だからその時が来るまで待っててほしい」
ハリー(その時なんて一生こないけどね)
ハーマイオニー「……いいわ。私だけ仲間はずれはちょっと寂しいけど、あなたがそこまで言うなら仕方ないわね」
ハーマイオニー「でもこれだけは約束して。ハリー、無茶だけはしないでね?」
牛「モ~」
ロン「……僕ら農場をはじめようなんて思ったことあったか?」
ハリー「さぁ、君の頭の中が巨大なパイオツのことでいっぱいだったとか?」
ロン「だとしたらちゃんと人間の女性を用意してほしかったな」
牛「モ~」
ハリー「見ろよ、ロン、こっちにパックのやつがある」
ロン「まったく、必要の部屋さまさまだよな」
牛「モ~」
ハリー「君、後でちゃんとハーマイオニーに謝れよ」
ロン「……」
牛「モ~」
ロン「遂にやったんだ、やりとげたんだよ」
ハリー「これで終わりみたい顔してるけど、ここからが本番だぜ、ロン」
ハリー「サキュバスは吸魂鬼のように精力を吸い尽くすんだ、生半可な気持ちなら止めといた方がいい」
ロン「何言ってんだ?ハリー、たとえ明日ドラゴンと決闘する予定が入ってたとしても、僕は今夜、サキュバスとダンパティする方を選ぶよ」
ハリー「君の決意がそれほどのものなら僕は止めないよ」
ハリー「それじゃあ、おやすみの時間だ、ロン」
ロン「ハリー」
ハリー「何だい?」
ロン「いい夢見ろよ」
ハリー「君もね」
ロン(思えば長い一日だった……これで僕もいよいよハーマイオニーと……)
ロン(って違う!マダム・ロスメルタだよ!あんな寸胴見たってしかたないだろ!)
ロン(それにハーマイオニーの裸はもっとちゃんと段階を踏んで……)
ロン(何を言ってるんだ僕は!!)
ロン(マダム・ロスメルタ!マダム・ロスメルタ!マダム・ロスメルタ、ハーマイオニー・グレンジャー、マダム・ロスメルタ……マダム・グレンジャー……)
ロン(……ハーマイ・ロスメルタ…………マダム・グレメルタ…………メルタ・メルタ…………ロスマイメルタ………………マグレメルタ………)
ロン(…………………………)
マクゴナガル「あらあら、もうこんなに硬くして。罰則が必要ですね、ウィーズリー」
ロン「うわああああああああああああああああッ!!!!!!!!」
以上、ハリー・ポッター熱が再燃した勢いで書いたハリポタssでした。
おわり
おまけ
ハーマイオニー(……)ドキドキ
ハーマイオニー(あれは夢よ、ハーマイオニー、たかが夢なんかに動揺する必要はないのよ。それにこの体の倦怠感も昨夜のアレとは一切関係ないことだわ)ドキドキ
ハーマイオニー(…………あぁもう!何年も一緒にいて何を今さら緊張してるのよ!しっかりしなさい!ハーマイオニー・グレンジャー!)ドキドキ
ハーマイオニー(いつものように挨拶して、適当な会話でお茶を濁せば何も問題ないわ!)ドキドキ
ロン「あのさ、ハーマイオニー、昨日のことなんだけど……」
ハーマイオニー「ステュービファイッ!!!!!!!!」
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