重巡リ級「鎮守府に潜む悪夢」 (36)
私の名前は__
憎き人間共からはリ級と呼ばれている
ついこの間の海戦にて__様が大破
結果として我々は大きな戦いを控えることになった
だからと言って黙っている我々ではない
__様の命により人間の鎮守府にてスパイ活動を行うことにしたのだ
私の擬態は完璧だ
人間共にも見破れんだろう
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「ちょっと何ぶつぶついってるのよ?」
アマリ キニ シナイデ クダサイ
「変な青葉」
先ほどの重巡、キヌガサから言われたように
私はアオバという艦娘の擬態をしている
アオバは何でも知りたがるらしい
スパイたる私にはぴったりだな
「ねね」
ナンデスカ キヌガササン
「…」
「青葉この日休みでしょ」
「来たばっかりでまだ慣れてないと思うから衣笠さんが案内してあげる」
これはいい
まだこの鎮守府になにがあるのか知らないからな
ここは頼むことにしよう
ソレハ イイデスネ
シッカリト ヨテイ アケテ オキマスネ
「衣笠さんにお任せ」
これで良いだろう
大きく動いて不審がられてはいけないからな
小さくコツコツとそれでいてしっかり情報を得なければ
フッフッフッフッフッ
「なんか今日の青葉おかしかい」
「…気のせいかな」
終わりです
投下ごとに視点が変わる予定です
綾波と申します
ここの司令官の秘書艦を任されています
でも今日はお休みです
それで間宮さんのところに来ました
「ココガ マミヤサンノ オミセデスネ」
「ここのアイスはおいしいから疲れたらここに来るといいね」
あそこにいるのは衣笠さんと
見たことのない艦娘ですね
重巡洋艦でしょうか
失礼します
「綾波じゃない」
「今日は秘書艦の仕事お休み?」
はい
ところでそちらの方は
「ドウモ アオバデス」
この人が青葉さんですか
司令官の言っていた特徴にも一致します
しかし何かおかしい気もします
「綾波は秘書艦やってるからね」
「これが結構頼りになるんだよー」
そこまででもないですよ
「ワカリマシタ」
「ナニカ アレバ タヨリマスネ」
はい
できることがあれば綾波にお任せください
やっぱり何かおかしいです
いったい…
青葉さんの行動には注意しておきましょう
終わりです
スレタイとは異なりますが綾波が主人公のつもりです
小耳に聞いた話だと衣笠さんが青葉さんを案内しているみたいです
ここに来てもいいように今からプリンツさんと掃除します
間に合うといいなあ
「がんばりましょー」
「アオバを驚かせましょう」
驚かす必要はないですよ
ここはきれいだなって思わせればいいんです
それだけで利用してくれるようになりますから
「でもここ燃料とかしか置いてないですよ」
「Admiralさんからもらえばいいんじゃ」
あれ?
プリンツさんは知りませんでしたっけ
実はこの棚回転するようになってまして
「おおー」
この奥には提督にも売ってない艦娘専用のものが置いてまして
「サッソク ミセテモラッテモ イイデスカ」
もちろんですよ
ささ
どう
誰ですか
「センジツ チャクニンシタアオバデス」
「ソレデ ミセテモラッテモ イイデスカ」
いいですよ
どうぞプリンツさんと一緒に
何か欲しいものありましたら声をかけてくださいね
びっくりしました
しかしあれが青葉さんですか
結構変わった人なんですね
艦娘っぽくないところとか
「うちの青葉がごめんね」
大丈夫ですよ
それより衣笠さんは何か買います?
「これもらっていい?」
それですか?
結構古い型なんで使いにくいと思いますが?
「小さかったらなんでもいいのよねー」
それよりちいさいのはないですね
値段これくらいですけど
「安くない?」
古いですからね
「じゃあよろしくね」
しばらくしてお二人は帰られました
それにしても青葉さん面白い人だったなあ
今度二人きりで話したいですね
「私も混ざりたい」
もちろんいいですよ
終わりです
青葉案内編は主要っぽいキャラの紹介と思ってください
ちょっと難産です
もう少しかかると思います
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