提督「カンチョー?」 (95)

島風「えいっ! えいっ!」ブンブン

雪風「雪風は沈みませんっ!」ヒラリッ

時津風「カンチョー! カンチョー!」キャッキャッ

雪風「沈みませんっ!」ヒラリッ

ドタバタ……

提督「またおかしなことを……」

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提督「しかし懐かしいな」

提督「私も子どもの頃はよくしたものだ」

提督「あの頃の友人は元気にしているだろうか……」シンミリ

島風「隙ありっ!」

ドスッ!

提督「うおっ!?」

島風「提督、おっそーい!」

雪風「防御が間に合っていませんよ!」

時津風「そんなんじゃ戦場で通用しないんだから」ケラケラ

提督「むむっ、勝手に巻き込んでおいてその言い様……」

提督「どうやら反撃せねばならんようだな!」

三人娘「きゃー♪」

提督「ははは、待て待て!」

提督「浅草寺のキツツキと呼ばれた私からは逃げられんぞ!」

島風「そんなんじゃ私には追いつけないんだから!」ダダーッ

提督「――それはどうかな?」シュバッ!

島風「おうっ!?」

提督「喰らえっ!」

提督「カンチョー!」



ずんっ!!

――それは奇跡のインサートだった。

速度、角度、指の形から括約筋の緩みまで。

全てが合致し、その結果生じたスムースな挿入だった。

島風「かっ……!?」

少女の小ぶりな尻、その谷間に深々と突き立てられた二本の指。

その剛直が根元まで呑み込まれるまで、およそ抵抗感と呼べるものはなかった。

提督「………………!?」

驚きを顔に浮かべたまま、倒れ伏す島風。

そのでん部から自然と引き抜かれた指を、提督は信じられないとばかりに見つめている。

雪風「し、しれぇ……?」

様子がおかしい提督に、おずおずと声をかける雪風。

しかし、今の提督には、その愛らしい声も届いてはいなかった。

提督「ハァ……ハァ……ハァ……」

あの感覚――非現実的にも思える、渾身の一撃。

あの小気味の良さはなんだ。自分は白昼夢でも見ていたのか。

あれは本当にあったことなのか。あの奇跡のような瞬間は。

提督「ハァ……ハァ……ハァ……!」

いくら考えども答えは出ず、残されているのはカンチョーの余韻だけ。

その消え行く感触を惜しむかのように、提督はゆっくりと雪風たちに視線を向け――。

~鎮守府 三階廊下~

キャー バタバタ

龍田「あら~?」

天龍「なんだ、やけに騒々しいな」

龍田「おちびちゃんたちが鬼ごっこでもしているのかしら?」

天龍「まったく、しょうがねえな」

雪風「ひーっ!?」バタバタ

雪風「ひぐっ!」バフッ

天龍「あっ、こらっ!」

天龍「魚雷みてーに突っ込んでくるんじゃねーよ」

龍田「そーよ? 廊下は走っちゃ駄目だって……」

雪風「そんなことより大変なんです!」

天龍「あん?」

雪風「しれぇが! しれぇがおかしくなって!」

天龍「おいおい、落ち着けよ」

龍田「提督がどうかしたの?」

雪風「島風、時津風だけじゃなくて……」

雪風「手当たり次第にカンチョーを!」

天龍「いや、訳わかんねえよ」ハハ

天龍「提督がカンチョーして回ってるって?」

天龍「そりゃお前、変な夢でも見たんだろ」

天龍「あんまり昼寝なんてするもんじゃないぜ?」

天龍「なあ、龍田?」

龍田「…………」

天龍「……ん?」

天龍「おい、どうしたん……」

龍田「天龍ちゃん……」

龍田「逃げて……!」ガクッ

提督「……」ヌッ

天龍「……っ!?」

果たして、龍田の後ろから立ち上がったのは、件の提督であった。

天龍「てめえ……!?」

彼が何をしたか。それは明々白々だ。

組まれた両手。伸びた両人差し指。崩れ落ちた龍田の尻は、穿ったかのようなしわが出来ている。

天龍「何のつもりだ!!」

状況を理解し、瞬時に激昂する天龍。

しかし、提督はその怒りを意にも介さず、今度はその指を天龍に向けるではないか。

――いや、正確には、天龍の尻穴にだ。

その思惑を察知した天龍は、得物の刀に手をかけた。

天龍「野郎……!」

提督にどんな意図があるのかは知らない。

彼が何をしようとしているのか、天龍には知りようがない。

しかし、今はそのようなことはどうでもいいことだ。

――とりあえずぶん殴って、話は後で聞く。

それが彼女の出した結論だった。

天龍「多少の怪我は覚悟しとけよ!」

雪風を背中に守りながら、鞘に入った刀を振り上げる天龍。

それを強かに提督に打ちつけ、まずはその動きを止める。

――そう考えての行動は、しかし、



ずんっ!



天龍「かはっ……!?」

間違いだったのだ。

天龍「く、は……!?」

刀を振り上げたまま、驚愕の表情で振り返る天龍。

彼女の背後には提督がいて――そして、彼は二本の指を天龍の尻穴に突き立てていた。

天龍「……!」

過ちだった。天龍がすべきは尻穴を隠すことで、決して刀を振り上げることではなかった。

このように両手を高く上げてしまっては――胴体が、いや、尻穴がガラ空きになってしまうではないか!

天龍「ぐ、う、ぅ……」

それが分からなかったがゆえに、彼女は敗北を喫してしまった。

姉妹仲良く鎮守府の廊下に倒れ伏し――。

雪風「わ、わ、わあああーっ!?」

獲物を仕留めた提督は、しかし、物足りなげに雪風の後を追うのであった。

加賀がその報告を受けたのは、事件発生から二十分も経ってのことだった。

加賀「提督が艦娘にカンチョーを……?」

にわかには信じられない話だ。

あの品行方正な提督が、野獣のように婦女子の尻穴を狙うなど――。

しかし、私室を出てすぐに目にした光景に、加賀は認識を改めることとなった。

提督「フシュル……フシュ……」

加賀「……なんてこと」

鎮守府の中庭に横たわる艦娘たち。

その中心には、カンチョーの形に手を組んだ提督の姿があり――。

飢えた獣のように目をギラつかせる彼は、次の獲物を探している様子だった。

加賀「放ってはおけないわね」

窓からその光景を目にした加賀は、

珍しくも急ぎ足で、現場に向かうことになった。

加賀「そこまでよ」

提督「……!」

奇跡の一撃を再現すべく、艦娘を手にかける提督。

悪漢と成り果てた彼の前に、正規空母、一航戦の要が立ち塞がる。

加賀「観念しなさい」

加賀「今なら内々に事を収めてあげます」

提督「ふーっ!」

説得にかかる加賀。しかし提督は、彼女の言葉を振り切って――。

加賀「……仕方ないわね」



――ガキィッ!!!!


提督「っ!?」

信じられない音がした。

まるでイメージになかった感触があった。

なんだ――なんだ、この硬いアヌスは――!?

呆然と座り込む提督に、加賀が冷たい声をかける。

加賀「残念だったわね」

加賀「でも、私にとっては想定内だったわ」

加賀「来ると分かっていれば、防御を固めることも――」

加賀「十分に可能よ」

提督「……!?」

つまり、加賀は、加賀のアヌスは――!

12万5000馬力の出力で、固く締め付けられているのだ――!

提督「ギイッ! ギイイッ!」ガッ! ガッ!

加賀「無駄よ。諦めなさい」

提督「ギイイイッ!」ガッ! ガッ!

加賀「諦めなさいと言っているのに……」フゥ

提督のカンチョーなどどこ吹く風で、加賀は涼しげな顔をしていた。

しょせん人間の膂力、艦娘の装甲を貫くことなど出来はしない。

ましてや、意識的に固めている場所を突破するなど――。

まさに夢物語、無駄な抵抗だと、



そう、思われたが。

ガッ! ガッ! ガガッ! ガガガッ!

加賀「……?」

ガガガガッ! ガガッ! ガガガガガッ!

加賀「これは……!?」

半狂乱になったかのような、闇雲な乱打。

そうとばかり思っていたカンチョーが――徐々に速さと鋭さを増していっている。

ガガガッ! ガガガガガッ! ガガッ!

加賀(これは……!)

――まずい。

悪寒が加賀の体を震わせ、強い危機感が彼女に回避運動を取らせようとしたが、

ガガガガガガッ!!!!

加賀(なんてこと……!)

気がついた時にはすでに遅く、猛烈な突き上げに、彼女は身動きひとつ取れなくなっていた。

ガガガガッ! ガガガガガッ! ガガガガガガガッ!

加賀(……!)

嵐のような指先の連打は、対空機銃の一斉射撃を思わせる。

それも単銃身のものではない。集中配備された機銃のそれだ。

加賀(提督に対空機銃が集中配備されていたなんて……!)

夢にも思わなかった。

いや、予想出来ていなかった。

ガガガガガッ! ガガガガガガガッ!

加賀「~~~~~っ!!」

猛烈な突き上げに押され、徐々に加賀の体が浮き上がる。

ゆっくりと、しかし確実に爪先立ちになっていき、更にその先へと追いやられようとしている。

その果てに待つのは、明々白々な結末だ。提督による情け無用の串刺しの刑だ。

加賀(赤城さん、貴女を残して逝くわけには……!)

唯一無二の存在を頭に浮かべ、必死に耐えようとする加賀。

しかし、現実は非情であり――。



ずんっ!!



加賀「…………っ!」

わずか十秒の後に、加賀の船尾は穴を穿たれた。

瑞鶴「か、加賀、さん……?」

翔鶴「そんな……」

赤城「いやぁぁぁぁぁっ!?」



提督「ふぅぅぅぅ……!」



遅れて駆けつけた正規空母たちが見たのは、カンチョーを受けた加賀だった。

加賀「……」グッタリ

百舌の速贄のごとく、アヌスを串刺しにされた加賀は――。

提督の手によって、トロフィーのように高らかに、誇らしげに掲げられた。

提督「……ふっ!」

しかし、すぐに提督は加賀アヌスから指を引き抜いた。

情が湧いたのではない。もっと別の感情によるものだ。

それはすなわち、欲求不満――。

彼が求めているものは、あくまで奇跡の再現だ。

あのような力業など――スムースな挿入にはほど遠い。

提督「ふっ、ふおっ、ふおおおおおっ!!」

まだだ。まだ続けなければならない。

再び奇跡に巡り合える、その瞬間まで――。

提督はますます狂乱し、固く引き絞った指先を赤城たちに向けるのであった。

~半日後、間宮前にて~

もうすぐ日が暮れようとしていた。

水平線に太陽が近づき、晩夏の海は紅く染まりつつある。

蝉の声はすでになく、代わりに鈴虫の音が響く夕暮れに――。

篭城する艦娘たちと、さ迷い歩く提督の姿があった。

提督「フゥン、フゥ~ン……」

ガリガリ、シュリシュリ……

電「ひっ!?」

暁「ま、また穴を開け始めたわ!」

大淀「鋼材で補修を! 穴を覆い隠すのです!」

間宮店内に避難した、二十名足らずの艦娘たち。

彼女らは持ち込んだ木材、鋼材を使い、一種のバリケードを作っていた。

しかし、状況は芳しくない。

なぜなら、いくら窓を塞いでも、壁を補強しても――。

提督「フゥ~ン……」

シュリシュリシュリシュリ……

間宮「今度はこちらが!」

大淀「急いで!」

駆逐艦を、軽巡を、そして正規空母を――。

数々の艦娘を貫き、その過程で磨き上げられた提督の指は、鋼材に容易く穴を空ける。

生半可なドリルよりも高性能なその指先が――。

バリケードを突破されたが最後、自分の尻穴に向けられるのだ。

青ざめた艦娘たちは、絶望的な状況下の中、必死に防衛戦を続けていた。

しかし――。

提督「フゥ~ン!!」

ズボォッ!!

痺れを切らした提督の一撃。

それは最も分厚い正面扉に容易く穴を空け、それを支えていた艦娘たちの体をも震わせた。

提督「クゥ~ン……♪」

雪風「あ、あ、あ……!?」

貫通した穴からのぞく、愉悦に染まった提督の顔。

それを目にした雪風は、とうとう命運尽きたかと、観念しそうになり――。



??「待たせたな」



雪風「あ、あ、あああ……!?」

艦娘「「「武蔵さん!!」」」

夕日を背に現れたのは、大日本帝国海軍が誇る、超々々ド級戦艦。

言わずと知れた大和型、その改良二番艦――!

提督「武蔵ぃ……!」

武蔵「おうよ」

戦艦武蔵、その人であった!

ワアアアアアア……!

間宮から上がる大歓声。

そこに込められたのは、安堵、歓喜、涙が出るほどの安心感。

これで助かった、自分たちは助かったのだと、そう確信出来るほどの信頼が武蔵にはあった。

武蔵「演習から帰ってみたら、随分と面白いことになってるじゃないか」

悠然と歩を進める彼女は、艤装のひとつも身につけていない。

武蔵「ご乱心と言うには、ちょっとばかしはしゃぎ過ぎじゃないか……ええ?」

彼女は提督を前に、身構えるようなこともしていない。

武蔵「これは少し、おしおきが必要だな」

彼女は言葉とは裏腹に、捕縛用の道具さえ持っていないのだ。

しかし、この安心感は――この安心感は何だ――!

提督「シュウウ! シャアア!」

アナル探究に我を忘れ、正気を失った提督でさえも、武蔵を相手に攻めあぐねていた。

提督「シャアアアア!!」

あの加賀にも臆せず立ち向かった提督が、今は威嚇するばかりで立ち向かう様子も見せない。

大和型とは、武蔵とは、それほどの存在なのだ。

大日本帝国海軍の象徴にして、日ノ本の守護神そのものなのだ。

武蔵「どうした……?」

提督「フシャアアアア!!」ビクッ!

武蔵「かかってこいよ……?」

提督「シャアアア! シャアアア!!」

武蔵「好きなんだろう、この尻穴が!!」クワッ!

提督「クワアアアアアアア!!!!」



ずんっ!!!!


果たして、追い詰められたのはどちらだったのか――。

それは間違いなく提督だ。武蔵に気圧されていたのは、間違いなく彼の方だった。

しかし、ああ、しかし――なぜ、武蔵は自ら弱点をさらしてしまったのか!

艦娘「………………!?」

事態の推移を見守っていた艦娘たちは、自分の目が信じられなかった。

あの武蔵が、敵に背を向けるだなんて――。

そして、彼女の分厚い装甲に、提督の指が突き刺さるだなんて!

提督「ミュ~ン……♪」

棚から落ちてきたぼた餅に、提督は思わずほくそ笑んだ。

なんて愚かな艦娘なんだ。この指の威力も知らず、みすみす失敗を犯すなど――。

やはり慢心こそが艦娘を沈める。

それをたしなめるためにも、武蔵のアヌスを味わうためにも、提督は指先にグッと力を込めた。

――己の装甲厚、そして性能を過信した報いを受けるがいい!!

声ならぬ声で雄たけびを上げ、武蔵の船尾に突入を図った提督。

しかし――。

提督「……?」

武蔵「……」

提督「……!?」

武蔵「…………」

提督「ギイイイイ!! ギイイイイイ!?」

武蔵「……フッ」

――動かない。

否、ピクリとも動かせない。

提督の両人差し指は第二関節の部分で止まり、そこから前にも後ろにも動かせない。

絶対的な力で締め付けられ、自分の意思ではどうにもならない――!

武蔵「かかったな、提督よ」

提督「ギイッ!?」

武蔵「貴様は意を決して虎穴に飛び込んだつもりだろうが……」

武蔵「そこは虎口、虎の口の中だったわけさ」

全ては罠だったのだ。

挑発的な態度で近づいたことも、あえて弱点をさらしたことも。

いや、もしかすると、普段からパンツをはいていないことさえも――。

今、この状況を作り出すための、深慮遠謀だったのかもしれない。

武蔵「虎は前門にしかいないと考えた貴様の負けだ」

武蔵「私の肛門には……生憎、飢えた虎がいるんだよ!」グッ!

提督「ギェェェッッッ!?」

脅威の出力、15万馬力!

世界最大級の巨躯を走らせる動力が、今、武蔵の括約筋に集結する!

提督「アアアアッ!! アアアアアッ!?」ブンブン

提督は飛び跳ね、身を捩り、全身を使って抵抗するが、中途半端にアヌスに埋まった指は、1ミリたりとも動かない!

このままでは、このままでは、カンチョーを完遂するどころか――!

武蔵「畏れ多くも菊の御紋に手をかけるとは……」

ますます高まる出力。臨界の時が迫る。

押し潰されそうなほどのケツ圧。提督の指はもう限界だ。

しかし、元より「そのつもり」の武蔵は、容赦なく括約筋に力を込め――。

武蔵「提督、貴様……」

武蔵「恥を知れ!!!!」


――ギュンッ!!!!

………………。

世の中とはままならないものだ。

望んだものの多くは手に入らない。

成功者など両の指で数えられるほどしかいない。

しかし、極稀に、天啓が舞い降りることがある。

窮地を脱するための知恵が。火事場で沸き立つ行動力が。

今、提督に、新たな活路を見出させていた。

武蔵「………………」

武蔵「…………なん、だと」

提督「………………」

提督「…………ワァオ!!」

ギュン!

武蔵「ううく!?」

提督「ワアアアオッ!」

ギュンギュン!!

武蔵「ぐうう!」

提督「ワオオオオオオオオオオ!!!!」

ギャルルルルルルルルルルル!!!!

提督が見出した道、それは「横」。

前でもなく、後ろでもなく、横道に逸れることで、提督は九死に一生を得た。

いや、それだけでは留まらず、本来の目的まで――。

提督「オオオオオオオオオオ!!!!」

武蔵「ぐあああああああ!?」

前後ではなく、横に働く力。

すなわち回転により、提督は武蔵の拘束を振り切った。

間宮「ああ! 武蔵さんが! 武蔵さんが!」

一転して不利になったのは、艦内に提督を誘い入れた武蔵だ。

提督の指を破壊し、「おいた」が出来ないようにする――。

そうした欲、あるいは遊び心が、武蔵の鉄壁に穴を空けたのだ。

武蔵「しかし負けん!」

武蔵「この武蔵、決して負けるわけには……!」

ドリルのような回転に対抗すべく、武蔵は手をつき、四肢に力を入れる。

しかし、這い蹲り、尻を高く掲げた姿勢は、まるで提督に生贄(アヌス)を差し出しているようにも見え――。

雷「負けないでーっ!」

電「武蔵さーん!」

武蔵「うううううううっ……!」

提督「ワオオオオオオオオオオッ!!!!」ギュンギュン!

躍動する提督の肉体。

捻りに捻りを加え、加速度を増していく回転は、そのうちネジのような効力を持ち始め――。



――ずんっ!!


当たり前のことのように、深々と武蔵のアヌスを貫いた。

武蔵「――――――」

彼女なりの矜持なのだろうか。

直腸の最奥を突かれた武蔵は、声も上げずにその場に倒れた。

腐っても大和型、散れども見事な桜なり――。

――しかし、今の提督に、それを賞賛する心など残されてはいなかった。

提督「シュルルルルルル……」

暁「ひっ!? き、来たっ!?」

大淀「逃げて! みんな逃げてーっ!」

武蔵との戦いを経て、回転力さえ我が物とした提督に、もはや敵はいない。

ずんっ!

雷「う゛っ!」

ずんっ!!

電「あ゛っ!」

バリケードを容易く突き破り、目につく艦娘から手にかける提督――。

もはやここは鎮守府ではない。

地上に現出した地獄。アヌスを貪り喰らう餓鬼の住む、無間尻穴地獄であった――。

~半日後 鎮守府前~

あれから一夜が明けた。

提督は鎮守府に住まうアヌスというアヌスを貫いて、もはや敵無しの浣腸提督となった。

艦娘たちは抵抗する意思さえ無くし、浣腸提督に媚びへつらい、望まれれば自ら尻を向けた。

――だが、これでは駄目だ。

お膳立ての中から奇跡は生まれるか? 条件さえ整えれば、奇跡は再現出来るとでも?

答えは否だ。あの奇跡の一撃は、偶発的にしか生じえない。

やるかやられるか、その緊張感の中でフッと現れる刹那の時。

そこを突くことこそ、提督の望みだったはずだ。

提督「フシュルルルル……!」

強者に屈服し、望まれれば門戸を開く弱虫アナル共に用はない。

必要なのは敵対者。自分のアヌスを守り通す、意思ある者たちだけだ。

そうと分かれば、もうここに用はない。

目の前に広がる大海原、その先にこそ奇跡の時が待っている。

提督「フオッ! フオッ!」

敵は強大、深海棲艦。

未だ底が知れない敵の中に、可能性という名のアヌスが眠っている。

提督「フオオオオオオオオオッッ!!!!」

雄たけびを上げ、自らを鼓舞し、海に飛び込んでいく提督。

尻穴を探究する彼の長い旅は、今ここに、船出の時を迎えたのだ。

行く手に待ち受けるは、いかなるアヌスか――提督の胸は、期待と冒険心とでときめいていた。

――しかし、彼は大事なことを失念していた。

奇跡は再現できないから奇跡と呼ばれるのだ。

島風を貫いた、きっかけのあのカンチョー。

あれは果たして、本当に二度も味わえるものなのだろうか――?

それを知る者は誰もなく、そもそも深海棲艦にアヌスがあるかどうかも、提督には分かっていなかった――。

~完~

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月25日 (日) 04:47:11   ID: c7HgO7Ov

ワロタw

2 :  SS好きの774さん   2016年09月25日 (日) 08:24:14   ID: 7g_8RKjz

こういうの好きだなぁ

3 :  SS好きの774さん   2016年09月26日 (月) 03:29:06   ID: Y54XVwao

バッカじゃねーの(褒め言葉)

4 :  SS好きの774さん   2016年09月27日 (火) 05:08:17   ID: XvnAG60u

いいじゃン、ありありー!

5 :  SS好きの774さん   2016年10月23日 (日) 15:47:21   ID: Xzuqn5TL

ある意味天才かなぁ

6 :  SS好きの774さん   2017年03月15日 (水) 15:37:10   ID: TTz_PpaF

>菊の御紋

くっそwwwww

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