ありす「は? 気持ち悪いこと言わないでくれますか?
血統の切断撃って人生というゲームから追放しますよ
あと橘って呼んでくださいっていつも言ってますよね?」
P「あいかわらず殺意たっぷりだなぁ……」
ありす「そもそもあなたみたいな甲斐性なしでゴミムシで人間というのも憚られる
クズでプロデューサーとしての能力一点で生存が許されているような存在が
私に限らずとも人の人生を支えるなんて無理な話ですしね」
P「いや、でもさ。ほら、愛があるじゃん?」
ありす「愛でお金が稼げるとでも? 夢見る脳みそですか?」
P(やべぇ、泣きそう)
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ありす「それで話の続きはどうしたんですか?」
P「あ、いや、俺も誰かと結婚して家庭を築くなんて収入面とか考えると難しいのは
わかってるんだよ。うん」
ありす「ああ、その程度の知能は持ち合わせてたんですね」
P「でもさ、あり……橘はいつか誰かと結婚するわけじゃん?」
ありす「まぁそりゃあいつかどこかの誰かと結婚するでしょう。
だけどそれは今日でもなければあなたでもないです」
P「そう考えるとな。なんかこう殺意がわいて出るんだ。
てめぇうちの橘によくも手を出しやがったな。ぶっ殺してやるってさ」
ありす「……それは対等な立場というよりも保護者としての立場ということですか」
P「ああ、どうあがいても俺は橘と対等にはなれん。アイドルとプロデューサーというのは
そういうものだ。だからかな。なんかこう妹とかのように思えてくるんだ」
ありす「なるほど。私はあなたのことをとても……いや、待ってください」
P「どうした? 実は橘も俺のことを兄的な目線で見てたのか?」
ありす「……お兄ちゃん」
P「!!?」
ありす「あのね、お兄ちゃん。私欲しいものがあるの」
P「なんだい! なんでも買ってあげるよ!!」
ありす「あのね……コ・イ・ヌールが欲しいの……」
P「ムリダナ」
ありす「ちっ」
P「ああ、でもお兄ちゃんってもう一回呼んでもいいんだよ?」
ありす「一回一万円です」
P「ぐっ……」
ありす「何サイフからお札出そうとしてるんですか。それで殺意がどうしたんですか」
P「ああ。だからさ。俺は橘には幸せになってほしいけどその辺の馬の骨と結婚するのは
嫌なんだ。そこで俺は名案を思いついた」
ありす「名案ですか」
P「そう。名案。知りたい? ん? 知ーりーたーいー?」
ありす「読書に戻りますね」
P「すみません。聞いてください」
ありす「最初からそういう態度でいればいいんですよ。
あと下らない案だったら……わかってますね?」
P「……つまりだ。橘は雪美と結婚すればいいんだ」
ありす「……はい?」
モバP「そうすれば万事解決だろ?」
ありす「……佐城さん。起きてください。寝てる場合じゃないですよ」
雪美「……ん」
P「雪美はちょっと目が離せないところがあるからさ。しっかり者のありすと結婚すれば
安心出来るかなって。逆にありすのちょっと堅いところも雪美と居れば少しは柔らかくなるかもしれないし」
雪美「……結婚? ありすと……?」
ありす「ええ、この人はそんなこと言ってますよ」
P「なーんてな。そもそも雪美は俺にぞっこん……」
雪美「わかった……結婚する……」
P「え゛っ?」
ありす「いいんですか? 佐城さんは」
雪美「違う……ありす……」
ありす「何がですか?」
雪美「雪美って……呼んで」
ありす「……雪美はいいのですか?」
雪美「うん……ありす好きだから……。
ありすは……私……嫌い?」
ありす「そんなことないです。好きです。大好きです」
雪美「ふふ……ありす……ぎゅっとして……」
ありす「はい」ギュッ
雪美「キス……」
ありす「それはまだ我慢です。もっと後に、ね?」
雪美「うん……」
P「」
みく「おっつかれにゃー!」
P「みくううううぅ!!」
みく「うわ、キモ。プロデューサーのアイドルやめます」
P「もう俺の心が砕け散る寸前だからやめて」
みく「ん? どうしたのかにゃ?」
P「奥のソファーみればわかる」
みく「んー?」
雪美「……」ゴロゴロ
ありす「……」ナデナデ
みく「あのカップルがどうかしたにゃ?」
P「普通に受け入れてる!?」
みく「お似合いのカップルにゃ」
P「え、だって年齢……そもそも性別が!」
みく「愛を育むのに年齢も性別も関係ないにゃ」
P「いや、ま、でも!」
みく「諦めが悪い男は嫌われるにゃ」
P「そういう問題なのか! これは!」
みく「確かに現役アイドルが恋人を作るのは……。
あ、そうにゃ! 夫婦ユニットとして売りに出すにゃ!」
P「どっちか夫なんだ!」
みく「そりゃもちろんありすが夫にゃ」
P「お、俺は認めないぞ! そんなユニット!」
みく「……じゃあみくがプロデュースするにゃ」
P「ひぇへっ?」
みく「おーい。お二人さーん。ちょっと相談にゃ」
その後、前川みくPはありす雪美ユニットと共にアイドル世界を一世風靡した。
プロデューサーはクビになった。
以上。
ありすと結婚しても養える自信ないけど誰かと結婚したら[ピーーー]だろうなぁという考えの末、生まれました。
これでみんな幸せです
このSSまとめへのコメント
豚は市ね