男｢ほらさ、いつもみたいに元気出して!!｣

女｢･･･うるさい｣

男｢最近どうしたのさ。昔の僕みたいな反応になってるよ｣

女｢そんなことないよ｣

男｢そんなことなくないさ。 今日は元気でいてもらわないと困るんだよ｣

女｢？ 誕生日か何かだったっけ？｣

男｢あーいや、うん、全然違うね｣

女｢？｣

男｢なんで今日はそんなに機嫌が悪いのさ｣

女｢･･･いや｣

女｢いつから貴方は私の事を見下ろせるくらいになったのかなって｣

男｢それで機嫌が悪いの？｣

女｢違くないけど、違う｣

男｢なんじゃそりゃ｣

女｢中学までは私と同じところに頭があったのにね｣

男｢今だって君と同じで体の上に着いてるよ｣

女｢･･･そう言う事じゃなくて｣

男｢？｣

女｢なんでもないわ、お馬鹿さん｣

男｢君はいつも難しい事を言うね｣

女｢貴方はいつも馬鹿みたいなことを言うわよね｣

男｢じゃあ、今日だけは馬鹿な事言ってるなぁって思わないで欲しいんだ｣

女｢･･･急にどうしたのよ｣

男｢君から僕に告白してきたじゃん？｣

女｢･･･そんなこと忘れたわ｣

男｢え!? ほんとに！？｣

女｢なーんて、嘘｣

男｢なーんだ、よかった｣

女(あんな告白して忘れるわけないじゃない･･･)

女｢で、それがどうしたのよ｣

男｢いやね、君に言いたいことがあって｣

女｢･･･｣

女(最近無愛想だから、別れ話かも･･･ もしもそうだったらどうしよ!!)

女｢今日じゃなきゃダメかしら？｣

女(まだ、こころの準備が･･･)

男｢今日じゃなきゃダメだね｣

女｢･･･言ってみなさい｣

男｢普通に言うのもいいけど、謎かけにしよっか｣

女｢なんでそんなに遠回りなこと･･･｣

男｢君もやったろ？｣

女｢まぁ･･･ ね｣

女(謎かけで告白したから、謎かけで振る気なの･･･)

男｢それじゃあ、行くよ｣

女｢･･･うん｣

男｢『僕の気持ち』とかけまして『月見蕎麦』とときます｣

女｢･･･その心は？｣

男｢君(黄身)がそば(蕎麦)にいなきゃダメなんだ｣

女｢･･･え？｣///

男｢結婚してくれ!!｣

女｢なっ！？ ちょっとまって!?｣

女(結婚！？ 結婚って･･･ えぇ！？)

男｢･･･答えは？｣

女｢そんなに早く出来るわけ無いでしょ!!｣///

女｢だいたい、私達まだ大学生だし･･･｣

男｢じゃあさ、せめて僕の事を好きかどうかだけでも･･･｣

女｢･･･『嫌いな人』とかけましてーー｣

男｢えっ！？ その答えも謎かけ！？｣

女｢うっさい!! 黙って聞いてろ!!｣

女｢『嫌いな人』とかけまして『好きな人』とときます｣

男｢そ、その心は？｣

女｢どちらも話したくない(離したくない)でしょう｣

男｢･･･どっちだかわかんないよ!!｣

女｢うるさい!! 察しろ!!｣///

女(こんなに話してるんだからわかるでしょ!!)

女｢この馬鹿!!｣///

男｢えぇ～｣

女｢ちょっと頭おろしなさいよ｣

男｢アンパンマンじゃないんだから、頭は外せないよ｣

女｢･･･ちょっと顔をこっちに向けてしゃがみなさい｣

男｢え？ こう？｣ｽｯ

女｢｣ﾁｭｯ

男｢！？｣///

女｢なんでこう言わないとダメなの!?｣

女｢だから背が低い方がよかったのよ｣///

男｢･･･同じ時にはしてくれなかったじゃん｣

女｢うるさいばーかばーか｣///

男｢今日だけは馬鹿じゃない!!｣

女｢『いつも通り』馬鹿よ!!｣

女(本当に馬鹿なんだから)

女(さすがにここまでやれば気づいてくれたよね？)

男｢馬鹿って言った方が馬鹿なんだ!!｣

女｢その発言が馬鹿なのよ!!｣

女(通じた･･･よね？)