女鬼神「ドウシタ？　ナゼコロサナイ？」

オーク「いや、だってどう考えても無理でしょう！？」

女鬼神「ナニガ？」

オーク「俺如き魔物が、あなたを殺せるはずないでしょう！」

オーク「たとえあなたが眠ってるところに全力の一撃を浴びせても無理ですよ！」

女鬼神「チッ、チッ、チッ」

オーク「？」

女鬼神「ワカッテオランナ……」

オーク「なにがです？」

女鬼神「『クッ、コロセ』トハ、サソッテイルノダ」

女鬼神「ツマリ……『エッチシヨ？』ッテコトダ」

オーク「いやいやいや！　そんなのもっと無理ですよ！」

女鬼神「ナンダト！？」

オーク「だってあなたは５０メートルぐらいありますけど、俺せいぜい２メートルですよ！？」

オーク「こんな体格差で、エッチなことなんてできるわけがない！」

女鬼神「キサマ……！」

女鬼神「キサマハ“オンナゴコロ”ヲフミニジッタ！」

女鬼神「ユルセン！」

オーク「えええええ！？」

女鬼神「モウコンナ“セカイ”ナド“フヨウ”ダ……ホロボシテクレル！」

オーク「えええええええええええ！！？」

女鬼神「ハアアアアア……！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

オーク「ああっ、待って下さい！　やめて下さい！　俺、頑張りますから！」

女鬼神「モウオソイッ！　ワガ“チカラ”デ、コノ“セカイ”ヲメッスル！」

オーク「あああああっ！」

オーク（俺のせいで……世界が……滅んじまう！）

豚神「……マテ」ﾌﾞﾋｯ

オーク「あなたは……我々オークの神、豚神様！？　こっちもでけえええ！」

女鬼神「ナゼココニ！？」

豚神「マッタク……オマエハナニヲヤッテイルノダ」

女鬼神「ウッ……」

豚神「チョットオレニツメタクサレタグライデ、ゲカイニオリルナ」

女鬼神「ダッテ……」

豚神「スマナカッタ……ユルセ」

女鬼神「コッチコソ……スマナカッタ」

豚神「サ、カエロウ」

女鬼神「ウン……」

オーク「…………」