ゴーグル「安価で死亡フラグを回避するっす」 フレンダ「あれ、私にも建ってる?」 (783)

前スレ
ゴーグル「安価で死亡フラグを回避するっす」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367247031/#footer)


スクールの構成員、通称ゴーグル君が死の運命から逃れる為に頑張る安価スレです
ルールやシステムは後ほど

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371043335

概要


・10月1日からスタートし、9日までゴーグルを生存させるのが目的
・死亡フラグは%で表され、その数値は生死を分かつコンマ安価の時に反映される

(例)死亡フラグ70%の時
   00-69 死亡
   70-99 生存

・10月9日までに死亡フラグが100%になった場合、その日の終わりまでに下げなければゲームオーバー(死亡)になる
・ゴーグルの行動は安価や選択肢で決まり、内容によって死亡フラグが上下する。場合によってはその時点で死亡する可能性も
・死亡した場合、最後に選択した安価付近からやり直し。記憶は引き継がない 。死亡フラグ100%で死亡した場合はその日の朝からやり直し
・連続安価は2回まで。3回目、連投は安価下
・安価内容はあまり制限しませんが、直接的な死亡安価や余りにぶっ飛んだ内容と判断した場合安価下

スクールについて

役割:垣根……仕事の引き受けや遂行、作戦の中枢を担う
   心理定規……前線には出ず、主に情報収集を行う裏方での補佐
   ゴーグル……敵の目を垣根から逸らす為の陽動やかく乱、工作破壊などの前線での補佐
   スナイパー……10月9日の為だけに雇われた暗殺係。その為普段は仕事に参加しない


ゴーグルについて

年齢:15歳、中学三年生くらい。歳相応な言動で割と良識がある方だが、人殺しになんの躊躇いもない少年
能力:『空間圧縮』レベルは3〜4の間くらい
   半径2m以内の空気を圧縮して操作できる。鈍器や刃物のように使ったり、銃弾程度なら余裕で防げる盾も作れる
   また、空気の層で足場を作る事も可能

良い点:応用が効き、攻撃が見えない為相手に読まれにくい
悪い点:空気を圧縮した際どんな形なのかをイメージし続けなければならず、少しでも出来なくなった瞬間崩壊する
    冷静な状態でも3つが限度
    半径2m外の敵には通じない為どうしても接近戦になる   


能力については15巻の引きちぎられた車、叩き潰された手首の描写を参考にしました

以上で説明終わり
前スレと若干ルールやゴーグルの能力が変わってますのでご注意を
まだまだ変更があるかもしれませんがご容赦を

死亡フラグ40%



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

20:11
自宅


ゴーグル「……はい、余計なことは何も話してません」

垣根『チッ、味な真似してくれるぜアイテム……しかし、お前は随分目をつけられてるようだな』

ゴーグル「リーダー相当怒ってるでしょうね、当日が思いやられるっす」

垣根『ま、これでアイテム用の餌は確保出来たって訳だ。有効活用させてもらうぜ』

ゴーグル「ち、ちょっと垣根さん本気っすか!?」

垣根『たりめーだ、陽動はお前の仕事だろ』

ゴーグル「まぁそうっすけど……」

垣根『じゃあな。次捕まったら俺がアイテム共々ぶっ殺しに行くから』ピッ

ゴーグル「……おっかねぇ」


10月6日 終了 残り3日

死亡フラグ40%



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9:40
アジト


砂皿「砂皿緻密だ、よろしく頼む」

ゴーグル「よろしくっす」

垣根「お前の役割は親船最中の暗殺だ。まぁ成功しても失敗してもいいんだけどな。その後は邪魔する奴を片っ端から潰せ。それだけだ」

砂皿「了解だ」

心理「相手が子供だからって油断しない方がいいわよ、外の人間には分からないでしょうけどここの人間は化物揃いよ」

砂皿「戦場での慢心、油断は死に直結することは心得ている」

ゴーグル(風格があるっすね、暗部の人間とはまた違う“歴戦の強者”って感じ?)

ゴーグル「+1」

ゴーグル「アイテムのババアには気をつけて欲しいっす」

砂皿「アイテム?」

ゴーグル「俺達スクールと同じような組織で、その中に一際年のいった(大げさ)女がいるんす。そいつはとんでもなく凶暴で……」

垣根「うっせぇぞボケ、とにかく与えられた任務をこなしてくれりゃあ何にも言わねぇ」

砂皿「あぁ、責務はきちんと果たそう」

ゴーグル(学園都市外にもこういう人間がいるんすね、世界は広いなぁ)



ゴーグル「今日はスクールの誰かとご飯食べたいなー」


誰を誘う?+2
1垣根
2心理定規
3砂皿

ゴーグル「あの、垣根さん、よかったらこれからご飯食べに行きませんか?」

垣根「奢ってくれるならいいぜ」

ゴーグル「えっと……」

垣根「躊躇うのかよ、まぁ冗談だ、しょうがねぇから付き合ってやるよ」

ゴーグル「ありがとうございます!」

ゴーグル(垣根さんとご飯なんて初めてだなー)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

11:23
ファミレス


垣根「野郎と二人っきりで飯か……」

ゴーグル「嫌でしたか?」

垣根「嫌っつーか、なんか華がねぇよな。三人なら賑やかだったりとかするんだろうが」

ゴーグル(何か盛り上がるような話題……)


どの話をする?+3
1グループの現状
2一方通行について
3好みの女のタイプ

ゴーグル「あの、垣根さんってどんな女の人が好みっす?」

垣根「好みのタイプか……そうだなー、あまり子供っぽいのは好きじゃねぇな」

ゴーグル「どっちかと言うと年上好きっすか?」

垣根「年上も悪くはねぇが、近いくらいの年齢で可愛いより綺麗な印象な女がタイプだな」

ゴーグル(もしかして彼女いないのかな?モテそうだけど)

垣根「お前は?」


ゴーグル「俺は……+2」
1実はもう好きな人が……
2髪は金色で……
3垣根さんが……

ゴーグル「実はもう好きな人が……」

垣根「何ぃ?どんな女だ?」

ゴーグル「そ、それはまだ言えないっす!」

垣根「んだよ、隠すこたぁねぇだろ?名前くらい聞いてるんだろ?」

ゴーグル「それが、まだなんです……」

垣根「みみっちい野郎だなー、さっさと口説いてエロいことするだけだろ」

ゴーグル「そ、そういうのはまだ!」

垣根「嘘付け、男が女と付き合う目的なんざ一つしかねぇだろ」

ゴーグル(違う、と心から言い張れないのはやっぱそういうのを期待してるからなんだろうなー)



今日はここまで。まさかフレンダが来るとは思わなかったぜ……

垣根「どどど、童貞ちゃうわ!」
では再開

垣根「ふーん、じゃあ事が済んだらじっくり聞かせてもらうとするかね」

ゴーグル(それはフラグっすか?)

垣根「お、ああいう女とかいいな」

ゴーグル「どれっすか?」


垣根が見ていたのは……+2

ゴーグル「何か変な格好してますよ」

垣根「輪っかつけてる奴に言われたかねぇな」

ゴーグル「でも、確かに黒髪ロングでキリッとした表情、綺麗って言葉が合いそうっす」

垣根「だろ?」

ゴーグル「じゃあ、あの人なんてどうっす?」

垣根「どれどれ……」


ゴーグルが見ているのは……+1

垣根「うーん、黒髪ロングだがまだあどけなさが残ってるな。影の薄い不思議ちゃんってとこか」

ゴーグル「確かに影薄そうっすね」

垣根「さて、そろそろ行くか。俺が出しといてやるよ」

ゴーグル「いいんすか?」

垣根「こんな飯代そこらの自販機でジュース買うのと一緒だ」

ゴーグル(かっけー。俺もそんなこと言ってみたいな)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

12:00


ゴーグル「この後どうしよう……+2」

ゴーグル「折角だから砂皿さんともコミュニケーションとっとこう」



砂皿「お前か」


ゴーグル「あの、砂皿さん……+2」
1ここに来る前は何やってたんすか?
2スナイパーの腕前見せてくださいよ
3食らえ!

ゴーグル「ここに来る前は何やってたんすか?」

砂皿「同じだ。人に雇われ、戦場で生きていた」

砂皿「それと、お守りだ」

ゴーグル「お守り?」

砂皿「戦場で生き抜く知恵と技術を教えていたら、いつの間にか懐かれてしまってな。世話のかかる奴だ」

ゴーグル「子供に殺しを教えたんすか」

砂皿「戦場に子供も大人もない。死ぬ者と生きる者のどちらかだ。それに子供と言ってもお前より年上だぞ」

ゴーグル(年中ドンパチやってんすかこの人……)


ゴーグル「+1」
1その人置いてきてよかったんすか?
2何で傭兵に?
3隙あり!

ゴーグル「隙あり!」バッ

砂皿「むっ!」ガシッ

ゴーグル「いでででで!」ギリギリ

砂皿「何のマネだ?」ギュー

ゴーグル「いや、どれだけ強いのかなーと思って試してみようと思ったんすけど……」ギリギリ

砂皿「ふっ、こんな子供に試されるとは……おっと、それはここでは関係なかったな」パッ

ゴーグル「ふー、射撃だけじゃないみたいっすね」ズキズキ

砂皿「当然だ、敵を殺す前にあらゆる危険から身を守れなければ話にならん」


ゴーグル「+2」
1その人置いてきてよかったんすか?
2何で傭兵に?

ゴーグル「その人置いてきてよかったんすか?」

砂皿「少々無茶が多い奴ではあるが、並大抵で死ぬような育て方はしていない」

砂皿「それよりも、ついて来ないかが心配だ」

ゴーグル「かなり好かれてるんすね」

砂皿「そのようだ」フッ

ゴーグル(無愛想かと思えば、ちゃんと笑うんすね)

砂皿「さて、俺はそろそろ行く。射撃ポイントを探さなくてはならんからな」

ゴーグル「この街初めてっすよね、案内しましょうか?」

砂皿「それには及ばん」



ゴーグル「渋いっすねー」

ゴーグル「ああいう“背中で語る漢”になりたいなー」

ゴーグル「……俺も下見に行くかな」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

13:03
素粒子工学研究所


ゴーグル(二日後、ここを襲撃して『ピンセット』を奪取する。砂皿さん以外の三人で攻めるんだよな)

ゴーグル(心理定規さんすら前線に入るんだ、それだけ重要で難しい作戦って訳だ)

ゴーグル「痛っ!」ズキッ

ゴーグル(何だ、一瞬頭痛が……)


「——……—……———…」


ゴーグル「?」


コンマで見えたのは……+2
00-40 麦野
41-70 自分
71-99 何も見えなかった

ゴーグル「お、俺?」

   ——お前、ここで死ぬぞ

ゴーグル「この声、お前か!」

——そう、お前

ゴーグル「……遂に現実にも出てきたか。いや、白昼夢?」

  ——ところがどっこい、これは現実だ

ゴーグル「何しに来た」

      ——お前と同じだよ。ピンセットを奪いに

ゴーグル「……」

——まだ日にちは残ってる。それまでどう過すかはお前次第だ

ゴーグル(忠告でもしに来たのか、アレは……)



死亡フラグ-3%

死亡フラグ37%



ゴーグル「もう日は近い、きっと大きな行動が出来るのは今日が最後だろう。慎重に決めないと……」

ゴーグル(そうだ、これまでで気になったものを一度書き出してみよう)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

13:24
公園


・一方通行について
・アックアについて
・グループの現状
・フレンダさん
・砂皿の弟子
・夢に出るアイツ


ゴーグル「こんなもんかな。この中から特に気になるのは……」


気になるものを一つ選べ!+3

ゴーグル「あぁ、やっぱり頭の中はフレンダさんでいっぱいのようだ」

ゴーグル(よし、最後にフレンダさんに会おう!)

ゴーグル「携帯からだと足がつくから公衆電話で……」ガチャリ

フレンダ『もしもし?』

ゴーグル「俺っす、黙って話を聞いてください。イエスなら一回、ノーなら二回電話をノックしてください」

フレンダ『……もしもーし!』コツッ

ゴーグル「今近くに仲間はいますか?」

フレンダ『ちょっとー、誰ー?』コツッ

ゴーグル「いるんすね、あの、今から会いたいんすけど、行けそうっすか?」

フレンダ『イタ電なんて生意気ねー!』コツッコツッ

ゴーグル(ダメか……まぁそうっすよね、フレンダさんも疑われそうだし)

フレンダ『夕方5時の○○喫茶店付近はきをつけなさいよー!見つけたらただじゃおかないからね!』

ゴーグル(夕方5時○○喫茶店?)

ゴーグル「了解っす」

フレンダ『せいぜい見つからないよう路地裏でも歩いて帰ることね!』ブツッ



今日はここまで。予想に反してのフレンダコール……彼女はこのスレに愛されし女だ!

こんばんわ。そろそろエンディングが近づいてまいりました
では再開

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

17:00
喫茶店


ゴーグル(来るかな……)ソワソワ

フレンダ「……」キョロキョロ

ゴーグル(いた!)

フレンダ「あ、いたいた!」

ゴーグル「すみません、急に呼び出して……」

フレンダ「ホント、誤魔化すのに苦労したんだから」

ゴーグル「好きなの一つ奢るっすよ」

フレンダ「やった!それで、今日はどうしたの?」

ゴーグル「+2」

ゴーグル「フレメアちゃんはどうしてます?」

フレンダ「フレメア?フレメアがどうかしたの?」

ゴーグル「いえ、もしフレンダさんが……その……面倒見れなくなった時に俺が預かってもいいっすか?」

フレンダ「え?面倒見れなくなったらって?」

ゴーグル「い、言いにくいんすけど、もしフレンダさんが死んでしまったらフレメアちゃんが可哀想だなって……俺でよければ代わりに」

フレンダ「何言ってんの、生きるに決まってんでしょ!でもまぁ知らない誰かに預けるよりはましかなー」

ゴーグル「冗談っす、忘れてください」

フレンダ「話はそれだけ?」

ゴーグル「えっと……+1」

ゴーグル「もうちょっとフレンダさんと仲良くなりたいなーと」

フレンダ「?」

ゴーグル「……すみません、実は話すことなんて何もないんす」

ゴーグル「暗部とかそういうの抜きでフレンダさんと話がしたかったんす」

フレンダ「そ、そうだったんだ」

ゴーグル「あと、昨日はありがとうございます!それと、殴ってごめんなさい」

フレンダ「いいの、あぁでもしないと怪しまれるから」

フレンダ「それに、私も君に助けられてるからね。お互い様よ」

ゴーグル(まさか、あの時のバレてた?)

フレンダ「さ、時間はまだまだあるし、ゆっくりお喋りしよ?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

20:40


フレンダ「すっかり遅くなったね」

ゴーグル「はい、気をつけて帰ってくださいね」

フレンダ「うん、じゃあね。あと、土星君、あのさ……」

ゴーグル「?」

フレンダ「親船の暗殺は……」


ゴーグルは……+2
1喋る
2黙る

ゴーグル「……」

フレンダ「そう、無理して言わなくてもいいよ。じゃあね」タッ

ゴーグル「はい」



ゴーグル「あと2日か……」



10月7日 終了 残り2日

死亡フラグ37%



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14:33
アジト


垣根「……以上が明日の計画の全てだ。何がなんでも成功させるぞ」

ゴーグル「はい!」

垣根「何か質問はあるか?」

ゴーグル「+2」
1ない
2ある(内容)

ゴーグル「特にないっす」

垣根「分かった。お前らもないか?」

心理「特には」

砂皿「大丈夫だ」

垣根「よし。今日は俺達固まって過す、またどっかのバカがさらわれんのは面倒だからな」

ゴーグル「うっ」

心理「そうなの?何だか心配だわ」

垣根「安心しろ、テメェじゃ食指は動かねぇから」

心理「失礼ね」

ゴーグル(仕事以外で全員集まって行動なんて初めてじゃないっすか?いや、これもある意味仕事か……)

垣根「つーことだから+2へ行くぞ」

垣根「明日の演説場所にだ」

ゴーグル「な、何でそんなこと!?」

垣根「奴らを揺さぶる為だよ、もちろん実際に行う場所へは行かないが」

心理「そんな目立つようなことして大丈夫?」

垣根「それが目的だ。まぁ流石にちょっと距離を置くことになるが……」

砂皿「分かった。だが用心しろ」

垣根「あぁ。じゃあ行くぞ」


今日はここまで

こんばんわ。早速再開

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

15:21
犯行現場


ゴーグル「ここに明日親船が来るんすね」

垣根「SPやら観衆やらでごった返すぜ、そのおかげで警備をこっちへ回さざるを得んことになる」

砂皿「犯行予告を知る上の連中は嫌でも警備を強化しなくてはならない……」

心理「アイテムが特に躍起になるでしょうね」

垣根「あぁ、それでいい。そうやって気を取られてる隙にこっちは目的を遂行する」

ゴーグル(上手く行くっすかね……)

垣根「……早速マークされたようだぜ?」チラッ

ゴーグル「ど、どうするんすか」

垣根「ほっとけ。んじゃ、行くとすっか」


一行の行き先+1

垣根「本来の目的のピンセットがある場所……」

ゴーグル「へ?」

心理「流石にそれはやめといた方がいいんじゃない?」


それでも行く?行かない?+3までで多かった方を実行

垣根「嘘に決まってんだろ」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

15:33
デパート


ゴーグル「買い物でもするんすか?」

垣根「後ろの奴を撒く。ついて来い」タッ



砂皿「上手く撒いたようだな」

垣根「だろ?さて、アジトへ帰るか」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

19:10
アジト


垣根「今日はここで寝るぞ、適当にソファとか使え」

ゴーグル「うっす」

垣根「まだ早いが今日はもう寝る。万全の状態で行きたいからな」

ゴーグル(それだけこの計画に力入れてるってことっすよね……)


誰に話しかける?+1
1垣根
2心理
3砂皿

ゴーグル「あの、心理定規さん」

心理「何?」

ゴーグル「どうして自分の名前を名乗らないんすか?」

心理「乙女の秘密よ」

ゴーグル「茶化さないでくださいよ」

心理「そうね、明日無事生きてたら教えてやってもいいわよ」

ゴーグル「約束っすよ」

心理「はいはい」

ゴーグル(明日、遂に始まるんすね)

ゴーグル(フレンダさん……死なないでくださいよ、俺も生きますから)



10月8日 終了 残り1日



10月9日中のルール

・所々でコンマ安価を出し、現在の死亡フラグ%で生死の運命を決める。当日に数値が増減することはない
・死亡した時点でゲームオーバー=バッドエンド。9日の初めからやり直しとなる
・最後まで死なずに乗り切れたらノーマルエンド、更に一定条件を満たしていた場合ハッピーエンドとなる

















【ハッピーエンドの条件】

・フレンダと共に生き残る



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゴーグル「……」

人材派遣「悪いが、こいつも切ってくんないか?鍵を探すのは面倒だろうし、早くここから立ち去った方がいいだろ?」

ゴーグル「分かった」


グシャッ


人材派遣「ア、あああああああああああああああああああッ!?」

ゴーグル(俺が助けるのはスクールの同士とフレンダさんだけっすよ)

ゴーグル「残念だ」



遂に、この日がやってきた——

ゴーグル「まずは人材派遣の抹殺終了っと。そろそろ公演が始まる頃っすね」

垣根『終わったか、なら次の段階だ』

ゴーグル「了解っす。素粒子工学研究所っすね」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

素粒子工学研究所


垣根「さて、これから『ピンセット』の奪取に入る訳だが……」

麦野「待てよ」

ゴーグル「あ、アイテム!」

垣根「ほう、思ったより早かったな」

麦野「忠告したよなぁ?それでも実行に移ったってことはぶっ殺されなきゃ治らねぇってことでいいかにゃーん?」

麦野「特に輪っか!テメェは私の手で必ず殺す!」

垣根「随分気に入られてるじゃねぇか。隅に置けないねぇ」

ゴーグル「そんないいもんじゃないっすよ……」

絹旗「私も超加勢しますよ」ザッ

フレンダ「結局、相手が悪いって訳よ!」ザッ

ゴーグル(フレンダさん……)

フレンダ(土星君……やっぱり止まらなかったんだね)

垣根「心理定規、手下と一緒に『ピンセット』取って来い」

心理「了解」タタッ

絹旗「いいんですか?数ではこっちが超有利ですよ?」

垣根「……」ニヤッ

麦野「関係ねぇ、全員蜂の巣にしてやるからよ!!」



今日はここまで。いよいよクライマックス!

そんな簡単に行くとでも?
では再開

麦野「そんじゃあおっ始めるかぁ!」カッ

ゴーグル「うわわわっ!!」ドゴーンドゴーン

垣根「おっとっと、随分荒っぽい女だなぁ」

麦野「絹旗、フレンダ!二人であのチンピラを始末しろ!あのガキは私がやる!」

絹旗「超了解、行きますよフレンダ!」

フレンダ「う、うん!」チラッ

ゴーグル(マズイっす!垣根さんと分断されたら俺今度こそやられる!)

ゴーグル(それどころか、フレンダさんが垣根さんに殺される可能性も!)

麦野「余所見してていいのかぁ!?」カッ

ゴーグル「げっ……!」


コンマで運命を変えろ!+2
00-36以外で生存

——結局、俺は死の運命を変えることは出来なかった
体の感覚が徐々に無くなっていく……痛みも苦しみも、遥か彼方へ置き去りにして

そんな俺の横で、『俺』は笑ってた。ほら見たことかと嘲っていた

フレンダさん、ごめんなさい。フレンダさん——




BADEND

















【ハッピーエンドの条件】

・フレンダと共に生き残る

遂に、この日がやってきた——



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

素粒子工学研究所


垣根「さて、これから『ピンセット』の奪取に入る訳だが……」

麦野「待てよ」

ゴーグル「あ、アイテム!」

垣根「ほう、思ったより早かったな」

麦野「忠告したよなぁ?それでも実行に移ったってことはぶっ殺されなきゃ治らねぇってことでいいかにゃーん?」

麦野「特に輪っか!テメェは私の手で必ず殺す!」

垣根「随分気に入られてるじゃねぇか。隅に置けないねぇ」

ゴーグル「そんないいもんじゃないっすよ……」

麦野「そんじゃあおっ始めるかぁ!」カッ

ゴーグル「うわわわっ!!」ドゴーンドゴーン

垣根「おっとっと、随分荒っぽい女だなぁ」

麦野「絹旗、フレンダ!二人であのチンピラを始末しろ!あのガキは私がやる!」

絹旗「超了解、行きますよフレンダ!」

フレンダ「う、うん!」チラッ

ゴーグル(マズイっす!垣根さんと分断されたら俺今度こそやられる!)

ゴーグル(それどころか、フレンダさんが垣根さんに殺される可能性も!)

麦野「余所見してていいのかぁ!?」カッ

ゴーグル「げっ……!」


コンマで運命を変えろ!+2
00-36以外で生存

ゴーグル「あっぶね!」

麦野「チッ、ウロチョロすんな!!」ダッ

ゴーグル「こっち来た!?」ダッ

垣根「ま、その調子で誘導しといてくれ」ヒラヒラ

ゴーグル「か、垣根さーん!」



絹旗「随分と余裕そうですね、女だからって超舐めてるんですか?」

垣根「まさか」

フレンダ「私としては大人しく投降してくれた方がありがたいんだけど」

垣根「それはもっとねぇな。悪いが、ちょっとの間俺と遊んでくれよ」

絹旗「ナンパならよそでやってください」

垣根「悪いがガキに興味はねぇ。それと……」



垣根「女だからって優しくすると思うなよ?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

研究所西側


ゴーグル(ダメだ、空間の盾がまるで役に立たない!これがレベルの差か……)

麦野「オラオラぁ!きったねぇケツ振り回して逃げろー!」ビュンビュン

ゴーグル(この距離じゃ攻撃も届かないし、相性悪すぎだろ!)

ゴーグル「どうする!?」


安価+5までで多かった方を決断
1ひたすら逃げる……生死安価を3回成功させるとクリア
2攻撃に転じる……死亡フラグ%を倍にして勝負。成功すればクリア&次回生死安価成功確定



今日はここまで。増減しないというのは基礎死亡フラグ%がという意味で、選択によって一時的に%が変わることがあります
またルール見直した方がいいかもしれません……

このスレには天才がいたようだ……
では再開

ゴーグル(イチかバチか、やるしかない!)

意を決し、俺は麦野に向かって突っ込んだ

麦野「何!」

一瞬隙を見せたが、すぐさま光の照準を俺に合わせてくる。失敗は許されない

ゴーグル「おおおおおおおおおお!!!」

ゴーグル(一撃で決める!)


コンマで運命を変えろ!+2
74-99で成功

麦野「はい、ざーんねーん」



——結局、俺は死の運命を変えることは出来なかった
体の感覚が徐々に無くなっていく……痛みも苦しみも、遥か彼方へ置き去りにして

そんな俺の横で、『俺』は笑ってた。ほら見たことかと嘲っていた

フレンダさん、ごめんなさい。フレンダさん——




BADEND

















【ハッピーエンドの条件】

・フレンダと共に生き残る

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

素粒子工学研究所


麦野「そんじゃあおっ始めるかぁ!」カッ

ゴーグル「うわわわっ!!」ドゴーンドゴーン

垣根「おっとっと、随分荒っぽい女だなぁ」

麦野「絹旗、フレンダ!二人であのチンピラを始末しろ!あのガキは私がやる!」

絹旗「超了解、行きますよフレンダ!」

フレンダ「う、うん!」チラッ

ゴーグル(マズイっす!垣根さんと分断されたら俺今度こそやられる!)

ゴーグル(それどころか、フレンダさんが垣根さんに殺される可能性も!)

麦野「余所見してていいのかぁ!?」カッ

ゴーグル「げっ……!」


コンマで運命を変えろ!+2
00-36以外で生存

ゴーグル「あっぶね!」

麦野「チッ、ウロチョロすんな!!」ダッ

ゴーグル「こっち来た!?」ダッ

垣根「ま、その調子で誘導しといてくれ」ヒラヒラ

ゴーグル「か、垣根さーん!」



絹旗「随分と余裕そうですね、女だからって超舐めてるんですか?」

垣根「まさか」

フレンダ「私としては大人しく投降してくれた方がありがたいんだけど」

垣根「それはもっとねぇな。悪いが、ちょっとの間俺と遊んでくれよ」

絹旗「ナンパならよそでやってください」

垣根「悪いがガキに興味はねぇ。それと……」



垣根「女だからって優しくすると思うなよ?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

研究所西側


ゴーグル(ダメだ、空間の盾がまるで役に立たない!これがレベルの差か……)

麦野「オラオラぁ!きったねぇケツ振り回して逃げろー!」ビュンビュン

ゴーグル(この距離じゃ攻撃も届かないし、相性悪すぎだろ!)

ゴーグル「どうする!?」


安価+5までで多かった方を決断
1ひたすら逃げる……生死安価を3回成功させるとクリア
2攻撃に転じる……死亡フラグ%を倍にして勝負。成功すればクリア&次回生死安価成功確定

ゴーグル(イチかバチか、やるしかない!)

意を決し、俺は麦野に向かって突っ込んだ

麦野「何!」

一瞬隙を見せたが、すぐさま光の照準を俺に合わせてくる。失敗は許されない

ゴーグル「おおおおおおおおおお!!!」

ゴーグル(一撃で決める!)


コンマで運命を変えろ!+2
74-99で成功

麦野「はい、ざーんねーん」



——結局、俺は死の運命を変えることは出来なかった
体の感覚が徐々に無くなっていく……痛みも苦しみも、遥か彼方へ置き去りにして

そんな俺の横で、『俺』は笑ってた。ほら見たことかと嘲っていた

フレンダさん、ごめんなさい。フレンダさん——




BADEND







コンマで……+1
00-36 初めから
37-99 もう一度

ゴーグル(イチかバチか、やるしかない!)

意を決し、俺は麦野に向かって突っ込んだ

麦野「何!」

一瞬隙を見せたが、すぐさま光の照準を俺に合わせてくる。失敗は許されない

ゴーグル「おおおおおおおおおお!!!」

ゴーグル(一撃で決める!)


コンマで運命を変えろ!+2
74-99で成功

「この……!」

麦野が咄嗟に放った攻撃が二人の間を割り込み地面を抉った。煙と瓦礫に怯んでる隙にまた距離を取られてしまう

「くそ、あとちょっとだったのに!」

「へっ、そう簡単にやらせるかよ……」

その時だった

「がっ!?」

麦野が突然何者かに殴り飛ばされた。煙でよく見えないが、あの影の形から察するは……

「おい、行くぞ」

頼れるリーダーの声がした。あぁ、やっぱりそうだった

「はいっす垣根さん」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

研究所車庫


垣根「この車に『ピンセット』が入ってる。俺はコイツに乗るが、お前は追っ手からこの車を守れ。」ポイッ

ゴーグル「何の鍵っすか?」

垣根「あそこのクレーン車の鍵だ。ソイツで追ってくる車をなぎ倒せ」

ゴーグル(クレーンなんて操れるのか……?)

垣根「じゃあ出るぞ」

ゴーグル「あの、心理定規さんは?」

垣根「……死んだよ、あっけなくな」

ゴーグル「!」

垣根「だが、代わりに手に入ったものもある。『ピンセット』以外にな」

ゴーグル「え?」

垣根「おい」

ゴーグル「……え?」











フレンダ「よろしく」

垣根「『アイテム』からの助っ人、フレンダだ」


今日はここまで
残念ながら心理ちゃんはお亡くなりになりました。何故ならゴーグル君と最後に話してしまったからです
ゴーグル君が死なない代わりに誰かがその死を被らなければならなかったんです。ではまた

こんばんわ。絹旗はまぁ何とかやってるでしょう
では再開

ゴーグル(フレンダさん!?どうしてスクールに……)

垣根「詳しい話は後だ、とにかく出るぞ」

フレンダ「うん」

垣根「お前も、ボヤボヤしてっと奴らが来るぜ?」

ゴーグル「は、はいっす!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


麦野「もっと速度出ねぇのか!」

浜面「これで一杯いっぱいだよ!」

麦野「チッ!どこまでも嘗めやがって……!」


ドゴォォォォォン!!


麦野「んな!?」

浜面「クレーン車!?」

滝壺「どうしよう、むぎの」

麦野「三手に分かれるぞ。私はあの車を追う、今は雑魚の相手してる暇はねぇ」

滝壺「分かった」ダッ

浜面「あ、滝壺!」

麦野「早くしろ!クレーンに潰されてぇか!」

浜面「うわわわわ!」ダッ


ナンダアノクレーン!?
ミンチヨリヒデェヤ


ゴーグル「何とか操縦は出来て安心したっす」フゥ

ゴーグル(しかし、敵が三つに分かれてしまったか。どれを追えばいいんだ?)


どれを追う?+2
1麦野
2浜面
3滝壺

ゴーグル「あの男を追ってみよう」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

学生寮


浜面「よし、ここまで来れば……」

ゴーグル「いた」

浜面「マジかよ!?俺の方を追って来やがったああああ!!」ダッ

ゴーグル「待て!」

浜面「クソぉ!」バン

ゴーグル(シャッターか!)

ゴーグル「そうはさせないっす!」カッ

浜面「な、何で閉まらねぇんだよ!?」

ゴーグル「逃がさないっすよ!」


コンマで捕獲……+1
00-54 成功
55-99 失敗

浜面「がっ!?」ゴンッ

浜面(な、何で何もないのにぶつかって?)ドサッ

ゴーグル「やっと追いついたっすね。もう逃がさないっすよ」ハーハー

浜面「くっそ、ここまでか……」ハーハー

ゴーグル(さて、捕まえたはいいもののどうしたものか……)


どうする?+5までで多かったものを選択
1拘束する
2逃がす
3殺す

ゴーグル「部下でも呼んで捕らえておこうか」ピッ

ゴーグル「あ、もしもし垣根さん?アイテムの一人を捕まえたのでアジトへ拘束してもいいっすか?……はい、了解っす」

ゴーグル「という事なんで、暫く大人しくしてもらうっすよ」

浜面「分かったよ……」



アイテム構成員浜面仕上 捕獲

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

車内


フレンダ「……以上が私の知る限りのアイテムの情報よ」

垣根「ほう、アイテムの核がリーダーよりその滝壺って奴だったのか……」

フレンダ「どうするつもり?」

垣根「そうだな、この『ピンセット』の性能を確かめてからちょっくら潰しに行くか。大事な仲間が一人殺られちまったし」

フレンダ「そう……」

垣根「情報提供ありがとさん、お前は思った以上に賢い人間でよかったよ」

フレンダ「私にはアイテムよりも大事なものが……」

運転手「うわあああああああああああ!!」

フレンダ「な、何!?」

垣根「奴さんのお出ましか。フレンダ、もう行っていいぞ」

フレンダ「そうさせてもらうって訳よ!」バンッ



今日はここまで
フレンダ視点も入れようか考え中

こんばんわ
フレンダ視点はやっぱりやめときます。では再開

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

車内


垣根『——って訳だ。地図送っといたからそこへ来い。砂皿の狙撃もあるから簡単には死ぬなよ』

ゴーグル「了解っす」

ゴーグル「ここがアイテムの本拠地か、垣根さん本気で潰すつもりなんすね……」

ゴーグル(フレンダさんが戻ってないかだけ心配だな……)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アイテムのアジト


絹旗「フレンダに続き浜面の連絡も途絶えました」

麦野「チッ、使えない野朗だ……滝壺、どうだ?」

滝壺「うん、もう少しで分かる……」

絹旗「滝壺さんも難儀ですね、この『体晶』がないと能力が超使えないなんて」

滝壺「結論、『未元物質』はこの建物の中にいる」

麦野「何?」

ドゴン!


垣根「お、いたいた」

ゴーグル「……」

麦野「未元物質!!」

垣根「俺には垣根帝督って名前があんだぜ?そっちで呼んで欲しいもんだ」

絹旗「滝壺さん、逃げましょう!」グイッ

滝壺「う、うん」ダッ

垣根「追え、俺はコイツの相手してやっから」

ゴーグル「了解っす!」ダッ

麦野「行かせるかクソガキ!!」カッ

垣根「まーまー落ち着いて、俺とゆっくり話でもしようぜ?」

麦野(原子崩しがかき消された!?)




絹旗「……滝壺さんは先に行ってください。ここは私が超食い止めます」

滝壺「……」

絹旗「私の強さは滝壺さんも超知ってるでしょう?それに、あなたはアイテムの要なんですから何がなんでも超生き残ってもらいます」

滝壺「……がんばって!」ダッ

ゴーグル(この子が絹旗最愛、俺とあまり歳は変わらなさそうっすね)

ゴーグル「研究所にいた人っすか、もう一人は見当たらないけど?」

絹旗「さぁ、どこをほっつき歩いてるのやら?実はもう殺されてたりしてね」

ゴーグル(ここにはいないようだ。そのまま身を隠していてくれればいいけど)

ゴーグル「そうっすか。悪いんすけど、そこ通してくれないかな?」

絹旗「愚問ですね」

ゴーグル「そうか、残念だ!」

「えい!」

掛け声と共に華奢な体格の少女は傍にあった軽自動車を片手で持ち上げ、こっちへ投げつけて来た

「うわっ!?」

一瞬動揺したが、前方の空間に壁を作りなんとか防ぐことが出来た

「空力使いですか?」

「そんなとこっすかね。そういう君は肉体操作か何かっすか?」

「答える義理はありません」

そう言うと彼女は周りの重い物体を次々と投げる。俺も負けじと必死に耐える。少しでも気を緩めればその瞬間俺の体はペシャンコになるだろう

「……なら!」

イスを投げると同時に絹旗は一気に詰め寄る。イスに気を取られ、その反応が遅れてしまった

「しまった!」

気付いた時には少女の小さな拳が眼前に迫っていた


コンマで運命を変えろ!+1
00-99で生存

銃弾程度なら余裕で守れるってあるけど
自動車もそんな簡単に守れるの

「ぐっ!」

車を軽々と持ち上げる拳が俺の顔面に突き刺さる……が、軽く吹き飛んだだけで意識はあった
起き上がって見ると、あの少女はさっきの場所から数メートル横で倒れていた

「まさか……」

俺はあれを吹き飛ばした何かが来たと思しき方を見る。そこにはビル群しかないが、それだけで答えは分かった

「砂皿さんか、助かったっす」

スナイパーの腕は確かなようだ。あんな距離からでも仕留めることが出来るとは、あれならどんな能力者にも勝てるんじゃないか?

「……超厄介ですね、まさかあなた以外にもいたとは」

その声は横たわる少女から響いた

「マジっすか、しぶといっすね」

「私の『窒素装甲』を甘く見ないでもらいたいです」

起き上がった彼女には傷一つなく、その足元に銃弾が一つ転がっていた
窒素装甲、垣根さんは防御に優れた能力だと言っていたが、改めて見せ付けられると非常に面倒な能力だ
そして攻撃にも転用出来るとなると二対一といえど、苦戦は強いられそうだ


今日はここまで、全然安価出なかった……

>>283
説明不足ですが、壁の厚さ1m程で乗用車を、最大値(2m)まで伸ばせばトラックを何とか止められるレベル
止まっても壁が壊れるor壁ごと吹っ飛ばされるので再度作り直さないといけなく、その一つ一つを作るのに集中力(演算)が必要になる

効果範囲の広い劣化窒素装甲って感じでご理解の程お願いします

乙乙

ゴーグルくんもなかなか大変な能力なんだな
第3期があったらアニメで出てくるかな?

サイレンのカイルと同じ能力だと思ったら少年時代の劣化版で泣いた
もっともカイルは肉体強化能力持ちだから比べ物もならないが……

>>290
そもそも能力者かどうかも怪しいんですけどね
>>291
所詮レベル3〜4の間ですし、あまり便利すぎるのもどうかなーと

では再開

戦いは熾烈を極めた。設置物や弾丸が飛び交い、互いに一進一退を繰り返しては中々勝負に出ることが出来ずにいた
寧ろ、時間が掛かれば掛かる程ターゲットは遠くへ逃げていく分不利な状況である。何しろ二人係りでこれだ、暗部組織はどこも化物揃いだというのが嫌程分かる

「埒があきません、まずはあの邪魔な狙撃手から片付けましょうか」

電信柱の陰に隠れながら絹旗は服の懐から何かを取り出す。一見マラカスのように見えるが……

「あれは……ミサイル弾か!?」

いつか身を守るのに必死だった時に武器の手入れをしていた。でも所持品じゃ心許なく、新たな武器を仕入れようとネットで探していた時に目を引かれた一品がある

それがあの携行型対戦車用ミサイルだ

戦車を木っ端微塵にする威力を有しながら持ち運びが容易という優れた兵器だ。あれをまさかこの街中でぶっ放すのか?


「安全だと思って好き勝手やってくれて、超ムカツクんですよ」

だが絹旗の視線は弾丸が飛んでくるビルの方角を向いている

「狙いは砂皿さんか!」

今ここで砂皿さんを失えばますます不利になる。垣根さんが来てくれればいいが、そんな甘いこと考えてる暇はない


どっちを選ぶ?+3までで多かった方を決断
1ミサイルの破壊……成功率40%:絹旗戦クリア
2絹旗を攻撃……成功率35%:次回生死安価の死亡フラグが15%になる

「させるか!」

俺はあのミサイルの発射を止めるべく前へ飛び出す。狙いは絹旗本人だ
空間を効果範囲限界の2m先まで圧縮させ、6立方mの巨大キューブを作り出す。これを叩きつければ傷はつかなくとも小柄な体を吹き飛ばすことなら出来る筈だ

「おおおおおおお!!」


コンマで……+2
00-34 成功
35-99 失敗

「遅い!」

だが、無情にも避けられてしまう
あと少しのところで引き金は引かれ、複数の弾頭は砂皿さんがいるであろうビルへ発射され、そして直撃した
爆破されたビルは倒壊こそ免れたものの、側面に巨大な穴が空いていた。助かる見込みは……ゼロに近いだろう

「さて、後は超あなただけですね」

まだ煙が残る筒をポイと投げ捨て、再び俺と向き合う。その声からは勝利の確信を滲ませていた

「くっ……」

これで戦況は覆った。戦力を大幅に削られ、半ば意気消沈していた
果たして自分一人で彼女を倒すことが出来るのか?

「じゃ、さっさと終わらせますよ!」

そうこうしている間にも、強大な少女がこちらに向かって来る

「くっそぉぉぉぉ!!」


コンマで運命を変えろ!+1
00-36以外で生存




——結局、俺は死の運命を変えることは出来なかった
体の感覚が徐々に無くなっていく……痛みも苦しみも、遥か彼方へ置き去りにして

そんな俺の横で、『俺』は笑ってた。ほら見たことかと嘲っていた

フレンダさん、ごめんなさい。フレンダさん——




BADEND





コンマで……+1
00-36 麦野戦クリア後から
37-99 もう一度

「遅い!」

だが、無情にも避けられてしまう
あと少しのところで引き金は引かれ、複数の弾頭は砂皿さんがいるであろうビルへ発射され、そして直撃した
爆破されたビルは倒壊こそ免れたものの、側面に巨大な穴が空いていた。助かる見込みは……ゼロに近いだろう

「さて、後は超あなただけですね」

まだ煙が残る筒をポイと投げ捨て、再び俺と向き合う。その声からは勝利の確信を滲ませていた

「くっ……」

これで戦況は覆った。戦力を大幅に削られ、半ば意気消沈していた
果たして自分一人で彼女を倒すことが出来るのか?

「じゃ、さっさと終わらせますよ!」

そうこうしている間にも、強大な少女がこちらに向かって来る

「くっそぉぉぉぉ!!」


コンマで運命を変えろ!+1
00-36以外で生存

「がはぁ!」

ダメもとで窒素装甲の真似事をしてみたが、強能力者程度が作る鎧などあっさり突破され、5m先まで殴り飛ばされた
殴られた左胸に刺すような痛みが走る。骨が何本かやられたようだ。それでも生きているだけましか

「二番煎じのつもりなんでしょうが超出来が悪いですね。それでも生き延びた点は超評価しておきましょう」

年下だろう女に駄目出しを食らうとは、いよいよ立つ瀬がないな……
重い体を起こし、再び戦闘態勢に入る。突破口は見えない、でも黙ってやられる訳にはいかない。だって俺は約束したんだから……



「おーおーすげぇな。砂皿の野朗磁力狙撃砲ごとグチャグチャになっちまったんじゃね?」

思いが通じたのか、二度目の奇跡が舞い降りた

「ったく、二人係りで何やってんだよ……」

ボロボロになった俺の体を見てため息をつく。ちょっと傷付いたけどそれ以上に安心感が芽生えていた

「お前のような奴でもいないよりマシだ、ちゃちゃっと片付けっからそこで待ってろ」

そう言って垣根さんは絹旗のいる方へ向かった。その背中は一個の軍隊を味方につける以上の心強さと勝利を約束している

「麦野はどうしたんですか?」

「あぁ、大したことなかったな」

もう覆ることはないだろう。“絶対”というものがこの世にあるとすれば、これがそうなんだろう

勝敗など、聞くまでもない——

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


絹旗「……」

ゴーグル「あれ、そいつ持ってどうするんすか?」

垣根「目ぇ覚ましてどっか行かれると面倒だからな。預かっとくんだよ」

垣根「コイツを滝壺に見せてアイテムの全滅を告げる。絶望してくれりゃあいいんだけどな」

ゴーグル(アイテムはこれで終わりか。グループの連中と一向に出会わないけどどうしたんだ?)

垣根「悲しいかな、正規構成員も俺を除いてお前だけになっちまった。犠牲なしって訳にはいかなかったな」

ゴーグル「皆の為にも、この計画を成功させないとっすね」

垣根「……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ショッピングモール非常階段


滝壺「……皆、いなくなっちゃった」

滝壺「私、一人になってでも生きたいなんて思わないよ」

滝壺「むぎの、きぬはた、フレンダ、はまづら……」ジワッ



フレンダ「あれ、滝壺?」

滝壺「フレンダ!無事だったんだね!?」ダキッ

フレンダ「うわっ!ちょ、どうしたのよ滝壺!?」ギュー

滝壺「よかった、よかった……!」

フレンダ「く、苦しい〜!」




フレンダ「そう、スクールがアジトに殴り込んで来たんだ……」

滝壺「むぎのときぬはたが私を逃がしてくれたの。はまづらはまだ見つかってない」

フレンダ「アイツどこをほっつき歩いてんのよ、これだから浜面は……」

滝壺「フレンダは今までどうしてたの?」

フレンダ「え、えーっと……す、スクールの追撃に遭わないように身を隠してたって訳よ!決して逃げてたつもりじゃ……」アタフタ

滝壺「そっか、でも本当によかった」ニコッ

フレンダ(うぐっ、生きる為とはいえ、何だかとてつもない罪悪感に見舞われてるって訳よ)

滝壺「フレンダがいてくれるなら私頑張れるから。絶対逃げ切ろうね」

フレンダ「あ、あったりまえよ!このフレンダがついてるからにはもう大丈夫!いざってときは守ってあげるからね!」

滝壺「ふふっ」

フレンダ(滝壺のこんな笑顔、初めてみたかも……)

フレンダ(でも、私は一度アイテムを裏切った。滝壺の思いを踏みにじったのよね……)

フレンダ(私の選択は本当に正しかったのかな)

フレンダ「あのさ、滝壺……」






垣根「こんなとこにいたのか、随分探したぜ『能力追跡』」

滝壺「!」

フレンダ「垣根……土星君」

ゴーグル(フレンダさんがターゲットと一緒にいる?)

垣根「お前の勘もアテになるもんだなぁおい」

ゴーグル「は、はぁ……」

垣根「んで、こいつは土産だ」ポイッ

絹旗「……」ドサッ

フレンダ「絹旗!」

滝壺「……!!」

垣根「リーダーの麦野も倒れ、仲間の男は失踪。後はお前一人だけだぜ?」

滝壺「一人?」

垣根「何だ、聞いてなかったのか?そこにいるフレンダは……」

フレンダ「ま、待って!」

垣根「お前らアイテムの情報を俺に提供してくれたんだぜ?」


今日はここまで。おかしいな、ゴーグル君達が悪役に見えるぞ?



浜ちゃんどこいったん

>>332
浜ちゃんはスクールのアジトで囚われの姫をやってます
では再開

滝壺「え?」

フレンダ「……」

垣根「ま、そういう選択肢もあるって訳だ。どうだ、もう逃げる気なんて起きないだろ?」

滝壺「……」

フレンダ「ごめん、滝壺……」

ゴーグル(いくら敵でもこれは流石に同情するっす。もう希望なんてありはしないだろうな)












滝壺「いいよ」

フレンダ「え?」

フレンダ「な、何言ってんのよ!私、自分の意思で皆を売ったのよ!?どうして怒らないの!?」

滝壺「だって、もしそうしてなかったらフレンダはこの人に殺されてたんでしょ?」

滝壺「それに、私一人じゃ到底逃げ切れない。いつか捕まって一人で死ぬだけ」

滝壺「だから、最期にフレンダと会えてよかった」

フレンダ「……っ!」ズキッ

滝壺「きぬはた、フレンダを恨まないであげてね?」

絹旗「……」

垣根「別れの挨拶は済んだか?なんならもうちょっと待っててやるが」

ゴーグル(垣根さん、敵にはとことん容赦ないっすね)ゾクッ

滝壺「私はもう逃げない。でもその代わり、この二人には手を出さないと約束して」

フレンダ「滝壺!」

垣根「あぁ、約束する。そもそもお前さえ殺れればアイテムなんてどうでもいいからな」

滝壺「……ありがと」

ゴーグル(本当に殺るんすか、無抵抗な女の子を……)

滝壺「フレンダ、きぬはたを連れて行って」

フレンダ「そんな……」

滝壺「大丈夫、私は大能力者だから。大好きな二人をきっと守ってみせる」

フレンダ「……」

垣根「さて、俺も忙しいんだ。なーに、痛みは感じさせねぇようにしてやる」

ゴーグル(暗部に生きる以上、死ぬのは仕方の無いこと。でも……)













フレンダ「ダメ!滝壺は殺しちゃダメ!!」

ゴーグル「!」

垣根「あ?」

フレンダ「こ、こんな優しい子を見殺しになんて死んでも出来ない!!」ポロポロ

滝壺「フレンダ……?」

ゴーグル「な、何考えてんすか!?そんなことをしたって……」

垣根「ほう、今度は俺に牙を向けるのか?」

ゴーグル(なんてことだ、ここに来てフレンダさんが垣根さんの敵になるなんて!)

フレンダ「滝壺、アンタは早く逃げなさい!私なんかより滝壺の方が生き残るべき人間よ!」

滝壺「嫌だ、フレンダ逃げて……!」

フレンダ「あーもううっさい!」ドンッ

ゴーグル(エレベーター!あれで逃がすつもりか!)

滝壺「フレ……!」

フレンダ「……ありがと、こんな私を好きでいてくれて」フッ


ウィーン


垣根「お互いを庇い合うとは美談だなぁ。それもこんなクソみてぇな世界でなんてレア過ぎて殺すのが惜しいな」

ゴーグル(ヤバイ!このままじゃ垣根さんはフレンダさんを殺してしまう!何か手はないのか!?)


どっちだ!?+3までで多かった方を決断
1自分で滝壺を追う
2垣根に滝壺を追わせる

ゴーグル(その前にあの女を連れ戻さないと!)

ゴーグル「俺が捕まえてきます!」ダッ

フレンダ「ダメ!行かないで!」

ゴーグル(すみません……でも俺だってフレンダさんを死なせたくないんすよ!!)

垣根「いつになくやる気あんのなアイツ」

フレンダ「……アンタだけは絶対に追わせない!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゴーグル「どこだ!?滝壺理后!」

ゴーグル(クソッ、祝日だけあって人が多すぎる!)


オイ、ドウシタンダヨ!?
ハナシテ!


ゴーグル「この声は……」

滝壺「!」

浜面「お前は俺を捕まえた……!!」

ゴーグル(あの男、どうやってアジトを……いや、そんなことどうでもいい!)

ゴーグル「滝壺理后!フレンダさんを助けたいんだろ?今すぐ戻って来い!」

浜面「そうは行くか!テメェらの狙いは滝壺の命だろ!?」

ゴーグル「フレンダさんは死んでもいいってのか?」

滝壺「行かなきゃ、放してはまづら!」ジタバタ

浜面「麦野に聞いたぞ!フレンダの奴、自分の命惜しさに仲間を裏切ったんだろ!?そんな奴ほっとけばいい!」

ゴーグル「何だと……?」

原作どおりに15巻の日に初めてあったのにともかくこのスレでは結構前まで居るのに信じてやれよ浜面ェ……
だから、叩かれるんだよ……

俺の中で何かが弾けた。体温が上がり、体中の血液が激流となって頭に押し寄せ、怒りとなった

「あの人の気持ちも知らないで、知った風な口を利くなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

加減など一切ない、この男を一撃で黙らせることだけを考え拳を振るった
どんな形だったのかは知らない、だがこれを受けた男はノーバウンドで吹き飛び、10m程先の壁にめり込んだ
騒ぎ出す群衆に目もくれず、じっと彼女を見る

「君はフレンダの何を知ってるの?」

「……」

俺は答えなかった。ただジャージ姿の女の子の手を引き、生贄の祭壇まで再び向かうことだけを考えた

(例えこの人を犠牲にして生き残ったってフレンダさんは喜ばないだろう。でも、それでも俺はあの人に生きていて欲しいんだ……)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ドカーーン!!!


ゴーグル「爆音、上の階から……?」

滝壺「フレンダ!」

ゴーグル「頼む、間に合ってくれ!」ダダッ

ゴーグル(何かないのか?この人を殺さずにフレンダさんを救う方法は!?)

ゴーグル「……いた、垣根さん!」

「おぉ、早かったな」

垣根さんはさっきと変わらない姿でそこに立っていた。でも、その周りは凄惨な光景となっていた
台風が直撃したように店内は荒れ、煙が立ち込めていた。そして、ある一点を中心に黒い焦げ跡が広がっている
そこは、一人の勇敢な少女が立ちはだかった場所と一致していた

「う、嘘だろ……」

考えたくない、考えるな!それだけは思ってはいけない!
心の防衛本能がひっきりなしに警鐘を鳴らす。喉が渇き呼吸が乱れ、心臓が張り裂けそうなまでに暴れ回る

「フレ……ンダ?」

弱々しい声が隣で漏れた。その名を聞いた垣根さんは頭を掻きながら申し訳なさそうに言った。すれ違いで肩がぶつかった時のように軽々しい素振りで、垣根さんは答えた












「一応俺は引き止めたんだが……あの女、自分ごと俺を爆破してきやがった」

この何気なさそうな一言は、俺達を絶望に至らしめるには十分過ぎた


今日はここまで。さらば、愛しき人よ……
>>353
でもフレンダについて知ってることなんて全然ないし、情報源が麦野だしーなんで許してあげてください

乙そこまでやるか…滝壺とヅラを言いくるめてこれば全員助かるかと思ったら…オウフ

>>358
この時のゴーグルは完全にパニックに陥ってたので冷静な判断が下せなかったんす
では再開

垣根「誇りと死を天秤にかけたんだろ、感傷的だが現実的じゃねぇ」

ゴーグル「あ…あぁ……」

滝壺「……」ガクッ

垣根「さて、あとはお前だけだが……こりゃもうダメかな」

ゴーグル(そんな、どうして、フレンダ、さ……)

滝壺「……よくも、フレンダを……」スッ

垣根「それは、『体晶』!」

滝壺「許さない!!」



ドスッ


滝壺「うっ!」ドサッ

ゴーグル「……垣根さん、コイツの処理は俺に任せてください。垣根さんにはやるべきことがまだ沢山ある筈です」

垣根「それもそうだな、じゃあ任せるぜ。終わったらアジトへ来いよ」クルッ

ゴーグル「はい」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



滝壺「ど……どうして、殺さないの?」

ゴーグル「フレンダさんが、命懸けで守った人だからっすよ」

ゴーグル「俺はあの人が好きだった、敵だと分かっても、俺はあの人を忘れるなんて出来なかった……」

ゴーグル「だから、あの人がスクールに寝返った時は本当に嬉しかった!もう殺そうとする必要ないって!これで今日を乗り切れるって!」

滝壺「……」

浜面「見つけたぞ!」チャキッ

ゴーグル「お前か……」

浜面「滝壺を返しやがれ!」

ゴーグル「無駄っすよ、拳銃じゃ俺は殺せないっす。リーダーでも呼ぶことっすね」

滝壺「待ってはまづら!この人は私を……」





「なぁ、この子は今何故生きてると思う?何故この子は追っ手の所に戻ろうとしたと思う?」

「え?」

「フレンダさんが庇ったからだ!裏切ったことに涙して、決して敵うことのない相手に立ち向かったんだ!」

俺は洪水のような涙を流しながら吼えた

「この子は、フレンダさんがう、裏切ったと知っても咎めず、大好きだって……言ったんだ!互いを守ろうとしたんだよ!!」

「うぅ……フレンダぁ」

背負った彼女も釣られて泣き出す。それはもう赤子のように泣きじゃくった

「俺は……フレンダさんを死なせ、たくなかった!!で、でもこの子を犠牲にしても彼女は……くっ、喜ばない!そんなの分かってる!でも、でも……!!」

そこから先は訳の分からないことを発しひたすら喚いた。静まり返るホールに二種類の慟哭が響き渡った……

ゴーグル「……いいか、この子の命はこの子だけのものじゃない!フレンダさんの思いが宿ってるんだ!俺の命を投げ打ってでも守らなきゃならないんだ!お前にその覚悟があるか!?最後の一瞬まで見捨てないと誓えるか!?」

浜面「……」











麦野「みぃーつぅーけたぁーーー」

ゴーグル「お前は!まだ生きてたのか!?」

麦野「あっはは!何ていいタイミングなの?鴨が葱背負って立ってやがる」

浜面「はぁ?」

麦野「今からスクールに逆襲するわよ。滝壺の能力を使って追跡させるの、絹旗が使えない代わりに浜面も参加ね。死んでも結果を残してもらうから」

滝壺「むぎの、もうやめよう?フレンダが死んじゃったんだよ?これ以上誰も失いたくない」

麦野「あの裏切り者が死んだ?ははっ、ざまぁみやがれ!でも私の手でぶっ殺せなかったのは心残りね」

ゴーグル「何だと!!」

麦野「それよりもさぁ、アンタ何してんの?滝壺をおぶったりなんかしてさ。悪いけど返してくれない?そしたら楽に殺してやるからよ」

ゴーグル「断る!それに、お前なんかがどう背伸びしたって垣根さんに勝てる見込みはないっすよ」

麦野「……よし、まずはテメェから殺す。はーまづらぁ、そいつから滝壺奪ってこっちに来い」

浜面「行くぞ、滝壺」

滝壺「いや!あっちに行きたくない!」

浜面「……大丈夫だ、麦野に渡したりはしない」

ゴーグル「!」

浜面「フレンダを悪く言ってすまなかった。アイツは立派に戦ったのに、俺が何もしないんじゃカッコ悪いだけだぜ」

滝壺「はまづら……」

ゴーグル「コイツは俺が食い止める!だから早く逃げろ!死んでも守れ!」

浜面「お前こそ死ぬんじゃねぇぞ!」

滝壺「死なないでね?」



ゴーグル「……」

麦野「死を賭した戦い、か。痺れるねーアンタ」

ゴーグル(食い止めるなんて言ったけど、俺にコイツを止めることなんて出来るのか?相手は学園都市230万人の上位4番目……)

ゴーグル(いや、やるんだ!俺にはフレンダさんに代わってあの子を、そしてフレメアちゃんを守る義務がある!)

フレメア?

【ラストバトル:麦野沈利・ルートB】

勝利条件
麦野に攻撃を3回当てる


ラストバトルは勝つまで続くので死んでもそれ以前に巻き戻される心配がない。その代わりにルート修正が不可能となる

麦野との距離 4m(遮蔽物なし)



麦野「じゃあ私は悪役として惨たらしく殺してやらないとなぁ!!」


コンマで麦野の攻撃+1
00-30 当たれば死亡フラグ+5%
31-70 当たれば死亡フラグ+20%
71-99 当たれば即死



ゴーグル「そうはいくか!」


コンマで……+2
00-36 直撃
37-99 回避

麦野との距離 3m(遮蔽物なし)



麦野「チッ、避けやがって……」

ゴーグル「アンタのような人間にあの人を利用されてたまるか!」

麦野「スクールのガキがアイテムの事情に首突っ込んでんじゃねぇぞ!」


ゴーグルの行動+1

ゴーグル(ちょっと遠いが、近づいて足を狙う!)ダッ

ゴーグル(形はハンマーだ!これでへし折ってやる!)

麦野「勇敢だねぇ、いや、無謀だなぁ!!」


コンマで攻撃!(射程距離-1mにつき成功率-5%)+2
00-57 成功
58-99 失敗

麦野との距離 2m(遮蔽物なし)



麦野「な、にぃッ!?」ミシミシ

ゴーグル(よし、当たった!このまま一気に攻める!)

麦野「なめんじゃねぇぞカスがぁぁぁ!!」


コンマで追加攻撃+1
00-24 成功
25-74 失敗
75-99 反撃される

麦野との距離 4m(遮蔽物なし)



麦野「おらぁ!!」ズドドド

ゴーグル「うわっ!?く、距離を取られたか!」

麦野「さしずめ、空力系能力の亜種といったところか。空間を制御して見えない“物体”を再現、効果範囲は中距離およそ2〜3m……まんまとやられたわ」

ゴーグル(さっきの一撃で俺の能力を分析するとは流石第四位……)

麦野「でも、そうと分かったからにはもうテメェを近づけたりはしねぇ。遠くからじわじわなぶり殺しにしてやる」


今日はここまで。ハッピーエンドはなくなってしまったが、果たして結末は……?
>>370
流石に不自然でしたかねぇ?

乙。『2週目』のヒロインは誰になるやら


チラッ

乙じゃん

>>356のとこはフレンダが生きてるか死んでるかコンマでやれば良かったのに...
多分そのほうが良かったかな?
1:1で

>>393
二週目……だと?
>>395
実はそこに至るまでの過程で彼女の運命が……

では再開

麦野との距離 6m(遮蔽物なし)



麦野「あーいってぇ、足折れてっかもなー」

ゴーグル「そうっすか」

麦野「慰謝料はテメェの命で払ってもらおうか!」ドパッ


コンマで麦野の攻撃+1
00-35 当たれば死亡フラグ+5%&再度攻撃
36-80 当たれば死亡フラグ+15%
81-99 当たれば即死



ゴーグル「くっ、遠くから攻撃されるんじゃ手も足も出せないぞ!」


コンマで……+2
00-36 直撃
37-99 回避

麦野との距離 6m


麦野「いつまで避けてられるかなー?」

ゴーグル(空気の壁は役に立たないし、広い空間全体を使って翻弄するしか手はない……)


ゴーグルの行動+2
1攻撃に出る……成功率43%
2会話

ゴーグル「アンタは知らないだろうが、フレンダさんは自分が裏切ったことをすごく悔やんでたんだ!そんな彼女を滝壺って人は大好きだと心から言ったんだ!こんな素敵な人間達を、この世界で見たのは初めてっすよ!」

麦野「何……?」

ゴーグル「アンタはどれだけ仲間に恵まれてるのか分かってるんすか?」

麦野「……」

ゴーグル(動きが止まった?)


今がチャンス!+2

ゴーグル(今なら攻撃出来る!)

ゴーグル「うおおおおおおおおお!!」


ゴーグルの攻撃!その度合いは?+3
1動きを封じる程度の攻撃
2気絶させる程の威力
3殺す勢いの威力

(迷いはない!殺すつもりでないとこっちがやられる!)

俺は空気の槍を手に取り、何故か無防備な怪物の心臓めがけて突き出した
ドスッ、と彼女の胸に見えない何かがが刺さり、傷口から血が飛沫く

(どうだ?)

女は俯いていて表情が見えない。でも倒れる気配はなかった
やがて、彼女がゆっくり顔を上げる。その表情にさっきまでの殺意は感じられなかった。寧ろ、重荷が取れてスッキリしたような、歳相応の女性らしい穏やかな色をしていた

「そうか、アイツらそんなことを……」

口から垂れる血など気にも留めず、麦野は続けた

「私ったら何も見えてなかったのね。部下の気持ちも汲めないなんて、これじゃリーダー失格だわ……」

「気付いただけでもいいじゃないっすか」

自然とそんな言葉が出た。もしかしたら罠かもしれない、油断させてその隙に首を刎ねて来るかも……という勘繰りは露と消えてしまっていた

「そうね、最後に気付いてよかったわ。じゃないと私、もう二度と何も見えなくなるところだった。ま、仲間は皆離れちまったけどね」

戦意はもうない。今の彼女は神に許しを得る為に懺悔に来た一匹の子羊

「もう十分よ、このまま私を殺しなさい。それでアイテムは完全に消滅するわ」

「第四位が、そう簡単に諦めるんすか?」

「別に殺り合いたいならいいけど、アンタ殺せば滝壺が泣きそうだしいいわ。第四位とかなりたくてなった訳でもないし、こんな世界とおさらば出来てせいせいするよ」

自分で刺しといて言うのもあれだが、無抵抗の女にどうぞ殺してくれと言われるとやり辛くなる

「……分かった」

深く息を吸い込み、そして吐く。意を決し、俺は彼女にとどめを刺す——



最後の一撃は……+4までの中のどれかで決定

俺はありったけの力を込め、麦野の顔を殴り飛ばした。吹き飛ばされた彼女はタイル状の床に頭を打ちつけ、そのまま意識を失った

「……これで今日までの麦野沈利は死んだ。次に起きた時は新しい世界に生まれることを願うっす」

これでいいんだ、と自分に言い聞かせ、俺は人気の無いショッピングモールを後にした——






勝利




それから俺は垣根さんに言われた通りアジトへ向かった。でもそこに垣根さんの姿はなく、少し離れた所で大騒ぎになってることを知った
そこで見たのは圧倒的な“悪”と“破壊”。ここは俺のような人間が踏み入るような領域じゃないと本能で悟った
そして直感する。垣根さんは負けたんだ、計画は失敗に終わったんだって

守りたかったものを守れず、本来の責務も果たせなかった俺に何が残ったのだろう?悲しみ?絶望?空虚?
答えはそれら全てと、その中から生まれた新たな……



“希望”なのかもしれない——


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

病院、特別病棟


ゴーグル「……」

滝壺「……あ」

浜面「よう」

滝壺「もう、大丈夫なの?その……」

ゴーグル「ごめん、うるさかったっすよね。でもいつまでも泣いてばかりじゃいられないっすから」

浜面「スクールもアイテムもその他組織もみーんな壊滅だとよ。絹旗は未だ昏睡、麦野は行方不明、そして……」

滝壺「君はこれからどうするの?」

ゴーグル「俺のやることはたった一つ」



ゴーグル「フレンダさんが守ったものを俺が守り抜く。それだけっす」




フレンダさん、そっちへ行くのはもう少し先になりそうです。でも、いつか会いに行きますのでそこで待ってて下さい

友を、家族を、死んでも守り抜いてみせます

そうして役目を終えて、またあなたに会えたら……死ぬ程“好きだ”って言ってやります——






END

はい、ハッピーとは言いがたくも一応物語は終了となりました。期待して下さってた方々はすみません、そして読んでいただきありがとうございます



補足(蛇足?)

・麦野があの場で死んでないのは正史通りフレンダが死んでしまった為、彼女の死を誰かが肩代わりする必要がなくなったからです

>>326-344の段階で“浜面と滝壺と垣根がセットでいる”or“垣根が不在”のどちらかを満たしていなかった場合フレンダの死亡フラグが回収されてしまうんです。申し訳ありませんが、あの段階でフレンダの死は確定してました
前者にするには“浜面に逃げられるor逃がすor追わない”だけでおk。後者は垣根に頼らず絹旗を撃破(=砂皿を守る)すればおk。両方の条件が満たされた場合は後者が優先される。前者と後者で展開は変わる

・浜面を殺した場合
ゴーグルの精神が暗黒面寄りになり、フレンダ以外の敵を殺したがるようになる。その状態でフレンダが死んでしまった場合破滅エンドを迎える。仮にハッピーエンドを迎えてもスッキリしないかも



とまぁこんなカラクリがあったりしました。やり直すなら誰を追うかを決める>>246辺りからですかね
進行スタイルは
1通常通り
2死亡フラグ%半分
3死んでも100%その場で復活
4死亡フラグ%半分&100%その場で復活
5寧ろ死亡フラグ0%

の内からどれか選んで下さい。明日は来れないので明後日の投下までに多かった番号で進めたいと思います
ではまた

こんばんわ
それではいつも通りで行きたいと思います。目指せハッピーエンド
では再開

滝壺「どうしよう、むぎの」

麦野「三手に分かれるぞ。私はあの車を追う、今は雑魚の相手してる暇はねぇ」

滝壺「分かった」ダッ

浜面「あ、滝壺!」

麦野「早くしろ!クレーンに潰されてぇか!」

浜面「うわわわわ!」ダッ


ナンダアノクレーン!?
ミンチヨリヒデェヤ


ゴーグル「何とか操縦は出来て安心したっす」フゥ

ゴーグル(しかし、敵が三つに分かれてしまったか。どれを追えばいいんだ?)


どれを追う?+2
1麦野
2浜面
3滝壺

ゴーグル「もう一人の女を追ってみよう」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゴーグル「あれ、どこだ?さっきまで追いかけてたのに」キョロキョロ

滝壺「……」サッ

ゴーグル「いた!逃がすか!」ダッ



ゴーグル「また見失った?どういうことだ……」

ゴーグル(室内だち上から探せないし、困ったな……)

ゴーグル「こっちの動きを読まれてるような気分っすね」



滝壺(『体晶』使っちゃった、でもちょっとだけだし大丈夫だよね?)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

車内


フレンダ「……以上が私の知る限りのアイテムの情報よ」

垣根「ほう、アイテムの核がリーダーよりその滝壺って奴だったのか……」

フレンダ「どうするつもり?」

垣根「そうだな、この『ピンセット』の性能を確かめてからちょっくら潰しに行くか。大事な仲間が一人殺られちまったし」

フレンダ「そう……」

垣根「情報提供ありがとさん、お前は思った以上に賢い人間でよかったよ」

フレンダ「私にはアイテムよりも大事なものが……」

運転手「うわあああああああああああ!!」

フレンダ「な、何!?」

垣根「奴さんのお出ましか。フレンダ、もう行っていいぞ」

フレンダ「そうさせてもらうって訳よ!」バンッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アイテムのアジト


絹旗「フレンダと繋がりません」

麦野「捕まったか死んだか、……滝壺、どうだ?」

滝壺「うん、もう少しで分かる……」

浜面(滝壺?心なしか顔が青くないか?)

絹旗「滝壺さんも難儀ですね、この『体晶』がないと能力が超使えないなんて」

浜面「何だその『体晶』って?」

滝壺「結論、『未元物質』はこの建物の中にいる」

麦野「何?」


ドゴン!


垣根「お、いたいた」

ゴーグル「……」

麦野「未元物質!!」

垣根「俺には垣根帝督って名前があんだぜ?そっちで呼んで欲しいもんだ」

絹旗「滝壺さん、浜面、逃げますよ!」グイッ

滝壺「う、うん」ダッ

浜面「うわっ!?」

垣根「追え、俺はコイツの相手してやっから」

ゴーグル「了解っす!」ダッ

麦野「行かせるかクソガキ!!」カッ

垣根「まーまー落ち着いて、俺とゆっくり話でもしようぜ?」

麦野(原子崩しがかき消された!?)




絹旗「浜面、急ぎ車の用意を、奴らの狙いは滝壺さんです」

浜面「な、何で滝壺を?」

絹旗「彼女のサーチ能力を知り、追跡から逃れる為に超潰しに来たんでしょう」

浜面「サーチ能力……」

絹旗「とにかく、私達にとっては要と言っていい能力なんです、彼女がいる限り逆転の可能性はあります。死んでも守るんですよ、いいですね?」

浜面「あ、あぁ」

絹旗「……滝壺さんは先に行ってください。ここは私が超食い止めます」

滝壺「……」ハァハァ

絹旗「滝壺さん?」

滝壺「う、ううん、頑張って!」



ゴーグル「研究所にいた人っすか、もう一人は見当たらないけど?」

絹旗「さぁ、どこをほっつき歩いてるのやら?実はもう殺されてたりしてね」

ゴーグル「そうっすか。悪いんすけど、そこ通してくれないかな?」

絹旗「愚問ですね」

ゴーグル「そうか、残念だ!」

「えい!」

掛け声と共に華奢な体格の少女は傍にあった乗用車を片手で持ち上げ、こっちへ投げつけて来た

「うわっ!?」

一瞬動揺したが、前方の空間に壁を作りなんとか防ぐことが出来た

「空力使いですか?」

「そんなとこっすかね。そういう君は肉体操作か何かっすか?」

「答える義理はありません」

そう言うと彼女は周りの重い物体を次々と投げる。俺も負けじと必死に耐える。少しでも気を緩めればその瞬間俺の体はペシャンコになるだろう

「……なら!」

イスを投げると同時に絹旗は一気に詰め寄る。イスに気を取られ、その反応が遅れてしまった

「しまった!」

気付いた時には少女の小さな拳が眼前に迫っていた


コンマで運命を変えろ!+2
00-36以外で生存

「ぐっ!」

車を軽々と持ち上げる拳が俺の顔面に突き刺さる……が、軽く吹き飛んだだけで意識はあった
起き上がって見ると、あの少女はさっきの場所から数メートル横で倒れていた

「まさか……」

俺はあれを吹き飛ばした何かが来たと思しき方を見る。そこにはビル群しかないが、それだけで答えは分かった

「砂皿さんか、助かったっす」

スナイパーの腕は確かなようだ。あんな距離からでも仕留めることが出来るとは、あれならどんな能力者にも勝てるんじゃないか?

「……超厄介ですね、まさかあなた以外にもいたとは」

その声は横たわる少女から響いた

「マジっすか、しぶといっすね」

「私の『窒素装甲』を甘く見ないでもらいたいです」

起き上がった彼女には傷一つなく、その足元に銃弾が一つ転がっていた
窒素装甲、垣根さんは防御に優れた能力だと言っていたが、改めて見せ付けられると非常に面倒な能力だ
そして攻撃にも転用出来るとなると二対一といえど、苦戦は強いられそうだ

戦いは熾烈を極めた。設置物や弾丸が飛び交い、互いに一進一退を繰り返しては中々勝負に出ることが出来ずにいた
寧ろ、時間が掛かれば掛かる程ターゲットは遠くへ逃げていく分不利な状況である。何しろ二人係りでこれだ、暗部組織はどこも化物揃いだというのが嫌程分かる

「埒があきません、まずはあの邪魔な狙撃手から片付けましょうか」

電信柱の陰に隠れながら絹旗は服の懐から何かを取り出す。一見マラカスのように見えるが……

「あれは……ミサイル弾か!?」

いつか身を守るのに必死だった時に武器の手入れをしていた。でも所持品じゃ心許なく、新たな武器を仕入れようとネットで探していた時に目を引かれた一品がある
それがあの携行型対戦車用ミサイルだ
戦車を木っ端微塵にする威力を有しながら持ち運びが容易という優れた兵器だ。あれをまさかこの街中でぶっ放すのか?

「安全だと思って好き勝手やってくれて、超ムカツクんですよ」

だが絹旗の視線は弾丸が飛んでくるビルの方角を向いている

「狙いは砂皿さんか!」

今ここで砂皿さんを失えばますます不利になる。垣根さんが来てくれればいいが、そんな甘いこと考えてる暇はない


どっちを選ぶ?+3までで多かった方を決断
1ミサイルの破壊……成功率40%:絹旗戦クリア
2絹旗を攻撃……成功率35%:次回生死安価の死亡フラグが15%になる

「させるか!」

俺はあのミサイルの発射を止めるべく前へ飛び出す。狙いは絹旗本人だ
空間を効果範囲限界の2m先まで圧縮させ、6立方mの巨大キューブを作り出す。これを叩きつければ傷はつかなくとも小柄な体を吹き飛ばすことなら出来る筈だ

「おおおおおおお!!」


コンマで……+1
00-34 成功
35-99 失敗

「遅い!」

だが、無情にも避けられてしまう
あと少しのところで引き金は引かれ、複数の弾頭は砂皿さんがいるであろうビルへ発射され、そして直撃した
爆破されたビルは倒壊こそ免れたものの、側面に巨大な穴が空いていた。助かる見込みは……ゼロに近いだろう

「さて、後は超あなただけですね」

まだ煙が残る筒をポイと投げ捨て、再び俺と向き合う。その声からは勝利の確信を滲ませていた

「くっ……」

これで戦況は覆った。戦力を大幅に削られ、半ば意気消沈していた
果たして自分一人で彼女を倒すことが出来るのか?

「じゃ、さっさと終わらせますよ!」

そうこうしている間にも、強大な少女がこちらに向かって来る

「くっそぉぉぉぉ!!」


コンマで運命を変えろ!+1
00-36以外で生存




——結局、俺は死の運命を変えることは出来なかった
体の感覚が徐々に無くなっていく……痛みも苦しみも、遥か彼方へ置き去りにして

そんな俺の横で、『俺』は笑ってた。ほら見たことかと嘲っていた

フレンダさん、ごめんなさい。フレンダさん——




BADEND





コンマで……+1
00-36 麦野戦クリア後から
37-99 もう一度

滝壺「どうしよう、むぎの」

麦野「三手に分かれるぞ。私はあの車を追う、今は雑魚の相手してる暇はねぇ」

滝壺「分かった」ダッ

浜面「あ、滝壺!」

麦野「早くしろ!クレーンに潰されてぇか!」

浜面「うわわわわ!」ダッ


ナンダアノクレーン!?
ミンチヨリヒデェヤ


ゴーグル「何とか操縦は出来て安心したっす」フゥ

ゴーグル(しかし、敵が三つに分かれてしまったか。どれを追えばいいんだ?)


どれを追う?+1
1麦野
2浜面
3滝壺

ゴーグル「……やっぱ、あの女を追った方がいいよな」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


麦野「テメェか、さっきは気持ちのいいコトしてくれたじゃないの」

ゴーグル「そりゃどうも」

麦野「その礼に、気持ちのいい死に方させてやらぁ!!」

ゴーグル「!!」


コンマで運命を決めろ!+1
00-36以外で生存

ゴーグル「うわっ!」ビッ

ゴーグル(あっぶねー!あと数コンマ遅かったら顔に風穴が空くとこだったっす!)

麦野「チッ、いちいち避けやがって!」

ゴーグル「じ、時間稼ぎは終了だ、逃げるっす!」ダッ

麦野「……あのガキコロス」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アイテムのアジト


絹旗「フレンダと繋がりません」

麦野「捕まったか死んだか、……滝壺、どうだ?」

滝壺「うん、もう少しで分かる……」

絹旗「滝壺さんも難儀ですね、この『体晶』がないと能力が超使えないなんて」

浜面「何だその『体晶』って?」

滝壺「結論、『未元物質』はこの建物の中にいる」

麦野「何?」


ドゴン!


垣根「お、いたいた」

ゴーグル「……」

麦野「未元物質!!」

垣根「俺には垣根帝督って名前があんだぜ?そっちで呼んで欲しいもんだ」

絹旗「滝壺さん、浜面、逃げますよ!」グイッ

滝壺「う、うん」ダッ

浜面「うわっ!?」

垣根「追え、俺はコイツの相手してやっから」

ゴーグル「了解っす!」ダッ

麦野「行かせるかクソガキ!!」カッ


コンマで運命を変えろ!+1
00-36以外で生存

ゴーグル「うおっと!?」バッ

垣根「まぁ落ち着けって、まずは穏便に話といこうじゃねぇか」

麦野「誰がぁ!!」



ゴーグル(あの女、垣根さんを無視してまで俺を狙いに来やがった。相当恨まれてるっすね……)

ゴーグル「研究所にいた人っすか、もう一人は見当たらないけど?」

絹旗「さぁ、どこをほっつき歩いてるのやら?実はもう殺されてたりしてね」

ゴーグル「そうっすか。悪いんすけど、そこ通してくれないかな?」

絹旗「愚問ですね」

ゴーグル「そうか、残念だ!」

「えい!」

掛け声と共に華奢な体格の少女は傍にあった乗用車を片手で持ち上げ、こっちへ投げつけて来た

「うわっ!?」

一瞬動揺したが、前方の空間に壁を作りなんとか防ぐことが出来た

「空力使いですか?」

「そんなとこっすかね。そういう君は肉体操作か何かっすか?」

「答える義理はありません」

そう言うと彼女は周りの重い物体を次々と投げる。俺も負けじと必死に耐える。少しでも気を緩めればその瞬間俺の体はペシャンコになるだろう

「……なら!」

イスを投げると同時に絹旗は一気に詰め寄る。イスに気を取られ、その反応が遅れてしまった

「しまった!」

気付いた時には少女の小さな拳が眼前に迫っていた


コンマで運命を変えろ!+2
00-36以外で生存

「ぐっ!」

車を軽々と持ち上げる拳が俺の顔面に突き刺さる……が、軽く吹き飛んだだけで意識はあった
起き上がって見ると、あの少女はさっきの場所から数メートル横で倒れていた

「まさか……」

俺はあれを吹き飛ばした何かが来たと思しき方を見る。そこにはビル群しかないが、それだけで答えは分かった

「砂皿さんか、助かったっす」

スナイパーの腕は確かなようだ。あんな距離からでも仕留めることが出来るとは、あれならどんな能力者にも勝てるんじゃないか?

「……超厄介ですね、まさかあなた以外にもいたとは」

その声は横たわる少女から響いた

「マジっすか、しぶといっすね」

「私の『窒素装甲』を甘く見ないでもらいたいです」

起き上がった彼女には傷一つなく、その足元に銃弾が一つ転がっていた
窒素装甲、垣根さんは防御に優れた能力だと言っていたが、改めて見せ付けられると非常に面倒な能力だ
そして攻撃にも転用出来るとなると二対一といえど、苦戦は強いられそうだ

戦いは熾烈を極めた。設置物や弾丸が飛び交い、互いに一進一退を繰り返しては中々勝負に出ることが出来ずにいた
寧ろ、時間が掛かれば掛かる程ターゲットは遠くへ逃げていく分不利な状況である。何しろ二人係りでこれだ、暗部組織はどこも化物揃いだというのが嫌程分かる

「埒があきません、まずはあの邪魔な狙撃手から片付けましょうか」

電信柱の陰に隠れながら絹旗は服の懐から何かを取り出す。一見マラカスのように見えるが……

「あれは……ミサイル弾か!?」

いつか身を守るのに必死だった時に武器の手入れをしていた。でも所持品じゃ心許なく、新たな武器を仕入れようとネットで探していた時に目を引かれた一品がある
それがあの携行型対戦車用ミサイルだ
戦車を木っ端微塵にする威力を有しながら持ち運びが容易という優れた兵器だ。あれをまさかこの街中でぶっ放すのか?

「安全だと思って好き勝手やってくれて、超ムカツクんですよ」

だが絹旗の視線は弾丸が飛んでくるビルの方角を向いている

「狙いは砂皿さんか!」

今ここで砂皿さんを失えばますます不利になる。垣根さんが来てくれればいいが、そんな甘いこと考えてる暇はない


どっちを選ぶ?+3までで多かった方を決断
1ミサイルの破壊……成功率40%:絹旗戦クリア
2絹旗を攻撃……成功率35%:次回生死安価の死亡フラグが15%になる

「させるか!」

俺はあのミサイルの発射を止めるべく前へ飛び出す。狙いは絹旗本人だ
空間を効果範囲限界の2m先まで圧縮させ、6立方mの巨大キューブを作り出す。これを叩きつければ傷はつかなくとも小柄な体を吹き飛ばすことなら出来る筈だ

「おおおおおおお!!」


コンマで……+2
00-34 成功
35-99 失敗

「遅い!」

だが、無情にも避けられてしまう
あと少しのところで引き金は引かれ、複数の弾頭は砂皿さんがいるであろうビルへ発射され、そして直撃した
爆破されたビルは倒壊こそ免れたものの、側面に巨大な穴が空いていた。助かる見込みは……ゼロに近いだろう

「さて、後は超あなただけですね」

まだ煙が残る筒をポイと投げ捨て、再び俺と向き合う。その声からは勝利の確信を滲ませていた

「くっ……」

これで戦況は覆った。戦力を大幅に削られ、半ば意気消沈していた
果たして自分一人で彼女を倒すことが出来るのか?

「じゃ、さっさと終わらせますよ!」

そうこうしている間にも、強大な少女がこちらに向かって来る

「くっそぉぉぉぉ!!」


コンマで運命を変えろ!+1
00-36以外で生存

「がはぁ!」

ダメもとで窒素装甲の真似事をしてみたが、強能力者程度が作る鎧などあっさり突破され、5m先まで殴り飛ばされた
殴られた左胸に刺すような痛みが走る。骨が何本かやられたようだ。それでも生きているだけましか

「二番煎じのつもりなんでしょうが超出来が悪いですね。それでも生き延びた点は超評価しておきましょう」

年下だろう女に駄目出しを食らうとは、いよいよ立つ瀬がないな……
重い体を起こし、再び戦闘態勢に入る。突破口は見えない、でも黙ってやられる訳にはいかない。だって俺は約束したんだから……



「おーおーすげぇな。砂皿の野朗磁力狙撃砲ごとグチャグチャになっちまったんじゃね?」

思いが通じたのか、二度目の奇跡が舞い降りた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


絹旗「……」

ゴーグル「あれ、そいつ持ってどうするんすか?」

垣根「目ぇ覚ましてどっか行かれると面倒だからな。預かっとくんだよ」

垣根「コイツを滝壺に見せてアイテムの全滅を告げる。絶望してくれりゃあいいんだけどな」

ゴーグル(アイテムはこれで終わりか。グループの連中と一向に出会わないけどどうしたんだ?)

垣根「悲しいかな、正規構成員も俺を除いてお前だけになっちまった。犠牲なしって訳にはいかなかったな」

ゴーグル「皆の為にも、この計画を成功させないとっすね」

垣根「……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ショッピングモール


浜面「結構遠くまで逃げられたな」

滝壺「……ちょっと休憩しよ?」

浜面「そうだな、流石にここまで来れば簡単に見つからないだろうし……」



フレンダ「あっ……」

浜面「フレンダ!無事だったのか!?」

滝壺「よかった」

フレンダ「あ、うん、まぁね」

フレンダ(うぅ、何か気まずいって訳よ……)




フレンダ「そっか、スクールに見つかったんだ……」

浜面「奴らの狙いは滝壺だとよ、こっちの情報は全部知られてるらしい。どうやって知ったんだ……」

フレンダ「……」

滝壺「ふれんだ?」

フレンダ「ご、ごめんなさい!実は私が話したの!そうしないと殺されてたかもしれないから」バッ

浜面「な、何ぃ!?」

フレンダ「自分の命惜しさに仲間を売るなんて最低な行為なのは知ってる、本当にごめんなさい!」

浜面「お前……そのせいで皆がどんな目に遭ってるのか分かってるのかよ!?」

フレンダ「私には力がなかったのよ……麦野や絹旗、滝壺みたいに能力が使えればこんなことしなかったわよ!」

浜面「能力があれば……」

浜面(俺がもしフレンダと同じ立場だったらどうしてた?フレンダよりも戦う力のない俺だったら……)

滝壺「能力があれば、きっと今頃ふれんだはスクールに殺されてる」

浜面「滝壺?」

滝壺「今は大変な時、こんなところで仲間割れしてる場合じゃないよ。もしふれんだが本当に反省してるなら、私達に協力してくれるよね?」

フレンダ「滝壺……」

滝壺「ね?」ニコッ

フレンダ「は、はい!喜んで手伝わせていただきます!」ビクッ

滝壺「じゃあ許す。ここにいない二人にも後で謝るんだよ?」

フレンダ「滝壺ぉ……」ジーン

浜面「滝壺がいいってんなら俺も何も言わねぇよ」

フレンダ(こんな心の広い人だったなんて、裏切ったのが本当に申し訳ないわ)



垣根「いたいた、いましたよん」

滝壺「!」

浜面「垣根、帝督!」

フレンダ「土星君……」

ゴーグル(フレンダさん、ここにいたんすか……)


今日はここまで。砂皿緻密は二度死ぬ

さっきは寧ろ木っ端微塵になったんすけどね
では再開

垣根「コイツは土産だ」ポイッ

絹旗「……」

フレンダ「絹旗!」

垣根「アイテムの主戦力はこれで全部潰したってことでいいよな?フレンダ」

フレンダ「……っ」

浜面「クソッタレ!」ドンドン

ゴーグル「無駄っすよ、そんなのじゃ傷一つつけることなんて出来ないっす」

浜面(弾が空中で止まった!?念動力か!?)

浜面「……滝壺一人でも逃げてくれ、ここは俺とフレンダで時間を稼ぐ」ボソボソ

フレンダ「そ、そうよ、狙いはアンタなんだから絶対捕まっちゃダメ!」ヒソヒソ

滝壺「二人とも……」

フレンダ「分かったならさっさと行く!」ドンッ

滝壺「ま、待って!」

浜面「大丈夫、俺達無能力者だけど大能力者の滝壺を守ってみせるさ」



垣根「……ほう、意地でもあの女は渡さないと」

フレンダ「さ、さっきは味方したけど今度はそうはいかないわよ!」ガタガタ

浜面「そんなんで大丈夫かよ……」

フレンダ「わ、私だって一緒に逃げたかったよ!でもそれじゃ立つ瀬がないし……」

ゴーグル「垣根さんは女を追ってください、この二人は俺一人で十分っす」スッ

垣根「そうか、じゃあそうさせてもらうぜ」スタスタ

浜面「行かせるか……ッッ!?」ゴンッ

ゴーグル「アンタの相手は俺っすよ」

浜面(何だ、何かが俺の体を押し潰して身動きが!)

垣根「さて、ちゃちゃっと終わらせっか。やるべきことは山積みだしな……」



フレンダ「土星君!お願い、アイツを止めて!」

ゴーグル「無理っすよ、俺程度の人間があの人を止めるだなんて」

浜面「くっそぉ……離せぇ!」ググッ

ゴーグル「落ち着いて、あの人は障害と判断したものには一切容赦しない。例え力のない女だったとしても」

浜面「それを聞いて落ち着いていられるか!!」

ゴーグル「逆に、障害になりえないと判断したものをわざわざ殺すことはしない。あの人は敵を見逃す度量を持ってるんす」

ゴーグル「だから、あの女が一切抵抗しなければもしかしたら殺されずに済むかもしれないっすよ」

浜面「ほ、本当か?」

ゴーグル「フレンダさんが生きてることがその証明っす」

フレンダ「……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゴーグル「垣根さん」

垣根「おう、コイツ見てみろよ」

滝壺「……」

ゴーグル「垣根さんがやったんすか?」

垣根「いや、コイツ『体晶』を使って能力を発揮する奴だったらしい。で、その反動でご覧の通り虫の息だ。こりゃほっといても死ぬな」

ゴーグル「……そうっすか」

垣根「上手く制御出来れば『八人目』になれる素質があったが、残念だな」

ゴーグル「じゃあ、もうアイテムは壊滅ってことでいいんすか?」

垣根「あぁ、もうアイテムに用はねぇ。後は『ピンセット』で学園都市の機密情報を抜き出し、奴らに突きつける」

ゴーグル「あと一息っすね」

垣根「よし、行くぞ」

浜面「滝壺!」ダッ

フレンダ「滝壺、しっかりして!」

垣根「お前、殺してなかったのか」

ゴーグル「垣根さんの真似っす。あまりに弱かったので殺す気が失せたんすよ」

垣根「あっそ、まぁいいや」

フレンダ「土星君……!」

ゴーグル(これでフレンダさんが狙われる心配はもうない。後はこの計画を成功させれば……)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アジト


垣根「……ダメだ、こんなんじゃアレイスターと対等になれる訳ねぇ」

ゴーグル「そんな、じゃあ計画は失敗ってことっすか!?」

垣根「いや、もう一つ方法がある……『第一候補』である一方通行を殺すことだ」

ゴーグル「第一位と殺り合うんすか」

垣根「それしか方法はねぇな。『第二候補』でなく、代えの利かない『第一候補』になれば直接交渉権を得られる」

ゴーグル「……」


+1
1加勢します
2俺は参加しない方がいいっすね

ゴーグル「俺は参加しない方がいいっすね。流石に足手まといになるのが目に見えてますから」

垣根「あぁ、テメェじゃ大した戦力にならねぇしな」

ゴーグル(分かっててもはっきり言われるとちょっと傷付くっす)

ゴーグル「俺は砂皿さんが生きてるか確かめに行きます。頑張ってください」

垣根「おう」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゴーグル(フレンダさんはどこだろ?)キョロキョロ

ゴーグル「!あれは……」

麦野「フレンダぁ〜、テメェ自分が何したか分かってんのかにゃーん?」ドコッドコッ

フレンダ「うっ……」

浜面「や、やめろ麦野!フレンダは反省してんだ!滝壺を逃がす為に俺と一緒に戦おうと……」

麦野「うっせぇ!」バキィ

浜面「ぐっ!れ、冷静になれって!俺達の力じゃ垣根に勝てねぇよ」

麦野「あぁ、アイツらを殺すのは私だ、テメェは黙って滝壺を寄越せばいいんだよ」

フレンダ「ごめん……ごめんなさい……」

麦野「今更謝ったって遅いんだよクソビッチ!!」ドカッ

フレンダ「おごっ、か、うぼぇぇぇ!!」ビチャビチャ

麦野「チッ、きったねぇもん吐き出しやがって……もういい、コロス」



ゴーグル「な、何やってんだアンタ!」

麦野「あーん?」

浜面「ど、どうしてお前が……!」

フレンダ「ど……せい、く……」ハァハァ

ゴーグル(フレンダさん……なんて酷いことを!)

麦野「丁度よかったわ、アンタにはこれまで散々コケにされてきた……そのツケ、今ここで払ってもらうぞ!」

ゴーグル「そんなに俺を殺したいなら受けて立つっす。その代わり、仲間に手を出さないと誓え!」

麦野「は?許す訳ないじゃん。テメェを殺して後でゆっくりお仕置きしてやるよ。浜面ぁ!フレンダと滝壺を置いて失せろ!」

浜面「殺すと分かってて置いてく馬鹿がいるかよ!」

麦野「下っ端の雑魚が口答えすんのか!」

浜面「じゃあ今日限りでアイテムから脱退だ!今から俺はテメェの敵だ!」

麦野「そうか、じゃあテメェも後でブチコロス」

ゴーグル「アンタは二人を連れてとにかく逃げろ」

浜面「アンタ一人で麦野に勝てる訳ねぇだろ、俺も戦う!」

ゴーグル「俺は勝つ気なんてない、フレンダさんさえ生きてくれればそれでいい」

浜面「はぁ?」

ゴーグル「諦めた訳じゃないっすけど、俺かフレンダさんかどちらかしか助けられない状況になったらこうするって決めてたんすよ」

浜面「お前、どうしてそこまでフレンダを……」

ゴーグル「行け!俺とアンタがここで死んだら誰があの二人を守るんすか!」

浜面「……分かった!二人は俺が絶対守ってやる!」



麦野「命を賭した戦いか。痺れるねぇ」

ゴーグル「あっさり見逃すんすね、てっきりビームでも撃つのかと思ったよ」

麦野「どこへ行くかなんて検討はついてるよ。それよりも私はテメェを殺すことだけを考えてんだ」

ゴーグル(今度は逃げることは許されない、何が何でもこの化物を倒す!)

麦野「さぁ、おっ始めるか!!」


今日はここまで。安価1回しか出せなくてすみません。次回はラストバトルなんでご安心を

まぁどれが相手でもゴーグル君には無理ゲーですがね
では再開

【ラストバトル:麦野沈利・ルートA】

勝利条件
とにかく死ぬな!

麦野の猛攻に耐え続ければ……?


麦野「そもそも何でテメェがウチのことに首突っ込むような真似すんだ?」

ゴーグル「好きな人が目の前で苦しんでるのを見過ごせないからっす」

麦野「好きな人?……まさかフレンダの奴か?アハハ、こいつは驚いた!あのアマ敵の心を鷲掴みにしてやがったのかー」

麦野「でもさー、そういうの流行らないよ?正義のヒーローごっこはよぉ!」


コンマでかわせ!+1
00-50 回避
51-99 直撃

ゴーグル「あぐっ!」ガシッ

麦野「でも正義の味方がこうも弱いんじゃ世話ないわねぇ」ギリギリ

ゴーグル(お、女なのになんて力だ!片手で持ち上げられるなんて……)

麦野「まずは脇腹だ……」ポゥ

ゴーグル(まずい!)


コンマで振りほどけ!+1
00-57 脱出
58-99 失敗

ゴーグル「っ!」ドカッ

麦野「チッ、この私に蹴り入れるとは随分なことしてくれるわねぇ」

ゴーグル(危なかった……)

麦野「あームカツク、どいつもこいつも私を馬鹿にしやがって……」

麦野「私を怒らせて何が楽しいの?そんなに死にたいのかにゃーん?」

ゴーグル「馬鹿にしてるつもりはないんじゃないっすか?ただ……」

麦野「うっせぇカスが!」ドバババ


コンマで運命を変えろ!+1
00-36以外で生存

ゴーグル「くっそぉ!」ダダダ

ゴーグル(コンクリの壁が紙同然に貫かれてる、半端な防御は死を招くだけだ!)

麦野「そうそう、そうやって無様に逃げてればいいの。テメェら雑魚共にはそれがお似合いだ」ドバババ

ゴーグル(何かと俺を見下すな。それほどプライドが高い人間なのか)

ゴーグル「+2」

ゴーグル「雑魚相手ならこんなことせずにさっさと殺してみたらどうっすかねえ!第二位なら俺なんて5秒持たないっすよ!」

麦野「そうかい、なら2秒で100回殺してやるよ!」

ゴーグル(何かを取り出した?)

麦野「コイツは私の粒機波形高速砲を広範囲に拡散させるものだ。所構わず消し炭にしちまうのが利点で難点だ」

ゴーグル「何!?」

麦野「ちょこまか逃げ回られてウザイから、ここらで大人しくしてもらおうか」カッ

ゴーグル(避けられな……ッっ!!?)


ドッゴォォォォォォォォン!!


ゴーグル「……うっ」

ゴーグル(あ、あれ?体が変だ……)


コンマでゴーグルの状態+2
00-36 下半身焼失
37-80 左腕焼失
81-99 瓦礫に押し潰されている

ゴーグル「う、うあああああああああああああああ!!!!!」ブシュー

麦野「おー生きてたのね、よかったよかった。これでまだいたぶれるわね」

ゴーグル(ひ、左腕が、ない!ちくしょう、いてぇ!)

麦野「うーん……よし」

ゴーグル「?」ゼェゼェ

麦野「右目もいただくわ」ブスッ

ゴーグル「ア゛ぁッ!!?」ドロッ

麦野「よーし、じゃあ時間やるから逃げていいよ」

ゴーグル「う、うぐぅ……」ムクリ

ゴーグル(右目まで取られて、視界が狭い。物体の距離感も、掴めない……)ゼェゼェ

麦野「流石にやりすぎたかにゃーん?これじゃ演算なんて出来ないだろうに」

麦野「見てこれ、アンタの右目よ。これで色んなものを見てきたのよ。酸いも甘いも……」コロコロ

ゴーグル「……」ゼェゼェ

麦野「でももうこれはテメェのじゃない!テメェはもう明日の朝日は拝めねぇ!」グチャッ

麦野「さぁ逃げろ!生きたいんだろヒーロー?生きてフレンダとあっつーいキスがしたいんだろ?」

ゴーグル「くそぉ!」フラフラ

ゴーグル(まだ、まだ諦めない……今のアイツは勝利を確信しきっている。油断しかない、一撃を決められるのは今だ!)

ゴーグル(で、でも、痛みで頭が回らない……能力が使えないと奴には勝てない)

ゴーグル(それに、いつまでも逃げてられない、いずれ失血で気を失う。そうなれば今度こそ終わりだ)

麦野「さぁどこまで逃げられるかな?」

【10回までに演算を成功させろ!】



ゴーグル「う、ぐぅ」フラフラ

麦野「ほらほら、そんなんじゃすぐ追いつかれるぞ?」

ゴーグル(ほんの一瞬でいい!演算が出来れば勝てる見込みがあるんだ!)


コンマで演算だ!+1
00-14で成功 

【9回までに演算を成功させろ!】



ゴーグル「まだ、終わった訳じゃ、ないっすよ……」ヨロヨロ

麦野「そうね、まだ終わられても困るわ」ゲシッ

ゴーグル「がっ!」ドサッ

麦野「早く立てよ、まだやれるんだろ?」

ゴーグル(落ち着け、落ち着くんだ俺の脳!)


コンマで演算だ!+2
00-14で成功

【8回までに演算を成功させろ!】



ゴーグル「言われなくても……!」ググッ

麦野「ねぇ、アンタとフレンダっていつからデキてたの?」

ゴーグル「そ、そんな関係じゃないっすよ」ハァハァ

麦野「それじゃあ片想いってか?それは辛いなー」

ゴーグル「お蔭で何度も辛い思いしたよ。好きになるのを辞めたことだってあった……」

ゴーグル「でも!」


コンマで演算だ!+1
00-16で成功

【7回までに演算を成功させろ!】



ゴーグル「今は好きでいてよかったと思ってる。じゃないと、今こうして生きていられないから」

麦野「プッ、バッカじゃないのー!?“生きてる”んじゃなくて“生かされてる”の、分かる?」

ゴーグル「何であれ、事実俺はここにいる。フレンダさんが好きな俺はここにいる」

ゴーグル「“愛”の力って奴っすよ」

麦野「愛ぃ?」


コンマで演算だ!+1
00-16で成功

【6回までに演算を成功させろ!】



ゴーグル「有名な歌にあるだろ?“必ず最後に愛は勝つ”って」

麦野「……」

ゴーグル「そんなもの嘘っぱちだ、聞いてる方が恥ずかしくなる。って、思ってたんすけどね……」ズルズル

ゴーグル「案外そうかもしれないっすよ?」

麦野「……キモイ」


コンマで演算だ!+1
00-19で成功

【5回までに演算を成功させろ!】



ゴーグル「ぐあっ!?」ドシュッ

ゴーグル(足に何かが刺さった!)

麦野「なーにが“愛”だ、んなもんクソと一緒に埋めちまえよ」

麦野「私達が住む世界は情け容赦のない血にまみれてんだ!利用し利用され、ボロ雑巾のように打ち捨てられる!」ガンッ

麦野「明日食う飯のためなら仲間だって殺さなければならない、それが暗部だ!謳ってんじゃねぇぞカスが!」ガンッガンッ

ゴーグル「うっ!だ、だから皆アンタから離れたんすよ」

麦野「あぁ?」

ゴーグル「仲間を仲間とも思ってない、欠片も信用しないようなリーダーに、誰がついてくるってんすか!」


コンマで演算だ!+2
00-21で成功

麦野「黙れ!」バキィ

ゴーグル「アンタは孤独だ、アイテムという組織にいながら一人ぼっちの寂しい子犬だ」

ゴーグル「暗部においてはそれが鉄則なんだろうけど、やっぱり一人じゃ生きていけないっすよ」

ゴーグル「悲しくならないっすか?心の底から気を許せる人間がいないなんて……」

麦野「黙れっつってんだろうが!」ドスッ


コンマで演算だ!
00-23で成功

【3回までに演算を成功させろ!】



ゴーグル「うっ、げほっ!」

麦野「……もういたぶるのは止めだ、今殺す」ポポポポ

ゴーグル(すごい光の量だ、こりゃ文字通り塵になるかもっすね)

麦野「テメェはこの第四位が満身の力を込めて叩き潰すに値する人間だ。光栄に思え」

ゴーグル(もうすぐ、もうすぐで演算が……!)


コンマで演算だ!+1
00-27で成功

それは奇跡とも言うべきか。その一瞬、俺の頭は普段異常に冴えていた
大空を仰ぎ、その果てしない青に飲まれることなく存在する己。地に足をつけ、頑として揺らぐことない一点

俺はここにいる。一切の曇りはない

「おおおおおおおおおおおおお!!」

俺は拳を突き出した。決して届くことのない敵に、渾身の力を込めて打った

「がっ……」

だが、届いた。俺の最後の一撃が傑物の真心を捉えた
そしてその拳を横へ薙いだ。それだけで“学園都市が生んだ悲しい兵器”は真っ二つになった

ドサリ、と落ちる二つの麦野。切り口から噴出す血飛沫は俺の左から流れるそれと同じ色をしている

「はぁ、はぁ……」

勝った。俺はほんの少し勝利の美酒に酔いしれ、そして倒れた




「ははっ、もう起き上がれないっす……」

左肩からは殆ど血が流れてない。流しすぎて残ってないんだろう
このままでは自分も麦野と同じ運命を辿るだろう。でももう安心だ、今度こそ彼女の安全は約束されたんだ

「せめて最期に、もう一度会いたかったなぁ」

俺の生きる喜び、生きる理由、死ぬ喜び、死ぬ理由。その全てを与えた彼女に、もう一度だけ——


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

病院、特別病棟


ゴーグル「……生き、てる?」パチッ

ゴーグル「腕、ないんだったっけ。右目もそのまんまか」

ゴーグル「……フレンダさんは?この病院に運ばれたのか?」


ガララ


フレンダ「……土星君!」

ゴーグル「フレンダ、さん……!フレンダさん!!」


俺はボロボロの体なんてお構いなしに彼女に駆け寄った
そしてそのまま、無我夢中に抱きしめた

「ど、土星君、生きてたんだね!よかった……」

いきなりだったからちょっと戸惑ってたけど、彼女は俺の背中に腕を回した

「フレンダさんこそ、生きててくれて嬉しいっす」

もうただただ嬉しかった。俺がいて君がいる、こんなに嬉しいことはない
一つしかない目からは涙が溢れ出ていた、でもこの涙は生きてきた中で流したことのない涙だ
ここに来るまで多くのものを失った。志を共にする仲間を、その目指すべき目標を、己の体を……
だからこそ手に入れた。見れる筈のなかった“朝日”を、新しい朝を、迎えることが出来たんだ

「……土星君、君がいつか温泉で言った言葉、覚えてる?」

「はい」

「ここでもう一度、言って」

「何度でも言いますよ。俺はフレンダさんが好きです、大好きです」

想い煩ってきた全てをここで吐き出そう。万感の想いを込めた告白を、君と俺に……

「……」

彼女はより一層俺を強く抱きしめた
少しの間が空いて、フレンダさんは言った



















「私も、君が好き」



HAPPY END

こんな時間になっちまった……

はい、遂にハッピーエンドを迎えられました、おめでとう!
これでゴーグル君の長かった戦いに終止符が打たれた

さて、この後どうするか
ではまた

二週目かー、やろうかどうか考え中。むぎのんがヒロインだとすると壮絶な未来が浮かぶぜ

とりあえず後日談的なのをやろうかと思います。ほのぼのもイチャラブもエロエロも安価次第?
では再開

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


あの事件から約一ヶ月、学園都市はまたいつもの日常を描いている
俺達が命懸けで行った謀反も、時間が経てば何事もなかったように忘れられていた。俺達の行動は結局その程度だったんだろうか……


ゴーグルの現在は?+2

「うぐぐ……」

「はい、そのまま腕を上げたままじっとして……」

俺は今失った左腕に義手を取り付けリ上手く使えるようリハビリの真っ最中だ。内容は義手を上げ下げする簡単な内容……と思いきや、これが意外と難しい
右目は視神経が生きていたお蔭で、特殊な義眼をつけることで視力を再び取り戻した。後は左腕さえ使えれば無事退院、晴れて元の生活に戻れる

「じゃ、ちょっと休憩しましょうか」

「はいっす」

元の生活、また暗部に戻るのだろうか。暗部はまだ生きているのだろうか……

「お疲れ様、土星君」

暗い思考を遮るように横から声をかけられた。ふわりとウェーブのかかった金髪の少女は俺の最愛の人、フレンダさんだ

フレンダ「体の調子はどう?」

ゴーグル「はい、段々コイツにも慣れてきましたよ。あともうすぐで退院出来そうっす」

フレンダ「退院か……退院した後はどうするの?」

ゴーグル「まだ、何も考えてないっす」ハハッ

フレンダ「そっか、私はね……+2」

フレンダ「土星くんとどっかにいきたいなーって」

ゴーグル「どこかっすか?」

フレンダ「どこかはまだ決めてないんだけど、とにかく土星君とどっか行きたいの」

ゴーグル「デート、っすか?///」

フレンダ「そ、そんなところ///」

ゴーグル「じゃあ早く治さないと!」

フレンダ「あ、無理はしないでね!?」

ゴーグル「大丈夫っす!」


愛の力は偉大だ。あと一週間はかかるだろうと言われたリハビリを三日で終わらせてしまったのだから

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゴーグル(ちょっと早く来すぎたな……)ソワソワ

フレンダ「あ、ごめん!待たせちゃったね」

フレメア「おにいちゃーん!会いたかったー!」

ゴーグル「フレメアちゃん、久しぶりだね」

フレンダ「フレメアったら土星君に会えるって言ってからずっとこの調子なの、我が妹ながら恐ろしいわ」

ゴーグル「いえ、全然いいっすよ。それじゃあ行きましょうか」

フレンダ「そうね!」


行き先+1

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

水族館


フレメア「わー、おっきいお魚だー!」キャッキャッ

ゴーグル「ジンベエザメっすね。それでもこんなサイズは滅多にいないそうっすよ」

フレンダ「流石学園都市、エンターテイメントにも力が入ってるのね」

フレメア「次あっち行こー!」グイッ

ゴーグル「おっとっと!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

イルカショー


フレメア「イルカさんすごいすごーい!」キャー

フレンダ「何だかフレメアのお守りさせてるみたいでごめんね?」

ゴーグル「いえいえ、十分楽しんでますよ」


ザッパーン


フレンダ「キャッ!」バシャッ

ゴーグル「うわっ!」バシャッ

フレメア「つめたーい!」バシャッ

ゴーグル「水かけられちゃいましたね。大丈夫っすか?」

フレンダ「う、うん、大丈夫……」フキフキ

ゴーグル(水に濡れたフレンダさん……)ゴクリ

フレメア「お兄ちゃんやらしー」

ゴーグル「な、何言ってんすか!?つ、次の演技が始まるっすよ!」アセアセ

フレンダ「+2」

フレンダ「水も滴るいい女って訳よ」フフン

フレメア「わかんない、にゃあ」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


フレンダ「今日はお弁当を作ってきたの、いっぱいあるからどんどん食べてね」

ゴーグル「やった!いただきまーす!」

フレメア「このにんじん私が切ったのー」

ゴーグル「そうなんだ、上手だねー」ナデナデ

フレメア「えへへー」

ゴーグル「あ、あの、フレンダさん」

フレンダ「何?」


ゴーグル「+2」
1口に米粒ついてるっすよ
2あーん……

ゴーグル「あーん……」

フレンダ「え!?ち、ちょっと土星!」

ゴーグル「嫌っすか?」

フレンダ「嫌、じゃないけど恥ずかしいっていうか……」アセアセ

ゴーグル(困った顔のフレンダさんもまたいい)

フレメア「あーん……」

ゴーグル「じゃあ、フレメアちゃんにあげようかなー」アーン

フレンダ(フレメアが羨ましいって訳よ……)


今日はここまで。アイテムの残りについては次回説明します

グループは本編でもスクールの面々と直接関わることが殆どないのでねぇ
因み垣根に頼らず絹旗を倒したら絹旗が死に、麦野が助かりました
では再開

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゴーグル「あの、アイテムはその後どうなったんすか?」

フレンダ「アイテムは……事実上消滅したわ」

フレンダ「浜面も滝壺も絹旗も皆どっか行っちゃった。その上麦野は……」

ゴーグル「……」

フレンダ「そんな顔しないで、土星君がやらなきゃ麦野に殺されてたんだし」

フレンダ「スクールは?あんなことしたんだしタダで済むとは思えないけど」

ゴーグル「アイテムと同じっすよ、皆いなくなってしまいました。もしかしたら俺だけが生き残ったのかもしれません」

フレンダ「そっか……」

ゴーグル「+1」

ゴーグル「でも俺にとっちゃ同僚がいなくなっても、フレンダさんがいなくなるほど寂しくはならないから心配無用っす」

フレンダ「本当に?」

ゴーグル「本当っす」

フレメア「お姉ちゃん早く早くー!」

フレンダ「フレメアが呼んでるわ、行こ?」

ゴーグル「はい」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

フレンダ宅前


フレメア「むふふ……」スヤスヤ

ゴーグル「フレメアちゃん疲れて寝ちゃいましたね」

フレンダ「ごめんね、わざわざおぶってきてもらって、まだ腕治ったばかりなのに」

ゴーグル「いえいえ、これくらいどうってことないっすよ」

フレンダ「……」

ゴーグル「どうしたっすか?」

フレンダ「えっと、その、もしよかったら……+2」

フレンダ「ご飯食べてかない?折角だから上がってよ」

ゴーグル「い、いいんすか?」

フレンダ「私達そういう関係なんだから別におかしいことはないと思うけど?お、思うよね?」

ゴーグル「は、はい、ではお言葉に甘えて……」ドキドキ



ゴーグル(これがフレンダさんの家か、ぬいぐるみがいっぱいだ……)

フレンダ「フレメアをそこに寝かしててくれる?」

ゴーグル「はいっす」ヨイショット

フレンダ「+1」

フレンダ「お風呂はどうする?」

ゴーグル「お、お風呂っすか?」

フレンダ「ちょっと時間かかるから今の内に入ってくる?」

ゴーグル(ふ、フレンダさん家のお風呂を……)

ゴーグル「え、じ、じゃあありがたく……」

フレンダ「♪〜」トントン

ゴーグル(なんだか機嫌よさそうっすね)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お風呂


ゴーグル「ふいー」ザプーン

ゴーグル「あー、なんかこうしてるとまるで夫婦みたいだなー」

ゴーグル「夫婦……んふふ」

ゴーグル「+2」

ゴーグル「つまり今夜が初夜?なーんてね」

ゴーグル「……もう少ししてから出ようか」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


フレンダ「はーい、出来たよー」

ゴーグル「美味しそうっすね」

フレメア「いっただっきまーす!」

フレンダ「さっきまで寝てたのに元気ね」パクッ

ゴーグル「元気なのはいいことっすよ」モグモグ

フレンダ「それもそうね」


フレンダの料理の腕前は?+1

ゴーグル「うん、ホントに美味しい!」

フレンダ「そう、よかった」フフッ

フレメア「お姉ちゃん今日はいつも以上にキレイだね」

フレンダ「な、何を言い出すのよもう!」

ゴーグル(あぁ、幸せだなー。左腕と右目を犠牲にしても大きいよ)モグモグ

ゴーグル「おかわりいいっすか?」

フレンダ「うん、どんどん食べてね!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

深夜


フレンダ「ごめんね、片付けとか手伝ってもらって、もうこんな時間になっちゃった」

ゴーグル「大丈夫っすよ、今日は本当にありがとうございました」

フレンダ「うん……」

ゴーグル「……」

フレンダ「……」

ゴーグル(か、会話が見つからない……)



ゴー・フレ「「——!」」

ゴーグルの発言+1
フレンダの発言+2

ゴー・フレ「「あ、あのっ!(はいッ!)」」

ゴーグル「あ、えっ、え?」

フレンダ「ご、ゴメン!何か言いたかったんだよね?お先にどうぞ」

ゴーグル「あ、あの、えー……」


男を見せろ!+2


今日はここまで次回で最後かな?

いろんな意見が出てますが、実はまだ決めかねてます

では再開

ゴーグル「こ、これからずっと一緒にいてください!///」

フレンダ「……そ、それって、同棲したいって、こと?」

ゴーグル「あ!いや、これから“も”ずっと一緒にいてください!二人で三人で協力してこれからを生きていきたい、から……」

フレンダ「……」

ゴーグル「だ、ダメっすか?」

フレンダ「+1」

フレンダ「少し考えさせて欲しいって訳よ」

ゴーグル「はい……すみません、いきなりこんなこと言ったりして」

フレンダ「ううん、気持ちは嬉しいの。ただ私に勇気がないっていうか、その、心の準備が……」

ゴーグル「じゃあ俺待ちます!いつまでも、フレンダさんの決心がつくまで!」

フレンダ「うん、ごめんね」

ゴーグル「いえ、俺の方こそすみません」

フレンダ「……」

ゴーグル「……フレンダさん!」


どうするゴーグル?+2

ゴーグル「す、好きっす!」ダキッ

フレンダ「きゃっ、ど、土星君!?///」ギュー

ゴーグル「すみません、俺、もう……」


チュッ


フレンダ「あっ……」

ゴーグル「……///」

ゴーグル(つ、ついにキスしちゃったっす!額にだけど)


フレンダの反応は?+2

フレンダ「初キスが額なんてムードないなぁ……」ツー

ゴーグル「ふ、フレンダさん?」ドキドキ

フレンダ「こういう時は……さ」ジッ

ゴーグル「うっ」ドキッ

フレンダ「土星君は、それでいいの?」ドクン

ゴーグル「それは……」

フレンダ「+1」

フレンダ「ありがとう、お礼は唇にして……」

ゴーグル「フレンダさん……」ドキドキ

フレンダ「土星君……」ドキドキ


チュッ


ゴーグル「あ、あはは……///」

フレンダ「ふふっ、キスしちゃったね///」

ゴーグル(もうダメだ、幸せすぎてクラクラする……)

ゴーグル「+2」

ゴーグル「幸せすぎて、死んじゃいそうです」

フレンダ「ホントに死んじゃったらだめよ?」

ゴーグル「当然っすよ、フレンダさんを残して死ねないっす!」

フレンダ「もう、またそんなこと言って///」

ゴーグル「+1」

ゴーグル「本気ッス。フレンダさん、世界で一番愛しています」

フレンダ「や、やめてよ!こっちが恥ずかしくなるじゃない!///」

ゴーグル「フレンダさんは俺が好きっすか?」

フレンダ「い、言わなくても分かるでしょ?」

ゴーグル「もう一度言って欲しいっす」

フレンダ「……好き、土星君が好き」

ゴーグル「+1」

ゴーグル「フレンダさんっ!」ガバッ

フレンダ「きゃっ!」ドサッ

ゴーグル「す、すみません。俺、もうどうにもなりそうにないっす」ハァハァ

フレンダ「土星君……」ドキドキ

ゴーグル「フレンダさん……いいっすか?」

フレンダ「で、でもフレメアが……」

ゴーグル「遊び疲れてぐっすりっすよ」

フレンダ「……」

ゴーグル「ねぇ」

フレンダ「+2」

フレンダ「お風呂でしない?」

ゴーグル「お風呂っすか?」

フレンダ「へ、変?///」

ゴーグル「いえ、どこでもいいっすけど、以外だなーって」

フレンダ「だって、ここだとフレメアが起きちゃうし、それにまだお風呂入ってないから汚いし……」

ゴーグル「……分かりました、では一緒に入りましょう」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お風呂


ゴーグル「背中、洗ってあげるっすよ」ゴシゴシ

フレンダ「ん、ありがと」

ゴーグル「……」ゴクリ

フレンダ「……いいのかな、私達だけが幸せになっちゃって」

ゴーグル「え?」

フレンダ「皆苦しい思いをして、今も何かと戦ってる人達がいるのにこんなの……」

ゴーグル「フレンダさんは、また以前の生活に戻りたいっすか?」

フレンダ「そんなことはない、でも私達人殺しが普通の幸せな日々を送るのって、なんかズルイような気がしてさ」

ゴーグル「+1」

ゴーグル「不幸になった人たちの分も俺達で幸せにならないといけないッスよ」

フレンダ「……」

ゴーグル「……麦野さんのお墓に自慢しましょうよ」ギュッ

フレンダ「麦野、喜ぶかな?」

ゴーグル「はい、きっと……」チュッ

フレンダ「んっ、んむ……」チュッチュッ

ゴーグル「+2」

ゴーグル「大人のキスしませんか?」

フレンダ「ん、うん……」



フレンダ「はぁ、どせいく……んん」レロレロ

ゴーグル(舌が絡んで、ザラザラする。ちょっとくすぐったい感じ)チュー

フレンダ「ふは……ねぇ、土星君、もう……」

ゴーグル「+1」

ゴーグル「分かったっす、フレンダさんの秘穴弄らせてもらいます」スッ

フレンダ「あっ、あん!何この感覚?」ビクンッ

ゴーグル「気持ちいいんすね、嬉しいっす」クチュクチュ

フレンダ「あ!そんなに入れちゃ……あぅ!」ビクビク

ゴーグル「可愛いっすフレンダさん」

フレンダ「+2」

フレンダ「土星君の……バカ///」

ゴーグル「俺がずっと守ってあげます、フレンダさん」

フレンダ「わ、私だって君にしてもらってばかりじゃないんだから!」ギュッ

ゴーグル「!?」ビクッ

フレンダ「ふふっ、守られるのはお互い様って訳よ」






そうして俺達は時間をかけてお互いの心と体を通わせた。酸いも甘いも共有し、ついに一つになれたんだ

この上ない幸福と快楽に溺れながら、これから始まる日々を思う

逃げる為に生きるんじゃない、迎える為に生きるんだ——



Congratulations

なーんてな!



ゴーグル「う、フレンダさん」ビクビク

フレンダ「んっ、んっ、ちゅる……」チュプチュプ

フレンダ(確か前に見た本ではこうして……)チュパッ

ゴーグル「そ、それ、いいっす……」

フレンダ「ほお?ひゃあもっほひへあえう……」ジュプジュプ

ゴーグル「うぁ……もう、出る!」ビクン

フレンダ「んぶっ!」ビュー

ゴーグル「はぁ、はぁ、だ、大丈夫っすか?」

フレンダ「ん、平気……」ドロォ

フレンダ(変な味、これを飲むなんてすごいわね……)ベトベト

ゴーグル「じゃあ、そろそろ……」

フレンダ「そうだね」




フレンダ「くぅ……!」ブチブチ

ゴーグル(キツイ、こんなの入るんすか?)

ゴーグル「フレンダさん、痛いなら一旦……」

フレンダ「いいから!いいからこのまま……来て」

ゴーグル「では、行きます!」ズブッ

フレンダ「痛ぅ!?」

ゴーグル「は、入りましたよ、フレンダさん」

フレンダ「+1」

フレンダ「そ、そのままぎゅってしてて……?」

ゴーグル「はい、いつまでもしてあげます」ギュッ

フレンダ「土星君……」

ゴーグル「もう動いていいっすか?」

フレンダ「うん、いいよ」ギュッ



ゴーグル「は、はぁ……!」ズンズン

フレンダ「あ、んあっ!いい、気持ち、いい!」ズプズプ

ゴーグル「俺も、気持ちいいっす」チュッ

フレンダ「んんっ、んっ、んは!ふぅ!」チュパチュパ

ゴーグル(これがフレンダさんの中、狭いけど温かくて……)レロレロ

ゴーグル「す、すみません!俺、また……」ズンズン

フレンダ「あぁ!私っ、もっ!イクッ!」ズンズン

ゴーグル「大好きっす、フレンダさん!」ギュー

フレンダ「私も好きぃ!」ギュー



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

寝室


フレメア「……」スヤスヤ

フレンダ「フレメアったら気持ちよさそうに寝てるわ」

ゴーグル「きっといい夢でも見てるんでしょう」

フレンダ「そうね」クスッ

ゴーグル「でも、これは夢じゃないっすよ」

フレンダ「うん」

ゴーグル「きっとまた苦難が降りかかることもあるだろうけど、俺は絶対フレンダさんを守ってみせます」

フレンダ「私だって、土星君を守ってあげられるんだから、一人で無茶はさせないよ?」

ゴーグル「……よろしくお願いします」

フレンダ「こちらこそ」チュッ




夢に『アイツ』が現れることはもうなかった。それは逃げる必要がなくなったからかもしれない

これからは、迎える為に生きる日々が始まる。早く明日が来ないか、そればかり考えている

夢のような時間、でもそれは確かに掴み取った今なんだ。俺はこれを決して壊さないように明日を生きよう

もし迷うことがあれば、この一時を旗印にすればいい

そうすれば、必ずその旗(フラグ)を回収しに行くから——



Congratulations!

はい、今度こそ終了です

訳の分からないルールのまま参加してくださった皆様には大変感謝しております。本当にありがとうございました



さて、次なんですがどんなのにしようか皆さんに聞いてみたいと思います

1ゴーグル君主役でまた初めから
2削板主役の全く違う話

のどちらかを考えてます。次回までに多かった方で始めたいなーと思ってます
ではまた

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