戦国ダンガンロンパ隊 (78)

※ハイパートンデモ時空


モノクマ「と、いうわけでオマエラ77期生と78期生とでコロシアイゲームをやってもらいます」


苗木「ふざけるな!僕たちはコロシアイなんてしない!」

日向「お前の思い通りになると思うなよ!」

狛枝「ははは……超高校級の希望(抽選で選ばれただけの無個性アンテナチビと予備学科のアンテナ凡人除く)が勢揃いとは、素晴らしい時間になりそうだね」

舞園「次苗木君に何か言ったら頭を落としますよ」

霧切「冗談はその綿アメみたいな髪型だけにしておきなさい」

七海「狛枝君…少し黙っててくれるかな」


狛枝「」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1473511205


江ノ島(うぷぷ…夢の学年対抗コロシアイゲーム…絶望的に盛り上げてみせるんだから!)

戦刃(盾子ちゃん張り切ってるなぁ)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


モノクマ「ん?」

苗木「うわっ」グラ

舞園「きゃっ」グララ

葉隠「地震だべ!」グラララララ

霧切「…それもかなり強いわ」ガ゙ララララララララ


グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン


モノクマ「ちょ?!」




ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン

苗木「みんな大丈夫?」

腐川「大丈夫じゃないわよ…」

左右田「いってててて」

セレス「ホコリが…」

山田「拙者かつて無いほどに転げまわりましたぞ…」

弐大「お前さんら怪我はないかの」

終里「俺は、平気だぜ…」

九頭龍「揺れはおさまったみてぇだな」

田中「怒りの日、終末の時、天地万物は灰塵と化しダビデとシビラの予言の如くに砕け散る……」

ソニア「砕け散っちゃったのですか?!」

左右田「んなわけねーでしょ」

辺古山「外の様子は気になるがな」

不二咲「震度どれくらいかな…ものすごい揺れだったね」

大和田「こんな都心でさっきの揺れは……とんでもねーことになってるかもだぜ」

大神「我らはモノクマの手により学園に閉じ込められている。確認しようがあるまい」

朝日奈「そんな!!」

桑田「この地震もモノクマのせいじゃねぇだろうな」

モノクマ「違うよぉ自然災害だよ!」

石丸「外はどうなったのだ!大都会でこんな大揺れが起こってしまったら!」

モノクマ「いくら気になったとしても君らを外に出すわけにはいかないんだよねぇ」

不二崎「じゃあモノクマ!パソコンルームを解放してよ」

不二崎「僕が勝手に調べるよ!」

狛枝「こんな時にまず心配するのが街の被害状況だなんて……まさに君たちは希望そのものだね」アハハ

モノクマ「せっかちだなぁちょっと待ってよ。今見せてあげるからさ」

江ノ島(予定外すぎるアクシデントだったけど……どんな絶望的光景になってるのかしら?)


ピポ






石丸「早くするんだ!……んん?」

九頭龍「なんだこりゃぁ……」

苗木(モニターは僕たちの予想をはるかに超えた光景を映していた)

苗木(希望ヶ峰学園は大自然に囲まれていた)

苗木(目の前の光景にみんな言葉を失っていた…)

苗木(その沈黙を破ったのは田中君と花村君だった)

田中「む、あれはハララカに」

花村「ヤドクガエルだね」

罪木「猛毒ですぅ」

十神「?!なんだと」

ソニア「彼らの生息地域というと」

真昼「……ひょっとしてここってアマゾン、とか?」

西園寺「ええ?!」

戦刃「間違いないよ…どうなってるの」

戦刃(盾子ちゃんこれも計画の内?)


江ノ島(うがぁぁぁぁぁぁぁなにがどうなってんだちくしょぉおおおおおおおおおおおおおお)

日向「説明しましょう……」

江ノ島(日向創……いやカムクラ!?)

苗木「日向君!姿が見えないと思ったら!」

日向「一足早くパソコン室に侵入し、ハッキングでこの時代の情報を集めていました」

七海「ああっ……日向君が白髪で赤目のスパークを纏ったなんか無敵な感じの日向くんに……!!」

狛枝「ひ、日向くん…それが君の真の姿なんだね?アア…クチュクチュジュルジュル」

西園寺「うぇええ狛枝おにぃ気持ち悪いよぉ」

澪田「耳が不幸せっす…」

日向「静粛に。簡潔かつ完璧に説明しますよ」

江ノ島(あっ、でも戦国ダンガンロンパ隊のスレタイ的に15世紀か16世紀あたりにタイムスリップしたとかでしょ?)

江ノ島(メタいけどわかっちゃうんだよなー武器ならたんまりあるしサバイバルなんざ楽勝じゃん。絶望的ィ!)










日向「以上がブリティッシュ作戦の概要です。次に南極条約の…」


江ノ島「」

日向「聞こえているでしょう江ノ島盾子。現実を受け止めてください」

日向「僕たちは宇宙世紀だぶるおーせぶんてぃーないんにタイムスリップしたのですよ」

覚醒日向かっこいいよな


> 江ノ島(メタいけどわかっちゃうんだよなー武器ならたんまりあるしサバイバルなんざ楽勝じゃん。絶望的ィ!)
> 日向「以上がブリティッシュ作戦の概要です。次に南極条約の…」
>
>
> 江ノ島「」
ワロタ
続き楽しみ


日向「さしあたっての脅威は数週間以内に起こるジオン軍のジャブロー攻略作戦です」

日向「ジャブローは広範囲に張り巡らされた地下基地、そこを攻略するとなれば我々はどうなるか」

大神「むう……この学園はアマゾンの只中に存在する不自然な建築物。見逃してくれそうもないな」

日向「そういうことですね……高確率で爆撃ないしMSによる制圧行動が予想されます」

澪田「じゃどーするんすか!」

西園寺「逃げればいいじゃん。食料ならたんまりあるんだしさ」

真昼「そんなの無理よ。アマゾンの面積知ってる?日本の十倍以上よ。学園捨ててこんなところでサバイバルする気?」

戦刃「このまま学園の地下に立てこもるのは?」

江ノ島「この時代の兵器を凌ぐのは無理じゃないかなー。つーか東京と地質違うし、戦闘の振動でガンガン建物沈んでいくかも」

江ノ島「気がついたら脱出不能の棺桶になっちゃったりしてね」

霧切「いえ、アマゾンにも安全地帯は……あるわ」

真昼「ど、どこにあるってのよ?」

霧切「簡単よ。爆撃を凌げるより安全な施設にげるのよ」

七海「苗木君、ここまで言えばわかるわね?」

霧切「やめて頂戴」


苗木「この広大な大地を爆撃するジオン軍の魔の手から逃れうる場所……」

苗木「……そうか!ジャブローだ!」

日向「ジャブローの隠された入り口を発見し、逃げ込む。確実に生き延びる選択肢はこれしかないでしょうね」

苗木「それなら今すぐ探索を始めよう。[敵]がいつ行動を起こすか分からない」

日向「ん、敵?」

苗木「え?ジオンのことだけど…」








日向「……」

日向「……」

日向「……」

日向「はぁあああああああああああああああああああああああああああああああ……」


日向「苗木、さっき時代背景の説明はしただろ?」

苗木「え?う、うん」



日向「宇宙移民者を苦しめる連邦政府にジオンが立ち上がるのは当然のことじゃないか」

日向「それに革新的なジオニズムの思想。これこそ新時代の人類に必要な主義主張なんだよ。連邦軍はこれを潰そうとしてるんだぞ?」

日向「やがて淘汰されていくオールドタイプなんぞの都合に合わせてたら……宇宙世紀は、人類はいつまでたっても前に進まないんだ」

日向「そんな時間の無駄は、連邦ごと修正しないといけないんだよ」





苗木「」

七海「」

澪田「」

真昼「」

西園寺「」

罪木「そうなのですか?」


江ノ島「ちょ、ちょっと日向いえカムクラ先輩……絶望は?絶望はどうしちゃったの?」

日向「オワコン」

七海「つまり……一瞬で情報を収集して一瞬で情報を噛み砕いた結果、一瞬でジオニズムに染まっちゃった……ということなのかな」

狛枝「成る程ね……そう、そうか。それが人類の希望なんだね?日向君」


日向「ああ。よって俺達はジャブロー攻略の手伝いをしようと思う」


石丸「なにを言っているのだ君は!頭がどうかしてるぞ!」

大和田「人殺しなんざやれるかっての」


日向「君たちの意見も分かります。しかし両陣営に保護されるとして恐らく僕達は軟禁を覚悟しないといけない」

日向「連邦にとってはいつのまにか総司令部の上に現れた学園と身元不明の学生達、ジオンにとってもいつ(以下略)の学生達、不審者極まりないですからね」

日向「でしたら基地攻略という手みあげを用意して秘密部隊のテイでジオン側に組み込まれるほうがオモシロイ……いえ生活を保証される確立は高いかと」

日向「ジオンって割りと自由な組織だしな!」

左右田「日向!なぁ日向!頼むから元にもどってくれよ!」

日向「左右田、ちょっと向こうでジオン軍の重MSについて語り合わないか?」

苗木(日向君が左右田君を連れて何やらヒソヒソ話している……)






左右田「ジークジオンジークオンジークジオンジークジオンジークジオンジークジオンジークジオンジークオンジークジオンジークジオンジークジオンジークジオンジークジオンジークオンジークジオンジークジオンジークジオンジークジオン」

苗木「」

田中「グラズヘイムに堕ちたか…」

終里「おっさん手ぇ貸してくれ。どうも無理やりじゃねぇと日向は止まらねぇみたいだ」

弐大「無理じゃ。わからんか?ここで戦える奴ら全員で挑んでも勝てる相手じゃないわい」

七海「日向君……私は日向君の考え、良いと思う」

日向「七海っ!」

七海「でも人殺しはダメ……だよ?」

日向「グヌヌ…ああ当然だ!そのつもりで作戦を練る!」

七海(今『グヌヌ』って言った…)

苗木「本当?本当なんだね日向君?」

日向「ああ七海に誓ってな」

石丸「そ、そういうことなら…まぁ一考しよう。僕とて死にたくはない」


日向「さて、まず俺達全員で4つのチームを作ろうと思う」

十神「待て。なぜ予備学科風情が仕切っている?なぜ予備学科に俺が従わなくてはならない」

日向「十神、今日から俺は超高校級のジオニストを名乗るよ。だから従ってくれ」

桑田(アポか?何言ってんだこいつ)

豚神「……まぁ日向の話を聞いてからでもいいだろう、本物」

十神「予備学科と豚の言葉を聞く道理など無い!」

苗木「十神君、僕は日向君の話を聞きたいよ」

十神「フン、勝手にしろ…」


日向「話がそれましたね」

日向「まずMSを作る開発チーム、MSに乗るパイロットチーム、ジャブローの入り口を探す探索チーム、そして待機チームの4つに分かれてもらいます」

狛枝「そういうことなら探索はボクの出番かな?」

日向「ああ、基本的に狛枝をサポートする体制が望ましいな。危険な野生動物との遭遇も考えて戦える奴もいれておきたい」

セレス「あら?そういうことでしたら同じく超高校級の幸運である苗木君を連れて行くべきでは?」

日向「苗木の幸運はこういう目的で全く役に立たない。却下だ」

苗木「」


罪木「た、探索なら私が怪我人の対応を……」

狛枝「ダメだよ罪木さん。君が森で病気や怪我をしてしまったら誰が他の患者の面倒をみるの?」

西園寺「あたしもパス。着物じゃ動けないし」

山田「拙者もこういう場面では役に立てそうにないでござる」

九頭竜「こういう場決めはまどろっこしいんだよ。ペコを同行させりゃ十分だろう」

大神「そういうことなら我の出番であろう」

花村(僕は待機チームで炊事やってればいいよね)


日向「待て待て。まず開発チームのメンバーは決まってる。その上で割り振りを詰めるのはパイロットチームからだ」

左右田「まず開発チームは当然俺、万能な日向、ソフト面の開発で不二崎……そして超高校級の分析力を持つ江ノ島で決まりだ」

不二崎「頑張ってこの時代の情報、ひいては機密情報を収集してはいるけど本当に人型ロボットなんて作れるのかな……」

江ノ島「つか作る必要ある?」

日向「MSは極めて多機能な兵器だ。生き残るためには必ず必要になってくるはずさ」




左右田「今パクった資料を元にかるーく設計図を書いてみた。皆見てくれ!」

左右田「これが俺たちの最後の希望……」











左右田「モノクマッガイだ!!!!」

苗木(なにこの頭でっかちなシロクロ人形……)

舞園(ダッサ……)

真昼(名前長……)

十神「産業廃棄物か?」


日向「ま、まあ当然色は野戦用のカラーを基調にするとしてだ。この設計にした理由がちゃんとあるんだよな、左右田」

左右田「ああ……まず作りやすいってのが1点。元ネタのアッガイはザクからの流用が多く、わかんねーとこは入手したザクの設計図を参考にしつつ制作にとりかかれる」

左右田「それと二基搭載されたエンジンのおかげで水中は隠密性に優れる。俺達の目的にピッタリだ」

左右田「ずんぐりむっくりな機体も裏を返せばペイロードに空きを作りやすいってことだ。ここにパイロット以外の皆を乗せることができる。全員で地下基地に乗り込むにはうってつけだ」

左右田「何よりこいつは複座型だ。負担を軽減できる。ド素人の俺たちにも操縦しやすいんだ」

左右田「ガチのマジでアッガイ以外…いやモノクマッガイ以外ありえねーんだよ!!」

ソニア「パイロットは何人選ぶのですか?」

日向「パイロットチームは……モノクマッガイを4機作るとして8人だな」

ソニア「じゃあ77期生と78期生で4人ずつというのはどうでしょう」

日向「それに賛成だ!」


左右田「聞けよ」


霧切「苗木君、あなたが選んで」

苗木「え?僕?」

舞園「皆と満遍なく親交を持つ苗木君なら一番正しい判断をしてくれると思います」

豚神「同じ理由でここは日向が適任だろう」

九頭竜「今仕切ってるのはおめぇだからな。最後まで責任果たせや」

苗木「でもパイロットは前線だよ?そんな危険な役割を僕が割り当てるなんて!」

霧切「拒否権なら誰だってあるわ。あなたの言葉で全てが決まるわけじゃない」


朝日奈(さくらちゃんいいの?なんかドンパチやる前提で話が進んでるけど)

大神(まずは我ら全員で生き残ることが肝要だ)

大神(日向はそのためにみなをまとめ、努力している)

朝日奈(本当にそう思ってる?)

大神「…………(汗)」

大神「しかし殺さぬと日向は誓った。我はその言葉を信じたい」

弐大「今のあいつは頭がトんどるようにしか見えんがの」


苗木「……まぁ言うだけ言ってみるよ。無理だったらすぐに言ってね」

日向「後輩の手前、判官贔屓は出来ないよな」

苗木「といってもこの場合は消去法で選ぶ方法が採れるよね」

日向「ああ、単純に大神や弐大のように強ければいいってもんじゃない。状況判断に優れ、ある程度優秀な反射神経を持ち、機械に多少馴染みのある人間なら適格だろう」

苗木「となると…」

苗木(まず舞園さん。彼女はアイドルとして体力もあるし、ライブの巧みさからその場のアドリブもできる優秀な判断能力を持っているといえる。それが操縦技術にどこまで反映できるかはわからないけど…適任にはみえる)

苗木(次に霧切さん。腕っ節が何気に強いのはわかってる。頭脳面での優秀さは今更語るまでもない。……彼女を推薦するべきか?)

日向(七海に体力があるかどうかはさておきゲーマーとしての判断力、反射神経はもはや疑いようがない。コツさえ掴めればどんなMSでもやれそうな気はする)


苗木(当然、除外だ!!)
日向(無論、除外だ!!)


江ノ島「私情まるだしじゃねーか」

日向が口調コロコロ変わるけど気にせんで


桑田「つか作った張本人が乗ればいいんじゃねーの。それが一番だろが」

日向「不可能です。この世の条理を捻じ曲げてたった四人で巨大人型ロボットを4機作ろうというのですよ?」

日向「作業が完了した頃、僕達の精根は尽き果てていることでしょう」

江ノ島「アタシは資料を解析して分かりやすく伝達するだけだから余裕っぽそうだけどね―」

不二咲「僕も肉体労働じゃないから……徹夜も慣れてるし」

桑田「じゃ行けるじゃねぇか!」

江ノ島「は?なんで私様があんたらの肉壁やんないといけないの?」


江ノ島「ってゆーかーナチュラルに男子が女の子に危ない役押し付けてるんですけどー?」

江ノ島「野球部のくせに……エースで四番のくせに……」

江ノ島「アゴにホウキ垂らしてオラついてるエースで四番のくせに……」

桑田「ぐっ……倍返しで言い返してきやるなマジで」

苗木「ま、まぁまぁ」


苗木「とりあえず体格からしてNGそうな人をまずはじこうか」

苗木「悪いけど大神さんと山田くんは専用のコックピットが必要なレベルだよね」

大神「遺憾だが…」

山田「ペダルに足がつきそうにないでござる」

苗木「朝日奈さんは反射神経あっても機械触れないだろうし…」

朝日奈「ムリムリ絶対無理」

苗木「腐川さんは戦闘中に泡を吹いて気絶しちゃいそう。ジェノサイダーは危険すぎて論外」

腐川「なによ!そもそも頼まれてもやんないわよ!」

苗木(桑田君はなんとなく死んじゃいそうだからパス)

桑田「なんか言えや」


十神「ここは戦刃だろうな。本領だろう」

戦刃「流石にロボットの操縦はちょっと……戦闘機ならなんとか」

戦刃「勿論巨大人型兵器は乗ってみたい。ロマンだよね!あと戦車も乗れるよ!」

十神「十分だ。一日の長はあるとみるが?」

苗木「確かに…」

苗木「でも戦刃さんには別のことをしてほしいんだよね?日向君」

日向「ああ。戦刃は白兵戦担当だ。このあとも探索チームに入ってもらう」

戦刃「……」ショボン

日向「悪いな。ジャブローの基地内で兵士相手に好きなだけ暴れてくれ」


十神「みすみす才能を腐らせておくことは……」

苗木「ま、まぁ生身の切った張ったは大神さんと戦刃さんのツートップがいないと安心できないし……」

霧切「日向…いえカムクライズル、ちょっといいかしら」

霧切「MSに乗せる理由が乗せない理由に勝る。というより乗せてはいけない理由があるとみていいのかしら」ボソッ

日向「さすが超高校級の探偵だなぁ。正解だけど理由は聞かないでくれ」

江ノ島「……」

日向(戦闘中に戦刃がそこの絶望狂の指示で裏切ってきたらたまったもんじゃないからな)

日向(絶望姉妹にモノクマッガイという戦力は預けられないし、戦刃は常に大神に見張ってもらう必要がある)

日向(そして…俺は江ノ島盾子を見張らないとな)


苗木「となると…」

十神白夜
石丸清多夏
大和田紋土
セレスティア・ルーデンベルク
葉隠康比呂

苗木「一組は石丸くんと大和田くんで鉄板だよね」

大和田「任せろ。単車で鍛えたカンが役に立ちそうだぜ」

石丸「訓練はなにをするのかね?マニュアルなら期日までに暗記してみせるが」

江ノ島「今解析中、こっちの世界の言語と地続きだから手直ししてすぐに配布できるハズ」

江ノ島「ミノフスキー粒子とか専門用語に関しちゃまずアタシらが理解しないとだけどね」

左右田「目は通すけどよ。正直レベル高すぎてついてけねー俺は設計図通りに仕上げるだけだわ」

左右田「日向頼むぜ」

日向「超高校級の物理学者の才能くらい、持っていますから」

不二崎「僕もこの時代のソフトウェアにまずなれないとなぁ。少ない入力器で複雑な動きを実現しすぎだよ」

苗木「ともあれ、これで残り一枠。なんだけどこれがまた…・」







セレス「……」

十神「……ふん」

葉隠「俺は嫌だべ」

苗木(ぶっちゃけ無能だけどムードメーカーな葉隠君、能力はあるけど協調性がない十神君)

苗木(やっぱり協調性はないけどこの戦いで必要な勝負感を持ったセレスさん)

苗木「どう組み合わせたものか…セレスさんは惜しいけどこの場合、十神くんと葉隠くんが無難なのかな」

葉隠「な、苗木っち、俺を見ないでほしいべ……」

苗木(とか言いつついざコックピットに放り込めば生きるために精一杯頑張りそうだし、十神君の言うことも素直に聞きそうだし葉隠君は僕的にはアリなんだよね)


日向「適任なら他にもいるだろ」

苗木「というと?」

日向「お前がセレスと組めばいいじゃないか」

苗木「ええぇ!!僕がセレスさんと!?」

セレス「あら。よろしくてよ」

日向「妥当な組み合わせでしょうね……」

葉隠「そーだそーだ!ここは責任持って苗木っちが」

十神「口を閉じていろ」

十神「苗木、本当にそれでいいのか?」

苗木「うーん…でも確かに皆を選ぶ立場の人間が候補外はちょっとフェアじゃないよね」


十神「不平等であって当然だ。上に立つ人間とはそういうものだぞ」

苗木「でも、乗らなかったら取り柄のない僕は待機チームでしょ?それは嫌だな」

苗木「だから志願するよ。…その、えっと……」



日向&左右田「モノクマッガイ」



苗木「…………モノクマッガイに」


セレス「むさ苦しいメンツですわね」

石丸「いいんだ!ここで前に出ずして一国背負えるものか!」

大和田「よくいった兄弟。こいつァ漢を上げるいい機会だぜ!」

葉隠(良かった…どうにか回避できたべ)

十神「苗木、そこの臆病者と同じ扱いにされた屈辱決して忘れんぞ」

苗木「はは…でも僕の気持ちは変わらないよ」


舞園(鈍感……)

霧切(残念だったわね十神君)


日向「次は俺達だ」

日向(役割のある罪木花村、体格の問題で弐大、脳筋の終里、戦闘力のない小泉澪田西園寺は除外だな)

弐大「ちと歯がゆいがのう」

終里「うまく言えねぇけど納得できねーよな」

日向(となるとこの五人か)


九頭龍冬彦
辺古山ペコ
ソニア・ネヴァーマインド
田中眼蛇夢
豚神



日向「うーん正直誰のどんな組み合わせでも行ける気がするな」


日向「こういっちゃなんだが後輩達と比べてウチは基本協調性あるしナ……狛枝以外」

狛枝「心外だなぁ日向君。僕の心はいつも君たちに向けられているというのに」

西園寺「そこがキモいから皆距離とってんだよ!」

日向「強いて言えば探索チームに入れるべき田中と戦闘力のあるペコをパイロットに据えるべきか否かという所か」

豚神「俺も戦えるが?」

日向「そうだった。お前は真似ればなんでもできるよな」


ペコ「こちらの言い分も聞いてもらおう」

ペコ「チームはどこに入れてもらってもかまわない。だが坊っちゃんと同じ配置にしてほしい」

九頭竜「お前はまたそうゆう……」

ペコ「今は非常時です。誰にもここは譲れない」

ペコ「私はあなたの剣です」

九頭竜「チッ…めんどくせえな」

日向「わかった。ペコは探索に回すつもりだったけど、パイロットをやってもらう」

日向「ペコの穴埋めは十神、頼むぞ」

豚神「フン…いいだろう。幸いここはなりすます相手に困らない」

豚神「存分に戦える。役目を果たして見せる」


日向「最後の枠は順当に田中とソニアだな」

左右田「日向、自分の判断を過信してないか?本当にそれでいいのか?」

日向「お前の意見は無視するぞ」










七海「日向君…私は?」

日向「えっ」


七海「私、やれるよ。なんで声をかけてくれないの?」

日向「そ、それは……」

日向「他に適任者がいるからで……」

七海「日向君」

日向「ハイ」

七海「もしそうでも声すらかけてくれないのはおかしいよね」

日向(お前を危険な目に合わせたくないんだよ!!)

日向「そうだな。それは悪かった」


日向「でももう決めたことだ。田中とソニアの相性の良さは知ってるだろ?」

田中「然り然り。モノクロの電気棺が我の埋葬を待っている!!」

ソニア「一度鉄の棺桶に入ってみたかったんです!」

日向「……な?」

七海「むぅ…」




ヌッ

舞園「私達もハブられちゃってますよね」

霧切「苗木君の判断には公平さがいささか欠けているようにみえるわ」


苗木「そんなことないよ!厳正に審査した結果だよ!!」

舞園「桑田君を候補から外したのは?」

苗木「え?なんか持ってなさそうだったから。運命を切り開いていくツキと覚悟を」

桑田「はぁあああああああ???」

霧切「到底承服しかねるわね…」

舞園「納得できない」

苗木「……あはは」

苗木「……でm」

霧切「考え直して頂戴」

舞園「納得できない」


苗木「……」

苗木「……」

苗木「……」

苗木「……」

苗木「……」



霧切「苗木君?」


苗木「……いやだよ」

霧切&舞園「だから」


苗木「嫌なものは嫌なんだよ!!!!!」


霧切&舞園ビクッ


苗木「どうしてわかんないんだよ!なんて言ってほしいんだよ!」


霧切&舞園「いやでm」


苗木「もう決まったんだよ!それでいいだろ!!」


霧切&舞園「ハ、ハイ」


日向(ナイスだ苗木!俺もその戦法で…!)

七海「先輩の日向君はまさか後輩の前で泣き落としはやらないよね?」

日向(先手を打たれた…)

七海「田中君は探索チームに入れたほうが良い……よ。なんたって飼育委員だし」

七海「パイロットなら任せて。起動天使バンナム戦場の絆ならやったことあるから」

日向「ゲームじゃないんだぞ」

七海「大丈夫だよ。やればなんとかなるってやつだよ」


七海「だから・・・ね?」

日向「………」

日向「………………俺は嫌だ」

七海「結局泣き落としかいっ」

日向「正直に言うよ。えこ贔屓してる。七海に戦ってほしくないんだ」

七海「そんなのわかってるよ。でもさ」

日向「?」

七海「乗りたいじゃん。日向君の作った巨大ロボット。パイロットとして、さ」

日向「…………苗木みたいにはいかないな」

日向「しばらく考えさせてくれ」

七海「えへへ」

ここまでっす


それから僕達の訓練が始まった。

突貫工事で作ったコックピットに交代で訓練。

シミュレーターを増設して4機のチーム練習をしたいところだがまだデキそうにない。

ちなみにシミュレーターでスコアトップだった七海先輩は文句なくパイロットチームに入ることとなった。


苗木「セレスさん、索敵!索敵!」

セレス「もう囲まれてんだよ!黙って座ってろ!」

苗木「え?うああああああああああああああああああ」


どかーん


江ノ島「はい交代~。次、石丸大和田ペア」


石丸「ぐっ!敵に包囲されつつあるぞ!」

大和田「サツの包囲網を抜けるなんざ朝飯前よ!」

江ノ島「お前それ弾幕の前で同じこと言えんの?」


どかーん


江ノ島「交代~。次~」


ペコ「接近戦に持ち込み…包囲を崩しつつ進んでいけば!」

九頭竜「待てペコ!早く進みすぎてて索敵が追いつかねぇ」

九頭竜「もっと慎重にルートを考えながら……」

江ノ島「そこトーチカ設置しまくっといたから」


どかーん



江ノ島「はい交代~」


七海「とにかく潜水だよ!陸に上がったら勝ち目はない」

ソニア「いいんですか?敵を倒さなくても」

七海「無双ゲーでもこんな数は無理だよ!これはステルスゲーだよ!」

七海「あ、そっちのルート罠っぽいから右のほうに」

七海「ここだよ!ここから上がって基地内部に!」

ソニア「はい……ゴールです」


江ノ島「はい七海ソニアペア、ゲームクリア~」






江ノ島「まさか一日かけてクリアできたのが一組だけとか、これ本番絶望的じゃね?」

大和田「オメェの難易度設定がおかしいんだよ!」

苗木「最初っから孤立無援でスタートはちょっとね……」

セレス「……」紅茶ズズッー

九頭竜「左右田ァ!このふざけたクマッコロに問題あんじゃねーのか」

左右田「俺のモノクマッガイは完璧なんだが?お前らが活かせてないんだが?」


ペコ「爪はかわいいが、リーチが辛すぎる。剣が欲しい」

左右田「あまえんなよソニアさんを見ろ!機体性能をフルに活かしてクリアしたぞ!」

ソニア「私は七海さんに聞かれた事を伝えていただけです」

七海「これはバンナム無双じゃない…バンナミックフロントだよ!」

苗木「バンナミックフロントか…二週目が難しくて積んじゃったんだよね」

江ノ島「はぁ……やっぱお姉ちゃん乗せたほうが良くない?カムクラ先輩」

日向「単騎クリアできればいいってもんじゃないだろ。4機の連携が実戦では大事なんだ」


___一方その頃



大神「ハァ!」ボコー

戦刃「へ…ヘビが拳圧でバラバラに…」

大神「かまれたようだ。手当を頼む」

十神「早速罪木から渡された解毒薬が役に立つな」

朝日奈「ごめんさくらちゃん……私に気を遣って」

大神「いいのだ朝日奈。談笑の最中に気を抜いた我の未熟さよ」

田中「…………」←ドン引き

狛枝「田中くんにはショッキングな映像だったね。察するよ」


大神「すまん……加減を誤った」

田中「………うむ。自然界にて殺生是非もなし、が、まず我の秘術を頼れ」



狛枝「ちょっといいかな?ここ掘れわんわんじゃないんだけどさ」

狛枝「このあたりを中心に探してみよっか。秘密の入り口をね」

大神「ならば二手に分かれるか?」

十神「いや、このまま固まって行動しよう」

戦刃「カムクライズルは手がかりを見つけるだけでいい、と言っていたけど…」

狛枝「僕らはそれっぽい何かを発見するまでが仕事。その見つけたものを調査する必要はないってことだよ」

狛枝「ただ大まかな位置だけは記録しておかないとね」

朝日奈「こんな森の中徒歩でそれは無茶ぶりでしょ……」

戦刃「発見したポイントと帰り道は記憶するから」

朝日奈「超高校級の軍人はそんなこともできるの?!」

戦刃「ま、まぁ……」

戦刃(本当はこっそり持ってきたモノクマに全部記録させてるんだけど)







狛枝「見つけた。」

大神「ほう……これは排水口か?」

十神「なるほど川沿いに歩いていけばいいのか」

戦刃「メンテ用に兵士が出入りする扉が近くにあるかも」

狛枝「帰れる範囲でまだまだ探そう。日向君曰くとにかく大量に見つけるのが肝心らしいからね」

田中「………闇の扉が開かれた」

朝日奈「開かないからね?スルーして帰るからね?」


設定的に便利だと思ったけどよくよく考えたらアッガイのチョイス間違ってかも
アッガイじゃ戦闘書けねーわ


こんな感じで数日後



カタカタ


日向「………」


日向「ええ…はい。はい、それでは当日は手筈通りに…」ピッ

日向「ふぅ……」

江ノ島「カームークーラー先輩♪」

日向「何のようですか」

江ノ島「サボり魔の誰かさんを呼びに来たんだけどーそっちこそ何の用で作業サボってるのかなーって」

日向「サボってなどいませんよ」


江ノ島「へーじゃあ誰と話してたの?」

日向「そうですね……いうなれば"上官"とですよ」

江ノ島「うまくいったんだ」

日向「ええ。存外、器量の大きな方とコンタクトを取れたようで」

江ノ島「ふうん……じゃあさ、もう戦争ごっこはやめでいいんじゃない?任せちゃいなよ」

日向「そうは行きません。僕達が彼らに受け入れられるにはもっと貢献度が必要です」

日向「あなたも最後まで協力してください、このままジオンが連邦に負けるなんてツマラナイと思いませんか?」

江ノ島「たしかに私の解析力でもこの宇宙世紀は読みきれない」

江ノ島「だって歴史に大きく関わる人物がいつどこでリタイアしちゃうのか予測しきれないからねぇ……戦争だから」

江ノ島「で、アンタはこのままジオンが負けるのは面白くない、と」

日向「当 ・ 然 ・ だ」







狛枝「ね?日向君はちゃんと僕らの希望のために動いてくれてるでしょ?」ヒソヒソ

苗木「あの二人は単に自分のエゴ絶対主義を貫いてるだけのような…」ヒソ

七海「日向君にはもっと普通にしててほしいんだけど…」ヒソ

狛枝「君たち素直じゃないなぁ」



霧切「結局苗木君に押し切られてしまったわけだけれど、おかげで暇ね」


舞園「霧切さんも探索班に行けばよかったんじゃ?……ほら探偵の観察力で基地の手がかりを探したり」

霧切「そうね。でも狛枝先輩がいれば十ニ分みたいだし……気が付けば言い出すタイミングを逃してまったわ」

舞園「せいぜいお茶を淹れてあげる程度のことしかしてあげれないのは残念です」

西園寺「楽できていーじゃん」

小泉「まぁ無理に苦労しなくてもね。それにバカっぽいことは男に任せておけばいいのよ」

澪田「アマゾンからインスピレーション受信して新曲書くっすよー」

霧切(呑気な……)

舞園(そんな悠長に構えてるから七海先輩は日向先輩と距離詰め放題なのでは…)


弐大「お前さんらはお前さんらで何やら焦りすぎじゃないかのぅ」

舞園「先輩方は大事な力仕事に就いてるじゃないですか」

終里「おかげで腹減ってしょうがねぇけどな」

弐大「ま、機材を運ぶくらいはの」

澪田「外出てくっス。とりあえずアマゾンの空気を感じるところから……」

小泉「私もたまには動物を撮ろうかな。こんな機会中々ないし」

西園寺「ちょっとまってよー」




舞園「ねぇ、私達がおかしいのかな……?」

霧切「いいえ。でもリゾート気分なのはいいことよ」

霧切「彼らが場を明るくしてくれる分だけ私達は気を張り詰めてればいいの」



______一方訓練




ジャブロー内部



七海「設定が目まぐるしく変わるね……」

江ノ島「マップ自動生成のあとにリアルタイムでエネミーは設置してるからね。勿論アドリブで」

江ノ島「パターン構築なんぞ不可能よ」

七海「ぐぬぬ」

ソニア「弾切れになっちゃいました!もう武器はクロ―しか」

七海「詰み…かな」

九頭竜「こっちにゃまだある。援護するから一か八か突っ込みやがれ」

ソニア「飛んで火に入れと?!」


セレス「その必要はありませんわ」

苗木「どうにか合流できたね!」

江ノ島(チッ。一番機と二番機か)

大和田「この迷宮で合流できるたぁ超高校級の幸運は伊達じゃねぇな」

石丸「ああ!これで挟撃の形となった」

九頭竜「よっしゃ!」


バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン


大和田「オラオラッ」

大和田「ん?なんだあのツノついたやつ」

大和田「鉛玉喰らえや!」


大和田「かてーなこいつ」バンバンバンバンバン

石丸「ま、まずいぞ兄弟!ロックされている!」

大和田「後輪ターン回避!うおおおおおおお!!!」



バキューン



二番機(大和田&石丸ペア) リタイア


セレス(あの白い騎士のようなMS……ただものではありませんわ)

セレス「早く!応戦しないと!」

苗木「ま、まってまだ歩きながら撃つのが上手く出来なくて」

セレス「動かなくていい!七海さん達にトドメは任せて私たちはデコイになるんです」

苗木「わかったよ!」


バキューン

バキューン

バキューン

バキューン

バキューン


一番機(苗木&セレスペア) リタイア



九頭竜「顔面に打ち込めペコ!」

ペコ「了解」バンバンバンバンバン

ペコ(……盾で防ぐか。ビクともせん!)

九頭竜「視界は悪くなったろうが」

七海「いまだ!ツメで関節を!」



カツン



ソニア「そんな!?」

七海「………これ無敵エネミーじゃん」

九頭竜「こいつぁ白旗だな」

ソニア「おのれツノ付き!」


バキューンバキューン


三番機(七海ソニアペア)&四番機(九頭竜&ペコペア) リタイア


苗木「ぐぇぇ疲れた」

セレス「あまり声を張らせないでくださいまし」

七海「うーんあのツインアイのツノ付きにあっちゃダメなんだね」

大和田「無茶苦茶すぎんだろアイツ」



江ノ島「今日はここまでー。、そこそこモノになってきたんじゃない?」

江ノ島「単騎プレイだとあいかわらずソニア七海ペア以外ダメダメだけどね」

七海「ふふん」

江ノ島(まぁそれも当然。個々の技術的な伸びしろをも予想した上でこっちはゲームメイクしてるからどうあがいてもクリアできないんだよね)

江ノ島(例外は単純にスキル高い七海さんと幸運持ちの苗木きゅんくらいかな。他のメンツは完全に抑えられるわ)

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