～回想～

絵里「小学校に？」

理事長「ええ。地域貢献になるし。あなた達の知名度upにも繋がるんじゃないかしら？」

絵里「ですけど。小学校で授業をするなんて」

穂乃果「やります」

絵里「ほ、穂乃果？」

理事長「そう言って貰えると助かるわ」

穂乃果「よーし、絵里ちゃん。頑張ろう。ファイトだよ！」

絵里「私は事なきを得たけど皆は上手くやってるかしら」

きりーつ。礼ー。お願いしまーす。

凛「はい。お願いします。今日5年3組の授業を受持つ…にゃーんにゃーんにゃーん。凛ちゃんと言えばー？」

ねこー。ちびー。

凛「にゃ！違う、違うイエローだよ。って言うの」

絵里(…凛。5年生を受け持っていたのね)

凛「皆、凛ちゃんと言えば？」

ちびー。バカー。

凛「な、違うよ」

絵里(大丈夫かしら。精神年齢ほとんど変わらないような気がするし…既に突っ込むのがめんどくさいもの。)

凛「もういいや。えーと、教科書の15ページを開いて下さい」

はーい！

絵里(あら？わりかしちゃんと進みそうね)

凛「えっと、じゃあ…なんて読むのかな…おの？おのいもうとこ？」

絵里(小野妹子ね。)

凛「えっと、アスカ時代に小野さんの妹の子が…要するに小野飛鳥の妹の子…姪っ子が中国にお使いに行きました。」

絵里(何の物語が始まったの？)

小野飛鳥の姪っ子はなんて名前ですかー？

凛「なんだろ？チャゲ…かな？でも、姪っ子だから…」

絵里(え？進んでいくの？この話。)

凛「…で、おのののかが中国に初めて行くんだけど。」

絵里(近づいたようで凄い遠のいた！)

おのののかは何しに中国に行ったんですか？

凛「えーとっ」

絵里(おのののかは中国に行ってないし小野飛鳥はそもそも存在さないわ…いや、いるかも知れないけど。)

凛「にゃーーーー！もう知らないにゃー。もうグラウンドに集合ーーーー。ドッジボールに変更にゃ。」

わーい！やったー。わいわいがやがや。

絵里(…放り投げた)

絵里「はあ、後で担任の先生に謝りに行かなきゃいけないわね。凛を連れて」

はーい。いいですかー？

絵里「5年1組。希のクラスだわ」

希「よく見てくださいね。この漢字読めますか？」

ひとー。

希「はい。正解。この人言う字は人と人がささえあって出来ています。」

絵里(なんとベタな)

希「例えば、μ'sのお色気担当のエリーチカ。皆知っとる？」

絵里(お色気を担当した事はないわよ。小学生に何言ってるよ。)

知ってるー。

絵里(5年生だもんね。だんだんと興味持ってくるか…お色気担当じゃないけど。)

希「そのエリーチカね。エリーチカは普段かしこいふりしとるけど実はなかなかのおっちょこちょいでな。普段からウチにおんぶに抱っこなんやで？ウチがエリーチカをおんぶしてる姿って人に似てへん？」

見えないよー

希「見えるやん。ウチがポンコツポニーテールをおぶってるふうに見えるやろ？」

絵里(見えないわよ。人が居ないのを良いことに好き勝手言って)

希「ああ、でもウチの場合はこの育つとこ育っとるからなぁ。にこっちか海未ちゃんのがしっくり来るかも。」

絵里(だーかーら、小学生に何言ってるのよ。)

おっぱい。おっぱーい。おっぱい。

絵里(ほら、エロガキ共が騒ぎ出したじゃないの)

希「ふふ、男の子は元気やね。」

絵里(あなたのせいでしょうが。)

希「元気が一番やね。女子の皆も男子がこうやってバカを言っても多目に見てあげてね？下心丸出しに見えるかもしれへんけど恋って下に恋をかくんよ。」

絵里(凄く良いこと言ってる風にしてるけど無理矢理すぎるわよ)

希「よーし。皆、体育館行こ！」

絵里(お前もか！)

希「勝ったチームにはウチのおっぱい触らせてあげる」

うぉぉぉぉぉぉお！

絵里(なんでそうなるのよ)

希「よーし。体育館まで競争や」ダッ

学級委員長「あ、廊下は走らないで下さい。」

希「あ、すいません。」

静かに！

絵里「5年2組。海未の受け持ちね。一番まともそうだわ。」

うるせー。ぶっ[ﾋﾟｰｰｰ]ぞー。

海未「うるさい？[ﾋﾟｰｰｰ]？そんな言葉…一体どこで覚えて来たのですか？」

かまわねえ、ブッ飛ばそうぜ。

絵里(なによ、この物騒なクラス。ここ、本当に小学校？)

おらぁぁ。

海未「…」スッ

ウラァァ。

海未「ヤァッ！」バシッ

海未「あなた達はなぜ人を殴るのですか？」

ムカつくからだよ。

海未「ムカつくから殴るのですか？」

そうだよ。なんか文句あっかよぉ？

海未「じゃあ、私を殴りなさい。」

言われなくっても。バシ。

海未「…どうしました？全然力が入ってませんよ？私は全然痛くありませんよ？むしろ、痛いのは殴ったあなたの拳なんじゃないですか？」

何なんだよあんた。

海未「私は…私はあなた達の先生です。」

だからなんだよ。他人だろ？

海未「そうですね。他人です。でも、あなた達の先生です。私はあなた達を決して見放しません。」

ヤンウミィィィ。

絵里(何この茶番は？え？ヤンウミって何？長々黙って見てたけど何なの？小学生よね？)

海未「さあ、あなた達。あの夕日に向かって走ろうじゃないですか。山頂アタックです。」

絵里(結局、海未も外に行くんかーい。)

絵里「なんなの？リリホワはどうしてこんなに体育会系のノリなの？」