安価の設定を参考にして都市伝説や怖い話を書き綴るスレ。
荒唐無稽な内容ばかりになるかと思われますが、どうぞよしなに。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1472996802
【怖い話or都市伝説】
>>4
【舞台】
【キーワード】
トトロの正体
【怖い話or都市伝説】
トトロの正体
【舞台】
>>7
【キーワード】
保育園
【怖い話or都市伝説】
トトロの正体
【舞台】
保育園
【キーワード】
【怖い話or都市伝説】
トトロの正体
【舞台】
保育園
【キーワード】
>>11
失敗作
【怖い話or都市伝説】
トトロの正体
【舞台】
保育園
【キーワード】
失敗作
ええ、ええ……。 お気持ちは充分にお察ししております。
大切なお子さんをお預かりして発達を促すのが、私たちの勤める保育園の役割なのですから。
ですが、お母さん。 貴方がお子さんをそのような風に言うのは心苦しく思うのです。
どうかご自身の大事な宝物を“失敗作”などという悲しい言葉で言わないでもらえると嬉しいのです。
ええ、そうですね。もちろん分かりますとも。
まだ発達期の子どもたちは、親御さんの意にそぐわない行動や考え方をしてしまいますよね。
ですが、それは年齢を経て成長していくと自然と変わっていくのですよ。
落ち着きの無い子が急に大人しくなって社交性を表すようになったり、
それとは逆に本の虫だった子がオリンピックで金メダルを獲るまで活発になったりと、子が持つ可能性は無限大なんですから。
だから、大丈夫です。
きっと良くなります。
見えない人とお喋りをする、という癖は。
『となりのトトロ』という有名な映画はご存知かと思われます。
小さな子供たちが不思議な森の住人と触れ合うという、心温まるお話のアレですね。
そんな映画で、以前とある噂というか都市伝説が真しやかに語られていたのは知っていますか?
ああ、その部分はご存じないと。 失礼致しました。
これはですね、あの可愛らしい森の住人は死神だった、という噂が著書やネットで話題になったことがあるのです。
あの少女たちにしか見えていない住人は、元々死んだ人にしか見えない。
そんな存在と喋ったり触れ合ったりできたのは、実は既に主要人物が亡くなっているから。
不自然に落ちていた靴や、ラストシーンの病院で姿が感知されなかった点など、辻褄が合ってしまうんですよ。
まぁ、この話は実際の制作会社から直々に否定されている話なので、今では笑い話ですね。
おっと、脱線してしまいました。
この映画で何が大事なのかと言いますと、『子どもにしか森の住人は感知できない』という所なんですよ。
心理学の用語に“イマジナリーフレンド”という言葉があります。
日本語に訳すと、空想上の友達。
頭の中に自身で設定をした友人を作り出す、という心の動きを学術的に捉えたものです。
これは発達期の子どもに見られる症状でして、六人に一人は昔これを体験した事があるというポピュラーな事例ですね。
『となりのトトロ』で子どもにしか正体が見えなかったのも、実はこれを表しているんじゃないかというのが私の見解。
本当は居ないんだけれど、こんなに不思議で面白いものが子どもには見えるんだ。
小さい子の空想は素晴らしいので、大人は健やかにこれを育んでいこうというメッセージのようなものですかね。
だから、お母さん。
貴方のお子さんはきっと“頭の中のお友達”と一緒に過ごしているだけなんです。
大切なのは、それを受け入れてあげること。
そしてそのお友達が居なくなるその日まで、大切に想像力を培ってあげることが親の役割なのではないでしょうか。
え?
少し違う?
息子が、知らない子に向かって楽しく話をしている内容を聞いたら、自分を殺そうという算段をつけている?
「お母さんが居なくなったら、君ともっと遊べる。 高い所にいたとき背中を押せばいいの?」
そう言っているんですか?
大丈夫、大丈夫です。
きっと、そのうち治りますから。
――END――
【タイトル】
>>20
【舞台】
【キーワード】
靴が片方の少女
【タイトル】
靴が片方の少女
【舞台】
>>23
【キーワード】
海辺
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません