パトレイバーvsシン・ゴジラ (11)
アイツに初めて会った時、アイツは酷く悩んでいた。
何に悩んでいたのかと言うと、自分の名前についてだ。
自分の名前が、神の名に近い事に酷く悩み、「エホバ」と呼ばれる事を実は嫌っていた。それを表に出す事は無かったが。
ある日、エホバという読み方は誤りである事を聞かされ、アイツは狂喜した。
「これで、人として成せる」と。
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そして、アイツはバベルの塔から身を投げた。
アイツが、帆場暎一が何故死を選んだかを理解出来たのは、それから直ぐの事だ。
帆場が何故、エホバと呼ばれる事を嫌っていたのを理解出来たのも、それと同時だ。
私もそうしたいと願ってから、私は直ぐに行動に出た。
その結果が、これだ。
このフラスコの中にある、無限に等しい増殖を繰り返し、今にも進化を始めようとしている脅威の塊。
私は、これを使う。
最初は復讐を願った。だが、今は違う。
私は、好きにする事にする。
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