フレデリカ「インタビューごっこ」 (23)


これはモバマスssです
キャラ崩壊がある
書き溜めはありませんが、2日以内に終わらせます


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杏「週刊誌の特集でインタビュー、ねぇ…」


杏「杏が主演のドラマだからね、当然受けるよ」


杏「同情するなら飴をくれ、って杏の為にあるような言葉だし」


杏「それにかな子ちゃんと智絵里ちゃんもちょっとだけど友情出演してくれてるからね」


杏「一緒にインタビューなら楽だし」


杏「…って、思ってたんだけどさ」






フレデリカ「ほら、杏ちゃん。吉澤さんにきちんと挨拶なさーい」


文香「今日は…よろしく、お願いします…」


杏「…なして?なんでフレデリカちゃんと文香ちゃんが?」


フレデリカ「実はねー、まだ台本出来てない先の回にアタシ達も出るんだよー」


文香「大きな役ではありませんが…ユニットのメンバーとして、友情出演を…」


杏「かな子ちゃんと智絵里ちゃんは?一緒って聞いてたけど」


フレデリカ「さっき下でお菓子食べてたよー」


杏「一緒って…建物が一緒ってだけじゃん」






フレデリカ「写真撮るのかなー?レモンかスイカ買ってくる?」


杏「表紙には乗らないし、スイカ持って顔の横に置いたら顔隠れちゃうよ」


文香「でしたら、私はオススメの本を…」


杏「違うから、そういう仕事じゃないからね?」


フレデリカ「あ!高そーなカメラ!」


杏「別に吉澤さんカメラまだ出してないよ?」


文香「…フレデリカさんの指の向き的に、防犯カメラかと…」







『このお話の大まかなストーリーと、双葉杏の立ち位置を』


フレデリカ「杏ちゃんはねー、何時もはダラけてるけどやる時はちゃんとやる子だよー」


文香「的当に見えて適当…周りに気を配れる、大人な方です…」


杏「あー…そうじゃないって。なんで本人を説明するのさ」


フレデリカ「わぁお、杏ちゃんほっぺたが真っ赤ー」


文香「きっと…何回言われても足りないのでしょう」


杏「…このドラマは、杏演じる相沢杏が家庭内暴力を乗り越えて逞しく生きていく話だよ」


フレデリカ「わぁ、胃が痛くなりそーだね」


杏「…今の杏みたいに」







杏「才能はあるけど活かす機会がなくて、結果的に犯罪とかに手を染めてくんだけど」


文香「そこで、とある本と出会い…杏さんの人生は一変」


杏「しないよ。最後まで不幸たっぷりだよ」


文香「救いは…ないんですか?」


杏「そんなもの、このドラマにはないよ」


フレデリカ「こんなに逞しく育って…ママとして、これ以上の喜びはないわねー」


杏「母は死ぬんだけど」


フレデリカ「ぐはっ…なんて事だー」


文香「フレデリカさん…貴女の意志は、私が本に…」


杏「…進めていい?」




『三人はとても仲がいいねぇ』


フレデリカ「そりゃーもう、19年の付き合いだもん」


杏「杏まだ17なんだけど」


文香「産まれる前からの親友…素敵な事ではないですか…」


杏「まるで訳が分からないよ」


フレデリカ「まぁ仲良しユニットだしねー。名前も一緒だし」


杏「違うから、イニシャルが一緒なだけだから。もっと言っちゃうと杏だけ苗字だからね?」


杏「たしかに、最近はキャンディアイランドよりこっちの活動の方が多い気もするけど…」


文香「二つのユニットから、引っ張り凧ですか…」


フレデリカ「あ、じゃあフレちゃん闇落ちするー」


文香「…ふ、ふみかもやるー」


杏「…文香ちゃん、無理しなくていいんだよ?」


フレデリカ「泣いちゃっても、いいから」


文香「だ、大丈夫です…頑張ります」


杏「あーそれダメなやつだ」





杏「そもそも、このユニット名だってかなり的当だからね」


フレデリカ「フンフンフフーン、略してスリーF!」


文香「…そうでしたか?」


杏「いや、Fの数あってないし」


フレデリカ「仲良し三人組に理由なんていらないんだよ?」


杏「まぁいいや…」






『このドラマの見所は?』


杏「見所かぁ…杏の学校でのグータラ具合かな」


杏「リアルな学生のダラけ具合を完璧に演じれたと思うよ」


杏「家では父親の暴力に怯えて、全然寝れない話だからね」


フレデリカ「健康診断の聴力とか視力のとこに所見ナシって書かれると、見所無いのかなーって思っちゃうよね」


文香「大学の健康診断の日は…自主休講してますので…」


フレデリカ「フレちゃん毎年2は増えてるよー」


文香「…何が、でしょうか…?」


フレデリカ「見所!」


杏「…後は、あの名台詞かな」





杏「同情するなら


フレデリカ「道場破りだ!」


杏「違うって、そんなスポーティな話でも熱血漢の話でもないから」


文香「…後は、私達の動向にも注目です」


杏「まだ出ないし、そんなに重要じゃないんじゃなかった?」


フレデリカ「実はねー、ふみちゃんは杏ちゃんの実の母なんだよー」


杏「え、何それ。知らない設定んだけど」


文香「…フレデリカさんなりの冗談ですよ。場を、盛り上げようとする…気遣いです」


杏「…まぁ、そんな感じかな」




『フリーダムなメンバーだね』


杏「自分で言うのも難だけど、杏が振り回されるなんて思わなかったよ」


フレデリカ「フリーダムのF!だからねー」


文香「あら…先程とは、変わってませんか?」


フレデリカ「初期設定が復活したんだよー。復活のFだよ!」


杏「いつもこんな調子だからね。杏が纏めないと、全く話が進まないんだよ」


フレデリカ「しつれーな!フレちゃんは常に前に進んでるよー」


杏「時には周りを見る事も大切だよ。フレデリカちゃんなら出来るだろうし」


フレデリカ「能ある鷹は尻尾を隠すのさー」


杏「…能無さそうだね」





杏「ところで、ドラマの話全然出来てない気がするんだけど…」


フレデリカ「まーまー、吉澤さんも笑ってるし大丈夫だってー」


杏「あれ?文香ちゃんは?」


フレデリカ「こんな本の無い部屋にいられるか!私は帰らせて貰います!だってさー」


杏「…ツッコミどころが多すぎるよ…」


文香「いえ…テーブルの下に居ますが…」


杏「…何してるの?」


文香「…本を、落としてしまって…」


杏「…テーブルの下でこっそり本読んでたでしょ」


文香「はて…何のことやら。もう少しロマンチックに言って頂かないと…」


杏「はぁ…戒律に背くと言うのは、なかなかどうして心地が良いものだ。けれども僕は、秩序に歯向かうことを良しとはしないよ」


文香「…うわぁ」


杏「え、ひどくない?」






杏「兎に角、もう直ぐ始まる杏主演のドラマ。よろしくね」


フレデリカ「わぁお、無理やり締めたね」


杏「こうでもしないと進まないんだもん」


フレデリカ「有能過ぎるのも困りモノだな。次までに仕事を用意しておこう」


文香「…地味に、似てますね…」


フレデリカ「でしょー、フレちゃん練習したんだよー0回も」


杏「…こんなのでいいのかな…」


フレデリカ「最後に写真はー?」


杏「その何処から出したのか分からないレモン仕舞おっか。それ別の週刊誌だから」




フレデリカ「どんなポーズがいーかなー?」


文香「私は、写真はNGで…」


フレデリカ「ふみちゃんニュージェネだったの?!」


文香「ええと…そうではなく…」


杏「普通に立ってればいいんじゃない?」


フレデリカ「じゃーフレちゃんギニュー体調のポーズするねー」


杏「普通ってなんだ」


文香「でしたら、私は…顔を本で隠しますので…」


杏「文香ちゃん、取り敢えず本から手を放そう」





杏「プロデューサー、何か杏に言うべき事は?」


杏「…まぁいいけどさ、結局ユニットのインタビューの方がメインだったみたいだし」


杏「え、傘?あー、今日雨だったんだ」


杏「わざわざごくろーさま。じゃ、杏は帰るよ」


杏「…この後、一緒にカフェ?」


杏「お気に入りのカフェねー…」


杏「しょうがないなぁ、付き合ってあげるよ」








いつか、き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait!でがっつりと書きたいです
案外後味の悪い話にも出来そうですね
お付き合い有難うございました

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