男「美少女に振り回されて大変」 (106)

男「美少女が転校してきた」-SS速報VIP
男「美少女が転校してきた」 - SSまとめ速報
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の続きです


美少女「クイズしてみる?」

友「望むところだぜ!」

男「ごめん、今日は用事があるんだ」

美少女「じゃあ第一問」

男「僕の望みはさ」

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美少女「あたしはかわいい。○」

男「×は?」

友「ここは手堅く○だな」

美少女「第二問」

男「答え合わせは?」

美少女「世界三大美女はクレオパトラ、楊貴妃、美少女……ですが、この中で一番美しいのは?」

男「日本代表が交代してんだけど」

友「くっ!難問きたぞ!」

男「難易度は高いね。理解に苦しむレベルだよ」

美少女「第百三問」

男「このクイズ不毛なんだけど」

友「いつまでもやってられるな」

美少女「あたしが好きだ。○」

友「はいはいはい!好き!好き好き好き!!」

美少女「あんたに解答権ないから」

友「え?俺、不参加扱いだったの?」

男「百三問目にして衝撃の事実が」

美少女「はい、男くんどーぞ」

男「×で」

美少女「そんなんない。○かプロポーズかで答えなさい」

男「こんな茶番の為に僕の用事は潰れたのか」

美少女「はよ、はよ」

男「もう○でいいよ」

美少女「正解。じゃあ結婚しようね」

友「やったな!おめでとう!」

男「はいはい。じゃあまた明日」

美少女「美少女だし、そろそろラッキースケベしよっかな」

男「あれって自発的なイベントなんだ」

美少女「そりゃね、偶然でアレやられたらビンタじゃ済まないし。軽く脅して示談金もらうし」

男「当たり屋もいいとこだ」

美少女「ヒロインだからね。やることやらなきゃ」

男「はた迷惑な使命感だなぁ」

美少女「とりあえずおっぱい揉んでいいよ」ぷりん

男「ただのスケベじゃん」

美少女「目の前にスケベさしてくれる美少女がいるんだよ?これ以上のラッキーある?」

男「知り合いが痴女だからね。これ以上のアンラッキーないね」

美少女「もー男くんはロマンがないなぁ」

男「ロマンスが有り余ってないと乗れない誘いではあるね」

先生「うーむ、美少女のセリフには説得力がある!みんなも見習うように」

委員長「美少女さんが言うことって説得力あるよねぇ!」

友「美少女ちゃんはなに言っても説得力あるなぁ!」

女「説得力ありすぎィ」


美少女「あ、男くん。おはよう説得力」

男「括弧内にぶちこんだだけじゃないか」

友「俺って桁外れにモテないなぁ」

友「あ~モテたいぜ」

友「いい加減モテよっかなぁ」

友「ん、モテるとするか」

友「よし、モテよう」

友「やっべ、モテちゃった」

友「これモテすぎかなぁ」

友「いやぁモテる男はつらたん」

友「はぁモテ飽きたなぁ」

友「モテんのやーめた」

男「隣で童貞こじらせんのやめて」

友「右手がなければがんばるんだよ。わかる?」ちんちんシュッシュッ

男「わからねーよ、しまえ」

友「男、男~!リコーダー探すの手伝って!」

男「え?リコーダーなくしたの?」

友「ちがうよバカチン。自分の舐めてもしょうがねーだろ」

男「舐めるの前提なんだ」

ママ「あなた醤油取って」

父「はい」

ママ「ありがとう」

父「おう」

ママ「ゴキュゴキュ・・・ぷはーっ」

ママ「あなたおかわり」

父「酢でいいか?」

ママ「はーやだやだ」

父「どうした、ママ」

ママ「実は町内会の集まりがあって」

父「ふんふん」

ママ「ボランティア活動の一環で奥様方と首都を爆破することになったの」

父「ほうほう、それほんとに町内会か」

ママ「やーね、ちゃんとした組織よ」

父「組織はまずいなぁ」

美少女「陸海空、どこにいたって人気者♪」

男「今日もみなぎってるね」

美少女「そんなあたしでも弱点はあるんだから」

男「ちょっと気になるかも」

美少女「誰にも言わない?」

男「うん。握るけど」

美少女「実はあたし…」

男「ごくり」

美少女「男くんを見てると胸がドキドキなっちゃうの!キャーキャーいっちゃった!」

男「あ、そう。次の授業は立体起動訓練だっけ」

美少女「ううん。実践的な性教育」

男「そんなの習わないから」

友「クゥ~~!!美少女ちゃんのラブ注入じゃねーか、うらやま!!」

委員長「キィィ~~!!男くんばっかり、ずっちぃなぁ!?」

オバケ「人おどかしたいよね」

オバケ「あ、いた」

オバケ「夜道だしいいじゃん」

美少女「てくてく」

オバケ「うらめしや~」ヒュ~ドロドロ

美少女「邪魔」

オバケ「あ、うん」

オバケ「・・・」

オバケ「シチュエーション間違ったかな」


美少女「ナンパうっぜ」

『※多い日は毎秒ナンパされてます』

先輩「俺ってサッカー部」

女「キャプテンかっこい~!あってめえ邪魔!どけ!うぜぇ!!」

ブス「きゃ~きゃ~!サッカー部って、あのクソキモどぶねずみ先輩以外イケメン揃い踏み!!」

先輩「あんなにファンいるしな。視線のレーザービームが突き刺さるぜ」

先輩「顔もイケメンっちゃイケメンだ。最近ニキビやべーけど」

1年坊主「おい、補欠。ボーッとしてねーでボール拾ってこいよ。ころすぞ」

先輩「さーせん。すぐ行きます」

先輩「1年坊主の分際でナメんなよ!本気出したらイチコロだかんな!」

先輩「3年間玉拾いばっかしてっけど、そこそこドリブルもできるんだぞ!」

先輩「なんたって俺はサッカー部の最終兵器なのさ」

先輩「ベンチを立ったが最後、第三次の大惨事がはじまるっつー寸法よ。イカしてるぜ!」

美少女「男くん、かえろー」

男「帰り道、逆だよね」

先輩「ドキンっ!!」

先輩「あ、口に出しちゃった!」

美少女「ん?」

先輩「目が合った!」

美少女「うわキモッ!こっち見んなし」

先輩「好きだ。体の関係を前提に付き合お」

美少女「池沼かよ。茂みでシコってろ」

先輩「・・・」

美少女「ペッ」

先輩「………」

先輩「半分OKってことでいいんだよな」

先輩「もういいよな」

先輩「そうしよ」

『次の日、先輩は交通事故で亡くなりました』

美少女「今日も男くん、そっけなかったわぁ」

美少女「でもそこがね、こう、湿るわけさ」

美少女「勃起ちんちんおくれやす」

美少女「ってね」

美少女「あいつ、ぜってぇーあたし見て勃起してんよな」

美少女「今度しゃぶろ」


委員長「美少女さんの口から卑猥な言葉の羅列ハァハァハァハァ」


美少女「ん?なんか荒い息が」くるっ


委員長「」柱の影にサササッ

美少女「・・・・ま、美少女だしね。視線と荒い息遣いはマブダチだわ。気にしない」すたすた

委員長「ハァハァハァハァ!ストーカー慣れしてる美少女さんも素敵!!」

美少女「とりあえず夏だしさ。やっぱ海でしょ」

男「いいかもね」

友「水着ギャルをさ、溺れさすじゃん。んで人口呼吸をさ、舌入れてするじゃん」

美少女「海の家、貸しきってBBQしよーよ」

男「へー。楽しそう」

友「オイル塗ってさ、日焼けしてる女の子たちがさ、うっかり寝るじゃん。それをさ、こっそり砂に埋めてさ、次の日に掘り起こしてさ、私があなたを助けた亀ですって言うじゃん。竜宮城だと思って油断したらさ、あとはもう・・・金の玉手箱、取り出すしかないよな」

美少女「きっまりー!じゃあ男くんの家族とうちの家族でBBQね!」

男「うん!ママよろこんでくれるといいなぁ」

友「え?俺は」

美少女「ん?友くん、来るの?」

友「いや、話してたしそうかなって」

美少女「なら来たいって言えばいいのに?独りでぶつぶつ言うから怖くて誘えなかったよ」

友「っかしーなぁ、ずっと会話に参加してたのに」

美少女「(あれで会話に混ざってるつもりだったんだ)」

男「(絶交しよ)」

わいわいきゃっきゃっ

先生「はい、みんな席つけー」

先生「じゃあ始めるぞ。委員長よろしく」

委員長「起立!気をつけ!」がたっ

委員長「美少女さんに向かって礼!」ぺこっ

ハハーッ!

美少女「ん、楽にしてよし」

委員長「美少女さんの許しが出たわよ!!楽にしなさい!!」

ハハーッ!!!

男「うちのクラス格差あるよね」

友「は?感じないけど」

美少女「あ~あ、どこ行っても敬われちゃう」

男「張本人が格差認めてんだけど」

友「ちげーよ、自然のなりゆきだよ」

男「ダメだ、洗脳が解けない」

オバケ「やっぱおどかしたいよね」

オバケ「リターンマッチしちゃお」

オバケ「生前めげなかったし。自殺したけど」

オバケ「あいつにしよ。ちょろそう」


男「なんかいる気がする」きょろきょろ

オバケ「うらめしや~」ヒュ~ドロドロ

男「気のせいだった」すたすた

オバケ「ちっ!パンピーかよ。ベタなコントみたくなっちゃったじゃんか」

『※男くんは霊感0です』

友「男、男~!」

男「なに」

友「見てみろよ!めっちゃエロいぜ」

男「パソコンの授業でなにしてんの」

友「エクセルなんか大人んなっても使わねーよ。あいつら会社のオフィスで四六時中PowerTube見てんだから」

男「大人ナメんなよ」

友「男、男~!」

男「今度はなに」

友「ほれ、うちの学校裏サイトめっけた」

男「へーうちにもあんだね」

友「うっへ!悪口の宝石箱や~」

男「悪口を宝石に例えるのはあかんと思う」

友「あ!美少女ちゃんのスレもあんぞ」

男「それ気になる」

友「お?お?やっぱ気になるか?おしどり夫婦?」

男「いや、あんな性格腐ってる子だからほんとは嫌われてんじゃないかなって」

友「お前えげつないな」

友「どれどれ」

友「美少女たん萌え×200」

友「美少女様に踏まれたい」

友「美少女ちゃんぐうかわ」

友「美少女さんは排泄しません。ケツからイチゴマシュマロ、まんこからダージリンティーをお出しになられて優雅にお茶会されるのです」

友「聖母に顔射したい」

友「美少女さんに全体重を預けられる靴になりたい」

友「一家に一人、美少女ちゃん」

友「女神こそ正義」

友「美少女ちゃんのせいで来世まで恋できない」

男「・・・」

友「べた褒めやな」

男「初めて少しだけ敬いたくなったかもしれない」

『※学校裏サイトの主な書き込みは悪口と美少女崇拝です』

根暗「(ボクはウジウジした性格でコミュニケーションとか苦手)」

根暗「(生まれつき女子はおろか男子の友達もいない)」

根暗「(別にいじめられてないから学校来るけど、むしろいじめられたい。相手されないのにいるのツラい)」

根暗「(風の噂ではボクって死んだことにされてるらしい。まぁいじられキャラだと思っとけばね)」

根暗「(そんないてもいなくても気にされないボクだけど最近はちょっぴりウキウキしてる)」

根暗「(だってボクの隣には・・・)」不審な眼光ギランっ

美少女「(あー男くんってば授業中なのに黒板をノートに写してる。いけないんだから)」ぼーっ

根暗「(美少女たんがいるんだもの!やったね!興奮しちゃう!)」ムクムク

根暗「(あ、やだん。勃起しちゃった)」

根暗「(どうしょー!トイレ行こっかな。でもボクが手ぇ上げると先生、舌打ちすんだよな)」

根暗「(けどこのままじゃチチンプイプイでパンツびしょ濡れになっちゃう。漏らすと先生、体罰も辞さないんだよなぁ)」

根暗「(我慢は体によくないし・・・おちんちんに乱暴したいよぅ)」もじもじ

根暗「(・・・てかボク幽霊じゃね)」

根暗「(毎朝、机にお供えの花が置いてあるし誰も目ぇ合わせてくんないし死んだことにされてるし)」

根暗「(幽霊だよな、うん、もう幽霊でいいや)」

根暗「(幽霊になったから美少女たんにイタズラしよ。ほら、席立ってんのに誰も見やしない)」がたっ

根暗「(イタズラはよくないことだけどコレって心霊現象だから)」

根暗「(ちょっぴり性的なポルターガイストだし裁きようがないよね。ゆうたくんとは違うよね)」

美少女「(あ~あ男くんったら授業中なのに先生に指されて答えてる。あとでお仕置きだなぁ)」

自分は幽霊だ


そう結論付けた彼はおもむろに席を立った

慎重にチャックを下ろし、今にもはち切れそうな肉棒をこれでもかと言わんばかりに取り出す

そして迷うことなく隣の机に身を乗り出し、彼女の目と鼻の先に射出間際の尿道口を向けた


「は、はぁ~ふひっおほおほおほ!」

ざわめきの間、瞬きもせず一心不乱にしごき続ける

ヌッチャヌッチャと響く水音、溢れ出る我慢汁
奥の方から凄まじい快楽が込み上げる

「ハァぁぁん!!」

たった数秒の出来事
限界に達した肉棒から止めどなく溢れる精液が勢いよく飛び散った

ゆっくりと呼吸を整え、しばらくして鼓動が収まると、ようやく目の前の美少女を見下ろした

「ヒィヒィヒィ・・・」

特に気にする様子もなく頬杖をつく白濁まみれの美少女
なぜだか胸がズキンと痛んだ
事前に破いておいたノートの切れ端をそっと彼女の顔に押し当て、へばりついた精液をごしごしと拭き取ってあげる

新鮮な内にいただこう
決意を新たに切れ端を口へと含んだ
何度も何度も味わうように繰り返し咀嚼するとようやく飲み込み、一段落ついた

喉元過ぎれば熱さ忘れるとはこのことだろうか
すべてを出し切り、満足した彼は肉棒をパンツにしまうと何事もなかったかのようにチャックを上げる


ゆっくりと着席
こうして彼は日常へと帰っていくのだった

先生「えーあれだ、あれあれ・・・えー・・・なんか、あの・・・あれだろ、えー・・・あいつはだな・・・えー」

先生「まぁなんだ。クラスメートが一人減ったが気にすんな。以上!」


男「顔面精子まみれだね。大丈夫?」

美少女「うん。あいつぶっころ」ごしごし

友「俺もかけていい?」

美少女「男くん以外Don't Touch Me」

委員長「あたしも美少女さんの穢れなきお顔に潮吹きたいなぁ・・・」

先生「ほんとあいつ誰だっけなぁ・・・えー・・・たしか・・・えーえーえー」

『※根暗くんは特別学級に移されました』

オバケ「もはや意地だよね」

オバケ「どっかに霊能詐欺の被害者とかいないかな。あいつらちょろすぎ」

オバケ「あ、冴えないやついた」

オバケ「リベンジする。するったらする」


友「みえないものをみよーとしてー!!!」

オバケ「なんかめっちゃ歌ってる。こわっ」

友「・・・」

オバケ「お、止まった」

友「フンフンフンをまたかついでー!!!」」

オバケ「歌詞とんだだけかよ」

友「まえとおなじ!ごぜんにじ!ふみーきーりまでかーけぬけたー!!!」

オバケ「望遠鏡出なくて踏切は出んのかよ。肝心のキーワードだろ」

友「・・・」

オバケ「またとんでやんの」

友「望遠鏡をみよーとしてー!!!望遠鏡をまたかついでー!!!」

オバケ「アバウトすぎんだろ」

友「・・・」

オバケ「望遠鏡見に望遠鏡担ぐバカいねーよ。分かれよ。二分後ぼっち確定だよ」

友「・・・」

オバケ「おい、まだとんでんの?さてはお前サビしか知らないだろ?」

友「お、お・・・」

オバケ「お?大げさな荷物?」

友「オバケだぁぁぁぁぁ!!!ドッヒャー!!!!」ぴゅーん

オバケ「あ、そっち」

オバケ「成仏しよ」

『※霊は思い残しがなくなると天に召されるそうです』

父「ふあ~眠いなぁ。もう遅いし寝るか」

男「寝ろ」

ばたんっ

男「やっとふたりきりになれたね」

ママ「あたしも寝るわ」

男「そんな!これからスーパーセックスタイムなのに」

ママ「おやすみなさい」

ばたんっ

男「はぁ・・・またママの下着盗んでオナニーだよ」

がちゃっ

男「ママ!?」

ママ「言い忘れてたわ」

男「いいんだね?脱ぐよ!いいんだね!?」

ママ「親子だからって何してもいいと思うなよ?」

男「・・・」

ママ「あんまり夜更かししちゃダメよ」

男「はい。寝ます」

893「覚※剤いらんかねーハ※ブもあるよー」

すたすた すたすた

893「けっ!ぜんぜん売れやしねぇ」

893「どいつもこいつもTVのニュースに流されやがって!ちょーキモチぃんだぞコレ!」

893「くそっ!今日中に売れねぇとアニキにぶっ殺されちまうってのに!」

893「あぁうぜぇ!雪がシンシンと降りやがる。こんなんじゃ売れる前に凍りついて死んじまうよ」

893「誰か買ってくんねーかなぁ」

・・・・・・・

893「・・・だめだ売れん。ブツ持ったまま派手に動けねーし」

893「つったって捌ききれなかったらひでー目にあう」

893「ああ俺なんでこうなっちゃったんだ」


893「都会でミュージシャンやりたかったから親の反対押しきって上京したんだよなぁ」

893「路上で歌ってりゃ白い目で見られ、からかわれ、唾吐きかけられて。変なのに絡まれてボコボコにされたこともあったっけ」

893「それでも時たま投げつけられるじゃり銭がちっぽけな夢を繋いでたんだ」

893「それがどうしてこうなったかなぁ」

893「……簡単だ。つくづく才能がねぇからだ」

893「プライド折れて自棄んなって食えなくなってホームレスやって」

893「流れ流れてアニキに拾われた」

893「そっからは悪事と暴力でアニキに貢ぐ金を稼ぐ胸くそわりー毎日だ」

893「リスクばっかしょわされて金も飯も女もありつけねークソなしがらみ」

893「いったい俺はなにやってんだ」


893「出てく時おふくろ泣いてたなぁ。オヤジもキチガイみてーに怒り狂ってよ」

893「もう顔合わすどころじゃねーや。今頃どうしてんだか」

{893}

893「は?」

{893}

893「この声……おふくろか?」

{そうそう}

893「おふくろ!マジでおふくろなのか!?」

{だからそうっつってんじゃん}

{元気?}

893「おふくろ!すまねぇ!俺…俺…!」

{お前…お前…!}

893「うぅ……産んでくれて育ててくれたあんたらを裏切ってまで追っかけた夢を……夢を……」

{捨てたんだろ?}

893「こんな形で捨てちまった…!うおおおおん」

{知ってた}

893「許して…くれるのか?俺みてーなどうしょーもねぇバカ息子を?」

{なんも言ってねーし}

893「うおお~ありがとよ、おふくろぉ~!!」

{だからなんも言ってねーし}


893「でもよ…分かってんだ」

{なになに?どした?}

893「こりゃ夢なんだろ…。ほんとのあんたはロンドンにいるはずだ」

{マジか}

893「最後に会えてよかったよ…。たとえ夢でも謝れたしな」

{許さんけどね}

893「なぁ」

{あ?んだよ?}

893「昔みたいにさ、呼んでくれないか。ひろしって」

{ひろしって誰だよ。ロンドンじゃねーのかよ}

893「なに言ってんだよ、おふくろ。うちはロンドン在住の日本人家系だったじゃねーか」

{そうだったのかよ、ややこしいな。じゃあ私はひろ子か、イモくせぇよ}

893「おふくろ、頼むよ。最後のわがままだ」

{………}

893「………」

{ひろし}

893「おふ……くろ」

893「う……うおおおおん!!!おふくろぉ~~~」

ドピュドピュドピュドピュドピュ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

{なんかいっぱい出た}

元旦

アニキ「なぁにやっとんじゃ!!」

893「アヘアへ!おふくろぉ~~~」

アニキ「ちっ!売りもんに手ぇつけやがったな!クソバカが!!」

893「うひらうひら」

アニキ「こんなんバレたらオレまで責任しょわされるわ!めんどくせー!」

893「おふくろさんよ~おいら、もうからっきしだよぉ~」

アニキ「うるせぇ!!のんきにアへ顔ダブルピースしやがって!」

893「おっおっおっ」

アニキ「かわいがってやった舎弟だが、こうなっちゃしょうがねーな。捨ててこ」

『※のちにアニキは"薬売りの旦那"という童話を出版して捕まりました』

ピーポーパーポー

男「警察だ。なんかあったのかな」

美少女「社会のゴミが死んだってさ。やったね」

友「レギュラー差し置いてレス使いすぎだろ。俺の出番増やせ」

男「ん?なに」

友「あ、こっちの話」

美少女「よいこのみんなはお薬やっちゃダメなんだゾ☆」きゅぴん

男「ん?なに」

美少女「ううん、こっちの話」

男「あっついねー」

美少女「汗やばっ」

友「喉乾いた」

男「小まめな水分補給が大事だよ」

友「だな、美少女ちゃん汗飲まして」

美少女「1ペロ10万ね」

男「お腹壊すからやめときな」

美少女「なんでよ!塩分ミネラル豊富なのよ!?」

友「塩飴舐めるのといっしょだろ!?」

男「もうなにも言うまい」

美少女「夏対策はあたしの汗でバッチリよ!カモン!」

友「おぉこれが夢にまで見た老廃物のオアシス」

男「帰ってポカリ飲も」すたすた

美少女「やっべ、弁当忘れたし」

友「俺のオカズあげるよ。カピカピだけど」

委員長「あたしのオカズもあげる!ヌメヌメしてるけど」

美少女「ごめん、庶民のはちょっと」

男「カピカピとヌメヌメはいいんだ」

美少女「あーお腹空いて死んじゃう」

男「断食かぁ。えらいね」

美少女「自殺はダメで断食OKって間違ってるよね」

女「ちょっと美少女さん!」

美少女「ん?なーに?」

女「ちょーキャワイイ子が美少女さんに用だって!」

美少女「ちょーキャワイイ?あたしじゃん」

女「お前やっぱ嫌いだわ」

キャーキャー! キャーキャー!

女「あふん!キャワイイったらありゃしない!」

ブス「いったいどこのプリンスかしら!」

ブスッ「骨髄までしゃぶり倒したい」

ホモ先輩「ホッ!いい尻してんじゃねーか」

マネージャー「すみません。通してくださーい。おさわり禁止ですよー」


友「騒がしいな。地下アイドルでも来たのか?」

男「地下アイドルの騒がれ方ではないよね」

美少年「きらめく流星に運ばれてやってきた星空の王子様!美少年とはボクのことだよ☆」きゅいーん

キャーキャー!

男「地下アイドルぽかった」

美少女「げっ」

男「どうかしたの?」

美少年「あ、いたいた!おねーちゃん☆」

男「呼んでるよ、おねーちゃん」

美少女「知らんし」

美少年「もーおねーちゃんったら?知らんぷりなんてひどいヨ☆」

男「ほら、うっとうしいキャラがこっち来るよ。おねーちゃん」

美少女「おねーちゃん言うな。生まれてこの方、天涯孤独だわ」

男「自称政府の裏ボスの娘がほざくなや」

美少年「はじめまして。弟の美少年です☆」きゃぴっ

男「へー弟くんかぁ」

美少女「ぶりっ子してんじゃねーぞ、メスガキ」

美少年「あは☆相変わらずはしたないメスブタだナァ?」

美少女「あ?やんか?」

美少年「え?やる?」

男「家でやって」

友「美少女ちゃんの弟!?」

美少年「ハイ!姉がいつもお世話になってます」ぺこっ

友「うっひょキャワイイ!挿れていい?」

美少年「え?(困惑)」

美少女「おう、挿れろ挿れろ。社会の厳しさ教えちゃれ」

友「よーしお兄さんがんばっちゃうぞぉ」

美少年「え?え?(半狂乱)」

男「大丈夫、そいつ童貞だから」

美少年「あ……(察し)」

友「おい親友」

美少年「学校でのおねーちゃんはいつもこんなですか?」

美少女「こんなってどんなだ、言ってみろよ、おい」

男「いつも変だよ」

美少女「おや、手厳しい」

友「なに言ってんだよ、いつもぐうかわだろうが!」

美少女「分かってるぅ!」

美少年「周りの人たちもこんなですか」

男「いつも変態だよ」

友「分かってるぅ!」

美少女「で、なんの用?事と次第によっちゃコロ助」

男「物騒だよ」

美少年「キャーこわいなりー☆」ぎゅっ

男「なんかくっついてきた」

美少女「てめえ・・・そこは"サンクチュアリ!!"だぜ」鋭い眼光ギランっ

美少年「おにいさんの"アンタッチャブル!!"やわらかいなりー」さすさす

男「なんで股間揉まれてんだっけ」

美少女「どうやら開いちまったようだなぁ・・・"パンドラボックス!!"ってやつをよぉ」

友「へへ!まるで"アダム!!"と"イブ!!"だぜ」

男「無理やり入んなくていいよ」

わいわいがやがや


先生「とっくにチャイム鳴ってるがとりあえず見守ろう」

ホモ先輩「あぁそれがいい」

委員長「姉弟揃って眼福やでぇ」

女「ねー写メ撮ろ!」

美少年「いいヨ。でも・・・やさしくしてネ?」上目遣い

女「ブホォッ!!」鼻血ぶーっ

美少年「あれれー?どうしちゃったのお姉さん?」

ホモ先輩「おぬしできるな」

ブス「迂闊に声かけると鼻血止まらへんで」

ブスッ「委員長なんか鼻血が致死量間近やがな」

委員長「誰かティッシュ」鼻血だらだら

美少年「あは☆楽しいクラスだネ!」

美少女「遊んでねーで用件はよ」

美少年「ふふん」

美少女「へらへらすんな」

美少年「おねーちゃんさぁ・・・」ちらりずむ

美少女「?」

美少年「あの人を見る時だけ、普通の女の子って感じだネ?」

美少女「あの人・・・あっ」

美少年「わー耳まで真っ赤っか」

美少女「………」

美少年「トクベツなの?」

美少女「ち、ちげーし」

美少年「その気がないならもらっていーい?」

美少女「あぁん?」

美少年「ちょっとイイナって思うかも」

美少女「黙れ小僧!!!」

友「おぉどしたどした!?オコトヌシか!?デイダラボッチか!?」

先生「ここはあえてコダマを推そう」

ホモ先輩「早く首を戻すのだ」

男「ねぇ授業は?」

美少女「さんざんもったいぶって弁当届けに来ただけとか」

男「長引きすぎて放課後だけどね」

美少女「あいつ絶対コロ助。略してぜっころ」

男「ぜっころはよしな」


美少女「あーむしゃくしゃする!早く帰ってあいつぶちのめしたい」

男「じゃあまっすぐ帰りなよ。僕に付いてったらもろ反対方向だから」

友「美少女ちゃんはなんで弟と仲わりーの?」

美少女「それ聞く?」

男「ちょっと気になる」

美少女「男くんが言うなら」

友「そりゃないぜ」

美少女「あいつさー。自分のこと可愛いとか思っちゃってんのよ」

友「そこはビシバシ伝わった」

男「似た者同士なんだね」

美少女「しかもあたしより上とか勘違いしちゃってさぁ」

友「あー甲乙付けがたいわ」

男「ますますそっくりだ」

美少女「ウケるよねー。あたしより可愛い生物なんて後にも先にも存在しないのに」

友「こりゃぶつかる訳だ」

男「どっちも性格ブスでプライドの塊じゃね」

ママ「結婚記念日到来」

男「中国語みたいになってるよママ」

父「我永远爱你」

男「中国語になってるよ父」

ホモ先輩「さいきん気になるヤツがいる」

ホモ先輩「じろじろ」

男「なんか視線が」

ホモ先輩「お前じゃねー、どけ」

男「あ、すいません」

ホモ先輩「じろじろ」

美少女「およ?舐めしゃぶるような視線が」

ホモ先輩「美少女様が美しすぎて生きるのがツラい・・・」

男「名前変えろよ」

美少女「美少女の妊娠判明。男と美少女、年内結婚か」

美少女「拡散希望、と」ぽちっ


美少年「ガセです。うちの姉がご迷惑おかけしてすみません。ちょっと精神を病んでるみたいで。年内には特別病棟に移す予定です」

美少年「拡散希望、と」


美少女「そいつは弟なんかじゃありません。てゆーか弟いません。あたしのストーカーです。ブロックしてください」

美少女「拡散希望、と」


美少年「おねーちゃんメンヘラなんだ。だから真に受けちゃダメだヨ!みんな!がんがんブロックしてネ☆」

美少年「拡散希望、と」


美少女「あたしを信じてください。見ての通り天使です。ウソなんかつきません。そして奴は悪の権化です」

美少女「拡散希望、と」


美少年「全国のおにいさん、おねーさんたちはボクを信じてくれないの?ひどぃ・・・ボクないちゃぅ」

美少年「拡散希望、と」


美少女「騙されちゃダメ!あいつは修正と加工駆使してかわいいふりしてるクソキモ整形野郎です。社会的にぶっ殺す勢いでバッシングしてやってください」

美少女「拡散・・・しろ!!!」般若の面


美少年「BL大好きの腐れ外道が必死すぎてこわぃですぅ!家でもカリカリとペン走らせてケツ掘り合うイラストをピクシブに載せまくってるんですヨ!こんなおねーちゃんハズカシイから軽く死んでもらいたいですぅ!」

美少年「拡散せよ。これは希望ではなく命令だ」鬼畜の所業


『※この炎上騒動が元でサーバーが一時ダウンしました』

父「ハッハッハ!また人事降格されてしまったよ」

男「笑い事じゃないよ」

ママ「明日から料理のレパートリーが3/1になるわね」

男「淡々と悲しいこと言わないで」

父「A-5ランクのステーキが食べれなくなるのはつらいなぁ」

ママ「卵のふりかけならギリOKよ」

父「やったぁ!」

男「やったぁじゃないよ。なにやったらステーキ三昧から卵ふりかけまで没落するんだよ」

友「うどん屋でさぁ」

男「うん」

友「隣のアベックがざるうどん食いながらカテーテル入れたらキモチぃのかなって真剣に話しててさ」

男「うん?」

友「彼女の方が入れられたテイでアンッとか喘いでさ。彼氏の方がオホッとか興奮してんの」

男「ねぇ、なんの話?」

友「平日の昼間からなにしてんだかな」

男「休み時間になにを聞かされてるんだろう」

『※実話です』

不良「お待たせ。カツアゲするぜ」

不良「おいてめー」

男「あぁいつぞやの」

不良「金出せや」

男「ないって」

不良「無いなら作ってくんだよぉ!!臓器とか売ってよぉ!!」

美少女「ちょっとなにー?」颯爽と出現

不良「女神がエンカウントした」

男「この人が金出せって」

美少女「それマジ?」

不良「いいえ滅相も」

美少女「カツアゲとかサイテーだわ。迷惑料500万ね」

不良「え?そんな大金ないッス」

美少女「無いなら作ってくんだよぉ!!臓器とか売ってよぉ!!」

不良「はいぃぃぃ!!!」脱兎のごとく

美少女「デート代浮いちゃったね!」キランっ

男「カツアゲとかサイテーだわ」

友「やってきましたバレンタイン」

男「8月なんだけど」

友「根底から覆すな」

男「その辺の設定どうなってんの」

友「気分」

男「気分かぁ。どーりで暑かったり寒かったりする訳だ」

美少女「男くん!はい!」

男「なにこれ爆弾?」

美少女「チョコ!本命だよ!」

男「僕の本命はママだから」

友「そんなマザーファッカーより俺にちょうだいよ」

美少女「は?やらねぇよ」

友「なんのひねりもなくて傷付いた」

委員長「美少女さん!これ受け取って」

美少女「あたし女の子だよ?」

委員長「知ってるよ?」

美少女「あ、そっか」

委員長「実はあたし前から美少女さんのことが・・・」

美少女「毒入りでしょ。これだから女ってのは」

委員長「ち、ちがうよ。陰毛しか入れてないよ!」

美少女「返すわ」

委員長「そんな!いっぱい込めたんだよ!?」

美少女「こえーよ」

ホモ先輩「美少女様、どうかこのチョコをお受け取りくださいませ」

美少女「ゴディバ?」

ホモ先輩「僭越ながら手作りで」

美少女「返すわ」

ホモ先輩「な、なぜ!?」

美少女「ホモの手作りチョコ食うぐらいだったらホームレスが握ったおにぎりのがまだマシ」

ホモ先輩「これが人種差別か」

友「今年はいくつもらった?」

男「2個」

友「美少女ちゃん以外にもくれたのか!?」

男「ママから最愛チョコをね」

友「なんだ、おばさんかよ」

美少女「あたしがあげたのは平均価値2兆はくだらないから」

男「誰にもらおうと1個は1個だよ」

友「うらやまけしからん!!俺なんて今年も・・・」

男「その先は言わなくていい」

キャーキャー!

友「お、人が鳥山みたいに群がってんぞ」

男「釣り人にしか分からない用語やめて」

美少女「またあたしのせい?人気者はツラいわぁ」

美少年「あ、いたいた☆」女の子走り

男「弟くんだ」

友「あのギャラリーは美少年きゅんのファンか」

美少女「おぇぇぇ」げろげろ

男「拒絶反応凄まじいな」

キャーキャー!

美少年「あは☆こっそり待ち伏せしてたんです!」

友「相当目立ってたけどな」

男「こっそりの概念が崩壊してるよね」

美少女「なにしに来やがったメスガキ」

美少年「おねーちゃんには関係ないヨ。しっしっ」

美少女「よろしい、戦争だ」

男「誰かポツダム宣言受諾して」

美少年「コレ!おにいさんに」

友「あ、俺?」

美少年「スッ込めおっさん」

友「あ、はい」

美少年「改めてドーゾ☆」

男「なにこれ」

美少年「チョコです☆一生懸命手作りしました!」

男「意味合いが不明なんだけど」

美少年「いつもおねーちゃんがお世話になってますから」

男「よかった。受け取っていいやつだ」

美少女「いいわけないでしょ。捨てて」

美少年「あれ?焼きもち?」むふふ

美少女「むふふじゃねーよ失せろ」

友「いいなー男はモテモテで」

男「たしかに3個は生まれて初めてだ」

美少女「あいつのカウントすんな」

男「まぁでもママの以外は食べずに捨てるけどね」

友「さすがマザコン揺るぎない」

美少女「なんだかんだ男くんが一番クズだよね」

女「あたし、ちょっと気になる人がいるんだー」

ブス「だれだれー?」

女「うふふ実はね」

ブスッ「もったいぶらずに教えなさいよー」

女「隣のクラスのイケメンくん!キャーいっちゃった!」

ブス「えーびっくり!(お前もかよ女狐が)」

ブスッ「いいじゃーん!応援するよー(うちの獲物だぜ)」

美少女「イケメン?」ひょこっ

女「は?てめーに話してねーよ」

美少女「あいつならさっきあたしにコクってきたよ。こっぴどくフってやったけど」

女「バリィィン!!」

美少女「じゃ」すたすた

女「あいつマジなんなの・・・」

ブス「残念だったねー!あきらめな!」

ブスッ「そうそっ!次の恋さがそっ!」

女「なんで嬉しそうなの」

おっさん「生きるのつらい」

おっさん「仕事やめたい。家族冷たい。自由になりたい」

おっさん「不安だ。なにしてても胸がチクチク痛む」

おっさん「ストレスしかない毎日、楽しくないのに生きていたい矛盾」

おっさん「俺はなんで生まれてきたのやら」

おっさん「さて空を見上げるとするか」

父「(たまたま隣のベンチにいたおっさんの嘆きに俺の心が震えてる)」

おっさん「アポがないのに外回り行って空を見上げる時間だけが俺に与えられた唯一の自由だ」

父「(もうやめて泣きそう)」

美少女「男くん男くん!」

美少年「おにいさん、おにいさん☆」

男「とうとう姉弟ぐるみで付きまとってきた」

美少女「メスガキいらねーってよ」

美少年「年増のババアは棺桶にでも入っとけよ」

美少女「あ?」

美少年「あ?」

友「ハーレムうらやま」

男「こんな愛憎入り乱れるハーレムやだ」

委員長「あたしの出番、劇的に少ないよね」

男「ぶっちゃけ委員長である理由も見当たらないしね」

委員長「学校行事がまったく起こらないからだよ」

男「委員長って文化祭と体育祭しか活躍しない役職だもんね」

委員長「うん。それ以外は先生のパシり」

男「なんかごめん」

委員長「優しくしないで傷つくから」

男「そろそろ進路考えないと」

友「お、最終回に持ってこうとしてんな」

美少女「学園モノで進路の話出たらおしまいだよね」

男「だってもうすぐ3年だし」

友「留年すりゃいいじゃん」

美少女「それ名案」

男「さよならお元気で」

友「ほんと冷たいなお前」

美少女「そこがたまらんのよね」

男「進学か就職かどうしよ」

父「悩んでるのか。相談乗るぞ」

男「ちょっと黙ってて」

父「父の威厳はどこへやら」

男「ママに聞いてみよう」

父「いいんだいいんだ。どーせ父親なんか家でも会社でも日陰者さ」

ママ「進路?そんなの自分で考えなさい」

男「だって」

ママ「だってじゃないわよ。なんでもママに聞くんじゃありません」

男「でもやりたいことが見つからないんだ」

ママ「じゃあ見つかるまで考えなさいよ。あたしが決めることじゃないでしょ」

男「んな殺生な」

ママ「ママはね、あなたの好きなようにしてほしいの」

男「え?」

ママ「漠然と何かを始めたって長続きしないから自分でやりたいと思えることを全力で探しなさい」

男「ママ…」

ママ「自分でやる気を出さないとどこに行ったって一緒よ。がんばれない人はみんな不幸になるんだから」

男「………」

男「自分のやりたいことかぁ」

男「趣味もないし特技もないし夢もないしやる気もない」

男「唯一の目標は憎き父を亡き者にしてママと結婚するくらいだ」

男「なんか…空っぽだなぁ」

男「急に不安になってきた」

友「卒業したらどーするかって?就職だよ」

男「もう決まってんの?」

友「いんや、でも親が働けってうるせーから」

男「ふーん」

美少女「あたし?なんにも考えてないけど」

男「ちょっとホッとした」

美少女「だってほら、なんにもしなくても人類が生かしてくれるじゃない」

男「ダメだ、聞く相手を間違えた」

委員長「半分モブキャラのあたしにも一応聞くんだね」

男「なんとなくしっかりしてそうだから」

委員長「あたしはとりあえず進学かな。実家も出て一人暮らしするつもり」

男「やっぱりちゃんとしてた」

ホモ先輩「ガテン系の職場でバイトしてっからよ。ハッテンバ行くぜ(謎)」

女「へ?あんま意識してないよ?まだ1年あるし」

ブス「読モなろうかなぁ。ファッション嫌いじゃないし」

ブスッ「LAで自分磨きするの~ぶひひ」

根暗「進路?特別学級に移された時点で諦めたよ」

オバケ「死んでるやつに将来の話しないで」

男「みんないろいろ考えてるんだなぁ」

男「僕は…」

男「授業はまじめに受けてたから、とりあえず就職でも進学でも無難な方向は選べるけど」

男「そこでやってくモチベーションとかめんどくさいコミュニケーションとか目標とするイマジネーションが何も浮かばない」

男「いざ迫ってみると教わったことがなんの役にも立たない気がしてきた」

男「それでもなんかしらやらなきゃいけない時は来るしやる気がなくてもこなしてくしかないんだよなぁ」

男「はぁ~」

男「もしかしたらずっと…こんな不安を抱えながら生きていくのかなぁ」

男「そういえば父もたまに空を見上げて溜め息ついてたっけ」

男「大人になるって大変なんだ・・・」

キャーキャー!

男「あの人だかりは・・・」

美少年「おにいさーん☆」小走り

男「弟くん、今日も待ち伏せ?」

美少年「ハイ!あっ・・・じゃなくて、えっと偶然ですネ☆」きゃぴっ

男「もう遅いよ」

美少年「あれれ?おねーちゃんは?」

男「ナンパされてたから置いてったよ」

美少年「あは☆あんなババアのどこがいーんですかネ?」

男「さぁ」

美少年「ですよネ!ボクの方がキュートで可愛いし☆」

男「(似たようなもんだと思うけど)」

美少年「じゃあ今日は一人なんですか?」

男「そうなるね」

美少年「よし…!!!」

男「なんでガッツポーズしたの」

美少年「おにいさん!デートしましょう!!」

男「どうかしてるの?」

美少年「はやくはやく!」ぎゅっ

男「肩組まないで視線が痛い」

美少年「見てみて!このストラップすっごく流行ってるんですヨ!」

男「UFOキャッチャーとかベタすぎる」

美少年「ボクのために取ってほしいナ?」上目遣い

男「前からだけど語尾と仕草がうっとうしいよね」

美少年「イヤなんですか…?」涙目うるうる

男「うん。金使いたくないし」

美少年「じゃあボク出しますからぁ!!それならいいでしょ!?」

男「なんでそんな必死なの」

男「2万つぎ込んでも取れなかったね」

美少年「お小遣いが……」マリッジブルー

男「かわいそうだから次は出すよ。なにがいい?」

美少年「え?可愛いから奢らせてほしい?ホントですかっ!」ぱぁぁ

男「都合のいい耳してんだ」

男「こんなんでいいの?」

美少年「ハイ!プリクラ撮ってSNSに載っけたら既成事実ができますから☆」

男「既成事実?」

美少年「あ、聞き流していいです」

プリクラ「好きなフレームを選んでね」

美少年「このハートのやつにしましょう!」

男「好きにしな」

プリクラ「撮影3秒前」

美少年「おにいさん、ほっぺた近付けて?」

男「嫌な予感しかしないからやだ」

美少年「おねがいします!あとでボクのスタイルブックあげますから!」

男「絶対いらないよね」

かしゃっ

男「なんか地獄絵図みたいになっちゃった」

美少年「・・・」

男「僕にしがみついてタコみたいに口尖らせて必死すぎる感じが・・・」

美少年「言葉で人を殺せるのは分かりましたから勘弁してください」

男「まあ君のお姉さんなんかしょっちゅう授業お構い無しに肉体関係迫ってくるから、あれよりまだマシだよ」

美少年「おねーちゃん、そこまで夢中なんだ」ぼそっ

男「ん?」

美少年「ごめんなさい、おにいさん」

男「なにが?」

美少年「ボク、ホントはおにいさんのこと好きでもなんでもなかったです」

男「めでたい報告ありがとう」

美少年「最初はあのおねーちゃんが好きになっちゃう人ってどんな感じかなぁって。それだけで」

男「あーそう」

美少年「正直パッとしないし、そっけないし、マザコンだし、あんまり納得できませんでしたけど」

男「とんだディスりだね」

美少年「でも・・・」もじもじ

男「ん~?」

美少年「今日はちょっと・・・分かった気がします」赤面かぁぁ

男「は?」

美少年「ボクも・・・」

男「おいおいおい」

美少年「なんて☆」

男「え?」

美少年「うそうそ!ウソですよ!ボクがおにいさんみたいなの相手にする訳ないじゃないですか☆」

男「いや、そもそもこっちにその気はないんだけど」

美少年「ちょっぴり期待したんでしょー!えっち☆」

男「(なに言ってんだこいつ)」

美少年「今日は楽しかったです!ありがとうございました!」

男「いえいえ」

美少年「またデートしてあげてもいいですヨ?」

男「やめとくよ」

美少年「つれないなぁ。でもそういうとこもステキですヨ☆」

男「はいはいどーも」

美少年「最後にこれだけ・・・」

男「なに」

美少年「おねーちゃんをよろしくお願いします」ぺこっ

男「そんなかしこまんなくても友達だから大丈夫だよ」

美少年「・・・ハイ☆」

男「姉が痴女で弟がホモかぁ」

男「あんなんで先行きに不安がないんだから贅沢だよなぁ」

男「俺もあれぐらい分かりやすく才能があったら悩まなくていいのに」

男「まぁでもあの二人みたいな人生もそれはそれで疲れそうだし、やっぱ今のままがいいや」

男「ママと血が繋がってないとかありえないし」

美少年「ジャーン!おにいさんとデートしてきたヨ!」

美少女「は?証拠は」

美少年「プリクラ撮ったもん☆」

美少女「出せ。写真ごとてめーも八つ裂きにすっから」

美少年「やだヨーだ」あっかんべー

美少女「キレたぜ。レンジでチンしてやんよ」

美少年「やれるもんならやってみ」

美少女「言ったな?」

美少年「」ダッシュ

美少女「家ん中で逃げきれると思うなよ」ダッシュ

政府の裏ボス「お家で戯れる娘と息子を見ると興奮が止まらんな。ワッハッハ」

ぴぴるぴるぴる

友「電話だ」

友「どーした。今、下着収集で忙しいんたが」

友「え?犯罪?ばかやろー未成年は法律適用されないんだよ」

友「は?まだ言ってんの?」

友「お前もたいがい繊細だよなぁ」

友「あのな、あんまややこしく考えんな。ここが人生の岐路って訳じゃないんだから」

友「高校出て就職しても途中でやめるかもしんねーし進学したって就活がうまくいくとも限らねーだろ?」

友「どこに向かったって同じだよ。悩むだけ損、損」

友「せっかくあと1年、遊ぶ時間が残ってんだぜ。しこたま楽しんじゃえよ。な?」

友「おう、いいってことよ。じゃあまた明日な」

友「さて再開するか」

警官「きみちょっといい?」肩ぽんっ

友「あっ」下着どさどさ

警官「わぁすごい量だ。頼もしいかぎりだねぇ」

友「これはそのあれなんです。NASAから極秘の依頼で日本人女性のパンティ&ストッキングを宇宙開発してただけで」

警官「うんうん続きは署で聞こうね」

友「すまん親友よ。一足先に俺の進路が決まったようだ」

父「で、決まったのか」

男「うん」

父「よしよし、そうこなくっちゃな」

ママ「就職と進学どっちにするの?」

男「どっちもしない」

父「え?」

ママ「え?」

男「まずは高校生活の残り1年を大事にしようと思うんだ」

父「そりゃそうだろうが今のうちに視野を広げとかないと後で大変だぞ?」

男「分かってる。でも友達に相談して気付いたんだ」

父「なにを?」

男「将来、将来って見えないことばっかり気を取られてると何も面白くないってさ」

父「うーん、まぁなぁ」

ママ「いいんじゃない?この子がそう決めたんなら」

男「ママ!」

ママ「ただし遊ぶのとサボるのは違うからあしからず」

男「うん。きちんと勉強もするし進路も決めるよ。卒業してママと結婚する為にも」

ママ「えぇ、がんばって」

父「待て待て、ママは渡さんぞ!」

美少女「はよー」

男「おはよう。友は?」

美少女「知らない。遅刻じゃない?」

男「進級早々なにしてんの」

友「あっぶねー遅刻すんとこだった!」だだだっ

男「おはよう。なんかあったの?」

友「あぁ下着泥棒してたら捕まってさ。やべーから脱走してきた」

男「それもっとやばくない?」

男「あいつ再逮捕されたね」

美少女「ねー男くん」

男「なに?」

美少女「これからつきあってよ」

男「ごめん塾」

美少女「ないでしょ」

男「なぜバレた」

美少女「美少女の情報網ナメんなよ」

男「またプリクラ?」

美少女「弟とは撮ったんでしょ。あたしとも撮ってよ」

男「別にいいけど」

プリクラ「好きなフレームを選んでね」

美少女「このハートのにしよっか」

男「(趣味おんなじだな)」

美少女「はいチーズ」

かしゃっ

男「意外だね。普通に撮るんだ」

美少女「弟の見た後じゃチャレンジ精神なくすわ」

男「懸命だよ」

美少女「はい。折り曲げちゃダメよ」

男「ん」

美少女「じゃ帰ろっか」

男「え?」

美少女「なに?」

男「なんか今日おとなしいね」

美少女「そう?いつもこんな感じじゃない」

男「そんな感じじゃないよ」

美少女「男くんさ」

男「うん」

美少女「ぶっちゃけあたしのこと好きになりそう?」

男「友達としてなら」

美少女「そか。じゃあ友達でいよーよ」

男「?」

美少女「あたしこっちだから。またね」

男「うん。また明日」

美少女「」すたすた

男「どうしたんだろう」

美少年「おねーちゃん、どうだったの?」

美少女「あ?なにが」

美少年「男おにいさんと」

美少女「もういーよ、他にいくらでもいるし」

美少年「そうなんだ。じゃあボクが」

美少女「あたしが無理だったんだからあんたなんか無理に決まってんじゃん」

美少年「むっ!ババアのくせに!」

美少女「はぁ…あと1年、長いなぁ」

美少年「おねーちゃん…」

男「ただい」

父「ママぁママぁ!!!」ずっぽしずっぽし

ママ「ギハァ死ぬぅ死んじゃうぅ!!」じゅっぽじゅっぽ

男「ま」

父「おうおかえりぃ!!はやかったな!!」ずっぽしずっぽし

ママ「ウゴォだからっいっだのにぃ!!!」じゅっぽじゅっぽ

父「こうなったら構うもんか!!身の程知らずのマザコンに夫婦愛を見せつけちゃれぃ!!!」すぱんすぱん

ママ「あ゛あ゛あ゛あ゛死ぬぅ~~~」がくがくがく

男「」


気づいたら家を飛び出していた

あの日以降、両親とは会ってない

そして………


数年後

おぎゃあ おぎゃあ

男「実の娘はかわいいなぁ。欲情する」

美少女「あなた、愛情はいいけど性欲向けるのはやめて」

男「よくやったなぁ。でかしたぞ」なでなで

美少女「うふん、あなたのおかげよ」

男「そうかな」

美少女「そうよ。いきなり家に来たと思ったら問答無用で種付けプレスかまされてびっくらこいたもの」

男「そうだったか、なんかあの日以前の記憶がないんだよなぁ」

美少女「友くんもそろそろ出所するみたいよ」

男「友?誰だっけ」

美少女「覚えてないならいーの。前科者とは縁切った方がいーし」

男「ははは。まぁなんだ」

美少女「ん?」

男「家族3人でしあわせになろうな」

美少女「・・・うん!」

二人はしあわせなキスをして終了

美少女「で、どーよ」

男「続編あるとか言ってたな」

友「いよいよ俺の扱いが酷い」


とかそんな感じで続くに決まってるんだよなぁ……

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