男「骨の髄まで愛してる」(177)

女「死ね」

男「死んだら女ちゃんの瞳に映れなくなるじゃないか!」

女「というか何で部屋の中にいるんだ」

男「愛の力だよちゅっちゅ」

女「でていけ」

男「ところで女ちゃん」

女「帰れ」

男「姓を俺と同じにする気はないの?」

女「ねーよ」

男「あらもしかして婿入り希望?いいよ」

女「よかねーよ帰れ」

男「この前さ」

女「人の話を聞けよ」

男「女ちゃんを見つめながら歩いていたんだけどさ」

女「世間じゃお前をストーカーというんだ」

男「俺以外にも女ちゃんを見つめる人がいたんだよね」

女「・・・え?」

男「ああいうのをストーカーっていうのかな・・・初めてみたよ」

女「お前がいうなよ・・・」

女「・・・」

男「・・・どうしたの?」

女「・・・」

男「・・・わかった!お腹が空いたんだね!」

女「お前人を犬かなんかだと思っているだろ」

男「いや・・・女ちゃんはどちらかというと猫だね」

女「そんなことどうでもいいのよ・・・」

男「キレがない・・・!どうしたの!!?」

女「ツッコミ芸人でもないのよ」

男「そうだよね・・・どちらかというと突っ込まれる方だよね」

女「下ネタ言ってる場合じゃねーよ」

男「あ、その話には続きがあってね」

女「なによ・・・」

男「その人は女ちゃんの後ろを歩いて行って」

女「・・・うん」

男「女ちゃんの向かいのアパートに入って行ったんだ」

女「・・・は?」

男「つまり、ストーカーでも何でもなかったんだよね。勘違い勘違い!」

女「やっぱりお前帰れ」

女「ってなこともあって・・・あいつといると疲れるわ」

女友「なにが疲れるだよー羨ましいなぁ」

女「羨ましがる要素どこにあるのよ」

女友「あほか!同じキャンパスの男くんでしょ?有名だよ。頭脳明晰、容姿端麗・・・そんな人に好かれるなんて夢のようじゃんか」

女「夢であって欲しい」

女友「そもそもなんであんたなわけ?確か高校も一緒なんだよね?」

女「小中高と一緒よ・・・つきまとわれるようになったキッカケは確か・・・」

女友「おっなんだなんだ」

女「・・・消しゴム」

女友「えっ」

女「小5のときあいつが落とした消しゴムを拾ってやってからね」

女友「・・・えっ?」

女友「いやいやいや・・・それはないでしょうよ」

女「私だってこんなことなかった方がいいわよ!!」

女友「ごめん怒らないで・・・それにしてもそんなことでここまで愛されるものかねぇ・・・何か他にあるんじゃないの?」

女「知らないわよ・・・」

女友「あぁー消しゴム拾いで愛されるとは知らなかった」

女「あんたも拾えば」

女友「うっさいな」

女「寒いわね・・・さっさと部屋に入っちゃお」

ガチャガチャ・・・ガチャ

女「・・・?鍵があかない

女「変ね・・・確かに閉めたはずなのに」

女「あいつかしら」

ガチャ

女「勝手に合鍵作ってんじゃないわ・・・え?」

女「へ、部屋が荒らされてる・・・!?」

女「あいつめ・・・ぼこぼこにしてやる」

女「それにしても・・・何か今日はやけに直接的ね」

男「理不尽に殴られた!けど愛してるよちゅっちゅ」

女「うるさい!あんた昨日私の部屋荒らしたでしょ!!」

男「しかも覚えのないことまで疑われた!」

女「あんた以外に誰がそんなことするっていうのよ!」

男「俺は無罪だよ!」

男友「うわぁまた何かやらかしたんですか」

女「あ、男友くんおはよう」

男友「おはようございます・・・何かあったのですか?」

男「あっ男友くん!助けて」

男友「えっ・・・嫌ですよ」

男「裏切りもの!」

女「こいつが昨日私の部屋荒らしたのよ」

男「やってないよ!結婚しよう!」

女「

女「どさくさに紛れて求婚しやがって!」

男友「あー・・・でもそれは無罪でいいと思いますよ」

女「え?」

男友「昨日は男さんとずっとゲームしてましたし」

男「嘘だよ男友くんがアダルトショップ行きたがってたからつれて
男友「何でいうんだこの野郎が!!!」

女「・・・つまりこいつは男友くんのむっつりに付き合ってやっていたわけね」

男友「」

女「それなら誰が私の部屋を荒らしたのかしら」

男「まったく女ちゃんの神聖なる生活の場なんて畏れ多くて荒らせないよ!」

女「キモいわね」

男「嬉しいお言葉だなぁ」

女「何も盗られていない分ますます気味悪いわ」

男友「どうやって入ったのでしょうか」

女「帰ってきたら鍵が開いていたのよね」

男友「合鍵ですかね・・・それならだいぶ前から目をつけられていたのですね」

男「気持ち悪いねぇ」

女「お前が言うなよ」

女「やっぱりお前じゃないの?この前も何かいつの間にか部屋にいたし」

男「違うよ!あれは合鍵作ったんだよ!」

女「やっぱりお前じゃないか!!」

男友「まさか僕が物色している間に!?」

男「また裏切る気なのかむっつりめ!」

男友「うるせぇ!」

男「お願いだよ!信じてよ!!」

男友「まぁこの人嘘つかない・・・悪い意味ではクソ正直ですし」

男「あっ!さっきの根に持ってるね!?」

男友「当たり前じゃないですか」

女「・・・わかったわ。むっつりを暴露された男友くんに免じて許してあげる」

男「あぁやっぱり女ちゃんは女神だ!ありがとう!愛してる!」

男友「この人は何でもいいので忘れてくださいよ!」

男「それにしても怖いねぇ」

女「不法侵入のストーカーって点ではあんたと同じなんだけどね」

男「そんなことないよ!これは真っ白な愛だよ!」

女「犯罪としては真っ黒じゃない」

男「ひどい!」

女「事実じゃないの」

男友「・・・あのーそろそろ講義が」

男「夕方でもそなたは美しい」

女「夕方でもあんたは煩いわ」

女友「女の不幸と聞いて飛んできました」

女「そのまま飛んで帰って欲しい」

男「ところで女さん、心当たりなどは無いのですか?」

女「特にないわね・・・あるけど」

男「こっちを見ないで!やっぱり見つめて」

女「うざい」

男「やっぱりさ、あの人が怪しいんじゃない?」

女「?誰よ」

男「この前の・・・向かいのアパートの人だよ」

女「・・・あれはあんたの勘違いでしょ」

男「まず周りを怪しむのは調査の基本だよ!」

女「・・・あんたが一番怪しいけどね」

男友「まぁ男さんの言うとおりですね」

女「男友くんがそういうなら・・・」

女友「よーし張り切っちゃいますか!」

男「いたの?」

女友「いたよ!」

男「というわけで俺の家に女ちゃんがいますぺろぺろ」

女友「私たちもいるよー」

男「いたの?」

女友「いたよ!なんだこの人実際に合うと失礼だな!」

女「うるさいやつらだ」

男「では作戦会議を始めますか」

女友「おー」

男友「ではまず女さん、当日の動きをお話ししてくれますか?」

女「うん」

男「なんか興奮するね」

女「きもい」

女「確か朝11時に起きたはずね」

男「遅いなぁ、早く寝ないと」

女「関係ないでしょ」

男「まぁ結婚したら俺が起こすからいいけどね」

女「うざい」

男「あ、でも夜は寝かさないよ!」

女「ちょっと黙ってろ」

男友「・・・で、その後は?」

女「朝食兼昼食を買いにコンビニに行ったのよ」

女友「ふむふむ」

女「部屋に戻ったけれど怪しいところは無かったわ」

男友「その時の時間はどの位でしたか?」

女「12時頃ね」

女「で、食事が終わって女友からのメールで出かけたのが14時頃だったわ」

男「ちょうど店にいた頃だね。あだる
男友「言うな!!!」

女「・・・」

女友「?」

女「それで18時頃に戻ると部屋が荒されていていたのよ」

男友「なるほど・・・午後2時から6時までの間での犯行ですか」

男「だいぶ間があるね」

女「日曜日だし休みの人も多いわよね」

男友「では・・・男さんの当日の動きをどうぞ」

男「え!?疑いは晴れたはずなのに!」

女「いいから言え」

男「ひどい!」

女「あんたも言ってたじゃない、周りを怪しむのは調査の基本だって。一応よ一応」

男「ちくしょう!こんなに疑われているところに居られるか!」ダッ

男友「どこ行くんですか!?」

女友「ちょっと!」

男「後、女ちゃん愛してる!」

バタン

女「なんだあいつ」

ウギャアアアアー

女「うわっなんだ」

女友「これは男くんの叫び声ね!」

女「いたの?」

女友「いたよ!」

男友「まぁ見てみましょう」

「死ねぇええぇぇぇえ!!」

男友「物騒な声がしますね」

女「あ、これは・・・」

ガチャ

男「あっ女ちゃんたすけて」

「女さんお久しぶりです!」ボコボコ

男「お願い弁慶蹴らないで」

女「・・・ずいぶん派手にやってるわね、妹ちゃん」

妹「いやぁいつもうちの兄が申し訳ないです」

男「ありがとう助かったよ男友くん」

男友「妹に負けるとは日本の恥ですね」

男「だってあいつセーラー服の衿の裏に銃刀法違反物隠してるんだよ!日本の法律破ってるから!」

女「お前も破ってるよ」

男「これは愛だよ!」

妹「私は憎悪心だ!」

男「よくないだろ!」

女「お前もな」

男友「まぁとりあえず男さん話してくださいよ」

男「・・・わかったよ」

妹「何だお前ついに警察に送られたか?」

男「違うよ!女ちゃんの部屋にストーカーが入ったんだよ」

妹「お前じゃん」

男「違うよ!もう出てってよ!」

妹「うるせーいいだろ」

男「・・・まぁいいや。話すね」

男「その日は七時に起きて俺と妹の朝ごはんを作ったよ」

男友「偉いですね」

男「結婚したら主夫にもなれるからそれがいいなら言ってね女ちゃん」

女「いいから話せ」

男「・・・それから8時まで洗濯で9時まで掃除」

男「それで11時半まで勉強してお昼にしたよ」

女友(もう主夫じゃん・・・)

男(いたの?)

女友(いたよ!)

男「お昼終わって男友くんからのメールが13時。そこから19時までアダ「ゴッホゴッホ!」ップにいたよ」

男友「エッヘン・・・ありがとうございました」

女友「・・・?じゃあ男くんにはアリバイがあるんだね」

男「そうだよ!!!!!」

妹「うるせぇ」

女「何より男友くんが証拠よね」

男「分かってくれたんだね女ちゃん!ラビュー!!」

女「調子にのるな」

男友「・・・さて、どうしたものですかね」

妹「おい兄貴、腹減った」

男「ん・・・?もう19時か。夕ご飯作らなくちゃ」

男友「そんな時間ですか。ではまた明日にしましょう」

女「そうね」

男友「では明日の講義終了後・・・女さんの家、平気ですか?」

女「ええ」

男友「女さんの家集合で」

女友「オッケー!」

女「いたの?」

女友「ずっといたよ!」

女「疲れる一日だったな・・・」

女「男友くんとはなかなか話したことないけど・・・むっつりだとは」

女「人は見かけによらないなー・・・何だこれ」ガシャ

女「・・・手紙?」ガサガサ

女「・・・!!!」

「明日の午後5時あなたに会いに行く」

男「俺の女ちゃんに会いにくるとは・・・!どんな男だ!!」

男友「でもチャンスですね」

女友「え?」

男友「犯人が自分からやってくる・・・捕まえるチャンスです」

女「なるほど・・・」

男「よーしぎったんぎったんにするぞ」

男友「何か今日は暴力的ですね」

男「女ちゃんを怖がらせるなんて許せないよ!でも女ちゃんは怖がっている顔も可愛いよちゅっちゅ」

女「きもい」

男友「しかし僕たちがいると分かればきっと犯人は逃げるでしょうね」

男「おぉう・・・それもそうだね」

男友「ですので僕たち三人はどこかに隠れて待つようにしましょう」

男「三人ってことは・・・女友ちゃんは帰るの?」

女友「何でだよ!」

男友「それでもいいのですが・・・女さんがこの部屋に残っていてもらうのです」

男「えっっ!?!そんなの危険だよ!犯人と女ちゃんが会うんだよ!!」

男友「仕方ないですよ。そもそもこういう事件には危険がつきものです」

女(というか警察呼んだ方良かったよね)

女友(ばか!それを言ったらすべて終わりだ)

男「・・・わかったよ。でもお願いがあるんだ」

男友「どうぞ」

男「女ちゃんに一番近い場所に隠れさせて欲しい。女ちゃんに何かあったら直ぐに助けたいんだ」

女「・・・ッッ!」

男友「分かりました。女さん、この部屋に押入れなどはありますか」

女「ん・・・ここの引き戸よ。あまり入ってないから使えるわ」

男友「では男さんはここに隠れてください」

男「ありがとう」

女「・・・」

女「・・・」

男友「女さん」

女「・・・」

男「女ちゃーん!!」

女「うわっ!な、何」

男友「女友さんは浴槽、僕はトイレに隠れますがよろしいですか?」

女「え、えぇ・・・」

男友「何かあったら大声で叫んでくださいね。予定時刻三十分前です。各自隠れてください」

女友「あいあいさー」

男「いたの?」

女友「いたよ!もういいよ!」

女「・・・」

男「・・・ねぇ」

女「・・・なによ」

男「俺のこと、まだ疑ってる?」

女「・・・別に」

男「よかったー」

女「・・・」

男「・・・」

女「あの、さ」

男「ん?」

女「・・・何でそんなに私にくっついてくるの?」

女「私なんて可愛くないし・・・性格もよくないし・・・」

男「・・・」

女「大学にだって可愛い子、たくさんいるじゃない」

男「・・・」

女「何で私なの?」

男「俺の好きな女ちゃんをそんな風に言わないで欲しいな」

女「・・・っ小5のとき、あんたの消しゴム拾ったでしょ?覚えてる?」

男「忘れられない思い出だね。あれが出会いだよね」

女「・・・あれが原因なの?」

男「そうであるとも言えるし違うとも言えるね」

女「・・・あれが原因ならさ、それ、恋とか愛とかじゃないんじゃない?」

女「多分・・・勘違いだよ。恋の偽物だよ」

男「・・・」

男「・・・女ちゃん」

ガチャガチャ

女「!!」

男「来たね・・・」

キィ

「初めまして・・・女さん」

若者「僕は若者といいます」

女「・・・」

若者「僕・・・同じ大学で・・・」

女「・・・!」

女(何か持ってる・・・!)

若者「ずっと前から・・・女さんを・・・!」

男「女ちゃんに近づくなーっ!!」

若者「!?」

女「お、男・・・!」

女友「御用だ御用だー!!」

男友「ん、何か持っているようです」

若者「あ、あなたがたは誰ですか!?」

女友「名乗るほどのものじゃないさ」

男「ホントにね」

女友「うるせっ!」

男「この人だよ!この前のストーカー!」

若者「・・・っ!」

男友「・・・それで、あなたはどなたですか?」

若者「・・・同じ大学の若者・・・です」

女友「女が好きなの?」

若者「・・・はい。一目惚れ・・・です」

男友「この部屋の場所はどこで?」

若者「・・・」

男友「言えないことをしたんですか?\

若者「・・・後を、追いました」

女友「やっぱり若者さんが犯人かな」

女「あの」

若者「・・・はい」

女「私の部屋、入りました?」

若者「いえ!そんなことは!!」

男「怪しいなぁ」

女友「現にこの部屋に勝手に入って来たしね」

若者「いえ・・・それはこの手紙を貰ったからで・・・」

男「手紙?」

「午後5時私の部屋に来てください 女」

女「私こんなの送ってないわよ!」

男友「あなたは本当にこの部屋に入っていないのですか?」

若者「もちろんです・・・」

女友「怪しいけどね」

男友「一応一昨日の行動を教えてくれますか?」

若者「わ・・・分かりました」

若者「一昨日は・・・じゅうごじに

若者「一昨日は・・・15時に起きました」

女友「おっそ!」

若者「前日遅くまでネットをしていたので」

男「早く寝ないと体調崩すよー」

男友「・・・で、その後は?」

若者「その後は18時までネットをして・・・コンビニにいって夕食が19時でした」

女友「キミ、ネットしすぎだね」

若者「で、ネットをして・・・三時に寝ました」

男「ネット三昧だね」

男友「証拠はありますか?」

若者「パソコンの履歴を見ると分かります・・・見せたくはありませんが」

女友「なんで?」

男「むっつりだからさ」

女友「?」

男友「分かりました・・・見せていただけますか?」

若者「えっ」

男友「あ・・・僕だけでいいので」

女友「えー私も見たいんだけど」

男「やめなよ教育に悪い」

男「というわけで男友くんは若者さんの部屋に行った」

女友「誰に言ってるのさ?」

男「何でもないよ」

女友「ところで・・・女が私以上にいたの?なんだけれど・・・」

女「喋らないだけでちゃんといるわよ・・・」

女友「びっくりしたよねーあの人が犯人じゃないんだ」

女「じゃあ誰がこの手紙を書いたのかしら・・・」

男「・・・」

ガチャ
男友「ただいま帰りました」

女友「どうだった?」

男友「履歴が残っていました。彼は部屋を荒らしてはいないでしょう」

女友「そっか・・・若者さんは?」

男友「そのまま帰りました・・・女さん」

女「なに?」

男友「これ、若者さんからです。先ほど渡せなかったからと」

女「・・・」ガサガサ

女友「わお、かわいいマグカップ」

女「さっき持っていたのはこれだったのね」

男友「ストーカー行為はあったものの女さんを純粋に好きな人ですね・・・巻き込んでしまって申し訳ないですね」

女友「じゃあ若者さんや女に手紙を出したのは誰なんだろう?」

男「・・・」

妹「うげぇクソ兄貴が今ごろ帰ってきた」

男「妹・・・ごめんね今夕食作るな」

妹「早くしろよ」

男「・・・」

妹「・・・?」

男「・・・」

妹「おい、なにしてんだ兄貴」

男「何でもないよ・・・なぁ、妹

妹「なんだ」

男「妹は今好きな子とかいるの?」

妹「な、ななななんだいいいいきなり!!!」

男「いないの?」

妹「いいいいいいいないっつーの!!!!」

男「そっか・・・」

妹「・・・なんなんだよいきなり」

男「何でもないよ。もう少しでできるから待ってなよ」

男「・・・」

男(偽物か・・・)

男「・・・」

プルルルルル

男「ん、携帯・・・女友さんか」

男「もしもし」

女友『もしもし、男?今平気?』

男「うん」

女友『あのさ・・・今日女と何かあった?』

男「え?」

女友『いや・・・今日二人とも変だったからさ。女はともかく男までってなると二人の間で何かあったのかなって。ケンカ?』

男「女友ちゃんって鋭いんだな・・・うん、ちょっとね」

女友『やっぱりかぁ・・・キミも知ってるとおり女って素直になれないヤツじゃん?』

男「うん・・・」

女友『だからさ、こんなことまでキミに黙ってるんだよね・・・』






妹「おい」

男「・・・」

妹「おい!!!」

男「うおっどうした?」

妹「めちゃくちゃしょっぱい」

男「ごめん・・・ぼーっとしてたんだ」

妹「そういえば一昨日さ」

男「ん?」

妹「あの人来たよ」

男「誰だよ名前を言えよ」

妹「忘れた・・・んですぐ帰った」

男「そうか・・・何で言わなかったんだよ」

妹「帰ってきた兄貴の顔が恐ろしいほど輝いてたからキモくて」

男「・・・俺もむっつりか」

男「・・・」

『女はさ』

男「・・・」

『キミにさ・・・』

男「・・・女ちゃん」

男「・・・?」

男「あれ?鍵がない」

ガチャ

妹「兄貴」

男「お、どうした」

妹「思い出したんだ、一昨日来た人の名前」



男「・・・そうなのか」

男「おはよう」

男友「おはようございます」

男「今日も大丈夫?」

男友「はい大丈夫ですよ」

男「んじゃあ・・・俺の家でいい?」

男友「分かりました。二人に連絡お願いします」

男「・・・俺さ」

男友「どうしました?」


男「犯人、分かったよ」

女友「おじゃましまーす」

男「リビング狭くてごめんね」

男友「では早速話して欲しいのですが」

女「・・・」

男「じゃあ話すよ・・・女ちゃんの部屋を荒らして、女ちゃんを苦しめた犯人の正体を」

女友「えっもう分かっちゃったの!?」

男「うん・・・女ちゃんのためだからね」

女「・・・」

男「最初に言っちゃうね。この事件の犯人は・・・

・・・君だよね?男友くん

女「・・・!」

女友「!?」

男友「・・・何言っているんですか?」

男「おかしいと思わなかった?あまり話したことのない人の家を知っていること」

女「そういえば教えたことないのに・・・」

女友「普通に来てたよね」

男友「・・・僕が犯人だとして、鍵はどう開けたと言うんです?」

男「・・・妹」

ガチャ
妹「・・・」

男「この人で間違いない?」

妹「ん・・・確かにこの人」

男「男友くんは俺が家を出てすぐに俺の家に来た。自分から現地集合のメールを送ったのにだよ」

妹「cdを返してもらうって兄貴の部屋に行ってすぐ帰った」

男「その時男友くんはあるものを盗っていったんだ」

女友「あるもの?」

男「俺が作った女ちゃんの部屋の合鍵だよ」

男「俺が女ちゃんの合鍵を作ったことは男くんにだけいったからね。興味なさそうだったのによく覚えていたね」

女友「でも男友くんは男と一緒にいたんでしょ?いつ荒らしたの?」

男「さぁ・・・男友くん、ここからは自分で言ってもいいんじゃない?」

男友「・・・」

男友「・・・あんたは本当に俺の障害物だよ」

男「・・・」

男友「よくわかったねクソ正直くん。しょうがないな・・・いいよ、話してやる」

男友「簡単さ。まず俺はこいつが一番夢中になりそうな店を選んだんだ。こいつは変態だからね。あの店は女の家からの距離的にも最高の物件だったんだ」

男友「こいつがエッチな本やらに夢中になってるうちにひょっと抜け出してガサガサやって戻ってくるだけさ」

女友「ほ、本当に簡単・・・」

女(こいつの変態がこんなところで仇になるとは・・・)

男友「男はいちいち女のことを話してくるからね。女が出かけることは知ってたのさ」

女「お前は!」

男「ごめんなさい」

女友「じゃあ若者さんに手紙を入れたのも男友くんなの?」

男友「もちろん。クソ正直がストーカーを見つけたとか抜かしてたからね。利用してやったさ」

女「・・・どうやって若者さんを特定したのよ」

男友「こいつ以外のストーカーを見つけるだけだろう?バカにも出来るさ」

男友「あーあ・・・バレなかったらもっとすごいことできたのにさ。残念無念だよ」

男「・・・」

男「ちなみに今日は家中にお札でも貼ろうかと思ってたんだ」

女友「地味だなおい」

男友「・・・何が目的だよ」

男友「あんたがストーカーする理由とだいたい一緒じゃないかな」

男「・・・女ちゃんが好きなの?」

男友「違うね、女が好きなわけじゃない」

男友「女が不安がっている姿が好きなんだよ」

女友「え?」

男友「いつも仏頂面でツンケンしてる女がさ!不安そうにさ!?考え込んでいる姿をさ!!見たいとは思わないのか!?固い表情が不安でますます強張るところを想像しただけで死ねるっつーの!!!!」

男「・・・」

男友「んまぁ女以外でもツンケンしてるヤツならいいけど女が一番都合良かったしね。」

男「・・・!」

男「・・・謝れよ」

男友「は?」

男「女ちゃんに・・・謝れよ」

男友「あーはいはいびっくりさせてすいませんね」

男「ちげーよ!女ちゃん以外でも良かったって言ったことだよ!」

女「・・・っ」

男「女ちゃんは一人だよ!一人だからこそ女ちゃんなんだよ!」

女友「なにいってんだこいつら」

男「俺は女ちゃんのすべてが好きなんだよ!すべてが好きだからこそ女ちゃんにストーカーするんだよ!!女ちゃんにそっくりだけど女ちゃんじゃない人ストーキングしても意味ないんだよ!」

女「・・・」

男「女ちゃん以外でもいいならお前は変態もののavでもみてろよ!!あほ!」

男友「・・・」

女友「もういやこの変態ども」

男友「・・・負けたよ」

男「え?」

男友「・・・負けましたよ。あなたには。そうですね。すみませんでした、女さん」

女「え・・・いや、はい」

男友「友人を失ったにも関わらず、とても爽やかな気持ちです。これが変態の開放なんですかね」

女友「変態の開放ってなんだ」

男「何いってるのさ」

男「俺らは友達じゃないか。いつ縁がきれたのさ?」

男友「男さん・・・でも」

男「人生間違ってからがはじまりなんだよ。これからが俺たちのスタートだ」

男友「・・・っありがとう・・・ございます・・・」

女友「それにしても間違えすぎだと思いますがね」

男「終わったね」

女「何がなんだかさっぱりよ」

男「みんなだと思うよ」

女「・・・」

男「・・・女ちゃん」

女「なによ」

男「・・・昨日のこと」

男「女ちゃんいつも仏頂面だったからさ、消しゴム拾ってくれる子だとは思わなかった」

女「・・・」

男「びっくりしたよ。それからかな、気がついたら女ちゃんを目で追うようになって」

女「・・・」

男「知らなかった女ちゃんがいっぱいでさ」

女「・・・」

男「消しゴムはただのきっかけだよ」

女「・・・」

男「きっかけがなかったらこうやって女ちゃんのいいとこ、知らないままだったよ」

女「・・・」

男「女ちゃんのいいとこを追う理由は一つだけだよ」

女「・・・」

男「女ちゃん」

女「・・・っ」

男「愛しています」

女「・・・待たせたがって、ばか」

男「女友ちゃんに聞いたんだ、女ちゃんが俺が本気で好きだっていうのを待ってるって」

女「なんであんたが気付かないのよ」

男「俺は女ちゃんしか見えないからね」

女「自分くらいは視界に入れなさいよ」

男「そんなことしたら女ちゃんのための視界の範囲が狭まっちゃうよ」

女「うざい」

男「女ちゃんらびゅーらびゅーちゅっちゅ」

女「自分を視界にいれないくせ自己主張激しいのね」

男「夜も激しいよ」

女「だまれ」

男「安心して!婚前交渉はしないから!我慢我慢!」

女「きもいだまれ」

男「それよか女ちゃんからの愛のことば聞いてないんだけど」

女「言わないわよ!」

男「そんな!!」

女「うるさい!言えないわよバカ!」

男「まぁ女ちゃんと同じ空気を吸ってるだけで嬉しいんだけどね」

女「とてつもなく気持ち悪い」

女「・・・分かったわよ」

男「!?」

女「一生に一度しか言わないわよ」

男「えっ!?・・・まって深呼吸する」

女「早くしなさいよ」

男「・・・よし、お願いします!!」



女「・・・骨の髄まで愛してる」





男「骨の髄まで愛してる」
おしまい


正直>>1しか考えてなかったのでこんなグダグダになりましたすみません
支援ありがとうございました

おつ

>>97
ミスです

おつありがとうございます
もうちょい書きたいのですがよろしいですかね

男「女ちゃんとデートなんて嬉しすぎて死にそう」

女「あんたが勝手に本屋までついてきているだけじゃないの」

男「それで十分なんだよラビュー」

女「うざ・・・ちょっと」

男「え?」

女「何で私から五メートルくらい離れながら歩くのよ」

男「ストーカー時代で慣れたんだ」

女「キモイ慣れね」

男「いっひっひ女ちゃん月が綺麗ですね」

女「なによ月なんて全く出てないわよ」

男「やだなぁ女ちゃん夏目漱石だよ」

女「私だって知ってたわ」

男「えーでも・・・」

男「え・・・?」

男「女ちゃんは可愛くない日がないね!」

女「あんたは気持ち悪くない日が無いわ」

男「そんなところも素敵れろれろ」

女「そんなキモイあんたにプレゼントよ」

男「これは・・・婚姻届!?」


男「という夢を見た」

女「正夢になることないわね」

男「まぁ俺が渡せばいいし!」

女「うざい」

男友「ではまた明日」

女「じゃあね」

男「女ちゃあん・・・」

女「ぎひゃあ!あんたどこから出てきたのよ!」

男「男友くんと何話してたの?」

女「何でもいいじゃない!」

男「許せない!話せないこと話してたの!?」

女「そんなことないわよ」

男「んまぁ確かに駅前の文房具屋の話は話せないことではないね」

女「きもい」

男「女ちゃんんんんんんぁああああああ!!!」

女「うるせぇ!!!」

男「その軽蔑の瞳も愛しいよちゅっちゅちゅっちゅ!!」

女「きめぇ!!」

男「女ちゃんのためなら死ねる」

女「なら死ね」

男「死んでも女ちゃんのそばにいたい」

女「悪霊決定じゃない」

男「やっぱり生きて女ちゃんと愛し合いたい」

女「それは生きてても無理だから心置きなく死になさいよ」

男「女ちゃん写真とるよ」

女「えっ?ぴ、ピース・・・」

男「もらったあああああああああ!!!!」ベチャッ

女「え!なにこれ!?インク!?」

男「ほんでビタアアアア!!!」バン

女「うわ人差し指痛い!!」

男「女ちゃんのサインゲット!」

女「婚姻届!?破るぞ!!」

男「俺の心は敗れない!!」

女「恋に敗れろ!!!」

男「女ちゃんの作った味噌汁を毎日飲みたい」

女「いや」

男「俺が作れってことかな?女ちゃんのためならいいよ!」

女「何でポジティブシンキングすんのよ」

男「こうしないと保てないよ・・・」

女「・・・」

男「女ちゃんの妄想が」

女「そんな汚らしいものに脳を使うな」

男「瀕死の時に妻を思って生き延びたって話あるよね」

女「あぁ聞いたことあるわね」

男「俺も女ちゃんを思えば死なないかも」

女「そのまま死までのジェットコースターで結構よ」

男「だめだ・・・天使が迎えに来たと思っちゃう」

女「悪魔じゃないの?あんたを迎えるのは」

男「今思ったんだけどさ」

女「言わなくていいわよ」

男「女ちゃんと同じ苗字に改名したら結婚したみたいにならない?」

女「バカじゃないの」

男「あっでも苗字って改名出来るの!?」

女「そんなことで改名を考えないでよ」

男「まぁいずれ同じ苗字になるけどね」

女「人の将来を決めないで」

男「お腹すいた」

女「あんた昼食とってないの!?」

男「こうやって女ちゃんの同情をさそって手作りを食べる作戦なんだ」

女「呆れる気しかさそわれないわよ」

男「ついでに一つ屋根の下に入ることで女ちゃんがその気になって誘ってきた女ちゃんも食べる作戦」

女「いつか潰し合いがあった時は誘ってやるわ」

男「そんなことより愛し合いたい」

女「きめぇ」

男「やあ女ちゃん偶然だね」

女「あんらから偶然性を感じないんだけど」

男「そうだね。ここで出会うことは運命だ。つまり必然だよね」

女「素直にストーカーしてたって言いなさいよ」

男「やだなぁ女ちゃん。俺がストーカーだって?」

女「当たり前じゃない。やだなぁはこっちよ」

男「じゃあ隣を歩こう」

女「出来れば帰ってほしい」

女友「構えよ」

女「うざいのが増えた」

女友「さみしいだろ!」

女「パンでも食ってろ」

男「女ちゃん・・・」

女友「この人のせいだ!」

女「両方から挟まないでうざい」

男「女ちゃんがいる右側だけ暖かいよ・・・」

女「きんんめーええええ!!!」

女友「ばか!」

女「なによもう」

女友「パンぐらいで私の気がひけると思ったのか!?」

男「そのパン・・・女ちゃんが持ってたんだ・・・嫉妬しちゃうなぁ」

女「何なのよもう」

男「女ちゃんの愛が欲しい」

女「私は休息が欲しいわ」

男「急速に駆けつく事は出来るよ。愛の力ならね」

女「あんたは何でそんなうるさいのよ」

男「言葉にしないと気持ちは伝わらないよ」

女「・・・」

男「体でも愛は伝わるけど」

女「脱ぐな!!」

女「ただいま」

男「おかえりーバイト遅かったね」

女「ちょっと伸びて・・・ってあんたなんでいるのよ」

男「え?」

女「えじゃないわよ!堂々と不法侵入しやがって!」

男「夫婦が同じ家にいて何がおかしいの?」

女「おかしいのはあんたの頭よ!」

男「俺とお風呂?俺とご飯?それともお・れ?」

女「お前抜きでフルコース」

男「え・・・最後は女ちゃん一人で・・・!?」

女「帰れ!!!」

男「そう言えばこの前さ」

女「なによ」

男「中学の同級生とあったよ」

女「へぇ」

男「だから女ちゃんと結婚したって言っといたよ」

女「それでか最近おめでとうメールが来るのは!!」

男「嘘ついちゃったよ!まだなのにね」

女「まだもくそもないわよ!!」

男「あっくそとかはしたないよ女ちゃん」

女「くそに言われたくないわよ!!」

女「今日はあいつを見ないわね」

女「・・・」ガチャ

シーン

女「・・・」


男「女ちゃんおはよー今日も可愛いねちゅっちゅ」

女「・・・おはよう」

男「!?うひょー!!!!」

女「・・・うるさい」

男「女ちゃんに会わなかったら俺、こんなんじゃ無かったのかな」

女「・・・なによ、人のせいにする気?」

男「・・・もうちょっとまともになったとしても女ちゃんがいなかったら意味ないや」

女「・・・」

男「だから俺は女ちゃんを目一杯愛すようわああああちゅっちゅちゅっちゅ!!!!」

女「お前やっぱ帰れよ」

女「明日から三連休ね。暇だわ」

女「あいつがこないことを願うわ」


女「・・・今日は来なかったわね」

女「用事があったのかしら」


女「・・・今日も来なかったわ」

女「・・・妹ちゃんとでも遊んでいるのかしら」


女「・・・ついに今日も来なかったわ」

女「予感はしてたわ」

女「静かな三連休だったわ」

女「静かな・・・」

女「・・・」

女「え?あいつ来てないの?」

男友「メールもしたんですけどね」

女「風邪かしら」



女「連休前から帰ってない?」

妹「女さんのところに行ってると思ったんですが・・・バカ兄貴」

女「野垂れ死んでるのかしら」



女「どこ行ったのよ・・・」

女「一週間が経ったわ」

女「どこにもいない」

女友「女!女!」

女「なによ・・・」

女友「男!見かけたよ!」

女「え!?」

女友「駅前の喫茶店にねいたんだよ」

女「ほ、本当!?」

女友「うん、うん、でもね」


女友「女の子と一緒だったんだ」

女「そうなの・・・ヒモなんか始めたのね。あいつ」

女友「ごめんね、女」

女「何で謝るのよ。あんた何か悪いことでもしたの?」

女友「だって、男は女のこと・・・」

女「何言ってるの!せいせいしたわ」

女友「女・・・」

女「野垂れ死んでたより随分いいじゃない。情けないけど」

女友「・・・」

女「じゃ、私行くわね」

女「・・・」

女(駅前に来ちゃった)

女(何がせいせいしたよ・・・)

女(気にしちゃっているじゃない)

女(こんなんじゃ私・・・)

女「あ」

男「あ」

黒髪「・・・」

男「お、お、お、女ちゃああああああああああああああん!!!!!!」

女「ばか!何やってたのよ!」

男「うわああああああああああ!!!」

女「街中よ!少し黙れ」

男「女ちゃん女ちゃん!」

女「今まで何やってたのよ?大学まで来ないし・・・」

男「それはくろか
黒髪「なに?貴方男くんの何なの?」

女「へ?」

黒髪「男くんはあたしの彼氏なのよ?気軽に話しかけないでくれない?」

女「え?そうなの?」

男「ちが
黒髪「そう言ってるでしょ?ちょっとあんた男くんに馴れ馴れしくない?そういうのやめて欲しいんだけど」

女「・・・」

黒髪「分かった?んじゃね。いこ?男くん」

男「女ちゃん・・・」


黒髪「男くん?ちょっといい?」

男「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

黒髪「言いつけ、守らないとダメだよね?」

女(なによあいつなによあいつ!!)

女(散々好きだの愛してるだの言ってたくせに結局違うこのところに行くんじゃない!)

女(今頃になって・・・今頃になって!!)

女「ばかあああああああぁぁあああぁぁあああああぁぁああ!!!!」

女「うわああああああぁあああああぁああああ!!!」

隣人「どうした!?」
女「何でもないです」
隣人「そうか」

女「わぁああああぁああふざけんじゃないわよおおおぉぉおおおおおお!!!」

男「女ちゃあああああああああん!!!」

女「!?」

女「何してんのよ!?」

男「女ちゃんに愛を伝えに来たんだよ!!」

女「はぁ!?彼女も作って私まで手玉に入れようって?ふざけんじゃないわよクソ野郎!!!」

男「女ちゃん誤解だいってえ!なにこれマグカップいってえ!?」

女「なによ!!探し回った時は全然見つからなかったのに飄々と出てきやがって!!」

男「痛い!うわペンはやめてよ!刺さるよ!」

女「しかも彼女持ち!?心配かけた上ヒモ生活でのびのびしてたなんていいご身分ね!そんなのゴミぶんよ馬鹿!!」

男「!!ごめんね!心配かけてごめんなさい!!」

女「なんでよ!何で肝心な時に離れて行くのよ・・・!」

男「女ちゃん?」

女「何で私、今ごろ気付くのよぉ・・・」

女「今更だけど、彼女さんには悪いけど、言うわ」

男「女ちゃん」

女「私、あなたが好きよ。それこそ骨の髄まで愛してるわ」

男「っ女ちゃ
女「ごめんなさい、今頃。ずっと前から気付けていれば良かったのに」

男「女ちゃ
女「彼女さんが待っているんでしょう?早く戻りなさいよ」

男「ねえ女
女「お幸せにね」

男「女ちゃん!!」

女「っなによ・・・」

男「女ちゃん、ごめんなさい」

女「知ってたわよ・・・こちらこそごめんなさい」

男「女ちゃん聞いて」
女「もう戻りなさいよ・・・お願い、帰ってよ」

男「違うんだ」

女「何が違うのよ・・・」

男「俺が謝っているのはね、これまでのことなんだよ。今からのことじゃないよ」

女「え?」

男「だから、ごめんなさい」

女「・・・どういうことよ」

男「女ちゃんに心配かけたこと、女ちゃんに真剣に向き合わなかったことへの謝罪だよ」

女「・・・」

男「まず、この一週間、行方を知らせずに心配かけてごめんなさい。俺も予想出来なかったとはいえ女ちゃんに心配させたのは事実だ」

女「・・・びっくりしたわよ」

男「うん。それから、今までの事だ」

女「・・・思わせぶりな態度のことね」

男「・・・今まで俺は女ちゃんと向かい合えていなかった。女友の言うように本気で思いをぶつけられていなかった。今回のこともそのせいであるとも言えるかもしれない」

女「女友にまで言われてたんだ」

男「うん。そのおかげで俺は女ちゃんの気持ちに気付けた」

女「・・・そうなのね」

男「だから、ごめんなさい」

女「・・・うん」

男「それから、女ちゃん」

女「・・・なによ」

男「始めは単純なきっかけだったと思う。でもそこからだんだん女ちゃんを好きな理由が見つかったんだ。だから・・・」

女「うん・・・ん?」

男「俺は女ちゃんを本気で愛している。ずっと前から好きでした」

女「ちょっとまって。あんた彼女持ちじゃない!?」

男「黒髪のこと?違うよ違う!あの子は俺の親戚だよ」

女「あんな馴れ馴れしい親戚いるか!ヒモりやがって!」

男「急に押しかけて拉致られたんだよ!今日頑張って電車で帰ってきたけど」

女「あほじゃないの!?」

男「アホな子なんだよ!あの子は!」

女「お前だよ!!」

男「ひどい!」

女「ひどいのはお前だよ!お前のすべてだよ!」

男「俺のすべてを否定された!」

男「女ちゃん落ち着いて!落ち着いて整理しよう」

女「○☆+%€・+*」

男「まず俺は先週の土曜日に黒髪・・・俺の従姉妹に突然拉致られてそのまま一週間きょうちょ・・・いじめ倒されていた」

女「えっそんなだったの」

男「大丈夫!貞操は守ったよ」

女「いいから続けなさいよ」

男「・・・で、今日の朝電車で変えるも従姉妹までついてきた。叔母さんが迎えにくるまで喫茶店にいたのを女友と女ちゃんに見つかったわけだ」

女「・・・そうだったの」

男「従姉妹があほみたいなことを言ったのを女ちゃんが信じてこんな事態になったわけだ」

女「・・・ごめんなさい」

男「・・・こちらこそ」

男「・・・死ぬほど嬉しいこと言われたはずなのにそれどころじゃなくなっちゃったなぁ」

女「・・・」

男「あれ?死ななくて良かったじゃないとか言われないな・・・ってえ!?」

女「・・・よかった」

男「どうして泣いてるの!?大丈夫?」

女「・・・もう勝手に離れないで・・・」

男「・・・うん」

女「・・・うぅぅ」

男「ずっとそばにいるから」

男「おはよう・・・」

男友「おはようございます・・・何か眠そうですね・・・」

男「うん・・・夜更かししちゃったよ」

男友「・・・あ、お楽しみだったんですかチックソが」

男「いや・・・婚前交渉はしないからね」

男友「うわー彼女大事にしているアピールですかーたち悪いですね。あ、立ちは良いんですかね?備えてるんですねクソが」

男「いや・・・何か前よりやさぐれてない?」

男友「いえ、別に。クソが」

男「えぇー・・・」

男友「そういえば女さんは一緒じゃないんですか?クソが」

男「無意識に出てるのはヤバいなぁ・・・いつもは押しかけてたからね」

男友「いつもは・・・って付き合ったらちょっと疎遠になったんですか?クソですね」

男「いや、たまにはさ・・・お、きたきた」

女「おーい」

男「追いかけられるのもいいんじゃないかな」

男友「なるほど・・・じゃねーよくそ」

男「いやー今日も女ちゃんは可愛いね!あいらびゅーちゅっちゅのちゅー!」

女「きんめーぇ」

男友「・・・あんまり変わらないですね」

男「これが俺たちの愛情表現だから!」

女「勝手に一緒にしないで」

男「いずれ人生を一緒にするよ」

女「人という字のように支え合って生きていけないわ」

男「では生を育もうか」

女「きぃぃんめぇえ」

男友(女さんは本当に男さんのことが好きなのでしょうかクソが)

女友「おっはー」

女「おはよう」

男「おはよー」

女友「そういや男ーキミ昨日逆ナンされてたでしょ?もてやがってこのこn・・・」

女「」

男「」

男友「あーあクソが」

女「・・・男?」

男「はい」

女「男は私から離れないものね?」

男「はい」

女「ならいいわ」

男友「うつってる」

男「女ちゃん女ちゃん」

女「なによ」

男「女ちゃん女ちゃん」

女「だからなによ」

男「好きだよ」

女「うん」

男「愛している」

女「知ってるわ」

男「ただの愛してるじゃないよ」

女「え?」



…___

女「・・・私もよ」



終わり

ノリで立てた。一番目については反省している。二番目の方が本編だと思っていただきたい

文字にしないと気持ちは伝わらないのでぜひ深夜板に妄想の丈をぶつける人が増えたらなと思います

最後に保守等ありがとうございました
また浮かんだら書きにきます

男「というわけで」

女「どういうわけよ」

男「女ちゃんの部屋に同棲しに来ました

女「あー勝手にお茶でものん・・・はぁ!?」

男「愛し合う二人が同棲するのはおかしくないはずだよ」

女「何でいきなりなのよ」

男「サプライズだよ女ちゃん」

女「世界で二番目に嬉しくないわ!」

男「え、その上は?」

女「勝手に婚姻届を出されること」

男「え・・・」

女「その気だったのかあほ」

女「とにかく今はダメ」

男「そうかぁ・・・ごめんね」

女「嫌に素直ね・・・吐け」

男「何で疑われているの!?」

女「うるさい」

男「そんなところも好きだよちゅっちゅ」

女「きめぇ」

男「その冷たい眼差しが俺のハートにどぅっきゅんするね!!」

女「異様にきもいわね、最近」

男「だんだん罵られる快感に目覚めてきたんだ」

女「本気でやばいから・・・接触を控えたいわ」

男「心をもっと接近させてよ」

女「空腹のライオンに近づけっていうの?」

男「そうしないとライオンが檻から出てくるよ」

女「あんた婚前交渉はしないって言ってたじゃない!脱ぐな!」

寝る

女「またきたの?」

男「就活の時には粘り強さをアピールするよ」

女「悪くいえばしつこいわ」

男「妥協してたらもたないよ」

女「こっちの台詞よ!同棲なんて認めないわ!」

男「掃除や洗濯、三食の用意」

女「!?」

男「家賃は半分になるし、買い物も任せられる」

女「うぅ・・・」

男「欲求不満のさいは
女「それは結構です」

女「・・・でも!私たちまだ学生だし!家事の時間なんて無いから!今までと変わらないわ!!」

男「そこで分担制ですよ(俺の)奥さん!効率が上がります!」

女「・・・プライベート!プライベートな時間が無くなるわ!」

男「プライベートを隠し合うカップルでいいの?」

女「・・・負けたわ」

男「きたあああああぁぁああああうわぁあぁあああああ!!!!」

女「うるせぇ!妥協しただけよ」

男「それを世間じゃ認めたって言うんだよ」

女「うざいわねぇ」

男「じゃあ!!荷物をおくよ!おいていいんだよね!?」

女「勝手に置け!!」

男「・・・うわぁあああ!!!」

女「いちいち騒ぐなdv疑惑が浮かぶだろ」

男「愛の鞭なら受けたいなぁ」

女「軽蔑の眼差しを向けるわ」

男「その眼差しを見ると元気になってくるよ!」

女「なにがよ!」

男「言わせるな!」

女「言えないとこ元気にしてんじゃ無いわよ」

男「ちなみに心がです」

女「ばか!」

男「女ちゃんおかえり」

女「ただいま。ちなみにこの後の会話は前にやったから結構よ」

男「ご飯にする?お風呂にする?」

女「・・・え?あぁ、ご飯・・・」

男「うん、ちょうど出来たところだったんだ。今日はシチューだよ」

女「う、うん」

男「お疲れ様。バイト大変?」

女「慣れたわよ・・・?」

男「よかった。無理はダメだよ?」

女「・・・お前」

男「え?」

女「なんで良妻演じてんだよ!!!」

男「えっなんで俺は怒られているの」

女「先に風呂入る」

男「うんいってらっしゃい」

女「やけに素直ね」

男「一緒にお風呂なんて生殺しだよ」

女「・・・そう」

男「あっ!!やっぱり俺が先に入っていい!?」

女「・・・?いいわよ」

男「女ちゃんの後なんてそれまた生殺しだよ」

女「きもいわね」

男「その言葉を明日への活力にするよ」

女「お前の明日を無くしてやろうか」

男「女ちゃんが望むなら心中でも何でもしてやるよ」

女「一人で三途の川を渡って欲しいわ」

男「その前に女ちゃんと山あり谷ありの人生を渡りたい

女「いいから風呂はいれよ」

男「女ちゃん布団しいたよ」

女「ありがと・・・ちゃんと二枚敷いたのね」

男「一晩同じ布団なんて餌をお預けされている空腹状態の犬よりつらいからね」

女「ちょっと意味わからないわ」

男「それがいいよ。本気で大変だから」

女「・・・そんなに大変ならさ」

男「うひょおおおおおおおお!!きたああああああああ!!!」

女「何もきてないわよ。あっちで寝れば?」

男「あっちってベランダじゃん!凍死で迎えがそれこそきちゃうよ!」

女「下着透視されるよりましよ」

男「んんんんんん!!ひどい!でも好き!」

女「うっさいわね!お隣から苦情が来るわよ」

男「俺の苦情は無視なのに!」

男「女ちゃんおやすみ」

女「おやすみ」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・」ゴロン

女「・・・」

男「・・・」ゴロンゴロン

女「・・・」

男「・・・」ゴロゴロゴロゴロ

女「・・・おい、なにローリングしてる」

男「緊張して眠れない」

女「・・・」


男「お世話になりました」

女「結局同棲は無理だったわねざまぁ」

男「それでも愛してる」

男「女ちゃんいらっしゃい!!俺と女ちゃんのスイートホームへ!」

女「あんたら家族のでしょ」

男「女ちゃんも家族さ」

女「家族の前で恥ずかしいことよく言えるわね」

男「隠してばかりじゃ本当の家族にはなれないよ」

男母「いらっしゃい!!」

男父「かわいい(よく来たね)」

男母「逆よパパ!でもそこが好き」

男父「俺も好きだ(女さんの前でやめんか)」

女「遺伝なのかしら」

妹「女さん!我が家にようこそです!」

女「妹ちゃん久しぶりね。お邪魔します」

妹「女さんは今日も美しいです!お目にかかれて光栄です!」

女「いや・・なんか兄に似てきたわね」

妹「ひぃっ!?マジですか!?い、遺書を書こう・・・」

女「いやいやいや命は大切にして!!」

男「お前!何女ちゃんを困らせているんだ!」

女「あんたがいうなよ・・・」

男「女ちゃんが赤面しながら言う『しょうがないわね・・・』は俺のものだ!」

妹「どうやら決着をつける時のようだな・・・」

女「お願い、銃刀法は守って・・・」

男「・・・なんてこともあったんだよ」

少女「ふーん。ばかみたい」

男「真面目だったんだよ!・・・それから順調に純粋に交際は続いたわけだよ」

少女「へぇ」

男「んで、仕事に就いていい頃合いの時に」

少女「プロポーズか」

男「あの時の女ちゃんの国宝級の笑顔を見せてあげたいよ」

少女「いいなぁ・・・お母さん!国宝級の笑顔を見せてよー!」

女「あんた何娘にアホな話してるのよ」

男「まあ女ちゃんはどんな時も素晴らしいけどね」

少女「うふふ」

女「ほら、ご飯よ」

少女「おわーシチューだ!」

男「おわーちゅーだ!」

女「・・・あんたはいつまでも変わらないわね」

男「ん、ずっと変わらないよ」

女「・・・そう、よかったわ」

少女「はやく食べようよー」

男「・・・うん」



本当の本当に終わり

あなたが書いてもいいんですよ

ぐだぐだ続くのもあれなので一段落つけた感じです

男「女ちゃんしりとりしようよ!」

女「よく分からないこと言い出すわね・・・」

男「ネタが尽きたんじゃ無い?」

女「嫌なこと言わないで何が一段落よ・・・また続いているじゃない」

男「いやー多分俺たちの歴史はまだまだだ!って感じだからさ」

女「最近はぐだぐだしているけど」

男「どどどういうことかな?まままマンネリ化!?」

女「かもしれないわね」

男「ねぇ!どうにかしなくちゃだよ!」

女「よく分からないけど・・・ほっとけば?」

男「バリトンサックス」

女「少しは文章にしなさいよ」

男「よしお」

女「おい」

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