仁奈「拓海おねーさんがんばれー!」拓海「オラオラオラァ!」 (39)

【モバマス・デレステSS】です


――――プロダクション、屋上

拓海「この! やろ! テメェ! このォ!!」シュコーシュコーシュコーシュコー

仁奈「うーんまだダメみてーでごぜーます……」

拓海「ナメんなぁ!!」シュコーシュコーシュコーシュコー

亜季「……拓海はなにをしてるのでありますか?」

里奈「見ての通りぽよー? でっかいビニールプールを膨らませるために頑張ってる系!」

亜季「はぁ……屋上が賑やかでしたので覗きにきたのですが、なぜまたビニールプールを?」

里奈「うんとねー、今日ニナちゃんと一緒にレッスンした後お話してたら、気になること聞いたってゆーか」

里奈「なんでもニナちゃん今年の夏、まだあんまり水遊びもしてないって言うぢゃん! ヤバいっしょ?」

亜季「それは……ヤバイでありますな!」

里奈「でしょ? だからどうしよっかってたくみんに相談してたら、そこにグーゼンちひろさんもいて」

亜季「……あ、分かりました! あのビニールプールはちひろさんからの提供でありますな?」

拓海「ウオオオオオリャ!!」シュコーシュコーシュコーシュコー!

仁奈「拓海おねーさん、いけー!」


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※向井拓海
http://i.imgur.com/2T8VOnb.jpg

※市原仁奈
http://i.imgur.com/NmnpYKp.jpg

※大和亜季
http://i.imgur.com/5poW8TN.jpg

※藤本里奈
http://i.imgur.com/3sr9XAW.jpg


里奈「あっきー鋭い! そうなの! ちひろさんが、せめてニナちゃんが楽しめるようにって倉庫から出してきたってゆーか♪」

亜季「ふむ……しかしならば、なぜ拓海はフットポンプで膨らませようとしているので? ああいったものは普通……」

拓海「テメェ! この! この! テメェ!」シュコーシュコーシュコーシュコー

里奈「それが電動のポンプもあったんだけど壊れちゃってって、今プロデューサーが美世ちゃんのとこに修理に持ってってるぽよ」

亜季「なるほど。つまり電動ポンプが戻ってくるまでに、少しでもビニールプールを膨らませておこうと拓海は奮闘しているのですな!」

里奈「そゆことー☆」

拓海「ぐっ、クソッ! やっぱこいつ超でけぇぞ!? 膨らんでんのかどうか全然わかんねぇ……!」シュコーシュコーシュコーシュコー

仁奈「やっぱりプロデューサー待つしかねーですか……」ションボリ

拓海「ハァ!? ナメんなよ仁奈! アタシがやるっつった以上はやるんだよ! 見てやがれっ!!」シュコーシュコーシュコーシュコー

仁奈「拓海おねーさん……わかったでごぜーます!」

亜季「しかしあのビニールプール、少なくとも幅が3メートル以上はありますよ……いくら拓海でも人力では無理なのでは?」

拓海「アァン!? だれかふざけたこと……なんだよ亜季じゃねえかいつ来てたんだ!」シュコーシュコーシュコーシュコー

亜季「つい先程であります! そして拓海、あまり無理をせずプロデューサー殿が電動ポンプを持ってくるまでは……」


拓海「アイツ待ってたらいつになるかわかんねーだろ。それまで仁奈をずっと待たせろってのか?」シュコーシュコーシュコーシュコー

亜季「いやしかしですな、やはりそのサイズを人の力で膨らませるのは厳しいのではないかと」

拓海「ハッ! 最初からやれねーって決めつけるなんて亜季お前、いつからそんな弱腰になっちまったんだよ?」シュコーシュコーシュコーシュコー

亜季「むっ……なんですと……!」

拓海「最初から否定しちまってたらなんにもできねえだろうが。亜季はそういう奴じゃねえと思ってたが、アタシの――」シュコーシュコーシュコーシュコー

亜季「いいでしょう!! そこまでいうのであれば私もやってやりましょう!! 里奈!!」ガシッ

里奈「わっ!?」

亜季「他にフットポンプは残っていませんか!?」

里奈「え、ええと……一応ちひろさんからもう一個だけもらってて、あ、これこれ」スッ

亜季「お借りします! 拓海、そこまで言うのなら私がこのビニールプールを膨らませてみせますよ!」

拓海「おっ? やる気になったってのか? だがアタシはここを譲る気ねーからな!」シュコーシュコーシュコーシュコー

亜季「結構! このサイズのビニールプールであれば、空気を入れる場所は最低2つはありますからな! 私は……あった」キュポッ

亜季「ここから膨らませてみせましょう! 拓海、だれが弱腰になどなりますか!」シュコーシュコー

亜季「むしろ拓海よりもビニールプールを膨らませることが上手いことを、見せてあげるであります!」シュコーシュコーシュコーシュコー


仁奈「もしかして亜季おねーさんも手伝ってくれるでごぜーますか!?」

亜季「ええ、そのつもりです!」

仁奈「やったー♪」

拓海「へっ、上等だぜ! どうせ勝つのはアタシで、先にへばっちまうのが亜季になるだろうけどよ!」シュコーシュコーシュコーシュコー

亜季「なにを言いますか! 拓海こそ先に倒れてしまってのも構いませんよ! あとは私がやりますから!」シュコーシュコーシュコーシュコー

拓海「……ぬぬぬ!」シュコーシュコーシュコーシュコー

亜季「……むむむ!」シュコーシュコーシュコーシュコー

仁奈「えーと……どっちも頑張ってくだせー!」

拓海・亜季「「おりゃー!!」」シュコーシュコーシュコーシュコーシュコーシュコーシュコーシュコー

仁奈「……うわぁ……すげー勢いで空気が入り始めたですよ!」

里奈「相変わらず単純ぢゃん☆ ほら仁奈ちゃん、あっちの熱くなってる二人の側にいると大変ぽよ。アタシと入り口のとこに居よ?」

仁奈「はーい!」トテトテ


――――数十分後、プロダクション、屋上

拓海「ぜぇ……ぜぇ……」グッタリ

亜季「はぁ……はぁ……」グッタリ

里奈「それじゃいくぽよー☆ えいっ」キュッ

ドボボボボボ!!

仁奈「おー、水がたまりだしたですよ!」

里奈「でも時間かかりそうだしー、水かけでもして遊ぶぽよ♪」バシャッ

仁奈「きゃー♪ もー、里奈おねーさんやったでごぜーますね! お返しですよ!」バチャバチャ

里奈「わわわっ、ニナちゃん激しい☆ もー、やったなー!」バシャー

仁奈「うわー! ホースの水つめてーですっ!」

里奈「えへへ! ……ってこれはプールにお水貯めるためのだったし!? いけないいけない、戻しとこっと」ポチャ

ドボボボボボ!! 

拓海「……ぜぇ……ぜぇ……楽しそう、だな……アイツら……」グッタリ

亜季「……よかった、でありま……す……はぁ……はぁ……」グッタリ

拓海「……亜季ー、動けるかー……?」グッタリ


亜季「も、もうしばらくは……無理そうであります……」グッタリ

拓海「たかが空気入れるだけなのに……こんだけキツイとはよ……」

亜季「えぇ……少し、予想外でした……」

ダダダッ!

拓海「……誰か来るな?」

ドタッ!

モバP「悪ィ遅くなっちまった! 美世が電動ポンプ修理したから持ってき――アァ!? なんでもう膨らんでるんだよ!?」ゼェゼェ

拓海「よぉ……遅かったじゃねえか。ビニールプールならアタシらで膨らませちまったぜ……!」

亜季「驚いたでありますか……プロデューサー殿!」

モバP「おいおい……まさかあの足で踏むやつで全部やったのか!?」

拓海「おうよ!」

モバP「亜季もお前わざわざ拓海に付き合ったってのか」

亜季「ふふふっ、どうですか!」

モバP「いやー……バカだなぁお前ら、ハハハッ! 流石だぜ、本当に。素直にすげぇわ」

拓海「うるせえよ。仁奈待たせちゃ悪いと思っただけだ。つーか、そのポンプ直した美世はどこなんだよ」


モバP「あー、途中までは一緒だったんがな。社用車の調子が悪いって話が聞こえてきた瞬間、そっちに飛んで行っちまった」

拓海「……まーた勝手に車弄りに行くんじゃねェかそれ?」

モバP「けど美世が弄るとホント調子いいんだぜ。――ところでお前ら、アイドルなんだから直射日光当たる所で寝そべんな」

亜季「しかしですな、休むにしても場所が……」

モバP「……ったく、用意してきて正解だったな。ほら、そこちょっとどけ」

拓海「アン? なにすんだよ……ほら」ゴロゴロ

モバP「色気のねえ退き方しやがって……まぁいいか、よっと」バサッ

亜季「おお……これは!」

里奈「ん? あーっ! プロデューサーぢゃん! つーかそれ、ビーチパラソルだしっ!」

仁奈「おぉー!」

モバP「仁奈が屋上で遊ぶとなったら休む場所もいると思ってな、倉庫から引っ張り出してきた」

拓海「こんなもんまであるのかここ……てか、いいなこれ。影があるだけでも大分涼しいじゃねえか!」

モバP「あとはもう一つ……」ガバッ ヒュオ パシッ

仁奈「その青いのはなんでごぜーますかプロデューサー?」

モバP「こいつはエアーソファーっつってな、空気入れたら簡易的なソファーになる道具だ。ほれそこの二人、座ってみろ」


拓海「……お! こいつはいい感じだ!」ストッ

亜季「あー……いいでありますなぁ……丁度良い感じで座れるので眠くなりそうであります……」

モバP「とりあえず遊び疲れたらそこで休めよ仁奈」

仁奈「わかったですよ!」

モバP「それと、クーラーボックスに適当に飲み物入れてきたから喉乾いたら飲んどけ。あとは……里奈! ほらよっ!」ヒョイッ

里奈「おっとっと! ……あっ、これ日焼け止め!」

モバP「ちょっと遅いかもしれねえが、まったくしとかないよりはマシだろ。ここにいる奴ら全員に塗っといてくれ」

里奈「OK! まかせてぽよっ!」

モバP「こんなとこか……さて、俺はまた仕事に戻らねえと……」

仁奈「えー!? プロデューサー、行っちゃうでごぜーますか……?」

モバP「すまねえな。今日はちょっと色々立て込んでてよ。そっちが片付かねえことにはどうにも……」

仁奈「そんなー……」ションボリ

モバP「落ち込むなって。次来る時は良い物持って来てやるから、な?」ナデナデ

仁奈「……はーい」

モバP「それに里奈だけじゃなくて、そこでぐだーっとしてる二人もいるし、屋上でこういうことしてるって何人か伝えたからよ」


モバP「心配すんな、すぐに嫌でも賑やかになる。だからちゃんと楽しんどけ、せっかくだしよ?」

仁奈「そうするでごぜーます……でも、プロデューサーもちゃんと戻ってきてくだせー! 約束ですよ!」

モバP「おう、出来るだけ早く戻ってきてやる、約束だ! ――つーわけで、あとは任せたぞ里奈」

里奈「もちだしっ! つーか、たくみん達もアタシの好きにしていい感じ?」

モバP「その辺も含めて『任せた』ってことだ」

里奈「いぇーい☆ まかされちゃうぽよ!」

拓海「……なんだ? 嫌な予感が」

モバP「そんじゃあとは頼んだぜー!」ドタドタッ

仁奈「……行っちゃたですよ……」

里奈「忙しそうだったし、しょうがないぢゃん。それよりもニナちゃん、ちょっと頼まれてほしんだけどー?」

仁奈「なんでごぜーますか?」

里奈「たくみんとあっきー押さえてちょ!」

仁奈「おさえ……上に乗るってことでごぜーますか?」

里奈「そうそう!」

仁奈「ならっ……えいっ♪」ポフッ


拓海「うおっ!? 仁奈お前なにして!?」

亜季「う、動けない……!」

里奈「さてさて~? たくみんにあっきー……日焼け止め塗る時間ぢゃん?」

亜季「えっ、り、里奈……?」

拓海「いやまてまてまて!? アタシらは別にいらねえよ!?」

仁奈「ダメですよ! 日焼けすると大変だーって、早苗おねーさんも言ってたでごぜーます!」

里奈「そゆこと☆ だからまずはたくみん達に塗り塗りしちゃうしー?」

仁奈「ぬりぬりー♪」

拓海「お、おいまて、里奈、やめろ!」

亜季「私達は後回しでもよいでありますから!?」

里奈「もんどーむよー! いっくよー♪」

拓海「や、やめろ、これ、くすぐったいんだよ――アハハハハッ!?」

亜季「そ、そこまでしなくていいでありま――んひゃあ!?」

里奈「ほれほれー☆」

拓海・亜季「「うわぁああ!?」」


――――2時間後、プロダクション、屋上

仁奈「ふぇー……」チャプン

里奈「はー……」チャプン

拓海「あー……」チャプン

亜季「ふぅー……」チャプン

夏樹「……なんだこの空気」

李衣菜「すっごいのんびりしてる……」

里奈「あー、なっつにだりなちゃん、おっつー☆」

夏樹「お、おう……なんでこんな緩い感じなんだ? 水遊びしてるって聞いてきたんだが」

拓海「さっきまでちゃんと遊んでたっつーの? なぁ仁奈」

仁奈「すげー楽しかったですよ!」

亜季「ですが流石にこの日の中で遊び続けますと疲れまして。せっかく広いビニールプール、ゆったりしてみようかと……」

拓海「亜季なんか、そのためにわざわざ濡れても問題ない格好に着替えて来たんだぜ」

李衣菜「そ、そうだったんだ……せっかくだからと思って私も濡れていい服に着替えてきたんだけどな……」

里奈「ちょっと遅かった感じかも? てゆーか、だりなちゃんその手に持ってるのもしかして……!」

※木村夏樹
http://i.imgur.com/IxPXvdB.jpg

※多田李衣菜
http://i.imgur.com/i4KchyG.jpg


李衣菜「あ、気付いちゃった? へへっ、ほらほらみんな、スイカだよ! 見てみて、スイカー!」ニコニコ

拓海「かなりのサイズだけどよ、どうしたんだソレ」

夏樹「今日商店街のイベントに呼ばれててさ、仕事が終わった後でそこの会長さんから貰ったんだ」

李衣菜「私達の個人的なファンでもあったらしくて、こんな立派なスイカ2つもくれたんだよ!」

夏樹「でもアタシとだりーだけじゃ食べきれないし、せっかくだから皆で食べようって思ってな」

仁奈「いいんでごぜーますか!?」

李衣菜「もちろん! あとで切り分けてあげるから楽しみにしててね!」

仁奈「ありがとーですよ!」

亜季「楽しみですなぁ……しかしせっかく2つもあるのですから、そのまま食べてしまうのは少々勿体無い気もします」

拓海「だよな。2つあるなら1個はスイカ割りに使っていいんじゃねえかって気もするがよ」

夏樹「ハハッ、拓海達ならそういうと思ったぜ。安心しなよ、ちゃんとスイカ割り用の道具も持ってきた!」

里奈「さすがなっつ! そういうことなら早速スイカ割りしちゃおー☆」

夏樹「慌てるなって。今から準備するかさ」

李衣菜「私はその間、スイカ割りに使わない方のスイカ切ってるよ」

拓海「おう、頼んだぜ」


夏樹「さて、ブルーシートを広げて……で、誰が最初にスイカ割りをするんだ?」

仁奈「はーい♪ はいはいっ! 仁奈、スイカ割りしてみてーです!」ピョンピョン

里奈「お、ニナちゃんやる気ぢゃん♪ アタシは問題ないけどたくみん達は?」

亜季「私も異論はありません!」

拓海「つうか仁奈がやるっていうのに、アタシらが先にやるとマズイだろ」

里奈「たくみんなら絶対スイカ粉々にしちゃうもんね☆」

拓海「へへっ、まぁな!」

夏樹「認める辺り流石だよ。とりあえず仁奈が最初ってことで、誰か目隠ししてあげな」

里奈「それじゃアタシが――よいしょ。ニナちゃん、どんな感じ? きつくない?」

仁奈「大丈夫ですよ! 前が全然みえねーです!」

夏樹「それなら、スイカはこの辺りに置いて……」ゴトッ

夏樹「よし。ほら拓海、そこに置いてある棒を仁奈に持たせて」

拓海「おっし任せろ! いいか仁奈、ちゃーんと持てよ。棒ってのは利き手を上にしてだな……」

亜季「喧嘩するのではありませんし、普通に持たせるべきでは?」

拓海「いやそういうわけにもいかねェだろ。こういう時についでに覚えておけばよ、なんかあっても自分で身を守れて……」


里奈「ニナちゃんになにかあるときは、皆がすぐに動くはずだからもんだいないっしょ♪」

夏樹「多分ちひろさんとか速攻で動きそうだよなぁ」

拓海「チッ、分かったよ! ほら仁奈、とりあえずちゃんと握れ。振った時にすっぽ抜けるとあぶねーからな」

仁奈「分かったですよ!」ギュー

拓海「おし行け! スイカ叩き割ってこい!」

仁奈「綺麗に割れたらホメてくだせー! ――仁奈、いきます!」ヨタヨタ

トテトテ

里奈「ニナちゃんもうちょっと左ー!」

仁奈「こっちかな?」ヨタヨタ

フラフラ

亜季「おっと行き過ぎであります! 少し戻って!」

仁奈「わとと」ヨタヨタ

夏樹「いい感じ、そのままそのまま!」

仁奈「このまま……このまま……」ヨタヨタ

トテトテ


拓海「いいぞ、その調子だ!」

仁奈「えへへ……もうすぐでごぜーますか!」

亜季「おっ、そうですな。そろそろ……」

拓海「そこだ仁奈ー! 振り下ろせーっ!!」

仁奈「よ、ようし……ここで……そりゃーっ!!」ヒュン

ポコッ

4人「「「「あ」」」」

仁奈「当たったー♪ ……でもなんだか割れた感じがしねーですね?」スルッ

仁奈「あっ……やっぱり割れてねーです」

拓海「あちゃー、マジか。位置とかバッチリだったんだがよぉ」

夏樹「仁奈の力じゃちょっと足りなかったか」

仁奈「うーっ……」

里奈「でもでもほら! これ、ここ! ちゃんと凹んでるし! 十分すごいぢゃん!」

仁奈「すげーでごぜーますか里奈おねーさん……?」

里奈「いやー、だって目隠しした状態で当てられるっ激やばっ! アタシじゃ外しちゃうってマジで!」ナデナデ


仁奈「そうでごぜーますか……?」

李衣菜「スイカ割りって結構難しいから、当てたってだけでも仁奈ちゃんは偉いって! だからほら」スッ

仁奈「わーっ! おっきいスイカだー!」

李衣菜「一番大きく切ったスイカあげる。ご褒美だよ!」

仁奈「ありがとーごぜーます、李衣菜おねーさん!」

李衣菜「どういたしまして」

里奈「だりなちゃんサンキュー!」

李衣菜「なんのことだか。それよりスイカ、他にも色んな風に切ったからみんな好きなのとってー!」

夏樹「へぇ、随分おしゃれな切り方してるのもあるな」

亜季「……なんでしょうこれ……スティック型!? はぁー、このような形もあるのですな」シャグ

亜季「うむ、甘いであります!」

仁奈「もぐもぐ……おいしーですよ!」シャグシャグ

李衣菜「塩もあるから、必要なら使ってね」

拓海「しかしどうすっかなー、もう1個のやつせっかくスイカ割りに使ってるし、このままってのも」ウズウズ

里奈「じゃあたくみんやってみる?」


拓海「おっ、いいのかよ!」

夏樹「ははっ、それだけやりたそうにしてたら誰だって分かるさ。どうせならスイカの場所も変えないとな。ちょっと待っててくれ」

拓海「おう、頼んだぜ」

里奈「んじゃアタシはたくみんの目隠しして――よいしょ、これくらい?」

拓海「バッチリだぜ! ついでに棒も取ってくれねェか?」

里奈「棒……あった! はいたくみん!」スッ

夏樹「こっちもスイカ置き終わった、いつでもいいぜ拓海」

拓海「おっしゃあ! 仁奈の敵討ちしてやらねーとな! 見てろよ!」ブンブン

仁奈「おおっ、拓海おねーさんスゴイ迫力でごぜーます! 頑張ってくだせー!」

李衣菜「あれ当たると痛そうだなぁ」シャグ

拓海「……で、アタシはどっちに向かえばいいんだ?」

里奈「えーっと、まずはそのまままっすぐ!」

拓海「まっすぐだな、よしっ!」

ソロソロ……

仁奈「あっ! ちょっとズレたでごぜーます! えーっと、右……? あ、ちげーです! 左!」


拓海「ちょっと左に戻るのか……?」

ソロソロ……

亜季「いい感じであります拓海! そのまま直進を!」シャグ

拓海「うっし! いけそうだなっ! このまま!」

ダダッ

夏樹「おっと、やる気があるのはいいけど行き過ぎだ拓海、後ろに振り返りな!」

拓海「後ろだとォ!? チッ、こっちか!」クルッ

仁奈「そこだーっ!」

拓海「ここかーッ!」ブォン!

ドグシャッ!

仁奈「おおーっ!!」

拓海「よっしゃあ手応えありだぜ! どうだ!」スルッ

里奈「見事に砕けちゃったし! さっすがたくみん、パワーある☆」

拓海「当然だろ! 見たか仁奈! 敵はとってやったぜ!」

仁奈「拓海おねーさんかっこいいー!」ピョンピョン


拓海「ハハッ! 褒めんなって! ……てか、自分でやっといてなんだが、こんだけ砕いちまってこれ食えんのか……?」

亜季「見事に粉々になっていますからな……」

李衣菜「どれどれ……これは……実の部分で小さく飛び散っちゃったのは難しいけど、それ以外なら……うん、私がなんとかするよ!」

拓海「マジか! 李衣菜頼りになるじゃねえか!」

李衣菜「えへへ、まぁこれくらいならね。とりあえず拓海さん、散らばったスイカ一緒に集めてくれる?」

拓海「おぉいいぜ! しっかし大分遠くに飛んでのまであるな……」ヒョイ

亜季「夏樹がブルーシートを敷いてくれていたのが良かったですな。でなければ後が大変でしたよ」シャグ

夏樹「こういうことする時は、後片付けのことも考えてやるのは当然だしな」シャグ

里奈「後片付け……そういえばそろそろ夕方だし、ビニールプールもどうするか考えないといけない感じ?」シャグ

仁奈「もぐもぐ……えっ? プール、片付けちゃうですか……?」

亜季「確かにいつまでも置いておくことは出来ませんし、片付けるとなれば今がちょうど良いタイミングなのでしょうか」シャグ

仁奈「プール……そっか、片付けないといけねーんですね……楽しかったのになぁ……」


里奈「落ち込まないでニナちゃん! 大丈夫、今度はみんなでもっとおっきいプールいけばいいぽよ!」

亜季「そうですな。私達で海に行くという手もあります! まだ夏は終わっていませんし、楽しむことはいっぱいありますとも!」ナデナデ

仁奈「……里奈おねーさん……亜季おねーさん……!」

拓海「うしっ、これで散らばったスイカは全部拾ったか……ん? どうした仁奈、なんか嬉しそうじゃねえか」

仁奈「えへへっ、今度はなにして遊ぼうかなってみんなと話してたでごぜーます!」

李衣菜「もう次のこと考えてるんだ……へへっ、私もどっか行きたいなーっ」

ドスンッ

モバP「――しゃーねえ、だったらなんか考えといてやるよ」

李衣菜「うひゃあ!?」

仁奈「あっ、プロデューサー! 戻ってきたでごぜーますか! おせーですよっ!」

モバP「悪ィ悪ィ、仕事は少し前に落ち着いてたんだが、ちょっと準備があってよ」

亜季「準備……? そういえば、今プロデューサー殿が置いた道具類はもしや……!」


涼「プロデューサーサン、材料。この辺りに置いとくよ」

ドサッ

モバP「ああ、助かったぜ」

里奈「あっ、りょーちゃ!」

拓海「涼と一緒だったのかプロデューサー? けどもう夕方だぜ? 今更戻ってきてどーすんだよ」

里奈「そろそろプール片付けちゃうところだったし!」

モバP「そいつは危なかった。せっかくこんな水貯めてるんだからよ、火を使うことまでついでにしとかねーとな」ガシャ ガコッ

拓海「火を使うことだぁ? てめェなに考えて……」

モバP「そりゃいいこと考えたんだよ。仁奈、俺がなにしようとしてるか分かるか?」ガコッ ガシャ

仁奈「えーっと、うーんと。あっ……この道具……分かったですよ! バーベキューだーっ!」キラキラ

モバP「その通りだぜ!」

※松永涼
http://i.imgur.com/zxO0v9M.jpg


――――30分後、プロダクション、屋上

ジュージュー パチッパチッ

李衣菜「……こんなとこかな? ほら仁奈ちゃん、お肉焼けたよ」ヒョイッ ヒョイ

仁奈「わーっ! ありがとーですよ! ――あちちっ! ふーっ……ふーっ……」

カシュッ

モバP「ゴクッ……ゴクッ……!」

仁奈「もういいかな……? はむっ! もぐもぐ……!」ゴクン

モバP・仁奈「「うめぇーっ!!」」

涼「二人共、行儀が悪いよ」

拓海「あんまりプロデューサーの真似すんな仁奈、柄が悪いのが移っちまうぞ?」ハムッ

拓海「ん~っ! 肉うめぇ!!」

夏樹「……説得力ないぜ拓海?」

里奈「でもおいしーのはホントだし☆ てか、りょーちゃ、プロデューサーとはいつ合流した系?」

涼「アタシ今日は、小梅と輝子が幸子の実家に遊びに行く見送りに行ってたんだけど、その帰りでプロデューサーを見かけてさ」ハムッ

涼「……妙に大量の荷物1人で運んでるからちょっと心配になってね。少しくらいは手伝ってあげようかと思って」


夏樹「涼らしいな」

涼「まぁ結局、一番軽い荷物持つくらいだったけど……」

モバP「いやー、それでも助かったぜ! あれ運ぶの大変でなっ!」ゴクゴクッ

拓海「てかどれだけ飲む気だよてめェは? そろそろやめとけって」

モバP「いいだろ別にこれは自腹で買ったんだからな? やっと仕事一段落したんだし酒くらい呑ませろよ拓海!」

拓海「しかしよ?」

亜季「そーでありますたくみ~! ヒック……! 呑ませてあげるでありますよ~……うへへ~♪」ウツラウツラ

拓海「亜季をこんな状態にしたの、ちひろさんにバレたらやばくねえか?」

モバP「……だよなぁ、早苗さんと呑む時の感覚で亜季にも勧めてみたが、まさか缶ビール二本でこんなに酔うなんて予想外だぜ」

亜季「なにを~!? 私、は、酔ってません! ヒック! よってないでありますよぉ? ねぇー? りょー、なつきー♪」ウツラウツラ

夏樹「はいはいそうだな、亜季は酔ってない」

涼「だからとりあえずその缶こっちに寄越して。それからソファーに座っときなよ」

亜季「んにゃ!? やだぁ~、プロデューサーどのー、りょーが私からビール取ろうと……」

モバP「取らない取らない、預かるだけだから。な、ほら、とりあえずこいつはこうして」ヒョイ

亜季「あー……」


モバP「んでここに座って、野菜食って、ちょっと涼んでろ。いいな?」

亜季「んぅー……」ウツラウツラ

仁奈「亜季おねーさん大丈夫でごぜーますか?」

亜季「大丈夫らいじょうぶであります~……んん、ニンジンおいしい……」モグモグ

里奈「普段のあっきーは凛々しいって感じだけど、今のあっきーヤバいくらいカワイくない? 子供っぽくて!」

モバP「酔ってなかったら仕事に活かせそうなんだがなぁ……俺も今日はこれで終いにしとくか」グビッ

仁奈「そうするといいですよ! 酔ったプロデューサーはイヤです! それと、亜季おねーさん、もっと野菜食べるでごぜーます!」ヒョイ

亜季「ありがとうございます仁奈ー……モグモグ……おいしい」

李衣菜「って、もう、ダメだよ! ちゃんと仁奈ちゃんも野菜食べないと!」

仁奈「バレたですよ……!」

李衣菜「当然。ほら、好き嫌いする子にはお肉あげないよ」

仁奈「あっ、お野菜もちゃんと食べるでごぜーます! だからお肉もくだせー!」アセアセ

李衣菜「よし来た。新しいの焼くからちょっと待ってね」ジュー


夏樹「なんか悪いなだりー、色々やらせちまって」

李衣菜「いいのいいの! それにしてもプロデューサーさん、今日忙しかったみたいですけど、なにしてたんですか?」ジュー

モバP「おっと? おおっ、聞いてくれるか李衣菜! 実はな……よっと! こいつだ!」スッ

拓海「んっ……!? おいてめぇそれまさか!」

モバP「おうよ! ついにおめーら炎陣のCD、現物が出来上がったぜ!」

里奈「マジで!? おおおーっ! これがアタシ達のCD!」

夏樹「ジャケット写真もいい感じだ。キマってる」

涼「たしかこれ、アタシ達の歌以外にも小梅とかな子の新曲が入ってるんだっけ?」

モバP「おうそうだ。この前やっと小梅の曲も試聴出来るようにしてよぉ……大変だったんだぜ?」

里奈「ほらほらあっきー! アタシ達のCDぽよ♪ ヤバいっしょ! 超激アツぢゃん!」

亜季「なるほどこれが……いいですなー……私達のCD……フフフッ♪」ニコニコ

仁奈「拓海おねーさん達のCDかっけーですよ!」

「純情Midnight伝説」ジャケット
http://i.imgur.com/JtUeAea.jpg

(¥1,389+税)


李衣菜「いーなー……プロデューサーさん、Masque:RadeのCDはまだですか?」ジトォ

モバP「ウッ……が、頑張るっす……というかこれでも結構急いでやってるほうなんだから許せって!」

拓海「……そんなに急いでんなら別にCD用の収録の時、編成変えなくてもよかったんじゃねえか?」

モバP「んだよ拓海、お前まだライブの時と違うバージョンで収録したの根に持ってんのか? 両方入れてるから別にいいだろ」

拓海「いや、ライブの時と違うのは別にいいんだよ! けどアタシが里奈のやってたパート歌う必要はあったのかっつー話だよ!」

モバP「そりゃ……なあ?」

夏樹「ああ、必要あったね」

涼「むしろないと寂しいくらいさ」

里奈「アタシのパートって結構可愛いって評判だったしー? それをたくみんがやったってことは!」

亜季「うむ……とてもかわいかったですなっ!」

拓海「っ~~~///」バンバンッ

モバP「ちょ、いてぇ!? 俺を叩くんじゃねえよいてぇ!」

仁奈「拓海おねーさん、かわいかったですか?」

亜季「それはもうとてもとても、揉めはしましたがさいごには開き直ってキュートに歌う拓海がなんとも……」ウツラウツラ

拓海「亜季テメェ!! 酔ってるからってそれ以上いったら無理にでも口閉じさせるぞコラァ!?」

李衣菜「まぁまぁ拓海さん、お肉でも食べて機嫌直してよ。ほら、食べごろになったのあるから」


拓海「……チッ、まぁ、過ぎたことは許してやるけどよ。次はゼッテェやめろよ!? いいな、絶対だぞ!?」モグモグ

モバP(9月3日神戸ワールド記念ホール公演のハイファイ☆デイズ、拓海が歌う可能性あることはまだ黙ってたほうがいいなこりゃ)

拓海「なんだよその顔、まだなんか企んでねえだろうなプロデューサー?」

モバP「いいや? なにも? 俺はなにも?」

里奈「というかプロデューサー、このCD出来たから忙しかったってことは、結構いろんな所に宣伝してる系?」

モバP「当然だろ。8月31日が発売日だし、追い込みかけねえと」

夏樹「もうすぐこれが店頭に並ぶんだよなぁ……ワクワクするぜ、売れるといいな」

涼「そういや今までで一番売れたのは、確か仁奈達の曲だったっけ?」

モバP「おう。あん時はすごかったぜ? なんせあのちひろさんがガッツポーズするくらいだったからよ」

里奈「……マヂで? ガチで?」

モバP「ガチで」

仁奈「ちひろおねーさんがすごく嬉しそうだったでごぜーます! 仁奈も嬉しかったですよ!」

李衣菜「ちひろさん、仁奈ちゃんのこと結構大事にしてるみたいだし、本気で嬉しかったんだろうなぁ」

夏樹「涼が小梅の曲の評判良かった時は喜んでたようなもんか」

涼「そりゃそうさ。ちなみに今回の小梅の曲もまたいい感じで、なんといっても――」

拓海「最終的にすげえいい曲ってのは何度も聞いたから落ち着けって」


李衣菜「……ところで、曲のことで盛り上がるのもいいけど、残りのお肉と野菜、焦げそうなものあるから食べてほしいな?」カチカチ

モバP「おっといけねえ。せっかくの肉だ、食える時に食っとかねえと!」ヒョイヒョイ

仁奈「仁奈も食べるですよ!」ヒョイヒョイ

涼「この感じだと……バーベキューもそろそろ終わりかな?」

亜季「終わりでありますかー……寂しいですなー……うん……むにゃ……」ウツラウツラ

夏樹「亜季のほうもそろそろ限界みたいだ。この後どうする?」

里奈「アタシとたくみんで仮眠室にでも運んだほうがいい感じ?」

モバP「悪いがそうしてくれるか? 出来ればちひろさんに見つからないように頼むぜ」

拓海「しゃーねえなまったく。感謝するなら次からかわいい系の仕事なしにしてくれよ」

モバP「……じゃあいいや、ちひろさんに見つかってもいいから運んでくれ」

拓海「なんでだよ!?」

モバP「当然だろ。な、仁奈? もっと拓海と仕事してみたいだろ?」

仁奈「拓海おねーさんと一緒のお仕事あるでごぜーますか!? してみてーですよ!」キラキラ

拓海「てめェそこで仁奈は卑怯だろぉ……」

夏樹「ハハハッ、諦めなって拓海。可愛らしい格好似合ってるって美世も褒めてたんだし、需要があるってのはいいことだろ?」

拓海「アタシが困るんだよそういうのは! だいたいアタシの可愛い格好とかどこに需要が――」

ヒュ~ ドパァン!!

拓海「ふひゃあ!?」ビクッ


仁奈「うわぁあ!! 花火だーっ!」キラキラ

里奈「……ふひゃあ」ニコニコ

涼「ふひゃあ」ニコニコ

李衣菜「ふひゃあなんだ……」ニコニコ

夏樹「可愛い格好に需要があるのは、そういうとこがあるからじゃないか拓海?」ニコニコ

モバP「ふひゃあってお前……くくっ、花火に驚いてふひゃあってお前……!」クククッ

拓海「……今のなしだオラァ! 忘れろぉ! 忘れやがれぇ///」

ヒュ~ ドパァン!! ドォン!!

仁奈「あっ、また花火があがったでごぜーます!」

里奈「ホントだ☆ たくみんこれ以上弄ると怒りそーだし、いまはみんなで花火見るぽよー♪」

亜季「きれーですなぁ……」ウツラウツラ

ヒュ~ ドォン!! パラパラ……

涼「へぇ、いろんな花火が上がってるね。見事なもんだ」

李衣菜「……あれ? でもこのプロダクションから見える場所で行われる花火大会って言ったら」

夏樹「ああ、今日のやつは中止になったって聞いた覚えがあるんだが……気のせいだったのか?」


ヒュ~ ヒュ~ パパァン! ドドォン!

モバP「いや、多分気のせいじゃねえぞそれは。ちひろさんが今日花火大会のことでなんかやってたの見たからな」

李衣菜「……まさか、中止になったはずの花火大会を開催出来るようにした……?」

モバP「可能性としてはある。なんせ屋上で仁奈が遊んでたんだ、こういうのくらい用意しそうなもんだぜちひろさんなら。けどよ」

夏樹「アタシ達もこうして楽しませてもらってる訳なんだから、深くは追求しないでおこう、だろ?」

モバP「ああ。触らぬなんとかになんとやらだ」

ヒュ~ ドォン!

仁奈「……うー」ヒョコ ヒョコ ピョンピョン

里奈「あれ、ニナちゃんどしたん?」

仁奈「花火、きれーでごぜーますけど、手すりがジャマでよくみえねーのがあるですよ……」ピョンピョン

里奈「そりゃダメぢゃん! それじゃ誰かに……って言ってもプロデューサーとあっきーはお酒呑んでるし、やっぱりここはたくみん!」

拓海「なにがだよ?」

里奈「ほらほら、ニナちゃんが花火よく見えなくて困ってるし! たくみんなら出来ることあるってゆーか♪」


拓海「ああ、そういうことかよ。しょーがねえな……仁奈!」

仁奈「なんでご――」

拓海「オラよっと!」ヒョイ

仁奈「うわわぁ!? わわわっ……か、肩車でごぜーます!!」キラキラ

拓海「ハハッ! これで花火よく見えるようになったんじゃねえか?」

ヒュ~ ヒュ~ パパァン! パァン! パララッ……

仁奈「あははははっ! すげー! すげーきれーに見えるようになったでごぜーます! 拓海おねーさんありがとーですよっ!」

モバP「良かったじゃねえか仁奈、落ちねえようにちゃんと掴まってろよ? 拓海も落とすんじゃねえぞ」

拓海「心配すんな、誰が落としたりするかよ」

モバP「ま、拓海だから心配ねえか……それでどうだ仁奈、今日は楽しかったか?」

仁奈「もちろんでごぜーます! すげー楽しかったですよ♪」

――それから仁奈を含めた全員は、少しでも楽しい時間を引き延ばそうとするかのように、しばらく空に咲き続ける
花火を眺めるのであった。

〈終〉

いよいよ8月31日に炎陣の「純情Midnight伝説」のCDが発売なのでステマする ユニット初お披露目が5月31日なので実に三ヶ月待ったぞ!
あとStarlight Castingの投票誰にするか決めかねてる方はDAY1を拓海に、DAY2をだりーなか輝子か小梅ちゃんにどうぞよろしくお願いします
読んでくださった方ありがとうございました

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