デッドプール「俺ちゃん。シンデレラガールズの世界に行く」 (19)

デッドプール「というわけで俺ちゃんがシンデレラプロに来たぜ。と、その前に名前表記でデッドプールは長いな。デップーにしよう」

デップー「これでよし。じゃあさっそく散策しよう。ちなみに俺ちゃんが事務所内を散策して出会ったアイドルと適当にだべるって内容だ。最初は多分しぶりん辺りが……お」

凛「何か、赤い人がいる」

デップー「しぶりんだぁああ! しぶりーん!」

凛「うわこっち来た!」

デップー「俺ちゃんデッドプール! しぶりんの大ファンなんですぅ! 握手してください!」

凛「え、え? うん……」

デップー「うわぁチョー感激! もうこの手洗えない!」

凛「あの、誰ですか?」

デップー「あとサインもください! はいマジック」

凛「サインって……書くところがない」

デップー「俺ちゃんの尻に書いて! デップーたんF○ckって!」

凛「え、えぇ?」

デップー「さぁさぁ! はやくぅ~」

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デップー「逃げられた。何がいけなかったんだろう。もしわかる人がいるなら書き込んでちょ。ん?」

光「デッドプールだ!」

デップー「光ちゃん。特撮ヒーロー大好きの日朝組か。俺ちゃんのファンかな?」

光「何でこんなところにいるんだ!? 握手してください!」

デップー「いいよぉ。好きなだけ触っていいよぉ」

光「映画見ました! アクションがすっごいカッコよかったよ!」

デップー「嬉しいこと言ってくれるねぇ。でもあれR-15指定だった気がするけど、君何歳?」

光「デッドプール! アナタは何でヒーローなのにおカネ次第で悪にもなるんだ? ヒーローなら正義の心を持って皆の助けに」

デップー「聞こえなーい! 何も聞こえない。道徳的説法なんてクソくらえだ! 何でかって? それはな。お金がないとヒーロー活動もままならないからだ。事件起こって現場行くのに片道いくらかかると思う?」

光「さ、さぁ」

デップー「万は堅い。俺ちゃんフリーのヒーローもとい傭兵だから稼がないとおまんまも食べられなくてヒーロー活動どころじゃなくなるの。綺麗事だけじゃやってけないんだよヒーローってやつは。まあ全部ツケにしちゃうけど」

光「そう、なのか?」

デップー「まあ正義の心はキャップ辺りに任せて。俺ちゃんは俺ちゃんのスタイルで行く。フリーダム」

デップー「……」

こずえ「すっごく……赤くて……ふぁ」

デップー「俺ちゃんね。デッドプールさんこんな小っちゃい不思議ちゃんを相手にしたことあったっけ? 不思議ちゃんはいっぱい相手にしてるよ。だって俺ちゃん自身がファンタジーだもん。でも何か話さないと話が進まないもんな。頑張ろ」

こずえ「デッドプールって……なぁに?」

デップー「お、それ聞いちゃう? 哲学的な質問だ」

こずえ「哲学的?」

デップー「いいか。デッドプールってのはな。人気者の証だ。そう。デッドプールは世界一の人気者! 世界一の色男! 次期大統領候補ナンバーワン! お昼のトーク番組にゲスト出演してほしいキャラクターナンバーワンと色々なランキングを総なめしてる……イケてるやつのことだ」

こずえ「そう……なんだぁ」

デップー「ここでも俺ちゃんの凄さを証明しちまったぜ。ゲームのタイトルも『アイドルマスターシンデレラガールズ』から『デッドマスターシンデレラプールズ』に変えたら人気急上昇間違いなし!」

こずえ「それでぇ……デッドプールって……なぁに?」

デップー「……俺ちゃん。初めて敵わないかもって思った」

デップー「さーて次のアイドルちゃんは……ん?」

奈緒「あれってデッドプール?」

デップー「奈緒ちゃんだぁ! おーい」

奈緒「うわぁ何か来たぞ!」

デップー「初めまして。デッドプールです」

奈緒「あ、あぁ。映画見に行ったから知ってる」

デップー「見てくれたんだ! じゃあ質問いいかな?」

奈緒「質問って、何だよ?」

デップー「俺ちゃんのセッ○スシーン見てどう思った?」

奈緒「何だよその質問!?」

デップー「いいじゃん答えてよー。これ読んでる皆もきっと『デッドプール見てる時にエロいシーンで頬を赤らめて時々視線を外しながら見てる奈緒ちゃんカワイイ』とか思ってるって」

奈緒「皆って何だよ! べ、別にどうも思ってねーよ!」

デップー「じゃあ俺ちゃんが答えちゃう。エロいシーンでさ。俺ちゃんが尻の穴にディルド突っ込まれた時さ。あれ異物感が半端ないんだよ。スクリーンに映らなかったけどあの後の動きがまさにデスストロークで」

奈緒「うわぁ聞きたくなーい!」

デップー「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!」

紗南「……ッ!」

デップー「これで止めだぁあああああああああああ!!!」

テレビ『KO! PLAYER2WIN!』

デップー「……」

紗南「これで八連勝」

デップー「きょ、今日は調子が悪いだけだし! 第一! ゲームで負けたって悔しくねーし!」

紗南「そっちが持ってきたのに……と言うよりキャラクターに固執し過ぎじゃない? デッドプールとスパイダーマンに固執しすぎな気もするけど」

デップー「ヤダ。それだけはヤダ! 俺ちゃん! スパイディと俺ちゃんの組み合わせだけは崩したくない! スパイディとの友情の証だもん愛の証だもん!」

紗南「だって絶対使いこなせてないし、もうちょっとキャラの幅を」

デップー「フン。ゲームに夢中なのも悪くないけど、俺ちゃん。用事を思い出したから帰るわ。じゃな」

紗南「行っちゃった……もうちょっとやろっかなマブカプ」

デップー「さーて台本だとここらでみくにゃんが来るはず」

みく「……」

デップー「お、いた。こっち見てる。みくにゃーん! こっちおいで~」

みく「……」スッ

デップー「ちょ、みくにゃん待ってよ! 何で逃げんの?」

みく「近づかないで。アナタからPチャンと同じにおいがするにゃ」

デップー「気付いたぁ? 実は今日から俺ちゃんがみくにゃんのプロデューサーなんだ」

みく「それはあり得ないにゃ」

デップー「手厳しい。なら聞きたいことがあるんだけど、衣装の猫しっぽ。あれって《自主規制》?」

みく「うえぇ! そう言うこと聞く辺りPチャンよりタチ悪いにゃ!」

デップー「ごめんごめん。もう聞かない別の質問にする。ウサミン星人っているじゃん? あれって何歳なの?」

みく「菜々ちゃんのこと? 17歳にゃ」

デップー「うっそだー。未成年はあり得ねっしょ。俺の予想は超人血清を打って老化を遅くしてると思う」

みく「何それ?」

デップー「そ、それは……!」

珠美「な、何ですかな? 人を指さして」

デップー「サムラーイだ! ジャパニーズサムラーイ!」

珠美「侍!? そ、そうかもしれませんな。珠美は健の道を極めるべくこの身を投じてますし。侍と言っても過言ではないです!」

デップー「でも侍って言うには小っちゃいよね」

珠美「ち、ちびっこちゃうし」

デップー「サムラーイか。俺ちゃんの得物にも日本刀はあるし、無関係ってわけじゃないんだよな。ムラマサブレード使ったこともあるし」

珠美「ムラマサブレード? 何ですかなそれは? カッコイイ響きですが」

デップー「ヒーリングファクターをぶっ殺せる兵器。あれ使ってウルヴィーをスパってやったこともあった……あれって俺ちゃんに使っても死ぬのかな? でも死なない呪いもあるし……ウーン」

珠美「ぶ、物騒なこと言ってますよこの人」

デップー「もうそろそろお開きの時間に近づいて来たな。お?」

きらり「うきゃー☆ 真っ赤っかな人がいるー☆」

デップー「あれはきらりん! 杏ちゃんも一緒だ! これは定番の組み合わせだな」

杏「何この人? すごい変質者」

きらり「そぉ? 全身がまっかでとーっても素敵だにぃ☆」

デップー「わかっているじゃあないかきらりん。そう。俺ちゃんは赤に染まりどんな返り血も跳ね返すってデカいな。きらりん俺ちゃんぐらいある」

きらり「うん。きらりはとっても大きいけど、今は大きな体でよかったって思ってるにぃ」

杏「まあデカくないきらりはきらりとは言えないしね」

デップー「そう言えばきらりんは大きな体がコンプレックスだったってゲームの中で見たな。でもプロデューサーの後押しを含めた色々なことがきらりんを呪縛から解放した……! 俺ちゃんかんどー!」

杏「うわっ。いきなり泣き出したよこの人」

デップー「きらりん。俺ちゃん君のこと心から応援するね。頑張れきらりん☆」

きらり「うん。ありがと☆」

デップー「わかる。わかるぞぉ。君のその眼は……恋をしている眼だな?」

まゆ「誰ですかアナタ?」

デップー「名乗るほど大した名じゃないが、誰もがこう呼ぶ。愛の伝道師。デッドプール!」

まゆ「愛の伝道師……ですか?」

デップー「俺ちゃんこう見えて恋愛相談を生業としてんの。今までに五千人の恋を成就させてきたかな。君は……プロデューサーに恋をしてるんだろう?」

まゆ「五千人……否定はしませんけど。それがどうしたと言うんですかぁ?」

デップー「俺ちゃんがぁ。Pちゃんとの恋を成就するためのアドバイスを送ろうと思ってさぁ」

まゆ「……アドバイスですか」

デップー「大事なのはまず。押してダメなら引いてみなと言う精神!(監禁しろ)」

まゆ「監禁?」

デップー「いつもついてくるあの子が今日は来ない。そう思ってしまったら最後。君に釘づけ!(依存させるんだ)」

まゆ「依存……」

デップー「そして改めてこちらからアプローチすればもうメロメロ間違いなし!(自分なしでは生きられないようにしろ)」

まゆ「……アドバイスありがとうございまぁす」

デップー「うん。頑張るんだぞ」

デップー「さーてここらでオチ担当の」

幸子「カワイイボク登場ーって何ですかこの赤い人! なんかこう……赤いです!」

デップー「さっちー。赤い人はないんじゃないか? そう、俺ちゃんは」バリバリ

幸子「あれ? マスクが取れて」

P「実は俺でしたー!」

幸子「ぷ、プロデューサーさん!? 何ですか? え? コスプレ?」

P「まあちょっとした企画だ。みんなにドッキリを仕掛ける系のな」

幸子「そうですか。びっくりしましたよ!」

P「さらにー」バリバリ

幸子「え? 顔の皮をはいでる!?」

デップー「実は俺ちゃんでしたー!」

幸子「……!?」

デップー「実はオーバーマスクだったんだ。ってあれ? さっちーが泡吹いて気絶してる」

デップー「……」

デップー「8月11日公開『X-MEN: アポカリプス』。まあ俺ちゃんの記録は抜かせないだろうけどみんな観に来てね!」

凛で始まり幸子で終わるデッドプールな短編集

8月11日公開『X-MEN: アポカリプス』みんな観よう

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