【SS】善子「リリーの部屋から百合同人誌が出てきた……」 (46)


・アニメの7話を観て思いついたネタです

・短いです

・よしりこです



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471174093


~ 桜内家 ~


善子「リリー、遊びにきたわよ」

梨子「いらっしゃい、よっちゃん」

梨子「今、飲み物を入れてくるから、私の部屋でゆっくりしててね」

善子「わかったわ」


善子(リリーとはユニット活動で仲良くなって、お互いの家で遊ぶようになった)

善子(リリーは優しくて、綺麗で、可愛くて、私はリリーのことが大好き……)

善子(だけど、リリーに告白して、女の子同士だから無理だと拒絶されるのが怖くて、まだ告白ができないでいる……)

善子(リリーともっと仲良くなりたいけど、どうしたらいいのかしら……)


善子「リリーの部屋はいつ来ても、オシャレで綺麗ね……」キョロキョロ

善子「ヨハネの部屋は堕天使グッズや儀式の道具でいっぱいだから、同じ女の子でも全然違うわ……」

善子「東京の女の子がどういうものを持っているか気になるわね……」

善子「ちょっとだけ……本棚とか引き出しの中を見ちゃっても……大丈夫よね?」ガラッ


善子「特に面白そうな物はなさそうね……」ガサゴソ

善子「うん? これは何の本かしら?」チラッ


『Youちゃんのことなんか好きじゃないもん! 作家(みかん少女)』


善子(こ、これは百合同人誌だわ!)


善子(リリーもこういう本を買って読んでいるのね)ペラッ


『Chikaちゃん……』

『何、Youちゃ……』

チュッ

『Youちゃん、急に何するの!?』カァー

『ふふふ、Chikaちゃん、顔が真っ赤だよ』クスクス

『こ、これは夕日のせいだもん///』プイッ


『そっか……私にキスされて赤くなったと思ったよ……』ショボン

『今さら、Youちゃんにキスされたぐらいでドキドキしないよ!』ドキドキ

『そうだよね……小さい頃にも私たち……キスしたことあるもんね……』


『Chikaちゃん……私、小さい頃からずっと……Chikaちゃんのことが大好きだよ……』

『Chikaちゃんがあの子のことを好きなのは知ってるよ……』

『それでも、絶対にChikaちゃんには私を好きになってもらうからね……私は諦めないよ!』

『Youちゃんとはただの幼馴染だもん! 絶対にYouちゃんのことを好きにならないからね///』


善子「なるほど、幼馴染同士の恋愛なのね」

善子(小さい頃からずっとChikaちゃんに恋をしているYouちゃんと本当はYouちゃんのことが好きだけど素直になれないChikaちゃんの青春を描いた純愛物語……とても面白いわね……続きが読みたくなるわ……)

ガチャーン

梨子「よ、よっちゃん……何してるの?」カオマッサオ


善子「ご、ごめんなさい、リリー……」ギクッ

善子「東京の女の子がどういうものを持っているか気になってつい……」アタフタ

梨子「……変だよね」

梨子「……女の子同士の恋愛が好きだなんて」

善子「……」ズキッ


梨子「私ね……女の子同士の恋愛が好きでよく百合同人誌を買っちゃうの……」

梨子「この子たちみたいな素敵な恋を私もしたいなと思って読んでいるんだけど……」

梨子「みんなに女の子が好きなお前はおかしいって言われるのが怖くて隠していたの……」

梨子「女の子が女の子を好きになるなんておかしいよね……」グスッ

善子「……」


善子「女の子同士の恋愛は変じゃないわよ……」

梨子「えっ!?」

善子「百合同人誌の一冊や二冊読むぐらいおかしくないわよ!」

善子「こんなに純愛なんだもの、こんなに素敵な恋なんだもの、恥ずかしがることはないわ!」

梨子「そ、そうなのかな……」


善子「そうよ、ヨハネはリリーの好きなものを知れて、すごく嬉しい!」

善子「ふふふ、リリーのことをもっと知りたくなっちゃった♪」ニコッ

梨子「よっちゃん……」

梨子(よっちゃんは本当に優しい子ね……)ウルッ


善子「リリーは他にどんな本を持っているのかな?」ガサゴソ

善子「あら、これは……」チラッ

梨子「あっ、それは!?」


『マリーによるカナーン監禁生活(R-18) 作家(87○)』


善子(こ、これは18禁の百合同人誌だわ///)

梨子(いやああああああ!! よっちゃんにエッチな本を見られた! 恥ずかしい///)カオマッカ


善子(おとなしそうなリリーもこんなエッチな本を読んでいるのね///)ペラッ


『ウッ……』

『ココハ……』ジャラ

『クサリ!?』

『メガサメタカシラ』

『アナタハ……』

『ハーイ、カナーン、ニネンブゥリデスカ』

『マリー!!』


『マリー、ドウシテワタシニコンナコトヲスルノ!!』

『ワタシハ、カナーンノストーカーダカラ……』

『カナーン、フタリッキリノヨルヲタノシミマショウネ!!』

『ヤメテ、マリー!!』

オゥ…オゥ…オゥ…オゥ…オゥ…オーゥ

ー ここから18禁展開 ー


善子「うわぁ、すごいわね///」カオマッカ

善子(2年間、海外に行っていたマリーが久しぶりにカナーンに会いに行こうとするのだけど、カナーンには好きな人がいるみたいで、それに嫉妬したマリーがカナーンを監禁! どうにか、カナーンの心を取り戻そうと、マリーは必死にカナーンと愛し合うのだけど、実はマリーの勘違いでカナーンの好きな人はずっとマリーだった! 監禁されたカナーンが泣きながら謝るマリーを許して、二人は幸せなキスをしてハッピーエンド……とても良いお話ね)

梨子「お願い、よっちゃん!! 何でもするから、今見たものは全部忘れて!! みんなには言わないで!!」ナミダメ

善子(涙目で必死にお願いするリリー……すごく可愛い///)ゾクゾク


善子「その……リリーも女子高生だもの……エッチな本を読みたくなる気持ちはわかるわ///」

善子「エッチな本を読むぐらい普通よ! 普通!」

梨子「……普通……なのかな?」

善子「そうよ、エッチな本を読むぐらい、みんな一度はしていることよ!」


梨子「……女の子同士の本だけど変じゃないかな?」

善子「愛し合っているんだから、女の子同士でもエッチぐらいするわよ!」

善子「大丈夫! リリーがこういう本を読んでいることはみんなには言わないわ」ニコッ

梨子「よっちゃん……」

梨子(よっちゃんは本当に天使みたいに良い子ね……)ウルウル


善子「あら、まだ百合同人誌があるわ?」

梨子「だ、駄目っ!! それだけは絶対に見ちゃだめ!!」

善子「リリーったら、ここまできたら恥ずかしがることなんてないわよ♪」クスクス

善子「どれどれ……」チラッ


『宝石姉妹の禁じられた恋(R-18) 作家(リリー)』


善子(同人活動もしていたの!? しかも、18禁の姉妹百合同人誌を書いてる///)

梨子(もう……お終いだ……絶対によっちゃんに嫌われた……)ガクッ


善子(///)ペラッ


『お姉ちゃん! サファイア……ずっと前からお姉ちゃんのことが好きだったの!』ギュッ

『駄目ですわ、サファイア! わたくしたちは姉妹なのよ! こんなこと絶対に許されませんわ!』グイッ

『何で!? 姉妹だから好きになっちゃいけないの? 女の子同士だから好きになっちゃいけないの?』

『こんなにお姉ちゃんのことを愛しているのに……』グスッ

『お姉ちゃんは……サファイアのことが……嫌いなの……』ポロポロ


『そ、そんなことありませんわ!』

『わたくしも……サファイアのことを……愛していますわ///』

『お姉ちゃん///』ガバッ

『サファイア、駄目よっ///』ドサッ

ー ここから過激な18禁展開 ー


善子「うわぁ、すごくエッチだわ///」カオマッカ

善子(実の姉妹なのに、妹を好きになってしまった姉のパールと姉を好きになってしまった妹のサファイア……いけないとわかりつつも親に内緒で隠れて愛し合う二人、最後は白澤家を捨てて、二人で駆け落ち……愛し合う姉妹の禁断の恋を描いた物語……二人の小さい頃からの描写や家や学校での二人のやりとりの描写が丁寧に書かれていて、愛し合う二人に感情移入できるとても感動する素晴らしいお話だわ……)ウルウル

善子「あ、あの……リリー……」オソルオソル

梨子「うぅ……」ポロポロ

善子「ちょっと!? リリー、泣かないでよ!?」アタフタ


梨子「よっちゃん、私のこと軽蔑したでしょ……」ポロポロ

梨子「ごめんね、こんな女の子同士のエッチな本を書いている先輩で……」ポロポロ

梨子「でも、これだけは信じて……よっちゃんのことをそういう目で見たことはないの……」ポロポロ

梨子「私……よっちゃんと仲良くなれて本当に嬉しかった……よっちゃんにリリーってあだ名を貰えて、よっちゃんと遠慮なく話せる親友になれてすごく嬉しかったの……」ポロポロ

梨子「よっちゃんが嫌ならもう近づかないようにするから……」ポロポロ

梨子「せめて、みんなの前でだけは私と友達でいてください……」ポロポロ

善子「……」


善子「……」ギュッ

梨子「えっ、よっちゃん……?」キョトン

善子「私はリリーのことを軽蔑したりしないわ……」

善子「女の子同士の恋愛も、女の子を好きになることもおかしいとは思わない……」

善子「だって……私はリリーのことが好きだから///」


梨子「……」

梨子「……嘘よ」グイッ

善子「……えっ!?」


梨子「よっちゃんは優しいから私に気をつかっているだけよ……」

善子「嘘じゃないわ! 私は本当にリリーのことが……」

梨子「よっちゃん、私のために無理して女の子を好きにならなくてもいいのよ……」


善子「どうしても、信じてくれないのね……それなら……」グイッ

梨子「よっちゃん、何を……」

善子「ちゅっ」グッ

梨子「んっ///」


善子「ちゅっ、んむ、ちゅっ」グッ

梨子「んっ、んっ///」ジダバタ

善子「ちゅっ、ちゅっ……ぷは」

梨子「ぷは……はぁ、はぁ、よっちゃん、急に何するのよ///」ハァハァ

善子「はぁ、はぁ、これで信じてもらえたかしら?」ハァハァ


善子「私は本気よ、リリー!」

善子「あなたのことが大好きなの!」

善子「あなたに気をつかってキスなんかしないわ!」

梨子「よっちゃん……」


善子「ずっとリリーのことが好きだった……けど、女の子同士だからって断られるのが怖くて言えなかった……」

善子「だから、リリーも女の子が好きなことがわかって嬉しかった!」

梨子「……本当なの?」


善子「リリー、絶対にあなたを大切にするわ……だから」

善子「私の恋人になってくれないかしら?」

梨子「///」

梨子「……はい、私で良かったら///」


善子「本当! やったわ!」ギュッ

梨子「きゃっ、急に抱きつかないで///」

善子「ふふふ、大好きよリリー///」ギューッ

梨子「よっちゃん///」ギュッ


~ 10分後 ~


善子「ところでリリー……」ギューッ

梨子「何、よっちゃん?」ギューッ

善子「さっき、『何でもする』って言ってたわよね?」ボソリ

梨子「えっ!?」


善子「リリーはあんなエッチな本を書いているんだもの、そういうことに興味があるのよね///」

梨子「そ、それは///」

善子「えいっ///」グイッ

梨子「キャッ///」ドサッ

梨子(ベットに押し倒された///)


善子「エッチなリリーにはさっきの同人誌みたいなことを恋人のヨハネがしてあげるわ///」

梨子「よ、よっちゃん、付き合ってすぐこんなことしちゃ駄目だよ///」

善子「私達は愛し合っているんだから、エッチなことしてもいいでしょ!」


善子「それとも、リリーはさっきの同人誌みたいなことをしたくないのかしら?」

梨子(……よっちゃんは本当に悪魔みたいにイジワルね///)ドキドキ

善子「大丈夫……リリーが怖がらないようにやさしくしてあげるからね」ボソッ

梨子(……やっぱり、よっちゃんは優しい///)キュン

梨子「それじゃ、やさしくしてね///」


ー それから1週間後 ー


~ 桜内家 ~


善子「リリー、今日も遊びにきたわよ」

梨子「いらっしゃい、よっちゃん」

善子(あの日から、私とリリーは恋人になって幸せな日々を過ごしている)

善子(百合同人誌がきっかけだったけど、リリーに自分の気持ちを告白できて良かったわ)


善子「また、百合同人誌を書いているの?」

梨子「うん! 女の子同士の恋愛が大好きだもん!」

善子「ふふふ、今度は何のカップリングなの?」

梨子「よしりこだよ♪」ニコッ


おわり


今回はアニメで同人誌を買っている梨子ちゃんを観たので、思いついたネタでSSを書いてみました。


最後に……よしりこの同人誌がすごく欲しいです。

閲覧ありがとうございました。

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