海未「(・8・)と山頂アタックです!」 (115)


海未ちゃんと(・8・)が登山に行きます。
毎度ですがキャラ崩壊がありますm(._.)m


これまでの(・8・)登場作品

海未「永遠フレンズ?」ことり「ずっと一緒だよ!」
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((・8・)の登場は最後のほうの少しだけです)


海未「(・8・)のいる日常」
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上記のSSからの続きになります
……………………………
その他のSS
前々作
ダイヤ「善子さん、伝説のアイドルを見に行きますわよ!」善子言うな~っ!」
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前作
真姫「ピアノを弾こうかしら」HJNN真姫「……」デ-デン…デ-デン…
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これまでの(・8・)ライブ!


デン!


テレレッテテッテッテ-




幼馴染とのすれ違いから突然怪奇現象に襲われるようになったわたし!

命の危険が迫るなか、ことりと気持ちを理解し合ったことで平和な日常が戻ってきたと思った矢先、部屋に謎の生き物がやってきました!



(^8^)「ウッミ冷えてるちゅんか~?」



海未「なんですかあなたああぁぁ!?」


一緒に過ごしていくうちに絆は徐々に深まり、わたしと(・8・)の奇妙な日常が始まってから数週間が経とうとしていました!



デデデン!


休日

ー海未の部屋ー


海未「………」カタカタ




(・8・)「ウッミさっきから真剣に何調べてるちゅん?」




海未「今度幼馴染と3人で出かけるのですが……」




(・8・)「そういえば受験が終わったら3人で遊びに行くって話してたちゅんねぇ」





海未「はい、それで3人のそれぞれ行きたいところに行こうということになったんです」





(・8・)「ウッミは先週も出かけてたちゅんけどあれはどこに行ったんだちゅん?」





海未「先週は穂乃果が行きたいと言っていた遊園地に3人で行ったんです。なので残りはことりが行きたい温泉と、私が行きたい山なのですが……」カタカタ


(・8・)「なにか困ってるちゅん?」





海未「うーん……それがあまり2人が山に行くのは乗り気ではなくてですね……」カタカタ





(・8・)「それでウッミは諦めてしまったちゅんか?」





海未「いえいえ、そこで私は山の中の秘湯へ行こうと提案したのです。ことりの行きたい温泉も私の行きたい山も同時に行けますし、それに何としても山だけは諦め切れなかったのです!」





(・8・)「ウッミは山が大好きちゅんからね」





海未「そうしたらなんとか2人も興味をもってくれまして、まあそこまでは良かったのですが……」





(・8・)「ああ、なるほど……そんなに都合のいい山がなかなか見つからないということちゅんね」





海未「その通りなのです……」カタカタ



海未「!」




(・8・)「山見つかったちゅんか?」





海未「見つけました!ここならばなんとか朝出発すれば日帰りで帰って来れそうです!」





海未「ふむふむ……地元の人くらいしか訪れないような知る人ぞしる場所のようですね……」






(・8・)「本当に大丈夫ちゅんか?行ってがっかりとかになったら目も当てられないちゅん……」





海未「それは心配ありません、私がよく拝見している数多くの山ブログの著者さん達が絶賛しています!」





(・8・)「トッリにはわからない世界だちゅん……」




海未(うむ……そんなに高い山ではありませんが、一緒に行くのが登山初心者の穂乃果とことりですからね…)




海未(一応危険な場所がないか事前に下見をしておきたいですね)


海未「明日わたしはちょっと山の下見に行ってきたいと思います」





(・8・)「みんなと一緒に行く前に登ってしまったら楽しみが半減するちゅんよ?」




海未「いいえ、山はその時その時によって違う表情を見せてくれます」





海未「それに毎回新しい発見ができるとわたしは思っていますので同じ山に何度登っても苦ではありません!」フンス




(・8・)「ウッミは山のことになると凄い生き生きしてるちゅん」





海未「ところでトッリは山に登ったことはあるのですか?」




(・8・)「トッリは鳥だから登らなくても飛べば頂上まですぐ着けるちゅん。わざわざ登ったことはないんだよちゅんなぁ」





海未「山に……登ったことが……ない……?」




(・8・)「ちゅん?」


海未「トッリ!!」ズイッ




(・8・;;)「なんだちゅん!?」






海未「決定です!明日あなたも一緒に山に登りましょう!」





(・8・;;)「な、なに勝手に決めてんちゅんねん」





海未「己の脚で頂上に着いた時の達成感、景色の美しさ!そして共に登った仲間との感動の共有!これを体験していないなんて人生損してますよ!?」





(・8・;;)「う、ウッミ落ち着くちゅん!」





海未「私は落ち着いてます!」


(・8・)「トッリは小さいから歩きが遅くてウッミに迷惑かけてしまいそうちゅん…」




海未「あまり険しい山ではありませんし、そこはトッリのペースに合わせてあげますよ、安心してください」ニコッ





(・8・)「ウッミは優しいちゅん」




海未「それにトッリとは近所を散歩するくらいしか外出したことはないですからね。たまには遠出もいいでしょう」




(^8^)「そういえばウッミと遠くにお出かけは初めてかもしれないちゅん。とっても楽しみになってきたちゅん!」





海未「私も楽しみです♪さあ、そうと決まれば明日に備えて支度をしなくてはいけませんね」




ガサゴソ




(・8・)「?」


海未「トッリにこれをあげましょう」スッ





(・8・)「カバンだちゅん」





海未「わたしは裁縫は不慣れですが、トッリの体ではリュックを背負うのは困難なようなので作ってみたのです♪」





( ; 8 ; )「トッリのためにわざわざこんなものまで…感激だちゅん……」





海未「あはは……泣くなんて大げさですよ…サイズを確認したいのでせっかくですから今肩からかけてみてください」





(・8・)「こうちゅんか?」


海未「ぴったりの大きさですね、良かったです♪」





(^8^)「かわいくて気に入ったちゅん!ウッミありがとうちゅん、明日の登山にはこれを持って行かせてもらうちゅん!」




海未「こんなに喜んでもらえるとは作った甲斐があるというものですね♪」


…………

翌朝


海未「トッリいつまで寝てるのですか?もうすぐ出発の時間ですよ?」ユサユサ




( ´ 8`)「ふあぁ…もうこんな時間ちゅんか……遠足前の子供のように興奮してなかなか寝つけなかったちゅん」





海未「まったく……わたしの寝つきの良さを見習って欲しいものですね」





(・8・)「ウッミは寝るのが早すぎるんだちゅん」


海未「さあ、早く支度をしてください、山が呼んでますよ~!」





(・8・)「そう言うウッミはもう準備できてるちゅんか?」




海未「もちろん準備万端です!」デデ-ン!





(・8・;;)「ちょ、ちょっと荷物が多すぎる気が……」





海未「何を言っているのですか?自然はいつわたし達に牙を剥くかわかりません、あらゆる事態に備えておくにはこのくらい必要なのです!」





(・8・;;)「えぇ…あんまり不吉なことは考えないほうがいいちゅんよ」





海未「もし遭難するようなことになってもわたしに任せてください、サバイバル術で切り抜けてみせます」



(・8・)「ウッミは武道だけじゃなくサバイバルの心得もあるちゅんか?」





海未「まあ実際に窮地に直面したことはありませんが、ディスカバリーチャンネルで知識は得ましたから任せてください!」フンス





(・8・)「ほんとに大丈夫ちゅんかねぇ……」





海未「もし無事に帰ってこれたら一緒にチーズケーキを食べましょうね♪」





( > 8 < )「も、もうやめるちゅん!フラグ立ってるちゅん!」




海未「冗談ですよ♪しっかり登山道も整備されているようですしルートを守っていけばまず危険な目にあうことはありません」





(・8・)「ならいいちゅんけど……」



(・8・)「じゃあウッミ!準備してくるからちょっと待つちゅん」

トテトテ


海未「はい♪」


……………


(・8・)「準備完了だちゅん」





海未「ずいぶん早いですね、何を持っていくのですか?」






(・8・)「トッリの荷物はご飯と水筒だけだちゅん。マカロンとチーズケーキをカバンに詰めてきたちゅん」





海未「甘いものは疲労の回復にもってこいですからね!どこか景色のいいところでお食べましょう♪」




(^8^)「ちゅん♪」




海未「さて、ではそろそろいきましょうか!」





(・8・)「出発だちゅん!」



ー電車内ー


ガタンゴトン


海未「朝ですが幸いわたしたちが向かっているのはかなり田舎のほうなので全然混んでいませんね」





(・8・)「電車なんて初めて乗ったちゅん」




海未「たしかにトッリは飛べますから普段なら乗る意味ないですものね」





(^8^)「ウッミと一緒にいると初めてがいっぱいだちゅん♪」





海未「わたしもトッリと一緒にいるだけでいろいろなことが新鮮な気分になりますよ」


(^8^)「♪I know happy holiday ちゅんちゅん! happy holiday ちゅんちゅん!♪」





海未「ふふ、ご機嫌ですね♪」


…………


(・8・)「いつのまにか景色が変わってきたちゅん」





海未「建物が減って水田や森など緑が増えてきましたね」





プシユ-


ガシャン




(・8・)「駅もちっちゃくなってきたちゅんねぇ」




海未「こういう田舎の無人の駅も、なかなか風情があっていいものですよ」


ワイワイ




海未「おや、家族連れの団体さんが乗ってきましたね」





女の子「あのお姉ちゃんの抱っこしてるぬいぐるみかわいい!」




男の子「なんでぬいぐるみなんて持ってんだろ?変なの」





(・8・)「?」





タッタッタッ




女の子「お姉ちゃんこのぬいぐるみどこで買ったの?わたしも欲しいな~」





海未「え?この子ですか?」


(・8・)「ぬいぐるみじゃないちゅんよ?」




女の子「シャベッタアアアアアアアアアアア!!」ハッピ- セット♪




男の子「すげええぇ!!」





(・8・ ;)「あ、ちょっとどこ引っ張ってるちゅん!やめるちゅん!」





ワ-ワ- キャ-キャ-




( >8< )「ちゅうううううん!!」





海未「あらら……」



ー駅ー


海未「最寄りの駅に着きました!」





(・8・ ; )「はあ…子供達におもちゃにされてしまったちゅん」グッタリ





海未「あなたのように人間の言葉を話せる鳥が珍しかったのでしょう、実際わたしも初めて会った時は驚きましたし……」





(・8・)「山に登る前からこんなに疲れるとは思ってなかったちゅん。まあ今回は子供達からも愛されているとプラスに捉えておくちゅんけどね」」




海未「さて一応帰りの時間の目安に時刻表を見ておきましょうか」






(・8・)「律儀ちゅんね~」



海未「なんとなく予想はしていましたがやはりといいますか……」





(・8・)「うわぁ、時刻表がすかすかだちゅん…」




海未「1時間に一本といったところですかね、タイミングが悪いとかなり待つことになりそうです」





(^8^)「でもそんな時はウッミとおしゃべりしていれば時間なんてあっという間だちゅん」





海未「それもそうですね♪」



ー山のふもとー



海未「どうですかトッリ、この目の前にそびえ立つ山!ワクワクするでしょう!」




(・8・ ;;)「だんだんウッミがめんどくさいキャラになり始めたちゅん……」





海未「なんと失礼な!山好きが山を目の前にして落ち着いてなどいられるわけないでしょう!」





(・8・)「じゃあトッリは先に頂上で待ってるちゅん!ばいばいちゅ~ん」パタパタ






海未「あっ、こら待ちなさい!自分の足で登らなければ意味がないのですよ!戻ってきなさ~い!」ダダダッ



………………



(・8・)「なんだかんだでウッミがうるさいから戻ってきたちゅん」





海未「もう……一緒に登らなければ来た意味がありませんよ」





(・8・)「じゃあ一緒に登ってもいいけど途中で疲れたら抱っこして欲しいちゅん」




海未「まったくトッリは甘えん坊さんですね、ダメですよ登り始める前からそんなことを考えているようでは」





(・8・)「ダメちゅんか……?」シュン…





海未「ま、まあそれはその時の状況で考えてあげます……とにかくまずは自分の足で頑張りましょう!」





(・8・)「頑張るちゅん!ウッミ置いていっちゃうちゅんよ~?」タッタッタッタッ




海未「走ると無駄に体力を消耗してしまいますよ!ゆっくり行きましょう」




(^8^)「ウッミ早く追いついてくるちゅ~ん」




海未「はあ……前途多難ですね」トホホ


ー登山道ー


海未「こんにちはー!」




おばあさん「こんにちは、若い娘さんががこんな田舎の山になんて珍しいねぇ」




海未「山が好きですから♪」




おばあさん「おやそうかい、怪我をしないように気をつけるんだよ」





海未「はい!おばあさんもお気をつけて」フリフリ




(・8・)「ウッミはみんなに挨拶してるちゅんね」




海未「山での出会いは一期一会ですからね、だからわたしはすれ違う人には元気よく挨拶をしているんです!登山のマナーですよ」





(・8・)「素敵な心がけだちゅん」



海未「?」




海未「おやおやこんなところにも……」


ヒョイ



ガサガサ




(・8・)「ウッミなにを拾ってるちゅんか?」





海未「落ちてたペットボトルですよ、山では水分補給が大事だからか缶やペットボトルのポイ捨てもよくあるのです……」




(・8・)「それは困った話ちゅん…」




海未「なのでわたしは登山をする時は落ちているゴミを拾いながら登るのです、荷物が重くなれば筋トレにもなりますしね!」





(・8・)「いついかなる時も日々鍛錬だちゅん!」





海未「自然の景観ばみんなで守りたいですから登山の時はゴミを持ち帰ることを徹底して頂きたいですね」




海未「トッリも約束できますね?」





(^8^)「もちろん約束するちゅん!」




海未「さあ、どんどん先に進みましょう!ご高齢の方も登っているみたいですしかなり登りやすそうです」



…………………



(・8・)「それにしてもウッミの服装は女子力が皆無だちゅん」





海未「登山の服装におしゃれなど必要ありません!安全と機能性が全てです!」





(・8・)「すれ違うおばさんやおばあちゃん達とやけに服装が違和感なく溶け込んでいるちゅん……」





海未「気にしないでください……」






(・8・)「!?」





海未「ん?」





( ; 8 ; )「ぢゅううん!怖いちゅん!」ガシッ





海未「どうしたんですか?急にわたしの後ろに隠れて……」


蛇「……」ニョロニョロ




( ; 8 ; )「た、食べられちゃうちゅん!」





海未「大丈夫ですよトッリ、蛇だって臆病な生き物ですからこちらがちょっかいを出さなければ基本的には襲ってきません」




蛇「………」ガサガサ




海未「ほら、もう向こうの茂みに入って行きましたから大丈夫ですよ?」





( ; 8 ; )「も、もういないちゅんか?ほんとに大丈夫ちゅんか?」





海未「大丈夫ですよ♪」





(・8・ ;;)「はあ~、もうダメかと思ったちゅん……」





海未「トッリがそんなに蛇が苦手だったとは……」


(・8・)「群れの仲間たちとマカロンを求めて世界中を旅していた時はよくジャングルで蛇に襲われていたんだちゅん……」





海未「そんなことがあったとは……というかそもそもジャングルにマカロンはないと思いますが……」





(・8・)「そらそうちゅんよ」




海未「ですよね……」





(・8・)「ウッミ!ウッミ!」チョンチョン





海未「どうしました?」



(・8・)「疲れちゃったから抱っこして欲しいちゅん!」





海未「しかたありませんね……少しだけですよ?」


ヒョイ



(・8・)「ちゅん♪」




海未「しばらくしたらまた自分で歩いてくださいね」




(^8^)「やっぱりウッミの腕の中はトッリだけの特等席なんだよちゅんなぁ…」




海未「ふふ♪」




(・8・)「この平坦な壁がトッリの頭にフィットしてとても落ち着くちゅん」





海未「褒められているはずなのですがあまり嬉しくありませんね…」


………………


(・8・)「少し広いところに出たちゅん」



海未「このあたりで少し休憩しましょうか。水分もしっかりとりましょうね」



(・8・)「ちゅん」





海未「そういえばトッリの水筒には何が入っているのですか?」





(・8・)「オレンジジュースだちゅん」





海未「おっとそれはいけませんねぇ、オレンジジュースなどの柑橘類は蜂をおびき寄せてしまうのです……」




(・8・ ;)「えぇ……それはやばいちゅん」


海未「出発する前に確認しておくべきでしたね……今回はわたしの麦茶で我慢してください」スッ




(・8・)「ウッミが教えてくれなかったら危なかったちゅん」ゴクゴク




海未「ふぅ……生き返りますね」ゴクゴク





(・8・)「ん?ウッミ、このフワフワした植物はなんだちゅん?」





海未「ああ、それはタンポポの綿毛ですよ、小さい頃よく吹いて飛ばして遊びました」





フサフサ




( ´8`)「ふぁ……ふぁ」




海未「?」




( >8< )「くちゅん!」


ファサア…



(・8・)「あれ?フワフワが無くなってしまったちゅん」





海未「あ、トッリのくしゃみで飛んでいってしまいましたね」




( ; 8 ; )「あああ!タンポポさん裸にしてしまってごめんなさいちゅん!」




海未「大丈夫ですよトッリ、タンポポはあの綿毛で種を飛ばすのでトッリはむしろ協力してあげたんです」





(・8・)「ひどいことしてしまったのかと思って焦ったちゅん……」


………………


(・8・)「ここをこうして……」




海未「トッリは花を摘んで何をしているのですか?」




(・8・)「できたちゅん!」




海未「?」




(・8・)「これ、ウッミにあげるちゅん」




海未「おや。これは……」




(・8・)「お花の冠だちゅん、きっとウッミに似合うと思うちゅん!」


海未「ふふ、かわいらしいですね♪ちょっと乗せてみましょうか」スッ




(^8^)「やっぱり似合うちゅん、お姫様みたいちゅん!」





海未「お姫様だなんて……恥ずかしいです///」




(・8・)「よぉ~しなんだかやる気が湧いてきたちゅん!ここからは頂上まではしっかり自分の足で登るちゅん」





海未「頂上まではあと少しみたいですからね、頑張りましょう!」





(・8・)「さあお姫様、行くちゅんよ~」




海未「は、はい…///」



ー頂上ー


海未「素晴らしい眺めです!」




(・8・)「はえ~、こんな高さまで自分の足で来たということちゅんか…」




海未「そうですよトッリ、確かに飛べば楽かもしれませんが今感じている喜びは自分の足でここまで辿り着いたからこそなんです!」





(・8・)「ウッミが言っていたことが少しわかった気がするちゅん……」





海未「あっそうだ何か遠くに向かって叫んでみてください」





(・8・)「え?叫ぶちゅんか?」





海未「はい」


( >8< )「ちゅううううううん!!」




チュウウウウウウン!!





(・8・)「え!?遠くから返事がきたちゅん!」





海未「山びこといって自分の声が反響してこっちに返ってくるんです」





(・8・)「じゃあ……」





( >8< )「トッリはとっても乙女なかわいい鳥さんだちゅ~ん!」




トッリハトッテモオトメナカワイイトリサンダチュ-ン!





(・8・)「照れるちゅん///」





海未「なにやってるんですか…」




海未「……」ウズウズ




海未「じゃあ私も……」


海未「ラフアロー☆シュート!ば~ん!」




ラブアロ-☆シュ-ト!バ-ン!





海未「あうっ……!」ドサッ





(・8・)「ウッミ!?」





海未「射抜かれました……わたしはどうやらここまでのようです……あとは頼みましたよトッリ……」ガクッ




(・8・)「ウッミ~!」




海未「」




(・8・)「さて、茶番は終わりにして早く下山するちゅん」トテトテ





海未「あ、ちょっと!最後までノッてくださいよ!わたしがバカみたいじゃないですか///」


……………


海未「このまま頂上の景色を楽しみながらお昼ご飯……といいたいところなのですが昼食をとるにはまだ時間が早いですね」




(・8・)「お腹すいてないからまだまだ頑張れそうちゅん!」




海未「ではこのまま別ルートから温泉に行きましょうか、そのあとでご飯にしましょう!」






(^8^)「賛成だちゅん!」


ー温泉ー



(・8・)「山の中にほんとにお風呂があったちゅん」





海未「自然が作り出した天然の温泉ですね」





(・8・)「さっそく入るちゅん!」





海未「よいしょ……」バスタオルマキ





(・8・)「うーん……入ろうと思ったけどトッリの体は小さいからこの温泉は深すぎるちゅん……」






海未「そうですね……」




海未「あ……ならいい物がありますよ!」ゴソゴソ





(・8・)「ちゅん?」


海未「これです」





(・8・)「風呂桶だちゅん」





海未「この少し大きめの風呂桶に温泉を汲めば……」





(・8・)「おお!これは」




海未「トッリ専用の湯船の完成です!」




チャポン




(^8^)「ちょうどいい大きさだちゅん」パシャパシャ




海未「喜んでもらえてよかったです♪」





(・8・)「とってもいいお湯だちゅん」




海未「木々に囲まれながら入る温泉、とても癒されますね…」






(^8^)「疲れが取れていくちゅん」」






海未「下山もありますからね、ここでしっかり疲労を回復していきましょう」


(・8・)「………」チャプチャプ





(・8・)「ウッミ?」





海未「なんですか?」





(・8・)「ウッミが用意してくれたこの桶の湯船、とっても嬉しいちゅん。けど……」





海未「?」





( >8< )「せっかくウッミときたんだからやっぱりウッミと一緒に入りたいちゅ~ん!」ザバッ





海未「トッリ!?」






(^8^)「♪飛び込む勇気に賛成♪」



ピョ-ン




ザッパ-ン!




( >8< ) 「ぢゅううううぅぅぅん!!溺れるちゅん!深いの忘れてたちゅ~ん!」バシャハシヤ



ガシッ




海未「なにやってるんですかトッリ!大丈夫ですか!?」


(・8・;)「はあ…はあ…助けてくれてありがとうちゅん…」





海未「まったく…わたしがこうして抱えていてあげますからおとなしくしているのですよ?」ギュッ





(^8^)「ああ^~いいちゅんね^~」




海未「♪」




…………………

海未「さてそろそろ上がりましょうか、のぼせてしまいますし」ザバァ




(・8・)「………」チョコン




海未「さっきから随分静かですが何か考え事ですか?」


(・8・)「こうして自然の中にいるとふと仲間のことを思い出してしまうちゅん……」





海未「トッリ……」





(・8・)「トッリはもう群れには戻らないと決めたちゅん。ウッミがいるから寂しくないちゅん……でも」






(・8・)「ホッノとウッミは今どうしてるちゅんかねぇ……」





海未「大切なお友達だったんですよね……」


海未(わたしとそっくりなウッミという友達の話は聞いてましたがホッノは初耳ですね……名前が穂乃果にそっくりですが)





(・8・)「2人とは群れのみんなで世界中を旅していた時に出会ったちゅん」






(・8・)「群れの中で唯一言葉が話せるからみんなに気味悪がられていじめられていたトッリとも、2人はとっても仲良くしてくれたちゅん」






(・8・)「むしろ言葉が喋れたからこそ友達になれたちゅん……それからトッリは2人を背中に乗せて群れのみんなと旅を続けていたんだちゅん」





ガサゴソ





(・8・)「実は食べ物の他にももう一つもって来ていたものがあるちゅん」




海未「なんですかこれは?」



(・8・)「写真だちゅん」




ベラッ


リ`^ワ^)(^8^)/cV^_V^V





海未(これは……!トッリの両隣にいるのは頭身が小さい小人のような穂乃果とわたしじゃないですか……いくらなんでもそっくりすぎます!)





(・8・)「寂しくなった時はこの写真を見て2人を思い出していたんだちゅん……離れていても写真の中ではいつまでも一緒だちゅん」







海未「トッリ……!」ダキッ





(・8・)「ウッミ!?」





海未「必ず会えます!……トッリが元気にしていればいつか必ず……!」





( ; 8 ; )「そうちゅんね……きっとまた会えるちゅん!」



………………


海未「さて、さすがにそろそろお腹も空いてきた頃でしょう、途中にあった広場のようなところに戻ってご飯にしましょうか」





(・8・)「ちゅん!」




ー広場ー



(^8^)「はぁ~、外で食べるチーズケーキとマカロンもまた格別ちゅんなぁ」パクパク






海未「あんまり急いで食べると喉に詰まりますよ?」





(^8^)「大丈夫ちゅん!」パクパク





リス「………」ヒョコッ





海未「あ、リスです!」





(・8・)「かわいいちゅん」



リス「………」サササッ





海未「あ、私のところに来ました……落ちているどんぐりをあげてみましょうか」



スッ




海未「ほら、お食べ」






リス「………」カリカリ





海未「食べてくれました!かわいいですぅ!」





(・8・)「むむむ……」


リス「………」サササッ





海未「今度はトッリのほうへ行きましたね」




リス「…………」





(・8・)「ふん、何か食べ物が欲しいちゅんか?」




リス「……」





(・8・)「ウッミを横取りするようなリスにはなにもあげないちゅん!」




(・8・)「このマカロンはトッリのだからもちろんあげないちゅんよ?」




(^8^)「リッス冷えてるちゅんか~?」




リス「………」パシッ!




(・8・)「あ!」





リス「………」サササササッ






(・8・)「あああ!ウッミに作ってもらったカバンが盗られたちゅん!」


海未「山奥に走っていってしまいます!」






(・8・)「ピイイイィ!トッリの大事なカバンとマカロン返すちゅ~ん!!」タタタタッ





海未「トッリ!追いかけていったら道に迷ってしまいますよ!」






(・8・)「こら~!待つちゅん!」ザザザッ






海未「トッリー!待ってくださ~い!!」ザザザッ



ー山奥ー




海未「はあ…はあ…」ザッザッ






海未(登山道からだいぶ離れてしまいました……もうどれだけ走ったでしょうか……)





海未「トッリ~!どこですか~!返事をしてくださーい!」




シ-ン……





海未「トッリ……」





アッ!カバンアッタチュ-ン





海未「は!トッリ!そっちですね……!」ガサガサ


(・8・)「ウッミ!」





海未「ああ!トッリ~!無事でよかったですぅ~!」オ-イオイオイ





(・8・)「どうやらリスはカバンをここに落として逃げてしまったみたいちゅん。トッリのほうが一枚上手だったちゅんね!」フンス






海未「あ……ああ……!」ガタガタ






(・8・)「ん?ウッミ顔が青いちゅんよ?冷えてるちゅんか~?」



海未「と……トッリ……うしろ」





(・8・)「?」クルッ






熊「……ガウ」ノッソノッソ




(O8O)「ピエエェェ!!!」





海未「トッリ!わたしから絶対に離れないでください!」





(・8・)「わ、わかったちゅん……!」





熊「……」ノッシノッシ




(・8・)「ち、近づいてきてるちゅんよぉぉ!」





海未「落ち着いてください……なるべく熊を不用意に刺激してはいけません!」





(・8・)「そ、そんなこと言われても……」






海未「絶対に走ってはいけませんよ……獲物だと認識されてしまいます」






(・8・)「た、食べられちゃうちゅん……」ガタガタ





海未「………」スッ





(・8・)「え……傘なんかで熊と闘うちゅんか……?」






海未「いえ、戦えるわけありませんが……こうするのです!」


バッ!




熊「!?」





海未「傘を開いたら熊が怯みました!おそらく相手の姿が急に大きくなったので驚いたのでしょう……」






海未「あとはゆっくり……ゆっくりと距離を離すだけです……」



海未ちゃんメモ
・熊に出会っても絶対走ってはいけません!

・なるべく傘や木の棒などで自分の姿を大きく見せましょう。そして背中は見せずにゆっくりと距離を離します。

・傘を目の前で広げて驚かせるのは比嘉的大人しめなツキノワグマには有効かもしれませんが獰猛なヒグマには威嚇とみなされむしろ襲われる可能性があります


・物を投げて気をひいている間に距離を離すのが所持品がなくても行える有効な手段です。
しかし食べ物は投げてはいけません。食べ物を持っているとわかってしまい逆に襲われます


・木に登ることは無意味です。熊は普通に木に登ってきます


・そもそも会わないのが1番です!鈴などで事前に対策をしましょう



海未「もう少し、もう少しです……」




(・8・)「あ、あわわ……」ガタガタ





海未「トッリ……あと少しです」





(>8<)「や、やっぱり怖いちゅうううううん!!!」パタパタ




海未「トッリ!?」




熊「ガウ……!」





(・8・)「ちゅ~んちゅんちゅん!さすがにこんな木の上にはこれないはずちゅん」




熊「ガウ!」ガシッガシッ





( ; 8 ; )「え……」



海未「トッリ!なにやってるんですか?熊は木に登れるんです!早く別の木に飛び移りなさい!」





( ; 8 ; )「ぴぃ……か、体が恐怖で動かないちゅん!」


海未(まずい……完全にトッリが狙われています!どうにかして注意をひかなくては……)





海未「……」スッ




海未(この石で……)





( ; 8 ; )「ああああ!もうダメだちゅん!まだ死にたくないちゅん!」





海未「てぇい!」ブンッ




ヒュウ-ン




ゴスッ!




熊「ガアッ!」





海未「さあどうしたんですか熊さん!園田海未はここです!」






(・8・)「そんな!ウッミ危ないちゅん!早く逃げるちゅん!」



海未「もうここまできたらわたしも覚悟を決めます!」





(・8・)「ウッミ!」





海未「………」ガサゴソ






(・8・)「寝袋?」






海未(なるべくこの手は使いたくありませんでしたが……一か八かです!)





海未「おやすみなさい」





熊「?」






(・8・)「ウッミ!寝てる場合じゃないちゅん!食べられてしまうちゅ~ん!」





海未「ZZZZ」


(・8・)「一体どういうつもりだちゅん!!」





熊「………」ジュルリ…





海未「………」スヤア




(・8・)「完全に食べようとしてるちゅん!」





(・8・)「は!まさか……!」





…………………

(・8・)「ウッミは朝が強くて羨ましいちゅん」



海未「友人から聞いた話では、わたしは自分で起きるのはいいのですが他人に眠りを妨げられると暴れて手がつけられないそうです……記憶にはないのですが……」




(・8・;;)「それは勘弁して欲しいちゅん……」


………………




(・8・)「これがウッミの作戦!」





海未「………」スヤア


(・8・)「まるでヒーローの変身を律儀に待つ怪人のように今まで手を出さないでくれた熊さんに感謝だちゅん!」




熊「?」





(>8<)「ウッミ~!!!起きるちゅううううううん!!!」




熊「……」ア-ン



(・8・)「あああ!熊さんの口がウッミの頭に!」





ガシッ





熊「!?」




殺意の波動に目覚めた海未「あなたですか……わたしの眠りの邪魔をするのは………」ユラァ……






(・8・)「ウッミ~!!」



殺意の波動に目覚めた海未「覚悟はいいですね?」ゴゴゴゴゴゴゴ





熊「!」




殺意の波動に目覚めた海未海未「…………」シュウウウウウウン




(・8・)「あ、あの動きはなんだちゅん!?」





殺意の波動に目覚めた海未「一瞬千撃です……!」





熊「!」




(・8・;)「なにも見えないちゅん!」





スドドドドドドドドドドド!!!





『 海 』 シャキ-ン





熊「」





殺意の波動に目覚めた海未「笑止」



(・8・;;)「あ……ありのまま今起こったことを話すちゅん!

『ウッミが熊に近づいて視界が真っ暗になったと思ったら熊が倒れていた』


な…何を言ってるのかわからないと思うちゅんけどトッリも何が起きたかわからなかったちゅん……


頭がどうにかなりそうだったちゅん…


催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものじゃあ断じてないちゅん


もっと恐ろしい物の片鱗を味わったちゅん…」



海未「おや……わたしは一体なにを……」





(・8・)「ウッミ!凄いちゅん!」





海未「この倒れている熊……わたしがやったのですね…」





(・8・)「自分の行動も覚えていないとは……ウッミの人間性も限界と見えるちゅん」




海未「やったか?」ノゾキ





(・8・;)「そういうこと言うと大抵起き上がってくるからやめるちゅん!」





海未「トッリ……早くこの場を離れましょう!熊は気絶しているだけのようです……目を覚ます前に移動します……」





(・8・)「……ちゅん!」



数時間後



海未「はあ……おかしいです……こっちからきたと思っていたのですが……」




(・8・)「も……もう日が傾き始めたちゅん…」





海未「これってわたしたち……」




トッリ海未「遭難!?」





(>8<)「あああ!大変なことになってしまったちゅん!」





海未「ああ……駄目です……スマホも磁場の影響か圏外で地図も使えません……」





( ; 8 ; )「ぜんぶ、ぜんぶトッリのせいだちゅん……」






海未「自分を責めないでくださいトッリ……もともと山に誘ったのはわたしですよ」





(・8・)「でも……」



海未「とにかく今は生き延びることを考えましょう……!くよくよしていては誰も助かりません」




(・8・)「ちゅん……」





海未「とにかく進んでみましょう……そうだ……食料もありませんし何か非常食になるものがあるといいですね…」





(・8・)「ひ、非常食ってまさかトッリのことちゅんか!?」






海未「わたしは絶対にあなたを食べたりしませんよ、2人で必ず帰りましょう!」




(・8・)「ちゅん!」



………………



海未「食料を探しながら歩いてみたはいいですが……」





(・8・)「おいしそうなものがないちゅん……」





海未「食べられる野草にきのこくらいですね……なにかタンパク質が欲しいところです」





(・8・)「なかなか動物はいないちゅん……」





海未「お!あれは!」





(・8・)「?」



海未「これはいい木を見つけましたよ~!」





(・8・)「ただの木にしか見えないちゅんけど……」




海未「見ていてください……きっとこの木の中に」メキメキ


海未「お?いましたいました!」





(・8・)「何がいたちゅんか?」





海未「これです!」





芋虫「やあ」





(・8・;)「き、気持ち悪いちゅん!その虫どうするつもりちゅんか!?」





海未「貴重なタンパク源です」





(・8・)「は?」





海未「いざという時は食べます」





(・8・)「生で?」





海未「生で」



(・8・;;)「はやまってはダメちゅん!きっとその芋虫を食べたらウッミは失うもののほうが大きいちゅん!」





海未「なに言ってるんですか!生きるか死ぬかなんですよ!見た目がどうとか味がどうとか贅沢言ってられないんです!」






(・8・ ;;)「で、でもそれはさすがに最後の手段に残しておいたほうがいいちゅん!!」





海未「トッリがそこまでいうなら……」




海未「ほら、いつかは立派な成虫になるのてすよ」





芋虫「助かった」


……………


サラサラ……




海未「ん?もしかしてこの音は……!」





ザザ-ッ





(・8・)「川!川だちゅん!」





海未「やりましたよトッリ!ここまで歩いた甲斐がありました!」




(・8・)「水はもちろんお魚もいるちゅん!」




(・8・)(芋虫を食べなくてすみそうちゅん!)





海未「これはラッキーです!ひとまずここを拠点にして一晩過ごしましょう!」




(^8^)「夕飯はお魚だちゅん!」



…………………


深夜


パチパチ…




海未「そろそろ焚き火も消えますね……寝るとしましょうか」





(・8・)「………」





海未「トッリ?聞こえてますか?」





(・8・)「ウッミ……トッリたちほんとに帰れるちゅんか?」





海未「な、何を言ってるんですか!そのためにこうやって頑張ってるじゃありませんか」





(・8・)「でもここにいるだけじゃ帰れないちゅんよ?」




海未「う……」


海未「たしかに今はこうして川を見つけて水と食料を確保し、なんとか命は繋ぎましたが……」





海未「ここに救助が来るかも分かりません……まったく家に帰ることに関しては解決していません……」






( ; 8 ; )「もしこのまま誰にも見つけてもらえなかったら……また熊に襲われたらどうしたらいいちゅん!」




海未「や。やめてくださいトッリ!あなたが弱気ではわたしまで不安になってきますよ!」




( ; 8 ; )「ちゅううううううん!」





海未「うっ……」ジワァ



海未「うわあああんお母様の料理が食べたいですうううう!!」オ-イオイオイ





( ; 8 ; )「もっと甘いものがたくさん食べたかったちゅ~ん!!」ピイイイィ





海未「穂乃果あああ!ことりいいい!!」





(・8・)「!?」






海未「ぐすっ……どうしたのですか急に固まって」





(・8・)「あんなところに……あんなところにチョコレートがあるちゅん!」





海未「は?こんな山奥にチョコレートなんてあるわけ……」クルッ






海未「ほんとにありますね……」




(・8・)「これはきっとトッリの願いを聞いてくれた神様からの贈り物だちゅん!」トテトテ






海未「なぜこんな山奥に板チョコが……」





(^8^)「♪うわさのチョコレート おいしい♪」トテトテ




海未(ん?チョコの真上の木の上になにか………あ!)





(^8^)「ありがたくいただきますちゅん♪」






海未「トッリ!それは罠です!今すぐそこを離れなさい!」




ピンッ!



シュルシュル




(・8・)「?」





ガッショ-ン






(・8・)「ちゅん!?なにちゅんかこれは!」





海未「トッリ~!」


(・8・)「上から檻が落ちてきて閉じ込められたちゅ~ん!」





海未「くっ!なんて古典的な罠……トッリ!今助けます!」





(>8<)「でられないちゅ~ん…!」





海未「重くて動きませんっ…!」




(・8・)「扉がついてるちゅんよ?」





海未「ダメです!錠前がついていて開きません!」





(・8・;)「うぐぐ……鉄格子の隙間も狭くて抜けられないちゅん」



海未「なぜここに罠が!?こんな山奥に誰か人がいるのでしょうか?」







(・8・)「もしかしたら助けてもらえるかもしれないちゅん!」






海未「これは恐らく動物を捕まえるための罠だったのでしょう…猟師でしょうか……」






(・8・)「とにかくここを開けてもらう以外に出る方法がないちゅん……」






海未「どうしましょう……」





ガサッガサッ




海未「向こうから何かきます!」






(・8・)「灯りが見えるちゅん!」



海未「松明の火……それもいくつも……結構な数の人間がいるようです」





(・8・)「罠の音を聞いて確認しにきたのかもしれないちゅん!」





海未「助けてくださーい!遭難してしまったんです~!」ブンブン





……キ………ン……………マ………ン





海未「みんな何かブツブツと呟いていますね……」





(・8・;)「なんだか普通じゃない様子だちゅん……」





海未「わたしも怖くなってきました……そもそもこんな深夜の山奥に人間がいること自体がおかしいです…」






……マ………チャン…………キチャン




(・8・)「姿が見えてきたちゅん……」





海未「まるでどこかアフリカの部族のような格好……このかたたちはいったい……」




ザザッ


………チャン………


(・8・)「!?」




海未「いつのまにか全ての方向から!?か、囲まれています!」





(>8<)「ウッミ~!怖いちゅん!」




海未「………わたしたちをどうするつもりなのでしょう……」


「……………………」





海未「あ、あの~?」





部族A「まきちゃん」





海未「は?まきちゃん?」





部族たち「まきちゃん………まきちゃん」





海未「失礼ですがあなた方のいうまきちゃんというのはいったい……」




部族A「まきちゃん?」





海未「いえ、わたしは海未ですが」



部族A「まきちゃん」チョンチョン




部族B「?」





部族A「まきちゃん?」ユビサシ




部族B「まきちゃん」クビフリ




部族C「まきちゃん?」ユビサシ




(・8・)「トッリはトッリだちゅん!早く出してちゅん」




部族達「まきちゃん!まきちゃん!まきちゃん!」



ザワザワザワザワ



(・8・)「え!?なんかみんな怒ってるちゅん!」


海未「わたしたちが彼らの言うまきちゃんではないからでしょうか」





部族A「…………」カチャ





(・8・)「あ、でも檻から出してくれたちゅん、ありがとうちゅん」





部族A「まきちゃん!」



シュルシュルビシッ




(>8<)「ぐえっ!出されたと思ったら縛られたちゅん!」





海未「トッリ!お願いですトッリを話してください!」



ガシッ




海未「!?」





部族B「まきちゃん!」



部族C「まきちゃん!」





海未「そんな!?手足を縛られるなんて!」


部族達「まきちゃん!まきちゃん!まきちゃん!」


ザッザツザツ





海未「わ、わたしたちをどこへ連れていくつもりですか!?わたしたちは敵ではありません!離してください!」



部族達「まきちゃん!まきちゃん!」



(>8<)「全然聞いてないちゅん!」




……………………


部族達「まきちゃん…まきちゃん…」


ザッザッザッ





海未(あれからどれだけの距離を運ばれたのでしょう……)






海未「くっ………解けない……」グイグイ


海未(わたしはまるで豚の丸焼きのように棒に手足を括り付けられて運ばれています……)





海未(トッリは叫び疲れて寝ているのかさっきから動きませんね)




海未「いったいわたしたちをどうするつもりなんですか?殺すのですか?」




部族達「まきちゃん……まきちゃん……」




海未「言葉は通じないようですね……」





海未「おや?」




海未(いつの間にか周りの景色が変わっています……家のようなものがちらほら)




海未(トマトの栽培でしょうか?ビニールハウスもたくさん見えます……)


海未(ここは彼らの村なのでしょうか?)





部族達「まきちゃん……まきちゃん………」




ザッザッザッ




海未(なにやら洞窟の中へと運ばれていきます……)






海未「薄暗くて不気味です……」




部族達「まきちゃん…まきちゃん…」



ギギィッ




海未(洞窟の奥の巨大な扉が開けられました……この奥には何が待っているのでしょう)


部族達「まきちゃん…まきちゃん…」


ザッザッザッ





海未「こ…これはいったい?」





祈る部族達「まきちゃーん!まきちゃーん!」ドゲザ-






海未(なんですかこの巨大な空間は…!それに部屋の奥の祭壇に向かって祈る人々が数百人はいます!)





ドサッ!




海未「痛っ!もっと優しく降ろしてください!」




部族達「まきちゃん……!まきちゃん……!」




ザワザワザワ




海未(いったい彼らは何に向かって祈っているのでしよう……祭壇の上に何か置かれています……あれが偶像でしょうか)


海未(たくさんのトマトが偶像の前に供えられています…)




海未(どうやら人形のようです……赤い髪に……あれはウィンクをしているのでしょうか……)






海未「え……!?あれってもしかして!」




部族達「まきちゃーん!」ドゲザ-




海未「真姫のハイパージャンボ寝そべりぬいぐるみじゃないですか!」





海未「彼らの言うまきちゃんとは真姫のことだったのですか!?」






海未「わけがわかりません!なぜ彼らは真姫を崇めているのですか!?」



ドシ-ン ドシ-ン




海未「!?」



処刑人「まきちゃん……」





海未「巨大な斧をもった屈強な男……なるほど、わたしは今から生け贄として殺されるわけですか……」





部族達「まきちゃん!まきちゃん!」



ワ-ワ-





処刑人「…………」スゥッ





海未「くっ……!殺せ!」






長老「ま き ち ゃ ん ! !」





処刑人「!?」





部族達「!?」



海未「………!!」





海未「?」




海未「わたし……生きてるのですか?」




長老「…………」ツカツカツカ





海未(あの髭の長い老人……この部族の長老でしょうか……こっちに向かってきます)





長老「……」ジ-……





海未(凄い見られています…)





海未(それにしても長老がきた瞬間あれだけ騒いでいた部族達が急に静かになりました……それほど強い力を持っているのでしょうね)






長老「ソルゲ………」





海未「え?ソルゲ?」



長老「ソルゲ?」






海未「えーっと……たしかにわたしはsoldiergameという曲を歌ってますがそれがなにか?」





長老「………」クルッ





部族達「?」





長老「 ソ ル ゲ ! ! 」





部族達「!?」




ザワザワザワザワ





海未(なにやらざわめきはじめました……!)


長老「まきちゃん!ソルゲ!」




部族達「まきちゃん!ソルゲ!」





長老「ソルゲ!」ユビサシ





海未「ひっ!」





部族達「ソルゲ!」





長老「ソルゲ!うみちゃん!」






部族達「うみちゃん!?」






海未「え?わたしの名前…?」



長老「うみちゃん!」ピョンピョン





部族達「うみちゃん!うみちゃん!うみちゃん!うみちゃん!」ピョンピョン




ワ-ワ-





(・8・)「ウッミ!なにが起きているちゅん!?」





海未「トッリ起きたのですね!わたしにもよくわかりません!」




海未「殺されそうになったのですが長老がわたしの名前を言った瞬間みんなが盛り上がり始めたのです!」




(・8・)「もうこれ(敵か味方か)わかんないちゅんなぁ」



部族達「うみちゃーん!」ドゲザ-



(・8・)「でもなんだかみんな嬉しそうちゅん……」





海未「真姫の仲間だと認識されたのでしょうか…?とりあえず命は助かりそうです……」





部族達「うみちゃん……うみちゃん……」


ゾロゾロ




海未「わわ!な、なんですか!?」





部族達「うーみーちゃん!うーみーちゃん!」ワッショイ ワッショイ





海未「胴上げ!?」





(・8・)「トッリも運ばれていくちゅん!」





海未「なんですかこれは!?村中がお祭り騒ぎになってます!」



……………………


早朝


ー山のふもとー



部族達「うーみーちゃーん!」フリフリ





海未「ありがとうございました~」フリフリ




(^8^)「ごはんおいしかったちゅ~ん」フリフリ






部族達「まきちゃん……まきちゃん…」




ガサガサ





海未「行ってしまいましたね」


(・8・)「一時はどうなるかと思ったちゅんけどまさかあんなVIP待遇をされるとは思ってなかったちゅん」






海未「神輿に乗せられて村中を練り歩いたあと宮殿でご馳走が頂けるとは……」





(・8・)「しかも最後には山のふもとの登山道の入口まで送ってくれたちゅん!」





海未「ということはわたしたち……」





トッリ海未「助かりました!(ちゅん!)」





海未「良かったですううう!ほんとに良かったですううう!」ダキッ




( ; 8 ; )「2人でおうちに帰れるちゅううううん!」


ー駅ー


海未「ただの日帰り登山のはずが思わぬ大冒険になってしまいましたね」




(・8・)「いろいろあり過ぎたちゅんけどウッミと一緒だったから乗り越えられたちゅん!」





海未「わたしもトッリがいたから諦めずに頑張れたんですよ!」





(^8^)「ちゅんちゅん♪」





海未「ふふふ♪」





(・8・)「あ!朝日が昇ってきたちゅん!」





海未「遠くの地平線から昇ってきました………綺麗です……」



(・8・)「ウッミ……すごい今さらなこと言っていいちゅんか?」





海未「なんです?」






(・8・)「2人で道に迷った時、トッリが空からウッミを案内すれば全部解決してたと思うちゅん……」







海未「………」






海未「忘れましょう……わたしはなにも聞いてません」



プ----!


ガタンゴトン





海未「あ!始発の電車がきました!トッリ乗りますよ」





( 8 )「zzz」




海未「疲れて寝てしまいましたか……」





海未「よく頑張りましたね、トッリ♪」ナデナデ




(^8^)「やっぱりトッリウッミなんだよちゅんなぁ…」




……………………



数日後

ー海未の部屋ー


海未「ふむふむ…」





(・8・)「ウッミ何調べてるちゅん?」





海未「ああ、今度はどこの山に登ろうかと思いまして」





(・8・)「あんな怖い目にあったのにウッミは懲りないちゅんなぁ……まあトッリは留守番してるからいってらっしゃいちゅん」






海未「は?トッリも一緒に行くに決まってるじゃないですか!」





(・8・;;)「だから毎回毎回なに勝手に決めてんちゅんねん」





(・8・)「あっそうだ(唐突)トッリその日は用事があるから無理なんだよちゅんなぁ」





海未「トッリ!まだ日にちも言ってないし嘘はいけません!早速次の計画をたてますよ~!」ウキウキ





(>8<)「も、もう山はこりごりだちゅ~ん!!」





おわり


もうちょっとだけ続きます



おまけ

番外編
「音ノ木坂に泊まろう!」


ー住宅街ー


リ´・ワ・)「トッリちゃん見つからないね……」




/cVσ_VσV「トッリが群れを追い出されてからはや数週間……放っておけずにわたしたちも仲間と別れて探しにきましたが手がかりもありません……」




リ´・ワ・)「もう遠くに行っちゃってたりして……」




/cVσ_VσV「そろそろ暗くなってきましたね、また今日の宿を探さないと……」





リ ; `・_・)「ホッノたちは小さいから野宿だと野良猫とか野良犬に食べられちゃうかもしれないよ~」






/cVσ_VσV「あそこのお宅にお願いしてみましょう」


ピンポ-ン



リ`・ワ・)/cVσ_VσV「ごめんくださーい!」





おばあさん「おや?声がするのに誰もいないねぇ」




リ`・ワ・)「足元だよ!」




おばあさん「おやまあ!かわいいお客さんだねぇ、小人さんかい?」





/cVσ_VσV「実はわたしたち宿がなくて……1日泊まらせてくれるお宅を探しているんです」




おばあさん「いつも1人で寂しいからねぇ、いいよ、泊まっていきな」





リ`・ワ・)「やったあ!」



……………………



/cVσ_VσV「夕飯ご馳走さまでした、とてもおいしかったです!」




おばあさん「いえいえ、たいしたものがなくてごめんねぇ」




リ`・ワ・)「おばあちゃん、なにかデザートはないの?」




/cVσ_VσV「こらホッノ!少しは遠慮というものを覚えなさい!」





おばあさん「ちょうど苺があるんだったよ、食べるかい?」




リ`^ワ^)「わぁい!苺大好き!」




/cVσ_VσV「まったく……ほんとにすみません」





おばあさん「いいよ、この子が笑ってると元気がもらえそうな気がするんだよ♪」



一宿一飯の恩義



/cVσ_VσV「わたしは庭仕事を手伝います!」セッセ





おばあさん「助かるねぇ~」




リ`・ワ・)「おばあちゃん!肩揉んであげる!」モミモミ





おばあさん「孫ができたみたいで嬉しいよ~」








リ`・ワ・)「おばあちゃん!朝ごはんのパンは?」




おばあさん「うちはパンはないんだよ……ごめんね~」




リ` ; A ; )「え~……そんなぁ」




/cVσ_VσV「ホッノ?お世話になってるんですから文句を言ってはいけませんよ」




リ`・ワ・)「やだ!パンのあるおうちに行く!おばあちゃん今までありがとう、またね!」タタタッ




/cVσ_VσV「あ、こら待ちなさい!」




おばあはん「元気な子だこと♪」




/cVσ_VσV「すみませんおばあさん、わたしもあの子を追います!今までありがとうございました!」




おばあさん「気にしないでいいよ、いつでも待ってるから気が向いたらまたおいで♪」





/cV^_V^V 「はい♪」



ー南家ー


リ`・ワ・)「結構立派なおうち……ここなら朝にパン食べてそうだよね!」





リ`・ワ・)「お?窓が開いてる……中を覗いちゃおう!」





ーことりの部屋ー


ことり「~♪」




ことり「部活も引退して衣装係じゃなくなっちゃったけどどんどんデザインは浮かんできちゃう♪」カキカキ




ことり「うん!これなら凄く穂乃果ちゃんに似合いそう」





リ`・ワ・)「ん?あの後ろ姿はもしかしてトッリちゃん?」




リ`・ワ・)「お~いトッリちゃ~ん!」




ことり「あれ?今穂乃果ちゃんの声がしたような……」キョロキョロ




ことり「気のせいだね……」




リ`・ワ・)「聞こえなかったのかな……」





リ`・ワ・)「頭がそっくりだけどトッリちゃんじゃないみたい」





リ`・ワ・)「もういいや!窓から入っちゃえ!」ガララッ





ことり「~♪」カキカキ




リ`・ワ・)「お邪魔してまーす」




ことり「びいぃ!?誰?」




リ`・ワ・)「おはようございます!」





ことり「え!?ちっちゃな穂乃果ちゃん?」





リ`・ワ・)「惜しいな~、穂乃果じゃなくてホッノだよ!」





ことり(頭身が小さくなった穂乃果ちゃん……この子に衣装を着てもらえたら……!)





リ`・ワ・)「パンを食べさせてくれるおうちを探してるんです!良かったら1日泊めてください!」




ことり「パンならあるよ♪それに……」




リ`・ワ・)「?」





ことり「1日と言わずずっといていいよぉ!」モッギュ-




リ`・ワ・)「へ?」



ー穂むらー


/cVσ_VσV「ホッノ……どこへ行ってしまったのでしょうか……」




/cVσ_VσV「あ、ここは和菓子屋さんですね」




/cVσ_VσV「ちょっと寄って一休みさせてもらいましょうか、お茶くらいなら頂けるかもしれません」




ガララ




/cVσ_VσV「ごめんくださーい」




穂乃果「zzz」




/cVσ_VσV「店番の方でしょうか……朝っぱらから寝てますね……」




/cVσ_VσV「割烹着姿ですがホッノにとてもそっくりです……居眠りしてるところも」





穂乃果「zzz」



/cVσ_VσV「すみません、お茶を一杯頂けませんか?」


穂乃果「………」スヤァ




/cVσ_VσV「起きてくださーい」ユサユサ




穂乃果「むにゃむにゃ……あと5分……」




/cVσ_VσV「起きなさい!そもそも店番ともあろう者がなぜ寝てるんですか!防犯上も危険ですよ!」






穂乃果「ひいいいぃっ!海未ちゃん!?」




/cVσ_VσV「おはようございます」





穂乃果「あれ?」





/cVσ_VσV「わたしは海未ではなくウッミです、以後お間違いなきよう」





穂乃果「海未ちゃんが増えた~!!鬼は1人で十分なのにぃ!」






/cVσ_VσV「初対面の相手に鬼とはどういうことですか!失礼にも程がありますよ!」



ーことりの部屋ー


リ`・ワ・)「似合ってるかな?」





ことり「きゃああああ///すっごくかわいいよぉ♪」




~♪




ことり「あ、穂乃果ちゃんから電話だ………ビデオ通話?」ピッ





穂乃果「ことりちゅん助けてぇ~!」





ことり「どうしたの穂乃果ちゃん!?」





穂乃果「海未ちゃんが増えたんだよ!ほら!」




/cVσ_VσV「ここの画面に相手が映るのですか?すごいですね」





ことり「わあ!ちっちゃい海未ちゃんだ!」



/cVσ_VσV「まったく……画面の向こうのあなたもですか……わたしはウッミです!」




リ`・ワ・)「あ!ウッミちゃん!」





/cVσ_VσV「ホッノ!そこにいたのですか!何か変なことされてませんよね?」




リ`・ワ・)「ここのおうちの人とっても優しいよ!ここでしばらくお世話になることにしたんだ!」






/cVσ_VσV「そうですか!ではこの家もわたし好みの日本家屋の和菓子屋さんですし、しばらくここでお世話になりましょうかね」





穂乃果「え~!?海未ちゃんと一緒に暮らすなんて命がいくつあっても足りないよ!」





リ`・ワ・)「うわっ!ホッノのそっくりさんだ!」






穂乃果「ちっちゃい穂乃果がいる!!」





ことり「あはは……実はうちにもいるんです♪」


穂乃果「ねえ……思ったんだけどさ」




ことり「なあに?」




穂乃果「穂乃果の家に小さい海未ちゃん……ことりちゃんの家に小さい穂乃果………じゃあもしかして海未ちゃんの家には……!」





ことり「もしかして小さいことり!?」





ー海未の部屋ー



(>8<)「くちゅん!」




海未「もしかして風邪ですか?体調管理はしっかりしないといけませんよ?」





(・8・;;)「いや、誰かがトッリのうわさをしている気がするちゅん……」





おわり

終わりです!
前回の(・8・)の話の後にサンシャインのSSなどを書いていたのでかなり期間が空いてしまいました。
今後もこのシリーズはぼちぼち続きさけていくつもりです。

最後に読んでくださった方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございましたm(._.)m

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