海未「穂乃果、ことり。なんだか今日は特別暑くありませんか?」
ことり「確かに…。早く部室に行って扇風機つけよっか」
穂乃果「えー、生徒会室でクーラーに当たったほうが涼しいよ~。生徒会室行こうよ~」
海未「いくら生徒会長でも、それは職権乱用ですよ。ほら、部室でも十分涼めますから」ガチャ
海未「というか、だいたい普通は教室と職員室以外にクーラーなんて――」ハッ
ことり「? どうしたの、海未ちゃん。部室、入らないの?」
海未「にこが…」
穂乃果「? にこちゃんが?」
海未「にこが…縦に伸びています…」
ことほの「「!?!?」」
海未「い、いったい何があったのでしょうか…穂乃果、事情をしりませんか?」
穂乃果「うぅん、知らない。っていうか穂乃果たちずっと一緒だったし…。ことりちゃんは?」
ことり「こ、ことりも二人とずっと一緒にいたから――あれ? そういえば何かに…。いや、でもそんなわけ…」
海未「ことり、なにか心当たりがあるのですか!?」
ことり「うーん、ありえないとは思うんだけど…。あのね…」
ことり「アローラの、すがた…」
ほのうみ「「あろーらのすがた…?」」
ことり「ほら、最近見つかったっていう…」
穂乃果「あ、あの細長いナッシーの」
海未「なっしー?」
ことり「海未ちゃんはゲームのこととかあんまり詳しくないもんね。えっとね、ナッシーっていうのはポケモンの名前なんだけど…」
海未「ぽけもん、ですか。そういえば姉がやっていたような…」
穂乃果「うん、やってたね。たしかルビーだったかな…」
海未「よく覚えていますね。で、そのぽけもんとにこの身体とにどう関係が…?」
ことり「うーん…。画像を見てもらったほうが早いかな…えっとねぇ」ポチポチ
ことり「これ、なんだけど」
海未「これは…。た、縦に、伸びていますね…」
穂乃果「縦に、伸びてるね…」
ことり「ね、似てない?」
ほのうみ「「似てる…」」
にこ「ぬわぁんでよっ!」ズイッ
ことほのうみ「「「ひえっ!?」」」ビクゥッ
にこ「なんで縦に伸びただけでにこがポケモンになっちゃうのよ! おかしいでしょ!」
海未「いや、でも実際こうも似ていると…ほら、よく見るとツインテールがヤシの葉のようになってしまっていますし」
穂乃果「本当だ…。すごくはねてる…」
ことり「にこちゃん、言いづらいけど…。やっぱりこれはアローラのすがただよぉ」
にこ「にこは人間なんですけど!?」
穂乃果「っていうかどうしてこんなに首が伸びちゃったの? にこちゃんには心当たりない?」
海未「さすがに自分のことですから、突然なったのでなければ何かわかるでしょう」
にこ「う、それが、そのぉ…」
ことり「…わからないの? にこちゃん」
にこ「えぇ。部室に来た時はいつも通りだったのよ…」
海未「と、言うことは…部室に来てからこうなったのですか」
ことり「まぁそうだよね。じゃなきゃ入れないし…」
にこ「あっ…。待って、もしかしてにこ、部室から出られないんじゃ…!?」
穂乃果「大丈夫だよ。首なんだから曲げればなんとか…。えっと、曲がる…よね?」
にこ「…残念ながら」フルフル
海未「…困りましたね。これではレッスンもできません」
にこ「そうよね。…あ」
穂乃果「? 何か思い出した?」
にこ「ううん、何も。でも、こんな時に頼りになるやつがいるじゃない!」
ことり「頼りに、なるやつ…?」
にこ「こういう怪しいのは希がなんとかしてくれるって相場が決まってるのよ! だってこれSSだもん!」
ことり「そういうこと、言っちゃう…?」
にこ「そうと決まれば早速希を呼ぶわよ! …あれ? 携帯が取り出せない…」
穂乃果「そりゃにこちゃん、身体も伸びてるから~」
にこ「どうなってるのよ、私の身体ぁ…!」
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