※タイトル通りの小ネタ集。
※シーンごとに同じキャラでも設定が違ったりします(提督含む)。
提督(瑞鶴は今日もかわいいなあ……)
提督(しかも反応も面白いから、ついイタズラしちゃうんだよなあ)
提督(どれどれ)くいくい
瑞鶴「翔鶴姉、なに? ……って、提督さんじゃん!? なにやってんの!? 爆撃されたいの!?」
提督「ははっ、良いじゃないか。俺と瑞鶴の仲なんだし?」
瑞鶴「なにが、私と提督さんの仲よ! あったま来た!」
瑞鶴「全機爆装、準備出来次第発艦! 目標、母港執務室の提督、やっちゃって!」
チュドーン!
提督「ぐわあああああ!」中破!
蒼龍「テイトクダイーン!?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1470325247
提督が修復に入りました! これより艦隊の指揮が執れません!
修復時間「168:00:00」
提督「なにぃ!? 完治まで一週間だと!?」
明石「自業自得ですよ、上司とはいえやって良いことと悪いことがあります」
提督「しかし治療の間、艦隊の指揮は一体誰が!?」
大淀「それは赤城さんにやってもらいますので、提督はしっかり反省してくださいね?」
提督「うぐっ!?」
『秘書艦を構っていると、たまに一定期間艦隊運営できなくなる』
提督「いやー、酷い目にあった」
提督「俺も気をつけないとな、自重自重」
提督(しかし、大淀なら注意はされても、手を出してくる心配はないよな……?)くいくい
大淀「提督、その通信方法はどうなんでしょう? 暗号ですか? そうなのですか?」
提督「その通りだ。これは今度考案された暗号の一種でな。とりあえず大淀で試してみようかと」
大淀「提督、そこは司令部施設とは無関係です。お願い、艦隊指揮の邪魔、しないで!」
提督「邪魔じゃない。これはコミュニケーションの一環だ。艦隊指揮のため、大淀達と仲良くなっておくことは大切だからな」
大淀「提督に艦隊の指揮とか、作戦立案とかは求めていません」
提督「……え?」
大淀「常識的な行動とか、せめてもうちょっと問題行動を控えて欲しいとも思いますが……それも期待してません」
大淀「けど、お願い……! せめて艦隊指揮の邪魔だけはしないでください!」
提督「……おおう」
『秘書艦からの信頼度が最悪』
北方棲姫「コナイデッテ……イッテルノ」
最上「そういうわけにもいかないからね!」
三隈「もがみん、頑張りましょう!」
伊勢「さあ、行くわよ! 羅針盤、頼んだわ!」
妖精さん「いっくよー!」
シャー! ピタッ!
伊勢「主砲発射!」
ドーン!
最上「ってどこに撃ってるのさ!? 明後日の方向に行っちゃったじゃないか!」
伊勢「仕方ないじゃない! 羅針盤が変な方に向いちゃったんだから」
北方棲姫「カエレ!」
シャー! ピタッ!
三隈「いけない! 相手の羅針盤がもがみんを指してますわ!」
最上「やばっ!? 逃げないと! 羅針盤、今度こそ頼むよ!」
シャー! ピタッ!
最上「全力で回避!」
三熊「ってもがみん!? 私の方に逃げてこられては困ります! ぶつかるところだったじゃない!」
最上「ごめんごめん! でも羅針盤の方向にしか回避できないから仕方なかったんだって!」
浮遊要塞「……」
シャー! ピタッ!
浮遊要塞「……ア、ミスッタ」
伊勢「え?」
ドーン!
北方棲姫「イタイ!? ナンデコッチヲ攻撃スルノ!?」
浮遊要塞「羅針盤ガソッチヲ指シタカラ……」
最上「あーもうグタグタだよ!」
『戦闘も羅針盤頼り』
阿武隈「てーとく、夜の七時をお知らせします!」
提督「ああ、阿武隈ありがとう。そろそろ今日は執務を終わりにしようか」
阿武隈「はい! それじゃあ夕ご飯をお持ちしますね」
阿武隈「今日の晩ご飯は、麦飯に、豆腐とわかめの味噌汁。だし巻き玉子、それとほうれん草のお浸しです!」
電「電も頑張ったのです!」
阿武隈「提督、早く食べましょう!」
電「はい。それでは頂きます、なのです」
提督(まずほうれん草から頂くとしようか。どこかで葉のものから食べると健康に良いと聞いたことがあって、それから習慣になっている)
提督(良くあく抜きがされているみたいだ、嫌な苦みがほとんどない。シャキッとした歯ごたえが、頭の疲れを癒やすのにとても良い)
提督(続けてだし巻き玉子に手を付けよう……形が整っているな)
提督(これは……口に入れると、玉子からだしが湧き出てくる。熱々ではあるが、しかし熱すぎない)
提督(すきまがあると、空気が入り込んでだしが染み込まない空間ができてしまうが、それがない。きちんと全体にうまみがある)
提督(さて、麦飯か。麦飯は食物繊維、タンパク質、ビタミンを多く含むと言われている。栄養バランスを考えてのことか)
提督(固めで粘り気のない食感だが、だし巻き玉子と合わせて食べると、麦飯の素朴な味が玉子の味を一層引き立てる)
提督(味噌汁は……赤味噌の、昆布だしか。昆布だしの優しい味だ)
電「おいしいのです! 阿武隈さんすごいのです!」
提督「ああ、これはうまいな。阿武隈、電。ありがとう」
阿武隈「いえ。電ちゃんが手伝ってくれたお陰ですから、はい」
(以下三十分ほど食事シーン)
『時報で食事風景を展開』
提督「ふー、ちょっと疲れてきたかな」
大鳳「提督、お疲れですか?」
提督「いや、これくらい大したことはないさ」
大鳳「駄目ですよ、提督。もう提督が執務を始めてから二時間が経過しています」
大鳳「ですから、ここで体操の時間を入れましょう」
提督「……はい? 体操?」
大鳳「はい! 固まった体と眼の疲れを取るには運動が一番! ずっと座って仕事していては健康にもよくありません!」
大鳳「さあ提督! この大鳳に続いて体を動かしてください! 終わるまで仕事に戻ってはいけませんよ!」
提督「強引だな!? ……まあいいけど」
『二時間ごとに強制で十五分間、体操のお時間が入る』
初霜「やっちゃいます!」
提督「よし、ここで初霜の攻撃が決まれば海域突破だ!」
大鳳「……二時間ね。よし、提督! 体操の時間よ!」
提督「よりによってこのタイミングか!?」
『ボス戦であろうとお構いなし』
提督「旗艦は、伊勢。任せたぞ!」
伊勢「分かったわ! 航空戦艦、伊勢! 出撃します!」ドンッ!
提督「で、残りのメンバーは……」
日向「四航戦! 出撃するぞ!」ドンッ!
扶桑「戦艦扶桑! 出撃よ!」ドンッ!
山城「扶桑型戦艦山城。出撃します!」ドンッ!
提督「……まだ何も言っていないんだが」
日向「伊勢は張り切りすぎるからな。私が見てないと心配だ」
扶桑「伊勢、日向には負けたくないの!」
山城「扶桑姉様が出撃して山城が留守なんて、耐えられません!」
伊勢「あんたらねぇ!」
阿武隈「第一水雷戦隊、阿武隈! 旗艦、先頭! 出撃します!」ドンッ!
提督「阿武隈、旗艦は任せるぞ。阿武隈なら安心して任せることができる」
阿武隈「はい! 阿武隈、ご期待に応えます!」
提督「そして残りのメンバーはまず――」
響「了解、Верный(ヴェールヌイ)、出撃する」ドンッ!
電「電の本気を見るのです!」ドンッ!
雷「はーい! 司令官。行っきますよー!」ドンッ!
暁「暁の出番ね! 見てなさい!」ドンッ!
若葉「若葉、出撃する」ドンッ!
初霜「初霜、出撃します!」ドンッ!
白露「さぁー、はりきっていきましょー!」ドンッ!
時雨「時雨、行くよ!」ドンッ!
磯風「第十七駆逐隊磯風、推参」ドンッ!
島風「島風、出撃しまーす!」ドンッ!
提督「多すぎるわーっ!? そんなに沢山編成できるか! というかどっから出てきた!?」
島風「阿武隈さんが出撃するなら、島風も出撃するのー!」
電「なのです!」
雷「そうよ! 雷にもっーと頼って良いのよ?」
若葉「若葉に任せておけ。大丈夫だ」
白露「阿武隈さん、白露がいっちばーん頑張るからね!」
暁「暁だって頑張るんだから!」
阿武隈「えっ、えっとすごく嬉しいんだけど、さすがに全員は連れて行けないし……」
霞「霞出るわ! 見てらんないったら!」ドンッ!
阿武隈「霞ちゃんまで!?」
『旗艦を決めると、勝手に随伴艦が編成に入ってくる』
軽巡水鬼「トウトウココマデ来タンデスネ……」
長門「ああ、お前たちにはこの海域から退いてもらうぞ」
軽巡水鬼「降リカカル火ノ粉ハ、払ワナイトイケマセン……全力デ相手シマス!」
軽巡水鬼「サア、カカッテキテクダサイ!」
駆逐イ級「イー♪」
駆逐ロ級「ロー♪」
軽巡水鬼「ッテ貴方達ジャアリマセン! ジャレツイテコナイデクダサイィーッ!」
長門「……なんだこれは?」
響「軽巡水鬼に駆逐達がじゃれついているね」
駆逐イ級「イ?」
軽巡水鬼「エ、遊ンデ? ゴメンネ、今ソレドコロジャナイカラ、マタ今度――」
駆逐イ級「イーッ!」
駆逐ロ級「ローッ!」
軽巡水鬼「スネナイノ! オ願イダカラアタシノ指示二従ッテクダサイーッ!」
阿武隈「なんだか気が抜けちゃいます……」
響「戦闘時に遊んで欲しいとか、なってないね。少しはこっちを見習って欲しい」よじよじ
響「やはり阿武隈さんの背中は、とても居心地が良いな。実にハラショーだ」キラキラ
若葉「だからお前が言うな」
『海域ボスがグダグダ』
※軽巡水鬼は2016年8月5日現在、艦これに登場しない架空の深海棲艦です。
「艦これ、始まります」
提督「さて、今日も一日、艦隊運営頑張るぞ!」
「と思っていた提督はいるかな?」
提督「……ん?」
時雨「残念だったね」
シャッシャッシャッ! ドーン!
提督「って艦これのタイトルロゴがーっ!?」
白露「よいしょ、代わりのタイトルはっと……うん! これで良し!」
【スーパー白露シスターズ】
提督「なんだそのタイトル!?」
白露「あたしと時雨が主人公のアクションゲームだよ!」
提督「なにぃ!? っていうか私は艦隊運営したいんだが!? 遠征班回収しないといけないし……」
時雨「白露が1Pで、僕が2Pで良いよね?」
提督「スルー!? いやだから作戦も近いし資源の確保に励みたいんだけど!?」
時雨「むちゅき大王を頑張って倒そうね、姉さん」
白露「さあ頑張って大和姫を助けるよ! いっちばーん!」
時雨「いっちばーん」
提督「人の話を聞けえええええぇ!」
『ゲーム開始時、唐突にミニゲームが始まる』
提督「や、やっとクリアできた……やたら難しかったぞ」
「艦これ、始まります」
提督「よし、今度こそ艦隊運営を――」
夕張「うにー」
ぽいぽいぽーい!
提督「今度はタイトルロゴが穴だらけにー!?」
五月雨「夕張さんに言われたこれを代わりにセットして……ばっちりです!」
【夕張のアトリエ ~佐世保の錬金術士~】
夕張「さあ、いろいろ調合してみてもいいかしら!」
提督「良いわけあるか!」
『ミニゲームは一つじゃない』
提督「鹿島ってすごくかわいくて良い子だよなあ……是非ともお付き合いしたい」
大淀「提督……貴方には大井さんがいるでしょう」
提督「大井も好きだが鹿島も好きだ」キリッ
大淀「うわ、最低ですね」
提督「懐が深いと言ってくれ」
大淀「単に気が多いだけです」
提督「そこで、鹿島の練度も限界になったことだし、ケッコンカッコカリしたいのだが……」
大淀「はあ?」
提督「いや、だからケッコンカッコカリを鹿島と――」
大淀「既に大井さんと、ケッコンカッコカリしているじゃないですか」
提督「別に良いじゃないか、二人とケッコンカッコカリしても」
大淀「提督、本気ですか?」
提督「本気も本気だが?」
大淀「提督、ここは日本です。カッコカリであろうと、重婚なんてできるわけありません」
提督「!?」
『ジュウコン不可』
提督「な、なんてことだ……大井と鹿島、二人に囲まれた幸せな生活が……」
大淀「大井さんがそれを許すとは思いませんけど。どうしても重婚したいなら、一夫多妻制の国にでも行ってください」
大淀「一応でも提督の様な立場の方が、それができるとは思いませんが」
提督「ぬぬぬ……な、なんとか鹿島とケッコンする方法はないのか?」
大淀「ないとは言えませんけど……」
提督「本当か!? 一体どんな方法だ!?」
大淀「とても勧められた方法じゃありませんが……」
提督「なんでもいい! 教えてくれ」
大淀「離婚です」
提督「!?」
『リコンカッコカリ実装』
提督「い、いくらなんでもそれは無理だ……」
大淀「まあ、そうでしょうね。そもそも提督の一方的な都合で、大井さんとお別れとか不可能……あ」
大淀「……それ以前に、この世とお別れかもしれませんね」
提督「……は?」
大井「て、い、と、く?」
提督「大井!?」
大井「私、言いましたよね? 裏切ったら海の底に沈めるって……」
提督「いや違うんだ! ちょっと鹿島とお近づきになりたいと思っただけで、お前を裏切るとかそんなつもりはこれっぽっちも――」
大井「約束、守って貰いますね」
提督「大淀、助け……っていねえ!? 逃げやがった!」
大井「九三式酸素魚雷、やっちゃってよ!」
提督「うああああああああぁ!?」
『リコンカッコカリ実装(できるとは言ってない)』
提督「さて、今日の予定は……」
日向「君は何の為にここにいる?」
提督「次の攻略作戦についてだが」
日向「私たちは何の為に戦っているのだろうね」
提督「敵の反攻作戦か……迅速に対応しなければならないな」
日向「敵艦隊は、何のために攻めてくるのだ」
提督「敵の砲撃が! 日向、大丈夫か!?」
日向「おいおい、なんで五番砲塔なんだ?」
提督「よし、日向の近代化改修が完了したぞ」
日向「この強化、どう戦力に影響するか……」
提督「日向、次の作戦はお前次第だ。頼りにしているぞ」
日向「まさかの航空戦艦の時代か?」
『ジャンル:全てに答えを求める艦隊育成シミュレーション』
提督「……仕事はとっくに始まっているのだが」
提督「秘書艦の川内はちっとも来ない」
提督「仕方ない、仕事しつつ待ってみるか」
提督「昼過ぎたのにまだ来ないのか……」
那珂「提督ー? 川内ちゃんなら昨日遅くまで夜戦行ってて、今朝帰ってきたからまだ夢の中だよ?」
提督「やはりか……まあ、なら夕方には来るか?」
那珂「提督! 川内ちゃんってば、夕方に起き出したらご飯食べてまた夜戦行っちゃった!」
提督「あいつ秘書艦まったくしてねーっ!?」
『秘書艦が執務室にほとんどいない』
夕立「提督さん、夕立は遠征から帰ってきたっぽい!」
提督「おお、よく頑張ったな」
夕立「えへへ、褒めて褒めて~!」
提督「うん、夕立えらいえらい。いつもありがとうな」
夕立「夕立、提督さんのためならいっぱい頑張れるっぽい!」
夕立「夕立、キラ付けに行ってきまーす!」
提督「おい夕立!? ……ちょっと休んでから行けばいいものを」
夕立「ぽーい! 鎮守府正面海域についたっぽい!」
夕立「駆逐イ級を倒して、また遠征頑張るっぽい!」
夕立「イ級さん、どこですかー?」
戦艦レ級「ヨッ」
夕立「……ぽい?」
戦艦レ級「イ級ガ散々オ世話二ナッタミタイダナ、オイ?」
戦艦レ級「ダカラ、オマエラニ礼ヲシニキタゼ」
夕立「ぽい!?」
戦艦レ級「マッ、命マデハ取ラネーカラ、安心シナ」ジャキ!
夕立「これっぽっちも安心できないっぽいいいいいいいぃ!?」
『1-1でキラ付けしていると、まれに戦艦レ級襲来』
提督「次の作戦は高い練度の駆逐艦が必要になる……ウチでは清霜と吹雪が適任だな」
提督「よし、二人を呼んで来てくれ」
妙高「分かりました」
清霜「司令官、戦艦清霜、到着しました!」
提督「おお、清霜来てくれたか……戦艦?」
清霜「はい! 清霜、とうとう戦艦になれたんですよ!」
提督「……はい?」
清霜「武蔵さんのように、46cm三連装砲も装備できるようになれました! これも武蔵さんや司令官のおかげです!」
提督「えええええええ!?」
清霜「司令官もビックリした? えへへ、清霜もビックリしました!」
清霜「でも努力すれば夢は叶うんだなって! 司令官、ありがとうございます!」
提督「そ、そうか! 良かったな清霜!」
提督(正直ウチに足りないのは戦艦より、高練度の駆逐なのだが……それを清霜に言うわけにはいかないな)
提督(せっかく清霜が夢を叶えたんだ。その喜びに水を差すのは無粋だろう)
吹雪「司令官! 航空戦艦吹雪! 到着しました!」
吹雪「これで扶桑さんとお揃いです! えへへ、吹雪感激です!」
提督「おまえもかーっ!?」
吹雪「ええっ!? なにがですか!?」
北上「あ、提督。アタシ重雷装巡洋艦やめて工作艦になったから」
大井「私も、北上さんとお揃いで工作艦になりました!」
提督「重要な高火力コンビがーっ!?」
妙高「提督、気をしっかり持ってください!」
木曾「そうだ、雷巡ならまだ俺がいる! 俺を信じろ!」
『勝手に艦種変更する』
鳥海「そこね……計算通り、見つけたわ。敵艦隊発見! 全艦、突撃開始!」
霧島「距離、速度良し! 全門斉射!」
ドガアアアッ!
空母棲鬼「ナンドデモ…クリカエス……カワラナイ……カギリ……」
鳥海「やりました! 命中弾多数!」
蒼龍「トドメです! 第二次攻撃隊! 行ってください!」
赤城「装備換装を急いで!」
ブウウウウウン――ドカーン!
電「やったのです!」
阿武隈「まだだよ、電ちゃん! 油断しないで!」
空母棲鬼「……」ボロボロ
霧島「どうやら勝負あったそうですね」
鳥海「ええ、あの状態はさすがに演技とも考えにくいです」
若葉「そうだな。海域ゲージの破壊も確認できた」
霧島「若葉ちゃん、メタ発言はNGです」
初霜「敵とは言え、さすがにあの状態にまでしてしまったのは気が引けるけど……仕方ありませんね」
空母棲鬼「カッタト……オモッテイルノカ? カワイイナア……」
初霜「……え?」
シャキーン!
空母棲鬼?「サア……第二ラウンドダ!」
赤城「は……えええええええ!?」
蒼龍「あれだけボロボロだったのに完全に復活した!? 冗談でしょ!?」
若葉「海域ゲージも復活したぞ!?」
霧島「だからメタ発言はNGですって!」
鳥海「私の計算では……こんな事あり得ない……!」
阿武隈「み、みなさん落ち着いて! もう一度倒すだけです!」
阿武隈「空母棲鬼さん、再び勝負です!」
空母棲鬼?「空母棲鬼……? チガウナ……」
電「違う……? それじゃあ貴方は一体誰なのです?」
空母棲鬼?「私ハ……空母棲鬼改二セカンドMARKⅡ二式ダ!」
阿武隈「二が多すぎぃ!?」
空母棲鬼(略)「私ハ怒ッタゾ、アブクマアアアアアァ!」
阿武隈「ふえええええっ!? なんであたし!?」
『倒したボスが第二形態に移行する』
【発令! 第十一号作戦】
港湾水鬼「ハルノ……イクサ……ハジメテ……ミルカ……?」
能代「受けて立ちましょう! 能代いきます!」
【反撃! 第二次SN作戦】
港湾水鬼「ナツノ……イクサ……ハジメテ……ミルカ……?」
阿武隈「あれ……? 貴方なんでここにいるんですか?」
鳥海「細かいことは気にしている時じゃないようですよ、阿武隈さん。行きましょう」
【突入! 海上輸送作戦】
港湾水鬼「アキノ……イクサ……ハジメテ……ミルカ……?」
川内「なんでアンタまた来てるのさ!?」
利根「何度来ても同じことよ! 吾輩がまた倒してくれようぞ!」
【出撃! 礼号作戦】
港湾水鬼「フユノ……イクサ……ハジメテ……ミルカ……?」
深雪「おまえ、いつも戦(いくさ)してるな」
大淀「さっさとWG42でぶっ飛ばしちゃいましょう!」
霞「あーもう! 馬鹿ばっかり!」
『春夏秋冬、戦したい港湾水鬼』
【AL作戦/MI作戦 敵別働隊を迎撃、本土近海防衛!(E-6)】
大淀「大変です提督! 本土防衛隊の旗艦、北上大破! これ以上の戦闘は不可能です!」
提督「なにぃ!? くっ、これでは本土まで敵が……なんとしてもそれは避けねば」
提督「残存戦力を再編、防衛隊をもう一度――」
戦艦棲姫「モウオソイワ!」
提督「って来るの早すぎだろ!」
戦艦棲姫「サア、素敵ナパーティーシマショ!」
チュドオオオオオオン!
提督「うわあああああっ!?」
提督「……生きてるって素晴らしい」
大淀「命があるのが奇跡ですね」
提督「奇跡というなら、轟沈が一人もいないことだな。鎮守府はボロボロだが」
大淀「貯めに貯めた資源、高速修復材、開発資材、頑張って開発した装備も全て灰と消えましたが……」
大淀「ああ、あと建造ドッグと入渠ドックも全崩壊ですね」
提督「……泣いて良いかな?」
大淀「か、艦娘と提督が無事ならやり直せますって! 気をしっかり持ってください!」
提督「……そうだな。とりあえず資源0だから、任務を遂行しないと何もできん」
提督「あらかじめ、みんなに補給してある燃料と弾薬が残っているうちに、できる任務はやらなければ」
大淀「それが……提督。これを」
提督「大淀……気のせいか? この任務表、任務達成報酬がないように見えるんだが」
大淀「大本営も大打撃を受けましたから……しばらく任務達成報酬はなしです」
大淀「それから資源の自然回復も、当面はないそうです」
提督「それ詰んでないか!?」
明石「ちらっちらっ」
提督「資源買えと!?」
【AL作戦/MI作戦 E-6クリア失敗で鎮守府に大打撃】
夕立「ちょっと本格的に寝込むっぽい……」(中破)
電「ちょっと治してくるのです」(小破)
若葉「修理か。それも悪くない」(中破)
夕立「それじゃあ、おやすみなさいっぽーい」
電「おやすみなさいなのです」
若葉「少し寝るぞ……起きたらまた行動開始だ」
夕立「わあ……お菓子のお城っぽーい!」
由良「うふふ、夕立ちゃんそんなに嬉しいの?」
夕立「嬉しいっぽい! 大きいっぽい、素敵っぽい!」
夕立「由良さん、これ本当に夕立が食べちゃっても良いの?」
由良「もちろん。そのために阿武隈ちゃん達と一生懸命作ったのよ」
夕立「由良さん大好きーっ! ありがとう!」
夕立「でも一人で食べてもつまらないっぽい! 夕立一人じゃ食べきれないから、みんなで食べたいっぽい!」
春雨「え? 春雨も食べて良いのですか?」
白露「あたしがいっちばーん沢山食べちゃうね!」
時雨「もう、白露。お腹壊しちゃうよ?」
五月雨「うわあ……とても素敵です!」
夕立「みんなも来たっぽい! とっても嬉しいっぽい! でも一番乗りは譲れないっぽい!」
夕立「ぽいぽいぽいーっ! いただきますっぽーい!」
夕立「おいしいっぽいーっ! 幸せー!」
夕立「由良さん、夕立もう食べられないっぽい……むにゃむにゃ」
電「阿武隈さん、電達と遊んで欲しいのです」
阿武隈「うん、もちろん! えへへ、電ちゃんが誘ってくれてあたしも嬉しいな」
雷「阿武隈さん、雷も一緒なんだからね!」
響「もちろん、司令官も一緒さ」
提督「私もいいのか?」
暁「当たり前じゃない。阿武隈さんと司令官は一緒じゃなきゃ駄目なんだから」
阿武隈「ふえ!? あ、暁ちゃん!」
電「阿武隈さんと司令官は、今日も仲良しさんなのです」
響「阿武隈さん、今日も肩車して欲しい」
電「あっ、迷惑じゃなければ電もして欲しいのです」
暁「もう、二人ったら相変わらずお子様ね」
雷「そういう暁だって、良く阿武隈さんに肩車して貰ってるじゃない」
暁「あ、あれは暁が他の子に肩車するための練習よ!」
提督「あはは、それはちょっと無理があるな暁」
暁「もー! 司令官ってば!」
雷「阿武隈さん、次は雷の番ね!」
阿武隈「あはは、うんいいよ」
雷「わー高い高い! 響が気に入るのも分かる気がするわ」
暁「そわそわ……べ、別に気になるわけじゃないんだから!」
雷「気分がよくて、なんだか力がみなぎってきたわね!」
響「……おや!? 雷の様子が……!」
電「雷ちゃん、どうしたのです?」
雷「じゃーん! パワーアップしたわ!」
響「おめでとう! 雷改は雷改二に進化した!」
阿武隈「ええええええええっ!?」
提督「ちょっと待て! 改装もしてないのにどういうことだ!?」
雷「十分に練度を積んだ駆逐艦は改二になれるというけど、でも練度だけじゃ駄目なのよ」
雷「そう……十分な阿武隈さんエネルギーが必要なの!」
暁「そうなの!? 阿武隈さんすごーい!」キラキラ
阿武隈「初耳なんですけどぉ!? なにそのエネルギー!」
電「すごいのです! 電も改二になりたいのです! 阿武隈さんエネルギーを充電するのです!」
阿武隈「電ちゃん落ち着いて!」
電「電も改二になって、もっと司令官と阿武隈さんのお役に立つのです……」すー
若葉「駆逐艦、若葉だ」
若葉「今日は若葉が空を飛んでいるな……どういうことだ?」
若葉「そうか……これが奇跡の作戦、キスカだな」
若葉「空を飛ぶというのも、なかなか快適だな。それに、より効率的に任務を遂行できそうだ」
初霜「若葉ー!」ぶんぶん!
若葉「初霜が地上から手を振っている……いったん降りるとしよう」
初霜「若葉、空を飛ぶなんてすごいです! どうして飛べるようになったんですか?」
若葉「初春型とて、改修すれば問題ない」
初霜「なるほど! さすが若葉です!」
若葉「初霜も飛んでみるか?」
初霜「え? 私も飛べるんですか?」
若葉「初春型とて、改修すれば問題ない。いけるぞ!」
初霜「私も改修すれば空を飛べるんですね! 素敵です!」キラキラ
若葉「初霜……空はいいな……ぐう」
『入渠するたびにハチャメチャな夢が展開される』
【C 戦術的敗北……】
電「だ、駄目だったのです……」
提督「これがウチの初めての戦闘なんだ、仕方ないさ」
電「でも悔しいのです……今度は勝てるように頑張るのです」
電「そのために阿武隈さんにいろいろと教えてもらうのです!」
【艦これ戦術指南! 教えて阿武隈さん! なのです】 バンッ!
電「阿武隈さん、阿武隈さん。電に教えてくださいなのです」
阿武隈「分かったわ! よろしくね電ちゃん」
提督「なんだこれ!?」
電「阿武隈さん、1-1のボスが倒せないのです」
阿武隈「うーんそうだね。やっぱり電ちゃん一人じゃちょっと厳しいかな」
電「電じゃ力不足なのです……」
阿武隈「ううん、そんなことないよ。改二にならない限り、電ちゃんの様な駆逐艦、あたしのような軽巡洋艦はあまり能力に差はできないんだ」
阿武隈「だから、まずは建造で駆逐艦をいくつか増やしてみようね」
電「でも、開発資材があまりないのです」
阿武隈「大丈夫! 開発資材は任務報酬でちゃんと手に入るんだ」
阿武隈「だから、数隻くらいなら建造しても問題ないんだよ」
電「分かったのです!」
阿武隈「艦隊には最大六人まで編成できるから、みんなで行けば最初のボスは倒せるはずだよ」
電「阿武隈さん、ありがとうなのです」
阿武隈「どういたしまして。もしまた負けたら来てね。今度もちゃんと教えてあげるから」
電「【艦これ戦術指南! 教えて阿武隈さん!】なのでした!」
ガシャン!
提督「……無茶な進行の割に言ってることはまともだったな」
『敗北すると唐突にヒントコーナーが始まる』
電「司令官、この前のリランカ島の任務報酬が、大本営から届いたのです」
提督「ああ、ありがとう電。しかしあの任務はなんだったんだろうな」
阿武隈「そうですね。たしかあの任務、なぜかあたしを旗艦にするようにって指定されてたんですよね。どうしてでしょう?」
提督「理由を訊いても教えてくれなかったんだ。まあ、別段それを断る理由がなかったから、指示通りにしたけど」
電「それで、任務報酬はこれなのです」
提督「随分大きいな。電、無理せず他の人の手を借りても良かったんだぞ?」
電「これくらい平気なのです」
提督「ふむ……とりあえず開けてみるとしよう」
【GET! 煎餅布団】
提督「!?」
阿武隈「!?」
電「寝心地の良さそうなお布団なのです。素敵なのです」
電「あれ? でもどうしてこのお布団、枕が二つあるのです?」
提督「さ、さあー? どうしてだろうな阿武隈?」
阿武隈「ど、どうしてでしょうね。てーとく?」
電「きっと枕を一つ多く入れちゃったのか、もしくはお布団もう一つ送る予定だったのかもしれないのです」
電「ちょっと問い合わせてみるのです。大本営の方も困ってるかもしれないのです」
阿武隈「電ちゃんストップーっ!」
『ケッコンカッコカリ後の任務報酬で、枕が二つついた煎餅布団をプレゼントする大本営(実際の仕様です)』
これで終わりです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません