千歌「ねえ、しいたけ……私ね、今日で17歳になったんだよ……」 (52)

千歌「16歳から17歳になっただけで」

千歌「それ以外は何も変わらない、いつもと同じ普通の一日だったけどね……」

しいたけ「……」

千歌「しょうがないよね……花丸ちゃんたちには誕生日のことなんて一言も話してなかったから」

千歌「お姉ちゃんたちは旅館のお手伝いですごく忙しそうだったし」

千歌「果南ちゃんはお父さんのお見舞いで、曜ちゃんは飛び込みの大きな大会に出てて……」

千歌「だからね、地味な千歌の誕生日なんて……誰も覚えてなくてもしょうがないんだよ」

しいたけ「……」

千歌「しいたけは覚えててくれた? 千歌の誕生日」

しいたけ「……」

千歌「そっか、しいたけも覚えてないか」

千歌「別にいいんだよ。今までみんないっぱい祝ってくれたから」

千歌「高校生にもなって誕生日を祝ってもらうなんて、大人じゃないよね……」

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千歌「……」

しいたけ「……」

千歌「ふふ、慰めてくれるの? ありがとう、しいたけは優しいね」

千歌「でもいいんだよ。気にしてないから」

千歌「私にとって特別な一日が、みんなにとって普通の日だったってだけだから……」

千歌「曜ちゃんにとってはもっと特別な一日だったんだよ? だって大会に優勝したんだもん」

千歌「ほら、見て見て。写真送ってくれたんだよ。曜ちゃん、立派なトロフィー持ってるでしょ」

千歌「曜ちゃんも水泳部の人たちもすごく嬉しそうに笑ってて、みんなキラキラしてる……」

千歌「やっぱり曜ちゃんはすごいね……自分だけじゃなくて、他の人までキラキラさせちゃうんだもん」

千歌「私が普通怪獣だったら、曜ちゃんはウルトラマンだね」

千歌「ウルトラマンヨーソローだ……ふふ……」

千歌「明日はいっぱいいっぱいお祝いしないとね。しいたけも祝ってあげてね?」

しいたけ「……」

千歌「うわわ、もうこんな時間だ……そろそろ寝なきゃ」

千歌「おやすみしいたけ。話聞いてくれてありがとね」

しいたけ「……」

千歌「……?」

千歌「なに? どうしたの?」

しいたけ「……」

千歌「ちょ、こら、噛んじゃダメだって。服破れちゃうよ」

千歌「散歩行きたいの? でももう遅いからダメだよ、また明日連れてってあげるから」

しいたけ「……」

千歌(全然言うこと聞いてくれない……めちゃくちゃ引っ張られる……)

千歌「もしかして、付いて来て欲しいの?」

しいたけ「……わん」

千歌「ふふ、どこに連れてってくれるの? もしかしてプレゼントくれたり?」

しいたけ「……」

千歌「分かった。ちょっとだけだよ」

千歌(しいたけがこんなことするのって初めてかも。なんだろう……?)

千歌(普通な一日の最後に何か特別なことでもあるのかな……ふふ、あるわけないか……)

しいたけ「……わん」

千歌「ここって……」

千歌「……」


梨子「……?」


千歌「梨子ちゃん……」

梨子「千歌ちゃん……こんばんわ。まだ起きてたんだね」

千歌「うん、もうすぐ寝るつもりだったんだけど、しいたけが……」

梨子「し、しいたけ?」

千歌「あれ、いない……どこ行ったんだろ……」

梨子「ちゃ、ちゃんと繋いでるわよね?」

千歌「心配しなくても流石にそっちにはいけないよ、梨子ちゃんじゃあるまいし」

梨子「もう、その話は蒸し返さないで」

千歌「あはは、ごめんごめん」

梨子「それにしても珍しいね。こんな時間に千歌ちゃんが起きてるなんて」

千歌「梨子ちゃんこそ。寝れないの?」

梨子「うーん、寝れないってより、寝るわけにはいかない、って方が合ってるかな」

千歌「見たいテレビでもあるの?」

梨子「まあそんなところかしら。でもテレビなんかよりずっと大切な用事よ」

千歌「なになに? なにがあるの?」

梨子「千歌ちゃんには秘密」

千歌「えー!」

梨子「千歌ちゃんこそ。ドキドキして寝れないんでしょ?」

千歌「ドキドキ? なんで?」

梨子「なんでって……」

千歌「昨日はそりゃドキドキしたけど……」

千歌「今日はむしろぐっすり寝れそうだよ。なんか色々考えすぎて疲れちゃって……」

梨子「……ねえ千歌ちゃん」

千歌「?」

梨子「ちょっと訊きたいことがあるんだけ……どいいかしら?」

千歌「なになに? 訊きたいこと」


ギュ


千歌「ひゃああ!?」

梨子「な、なに? 急に変な声出して」

千歌「!?」

千歌「へ? ええっ!?」

千歌「なな、なにしてるのっ!? 」

千歌「よっ……ちょ、きゃっ……!?」

梨子「千歌ちゃん! どうしたの!?」

千歌(な、なにこれ……なにこれなにこれ……!?)

千歌(なんで……)


曜「あはは……ごめん、千歌ちゃん」


千歌(なんで曜ちゃんがいるの!!?)

千歌「んーーー! んーーー!?」

曜「し、静かにして。梨子ちゃんにバレちゃうからっ」

千歌「!?!?」

曜「あはは、意味不明だよね……」

曜「ごめん、私自身相当に焦ってるし、なんでこんなことしちゃったのか分かってなかったりする」


梨子「千歌ちゃん! 聞こえてるの!? ねえ! 千歌ちゃん!」


曜「だからこの状況で言うのもおかしいんだけど、一つだけお願いしてもいいかな」

曜「聞いてくれたら全部説明するから」


千歌「……」

 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  
千歌「で、どういうことなの……?」

曜「あはは……」

千歌「どうして梨子ちゃんに曜ちゃんのこと隠さなきゃダメだったの……?」

曜「えっと、まあ……つまり、その……」


曜「誕生日おめでとう! 千歌ちゃん!!」


千歌「……へ?」

曜「知ってのとおり今日大会だったから、打ち上げとか色々あってなっかなか抜け出せなくて」

千歌「覚えてて、くれたの……?」

曜「忘れるわけないじゃん。むしろ今日はそのことしか考えてなかった」

曜「無駄に優勝しちゃったせいでこんな時間になっちゃって……本当にごめん!」

千歌「む、無駄なんかじゃないよ……そんなこと言っちゃダメだよ……」

曜「まあ無駄は言い過ぎかもだけど、大会より千歌ちゃんの誕生日の方が大切だから」

千歌「っ……」

曜「あ、あの! 言い訳になっちゃうかもだけど聞いて! 」

曜「今日ね、千歌ちゃんの誕生日だから大会サボろうとずーっと思ってたの!」

曜「本当だよ!? でもね、さあ帰るってタイミングで水泳部のみんなに捕まっちゃってさ!」

曜「それでそのまま拉致されて大会の会場まで連れて来られて!」

曜「もうしょうがないからさっさと飛び込んで帰ろうと思ったらなんか優勝しちゃって……!」

曜「優勝したら表彰式があったり記者の人に囲まれたりして……」

曜「やっと帰れると思ったら反省ミーティングとか打ち上げとかなんかもう色々あって……!」

曜「で、でもおめでとうは会ってちゃんと言いたいからラインとかで済ませたくなくて、だから、その……」

曜「遅れてごめん……」

千歌「よーちゃーん……」

曜「っと……また情熱的なハグだね」

千歌「ぐずっ……あぅぅ……」

曜「ふふ……泣くほど嬉しい?」

千歌「嬉しい……嬉しいよぉ……」

千歌「みんな千歌の誕生日知らなかったり、覚えてなかったり……」

千歌「誰もおめでとうって言ってくれなくて……」

曜「うんうん」

千歌「だから、曜ちゃんが覚えててくれて……祝ってくれて……」

千歌「本当に嬉しいよぉ……」

曜「他のみんなが忘れても私だけは絶対に忘れないよ」

曜「どんなことがあっても忘れない」

曜「どこにいても何があっても駆け付けて一番に祝うから」

千歌「よーちゃーん……」

曜「ふふ……」

千歌「好き……大好き……よーちゃん大好き……」

曜「私も大好きだよ、千歌ちゃん」

千歌「うぅ……あぅぅ……」

曜「ねえ千歌ちゃん。プレゼント持って来てるから、受け取ってくれる?」

千歌「プレゼントまでくれるの……!?」

曜「そりゃ誕生日だし。プレゼントはあるでしょ」

千歌「ありがとう……本当に、ぐずっ、ありがとぉぉ……」

曜「もう、泣き過ぎだって。ほら、開けてみて」

千歌「うん……」

千歌「これって……髪飾り……?」

曜「千歌ちゃんが今付けてるヤツ、あんまり似合ってないから」

千歌「でもこれってクローバーだよね……」

千歌「今付けてるヤツと同じだよ……?」

曜「よく見て。千歌ちゃんが付けてるヤツは三つ葉でしょ。これは四つ葉」

千歌「四つ葉……」

曜「私がなんで三つ葉なのって訊いた時、千歌ちゃん冗談っぽくだけどこう言ったよね」

曜「私は普通だから。三つ葉がお似合いなんだよー、って」

 
 
スッ…

 
 
千歌「……」


曜「……ふふ、やっぱり」


曜「とっても似合ってるよ」


千歌「うっ……うぅ……」

千歌「よーちゃーん……」

曜「あはは、だから泣き過ぎだって」

千歌「本当に、本当にありがとう……」

千歌「こんなにも嬉しい誕生日、生まれて初めてだよぉ……」

曜「言い過ぎだって。来年からはもっと良い誕生日になるよ」

千歌「うぅ……曜ちゃんの誕生日にダンベルとかプレゼントしちゃってごめんなさいぃ……」

曜「あ、謝らなくていいよ。あれはあれで嬉しかったし」

千歌「来年はたくさんたくさんお祝いして、もっとちゃんとしたものあげるから……」

千歌「欲しい物があったらなんでも言ってね……?」

千歌(そんなこと、覚えて……)

曜「普通じゃないよ」

千歌「え……?」

曜「千歌ちゃんは普通じゃない」

曜「もし他の人が普通だって思ってたとしても……私にとってはたった1人の特別な人だよ」

曜「キラキラ眩しくて。いっぱい、いっぱい輝いてる」

千歌「曜、ちゃん……」

曜「だからね、三つ葉じゃなくて四つ葉を付けていて欲しいの」

曜「普通な三つ葉じゃなくて、特別な四つ葉のクローバーの髪飾りを」

千歌「私が用意出来るものなら絶対に、絶対にプレゼントするから……」

曜「……本当に?」

千歌「うん……」

曜「なんでも?」

千歌「頑張る……」

曜「そっか……ふふ、ありがとう」

曜「私、幼稚園の頃から今もずっと欲しいものがあるから……」



曜「来年の誕生日、楽しみにしてるね」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

千歌「……」

曜「……」


ピコン ピコン


千歌「んぅ……?」


ピコン


千歌(ライン……誰だろ……)

千歌(ってもう0時……日付変わっちゃってる……)

千歌(いつの間に寝ちゃったんだろ……覚えてないや……)


曜「……」


千歌(曜ちゃん……?)

千歌「……」

千歌(あ、そっか……)

千歌(曜ちゃんがさっき来て。誕生日、祝ってくれて)

千歌(すごく嬉しくて、泣き疲れて)

千歌(それで寝ちゃったんだ。あんまり時間は経ってないみたいだけど……)

曜「すぅ……ぅ……」

千歌(曜ちゃん、まだ私のこと抱きしめてくれてる……)

千歌(すごく気持ち良くて……あったかい……安心する……)

曜「……」

千歌「……ありがとうね、曜ちゃん」

千歌「大好き……」

曜「ん……」

千歌「ふふ……」


ピコン


千歌(またライン……さっきからずっと来てる……)


ピコン ピコン


千歌(な、なんか緊急事態……?)

千歌(一体何が……)


 『千歌ちゃん、お誕生日おめでとう』


千歌「ヘ?」


 『千歌さん! お誕生日おめでとうございます!』

 『夜分遅くにごめんなさい。でも、早く伝えたくて。お誕生日おめでとうございます』

 『生誕17周年を迎えたそうね。これからもヨハネのリトルデーモンとして精進することです』
 
 『Happy Birthday !! Chika !! とっておきのプレゼント用意してるヨ!』

 『放課後生徒会室に来なさい。一応祝って差し上げますわ』


千歌「どど、どういうこと……? みんな、なんで今さら……」

千歌「誕生日、昨日なのに……」


 ピコン


 『やっほ。千歌、誕生日おめでとう』

 『一日遅れでごめんね。本当はもっと早くに伝えてあげたかったんだけど、曜に口止めされてたから』


千歌「へ……?」


 『恨むなら曜を恨んで(笑)』

 『プレゼントちゃんと用意してるから。楽しみにしててね』



おわり

投稿の順番間違えまくってます
読みにくくなってすみません……

>>15
>>16
>>22
>>18
>>20
>>23
>>25~

の順番です

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」 
↓ 
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。 
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋 
↓ 
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw 
んな明確な区別はねえよご苦労様。 
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」 
↓ 
>>1「 ターキー話についてはただ一言 
どーーでもいいよ」 
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです 
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ! 
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)


余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定


この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様

31 ◆xmciGR96ca4q sage saga 2016/07/28(木) 12:50:19.79 ID:g6WSU+sH0
昨夜寝ぼけてスレ立てミスったんで憂さ晴らしも兼ねて久々のロイミュ飯でした。書き溜め半分残り即興なんで色々アレかもしれませんがアレがアレなんでアレしてください何でもシマリス(熱中症

建てたら荒れると判ってるスレを憂さ晴らしに建てる
つまり>>1は自分の憂さ晴らしにs速を荒らして楽しんでる

うーん、いつも通りのクズ>>1で安心するわー

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