高森藍子のゆるふわラジオ 小日向家 (14)
藍子「せーの」
「「こんばんはー」」
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藍子「『高森藍子のゆるふわラジオ』のお時間です」
美穂「みなさん、こんにちは。番組は間違えてないですからね? 小日向美穂です」
藍子「さて、見覚えのある人もいるようなベッドが映っていますが」
美穂「私の番組からの人は毎週見てるかな?」
藍子「今日は『小日向美穂 星空ひなたぼっこ』さんのスタジオに来ています」
美穂「いつものベッドといつものパジャマだから、代わり映えしないと思いますけど……あっ、今日は藍子ちゃんもパジャマなんですよ!」
藍子「ちょっと美穂ちゃん引っ張り出そうとしないで~」
美穂「潜っちゃった……藍子ちゃん、頭までお布団に隠れたら映らないよ?」
藍子「心の準備ができてないから……」
美穂「藍子ちゃんはここのゲストは初めてだよね。早めに諦めて開き直っちゃった方が楽だよ?」
藍子「それはアドバイスでもなんでもないよ……」
美穂「早めに出てこようね? 私はゲストだから……ええと、それでは『高森藍子のゆるふわラジオ』、始まりです」
美穂「藍子ちゃーん? 始まったよー?」
藍子「『高森藍子のゆるふわラジオ』、今日はお布団の中からお送りしますっ」
美穂「主役が隠れてたらダメだよ! ほら、出てきて!」
藍子「いーやーでーすー」
美穂「足にしがみつかれても……いや、めくったりしないからお布団も離して。ね?」
藍子「だって美穂ちゃんは肩までお布団をかけてるし。私だってそれでいいって言われたもん……」
美穂「それは……ちょっと藍子ちゃんがどんなのを着てるか気になるかなって。後で写真も撮るから今見せても同じだし」
藍子「動画と写真は違いますー」
美穂「あー……うん……とりあえず、もうしないから頭だけでも出てきて?」
藍子「……本当に?」
美穂「本当に」
藍子「……ふぅ」
美穂「あ、出てきた」
藍子「『高森藍子のゆるふわラジオ』、始まりますっ」
美穂「いやいや誤魔化せないからね!?」
藍子「仕方なかったんです。こんなの聞いてませんでしたから」
美穂「わずかに見える袖でお楽しみください。藍子ちゃんのパジャマは本当にかわいいですよ」
藍子「それも放送後のお楽しみということで。それより、ここでおしゃべりしてると眠くなっちゃいそうだね。冷房も効いてるし」
美穂「1人で待ってるときに、ぽかぽかして眠くなっちゃったことはあるよ」
藍子「こんなに寝心地のいいベッドだとそうなるのも仕方ないね」
美穂「そこはほら、予算が増えるにしたがって……」
藍子「……話が急に生々しくなったよ」
美穂「だんだん私の部屋のベッドの周りに近づいていってるだけだから」
藍子「なるほど。このぬいぐるみも前に見たかも」
美穂「ちょっと質がよかったりもするけどね」
藍子「だからこんなにふかふかなの?」
美穂「たぶんそこに一番予算を使ったと思うよ」
藍子「さて、今回は美穂ちゃんとただただまったりするだけの回になる予定ですが、せっかくお便りを送ってもらったので何通かは紹介したいと思います」
美穂「いきなり変則的な内容にしちゃいましたから、今日は読めないのも多いと思いますけど。藍子ちゃん大丈夫?」
藍子「よし、取れた」
美穂「横のテーブルに置いてあるからちょっと取るのが大変なんです」
藍子「体を横にぺたーって倒せばいいだけだけどね。美穂ちゃんが来るということで、今日多かったのは『星空ひなたぼっことコラボしてほしい』という内容でした」
美穂「しましたよー!」
藍子「それもこっちに乗り込んでだとは思わないよね。あ、今日は録画での放送になっているのでご注意ください」
美穂「最初があんな感じだったから注意を忘れてたね。それから、今週は私の番組の方でも藍子ちゃんがゲストになっていましたが」
藍子「このまま2本収録して、それを放送する予定です。最初がゆるふわラジオで、このあと星空ひなたぼっこの収録があります」
美穂「たぶん話題はつながらないので片方しか見てなくてもわかるはずです」
藍子「私の方はぐだぐだな進行ですけど、美穂ちゃんの方はしっかり台本もありますから」
美穂「星空ひなたぼっこもけっこうふわふわしてると思うけど」
藍子「台本がA4紙1枚だったことは?」
美穂「ごめんね……」
藍子「それでもなんとかなってるのはなんでだろうね……」
美穂「今も最低限の言わなきゃいけないこと以外は全部雑談って指示に従ってるだけだし」
藍子「こういうのをこなしてしまうから改善されないのかな……でもやらなきゃ迷惑が……」
美穂「藍子ちゃんの性格も原因のひとつみたいだね」
藍子「好きなことを自由にできて、いいこともたくさんあるから悩むんです」
美穂「わかるよ。本当はいけないんだけど、しっかりしてなくてもいいから気が楽になるんだよね」
藍子「今日はこの時間だけはだらだらごろごろするつもり。後半からは本気出すから」
美穂「後半もそのままでいいよ? 私だって今は頑張ってないし」
藍子「やめて! なんだかそのまま堕落しそうだから!」
美穂「それはそれで番組的においしいから遠慮しなくていいよ」
藍子「だからってそれをこっちに押し付けないでって……ぁ……」
美穂「ということで、藍子ちゃんが抱き枕をもふもふし始めてしまったので次にいってみましょう」
藍子「これもとってもふかふかなのが悪いんです……気持ちいい……」
美穂「さて、『ひら』さんから『美穂ちゃんは最近どんなふうにお昼寝をしていますか? 藍子ちゃんもよかったら教えてください』というお便りをもらいました」
藍子「……はふぅ」
美穂「藍子ちゃんはどうでもいいとして――」
藍子「ちょっと待って、なんでスルーされたの?」
美穂「これを見ればわかるかなぁって思って……」
藍子「違うよ? 普段はこんな感じじゃないからね?」
美穂「そう言われても、私はこれで違和感がなかったけど」
藍子「もっとこう、陽の当たる縁側で横になってたりとか……」
美穂「それって一部の特殊なときだけでしょ?」
藍子「……そんなことは、ない、よ?」
美穂「私はですね、基本的にどこでもお昼寝はできますけど」
藍子「ついに返事もしてくれなくなった!? 美穂ちゃん?」
美穂「なにか抱っこできるものがあると落ち着きますね。抱き枕とか、大きいぬいぐるみとか」
藍子「やり切ったみたいな笑顔をされても私が無視されたままだよー!」
美穂「そ、それは……し、仕方ないよ……」
藍子「わぁなんだか懐かしい反応!」
美穂「はい、それじゃあ次に移りましょう」
藍子「ここ私の番組なのにぃ……」
美穂「セットは星空ひなたぼっこ提供です♪」
藍子「そうだけどね……あとはもしあればゲストの写真のコーナーかな?」
美穂「私持ってきたよ」
藍子「本当? それじゃあ美穂ちゃんの写真をお願いします」
美穂「せっかく藍子ちゃんと一緒にラジオをできるので……藍子ちゃんと一緒に写ってる写真にしました!」
藍子「ああ、これ! ちょっと懐かしいね」
美穂「1ヶ月くらい前かな? お仕事で日本海側に行って、夕方に砂浜に寄ったときに撮りました」
藍子「2人でハートをつくって夕日を中に入れてね。他にも何枚か撮ったよね?」
美穂「後光が差してるのとか?」
藍子「木の枝で夕日を打とうとしたりもしたっけ?」
美穂「……そんなのばっかりだから綺麗な写真がこれくらいしかなかったの」
藍子「でもこれがあればいいよね? ほら、アイドルっぽく見えるし」
美穂「じ、自分で言ったらおしまいだよ!」
藍子「特に意識してないときにちゃんと紹介できる写真を撮れるって、いいことだと思うんだけどな……」
美穂「それは……うん、そうかもしれない、けど……」
藍子「ね? だからなんとなくセーフだよ!」
美穂「う、うん? そう? なのかな?」
藍子「そうそう! 私達は、アイドル☆ ……おわりです」
美穂「ってまた引きこもろうとしないで! たしかにちょっと途中から自分でも何を言ってるのかわからなくなって自爆した感じはしたけど!」
藍子「ちょっとだけほっといて……」
美穂「……顔真っ赤だね。わかった。落ち着いたら戻って来てね」
藍子「これくらいなら大丈夫だから」
美穂「目だけ出すのは逆に怖いと思うけどこれ大丈夫なのかな?」
藍子「怖くないですよー?」
美穂「またやけどしそうだからちょっと黙っておこうか。えーと……」
藍子「どうしたの?」
美穂「今照明落とせますか? あ、消えた」
藍子「わわっ、真っ暗でなにも見えない!?」
美穂「枕元はこれかな?」
藍子「……明るくなった?」
美穂「淡い光の中で今の藍子ちゃんを見たらホラーっぽいと思います」
藍子「これだけのために明かり消したの!?」
美穂「藍子ちゃんが復帰したところで、送っていただいた写真の紹介をしたいと思います」
藍子「今日は『ダンディー』さんのこの写真です」
美穂「プロペラの飛行機?」
藍子「プロペラの後ろに風の渦が見えますね」
美穂「機体が太陽に照らされてオレンジに光っていますね」
藍子「飛行機とか電車とかを撮るときって、機材にもこだわったりすることが多いんですよね」
美穂「へー、だから遠くを撮ってるのにこんなに綺麗なのかな?」
藍子「それからいろいろと設定とかもあるみたいだけど。でもこっちだって負けてませんよ」
美穂「私達のを隣に並べても……」
藍子「こういうのもいいものなんだよ?」
美穂「じゃあアンケートとか――」
藍子「はい、それでは写真紹介のコーナーは終わりです」
美穂「なんとなく結果が見えてるもんね!」
藍子「今日の曲は美穂ちゃんの『空と風と恋のワルツ』です。どうぞ!」
藍子「『空と風と恋のワルツ』は7月27日発売です。みなさんぜひフルで聴いてみてくださいね。試聴で聴けるところの先が本っ当にかわいいんです」
美穂「そ、そこまで褒められると恥ずかしいよ……でも、少しでも聴いてもらえたら嬉しいです」
藍子「と、そんなことをお話ししていたらそろそろお別れのお時間が近づいてきました」
美穂「まだまだお話ししたいことも……今日はないよね?」
藍子「まったりしてただけだからね。だから今日の会話はどこで切っても大丈夫。寝ながらできるって美穂ちゃんの番組が羨ましいな」
美穂「ちゃんと起きてるからね?」
藍子「でも寝落ちしたらその光景を放送されそう……」
美穂「そんなことされないから!」
藍子「あ、スタッフさんが違うから……」
美穂「ここから先は星空ひなたぼっこの担当だから、元気出して。ね?」
藍子「いつでもゲストに呼んでくれていいからね?」
美穂「たまになら……?」
藍子「たまにで十分だよ」
美穂「いつもなにをされてるの……?」
藍子「いろいろ……本当にいろいろ……あ、もう時間がない! それではそろそろお別れのお時間です」
美穂「間に合うかなこれ?」
藍子「『高森藍子のゆるふわラジオ』、お相手は私、高森藍子と」
美穂「小日向美穂でした。『小日向美穂 星空ひなたぼっこ』も見てくださいね」
藍子「それでは」
「「おやすみなさい」」
以上です。お付き合いいただきありがとうございました。
メンバーはイベント行けなかった津田家から。
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