【ガルパン】みほ「なにこれ」 (127)


沙織「もうすぐ大洗港に着くね!」

みほ「久しぶりに洋服とか買いたいなぁ」

優花里「私は大洗にできた新しい戦車ショップに!」

華「美味しいものが食べたいです」

麻子「眠い」

沙織「私、コレ欲しいの!陸ではこれが流行ってるんだって!」

優花里「武部殿が好きそうなイマドキの雑誌ですね、なにが流行ってるんですか?」

みほ「!?」

華「これは…みほさんの好きなボコですか?」

沙織「違うよ!モコだよモコ!」

みほ「なにこれ」

優花里「あー、なんかネットでも流行ってるって書いてありましたね」

麻子「ボコが毛で覆われてるな」

沙織「すっごいフワッフワで抱き心地最高なんだって!可愛いし欲しい!」

みほ「これ…」

みほ「これ明らかにボコのパチモンじゃん!!」

沙織「えー?みぽりんもこういうの好きでしょ?」

みほ「私が好きなのはボコだよ!そんな毛むくじゃらのなんてボコじゃない!」

優花里「ボコじゃなくてモコですからね」

みほ「だいたいクマなのになんで羊みたいに毛で覆われてるの!?趣味悪いよ!」

沙織「みぽりんには言われたくないなぁ」

華「でもモコもなかなか可愛いですね」

優花里「触り心地が気になります!」

みほ「華さんや優花里さんまで…全然ボコに興味持ってくれないのに、何でそんなパチモンに…」

麻子「ほら、もう着くぞ」


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大洗アウトレット

優花里「ん?何だか人だかりが出来てるであります」

沙織「モコグッズ売り場だって!!行こうよ!」

華「すごい人気ですね」

麻子「…どうした西住さん」

みほ「…ボコグッズ売り場が消えてる」

麻子「そういえば前に来たとき、ここがボコグッズ売り場だったような」

みほ「すみません」

店員「はい」

みほ「ボコグッズ売り場はどこですか?」

店員「ボコグッズですか?そこのワゴンにありますよ」

みほ「えぇえ…ボコがあんな片隅でたたき売られてる…」

店員「モコの人気がうなぎのぼりで…ボコは追いやられちゃったみたいですね」

沙織「みぽりん!モコグッズ見に行こうよ!」

みほ「ウア-」

優花里「なんか西住殿、放心状態ですねー」


沙織「見て見て!モコぬいぐるみ!すっごいモフモフしてる!!」

みほ「実物見てみると不気味」

華「みほさん!もじゃもじゃモコですって!優花里さんの髪の毛みたいにもじゃもじゃです!」

みほ「気持ち悪い」

麻子「これすごいぞ!抱き枕モコだ!これがあればぐっすり眠れそうだ!」

みほ「デカイ毛虫にしか見えない」

優花里「西住殿!脱毛モコというのもありますよ!」

みほ「それただのボコじゃん!明らかにボコじゃん!」

優花里「でもタグにはモコシリーズって書いてありますよ?」

みほ「だからパチモンなんだって!」


杏「おー西住ちゃん、やっぱり来てたか~」

みほ「会長!」

桃「西住もモコを買いに来たのか?」

柚子「西住さん、こういうの好きだもんね~」

みほ「私はボコ一筋です」

杏「私も買っちった~、喋るモコぬいぐるみ!」

みほ「会長まで…」

杏「西住ちゃん、モコのお腹押してごらん~」

みほ「…」ゴリュ

杏「西住ちゃッ…もっと優しく押してあげてよぉ…」

モコ「オッス、オイラモコダゼ」

みほ「ボコのセリフをパクってるじゃないですかぁ!!」

みほ「しかもなんかカタコトだし!何でこんなヘッタクソな声優を採用したんですか!!」

杏「えー可愛いじゃん」

柚子「可愛い見た目なのにギャップがいいよね」

みほ「…ん?」

みほ「ほら!タグを見てください!メイドインチャイナって書いてある!」

みほ「やっぱり中国で作られたパチモンですよ!!」

桃「物を安く作るためだろ、仕方がない」

モコ「オッス、オイラモコダゼ」

みほ「これ中国人の声でしょ…」

杏「いーじゃんいーじゃん!可愛いんだし!」

みほ「全然可愛くないです」


沙織「あれ?みぽりんはモコ買わないの?」

みほ「いらないよ…」

優花里「モコのテーマ曲のCDも売ってますよ」

♪~

みほ「あれ、これ『おいらボコだぜ!』のイントロ…」

『抱イテヤル 抱イテヤル 抱イテヤルゼ~♪』

『好キナ アノ子ヲ モッコモコニ~♪』

みほ「歌までパクってる!!!」

麻子「これ誰が歌ってるんだ…下手すぎだろ」

みほ「さっきの中国人だこれ!!」

華「でもなんか、この下手さがクセになりますね」

優花里「西住殿はこのCD買うんですか?」

『女ハ 抱クモノ 堂々ト~♪』

みほ「こんな気色の悪いCD買わないよッ!!」


みほ「はぁ…なんか疲れた…」

みほ「モコに関わると寿命が減りそう…」

みほ「1人でボコグッズ買いに行こう」

ケイ「ハァイ、ミホ!!」

みほ「ケイさん!?」

ナオミ「よう」

アリサ「奇遇ね」

みほ「ナオミさんにアリサさんも!なんでサンダースの皆さんが?」

ケイ「旅行よ旅行!大洗は良いところだから、来たくなっちゃうのよね~」

みほ「なんか嬉しいです!」

ケイ「ミホ、大洗ではなにが流行ってるの?」

みほ「…」

みほ「ボコだよ!」

ナオミ「ボコ?」

みほ「可愛いぬいぐるみなんだけど…」

アリサ「あなたらしい趣味ね」

みほ「そこで売ってるよ!可愛いでしょ!」

ケイ「…なんかワゴンでたたき売られてるけど…流行ってんの?」

みほ「流行ってますよ!」

ナオミ「どいつもこいつも大怪我してるけど」

みほ「それがボコなの!」

アリサ「縁起の悪いぬいぐるみねぇ…」

みほ「ケイさんたちへのオススメは…」

みほ「コレ!ゾンビボコ!」

みほ「アメリカ人って、ゾンビ映画好きでしょ?」

ケイ「私は…あんまり…」

みほ「それじゃこのファットボコは?」

アリサ「あんたアメリカ人バカにしてるでしょ!」

みほ「え!?いえ…そんなつもりは…」


杏「おっすー、ケイ!」

ケイ「あら!アンジー!」

杏「遊びに来てたの?言ってよ~」

ケイ「どの道アンジーには会いに行くつもりだったのよ!」

杏「なに?ボコグッズ買いに来たの?」

ケイ「いや…」

杏「あっちの方が可愛いよ」

ナオミ「ん?モコ?」

アリサ「なんかすごい人気ね、人がいっぱい」

ケイ「へー!!行ってみましょうよ!」

ケイ「ミホ!ありがとね!」

みほ「え!?ちょっと!それパチモンですよ!」

ケイ「ワォ!!モコってとてもプリティーね!!」

ナオミ「アリサ、買ってあげようか?」

アリサ「いや別に…欲しいけど…」

杏「ケイたち飛びついてったよ、モコ人気だねぇ~」

みほ「…」

杏「西住ちゃん?」

みほ「会長嫌い」

杏「え゛ぇ゛ッ!?」


沙織「あ!みぽりんいた!」

麻子「探したぞ」

華「ボコグッズを見てたんですか?」

優花里「…なんか会長殿が放心状態なんですけど、なんかありました?」

みほ「会長のことは放っておいていいよ」

沙織「みぽりんゴメンね?私たちだけ楽しんじゃって」

みほ「別に…」

華「皆でボコミュージアム行きましょうよ!」

優花里「賛成であります!!」

みほ「え?…いいの?」

麻子「遠慮するな、私たちは西住さんの笑う顔が見たいだけだ」

みほ「皆さん…!」


みほ「ここ真っ直ぐ行けばボコミュージアムだよ!」

沙織「あはは、みぽりんったらすっかり元気だね」

優花里「西住殿はこうでなくっちゃ、ですね!」

麻子「ん?なんだあの建物は」

華「はて、なんでしょう」

みほ「どうしたの?麻子さん華さん」

沙織「あ!!あれは!?」

優花里「モコミュージアム!?」

みほ「」

麻子「コレ、いつの間にできたんだ…」

華「すごく気になりますね!モコミュージアム!」

みほ「あの…みんな、ボコミュージアムはあっちだよ…」

沙織「ボコミュージアムはこの前行ったし、今日はモコミュージアム行こうよ!」

麻子「賛成だぞ!」

華「どんなアトラクションがあるんでしょう!」

優花里「行きましょう西住殿!モコミュージアム!」

みほ「あっさり裏切られたんだけど」


モコ「ヤァ、ヨク来タナ!」

モコ「オッス、オイラモコダゼ!」

モコ「世ノ女ドモハ、オイラノ事ガ大好キ!」

モコ「サァ、オイラヲモコモコスルガイイ!」

みほ「殴っていいの?コレ」

沙織「みぽりん何言ってるの!!ダメだよ!!」

優花里「愛してあげましょうよ」

華「あっちにアトラクションがありますよ!」

麻子「早く並ぶぞ!」


優花里「イッツ・ア・モコワールド…」

優花里「モコーテッドマンション…」

優花里「スペースモコンテン…」

華「どのアトラクションも楽しいですね!」

麻子「楽しくて何回でも乗れるぞ」

みほ「だから全部ボコのパクリじゃん!!!」

沙織「みぽりん、ボコもパクってるんだよ?」


沙織「みぽりん!モコショーやるって!」

みほ「あると思ったよ」

優花里「行きましょう行きましょう!」


モコショー

猫1「あー、女の相手すんのは疲れんなー」

猫2「もう何人抱いたか覚えてねーな」

猫3「お、そこにいるのはモコじゃねーか」

モコ「オイラモコダゼ!」

猫1「相変わらず寂しそうな人生送ってんな」

猫2「たまには女でも抱いてみろよ」

猫3「無理だよコイツ、全然モテないから」

モコ「チクショオ」


モコ「オイラダッテ、オイラダッテ女ニモテタイ!」

モコ「ヤツラヲ見返シテヤリタイ!」

モコ「デモ、ドウスレバ…」

モコ「オイラノモコモコニ釣ラレテ、女ドモガ寄ッテカノナイカナー」

みほ「何様だよ」

沙織「いいなぁー、あの着ぐるみモコをモコモコしたい!」

華「触り心地良さそうですよね」

優花里「ハグして欲しいであります!」

麻子「抱き枕にしたいぞ」

みほ「…大丈夫?みんな洗脳されてない?」


モコ「誰カ!誰カオイラニ抱カレタイ女ハイナイカ!!」

沙織「はい!」

華「ぜひ私を!」

優花里「抱かれたいであります!」

麻子「モコモコしたい!!」

みほ「…」

モコ「ジャア…ソコノセーラー服ヲ着タ、オレンジ色ノショートノ女!」

みほ「はぇ!?私手をあげてないんだけど!」

沙織「いいなぁみぽりん」

華「羨ましいです」

優花里「モコに抱かれた感想をあとで聞かせてください」グイグイ

麻子「私じゃなくて残念だ」

みほ「優花里さん、背中押さないで」


モコ「サァ!モコモコスルガイイ!!」

みほ(なんかこの着ぐるみ黄ばんでる…)

モコ「ホラ!早ク!」

みほ「えー…」

モコ「ソレジャオイラカラ抱イテヤル!」

モチョォ

みほ「うわあああ!?湿ってる!!」

みほ「多少はモコモコすると思ったら毛の一本一本が湿ってる!!」

みほ「気持ち悪い!!」

みほ「しかも臭い!!」

モコ「コレデ女ハイチコロダゼ」

みほ「牛乳拭いて放置した雑巾みたいな臭いがする!!毛もヌルヌルする!!」

みほ「不快感で死にそう!!!」

沙織「みぽりんなんか叫んでるけど、モコのモコモコで何言ってるかわかんないね」

優花里「きっと喜んでいるんでしょう」


猫1「おい見ろ!モコの奴、女子高生を抱いてるぞ!」

猫2「なに!?モコのクセにあんな可愛いJKを…」

猫3「俺ですらあんな可愛い子を抱いたことないのに…負けた」

モコ「ヤッタゼ!オイラノ勝チダ!!」

アナウンス「これにてモコショーを終了します、ありがとうございました」

モコ「アリガトダゼ!!」

パチパチパチパチ

みほ「終わったんなら離して…」

モコ「…ハァハァ」

みほ「!?」

みほ「モコの中の人がハァハァ言ってる!!助けてぇ!!」

華「疲れたんでしょう」

麻子「着ぐるみって大変だからな」

みほ「そろそろ私本気で怒るよ」



みほ「…最悪、制服が雑巾臭いんだけど」

優花里「まぁまぁ、モコに抱いてもらった記念だと思えば!」

みほ「あ?」

優花里「に、西住殿…怖いであります…」


次の日

『熊本ー、熊本ー、ご乗車ありがとうございました』

みほ「…やっと着いた」

みほ「あ、沙織さんから電話…」

沙織『もしもしみぽりん!?』

みほ「沙織さん?」

沙織『今どこにいるの!?』

みほ「熊本だよ」

沙織『え!?なんで!?』

みほ「もともと実家に行く予定だったし、大洗はモコとか言う下劣なパチモンに支配されちゃったから』

みほ「帰りたくなっちゃって」

沙織『ご、ごめんねみぽりん!私たちがモコに夢中になりすぎちゃって…』

沙織『みぽりんのこと全然考えてあげられなかった!』

みほ「もういいよ、怒ってないから」

みほ「一泊したらすぐに大洗に帰るし」

沙織『みんなも反省してるから!みぽりん帰ってきたら今度こそボコミュージアム行こうね!』

みほ「ふふふ、ありがとう沙織さん」


みほ「…私が取り乱しちゃったせいで友達を傷つけちゃったかも」

みほ「反省しないと…」

エリカ「あら?みほ?」

みほ「エリカさん!」

エリカ「帰ってきたの?」

みほ「うん、一泊だけだけど…」

エリカ「そう、まぁ…ここがアンタの故郷なんだしのんびりしていきなさい」

みほ「ありがとうエリカさん」

みほ「…」

みほ「んん!?」

エリカ「どうしたの?」

みほ「その…カバンについてるキーホルダー…」

エリカ「あぁこれ?モコっていうんだけど、知ってる?」

みほ「今すぐ捨ててください!!」

エリカ「えぇえ!?」


みほ「私はその悪魔のせいで散々な目に…」シクシク

エリカ「な、なんで泣いてるのよ!」

エリカ「大洗で何があったの!?」

みほ「大洗はモコに支配されちゃったの…」

エリカ「…それ、ただ単にモコが流行ってるってことでしょ」

みほ「まさかエリカさんまでモコの魔の手が…」

エリカ「魔の手って…コレは隊長がくれたのよ」

みほ「…」

みほ「お姉ちゃんが?エリカさんにモコを?」

エリカ「そうよ」

みほ「…」

みほ「…」スタスタ

エリカ「ちょっと!どこ行くのよ!」

みほ「どこって…家だけど?」ギロッ

エリカ「ひっ…」


西住家

まほ「みほ、おかえり」

みほ「…」

まほ「ここはみほの家だ、ゆくっりしていきなさい」

みほ「お姉ちゃん」

まほ「ん?」

みほ「エリカさんに、なんでモコをあげたの?」

まほ「え?モコ?」

まほ「家にいっぱいあるから…」

みほ「なッ!?」

みほ「い、いっぱい!?」

みほ「お姉ちゃんそれ本当なの!?」

まほ「あぁ、みほにもあげようか?」

みほ「もう私に帰る場所なんてないんだああああ!!」

まほ「え!?みほ!?どうしたんだ!!」


みほの部屋

みほ「あ~、ボコがいっぱい…やっと癒される…」

まほ「みほ…いったい何があったんだ?」

みほ「ん?」

みほ「私のボココレクションの中にモコ混じってんじゃん!!誰置いたの!!」ポイッ

まほ「多分お母様だと…」

みほ「お母さんはいったい何考えてるの!!」

まほ「みほ…何でそんなに怒ってるか説明してくれるか…?」

みほ「お姉ちゃん!どっからどう見てもモコってボコのパチモンだよね!!」

まほ「まぁ…確かに似てるが…」

みほ「私は大好きなボコを真似して人気になるモコが許せないの!!」

まほ「でも…モコも可愛いだろ?」

みほ「可愛けりゃ何でもいいみたいなのも許せない」

まほ「み、みほ…許してくれ…」


みほ「家中モコだらけ…何ここ地獄?」

まほ「そこまで言うか…」

みほ「お姉ちゃんモコ好きなの?」

まほ「…いや」

まほ(よくわかんないけど、みほに嫌われそうだから…)

みほ「じゃあこのモコはお母さんが買ったの?」

まほ「買ったというか…貰ったというか…」

みほ「こんな大量のゴミをウチに押し付けたのは誰!?」

まほ「いやあの、大洗にモコミュージアムというのがあるんだけど」

みほ「知ってる、二度と行きたくないけど」

まほ「モコミュージアムのスポンサーがお母様なんだ」

みほ「」


しほ「ただいま」

まほ「お、お母様!!」

しほ「声を荒げないで、西住家の長女としてみっともない」

まほ「す、すみません…」

しほ「みほは?今日帰ってくる日でしょう」

まほ「それが…みほはお母様と絶縁すると言って…」

まほ「すぐに大洗に帰りました…」

しほ「…は?」

しほ「なんでえ!?」

まほ「どうやらみほはモコが心の底から大嫌いみたいで…」

まほ「お母様がモコのスポンサーやってると知ったら激怒して…」

まほ「お母様とは絶縁だって言って帰って行きました…」

しほ「え…」

しほ「だって…だって…聞いてよまほ!!」

まほ「はい…」

しほ「千代(愛里寿ママ)がボコのスポンサーやるって言って!」

しほ「私もなんかそういう事したいなーと思ったらボコに似たようなのがあったから!」

しほ「みほも好きそうな見た目だし、スポンサーになったら愛里寿ちゃんみたいに喜んでくれるかなって!!」

まほ「完全に裏目に出ましたね…」

しほ「そんなぁ!!私の可愛いみほおおおおおお!!!」


電話『留守電にメッセージがあります』ピ-

しほ『みほ!!みほ!!』

しほ『モコのスポンサーやめたから!!』

しほ『だから絶縁とか言わないで!!』

しほ『熊本に帰ってきてええええ!!!』

しほ『ほら!まほも何か言いなさい!!』

まほ『え?』

まほ『み、みほー!帰ってきてくれー!』

まほ『ボコ買ってあげるから!』

しほ『ミホオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

みほ「…今更スポンサーやめたところで」

みほ「パチモンのスポンサーになった時点で西住流の名は地に落ちたもんだよ」

みほ「お母さん」フッ


聖グロとの練習試合

優季『今度こそは聖グロに勝つぞー』

あや『景気付けに歌おう!』

桂利奈『あいー!!』

うさぎさんチ-ム『抱いてやる抱いてやる抱いてやるぜー♪』

うさぎさんチ-ム『好きなあの子をモッコモコにー♪』

みほ「華さん、うさぎさんチームを砲撃してください」

華「えぇ!?」

梓『隊長ごめんなさい!!』

あや『二度と歌わないから許してくださいー!!』

杏『西住ちゃん、穏やかに行こーよ』

みほ「サンダースの人にボコじゃなくてモコを
勧めた会長は嫌いです」

杏『』

柚子『会長!?』

桃『おい西住!一度も泣いた事がない会長が泣いちゃったじゃないか!!謝れ!!』

みほ「モコ好きに良い人なんていません」キッパリ

沙織「ひ、ひえ~…」


優花里「に、西住殿~」

みほ「なに?」

優花里「ダージリン殿は無類のモコ好きだって知っていましたか…?」

みほ「…」

みほ「華さん、そこ代わって」

華「みほさん?」

麻子「なにをする気だ…」

みほ「…」キコキコキコ…

沙織「みぽりん…なにを狙ってるの?」

ド ォ ン !!


ダージリン「こんな格言を知ってる?」

オレンジペコ「また後でお願いします」

アッサム「ダージリン様、今日はどのような戦略で?」

ダージリン「そうねぇ…今日も優雅に」ヒュルルルルル…

ドガァァァァン!!!………シュパ!

ダージリン「えッ!?なに!?」

オレンジペコ「あぢ!!あっづぁ!!ダージリン様!私に紅茶をこぼしてますぅ!!」

アッサム「い、一体どこから撃たれたの…?」

ローズヒップ『ダージリン様の乗ってるフラッグ車、白旗上がってますけど』

ルクリリ『え?もう負け?』


沙織「え?勝ったの?」

華「ここからどこにいるか分からないチャーチルを一発で仕留めたんですか!?」

麻子「おい…バケモノか…」

優花里(因みにダージリン殿が無類のモコ好きというのは嘘であります…)

みほ「聖グロにはさっさと帰ってもらいましょう」


プラウダとの練習試合

優花里「西住殿~」

みほ「はい」

優花里「カチューシャ殿はモコミュージアムの年間パスポートを買うほどのモコ好きなんですよ」

みほ「華さん」

華「あ、ハイ退きます」

みほ「…」キコキコキコ…

どぉん!!

…バコォン!!…シュパ!

麻子「…いつからIV号は自走砲になったんだ」

沙織「ゆかりん、プラウダのフラッグ車はノンナさんのIS-2だよ」

優花里「あ、しまった」

優花里「…そう言えばノンナ殿もモコが大好きでして~」

みほ「…」キコキコキコ…

どぉん!!

…ベコォン!!…シュパ!

優花里「いやっほう!!プラウダに勝ったぜ!!」

典子「もうIV号だけでいいんじゃ…」

カエサル「いや、隊長1人で十分だろ…」


カチューシャ「ノンナぁ!?なにがあったの!!」

ノンナ「気付いたら負けてました」

クラーラ「Я не знаю, перевод」


学校

優花里「これぞ必勝法ですよ!」

優花里「西住殿に相手はモコが好きと吹き込めば絶対勝てます!!」

優花里「全国大会2連覇も夢じゃありません!!」

麻子「…でもよくない流れだと思うぞ」

沙織「みぽりん最近イライラしっぱなしだよ…」

華「他の皆さんもみほさんを怖がっています…」


桃「西住ー、サンダースが練習試合の申し込みをしてきたんだが」

みほ「サンダースの人たちはモコが好きです、戦いたくないので断ってください」

桃「そうか…」


桃「西住ー、アンツィオが練習試合の申し込みをしてきたんだが」

みほ「アンツィオの人たちはモコが好きですか?」

桃「知らん」

みほ「…」ピポパ

アンチョビ『こちらアンツィオ高校戦車道部のアンチョビだ!』

みほ「アンチョビさん、西住です」

アンチョビ『おー西住!どうだ?練習試合引き受けてくれるか!?』

みほ「アンチョビさん、モコって知ってますか?」

アンチョビ『モコ?聞いたことあるぞ!熊のぬいぐる』

ガチャン!ツ-ツ-ツ-…

みほ「丁重にお断りしました」

柚子「丁重ってなんだっけ」

桃「もはやモコを知ってるだけでアウトなのか…」


西住家

アンチョビ「西住の様子がおかしいぞ!」

ケイ「練習試合断られちゃったわ、優しいミホらしからぬよ!」

カチューシャ「カチューシャとノンナなんて知らないうちに撃破されてたのよ!」

ダージリン「私も突然撃破されて、早く帰れと言われたわ…」シュン

まほ「みんな、わざわざよく来てくれた」

カチューシャ「マホーシャ!ミホーシャはどうしちゃったのよ!」

まほ「あぁ、みほのことについて集まってもらった」

ケイ「ミホになにがあったの?」

まほ「みほがおかしくなったのはモコが原因なんだ」

ダージリン「…もこ?」

アンチョビ「知ってるぞー」

カチューシャ「あー、なんかニーナたちが流行ってるって言ってたっけ」

ケイ「私もモコ持ってるわ!!」

まほ「みほはモコが大嫌いなんだ」

アンチョビ「…それがなんだっていうんだ」

まほ「みほのモコアレルギーはカチューシャやダージリンを一撃で撃破してしまうほど」

まほ「深刻なんだ…」

カチューシャ「カチューシャは別にモコとか子供じみたモノは好きでもなんでもないわ!」

ダージリン「モコってなんですの」

ケイ「なんでモコに興味のないカチューシャやダージリンがモコアレルギーのミホにやられたの?」

まほ「みほがカチューシャやダージリンがモコ好きだと思い込んだからだろう」

アンチョビ「…思い込むだけでそんなに強くなっちゃうのか?」

ケイ「それだけモコが嫌いってことね…」

カチューシャ「こんなにあっさりやられちゃうなんて…あの全国大会はなんだったのよ…」

ダージリン「ねぇ、モコってなんですの」


ガラッ

しほ「皆、みほを止めてくれ」

アンチョビ「!?」

ケイ「西住流家元さん…!?」

カチューシャ「こ、こんにちは…」

ダージリン「モコってなんですか」

しほ「みほがこうなってしまったのは私の責任だ…」

しほ「だが私だけでは手に負えない…未来の戦車道を担う君たちの力が必要なんだ」

まほ「このままではみほが危険だ」

まほ「モコアレルギーがこれ以上進行してしまうと大変なことに…」

エリカ「失礼します!!」

まほ「どうしたエリカ」

エリカ「大洗女子から連絡があったんですが、みほが暴走を始めたそうです!!」

まほ「なんだって!?」

しほ「みほ…」

ケイ「こうしちゃいられない!近くにスーパーギャラクシーを停めてるから、みんな戦車を詰め込んで大洗に行くわよ!!」

ダージリン「ねぇカチューシャ、モコってなに」

カチューシャ「うるさい!行くわよ!」

家元は男口調じゃないぞ(お約束)

>>90
劇場版BD見直してきました


大洗

杏「西住ちゃんもうやめて!!」

ドォン!!

…シュパ!

おりょう「III突…走行不能ぜよ…」

みほ「モコが悪いんですよ…すべてモコが…」

梓「西住隊長!!目を覚ましてください!!」

みほ「…ウサギさんチーム、モコのうた歌ってたよね」

あゆみ「IV号の砲塔こっち向いた!桂利奈逃げて!」

桂利奈「あ゛い゛ー!」

ボゴォン!!…シュパ!

あや「…またメガネ割れた」

杏「西住ちゃん!!!」

杏「武部ちゃんたちも聞こえてるでしょ!!IV号と西住ちゃんを止めて!!」

沙織「みぽりん!!戦車降りようよ!!」

華「これ以上はダメです!!」

麻子「西住さん!」

優花里「…皆さんわかってないですねぇ」

優花里「西住殿は進化を遂げようとしているんですよ」

優花里「西住流の更に上をゆく、最強の戦車乗りへと!!」

沙織「ゆかりんも何言ってるの!!」

優花里「嫌ならIV号から降りるであります!!」

華「優花里さん!」

麻子「秋山さんまで壊れやがった…」

優花里「沙織殿も華殿も麻子殿も戦車を降りるであります!!」

優花里「私が操縦します!西住殿は1人で装填と砲撃できますよね!?」

みほ「…モコを滅ぼすためだったらなんでもする」

優花里「さぁさぁ出て行くであります!!」


杏「2人乗りのIV号に…大洗の戦車が全滅…」

沙織「誰かみぽりんを止めて…!あとゆかりんも」

キィィィィィィィン…

梓「あ、あれは!?」

典子「サンダースのスーパーギャラクシー!!」



まほ「みほ!…止めに来たぞ」

カチューシャ「今度こそは負けないわ!」

ケイ「目を覚ましなさいミホ!」

アンチョビ「モコの呪縛から解いてやる!!」

ダージリン「こんな格言を知ってる?」

優花里「…西住殿、モコ好き五人衆が来ましたよ」

みほ「…」キコキコキコ…


ダージリン「もう散々ですわ…」…シュパ!

カチューシャ「なんであんなに強いのよ!!」…シュパ!

アンチョビ「次元が違うぞ…」…シュパ!

ケイ「OMG」…シュパ!

優花里「いやっほおおおおう!!最高だぜえええええ!!!」

優花里「もう高校戦車道なんか相手になりませんなぁ!西住殿!!」

優花里「あとはティーガーだけですよ!!」

杏「誰にも西住ちゃんを止められないの…?」

しほ「みほおおおおおおおおおおおお!!!!!」

まほ「お母様!!」

優花里「なっ!?10式戦車!?」

しほ「みほを止めるにはこれしか無い!!」

優花里「さすがに10式マズイですよ!」

ドォン!!!

…シュパ!

しほ「え…」

まほ「10式さえも一撃…」

優花里「マジで…」

しほ「…しかし最後の切り札はまだあるわ!!」

しほ「お願い!!みほを助けて!!!」

キュラキュラキュラ…

まほ「あれは…」

ダージリン「センチュリオンですわぁ!!」

優花里「島田愛里寿…!!」


愛里寿「みほ!!!」

みほ「!!」

みほ「…愛里寿さん?」

優花里「西住殿!このまま島田流もぶっ飛ばすであります!!」

みほ「愛里寿さん…ボコ仲間…」ブツブツ

優花里「へ?」

愛里寿「みほ!またボコミュージアム行こうよ!」ドンッ!

ゴォン!!

優花里「うわっ…!西住殿!撃ってください!!」

みほ「…ボコミュージアム…」

愛里寿「モコなんか忘れてボコの話をしようよ!」ドンッ!

バチコン!

優花里「ああ!履帯が切れた!!」

みほ「…」

愛里寿「みほ!目を覚まして!!!」

ドォン!!

…シュパ






みほ「…はっ!」

みほ「ここは…?」

まほ「病院だよ」

みほ「お姉ちゃん!」

愛里寿「みほ…良かったぁ…」

みほ「愛里寿さんも…!」

沙織「みぽりん心配したよ~」

華「いつものみほさんに戻りましたね」

麻子「これで安心だ」

みほ「みんな…!」

みんな「…優花里さんは?」

沙織「ゆかりんは今お説教中」

みほ「私…みんなに迷惑かけて…」

みほ「謝っても謝りきれないや…」

まほ「気にするな」

みほ「ごめんなさい…」

愛里寿「みほにこのボコあげる」

みほ「わぁ、これダブル松葉杖ボコ!珍しいけどいいの?」

愛里寿「みほに笑ってほしいから」

みほ「ありがとう愛里寿さん!!」


数日後

みほ「愛里寿さん、どこのお店行きたい?」

愛里寿「えーと…」

愛里寿「あっ」

みほ「…モコ売ってるね、モコってまだ流行ってるんだ」

愛里寿「さっさと無くなればいい」

みほ「ん?…新発売の『くまモコン』?」

みほ「今度はくまモンのパチモン?」

愛里寿「なにこれ…キモ」

みほ「毛で覆われたくまモン…」

みほ「流石にこれは流行らないでしょ」

愛里寿「ボコだけじゃなく、くまモンまで…懲りない奴らだ」


翌日

熊本県の謎の力によって

『モコ』は日本か跡形もなくら消えた

モコミュージアムは営業を中止

ボコミュージアム2号館としてリニューアルされた

モコブームは嵐のように去っていった…



誤字が酷すぎました



数日後

みほ「愛里寿さん、どこのお店行きたい?」

愛里寿「えーと…」

愛里寿「あっ」

みほ「モコ売ってるね、モコってまだ流行ってるんだ」

愛里寿「さっさと無くなればいい」

みほ「ん?…新発売の『くまモコン』?」

愛里寿「なにこれ…キモ」

みほ「毛で覆われたくまモン…」

みほ「流石にこれは流行らないでしょ」

愛里寿「ボコだけじゃなく、くまモンまで…懲りない奴らだ」


翌日

熊本県の謎の力によって

『モコ』は日本から跡形もなく消えた

モコミュージアムは営業を中止

ボコミュージアム2号館としてリニューアルされた

モコブームは嵐のように去っていった…


ボコミュージアム2号館

みほ「すっごく楽しいね愛里寿さん!!」

愛里寿「うん!うん!」

華「みほさんすっかり元気になって…良いことです」

沙織「…ゆかりん、もう許してもらったんだから楽しもうよ」

優花里「ゴメンナサイゴメンナサイチョウシニノッテゴメンナサイ」

麻子「各校の隊長たちにミッチリ叱られたらしいな」


ダージリン「これがモコね!!可愛いのね!!」

オレンジペコ「ダージリン様!ボコですよ!ボコ!」


カチューシャ「こんな子供だましの施設、なにが楽しいのよ」

ノンナ「ここに来るの一番楽しみにしてたの誰ですか」


ケイ「よく見てみるとボコのほうがプリティーね!」

ナオミ「アリサ、買ってあげようか?」

アリサ「別に…欲しいけど…」


ペパロニ「姐さん!!あそこでボコパスタとかいうの食べれるみたいっすよ!!」

アンチョビ「なに!?行くぞ!ペパロニ!カルパッチョ!」

カルパッチョ「はーい!」


エリカ「怪我したクマがいっぱい…なにが楽しいのよ…」

まほ「みほが喜んでいる、これだけで十分だろ」


杏「やっと西住ちゃんが口聞いてくれるようになってくれた…」

柚子「良かったですね~」

桃「まさか西住に無視されて会長が泣くとは…」


愛里寿「みほ!新作のボコグッズ売ってる!!」

みほ「買いましょう!!」

『新発売!くまボコン!!!』

みほ「」

愛里寿「」

沙織「…くまモンっぽいボコだね」

華「パクリですかね」

麻子「んなわけあるか、モコがやらかしたばっかりだろう」

優花里「公式のコラボレーションですよ!…たぶん」

愛里寿「ボコが…ボコがパクリなんかするわけない!!」

みほ「そうだよ!!公式とかコラボとかどこにも書いてないけど、絶対大丈夫だよ!!」

愛里寿「くまモンの許可取ってるはずだよ!!」

みほ「うん!!それがボコだから!!」


翌日

熊本県の謎の力によって

ボコは日本から跡形もなく消えた


おわり

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