提督「これは、誰の忘れものだ?」 (27)
大食堂 夜
提督「…えーそれでは、以上をもって『鎮守府大運動会慰労会』を終わりとします。皆、今日はお疲れ様でした」
艦娘たち>お疲れ様でしたー!
提督「宜しい。それじゃ、かたづけは年長者でやっておくから、それ以外の者は部屋に戻っていーぞー」
艦娘たち>は~い ゾロゾロ…
提督「ふぅ、やっと終わった…」
大淀「提督、お疲れ様でした。今日の運動会が成功して、私も感無量です」
提督「……本来であれば、駆逐艦の子達はまだ義務教育期の身。軍隊に入っているとは言え、できる限り普通の子の様な思い出も作って欲しくてな…」
大淀「提督のその心遣い……きっと彼女達にも伝わっていますよ」
提督「だと良いのだがな…。さて、大人組は最後の片づけが残ってるからな。もう少し頑張って貰うぞ」
大人組>はい!
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数時間後…
提督「…よし!後かたづけも完了。みんな、遅くまでありがとうな。それでは、お前達も部屋に戻ってくれ」
大人組>は~い…それじゃあ、提督おやすみなさーい
提督「おう、おやすみ!」
大淀「提督。私も今夜はこれで失礼しようと思うのですが……、提督はいかがなさいますか?」
提督「俺は、最後に厨房の点検と戸締りをしなきゃならん。今日は、鳳翔さんは先に上がってもらってるからな」
大淀「でしたら、私も…」
提督「いや、大淀は今日は裏方で働いていたから疲れているだろう?だから、今日はもう戻っていいぞ」
大淀「そうですか…、それでは、お言葉に甘えてお先に失礼しますね。……実は、早く汗を流したくて……」
提督「今日は暑かったからな。では大淀、また明日な」
大淀「はい、それではまた明日…」>ペコリ
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提督「よし!ボイラーの点検完了。窓と裏口の施錠チェックも完了」
提督「……しかし、さっきまでの喧騒が嘘のような静けさだ…」
提督「夜の食堂って、一人でいるとまるで世界から切り離されたような気になってしまうな…」
提督「っと、いかん、いかん。明日も早いんだから、俺もいいかげん部屋に戻らんとな」
提督「え~と、忘れ物はないな~、………おや、あれは……?」
カバン>ポツーン
提督「参ったな…。片づけの時は気づかなかったが、誰かカバンを忘れているじゃないか」
提督「う~む…。困ったな、このカバン外側には名前が書いてないから誰の物かわからんぞ…」
提督「貴重品が入っていたら、持ち主が困るだろうし…」
提督「……やむを得ん。中を開けて、持ち主を確認するか…」
提督「(はぁ、やはり大淀には無理を言って残って貰うべきだったか…)」>ゴソゴソ
提督「(いや、今日はアイツも疲れていたんだから、戻らせて良かったんだ。うん。)」>ゴソゴソ
提督「おっ!これは、名前のタグが付いてるぞ、えーと…」
体操服>バーーーーーーーーン!
提督「 」
提督「 」
提督「」
提督「……はっ!こ、これはいかん。早く、名前を調べて戻さねば!」>アワアワ
提督「え、えーとこれは誰のだ……」
タグ>お お よ ど
提督「 」
提督「 」
提督「」
提督「……はっ!」
続きは明日。この手のネタが嫌いな方、申し訳ありません。
提督「いっ、いかん!これを持っているところを見られるのは、非常にマズイ!」
提督「持ち主も確認できたし、早くもっ、元に戻さなくては」
提督「戻さねば、戻さねば…もどさねb……」
提督「……」
提督「(思い返せば、中学、高校とずっと男子校で…)」
提督「(高校を卒業した後は、直ぐに志願して軍隊生活に入ったから、ずっと男所帯で生活してたんだよな、俺…)」
提督「(避けてきた訳ではないが、女性とは無縁の生活を送ってきたもんだ)」
提督「(提督になってからは、部下は全員女性とはいえ、女日常的に火薬を扱う場だから、そんなこと気にしたこともなかった…)」
提督「(……きっと、今日の疲れが俺にこんなことを考えさせているのだろう…)」
提督「(俺は今、モーレツに……)」
提督「(この服のニオイを嗅いでみたいのだ……)」
提督「(大淀……すまない。俺は最低なセクハラを犯す…)」
提督「(この衝動を抑えられない、未熟な俺を恨んでくれ…)」
提督「(…いざ!)」
提督「 」>クンクン
提督「 」>クンクン…
提督「 」>クン…
提督「 」>…
提督「 …」
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同時刻 廊下
霞「あら?大淀じゃない。こんな時間にココにいるってことは、アンタもこれから洗濯かしら?」
大淀「霞ちゃん、こんばんは。ええ、私も今日は動き回りましたから、夜の内に洗濯を…」
霞「確かに、明日は皆が朝に洗濯をするだろうから、今の内に洗濯機に放り込むのが正解よね、って、大淀、そっちは食堂への廊下よ?」
大淀「ああ、霞ちゃんは、先にランドリーへ向かって下さい。私は、食堂に忘れてきたカバンを取ってきますので」
霞「そうなの?なら、私は待ってるから取ってきなさい。でも、もう鍵は締められちゃってるんじゃないの?」
大淀「ええ、私もそう思って、さっき鍵置き場を確認したのですが、食堂の鍵はまだ返却されていませんでした」
大淀「ですので、まだ提督が食堂にいらっしゃるはずです」
霞「ふーん……。なら、急いだ方がいいかも知れないわね。もしかしたら、司令官がアンタのカバンを見つけて、持ち主が分からなくて困ってるかもしれないし」
大淀「……!そ、それは困ります。もし、提督にカバンの中身を見られたら…」>アセアセ
霞「なに?なんか、見られたらマズイものでも入っているの?」
大淀「その……、カバンの中には午前中まで着ていた着替えとタオルが入っていて…」
大淀「と、とにかく、急いで取ってきます!」>タタタタ…
霞「大淀にしては珍しいミスね……。……何も起こらなきゃいいけど……」
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このSSまとめへのコメント
起承転結の起までしかきてないぞ!!!!!!早く書くんだぁ!!!!!!!!!