瑞鳳「見せてあげる!祥鳳型の真の実力を!」ヌギ (31)

鎮守府 厨房 早朝


鳳翔「はい、これで朝食の準備は終了です。瑞鳳ちゃん、手伝わせてしまって、ごめんなさいね」


瑞鳳「いえいえ!これくらいなら、喜んでお手伝いしますから。これからも困った際は何時でも呼んで下さい!」


鳳翔「ふふ、ありがとう。それじゃあ、私は朝食の準備が整ったことを館内放送で伝えてくるわね」


瑞鳳「あっ!そうだ。鳳翔さん、いくつか卵をいただいてもいいですか?」

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鳳翔「こんな朝早くから手伝ってくれたんですもの、もちろん構わないわ」


瑞鳳「ありがとうございます!それじゃ、2ついただきますね」


鳳翔「提督も、朝からこんな愛情タップリの卵焼きが食べられるなんて、幸せ者ね」


瑞鳳「いっ、いえ////!別に提督のために作るわけでは…。自分用に作る一環として…、その…///」>アタフタ//


鳳翔「ふふ、ごめんなさい。朝からからかいすぎましたね。それじゃ、私は放送室に行ってきますね」>スタスタ…

瑞鳳「まったく。鳳翔さんったら///」


瑞鳳「さて!それじゃあ、改めて卵焼きづくりを始めますか!」


瑞鳳「…それにしても、今日は暑くなりそうね…。まだ午前七時前だって言うのに、もう汗が滲んできたわ…」


瑞鳳「ちょっと、はしたないけど…。裾を捲っちゃおっと」


瑞鳳「さて調理に、集中!集中っと!」>タマゴワリー


瑞鳳「集中…!集中…」










瑞鳳「(…でも、本当に今日は暑いわ…)」>ダラダラ


瑞鳳「(あまりに…、暑くて………い…しき…が、とおく………)」>ダラダラ

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放送>ピ~ンポ~ンパ~ンポ~ン!


放送>朝食の準備が整いました。朝食の準備が整いました。総員、大食堂へ…


鳳翔「(放送室で大淀さんと話し込んで、戻るのが遅くなってしまったわ…。瑞鳳ちゃんを待たせちゃったわね…)」>タッタッタッ


鳳翔「瑞鳳ちゃん!待たせてしまって、ごめんさい!それじゃあ、これから配膳をって……!!」



机の上にある大量の卵焼き>バーーーーーーーーーーーーン!


鳳翔「  」

鳳翔「な、なんなのこの大量の卵焼きは…?」


瑞鳳「ほ…、鳳翔さ~ん…」>ウルウル


鳳翔「瑞鳳ちゃん!いったいこれは…?」


瑞鳳「す、すみません…。私、暑くてぼーっとしてしまって…。気づいた時には、卵焼きを大量に作ってしまっていて…」


瑞鳳「ほ、ヒッグ……本当に、ご、ごめんなさい……エッグ…」


鳳翔「あらあら、気にしないで。確かに今日は暑いし、瑞鳳ちゃんは朝から頑張ってくれたんですもの。こんなこともたまにはあるわよ」


瑞鳳「す、すみません…グスン…。あと、この卵焼きは…」


鳳翔「せっかくですから、朝食の一品に加えてしまいましょう。だから、瑞鳳ちゃんが気にする必要はまったくないんですよ」>ニコ!


瑞鳳「ほ、鳳翔さん…」


食堂>ザワザワ…キョウノメニューハナンダロネ…


鳳翔「皆さんが来ましたよ!ささ!気分を切り替えて、配膳を手伝ってください」


瑞鳳「は、はい!」

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祥鳳「提督、朝食の準備が整ったそうです。食堂へ参りましょう」


提督「うむ。そういえば、今日は瑞鳳が当番の日だったな」


祥鳳「はい。ですので、今日はあの子も早起きをして、厨房へ向かって行きました。提督に卵焼きを振舞うんだーって言ってましたよ」


提督「ほう、それは楽しみだ。瑞鳳の卵焼きは絶品だからな」


祥鳳「ふふ、その言葉、食堂に着いたら、直接瑞鳳に言って上げて下さい」


提督「…そうしよう。って、おや?……なんだか食堂の方が騒がしいな…」


祥鳳「確かに、そうですね…?いつも朝は賑やかですが、なんだか今日はいつもと違う騒がしさですね…」


提督「心配だ…。祥鳳、急ごう!」>タッタッタッ


祥鳳「はい、提督!」>タッタッタッ

大食堂

提督「こ…これは…!」


艦娘達>ウオーーーーーーーーーー!


艦娘達>ヒッグ…エッグ…オトウサン…オカアサン…グスン…


鳳翔「はぁ、はぁ、て、提督、これはいったい…?」


提督「わからん。俺が来たときは、食堂で皆が叫んだり、泣いたりしていて、何がなんだか…」


赤城「…」


提督「おい!赤城!いったい何があったんだ!?赤城!赤城!」>ガシ!


赤城「ウ…メ…ウ…メ…」


提督「あ、赤城…?」











赤城「ああ、うめぇ…うめぇ…。おら、こんなうめえ卵焼きくったなぁはじめてだぁ…」>ボロボロ


提督「」


赤城「うめえ…おとう…うめえよ」>ムシャムシャ

祥鳳「どうやら、他の者も同じようですね」



天龍「うまい……うますぎる……!」>ムシャムシャ


龍驤「なんちゅうもんを食わせてくれたんや…なんちゅうもんを…」>ボロボロ



提督「どうやら原因は…」


鳳翔・瑞鳳「「て、提督…」」>オロオロ


祥鳳「鳳翔さん!瑞鳳!無事だったんですね!」


提督「二人とも、聞かせてくれ…。俺が食堂にくるまでの間に、一体何があったのだ…?」


鳳翔「い、いえ…。特に変わったことは何も。ただ、皆さん卵焼きを食べた途端、泣き叫んでしまって…」


瑞鳳「いったい、何がなにやらさっぱりです…」


提督「そうか…。因みに、今日の卵焼きは何か特別なものが入っていたりするのか?」


瑞鳳「それは、ありません。私はただ、普通に焼いただけですから」












祥鳳「そうですか……、っ!?」


瑞鳳「ど、どうしたの祥鳳?」


祥鳳「い、いえ、なんでもないわ」


提督「……とにかくこの場を何とかせねばならん…。幸いなことに、まだ変化が出て無い者もいるようだし…」>チラ





加賀「あ、赤城さん!いったいどうしたのですか!?」>ユサユサ


龍田「天龍ちゃん!しっかりしてー!」>ガクガク




提督「後は、俺達と無事な者でなんとかしてみるよ。おや?鳳翔も瑞鳳も少々汗をかいているようだな。なら一旦風呂に入ってきなさい。それから自室で待機を命ずる。分かったな?」


鳳翔・瑞鳳「「は、はい…」」


提督「そう気を落とすな。誰も苦しんでいる訳ではないし、聞いた限りでは二人には原因もなさそうだ。ささ、二人は休んでいてくれ」


鳳翔・瑞鳳「「それでは、失礼します…」」>トボトボ










提督「ふぅ…。さて、祥鳳…。おそらく、瑞鳳は…」


祥鳳「まっ、まだ決まった訳じゃありません!もう少し、様子を見てから判断しても遅くないはずです!」


提督「そうだな。現段階で、判断するのは早計だな…。とにかく今は、この状況をなんとかしよう」


祥鳳「はい。提督!」

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続きは明日

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