某日・事務所
フレデリカ「橘氏~!あ~そ~ぼ~!」
周子「こんちゃ~す、ありすちゃん暇そうやね~?」
ありす「何を見て言っているんですか。読書中ですよ。あと橘です」
フレデリカ「橘氏~この間は一緒にお散歩楽しかったよね?またどうだい?」
ありす「…もうありすでいいです。それと今日はこれからお仕事なので事務所で待機していないといけません」
周子「あたしもパスー。今日めっちゃあっついやん~」
フレデリカ「え~!?二人とも都会っ子だなぁ~?子供は風の子だよ?」
ありす「それ今の季節じゃないですよ…もう」
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フレデリカ「んぅ~!暇だよ~暇すぎて暑すぎてアタシもう死んじゃうよ~」バタバタ
ありす「風の子なんじゃないんですか?読書に集中出来ません。静かにしてもらえませんか」
フレデリカ「よ~し!じゃあしりとりしよう!」
周子「ええやん!やろやろ~」
ありす「私の話聞いてました…?」
周子「ありすちゃんしりとり弱いからなぁフレちゃん、しりとりは可哀想だよ」
フレデリカ「え~?そうなの?」
ありす「そ、そんなことありません!周子さんが姑息な手でいじわるするからじゃないですか!」
周子「姑息って…作戦って言ってください~」
フレデリカ「シューコちゃんたまにひねくれてたりするもんね~」
周子「二人ともひどない?!」
周子「んじゃあダーツとかどう?!あたし一式持ってるよ!」
フレデリカ「いいねぇ~!シュッシュッシュッ~♪」
ありす「ダーツなんて絶対勝てるわけないじゃないですか」
周子「んもぅ!橘氏わがままやなぁ~。じゃあありすちゃんが勝てそうな遊びでええよ?」
ありす「もう私もやる前提なんですね…」
フレデリカ「ありすちゃんそれってタブレット端末?ってやつ?それで本も読めるんだ?」
ありす「はい。これひとつあればなんでも出来るのでとっても便利です」
周子「へぇ~、文明の進化って凄いなぁ…それってゲームとかも出来るん?」
ありす「出来ますよ。基本的に一人用ですけど…」
フレデリカ「フム、そういえばありすちゃんゲーム得意だったよね?」
ありす「い、一応人並みには…」
周子「お、ありすちゃんが勝てそうな遊びあるや~ん?」
ありす「だからタブレットじゃ1人で遊ぶ奴しか…」
フレデリカ「確か事務所にゲーム機あったよね?紗南ちゃんのだっけ?」
周子「対戦…格闘…?まぁいいや。橘氏!勝負だ!」
ありす「えーと…わざわざそのゲーム選んだんですね…」
フレデリカ・周子「?」
ありす「なんでもありません。やりましょう」
~数十分後~
周子・フレデリカ「……」
ありす「ふむ、こんなところですか」
フレデリカ「うわぁ~!アタシ達全然何にもさせてもらえないままやられちゃったよ~~」オヨヨ
周子「ま、まさかありすちゃんこのゲーム知ってた?」
ありす「いえ、今初めて遊びました。それとた・ち・ば・な・です!」
フレデリカ「アタシ達も初めてなのに全然相手にならないじゃ~ん!」
ありす「基礎がありますからね。周子さんフレデリカさんじゃ私には勝てませんよ」
周子「…ま、まぁあたし達は普段ゲームやらんし?勝てんのも当然やんな?」
ありす「ふふ、そうですね」ニコ
周子「……」
フレデリカ「じゃあさじゃあさ!シューコちゃんとアタシでどっちが強いか2位決定戦しようよ!」
ありす「そっちの方が面白そうですね」
周子「ええやん。まぁフレちゃんには流石に負けないかなぁ~ボタン連打してるだけだったし」
フレデリカ「よ~し!では宮本VS塩見のサドンデスマッチの開幕だ~!」
ドカボカ!…KO!!
ありす「…周子さん」
周子「……」
フレデリカ「……シューコちゃん、弱くね?」
周子「…っかい」ボソッ
ありす「え?」
周子「も"っ"がい"!!!」
フレデリカ「あわわわわ!!シューコちゃんマジなやつだ~!」
ありす「お、落ち着いてください周子さん!!」ニヤニヤ
周子「フレぢゃんには負げだぐない~~~!!!」
フレデリカ「どうどうシューコちゃん!ウルトラリラックス!」ニコニコ
周子「ああああああああああ!!!」
~泣きの2回戦~
パーフェクトKO!!
フレデリカ「イエーイ!あーきてくと!」
ありす「なんですかそれ、パーフェクトですよ」
周子「も"っ"がい"!!」
ありす「いやあの周子さん多分これは何度やっても…」
ガチャ
P「おいテンプテーションアイズ!お前ら収録中にどこ行ってたんだ!休憩時間終わってるぞ!!」
フレデリカ「あひゃ~!見つかっちゃった!」
P「ほら、仕事戻るぞ!」
周子「も"っ"がい"!!」バタバタ
P「どうした周子!?」
ありす「お疲れ様ですプロデューサー」
P「あ、あぁお疲れ。もう少ししたらちひろさんが迎えの車寄越してくれるから、こっちが片付いたら俺も向かうよ」
ありす「わかりました。よろしくお願いします」
フレデリカ「プロデューサ~…あのスタジオすっごく暑くて大変なんだよ~」
P「我慢しろ!サウナのCMなんだから当たり前だろ!」
周子「あああ!プロデューサー!最後にもう一回だけ!!」
P「お前は一体何があったんだ!?」
周子「ありすちゃん!明日!明日またあたし達はやってくるからね!」
ありす「え、なんですかそれは」
フレデリカ「また遊んでね~橘氏~」
P「おら、行くぞ!!」ズルズル
周子「お~ぼ~え~て~ろ~…」ズルズル
フレデリカ「ふ~れ~で~り~か~…」ズルズル
ありす「…周子さんがあんなに負けず嫌いだったとは思いませんでした」
…
ありす「私ももう少しこのゲーム、練習しておこうっと」ニコッ
~翌日~
周子・フレデリカ「やぁ、橘氏」
ありす「…また来たんですか?」
周子「昨日また来るってゆったやん、リベンジさせてもらうからね!」
フレデリカ「昨日シューコちゃんずっと冷たかったんだよ~…」オヨヨ
周子「そりゃフレちゃんも宿敵なんだからね」
ありす「…落ち着いてください二人とも。実はこのゲーム、コントローラーを繋げば3人でも遊べるみたいなんです」
フレデリカ「そうなんだ!?」
ありす「今日はコントローラーひとつ持ってきたので3人で遊びましょう」
周子「待って」
ありす・フレデリカ「?」
周子「対戦格闘はもう止めよう。今日はこっちやろ」スッ
ありす「なんですかこれ…ダーツのゲームソフト?」
周子「うん。本物のダーツじゃあたしが有利すぎるし他のゲームだとありすちゃん達が強すぎる」
フレデリカ「シューコちゃんが弱いだけだよね?」
周子「うっさい!…だからこれなら五分五分の勝負になると思うんよ」
ありす「…わかりました。ではこちらで遊びましょう」
フレデリカ「よ~し!いってみよ~!」ポチ
ありす「…」
フレデリカ「…」
周子「…」
ありす「…流石に1本も刺さらないのって才能ですよね」
周子「やめて」
フレデリカ「一位は当然のごとくありすちゃんだけどまさかシューコちゃんがダーツで負けるなんて」
周子「やめて!!こんなん全然ダーツじゃないやん!方向やら力やら入れるバーなんて存在しないもん!」
ありす「お、落ち着いてください周子さん…」
ガチャ
P「あ!またお前ら抜けだしやがって!!」
周子「あああああああああ!!!!」
フレデリカ「ありすちゃん、またね~♪」
ありす「嵐のような人たちですね…」
~数日後~
周子「…ありすちゃん…勝負…」
フレデリカ「おはようボンジュ~また来たよ~」
ありす「おはようございます。よくもまぁ連日やって懲りませんね」ポチ
周子「今日は一日オフだから、とことん付き合ってもらうよありすちゃん…」
ありす「周子さん、私の事は橘さんと呼んでいただくとこの間ゲームで決めたじゃないですか」
フレデリカ「そうだぞ周子氏~アタシの事も天照宮本と呼んでいただかねば~」
周子「ぐぬぬ…た、橘さん、天照宮本さん…私の挑戦をお受けしていただけませんか…」
ありす「わかりました」
フレデリカ「いいですとも!」
周子「今日こそはホンマ見とけよ~…」
ありす「今日はテニスゲームを持ってきたんですけど、これもダメみたいですね」
フレデリカ「ゲームだけど本当にテニスしてみたくなっちゃうよね~?アタシってテニスウェア似合うと思わない~?」
周子「うっ…うっ…」
ガチャ
P「お前らホント懲りねぇなぁ~またやってるのか」
フレデリカ「あ!プロデューサー!」
周子「嘘!?今日仕事入ってないよ!?」
P「仕事がなかったら遊びに来ちゃいけないのか?」
ありす「プロデューサー、どうしたんですか?」
P「毎日見てたら俺も久しぶりにやりたくなってな。これ持ってきた」
フレデリカ「お!まさかのプロデューサー参戦!?これは…人生ゲーム?」
P「これなら操作が下手くそでも対等に遊べるだろ?」
~数十分後~
ありす「プロデューサー、こう言ってはなんですが…」
P「…あ、いや」
フレデリカ「プロデューサーちょっと借金抱えすぎだよね」
ありす「おまけに子供が出来過ぎですよ…こんな人生嫌ですね」
P「違っ!これは運だろ!しょうがないじゃないか!」
周子「あははははははは!!!!プロデューサーよっわ!!!」ゲラゲラ
ありす「周子さんも借金抱えまくりですけどかろうじて3位です」
フレデリカ「まさかシューコちゃんより下の人が現れるとはね…」
周子「あははは!!!プロデューサーお金ないのにスリにあってやんの!!!!あははは!!!」
ありす「というわけで…一先ず終わったわけですが」2位
フレデリカ「まさか最後の最後で宝くじが当たるとは思わなかったよ」3位
P「いよっっしゃああ!!!!大逆転一番!!!!!」1位
周子「う、うそやん…」4位
ありす「ということで周子さん、自分で作った罰ゲーム、ビリは1週間、語尾に『にゃん』をつける。お願いしますね」
フレデリカ「ちょ~っと調子に乗りすぎちゃったね~シューコにゃん?」
P「おい、まるでみくが終身刑みたいじゃないか」
周子「ああああ!!くっそぉぉ!!にゃんんん!!」
ありす「でも今日は皆さんと遊べて楽しかったです」
フレデリカ「およ?ありすちゃんがそんなこと言うなんて珍しいね」
ありす「なっ、別に楽しい時は楽しいって私普通に言えますからっ…」
P「ははは、そうだなありすは子供じゃないもんな」
ありす「か、からかわないでください!」
フレデリカ「うんうん、またみんなで遊ぼうね!ありすちゃん!」
ありす「橘です!次はもっと面白いゲーム、探してきてくださいね!?」
P「だってさ周子?次は勝てるようにがんばれよ~!」ニヤニヤ
周子「うぅ~~…悔しい~…にゃん」
おわりにゃん
>>フレデリカ「プロデューサーちょっと借金抱えすぎだよね」
スマホやガラケー(やタブレットやPC)の向こう側のPにも刺さる一言
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