【予定は未定】ライラ「星に」 千早「願いを」 (52)

・アイマス×モバマス
・散歩要素は失踪中
・ヤマ、オチ特になし
・のんびり更新予定

よろしければお付き合いください

↓なお前回
【予定は未定】千早「今回の予定は」 楓「決まってるんですって」
【予定は未定】千早「今回の予定は」 楓「決まってるんですって」 - SSまとめ速報
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千早「皆さんこんばんは、如月千早です」

ライラ「ライラさんですよー」

千早「天気は雨ですが、お構いなしに収録が始まりました」

ライラ「そういえば、雨の中というのは初めてですねー」

千早「まあ、この番組には太陽の歌姫様が付いてますから」

ライラ「ううー、千早さんに言われるとなんだか恥ずかしいのです」

千早「そう? 似合ってる思うけれど」

ライラ「ライラさんはまだまだなのですよー」

千早「じゃあそういうことにしておこうかしら」

ライラ「ライラさん、もっともっと頑張るのでございます」

千早「ふふっ」


千早「さて、今日はゲストが来ているということなのだけど」

ライラ「千早さんはどなたかご存じなのですか?」

千早「いいえ。ライラさんと同じ事務所の人としか……」

ライラ「おや、そうでございましたか」

千早「……ゲストくらいちゃんと教えて欲しいものだわ」

ライラ「それでは紹介しますです。白菊ほたるさんでございますよー」

千早「(あれ、ライラさんは知ってたの?)」

ほたる「よ、よろしくお願いします……」

ライラ「よろしくですよー」

千早「ようこそ、白菊さん」


ほたる「あ、あの……ごめんなさい」

ライラ「ほぇ? どうして謝るのでございます?」

ほたる「私なんかを呼んでいただいて…でも、そのせいで雨になっちゃって……」

千早「へ?」

ほたる「私がいると……みんな不幸になるんです………」

千早「……不幸?」

ほたる「前の事務所の時も、私のせいで良くないことが一杯起きて……」

ほたる「それで、倒産しちゃって……その前も…………」


ライラ「でも、ライラさんは、ほたるさんとお知り合いになれて嬉しいですよ?」

ほたる「え?」

千早「ねえ、白菊さん」

ほたる「……はい」

千早「この雨が白菊さんのせいだって言っていたけれど」

ほたる「はい、きっと私のせいなんです。ごめんなさい」

千早「雨は、不幸だったり良くないことだったりするのかしら?」


ライラ「あー、ライラさん雨は好きでございますねー」

ライラ「雨の日に外を歩くと、傘の花が咲いていて綺麗なのですよー」

千早「ふふ、雨ならではの光景よね」

ライラ「それに、雨のお陰で干からびる心配がないのです」

千早「干からびるって……ああ、ライラさんドバイ出身だったわね」


千早「ほら、ライラさんは不幸じゃないみたいよ?」

ほたる「で、でも……」

千早「それにね、今日の収録は屋内だから、雨は関係ないのよ」

ほたる「え…………」

ライラ「おー、そうだったのですかー」

千早「私も今知らされたのだけど」

ほたる「…………」

ライラ「ほたるさん?」

ほたる「……は、はいっ」

千早「大丈夫?」

ほたる「えっと、あの……はい、大丈夫です」


ライラ「またスタッフさんの思い付きでございますか?」

千早「まったく、困ったものよね」

千早「私からすると、このスタッフに出会ったことの方がよっぽど不幸だわ」

ライラ「えへへー、その割に楽しそうでございますね」

千早「い、いや、それはその……」

ほたる「……ふふっ」

ライラ「おー。ほたるさん、素敵な笑顔でございますねー」

ほたる「ふぇっ!?」

千早「ふふ、それじゃあ行きましょうか」

ライラ「予定は未定、始まりますよー」

ほたる「あ、あの……ライラさん? え、千早さん?」

ライラ「置いていきますよー?」

ほたる「あ……ま、待って……」

本日はここまで
この先ものんびり更新していく予定です

フェスはあとちょっとで200位に届かず爆死しました
10社入りしたお陰で即死は免れましたが
先日もう一人お迎えしたら話が浮かんだので頑張って書いて行こうと思います


お楽しみいただけたなら幸いです

乙です
雑で申し訳ないですがよかったらお納めください
ttp://i.imgur.com/yUkEvIO.png


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雪歩「いらっしゃい、みんな」

千早「へ? 萩原さん?」

雪歩「何と今日は、私も呼ばれていたんですぅ」

千早「……やられたわ」

ライラ「おー、初めましてでございます。わたくしライラさんと申しますですよー」

ほたる「し、白菊ほたる、です……初めまして」

雪歩「えへへ、萩原雪歩です。よろしくお願いしますね」


千早「でもなんで萩原さんが?」

雪歩「なんでも、飾りを作るのを手伝って欲しいって……」

千早「飾り?」

ほたる「あの、七夕飾りじゃないんですか?」

ライラ「おー、あの笹に飾るのですね。ライラさん知ってますよー」

雪歩「ふふ、じゃあライラちゃんは何を飾りましょうか?」

ライラ「うー…………どんな飾りがあるのですか?」

千早「なるほどね。それなら私よりも適任だわ」

雪歩「えへへ、そういうことなんですぅ」


ライラ「ところで千早さん、なんで七夕をお祝いするのですか?」

千早「えっと、七月七日は織姫と彦星が年に一回会える日なの」

ライラ「オリヒメ? ヒコボシ?」

千早「……そこからなのね」

雪歩「実は私も、お話の方はあんまり詳しくなくて……」

ほたる「そ、それじゃあ私が……」


ライラ「ほたるさんはご存じなのですか?」

ほたる「はい……織姫と彦星は夫婦なんです」

ライラ「夫婦なのに年に一回しか会えないのですか」

ほたる「織姫は織物がとっても上手で、彦星は働き者の牛使いだったんですけど」

千早「(萩原さんもこういうの詳しくなかったかしら?)」

ほたる「でも、仲が良すぎて、段々仕事をしないようになってしまったんです」

雪歩「(ほたるちゃんが楽屋でお勉強してたので……)」
千早「(なるほど、さすが萩原センパイね)」


ほたる「それに怒ったお父さんの天帝が二人の間に天の川を引いて、離れ離れにしちゃったんです」

ライラ「むー、働かないのはよくありませんが、厳しいパパなのです」

ほたる「でも、二人があまりにも悲しむので、七夕の夜だけ会うことを許したんですよ」

ライラ「なるほどー、それでライラさんたちもお祝いするのですねー」

雪歩「(えへへ、私だって千早ちゃんに負けてられませんから)」
千早「(ふふっ)」


ほたる「はい。織姫みたいに裁縫が上手になりますように」

ほたる「彦星みたいに仕事ができるようになりますように、ってお祈りするんです」

ライラ「おー、ほたるさんは物知りでございますねー」

ほたる「こういうお話を調べるのが好きなので……」

ライラ「また今度お話し聞かせて欲しいのですよ」

ほたる「あ……はい、私で良ければ」

ライラ「約束でございますよー」

とりあえずここまで
いまさらですが、微妙に独自の設定が入っています
このSSではそういうことなんだ、という感じでお願いします

>>10
ありがとうございます
嬉しさのあまり、明日か明後日に投下するつもりだった部分が書き上がりました

お楽しみいただけたなら幸いです


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雪歩「それではさっそく、七夕飾りを作っちゃいましょう」

ライラ「おー」

ほたる「お、おー」

千早「それで、どんなものがあるのかしら?」

ほたる「あ……お願いごとによって作るものが違うんです」

千早「そうなの?」

雪歩「はい。吹き流しは魔除けや技芸の上達、折鶴が長寿、網飾りは豊作大漁を願うものなんです」

雪歩「あとは巾着が金運上昇、紙衣っていう人形が裁縫の上達を意味するんです」


ほたる「あ、それと、物を粗末にしないように、出た紙くずを入れるくずかごも作るといいですよ」

ライラ「おー、色々あるのですねー」

千早「じゃあ私は、紙衣を作ろうかしら」

雪歩「千早ちゃん、お裁縫するの?」

千早「いえ、出来るようになれたらいいなぁ、くらいのものだけど」

雪歩「響ちゃんにお願いしたら、喜んで教えてくれると思うよ?」

千早「そうね。そうしてみようかしら」

雪歩「ふふふ」


千早「そういう萩原さんは?」

雪歩「みんなの健康を祈って、鶴を折りますぅ」

千早「ふふ、何というか萩原さんらしいわね」

ライラ「ほたるさんはどうしますですか?」

ほたる「私は、吹き流しを……」

ライラ「おー、アイドルの上達でございますねー」

ほたる「えっと、どっちかというと魔除け、なんです……」


雪歩「ラ、ライラちゃんは何にしますか?」

ライラ「ライラさんはくずかごを作りますです」

千早「私はてっきり網飾りを作ると思っていたのだけど」

ライラ「ライラさんは最近、お野菜の切れ端からまたお野菜が採れることを知ったのです」

雪歩「リボーンベジタブル、だっけ」

ライラ「はいです。それに、千鶴さんや晶葉さんから頂いたお洋服も宝物なのです」

ライラ「やっぱり物は大切にしないといけないのですよ」

千早「ライラさんって、そういうところしっかりしてるわよね」

ライラ「えへへー」


ほたる「あ、あの……」

雪歩「どうしたの?」

ほたる「私たちだけだと、ちょっと飾りが寂しくないでしょうか?」

千早「そうね…………じゃあ、スタッフに手伝ってもらいましょう」

ライラ「おー、名案でございます」

雪歩「スタッフさん、首を振ってるけどいいのかなぁ」

千早「いいのよ。いつも私たちが振り回されてるんだから」

ライラ「お祝いはみんなでした方が嬉しいのですよ」

雪歩「ライラちゃん、笑顔で逃げ道を潰してるよぅ」

ほたる「あ、あの、ライラさんに悪気はないんです」

千早「みんなわかってるから大丈夫よ」


ライラ「皆さんは何を作られますかー?」

雪歩「……巾着ばっかりですぅ」

千早「清々しいくらい欲望に忠実ね」

ほたる「あれ、ディレクターさんは折鶴なんですか?」

千早「そういえばもうすぐでしたっけ、お子さん」

ライラ「おー、おめでとうございますですよー」

雪歩「ふふ、それじゃあ始めましょうか」


――――――
――――
――

千早「ねえ萩原さん、ここなのだけど」

雪歩「ああ、ここはね……」

ほたる「あれ? 上手くいかない」

ライラ「ほたるさん、大丈夫でございますか?」

ほたる「ごめんなさい。私、不器用で」

ライラ「うー、実はライラさんもあまり得意ではありませんですよ」

ライラ「でも、二人で頑張ればきっと大丈夫でございます」

ほたる「はい。あ、ありがとうございます」


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千早「どうにか形になったわね」

雪歩「ふふ、お疲れ様でした」

ライラ「見てください。ライラさんもできましたのです」

千早「あら、上手」

ライラ「えへへー、ほたるさんと一緒に頑張ったのです」

ほたる「そんな、私の方こそ助けてもらって……」

ライラ「ライラさんも手伝っていただきましたので、おあいこでございますよー」

ほたる「あ……そう言ってもらえると、嬉しい、です」

ライラ「おー、やっぱりほたるさんの笑顔は素敵ですねー」

ほたる「え? あの…………へ?」


ライラ「笑う門には福来る、でございましたよね?」

千早「ええ、そうね」

ほたる「あの、ありがとう、ございます」

ライラ「?」

雪歩「ふふ。ライラちゃんって、不思議だね」

千早「でしょう?」

雪歩「……千早ちゃん嬉しそう」

雪歩「なんだか、本当のお姉ちゃんみた……あっ」

千早「……大丈夫よ萩原さん。私は、大丈夫」

雪歩「千早ちゃん……うんっ」

ほたる「……雪歩さんと千早さん、なんだかいい雰囲気ですね」

ライラ「うー、ライラさんもー」

ほたる「ライラさん!?」


――――――
――――
――

雪歩「それでは、短冊にお願いを書いちゃいましょう」

ライラ「おー。オリヒメさんとヒコボシさんはお願いも叶えてくれるのですか」

ほたる「どちらかというと、決意表明ですね」

千早「あ、そうなのね」

ライラ「ライラさん頑張るのは得意なので大丈夫なのです」


雪歩「ちなみに、書く内容によって短冊の色も違うんだよ」

ライラ「ほー、そうなのですか」

ほたる「赤が両親やご先祖様への感謝、青が自分自身の成長、黄色が友情を象徴しています」

雪歩「あとは紫が学力の向上で、白は決まりを守る時に選ぶといいですよ」

千早「あれ、緑や黒は?」

雪歩「緑と青、黒と紫は同じ意味なんです」

ライラ「おー、色々あるのですねー」


ほたる「皆さん何色にしますか?」

雪歩「私は青……かなぁ」

千早「私も青ね」

ライラ「ライラさんもー」

ほたる「お揃いですね」

雪歩「えへへ、みんなでアイドル頑張りましょうね」

ライラ「スタッフの皆さんもどうぞですよー」

千早「みんな黄色を選ぶのね」

ライラ「おー、仲良しはいいことでございます」


ほたる「あ……」

雪歩「……うん」

千早「どうしたの?」

雪歩「(黄色って、風水的には金運上昇を意味するんですぅ)」
千早「(………ライラさんには言わないでおきましょう)」
ほたる「(そうですね)」


ライラ「ライラさんお勉強しましたので、今度はちゃんと書けますですよ」

ほたる「あ、よく千鶴さんと一緒にいたのって……」

ライラ「はいです。千鶴さんは字がお上手でございますので」

雪歩「みんな書けたみたいですね」

千早「短冊って、高い所に付けたほうが叶いそうな気がしない?」

雪歩「ああ、分かるかもですぅ」

ライラ「そうなのでございますか?」

ライラ「うー、でもライラさんは上の方に届かないのですよ……」

ほたる「ど、どこにあってもちゃんと見てくれますから」

ライラ「本当でございますか?」

ほたる「はい、大丈夫です」

ライラ「おー、安心しましたですよ」

本日はここまで
短冊の色に意味があるとか、書いてて初めて知りました

七夕本番には完結すると思います
お付き合いいただけましたなら、幸いです


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雪歩「最後は、一番上に紙衣を吊るして完成です」

千早「……んっ、と。これでいいかしら?」

ライラ「おー、出来ましたですねー」

ほたる「良かった……ちゃんと、できた」

千早「白菊さんも、とても頑張ってくれたものね」

雪歩「うん、私も助かっちゃいました」

ほたる「そんな、私なんか……」


ライラ「ほたるさんは楽しくなかったですか?」

ほたる「……ううん、楽しかった、です」

ライラ「えへへー、良かったですよ」

ほたる「ふふ」

雪歩「やっぱり、ほたるちゃんは笑顔のほうがいいですね」

千早「そうね。普段の儚げな雰囲気も悪くないのだけどね」

ほたる「……雪歩さん、千早さん」


ライラ「おー、晴れてきましたですよ」

千早「あ、本当」

雪歩「これなら、夜は星がよく見えそうですぅ」

ライラ「そうなのですか?」

千早「雨が降った後は、空気が綺麗になるものね」

ライラ「おー。では、これもほたるさんのお陰でございますねー」

ほたる「え? わ、私、ですか?」

ライラ「はいですよ。今日の雨はほたるさんが降らせてくれたのですよね?」

千早「そういえばそうね」

ほたる「そんな、私なんかが……」

雪歩「ほたるちゃん」

ほたる「は、はい」

雪歩「こういう時は、素直に受け入れていいんだよ?」

ほたる「………はいっ!」


――――――
――――
――

千早「というわけで、予定は未定をお送りしました」

ライラ「このお天気なら、オリヒメさんとヒコボシさんはちゃんと会えますですねー」

雪歩「うぅ、でも、私だったらみんなに見られるのはちょっと恥ずかしいかもですぅ」

千早「ふふ、萩原さんらしいわね」

ほたる「そっか。雲がかかっていたら、二人っきりだったんですね」

ライラ「ライラさんはたくさんお祝いしてもらったほうが嬉しいですねー」

ほたる「でも、やっぱり私も、たくさんの人に見られるのは恥ずかしい、です」

ライラ「むー、ライラさんお味方がいないのです」

千早「ふふ、肝心の織姫と彦星はどうなのかしらね」


雪歩「……その前に、千早ちゃんの意見が聞きたいなぁ?」

千早「へ!? わ、私?」

ライラ「おー、ライラさんも興味ありますですよ」

ほたる「わ、私も……」

雪歩「ね? 千早ちゃん?」

千早「(笑顔なのに迫力が……)」


千早「こ、今回の予定は未定はここまで!」

千早「次回の予定も未定です! それではっ!!」

雪歩「あっ! 逃げちゃだめだよ、千早ちゃん!」

ライラ「ほたるさん、わたくしたちも追いかけますですよー」

ほたる「う、うんっ」


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【収録後】

千早「ディレクター、ちょっとよろしいですか?」

D「うん? どうしたの千早ちゃん」

ライラ「実はライラさんたち、こんなものを作ったのですよ」

D「折り紙の人形?」

ほたる「は、はい。お守り……です」

雪歩「もうすぐお子さんが産まれるって聞いたので」

ライラ「ですので、プレゼントでございますー」


D「………………」

千早「ディテクター?」

ほたる「や、やっぱりこんなのじゃ……もっとちゃんとした物の方が良かったですよね……」

D「い、いや、違うんだよ! あんまり嬉しくて……」

雪歩「よかったね、ほたるちゃん」

ライラ「えへへー」

D「どういうこと?」

千早「お子さんの話を聞いた白菊さんが、お守りを作りませんかって」

雪歩「それで、折り紙を使ってみんなで作ったんです」


ほたる「そ、それは。私のせいで不幸になったら大変だって思って」

D「大丈夫だよ、こんなにしてもらって不幸になんてなるもんか」

D「それに、このお守りがあったら、辛いことも幸せに変えられるよ」

ライラ「おー、ディレクターさん格好いいのです」

ほたる「……よかった」

D「みんな本当にありがとう。あ、そうだほたるちゃん」

ほたる「はい?」

D「俺と違って真面目な番組作ってる奴がいてさ……」


雪歩「ふふ」

千早「どうしたの、萩原さん?」

雪歩「なんだか、昔の私を見てるみたいだなって」

千早「言われてみれば、萩原さんと白菊さん、ちょっと似てるかもしれないわね」


雪歩「……自分に自信がなくて」

千早「でも、しなやかな芯の強さを持っていて」

雪歩「臆病で、周りの目が気になって」

千早「周りをよく見て、気遣うことが出来て」

雪歩「一歩を踏み出すのに時間がかかっちゃって」

千早「理想に向かって努力し続けることが出来て」

雪歩「…………千早ちゃん?」


千早「私にとっての萩原さんは、そういう人なの」

雪歩「うぅ……う、嬉しいけど恥ずかしいですぅ」

千早「……なんて、気付くことができたのは最近なのだけど」

雪歩「……千早ちゃん」

千早「それもこれも、みんなのお陰ね」

ライラ「何のお話ですかー?」

千早「白菊さんは凄いアイドルになりそうねっていう話よ」

ほたる「え? わ、私なんてまだまだです」

ライラ「おー、ライラさんも負けませんですよ」

雪歩「ふふ、頑張らなきゃね」

ほたる「……はいっ」



<終わろう>

何とか七夕が終わる前にまとまりました
ほたるって、不幸体質振り切ったら雪歩みたいなタイプになるんじゃないかと
そんな妄想から始まったお話でした


お楽しみいただけたなら幸いです

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