モバP「誕生日おめでと。何がほしい?」 (25)

芳乃「歌舞伎揚げがー」

モバP(以降P表記です、ニンッ!)「うん、まず家に凄まじい量常備してるから、そっちから消費しような」

芳乃「ほー?」

P「他に何か欲しいものないか?ブランド物の法螺貝とか新しい着物とかジュウオウザライトとか」

芳乃「むー、そう申されましても、すぐには思い浮かばないのでー」

P「まあ、それもそっか」

芳乃「あー、思いつきましたー」

P「ほうほう、言うてみ言うてみ」

芳乃「はいー」

芳乃「レノアとお米とー、お野菜がー」

P「うん、いまそれ買いに出かけてるんだけどね」

P「俺が聞いたのは芳乃が個人的に欲しいものなんだけど」

芳乃「争いのない世でしょうかー」

P「それは神様に頑張ってもらわないと」

芳乃「がんばりますー」

P「うん?」

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P「…てな訳だよ」

ありす「何ですか、惚気ですか」

P「いや、お前さん達が聞いてきたんじゃないか」

まゆ「貴重なオフの日だというのに事務所のデスクで深刻そうな顔していたら、だれでも何があったのか聞きますよぉ」

P「家にいるよりここのほうが何か思いつくかと思って」

P「欲しいもの無いかって聞いてもお茶だの煎餅だのってワンコインで済んでしまいそうなものばっかり列挙してきてなぁ」

P「いやまあ、本当に喜んでくれそうだから別にいいんだけどさ、何かこう…ね。値段じゃないのは分かってるけど…わかるだろ?」

まゆ「まあ、何となくお気持ちはわかりますけど」

ありす「そもそも祝う本人に聞いてしまうのが失敗なのでは?」

P「本人が欲しがってるものをあげるのが一番かと思ったんだけどなぁ」

ありす「サプライズ感は皆無ですね」

まゆ「乙女心がわかってませんねぇ」

P「ハハッ、耳が超痛ぇ」

P「橘さん達だったら何が欲しい?」

ありす「ありすです」

ありす「欲しいものとプレゼントは必ずしも同一である必要は無いと思いますよ。自分のために考えて悩んで、それを選んでくれたという過程と心遣いが嬉しいものですから」

P「そういうもんなの?」

まゆ「そういうもんなんですよぉ?」

P「そういうもんかぁ…乙女心難しいな」

P「でも一応参考に聞くけど2人だったら何が欲しい?」

ありす「プロデューサーさん」

まゆ「Pさん」

P「現物一品限りなんですけど!?」


凛「なるほどね…それであちこち意見を聞いて回ってるんだ?」

卯月「てっきりオフの日すら忘れてしまったのかと思いました!」

P「貴重な休みを忘れるかい」

未央「でもその貴重なオフに事務所にいるじゃん…ちゃんと休もうよ」

P「ちゃんと休んでるよ。仕事から帰ってスパロボして朝飯食べてスパロボして昼飯食べてスパロボして買い物して事務所に寄っただけだし」

凛「ちょっと待って。いつ寝たの?」

P「えっ、寝たらゲームする時間無いじゃん」

卯月「一点の曇りのない瞳ですね!」

未央「寝ないと駄目だよ。ただでさえありえないような仕事量こなしてるんだからさぁ」

P「それはそれとして、何か良いアイディア無いか?」

凛「芳乃ならプロデューサーがくれるものなら何でも喜びそうだけど」

P「それが一番困る」

P「んじゃ参考に、凛達なら何が欲しい?」

凛「プロデューサー」

卯月「後ろ盾ですかね!」

未央「ツッコミかなぁ」

P「背後から突っ込む俺?」

卯月「何か卑猥ですね!」

未央「しまむー、おすわり」

卯月「はいっ!」

凛「参考になった?」

P「おう、全くだわ」

凛「だろうね」


みく「で、色んな娘に聞きまわってると」

P「そういう訳で何か良いの思いつかない?あ、さっきナターリアから貰ったスイカ寿司分けてあげるからさ」

みく「ノーサンキューにゃ!」

千枝「あ、じゃあこっちのメロンのお寿司なら」

みく「ネタの問題じゃなくてね!?」

千枝「ごめんなさい…千枝、よくわからなくて」

P「珍しい組み合わせだな」

みく「肇チャンが全国うどん巡りロケに行ってるから次の獲物を見定めてるんだと思うにゃ」

P「獲物て」

千枝「千枝、みくさんに遊んで欲しかっただけだったんですけど…ご迷惑だったですか?」クスン

みく「卑怯!」キュンッ

P「そういう訳なんで、どうすればいいかな」

みく「うーん、女の子へのプレゼントの定番っていったらアクセサリとかケーキとか…」

千枝「指輪とか」チョーイイネ!

P「あんまりアクセサリつけるイメージ無いからなぁ芳乃って。ケーキよりも煎餅とか歌舞伎揚げバリボリ食うし」

千枝「婚姻届けとか」

みく「んじゃ花束とか……なにか違うにゃ。夜景の見えるホテルでディナー……ある意味見てみたい気はするけどしっくりこないにゃあ」

千枝「プロデューサーさんの苗字とか」

みく「やっぱりPチャンが悩んで悩んで悩んで悩みぬいてあげるのが一番なんじゃない?」

P「やっぱそうかなぁ」

千枝「千枝のアイディア、駄目ですか…?」

P「ごめん、駄目というか後戻り出来なくなるモノばっかりだったんで…」

みく「ツッコミ待ちだと思ったからスルーしちゃってたにゃ、ごめん」




「欲しいもの?そうですねぇ………ドーナツ以外で、ですか?」


「フゴフゴフゴ!フガフゴフゴフガフゴフガ!!」


「…しいて言うなら、いちいちそんな下らないことを喚かない身の程を弁えた豚かしら」


「それよりサッカーしようぜ!」


「本、など如何でしょう……私の最近のお勧めとしては、このアイヌの埋蔵金をめぐる個性の強い登場人物が魅力の……」


「やれやれ、ボクと彼女では感じるモノも見るモノも違うんだ。つまり君が言っているのは未知のセカイへ異邦人に案内を頼んでいるようなモノじゃないか……って、あれ?いない…」


「自分で考え、悩みぬいて決めるのが人間の礼儀ではないのか」


「欲しいもの……干し芋、欲しいもの……ンフッ。え、37点?」クスン


「ヘーイ」


「フフーン!女の子に何を贈ればいいか分からないなんて本当に女心のわからないプロデューサーさんですね!いいでしょう、そんなダメダメなプロデューサーさんにこのカワイイ地球代表であるボクが直々にレクチャーしてあげま……ってもういないし!!」


「欲しいものですか?そうですねぇ、子供の頃はローラースルーゴーゴーとか欲しがりましたっけ………え、知らない?あ、えっと、じゃあPCエンジンとか!」


「ふわぁ…ほしいものぉ…?ふわぁ…よくわかんなあい…」フヨフヨ


ちひろ「どうですか、お休みなのに職場をウロついた成果は」

P「サッパリですわ」

ちひろ「そりゃそうでしょう。人によって欲しいものなんて違うんですから。あんまり当てになりませんよ?」

P「うーん…もういっそのことダ○エーで歌舞伎揚げ買い占めようかな」

ちひろ「そんなに悩まなくても、確実に芳乃ちゃんが大喜びするプレゼントがあるじゃないですか」

P「石拾いですか?でも俺が拾うと何故か魔法石だったり賢者の石だったり身代わり石だったりで…」

ちひろ「いやいや、もっとわかりやすくて簡単で手っ取り早いプレゼントですよ」

P「?」

ちひろ「はぁ…仕事以外は割とポンコツですね」

P「金儲け以外ポンコツな人に言われるのは心外です」

ちひろ「お、やりますか?」

P「受けて立ちましょう」ガタプル

ちひろ「…はあ、本当にわからないんですか?」

P「??」

ちひろ「しょうがないですね…いいですよ。特別に教えてあげます」

P「ありがとうございます。何モバコインですか?」

ちひろ「いりませんよ」

P「えっ……じゃあ何ペリカ…」

ちひろ「使える場所が限定されすぎでしょ」

ちひろ「別に何もいりませんから」

P「…」

ちひろ「なんつー目で見るんだよ」

P「いや、ちひろさんに優しくしてもタダですけどちひろさんが優しくする時は基本有料じゃないですか」

ちひろ「チキショウ否定できねぇ」

ちひろ「…いーんです。今回だけ特別です。芳乃ちゃんへの私からのプレゼントという意味合いで」

P「はぁ…」

ちひろ「いいですか?凄く簡単なことなんです。要するに…」


センガン カオウルオウド


芳乃「ぷはあー」ゴシゴシ

芳乃「さっぱりしましてー」

芳乃「さてさてー、今日のお休みはどう過ごしましょうー」

芳乃「かの者はー、もうお仕事でしょうかー」

芳乃「目が覚めた時にはもう居りませんでしたのでー」

芳乃「…むー」

芳乃「……むむー」

芳乃「………」

芳乃「…1人は、寂しいのです…」


ガチャッ


P「おっ、もう起きてた」

芳乃「あややっ?」

P「おはよ芳乃。朝ご飯買ってきたぞー」

芳乃「はてはてー」

P「顔洗ったばっかか?まだ濡れてるぞ、ほれ」クシクシ

芳乃「んぶぶっ」

P「んじゃお茶入れるなー。狭山茶でいいか?」

芳乃「そ、そなたー。そなたー?」クイクイッ

P「ん?」

芳乃「お仕事はー、如何しましたのでー?」

P「休み貰った」

芳乃「ほー」



芳乃「ほーーっ!」ピョイン

P「わっ、芳乃のジャンプとか凄ぇレア映像」

芳乃「お休みなのですか?後でお仕事にいったりなどはー」

P「しませんよ」

芳乃「突然のお呼び出しなどはー」

P「よっぽどのことが無ければな」

芳乃「ほわわわわわわわわ」

P「芳乃はこの前の総選挙の後大忙しだったから久々に連休だろ?だから俺も芳乃に合わせて休み貰ったんだよ」

芳乃「そなたが連休とはー」

P「うん、他のみんなも信じられないって顔してたわ」

P「ま、これでゆっくり芳乃の誕生日祝えるな。どうする?折角だしどっか旅行にでもいくか。川越?」

芳乃「今日一日ー、いらっしゃるのでー?」

P「そりゃあいますよ?」

芳乃「明日もですかー」

P「明日もいるよ?」

芳乃「ほー」

芳乃「ほーーーーっ!」ピヨン

P「芳乃の両手バンザイポーズとか永久保存レベルですわ」パシャッ

芳乃「お家にいるのでしてー?出かけないのでしてー?」グイグイ

P「だからいるってば。出掛けるなら一緒に行くだろ?」

芳乃「ほわわわーっ」

P「落ち着け落ち着け」

芳乃「どうしましょうー、そなたとお出掛けー。はてはて、お家でぺたぺたしているのもー」

P「ぺたぺたって」

芳乃「どうしましょうー、どうすればいいのでしょうー」グイグイッ

P「とりあえず落ち着けって。引っ張らないでもどこにも行かないから。逃げたりしないから」

芳乃「どうしましょうーどうしましょうー、あやややや」

P(飼い主が戻ってきたワンコみたいになっとるがな…かわいい)

P「とりあえず朝ご飯にしようか。家でゴロゴロするかデートでもするか、食べたら考えればいいんだし」

芳乃「むむー」

P「ほら、用意出来ないから一旦離れなさいな」

芳乃「はいー」ヨジヨジ

P「待てぃ。何故よじ登る」

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芳乃「…むにゃ?」

芳乃「……むぅ……」

芳乃「むむぅー…」ペシペシ

P「うにゃっ」

芳乃「…むふぅ」

芳乃「すぴぃ…」

P「…」

P「休みだからちゃんといるっつーの」ナデリ

芳乃「ふわぁ」

P「誕生日おめでとうな、芳乃」

P「これからもよろしくな」

芳乃「こちらこそー」

P「起きてるんかい」

芳乃「くかぁ…」

P「寝言で返事!?」

P「まぁいいや。俺ももうちょい寝よ…」モゾモゾ

P「うーん…芳乃が温い……」

芳乃「ふにゃぁ…」





P「で、どうして芳乃はパジャマの下脱いじゃうのさ」

さり気無く誕生日SSって初ですわ…そりゃあ芳乃の誕生日だからね、ネタなんて無くても書かないと(使命感
また仕事とスパロボで忙しくなりますがまたアホなの書いてくつもりなので生暖かい目で見て貰えると喜ばしいトカ


オツカーレ

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