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【ガルパン】みほ「え?わたしの盗撮写真が」【安価)の前日譚です。どちらを先に見ても、どちらか一つを見ても、どちらも見なくても大丈夫です。ただし内容はネタバレ
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アンチョビ「本当だ。うわ、5枚組で5000円......」
カルパッチョ「大洗優勝記念プロマイドらしいですよ。元がワンセット3000円ですからおおよそ倍の値段ですね」
アンチョビ「いや、その中の5枚だけだろう?フルセットならいくらだ?」
カルパッチョ「えぇっと......やだ、1万円!?」
アンチョビ「なにぃ!!これそんな値段になってるのか?!!」
カルパッチョ「え?総帥持ってたんですか?」
アンチョビ「いや、杏がどうせ余るだろうからって3セットを3000円で押し付けてきて.......」
カルパッチョ「1セットの値段で3セットも!!」
アンチョビ「いや、お前やペパロニの分もって大学選抜戦のお礼で」
カルパッチョ「お礼なのに売られたんですね」
アンチョビ「いや、売り物だし悪いと思ってわたしが買うって言ったんだが」
カルパッチョ「結果的に今3万円の価値になってたわけですね......」
カルパッチョ「それで、それ、どうします?」
アンチョビ「え?どうするってお前......」
カルパッチョ「あまりいいこととは思えませんけど、オークションに出せば戦車の維持費の足しにはなりますよ?」
アンチョビ「うーん、魅力的だけどさすがになぁ。でも、ちゃんとお金を出して買ったものだし......」
カルパッチョ「1セット残して売るのはどうですか?それなら申し訳も立ちますし」
アンチョビ「背に腹は代えられないか。実際今月ピンチだしなぁ」
アンチョビ「21000円と12000円で売れた.......」
カルパッチョ「合わせて33000円......わたしなんだか怖くなってきました」
アンチョビ「買うやつは高い値段を出して買うものなんだなぁ」
アンチョビ「.......」
アンチョビ「.......なぁ、これって使えないかな?」
カルパッチョ「え?どういうことですか?」
アンチョビ「いや、出品内容を見る限り需要があるのは西住さんの写真だろう?」
カルパッチョ「え、えぇ」
アンチョビ「だったら、西住さんの写真を欲しい人に安く譲るというのはどうだろう?」
カルパッチョ「え!そ、それはちょっとダメなんじゃ」
アンチョビ「うーん、でも一枚うん千円とかじゃなくて、100円とかで買えた方が嬉しいだろ?」
カルパッチョ「そもそも他人の写真を勝手に売るっていうのは.......」
アンチョビ「そうだよなぁ」
ペパロニ「あれ?姐さん何してるんっスか?」
ペパロニ「あぁ!それ大洗のレアプロマイドじゃないっスか?!」
アンチョビ「そうだけど、ペパロニお前知ってたのか?」
ペパロニ「当然っスよ。発売日に即完売で手に入らなくてちょっと悔しかったんっス」
ペパロニ「買ったら『大洗の奇跡』のご利益があるって噂で....あ、いや、さすがにまるっと信じてるんじゃないんっスけど、あったらいいなぁくらいで」
アンチョビ「へぇ、そんな話が....。まぁいいや、ペパロニ、これはお前にやろう」
ペパロニ「え?いいんっスか?!ありがとうございます総帥」
アンチョビ「いいっていいって、どうせ貰い物だし」
カルパッチョ「あ、ペパロニ、よかったら大洗のたかちゃんの写真はわたしに......」
アンチョビ「.......なぁ、やっぱりやろう写真販売」
カルパッチョ「え?やるんですか?」
アンチョビ「あぁ、見ただろう?ペパロニの嬉しそうな顔」
カルパッチョ「えぇ、あの子は基本的に純粋な子ですから」
アンチョビ「もっといるかもしれないだろ?西住さんの写真を欲しがってる人」
アンチョビ「わたしたちが写真を売れば喜ぶ人もたくさんいるんじゃないだろうか」
カルパッチョ「は、はぁ.....」
カルパッチョ「でも、写真はどうするんですか?プロマイドはペパロニにあげちゃいましたし」
アンチョビ「それは、あれだ。送ってもらおう」
カルパッチョ「ほんにんにですか?!」
アンチョビ「いや、本人に言うのは.....できればこっそり流行ってこっそり売れる方がいいな」
カルパッチョ「でもそれならどうやって......」
アンチョビ「そこは、カルパッチョ、いや、ひなちゃん」
アンチョビ「大洗のたかちゃんこと三突の友人に送ってもらおう」
カルパッチョ「え!えぇ!!」
カルパッチョ「それで、送ってもらいましたけど......」
アンチョビ「よし、それじゃあ、それを印刷して一枚500リラで売る」
カルパッチョ「え?100円って話じゃ......」
アンチョビ「原価が意外と高くついたんだよ。仕方ないだろう」
アンチョビ「で、付加価値をつける」
カルパッチョ「付加価値ですか?」
アンチョビ「あぁ、学校に合わせて適当なご利益をつけて売る」
カルパッチョ「他校の生徒に売るんですか?!」
アンチョビ「自分の学校で売ったんじゃすぐばれちゃうだろ!」
アンチョビ「写真は郵送するとして、お金は......振込みにしよう。ばれないように工作して」
カルパッチョ「それって犯罪じゃあ......」
カルパッチョ「それで、ずいぶん前から放置されてた裏サイトを使って取引をしたわけですが......」
アンチョビ「何枚売れた?」
カルパッチョ「2000枚です」
アンチョビ「に、2,000枚ぃぃい!そ、それって......」
カルパッチョ「100万円です」(涙目
アンチョビ「ひゃ、ひゃく.....それっておやつ何日ぶんだ?!」
カルパッチョ「わかりません」(泣き顔
アンチョビ「我々は大変なことをしてしまったんじゃあ」
カルパッチョ「ちなみに追加注文がまだ.....」
アンチョビ「」
アンツィオ生「おやつの時間だ!」
ペパロニ「姐さん!今日はどうしたんっスか?!量も多いし高いやつっスよねコレ!!!」
アンチョビ「あぁ、ちょっと色々あってな。今日は奮発したんだ」
ペパロニ「へぇ、最近節約、節約ばっかで我慢してばっかりっスからね」
ペパロニ「あ!お金がすっごくたまったんっスね!!やっぱり我慢しすぎだったんっスよ鉄板ナポリタンも好評だったし」
アンチョビ「そうだな、お前のおかげで助かってるぞ!」
ペパロニ「へへへ。総帥の、いや、アンツィオのためっスもん!いくらでも頑張るっス!!」
アンチョビ「......」
カルパッチョ「あの、総帥、また追加注文が.....」
カルパッチョ「あと、『他の種類はないのか?』との問い合わせも......」
アンチョビ「あぁ.....」
カルパッチョ「......総帥、やっぱりもうやめた方が」
アンチョビ「そうだよなぁ、いくらなんでもなぁ」
カルパッチョ「売り上げももう8桁に届く勢いですし....」
アンチョビ「あぁ、8桁に......って、8桁ぁ!!!」
カルパッチョ「もうわたしどうしていいか......」
アンチョビ「うぅ......」
アンチョビ「し、しかしわたしは決めたぞカルパッチョ!」
カルパッチョ「え?」
アンチョビ「見たか?あいつらの嬉しそうな顔!」
アンチョビ「それに買ってくれた人だってみんな喜んでる!それは悪いことじゃない!!」
カルパッチョ「で、でも......」
アンチョビ「そう、わたしは悪くない。みんなのためだ。悪くない、悪くない、悪くない悪くない悪くない悪くない......」ブツブツ
カルパッチョ「総帥.....」
カルパッチョ「分かりました。わたしもついていきます!」
アンチョビ「ははは、わかってくれたか!もうびんぼうだなんていわせないぞ!あんつぃおばんざーい!!!」
カルパッチョ(総帥.......)
カルパッチョ「総帥、裏サイトが消されました」
アンチョビ「な、なにぃ!!」
カルパッチョ「たかちゃんからも、大洗の生徒会、風紀委員が本格的に捜査に乗り出したと......」
アンチョビ「ぐ、ぐぅ.....」
アンチョビ「.......いや、まだ我々のことには気づいていないはずだ。サイトについては新しいものを作る」
カルパッチョ「危険では?」
アンチョビ「今更引けるか!もう少しお金が貯まったら頃合いを見て終わりにする」
カルパッチョ「もう注文数も減っていますし......」
アンチョビ「それも新しい写真が手に入る予定だろ?大丈夫だ、ノリと勢いでなんとかなる!!!」
ペパロニ「失礼しまーす。姐さん、来週の予定なんっスけど、って、何やってんスか?」
アンチョビ「気にするな。お前には関係ない」
ペパロニ「関係ないってなんっスか?.....また大洗の隊長の写真っスか?」
アンチョビ「うぅ、お前は馬鹿だから内緒っ!それで、来週の予定だろ?」
ペパロニ「確かにバカっスけど!まぁ、いいっス。水曜日なんっスけど.......」
事件後--------
アンチョビ「なんだかほっとした気分だ」
カルパッチョ「ここ最近、罪悪感で眠れてなかったですもんね」
アンチョビ「悪いことはするもんじゃないな」
アンチョビ「それにしてもペパロニ、本当にいいやつだな。今日も鉄板ナポリタンの店で働いてるっていうし」
カルパッチョ「えぇ、本当に。見習わないと.....」
アンチョビ「うん、貧乏でも幸せ!身の丈にあった戦車道!だな。真面目にコツコツが一番だ」
アンチョビ「そういえば、あのお金、結局どうなったんだ?」
カルパッチョ「えぇっと、それなんですけど......」
カルパッチョ「戦車道関連の装備、設備のメンテナンス、P-40の修理、おやつ、試合後の打ち上げ、写真の印刷,郵送費などの経費、あとは大洗へのお詫びの食事会で......」
アンチョビ「もう残ってません!」
アンチョビ「え?えぇっ?!」
おしまい
タイトル今気づいた.....もうやだ.......
余計な話を書いたと大変な後悔をしています。
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