【安価】ハリーポッターと自由な主人公【コンマ】 (1000)

初めてなので手探りでやっていく感じになると思います

原作設定は程々に守る感じでやっていく感じになると思うのでお付き合い頂けると幸いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467020973

まずは性別を決めましょう

男?女?
↓1

性別は男に決まりました

次は魔力です
1ほど低く9ほど高い
0orゾロ目で特殊
↓1

結果は9
ずば抜けた才能の持ち主

次は体力
1ほど低く9ほど高い
0orゾロ目で特殊
↓1

結果は9
ウッドが泣きながら喜ぶ逸材

次は知力
1ほど低く9ほど高い
0orゾロ目で特殊
↓1

結果は3
勉強は嫌いだし苦手

次は魅力
1ほど低く9ほど高い
0orゾロ目で特殊
↓1

結果は1
見た目が怖く避けられやすい
雰囲気からして近寄りがたい

次は血筋

1~3→マグル
4~6→純血
7~9→半純血
0orゾロ目で特殊
↓1

結果は半純血

性格及び境遇などを↓1~5まで募集します
>>1が書きやすいと思ったものを採用します
もしかしたら複数混ぜて採用するかも

【性格・境遇】
・闇祓いの父親とマグル出身の母親の間に生まれた半純血

・父親をヴォルデモートに殺され、母と兄弟と暮らしている

・見た目が怖いが本当は誠実で優しい性格

・ストレスを溜めやすくたまにキレる

・キレた時は顔が怖いのもあって物凄く怖い。そのため周りから恐れられている

すこしいじってこんな感じにまとめました
許嫁はごめんなさい
今後の展開次第ではまた採用することもあるかと思います

次は名前です

↓1~3までで下二桁のコンマが一番高いものを採用します

エリオット・ランバートに決定

次は兄弟について
兄・姉ならフレッド、ジョージと同世代
弟・妹ならジニー、ルーナと同世代

選択でどうぞ
↓1

姉の名前↓1で

性格は>>1の書きやすいように行かせていただきますm(_ _)m

名前 エリオット・ランバート
性別 男
血筋 半純血
性格 誠実で優しいがストレスを溜めやすくたまにキレる
見た目 顔が怖く近寄りがたい

魔力【9】 体力【9】 知力【3】 魅力【1】

【境遇】

・闇祓いの父親とマグル出身の母親の間に産まれる

・父親をヴォルデモートに殺され、母親と姉との三人暮らし

・姉の名前はミラ・ランバート。フレッド、ジョージたちと同世代

こんなところでキャラクタークリエイトは終了
とりあえずちょっと書き溜めを開始します

ミラ「エリオット!ほら、こっちこっち!」

姉さんに手を引かれながら、僕はダイアゴン横丁を歩いていた

9月からついに、僕もホグワーツ魔法学校へと入学するからだ

マール「ミラ、これからエリオットの杖を選びに行くのよ。あなたがそんなにはしゃいでどうするの?」

母さんが苦笑しながら姉さんを諭してくれた

ミラ「はしゃいでなんてないわ!私はただ姉として、エリオットがちゃんとホグワーツでやっていけるように…!」

『姉さん、道の真ん中で急に止まると危ないよ』

あわや通行人と激突しそうになった姉さんが、恥ずかしそうに頭を下げていた

姉さんはかなり落ち着きがなくて、子どもっぽい人だ

精神年齢なら僕の方が上なんじゃないかと思ってる

マール「ほら言わんこっちゃないでしょ」

ミラ「だ、だって…!」

でもすごく優しくて、その上かなりの美人だ。こうして並ぶと母さんと本当によく似ている

対して僕は…

「…………」「……………」ヒソヒソ

道行く人たちはみんな僕を避けて歩く

目を合わせまいと足早に通り過ぎていく

僕は母さんじゃなく、物心がつく前に亡くなった父さんに似ている

自分で言うのもなんだけど、かなり怖い顔だ

僕自身、こんな顔の人がいたら近寄りがたいと感じると思う

でも僕は例のあの人ーヴォルデモート卿ーと、勇敢に戦い命を落としたという父さんを誇りに思っている

怖がられるのには慣れてはいるけど、僕の顔そのものを馬鹿にされるのは、父さんを馬鹿にされているみたいでどうしても許せなかった

何度もケンカしては、母さんや姉さんにはたくさん迷惑をかけた

それでも母さんたちは、いつも僕を優しく慰めてくれた

(もちろん、暴力は駄目だとこってり叱られた後で)

まあ顔のことを除いても僕はどうもキレやすいところがあると思う

ホグワーツで色んな経験を積んだら、この短所も直せるようになるといいんだけど

ミラ「エリオット!ここがオリバンダーの店よ!杖を買うならオリバンダーじゃないとね!」

考え事をしながら歩いていたら、オリバンダーの店についたみたいだ

僕は姉さんに引っ張られながら、慌ただしく店に入った

オリバンダー「いらっしゃいませ。杖をお探しですかな?」

ミラ「ええ、そうよ。弟が今年からホグワーツに入学するの」

『初めまして、オリバンダーさん。エリオット・ランバートといいます』

僕は姿勢を正して丁寧にお辞儀をした

オリバンダー「ほう…!なるほどなるほど。お父さんによく似ておいでだ」

『父をご存知なのですか?』

オリバンダー「もちろん。とても優秀な闇祓いとして有名でした。あなたのお父さんもこの店で杖を選んだんですよ」

微笑みながら僕を見つめてくる

初対面で僕にこんな表情を向けてくれる人なんて滅多にいない

百味ビーンズの鼻くそ味を連続で引いてしまうよりレアかもしれない

オリバンダー「杖腕はどちらですかな?」

『右です』

オリバンダー「では、これをお試し下さい」

オリバンダーさんが一本の杖を僕に差し出した

材質

黒壇orサクラorブドウorモミ

↓1



ドラゴンの心臓の琴線orユニコーンのたてがみor不死鳥の尾羽

↓1

オリバンダー「桜に、不死鳥の尾羽。28センチ。とてもしなやか」

杖を受け取ると、手に暖かな力を感じる

ミラ「振るのよ、そうすればわかるわ」

姉さんの言葉に従い、杖を振る。すると鮮やかな七色の光が店を照らした

オリバンダー「やはり…この杖でしたか」

またもオリバンダーさんが僕を見て微笑んでいる

僕の顔を見てこの反応…。この人は聖人なのかもしれない

母さんが僕の肩に手を置いた

マール「サクラに不死鳥の尾羽。それはお父さんが使ってた杖と同じ素材なのよ」

『父さんと?』

オリバンダー「この世に同じ杖は2つとしてありません。ですが、運命というものは不思議だ」

オリバンダー「あなたとお父さんは、確かに繋がっているようですな」

『運命…』

『オリバンダーさん、この杖をいただきます』

こうして僕は自分の杖を手に入れた

父さんと同じ素材の杖、僕は杖から感じる暖かさがまるで父さんの温もりのように感じた

サクラ 魅力が1上がった

不死鳥の尾羽 魔力が1上がった

魔力【10】 体力【9】 知力【3】 魅力【2】

ハリー、ハグリッドとの遭遇判定

下一桁+【2】(魅力補正)が10で成功
0orゾロ目でも成功
↓1

【失敗】 5+2=7

入学当日。僕は姉さんと一緒にホグワーツ特急に乗っていた

ミラ「どう?緊張してる?」

『もちろん緊張してるよ』

ミラ「大丈夫よ!あなたはなんてたって私の弟。父さんと母さんの子なのよ」

ミラ「ホグワーツでだってうまくやっていけるわ!」

底なしに明るい姉さんがそう励ましてくれる

けど僕が心配してるのは…

その時、コンパートメントのドアがそっと開くのを感じた

『姉さん!伏せて!』

ミラ「へ?」

ヒューン!!パンパンパン!!

ミラ「ひゃあああああっ!!」

花火のようなものがコンパートメント中を暴れている

姉さんを庇いながらしばらく頭を下げていると、じきに花火は止まった

『ふう、大丈夫。姉さん?』

ミラ「ええ…大丈夫よ…」

『ね、姉さん…?』

姉さんが青筋を立てて、ぷるぷる震えている

美人が台無しだよ、姉さん

フレッド「おい、聞いたか?ジョージ!」

ジョージ「ああ、聞いたぜ!フレッド!」

フレッド・ジョージ「「ひゃあああああっ!!だってさ!!」」

フレッド「やっぱりミラ以上にイタズラしがいのある奴はいないな!」

ジョージ「ああ!最高のリアクションだぜ!」

入り口には赤毛の双子が立っていた

どうやら姉さんの知り合いで、今の花火はこの二人の仕業らしい

ミラ「エリオット…。ここで大人しく待っていなさい…」

『う、うん…』

ミラ「この問題児たちはあああああっ!!」

フレッド「やべえ!逃げるぜ、ジョージ!」

ジョージ「よしきた!フレッド!」

ミラ「待あてえええぇぇ…!!」

姉さんは双子を追いかけて走り去ってしまった…

コンパートメントには僕が一人残される

『僕にもあんな友達ができるといいんだけど…』

到着前から、なんとなくそんなことを呟いてしまった

ネビルとの遭遇判定

下一桁+【2】(魅力補正)が5で成功
0orゾロ目でも成功
↓1

【成功】 4+2=6

5以上で成功ですね

??「あ、あの…?」

ふと気づくと、入り口には荷物を持った一人の男の子が立っている

『ん?なに?』

ネビル「ひぃっ!!」

視線を向けただけでものすごく怯えられてしまった

けど慣れている。オリバンダーさんみたいな人が例外中の例外なんだ

『どうかしたの?』

なるべく優しく声をかけてみる。ちなみに僕は声も低い

そのせいで、余計に恐ろしい雰囲気に磨きがかかってしまっているんだと思う

ネビル「あ、あの…。空いてるコンパートメントが他になくて…」

ネビル「ここ、いい…?」

おずおずと目をそらしながら、そう聞いてくる

『いいよ。今、姉さんがいないんだけど、席は空いてるし』

ネビル「あ、ありがとう…」

『僕はエリオット・ランバート。君は?』

ネビル「ぼ、僕、ネビル・ロングボトム…」

『そう。よろしく、ネビル』

僕はネビルを招き入れると右手を差し出した

ネビル「な、なに…?」

『握手だよ。駄目かな?』

ネビル「あ、う、うん…!よろしく…」

ネビルの右手が目に見えて震えている…

さすがにここまで怯えられるとちょっとショックだなぁ…

まあ、顔が怖いのは直しようもないし、気にせずやっていこう

『僕、今年から入学なんだ。ネビルも?』

ネビル「えっ!?あ、う、うん僕も今年から…」

『…なにをそんなに驚いたの?』

ネビル「…あんまり、一年生に見えなくて…」

……………

ネビル「ああっ!ごめん、ごめんねっ!!僕すごく失礼なこと言っちゃった…!」

『…大丈夫。慣れてるからね、気にしてないよ』

…そう、慣れてるんだ。ネビルにだって悪気は無いんだ

落ち着け、落ち着くんだ、エリオット・ランバート…

その後、ネビルとお菓子を食べながらホグワーツ到着までの時間を潰していると…

ネビル「あれっ…!?トレバーがいないっ…」

『トレバー?』

ネビル「あの、僕のペットのヒキガエルなんだけど…」

ネビル「どこかに行っちゃったみたいなんだ…」

『列車に乗るときはいた?』

ネビル「うん、確かにいたよ…」

『じゃあ、列車のどこかにいるはずだね。探そう』

ネビル「えっ…!?手伝ってくれるの?」

『そりゃあ、まあ…。余計なお節介だったかな?』

ネビル「ううん、ありがとう…!エリオット…!」

ネビル「君、意外と優しいんだね!」

…………落ち着け、悪気は無い。悪気は無いはずなんだ

ハーマイオニーとの遭遇判定

下一桁+【2】(魅力補正)が10以上で成功
0orゾロ目でも成功
↓1

【失敗】 3+2=5

『うーん、どこに行ったのかな?』

ネビル「もしかしてどこかのコンパートメントに入っちゃったとか…?」

『その可能性も無くもないよね』

『よし、廊下とコンパートメント。手分けをして探そう』

ネビル「うん、わかったよ。僕はどっちを探したらいい?」

『そうだな…。えーっと…』

ハリー、ロンとの遭遇判定

下一桁+【2】(魅力補正)が10以上で成功
0orゾロ目でも成功
↓1

【失敗】 5+2=7

『僕は廊下を探すから、ネビルはコンパートメントを任せていいかな?』

ネビル「う、うん。わかったよ」

『それじゃあ、また後でね』

ネビル「うん、ありがとう、エリオット」

さて、トレバーはどこにいるかな…?

ミラ「あら、エリオット。どうしたの?」

『あっ、姉さん』

ミラ「トイレにでも行きたいの?それならあっちだから連れていってあげるわ」

『姉さん…いつものことだけど、僕を子ども扱いしすぎ…』

ミラ「子どもじゃない。あたしより年下でまだ一年生なんだから」

『ぐぬぬ…』

『そういえばあの双子の人たちは?』

ミラ「…あの馬鹿二人は、お父さんと同じところに行ったわよ」

…どこか遠いところを見つめている

『なにしたのさ、姉さん…』

『あっ、そういえば姉さん。ネビルのヒキガエル知らない?』

ミラ「ヒキガエル?」

『そう。同じコンパートメントの子のペットなんだけど、行方不明なんだ』

ミラ「へえ…。名前はわかる?」

『トレバーだよ』

ミラ「…フッフッフ。フッフッフッフッフッフ…!」

『…姉さん?』

ミラ「見ていなさい、エリオット!あなたにとっておきの魔法を見せてあげるわ!」

『…魔法?』

ミラ「さあ、来なさい!アクシオ!トレバー!!」

姉さんが勢い良く杖を振りながら、そう呪文を唱えた

すると…

……………

ミラ「……………」

……………

ミラ「……………」

……………

ミラ「……………」

…なにも起きなかった

ミラ「あ、あれ~…?おかしいわね…」

…………

ミラ「やめて、エリオット!そんな目で私を見ないで!」

『いや~、いつもの姉さんだなって』

ミラ「どういう意味よ!大体呼び寄せ呪文は難しいのよ!」

ミラ「本当は4年生で習う呪文なのよ!」

『あ、呼び寄せ呪文なんだ。今の』

ミラ「そうよ!なんならエリオットだってやってみなさいよ!」

ミラ「できないとあたしを笑う資格なんて無いわよ!」

『笑ってないのに…』

魔法判定

成功は10なので、コンマ無しでも成功

『アクシオ、トレバー!』

駄目元で呪文を唱えながら杖を振ってみる

すると…

ミラ「えっ…!?」

どこからともなくヒキガエルが飛んできた…

『あれ…できちゃった…』

ミラ「……………」

ミラ「エリオット…。あなたいつの間にその魔法を…?」

『いや、初めてだったんだけど…?』

ミラ「……………」

『あ、でも、姉さんの杖の振り方とか、発音とか真似したから!』

『僕が出来たのは姉さんのおかげだから!』

ミラ「やめて、エリオット…。そのフォローは虚しいだけよ…」

『ごめん…』

流石強面と引き換えに才能を手にしただけのことはあるな。これ難易度は呪文によって違うんかな?守護霊とかやともっと難易度高い感じ?
安価なら下で

その後、ネビルに無事トレバーを渡すことができた

すごく感謝されたけど、同時にハリー・ポッターに会ったとかでネビルはその話に夢中だった

ハリー・ポッターか…

生き残った男の子、僕の父さんの敵を取ってくれた子なんだよな

きっとすごい魔法使いなんだろうな。会ってみたいな

あ、姉さんはホグワーツに到着するまで口を聞いてくれませんでした

ネビル好感度判定

下一桁+【2】(魅力補正)=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

↓1

4+2=6

6/10 【顔見知り】

次の段階まで残り4

とりあえずこんな感じでやっていこうと思います

参加してくれた人はありがとうございました

>>119
呪文ごとに難易度は変えるつもりです
そのへんは色々考えながら手探りでやっていく感じになりますね

??「イッチ年生はこっち!イッチ年生はこっちだ!」

髭もじゃの大男に先導されながら、険しい山道を降りていく

こんなに歩きにくいなら、ローブに着替える必要無かったんじゃないかと思う

ネビル「うわっ…!?」

『おっと。大丈夫、ネビル?』

危うく転びかけたネビルを咄嗟に支える

ネビル「ありがとう、エリオット…。君、すごいね、全然平気そう」

『体力にはそこそこ自信あるからね』

(子どもの頃からよくケンカしてたし…)

ハグリッド「さあ、みんな!ホグワーツが見えるぞ!この角を曲がったらだ!」

狭い道が開け、大きな黒い湖のほとりに出た

向こう岸には高い山がそびえ、てっぺんには壮大な城が見える

「「「うおおーーーっ!!」」」

みんなが歓声をあげる

『あれがホグワーツ…!』

ずっと憧れていた場所…。姉さんたちが通う学校…。

僕も今日から、ホグワーツの生徒なんだ…!

そう思うだけで、顔が興奮で赤らむのを感じた

ハグリッド「こっからは船で移動するからな!みんな、順番に並んで待っといてくれ!」

ネビルと並んで船の順番を待つ

そうしていると急に、前のグループが言い争いを始めた

?? 「…ポッター君。魔法族にも家柄のいいのと、そうでないのがいるんだ」

??「間違ったのとは付き合わないことだ。僕が教えてあげよう」

??「間違ったのかどうかは、自分で見分けられるよ。ご親切様」

??「…っ!!」

静かに睨み合ってるのは、くしゃくしゃの黒髪に丸い眼鏡の男の子

もう一人は、金髪にオールバックの男の子だ

二人の間から不穏な空気が漂う…

せっかく今から入学だっていうのに、面白くないな

ネビル「エリオット…。あの子、ハリー・ポッターだよ」

『えっ!?』

ネビル「ほら、あの眼鏡の方の子…」

『あの子が…』

正直、イメージとは少し違った

綺麗な緑色の目をしていることを除けば、どこにでもいそうな普通の男の子だ

ハグリッド「おい!なにケンカしてるんだ?次はお前さんたちの番だ。4人でボートに乗って!」

大男に手招きされる。どうやら僕たちが呼ばれているみたいだ

『行こう、ネビル』

ネビル「う、うん…」

コンマ

下一桁1~5でハリー・ロン。6~9でフォイ・パンジーと一緒にボート
↓1

続きは夜か、明日になると思います

鏡のような湖面を滑るように船が進む

これも魔法なのかな?

ハリー「あの…ごめん…」

『えっ、なにが?』

なぜかハリーが、僕に謝ってきた

ハリー「いや、怒ってるみたいだから…。僕たちがさっき言い争ったせいかなって…」

うわー、あのハリー・ポッターが僕に頭下げてる…

隣の赤毛の子まですごい居づらそうにしてるし…

なんだか逆に申し訳なくなってくるよ…

『怒ってなんかないよ。僕の顔は生まれつきこうなんだ』

『睨んでるように見えるかもしれないど、これが普通なんだよ』

ハリー「えっ…そうなの?」

ネビル「うん。エリオットはこう見えて優しいんだよ」

ネビル「さっきも僕のヒキガエルを探してくれたし」

ネビル、『こう見えて』は地味に傷つくんだけど…

『自己紹介がまだだったね。僕はエリオット・ランバート』

ハリー「…僕はハリー。ハリー・ポッター」

ロン「…僕はロン・ウィーズリーだよ。よろしく」

ハリーに続いて、赤毛の子がそう名乗った

その燃えそうな髪の色に、なんとなく既視感を感じる

『…ロンってもしかして、お兄さんとかいる?』

ロン「えっ?まあね、うちには5人も兄貴がいるんだ」

ロン「だからなんにも新しいものがもらえない。このローブだってお下がりなんだ。嫌になっちゃうよ」

自分が着ているローブを見ながらそうぼやく

確かに僕たちのものより、すこし煤けているみたいだ

『さっきロンと同じ赤毛で、双子の生徒を列車で見たんだ』

ロン「多分、フレッドとジョージだ。あの二人いつも僕のことからかうし、イタズラばっかりやってママに叱られてるよ」

『やっぱり、いつもイタズラしてるんだ』

ロン「もしかして、エリオットもなにかされた…?」

『僕と姉さんのいたコンパートメントの中で、ロケット花火を炸裂させたよ』

三人「「「……………」」」

ロンだけじゃなく、ハリーとネビルまであんぐりと口を開けている

ロン「ご、ごめん!あいつら本当になんてことをっ…!」

なんだか今日は謝られてばかりな気がする

もしかして今のも、ロンを責めているように聞こえたのかな…?

『あっ、ごめん。責めてるわけじゃないんだ』

『姉さんも、本気で怒ってたわけじゃないと思うし』

ネビル「でも、ちょっと機嫌悪そうじゃなかった?」

『いや、あれは僕のせいっていうか…。半分自爆っていうか…』

ネビル「?」

ロン「エリオットはお姉さんがいるんだ。いいなあ、僕も一人くらい優しいお姉さんが欲しかったよ」

ロン「あっ、お姉さんからホグワーツの組分けってどうやるのか聞いてない?」

ロン「フレッドはすごく痛いとか言ってたけど、きっと冗談だし」

『ああ、僕もさっき聞いてみたんけど姉さん口聞いてくれなくて…』

『列車に乗る前なら多分、喜んで答えてくれてたと思うんだけど…』

ハリー「ねえ、待って。組分けってなんのこと?」

『ハリーはホグワーツの寮のことを知らないの?』

ハリーが顔を伏せながら小さく頷いた

ロン「エリオット。ハリーはマグルと一緒に暮らしてたんだって。ひどい暮らしだったらしいよ」

そっか…

ハリーの両親はヴォルデモートに殺されて、なぜか唯一生き残ったのが、当時赤ん坊だったハリーなんだっけ…

僕、ハリーのこと知ってるようで、なんにも知らないんだな…

すごい魔法使いだとか、英雄だとか思い込んでたさっきまでの自分が、すごく恥ずかしく思えてきた…

ロン「ホグワーツには4つの寮があって、入学式の時に組分けの儀式が行われるらしいんだ」

ロン「グリフィンドール。スリザリン。レイヴンクロー。ハッフルパフの4つ」

ロン「うちは家族みんなグリフィンドールなんだ」

ロン「もし僕がそうじゃなかったらなんて言われるか。スリザリンなんかに入れられたら、それこそ最悪だ」

ハリー「どうして、スリザリンは駄目なの?」

ハリーの問いに、ロンが声を潜めながら答える

ロン「悪の道に落ちた魔法使いは、みんなスリザリンだったんだよ」

ロン「さっきのマルフォイって奴みたいに、家柄とか純血だとかをすごく気にするやつらが多いんだってパパが言ってた」

ロン「あいつも多分、スリザリンになるんだろうな。父親もスリザリンらしいから」

『ねえ、悪の道に落ちた魔法使いってもしかして…』

ネビル「例の…あの人も…」

ロン「…うん。そうらしい」

ハリー「ヴォルデモートが?」

ロン「君、例のあの人の名前を言った!」

ロンが驚きと称賛の入り混じった声を上げた

ロン「君の、君の口からその名を…」

ハリー「…ロン。僕、名前を口にすることで勇敢なとこを見せようってつもりじゃないんだ」

ハリー「本当に言っちゃいけないって知らなくて。わかる?僕、学ばなくちゃいけないことだらけで…」

ハリー「きっと…きっと、僕、クラスでビリだよ…」

ハリー…

ロン「そんなことはないさ。マグル出身の子はたくさんいるし、そういう子でもちゃんとやってるよ」

『そうだよ、ハリー。僕の母さんだってマグル出身だけど、立派な魔法使いなんだ』

ハリー「…ほんとに?」

『ほんとだよ。それに僕、勉強嫌いだし、本とか読んでるだけで眠くなっちゃうよ』

ロン「わかるよ、それ。僕、教科書のあまりの分厚さにめまいがした」

ネビル「僕もドジだから、勉強とかうまくできる自信無いよ…」

『ほら。みんな同じように不安なんだから一緒にがんばろう。同じ寮になれるといいね』

ハリー「………うん。その時はよろしく!」

僕たちを乗せたボートは蔦のカーテンをくぐり、その陰に隠れてポッカリと空いている洞窟へと進んだ

多分、ここは城の真下なんだろう。その暗いトンネルをくぐると、地下の船着場に到着した

ハグリッド「みんな、いるか?さあ、いよいよホグワーツだぞ」

ハグリッドが大きな拳を握り上げて、城の扉を三回叩いた

ハリー・ロン好感度判定

下一桁+【2】(魅力補正)=上昇値
0orゾロ目は10として扱う

↓1ハリー ↓2ロン

こんな時間ですまない…
明日はもう少し人のいる時間帯に再開できるはず…
予定では夜ぐらい

結果

ハリー 上昇値【12】
ロン 上昇値【4】

ハリー 1 【友だち】 2/20 次の段階まで残り18
ロン 0【顔見知り】 4/10 次の段階まで残り6

扉がパッと開いて、エメラルド色のローブを着た厳しそうな顔つきの魔女が現れた

ハグリッド「マクゴナガル先生、イッチ年生の皆さんです」

マクゴナガル「ご苦労様、ハグリッド。ここからは私が預かりましょう」

マクゴナガル先生に連れられて、僕たちは玄関ホールを横切る

そしてホール脇の小さな部屋に、僕たちを通すとあいさつを始めた

内容は「ホグワーツ入学おめでとう」という言葉と、寮の決まり、それぞれの寮から偉大な魔女や魔法使いが卒業していったというものだった

けど、肝心な組分けの方法はなんにも説明されず

「準備ができるまで身だしなみを整えて、静かに待っているように」

という言葉とともに、先生は部屋を出ていった

あたりを見渡すと、みんな不安そうに組分けの方法について話し合っている

ぼさぼさの茶髪の女の子なんかは、早口で呪文をひたすらに繰り返しているくらいだ

ハリー「どうしよう、エリオット…。僕、魔法の呪文なんてなにも知らないよ」

『…うーん、多分だけど魔法の試験とかじゃないんじゃないかな』

ハリー「どうしてわかるの?」

『だってさっきロンも言ってたけど、マグル出身の子だってたくさんいるんだよ』

『呪文なんて知らないし、魔法を使ったことも無い子がいるはずなのに、それを試験にしたりするかな?』

僕の言葉に周りのみんなが安堵するのを感じる

ロン「なるほど、言えてるよ。君、冴えてるね」

『いやぁ、もし組分けが難しい試験なら、姉さんが僕になんにもお節介焼かないはずがないって思ったからさ』

ロン「…エリオット。君、もしかしてシスコン?」

『ちがう、あっちがブラコンなだけ』

その後、マクゴナガル先生に呼ばれて、大広間に連れられていった

そこには、不思議ですばらしい光景が広がっていた

何千というろうそくが宙に浮かび、上級生たちが座る4つのテーブルと、先生たちが座る上座の長テーブルを照らしている

天井には、ビロードのような黒い空に星が瞬き、何人ものゴーストが銀色のかすみのように光っている

??「本当の空に見えるように魔法がかけられているのよ」

??「『ホグワーツの歴史』に書いてあったわ」

と女の子の声が聞こえた

そしてマクゴナガル先生が僕たちの前に、スツールと古ぼけた帽子を置いた

帽子からハトでも出すのかな…?

なんとなくそんなことを考えていると、帽子がいきなり歌いだした

私はきれいじゃないけれど
人は見かけによらぬもの
私を凌ぐ賢い帽子
あるなら私は身を引こう

山高帽子は真っ黒だ
シルクハットはすらりと高い
私はホグワーツの組分け帽子
私は彼らの上をいく

君の頭に隠れたものを
組分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君が行くべき寮の名を

グリフィンドールに行くならば
勇気あるものが住う場所
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール

ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない

古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう

スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ

かぶってごらん!恐れずに!
興奮せずに、お任せを!
君は私の手にゆだね(私は手なんかないけれど)
だって私は考える帽子!


歌が終わると広間にいた全員が拍手喝さいをした

ロン「僕たちはただ帽子をかぶればいいんだ!フレッドのやつ、やっつけてやる!」

ロン「なにがトロールと取っ組み合いをさせられる、だ!」

そんな試験なら誰もホグワーツに入学しないよ、ロン…

マクゴナガル「ABC順に名前を呼ばれたら、帽子をかぶって椅子に座り、組分けを受けてください」

マクゴナガル「アボット・ハンナ!」

金髪のおさげの女の子が転がるように前に出てくる

帽子をかぶると、ほとんど顔がかくれた

一瞬の沈黙の後…

組分け帽子「ハッフルパフ!」

と帽子が叫んだ

右側のテーブルから歓声と拍手があがり、ハンナがテーブルに着いた

次のボーンズ・スーザンはまたもハッフルパフ。ブート・テリーはレイブンクローだ

次々と組分けが進んでいく

マクゴナガル「グレンジャー・ハーマイオニー!」

呪文をひたすら繰り返してた女の子だ

走るようにして椅子に座り、待ちきれないという面持ちでグイッと帽子をかぶる

組分け帽子「グリフィンドール!」

帽子が叫ぶのと同時になぜかロンがうめいた

そして、ついに…

マクゴナガル「ランバート・エリオット!」

よし、行こう…

僕が前に進み出ると、突然広間中が静まりかえる

今まで飽きるほど向けられた視線…

それでも、決して慣れることのできない視線が突き刺さる

それを精一杯無視しながら、ゆっくりと椅子に腰掛け帽子をかぶった

「フーム…」という低い声が聞こえてくる

(これは難しい生徒だ…。ふむ、知識欲はないが頭は悪くない)

(善良で正直だが、我慢強いわけではない)

(だがすばらしい勇気の持ち主だ…。では…)

(いや、なんと…いざという時には、いくらでも道を外れることもできる、か…)

(これは難しい…。いや、おもしろい…)

(どの寮でもうまくやれるだろう。さて、どうするか…)

『……………』

緊張で気分が悪くなりそうだ…

他の子はこんなに長くなかった気がする…

それとも時間は一瞬なのに、僕が長く感じているだけなのかな…

(…よし、決めた)

組分け安価

グリフィンドールorスリザリンorレイブンクローorハッフルパフ

↓1~5で多数決で

結果
グリフィンドールに決定

書き溜めするので待っててね
早ければ今日中だけど、明日になるかも

ペットは案にはあったけど>>1が本編に絡めることができなそうなので見送ったのです

ごめんなさいm(_ _)m

組分け帽子「…グリフィンドール!!」

耳元で声が響くと、左端のテーブルから歓声が上がった

良かった…長かった…

どの寮にも適してません、とか言われたらどうしようかと思ったよ…

ふらふらと立ち上がって、テーブルに向かって歩き出す

それと同時に…

ミラ「エリオットーーーっ!!」

『うわっ!?』

姉さんがすごい勢いで抱きついてきた

ミラ「えらい!よくやったわ!さすがあたしの弟!」

『姉さん…恥ずかしいんだけど…』

ミラ「なに言ってるのよ!あたしと同じ寮になれたのよ!喜びなさいよ!」

『あっ。そういえば姉さんもグリフィンドールだっけ』

ミラ「ちょっと…。もしかして姉の寮を忘れてたの…?」

『自分のことで精一杯だったよ』

ミラ「ーーー~~っ!!」

また微妙に不機嫌になる…。ほんとに子どもっぽい

そもそも組分けの話振っても答えてくれなかったのは姉さんだし、適当に流しておこう

素直に嬉しいっていうのも恥ずかしいしね

監督生のパーシーと握手をかわすと席についた

隣に座ってるのは、さっき呼ばれていたハーマイオニーだ

『やあ。僕、エリオット・ランバート。よろしくね』

ハーマイオニー「…え、ええ。私はハーマイオニー・グレンジャー。よろしく」

ちょっと顔が引きつりながらも、あいさつを返してくれた

すると今度は向かい側から…

フレッド「やあエリオット。僕たちフレッドとジョージ・ウィーズリーだ。仲良くやろうぜ」

『あ、列車の時の』

ジョージ「ミラの弟なら、僕たちにとっても弟みたいなもんだ」

ジョージ「そのうちミラが最高に驚くイタズラを伝授してやるぜ」

フレッド「お姉さんの弱点は、君以上に把握してる自信あるからな」

ほぼ初対面なのに、とても気さくに僕に話しかけてくれた

やっぱり姉さんの友だちだからなのかな

『二人は、姉さんと仲が良いんだね』

フレッド・ジョージ「「もちろん!無二の親友さ!!」」

すごい、完璧に声が被った

ミラ「誰と誰が無二の親友よ!」

ミラ「いつもあんたたちが一方的にかまってきたり問題起こすから、あたしが巻き込まれるんじゃない!」

フレッド「でもなんだかんだ付き合ってくれるよな!」

ジョージ「そういうとこが好きだぜ、ミラ!」

ミラ「馬鹿言ってんじゃないわよっ!」

顔真っ赤にしながら腕をバタバタ振り回し始める

姉さん、完全に遊ばれてるよ…

組分け帽子「グリフィンドール!」

再度、組分け帽子の声が響いた

やった!ネビルもグリフィンドールみたいだ!

『ネビル!こっち、こっち!』

ネビル「ああ、エリオット…。僕、どこの寮にも入れて貰えなかったらどうしようかと思ったよ…」

『うん、僕も全く同じこと考えたよ』

その後も組分けが続く

あのマルフォイという子はスリザリンみたいだ

ムーン、ノット、パーキンソン、双子のパチル姉妹、パークス・サリー-アン…

次は…

マクゴナガル「ポッター・ハリー!」

ハリーの番だ

僕の時と同じように広間が静まりかえる

同時にささやきが波のように広がった

帽子をかぶると、えらく時間がかかっている

…なにをつぶやいているんだろう

ハリーが必死になにかを口にしているように見えた。その直後…

組分け帽子「…グリフィンドール!!」

今日一番大きな声で、組分け帽子がそう叫んだ

最高の割れるような拍手と歓声でハリーが迎えられる

フレッドとジョージは「ポッターを取った!ポッターを取った!」と連呼してるくらいだ

『やったね!ハリー!一緒の寮だよ!』

ハリー「…あ、うん。ありがとう」

『ハリー?』

ハリー「…僕、すごく嬉しいんだけど。…言葉が出てこなくて」

たしかに、心ここにあらずって感じだ

そんなハリーの様子に、みんなが嬉しそうに笑いかけた

最後にグリフィンドールに選ばれたのはロンだった

すっかり真っ青になった様子で帽子をかぶったけど、帽子はすぐに「グリフィンドール!」と叫んだ

ハリーの隣に崩れるように座ると、パーシーが「よくやった!えらい!」と声をかけていた

最後の一人の組分けも終わると、中央の席に座っていたアルバス・ダンブルドアがニッコリと笑って立ち上がった

有名な魔法使いとかほとんど知らない僕でも知ってる

20世紀で最も偉大な魔法使いと呼ばれている人だ

ダンブルドア「おめでとう。ホグワーツの新入生、おめでとう」

ダンブルドア「歓迎会を始める前に、二言、三言言わせていただきたい」

ダンブルドア「そーれ!わっしょい!こらしょい!どっこらしょい!」

ダンブルドア「以上!」

拍手と同時にほんとに話が終わってしまった…

なんてお茶目な人なんだろう…。しかも四言だったし…

テーブルに視線を戻すと、大皿が食べ物で一杯になっていた

ローストビーフ、ローストチキン、ポークチョップ、ラムチョップ、ソーセージ、ベーコン、ステーキ、ゆでたポテト…その他たくさん

そしてなぜか、ハッカ入りキャンディ

料理はとても美味しかったし、歓迎会は楽しく進んだ

ハリーとロンは「ほとんど首無しニック」って名前のゴーストにあいさつしたり

ハーマイオニーはパーシーと授業について話していた

姉さんはフレッドとジョージに絡まれながら、やいやいと騒いでる

僕はネビルと家族について話した

ネビルはおばあちゃんに育てられたとか、僕は母さんと姉さんに育てられたとか

入学が決まった時には、家族みんな大喜びだったとか色々と

みんなが食べ終わった頃、ダンブルドア先生がまた立ち上がった

ダンブルドア「エヘン、全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言」

ダンブルドア「新学期を迎えるにあたり、いくつかお知らせがある」

ダンブルドア「一年生に注意しておくが、構内にある森には入っちゃいかん」

ダンブルドア「これは上級生の、何人かの生徒たちにもよく注意しておかなければならんのう」

キラキラとした目で、フレッドとジョージと姉さんを見つめている

二人は口笛を吹いてるし、姉さんは…わかりやすく視線を合わせまいとしてる

ダンブルドア「授業の合間に、廊下で魔法を使わないこと」

ダンブルドア「二週目からクィディッチの予選が始まる。チームに参加したい人は、マダム・フーチに連絡するように」

ダンブルドア「最後に、今年いっぱい四階の右側の廊下には近づかないことじゃ」

ダンブルドア「とても痛い死に方をしたくなければのう」

ハリーを含め、何人かが笑ったけど僕にはそれが冗談には聞こえなかった…

ダンブルドア「では寝る前に校歌を歌いましょう」

各自が好きなメロディーで歌った

最後に歌い終えたのはとびきり遅い葬送行進曲で歌っていたフレッドとジョージだった

ダンブルドア「ああ、音楽とは何にも勝る魔法じゃ。さあ、諸君、就寝時間。駆け足!」

僕たちはパーシーに続いてグリフィンドールの寮に向かった

途中でピーブズというポルターガイストがちょっかいをかけてきたけどパーシーがあしらった

「太ったレディ」の肖像画に向かって合言葉を唱えると、談話室を抜けて、それぞれの部屋に向かった

僕はハリー、ロン、ネビルと一緒の部屋みたいだ

クタクタに疲れてしゃべる元気もなかったら、みんなすぐにパジャマに着替えてベッドに潜り込んだ

『おやすみ。ハリー、ロン、ネビル』

ハリー「うん、おやすみ。エリオット」

ロン「ふわあぁぁ。おやすみ~」

ネビル「お…やすみぃ…。ぐぅ…」

目を瞑ってすぐに、僕も眠りに落ちていった…

【名前】 エリオット・ランバート(Eliot Lambert)
【性別】 男
【血筋】 半純血
【寮】 グリフィンドール
【杖】 サクラに不死鳥の尾羽、28センチ
【性格】 誠実で優しいがストレスを溜めやすくたまにキレる
【見た目】 顔が怖く近寄りがたい

魔力【10】 体力【9】 知力【3】 魅力【2 】

【境遇】

・闇祓いの父親とマグル出身の母親の間に産まれる

・父親をヴォルデモートに殺され、母親と姉との三人暮らし

・姉の名前はミラ・ランバート。フレッド、ジョージたちと同世代

好感度一覧

ハリー 1 【友だち】 2/20 次の段階まで残り18
ロン 0【顔見知り】 4/10 次の段階まで残り6
ハーマイオニー 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
ネビル 0【顔見知り】 6/10 次の段階まで残り4
フレッド・ジョージ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10

次は変身術の授業です

隣に座る人を選んでください

ハリーorロンorハーマイオニーorネビル
↓1

というわけで今日はここまで
続きは明日

おつかれさまでした

乙です
家族や親しい人の為に怒るのかと思ったら、ちゃんと自分のことで怒ってて草
ストレスはゲージで可視化とかしないの?

学校生活が始まったのでいくつかの用語や仕様について説明します

これでちゃんと回るかは正直やってみなければわかりません

>>1はOWLでいうT判定なので)

場合によっては後で仕様変更することもあるかと思うので
こんなのもあるんだーくらいの気楽な気持ちで見てくれて構いません

【魔力】
戦闘・授業判定にて使います

【体力】
戦闘・クィディッチ判定にて使います

【知力】
授業・テスト判定にて使います

【魅力】
<好感度>判定にて使います

<好感度>
様々な判定にて使います

ステータス
【】で囲まれた現在の値

才能値
最初に決まった『』で囲まれた数値
エリオットの才能値は
魔力『9』 体力『9』 知力『3』 魅力『1』

・戦闘の基本計算式
【魔力】+【体力】+コンマ一桁=判定値
(一緒に戦うキャラがいる時は、そのキャラの<好感度>が加わります)
これに更に様々な呪文による補正値が加わります

・杖を使う授業の基本計算式
【魔力】+【知力】+パートナーの好感度+コンマ一桁=判定値

・クィディッチの基本計算式
【体力】+クィディッチメンバーの好感度+コンマ一桁=判定値

・杖を使わない授業の基本計算式
【知力】+パートナーの好感度+コンマ一桁=判定値

・テストの基本計算式
【知力】+コンマ一桁=判定値

・<好感度>の基本計算式
【魅力】+コンマ一桁=判定値

授業について

授業ではまずパートナーを選びます

選んだパートナーは授業の成功・失敗に関わらず必ず好感度が上がります

授業に成功すると対応するステータスが一つ+1されます

例えば杖を使う授業にハーマイオニーをパートナーに選んだ場合は

ハーマイオニーの好感度が上がり、授業に成功すれば【魔力】か【知力】のステータスを上げることができるということです

自由行動について

自由行動では友だちと遊んで好感度を高めたり、自習をして4つのステータスのうちどれかを上げることができます

自習について

自習に成功すれば、ステータスに+1されます

自習にてステータスを上げる際に重要なのは『才能値』です

初回にコンマで決定した

魔力『9』 体力『9』 知力『3』 魅力『1』を指します

魔力の『9』なら魔力の自習の際、コンマの1~9までで成功判定になり

知力の『3』なら知力の自習の際、コンマの1~3までが成功判定になります

また0かゾロ目を引くと成功に加え才能値が上昇し

知力が『4』になれば、コンマの1~4までが成功判定となります

つまり既に才能値が『9』の魔力と体力は自習すれば確実に能力が上昇します

その際0とゾロ目は大成功となり、能力が一気に+3されます

【名前】 エリオット・ランバート(Eliot Lambert)
【性別】 男
【血筋】 半純血
【寮】 グリフィンドール
【杖】 サクラに不死鳥の尾羽、28センチ
【性格】 誠実で優しいがストレスを溜めやすくたまにキレる
【見た目】 顔が怖く近寄りがたい

ステータス
魔力【10】 体力【9】 知力【3】 魅力【2】

才能値
魔力『9』 体力『9』 知力『3』 魅力『1』

【境遇】

・闇祓いの父親とマグル出身の母親の間に産まれる

・父親をヴォルデモートに殺され、母親と姉との三人暮らし

・姉の名前はミラ・ランバート。フレッド、ジョージたちと同世代

とりあえずこんなところです

それでは本編スタート

ホグワーツでの日々は、僕が思っていたよりもはるかに大変だった

まず、教室を探すだけでも一苦労だ

金曜日にはいつもと違うところに繋がる階段や

扉のように見えるけど、実は硬い壁が扉のふりをしている扉や

意地悪な階段や扉が山ほどあって、まずそれを覚えるところから始めなくちゃいけなかった

(自慢じゃないけど、僕はものを覚えたりするのは苦手だ)

しかもピーブズは、授業に向かう生徒を妨害してくるし

管理人のフィルチさんと飼い猫のミセス・ノリスは、規則違反をしている生徒がいないかを常に監視してる

やっと教室への道がわかったら、次は授業そのものが大変だった

天文学では、望遠鏡で星の名前や惑星の動きを勉強したり

薬草学では、不思議な植物やきのこの育て方、どんな用途で使われるかを勉強した

ここまではなんとかがんばってたんだけど、魔法史は特に厄介だった

まず、次々と覚えなきゃいけない単語が出てくる

なのにビンズ先生の声はすごい眠くなるしで、途中からは完全に眠気との戦いだった…

僕はどうやら本気で、羽ペンをカリカリ動かすだけの授業は苦手みたいだ

そして、ようやく杖を使える授業が始まった

マクゴナガル先生の変身術だ

授業の時間になるなり、一匹のトラ猫が教壇の前に現れると、あっという間にマクゴナガル先生に姿を変えてしまった

多分、マクゴナガル先生がトラ猫に変身していたんだろう

みんなとても感激してたけど、特にハーマイオニーの反応がすごかった

ハーマイオニー「動物もどき!マクゴナガル先生は動物もどきなんだわ!」

『動物もどき…?なに、それ?』

ハーマイオニー「動物もどきの能力を持つ者は、特定の動物に好きなときに変身することができるのよ。習得の際、どの動物になるかを選ぶことはできず(ー中略ー)魔法省が厳しくその動向を監視しているの。中には魔法省に登録されていない者もいるらしいけど」

どうしよう…。一生懸命説明してくれたのは嬉しいけど、半分以上わからないや…

とにかく、動物に変身できるすごい能力って感じで覚えておこう…

その後、変身術はとても危険な術だとお説教から始まって、さんざん複雑なノートを採った後、ついに実践が始まった

まずはマッチ棒を針に変えるのが目標らしい

みんなが苦戦する中、ハーマイオニーがまず銀色に変えてみせた

『すごいよ、ハーマイオニー!どうやったの?』

ハーマイオニー「わからないわ。頭の中でまず針をイメージしてみたんだけど、ここからが難しいわね」

針をイメージか…。よし、やってみよう

ハーマイオニーの言葉通り、なるべくはっきりと針をイメージする

次に目の前のマッチ棒をよく見る

『これを針に…』

杖に力を集中して、それを勢い良く振ってマッチ棒にぶつけた

じわじわとマッチ棒の形が針へと近づいていく…

変われ…変われ…

もっと細く、もっと鋭く、先端には糸を通す穴を…

よしっ…

変化を終わらせて一息つくと、針を手に取ってみた

ちゃんと針に見えるし、我ながらけっこううまくできたと思う

これがもとはマッチ棒だったんだと思うと、なんだか感動するなぁ

ハーマイオニー「エリオット!すごいじゃない、どうやったの?コツとかあるの?」

ハーマイオニーが少し興奮気味に、そう聞いてきた

『えーっと。まずハーマイオニーの言うとおり、頭に針を思い浮かべたんだ』

『それで次は、マッチ棒に意識を集中して…それから』

ハーマイオニー「それから?」

『こう…杖にバーッって力をこめて、ビュンって思い切り振って』

『グググッって力をかけながら、あとは変われー!変われー!って念じてたら…』

『そうしたらできたよ』

ハーマイオニー「………ごめん、エリオット。全然、わからないわ」

僕の伝え方が悪かったのか、ハーマイオニーは結局、自分なりにがんばることにしたみたいだ…

もっとうまい言い方があったのかな…

とりあえず、もう少し時間あるみたいだし、もう何個か針に変える練習をしてみよう

まず大きさを変えてみて…次は小さい針を正確に変えて…それができたら針以外のものを………

授業成功判定

【魔力】+【知力】+【パートナーの好感度】+コンマ一桁=17以上で成功
0orゾロ目は10として扱う
↓1

【成功】
10+3+0+8=21

魔力or知力を1上げられます
↓1

少し賢くなった気がする…

知力が1上がった!

ステータス
魔力【10】 体力【9】 知力【4】 魅力【2】

マクゴナガル「はい、それまで」

マクゴナガル先生の言葉で、みんなが顔を上げた

何人かの生徒は、それでも必死にマッチ棒に杖を向けている

どうやらマッチ棒をわずかでも変えられたのは、僕とハーマイオニーだけみたいだ

ハーマイオニーの手元には、形の整った綺麗な針がある

マクゴナガル「お見事です。Ms.グレンジャー」

マクゴナガル先生は、クラスの全員に、ハーマイオニーのマッチ棒がどんなに銀色で、どんなに尖っているかを見せた

そして、ハーマイオニーの方にめったに見せないほほえみを見せた

次に僕の手元に目をやると、大きく目を見開いた

マクゴナガル「Mr.ランバート、これはあなたが…?」

『はい、先生』

僕の手元には、最初に変化させたマッチ棒と同じ長さの針

それよりもいくらか大きいものと、小さいものの二つ

そして、少し形の歪んだ食事用のナイフを並べてある

マクゴナガル「…すばらしい、Mr.ランバート。あなたは変身術に覚えが?」

『いえ、初めてです』

マクゴナガル「…これは驚きました。初めてで、ここまでできる生徒など、何十年に一人いるかいないかでしょう」

マクゴナガル「グリフィンドールに五点あげましょう」

ハーマイオニーに向けたほほえみと同じものを、僕にも向けてくれた

褒めてもらえるのは嬉しいけど、ナイフの歪みが一向に直らなかったんだよなぁ…

今度、食事の時によく見ておくことにしよう

ハーマイオニー好感度判定

【2】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値
↓1

結果

2+8=10

ハーマイオニー 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20

自由行動の時間です
以下から一つ選択

ハリーと遊ぶ
ロンと遊ぶ
ハーマイオニーと遊ぶ
ネビルと遊ぶ
フレッド・ジョージと遊ぶ

魔力を鍛える
体力を鍛える
知力を鍛える
魅力を鍛える

↓1

魅力を鍛えよう

才能値は『1』のため
コンマ一桁が1か0かゾロ目で成功

↓1

失敗

怖い顔というハンデはかなり大きいのである

次の授業
【魔法薬学】

誰の隣に座ろうかな…?
ハリーorロンorハーマイオニーorネビル
↓1

というわけで今日はここまで

続きはまた明日

再開時間が不規則すぎてすまない

そういう仕事なんだ

なにか質問あればどうぞ

>>282
>>1の脳みそはトロールなのです
やろうかと思ったけどこれ以上の管理は頭がパンクするんだ
ブチギレに関しては本編の演出だけになる予定

おつ
自由行動以外で魅力をあげる方法は?

>>331
ぶっちゃけて言うなら
原作でいうトロール戦とか賢者の石強奪阻止とかああいうイベントをこなすと勝手に上がります

外見があれでも性格がイケメンになっていけば魅力は上がっていくのです

それと一つ補足

一年の最後あたりには【クィディッチ決勝】、【テスト】、【決戦】などのイベントがある予定です

どれも成功させるには魅力以外のステータスや各キャラとの好感度を満遍なく上げるのが近道…のはず…

寮の点数、もとい順位で学年の最後にステータスアップのボーナスとかありませんか?

まだ判定で出てないけど

コンマ「00」を出したら、普通のゾロ目or0より良い結果になるのかな?

能力値の基準や限界ってあるんだろうか?

それでもゴリオットくんは一年生のステでは無さそうだが

ハーマイオニー「もしやあれは・・」

その他「知っているのかハーマイオニー!!」

天才(知識以外)のエリオットには
秀才(特に知識)のハーマイオニーが良い先生になるね
ハーマイオニーが新しい術を披露したら直ぐにエリオットが使いこなせそう(更に完璧に)
それを見てもロンみたいに嫉妬はしないと思う

>>338
【クィディッチ決勝】で成功すれば体力の才能値
【テスト】で成功すれば知力の才能値
【決戦】で成功すれば魔力or魅力の才能値を上げられます

魔力と体力の才能値は既にカンストしてるので大成功と同じステータス+3になる予定ですね

優勝は考えてなかった…

授業やらの成功回数に応じてボーナス考えてもいいけど

すでに強すぎるエリオットがチートになってしまいそうなので今のところは考えていません

>>

>>341
これも考えてなかった…
万が一出たら考えよう

>>342
ステータスの基準はとりあえず魔力、体力、知力を10にするところから目指しましょう
好感度は全員と友だちにところから
才能値はすでに魔力と体力がカンストしてる始末…
最初の一年はチュートリアルみたいなもんなのでそこまで難しくはしない予定
魅力…?知らんなあ…

大広間に朝食に下りていくのに、初めて迷わず辿りつけた日の朝

オートミールに砂糖をかけながら、ハリーがロンに尋ねた

ハリー「今日はなんの授業だっけ?」

ロン「スリザリンの連中と一緒に、魔法薬学さ」

『魔法薬学ってたしか、スネイプ先生だっけ?』

ロン「ああ。スネイプはスリザリンの寮監だ。いつもスリザリンをひいきするってみんなが言ってる」

ロン「本当かどうかは今日わかるだろう」

どうやらロンは、スリザリンの人たちのことを嫌ってるみたいだった

最初にあのマルフォイって子とケンカしたからなのか

ヴォルデモートの出身寮だからなのかはわからないけど

だからって、みんながみんな悪い人なわけじゃないと思うんだけどなぁ

見た目とか先入観で人を判断するのは失礼なことだと思うし

手に持った銀のナイフをじっと見つめながら、そんなことを考える

ハリーが遠まわしに注意してくれるまで、僕はその様子がみんなを怯えさえていることに気が付かなかった

場面は変わってホグワーツの廊下、僕はかなり焦っていた

魔法薬学と薬草学の教科書を間違えて、一度寮に引き返すはめになったからだ

ハリーたちには、悪いから先に教室に行ってもらったんだけど

一緒に教室を探してくれる相手がいないのもあって、完全に迷子になっていた

そもそもみんながいても迷子になるのに、僕一人で迷子にならないわけがなかったんだ

どうしよう…。地下牢に降りていかなきゃいけなかったんだっけ…?

下に降りる階段はたしかあっちの方に…

??「やあ、ランバート君」

踵を返して走り出そうとした矢先、誰かに声をかけられた

そこにいたのは金髪にオールバックの男の子

それとガッチリした体型の二人の男の子が、両脇に立っていた

『…えっと、きみはたしかマルフォイ君だよね?ドラコ・マルフォイ君』

マルフォイ「さすがに僕の名前くらいは知ってるか。エリオット・ランバート君」

僕の名前を呼びながら、にやっと笑った

マルフォイ「声をかけたのは、ちょっときみに話があってね」

『話…?ごめん、また今度でいいかな?僕急いでるんだ。魔法薬学の授業に遅れそうで…』

マルフォイ「魔法薬学?なに言ってるんだ、教室は目と鼻の先じゃないか」

『えっ!?』

マルフォイ「この階段を上っていくと、地下牢へと降りていく場所のすぐ近くに繋がるんだ」

マルフォイ「知らなかったのか?」

『知らなかった…』

地下に行きたいのに、階段を上るなんて発想が出てくるわけないよ…

マルフォイ「まあいい。どうせ僕も次の授業は魔法薬学なんだ、時間はまだある」

マルフォイ「ランバート君。きみはこと魔法においては、随分と優秀らしいじゃないか」

『えっ…優秀?僕が?』

マルフォイ「変身術の授業で、きみ一人だけマッチ棒をナイフに変えたと聞いたぞ」

『あれはちゃんと変えられたわけじゃないんだ。ちょっと歪んじゃっててさ』

マルフォイ「でも変えられたんだろ?それに、四年生で習うはずの呼び寄せ呪文を使えるとも聞いたぞ」

『…それは、どこで聞いたの?』

マルフォイ「軽く噂になってるんだ。まあ、みんなあり得ないほら話だと思ってるみたいだけど」

僕が呼び寄せ呪文を使えると知ってるのは一人しかいない…

姉さん…誰かに僕のこと自慢したんだな

ただでさえ注目集める見た目なんだから、あんまり噂とかになりたくないんだけどなぁ

『たしかに使えるよ。まだ一度しか使ったこと無いけど』

マルフォイ「…へえ、ちょっとやってみせてくれないか?」

マルフォイ君が興味深そうに僕を見つめた

『いいけど、なにを呼び寄せればいい?』

マルフォイ「なんでもいいさ。適当に羊皮紙かなにかで」

『わかったよ』

僕は杖を取り出すと、以前呪文を使った時のことを思い出す

発音、杖の振り方は覚えてる

一度できたんだし、多分大丈夫だろう

『アクシオー来いー、羊皮紙!』

力を込めて、思い切り杖を振った

マルフォイ「………?…来ないじゃないか」

『いや、引き寄せてる感覚はあるよ。多分、そろそろ…』

そうつぶやいたのと同時に、羊皮紙が廊下の向こうから飛んで来た

それを杖を持ったままキャッチする

マルフォイ君たちに目を向けると、三人とも面食らった様子だ

マルフォイ「…すごいな。噂は本当だったのか」

『あっ…。でも授業の合間に魔法使っちゃいけないんだっけ…。まずいことしたかな』

マルフォイ「気にするなよ。バレなければいいんだ」

マルフォイ「それよりランバート君。きみに改めて話がある」

『なに?』

なんだろう…忘れ物をしたからなにか呼び寄せて欲しいとかかな?

マルフォイ「ポッターやウィーズリーたちと付き合うのはやめて、僕たちとつるまないか?」

『……………えっ?』

言ってることの意味がわからず、反応が遅れる

なんで、そんなことを言うんだろう…

『あの…どういう意味?』

マルフォイ「そのままの意味だよ。僕たちと仲良くしないかって言ってるんだ」

マルフォイ「きみはとても優秀みたいだし、良い顔つきをしている」

『!?』

マルフォイ「僕の良いボディガー…」

『待って!今なんて言った!?』

マルフォイ「えっ、なんだ…?」

思わずマルフォイ君に詰め寄る。少し怖がってるようにも見えるけど、気が回らない

『優秀だしのあと!なんて言ったの?』

マルフォイ「良い顔つきをしてるって…言ったんだが…」

……………聞き間違いじゃなかった

『もしかして…褒めてくれてたの?僕の顔を…?』

マルフォイ「あ、ああ…。迫力あって良いんじゃないか?」

『………ありがとう、マルフォイ君』

少し距離を離して、頭を下げる

なんて良い子なんだろう…

世界は広いな…ホグワーツに入学して良かった…

『僕の顔を褒めてくれた人は、家族以外じゃきみが生まれて初めてだよ』

マルフォイ「苦労してるんだな、きみ…」

『まあね…』

『でも、ハリーやロンと付き合うのはやめろっていうのはどういう意味?』

『僕は今のままきみと友だちに…』

『いや、できればきみに、ハリーやロンとも友だちになって欲しいんだけど』

僕がそう言うと、マルフォイ君はため息をついた

マルフォイ「おめでたいな。君たちはグリフィンドール、僕たちはスリザリンなんだぞ」

マルフォイ「それで本気で仲良くできると思ってるのか?」

『どうして?寮が違ったら、友だちになっちゃけないなんて決まりでもあるの?』

マルフォイ「別にそこまでは言ってない。でもグリフィンドールは問題なんだ」

マルフォイ「いいか?スリザリンとグリフィンドールは、もう何年も寮同士で対立してるんだ」

寮同士で対立…?グリフィンドールとスリザリンが…?

『…な、なんで?』

マルフォイ「さあな。少なくともパパがホグワーツにいた頃からそうらしい」

マルフォイ「グリフィンドールのやつらは目立ちたがり屋が多くて、なにかと僕たちに突っかかってくるらしいんだ」

マルフォイ「それに校長のダンブルドアは、元グリフィンドール」

マルフォイ「副校長のマクゴナガルは、グリフィンドールの寮監だぞ」

マルフォイ「上級生の先輩たちにも聞いたけど、やたらグリフィンドールだけひいきされてるって話だ」

『…そうなんだ』

ロンはスネイプ先生がスリザリンをひいきするって言ってたけど…

やっぱり先生たちは自分の寮をひいきしたいものなのかな…?

『けど、じゃあどうして僕には声をかけてくれたの?』

『本当に寮同士で対立しているなら、僕に声をかけるのも良くないことなんじゃ…』

マルフォイ「きみが優秀だからだよ。それに、きみなら多分問題ないはずだ」

『えっ…それってどういう…』

マルフォイ「おっと。そろそろ行かないと遅れるな」

マルフォイ「じゃあな、ランバート君。よく考えておいてくれ」

マルフォイ「きっと良い返事を聞かせてもらえるとは思うけどね」

『あ、ちょっと!マルフォイ君!』

声をかけても振り返らず、足早に去っていってしまった…

僕なら、問題ない…?

どういう意味なんだろう…?

マルフォイ君が最後に言い残した言葉が、なんだかやけに引っかかた気がした…

『あっ!いけない、遅刻する!』

僕がロンの隣の席に滑り込むように着席したのと、スネイプ先生が教室に入ってきたのはほぼ同時だった

ロン「あっぶな~!ギリギリだったね、エリオット」

『初日から遅刻はさすがにまずいからね』

息を整えながら辺りを見渡す

壁にはずらりと、ガラス瓶の中でアルコール漬けの動物がプカプカしていてる

地下牢なのもあって、それがなおの事気味の悪さを引き立てていた

スネイプ「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ」

スネイプ先生が話し始めた

まるでつぶやくような話し方なのに、なぜかはっきりと聞こえる

スネイプ「このクラスでは杖を振り回すようなバカげたことはやらん」

スネイプ「そこで、これでも魔法かと思う諸君も多いかもしれん」

スネイプ「フツフツと沸く大釜、ユラユラと立ち昇る湯気、人の血管の中をはいめぐる液体の繊細な力…」

スネイプ「心を惑わせ、感覚を狂わせる魔力……諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん」

スネイプ「ただし、我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえ蓋をする方法である」

スネイプ「…ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちより、諸君がまだましであればの話だが」

大演説の後、クラス中が一層シーンとなった

まるで暗いトンネルのような真っ黒な目を僕たちに向けている…

スネイプ「ポッター…」

スネイプ「アスフォルデルの球根の粉末に、ニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」

突然ハリーがスネイプ先生に当てられて、そう問いかけられた

『…知ってる、ロン?』

ロン「知らないよ…」

小声でそう交わす

ハリーの隣に座っているハーマイオニーは、空中に高々と手を上げている

ハリー「わかりません…」

スネイプ「有名なだけではどうにもならんらしい」

ハーマイオニーの手は無視された

スネイプ「ポッター、もう一つ聞こう…。ベゾアール石を見つけてこいと言われたらどこを探すかね?」

『ロン…』

ロン「わかるわけないだろ…。最初の授業なのに」

ハリー「わかりません…」

スネイプ「クラスに来る前に教科書を開いて見ようとは思わなかったわけだな、ポッター」

僕とロンが同時にドキッとする

スネイプ「ポッター、モンクスフードとウルフスベーンの違いはなんだね?」

ハーマイオニーは最初の質問からずっと手を上げ続けている

ついに椅子から立ち上がって、地下牢の天井に届かんばかりに手を上げた

『ハーマイオニーは全部わかるみたいだね』

ロン「ガリ勉だからだろ、あいつは」

ハリー「わかりません」

ハリー「あの…ハーマイオニーがわかっていると思いますから、彼女に質問してみたらどうでしょう?」

数人が笑い声を上げると、スネイプ先生は不快そうに顔をしかめた

スネイプ「座りなさい」

スネイプ先生がピシャリとハーマイオニーに言った

スネイプ「教えてやろう、ポッター」

スネイプ「アスフォルデルとニガヨモギを合わせると眠り薬となる」

スネイプ「あまりに強力なため、『生ける屍の水薬』と言われている」

スネイプ「ベゾアール石は山羊の胃から取り出す石で、たいていの薬に対する解毒剤となる」

スネイプ「モンクスフードとウルフスベーンは同じ植物で、別名をアコナイトともいうがトリカブトのことだ」

スネイプ「さて、諸君。なぜ今のを全部ノートに書きとらんのだ?」

みんなが一斉に羽ペンと羊皮紙を取り出す音がした

えっ、待って待って…!

アスフォルデとニガヨモギとべアゾール石とマンクスフードと…えーっと…

なんとか思い出そうとしていると、ハリーの態度が無礼だとかで一点減点されていた…

なんとかノートをとり終わると(合っているか自信はないけど)

これから二人一組でおできを直す薬を調合すると、スネイプ先生が指示を出した

僕はロンと顔を見合わせると、お互い不安そうに頷いた

授業成功判定

【知力】+パートナーの<好感度>+コンマ一桁=12以上で成功
0orゾロ目は10として扱う

↓1

結果

【4】+<0>+2=6

失敗

結果からいうと、僕とロンの作った薬は失敗だった

精密に計れとか、細かく砕けとか、茹でた時間が短すぎるとかたくさん注意を受けた

ようは一つ一つの作業が雑で、もっと時間をかけて作らないといけなかったらしい

たしかに、他のみんなはまだ作業を続けている

こんなものは薬にならん、と僕たちなりにがんばって作ったものを杖で消された時はさすがにショックだった

どうしよう…。この授業、僕すごい苦手かも…

対してマルフォイ君はこの授業が得意らしく、一度も注意を受けなかった

マルフォイが角ナメクジを完璧に茹でたからみんな見るように、とスネイプ先生がそう言ったとき

地下牢いっぱいに強烈な緑色の煙が上がり、シューシューという大きな音が広がった

ネビルがどういうわけか、大鍋を溶かして、調合中の薬をかぶってしまっていた…

『ネビル!?』

急いで駆け寄ると、ネビルは痛そうにうめき声を上げていた…

腕や足のそこら中には、真っ赤なおできが容赦なく吹き出している

スネイプ「バカ者!おおかた、大鍋を火から降ろさないうちに、山嵐の針をいれたんだな?」

ネビルはおできが鼻にまで広がってきて、シクシク泣き出した

無理もないと思う…

隣にいた僕でも、心臓がバクバクするほど怖かった

直接怒鳴られたネビルはもっと怖かったろう…

スネイプ「…医務室へ連れて行きなさい」

苦々しげに、スネイプ先生がネビルのペアだったシェーマスに言いつけた

『あの、先生…!僕も付き添います!』

ジロッとスネイプ先生の目が僕に向けられる

スネイプ「…ランバート。お前はウィーズリーと組んでいたはずだったが?」

『僕たち、早く作りすぎて失敗してしまったので…だから』

スネイプ「早く作りすぎたからこそ、他のものの作業をしっかり見るべきだとは思わんのかね」

容赦ない指摘だ…

その通りだとは思った。けど、それでもネビルが心配だった

『それは…でも…』

スネイプ「………勝手にしろ」

長いマントを翻して、背中を向けながらそう言われた

『…はい』

『…行こう、ネビル』

ネビル「ごめん、ごめんね…。エリオット…。シェーマスも…」

シェーマス「いや、僕も悪かったよ…。ネビル」

『いいんだよ、気にしないで』

シェーマスと一緒にネビルを連れて、地下牢を出た

医務室には校医のマダム・ポンフリーがいた

優しそうなおばあさんで、おできだらけのネビルを見てもなにも言わずに症状を診てくれた

ポンフリー「大丈夫ですよ。この程度なら一日もしないうちに治りますからね」

ポンフリー「ただ全身となると、結構な量の薬を飲まなければなりません」

ポンフリー「手持ちのものだけでは足りませんね…。誰か、スネイプ先生に薬を貰いに行ってもらえませんか?」

『僕が行きます』

一刻も早く薬を貰おうと、少し早足で駆け出そうとした時、医務室の扉が開いた

音も無く部屋に入ってきたのはスネイプ先生だった

『スネイプ先生…』

スネイプ「医務室の控えのものだけでは足りんだろうと持ってきた」

スネイプ「ちょうどマルフォイが完璧に調合した薬ができたのでな」

その言葉にシェーマスは悔しそうにスネイプ先生を睨み、ネビルは縮こまっている

僕はスネイプ先生から薬を受け取ると、丁寧にお辞儀をした

『わざわざありがとうございました、スネイプ先生』

スネイプ先生は少しの間僕をジッと見つめ、そのまま何も言わずに去っていた

談話室に戻ると、ハリーとハーマイオニーも完璧に薬を調合したのに

ハリーがネビルを見ていなかったのが悪いと言われ、さらに一点減点されてしまったと聞かされた

ロン「マルフォイには五点も入れたんだぜ。やっぱり噂どおりひいきばかりの意地悪なやつなんだよ」

ハリーとハーマイオニーも概ね同じことを口にしていた

『どうしてハリーにはあんなに冷たいのかな?』

ハリー「さあ…?」

ロン「ハリーが有名なのが気に入らないんだろう、たぶん」

『でもスネイプ先生、ネビルのために薬を届けにきてくれたよ』

『そこまで悪い先生じゃないんじゃないかな』

シェーマス「…エリオット、あれは嫌味を言いに来たんだぞ。わからなかったのか?」

『えっ、そうだったの?』

僕の言葉にみんながため息をついた

好感度判定

【2】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値

↓1ロン ↓2ネビル

結果

ロン
2+9=11
ロン1【友だち】 5/20 次の段階まで残り15

ネビル
2+4=6
ネビル 1【友だち】 2/20 次の段階まで残り18

自由行動の時間です
以下から一つ選択

ハリーと遊ぶ
ロンと遊ぶ
ハーマイオニーと遊ぶ
ネビルと遊ぶ
フレッド・ジョージと遊ぶ
マルフォイと遊ぶ

魔力を鍛える
体力を鍛える
知力を鍛える
魅力を鍛える

↓1

魔力を鍛えよう

才能値は『9』なので確実に+1

0orゾロ目で+3

↓1

成功

なんだか力が溢れてくる…

魔力が1上がった!

ステータス
魔力【11】 体力【9】 知力【4】 魅力【2】

次の授業

スリザリンとの合同で【飛行術】

誰とペアになろうかな…?

ハリーorロンorハーマイオニーorネビルorマルフォイ

↓1

好感度一覧

ハリー 1【友だち】 2/20 次の段階まで残り18
ロン 1【友だち】 5/20 次の段階まで残り15
ハーマイオニー 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ネビル 1【友だち】 2/20 次の段階まで残り18
フレッド・ジョージ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
マルフォイ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10

多分、今日はここまで

調子が良ければ飛行術の前半パート行けるかな

それと需要ないかもだけど様子見含めてちょっと解説
いらなかったらいらないって言ってくれていいよ

・見た目とか先入観とかで人を判断するのは失礼なことだと思うし

怖い見た目で苦労してきたエリオットならではの言葉
慣れてるとか気にしてないとか言いながら、本当は慣れないし気にしています

・手に持った銀のナイフをじっと見つめながら

顔の怖いエリオットがナイフをじっと見つめてたらそりゃ周りは怯える
本人は変身術の予習のつもりで自覚なし

・アクシオー来いー、羊皮紙!

アクシオで教科書を呼び寄せれば良かったことに気づかないエリオット
仮に気づいてても規則を守ろうとちゃんと取りに帰ります

・きみはとても優秀みたいだし、良い顔つきをしている

エリオットを攻略するマルフォイ、効果てきめん
マルフォイはただエリオットを自分のボディガードにしたいだけ

・アスフォルデとニガヨモギとべアゾール石とマンクスフードと…

地味にほとんど名前を間違えています

・僕はスネイプ先生から薬を受け取ると、丁寧にお辞儀をした

礼儀正しいエリオット君
これにはおじぎ卿とバックビークもニッコリ

こんなところで、お疲れさまでした~

ID加速中は論破されているwwwwwwwwwwwwホルホルしてるID加速中自演で顔真っ赤wwwwwwwwwwww
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と彡ミ彡ミヽヽ<ヽミミ      |: ン=-ニ-ヽ、   .|彡ミ三==-
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日本が嫌われてるソースもID加速中が用意してくれてたぞwwwwwwww

Top 10 List Of Most Hated Countries In The World 2015 (ガチで嫌われてる国 2015年版)
http://www.abcnewspoint.com/top-10-list-of-most-hated-countries-in-the-world-2015/

*1位 アメリカ
*2位 イスラエル
*3位 北朝鮮
*4位 ロシア
*5位 ドイツ
*6位 日本
*7位 メキシコ
*8位 イギリス
*9位 インド
10位 中国

その他省略

糞ジャップ共哀れwwwwwwwwwwww
あれほど馬鹿にしていた韓国以下だと判明するとはなwwww

ゴリオットは天才すぎて過程をふっとばして結果に辿り着いている感があるな
最初のキャラメイク時に長嶋茂雄みたいだなと思っていたら、案の定ハーミィに長嶋コーチングしているしww

ダンパティ要員としてパーバティかラベンダー辺りと知り合いたい
というかそれ以外に同学年のグリフィンガールが分からない

>>465
バレるかな~と思いながら書いてたらやっぱりバレましたね
ミスターはエリオットのモチーフにしてるキャラの一人だったりします

>>466
交流キャラは少しずつ増やす予定だけどパチル姉妹やラベンダーも増やすかは未定
レイブンやらパフからも増やすつもりなので

夕食の時間になる頃には、ネビルは元気そうな様子で戻ってきた

僕に対して、数えきれないほどお礼を言うもんだから

『僕にはもういいから、スネイプ先生にもお礼を言っておいた方が良いよ』

『薬を持ってきてくれたんだから』

と言うと、真っ青になって首をぶんぶん振っていた

口を開けば、世界一怖いのはスネイプ先生とでも言いそうな勢いだった

就寝時間が近づいて、寝る前にトイレで用を足して戻ってくると

ハーマイオニーが、談話室の隅のソファで杖を振っているのが見えた

『ハーマイオニー、なにやってるの?』

ハーマイオニー「あら、エリオット…。見てのとおりよ、呪文学の予習」

ハーマイオニーは、机の上の小さな羽を杖で指した

『呪文学…?呪文学なんてまだ始まってもいないのに?』

ハーマイオニー「始まってもいないからこそ、少しでも多く予習するんじゃない」

ハーマイオニー「スネイプにだって言われたでしょ?教科書を開いて見なかったのかって」

ハーマイオニー「スネイプは嫌な先生だけど、あの言葉に限っては私も同感だわ」

まくしたてるように、次々と言葉をぶつけられた

言い返したいところだけど、正論すぎるので何も思い浮かばない…

『…おっしゃるとおりです』

ハーマイオニー「…よろしい」

僕がそう返すと、ハーマイオニーは少しだけ頷いて小声でそう返した

…ちょっと興奮しすぎたと思ってるのかな?

『でもそういうのって、独学でやるのは限界がありそうだけど』

ハーマイオニー「独学じゃないわ。ちゃんとフリットウィック先生にコツを聞きにいったもの」

『さすがだね。じゃあ今練習してるのが、最初の授業でやる魔法なの?』

ハーマイオニー「ちがうわ」

あれ…?てっきりそうだと思ったんだけど、きっぱりと否定された

ハーマイオニー「最初は杖から火花を出したり、瓶やフラスコを割るところから始めるらしいわ」

ハーマイオニー「それから少しずつ大きいものを割る練習をして、杖の使い方に慣れていくんですって」

ハーマイオニー「でも火花を出したり、小瓶くらいならなんとか割れるようになったから、色んな呪文を試してみてるの」

ハーマイオニー「今やってるのは、大体二ヶ月後くらいの授業内容のはずよ」

『……………』

開いた口が塞がらない…

勉強熱心だとは思ってたけど、まさかこんなにがんばってたなんて…

僕は心の底からハーマイオニーをすごいと思った

ハーマイオニー「なに…?どうかした?」

ハーマイオニーが訝しげに僕を見つめる

『いや、なんでもないよ。それで、今やってるのはどんな呪文なの?』

ハーマイオニー「『浮遊術』よ。ものを浮かせることができるの」

『へえ、できたら便利そうだね』

ハーマイオニー「最初は羽を浮かせるところから始めるんですって」

ハーマイオニー「だからその通りに練習してるんだけど、上手くいかないの…」

小さくため息をついて視線を羽に戻すと、杖を振りながらなめらかに呪文を唱えた

ハーマイオニー「ウィンガーディアム・レヴィオーサ!ー浮遊せよー」

羽はわずかに動いただけで浮かび上がりはしなかった

ハーマイオニー「またよ…。なにがいけないのかしら…?」

ハーマイオニー「発音も杖の振り方も、これで合ってるはずなのに…」

ハーマイオニー「他の呪文もそうなのよ」

ハーマイオニー「鍵開けの呪文も試してみたんだけど、少し動くだけで開くまではいかないの」

『うーん…』

こんなにがんばってるんだから、なんとか力になってあげたい

でも発音も杖の振り方も合ってるなら、なにがいけないんだろう…?

僕ならどうするかな…?

唸りながら考えていると、一つだけ思い当たるものがあった

『…気合い、じゃないかな?』

ハーマイオニー「……………エリオット。あなた今なんて言った?」

たっぷりの沈黙のあと、ハーマイオニーがそう聞いてくる

なんだかしかめっ面に見えるんだけど…

『気合いだよ。こう…浮かべーっ!って念じるとか、絶対できるっ!って気持ちを持つとか』

『そうすればできるんじゃないかな?』

ハーマイオニー「あなたねえっ!魔法は、れっきとした学問なのよ!」

ハーマイオニー「スポーツじゃあるまいし、そんな根性論で上手くいくわけ無いでしょ!」

よっぽど気に触ったのか、ハーマイオニーに怒鳴られる…

どうやら本気で怒らせちゃったみたいだ…

『ご、ごめん!でも僕は今までそれで上手くいってたから、そうなのかなって…』

ハーマイオニー「…じゃあ、やってみせてごらんなさいよ。気合いで上手くいくのかどうか」

『う、うん…』

僕はハーマイオニーの向かい側に立つと、杖を抜いた

ハーマイオニー「いい?杖はビューン、ヒョイって振るの」

ハーマイオニー「発音はウィン・ガー・ディアム・レヴィ・オー・サ、よ」

ハーマイオニー「ガーをきれいに言うのがコツ、わかった?」

『…なるほど、ガーの部分だね?』

『ようしっ』

軽く深呼吸して、構える

イメージするのは、羽が宙を浮かぶ様だ

大丈夫…。絶対できる…!

『ウィンガーディアム・レヴィオーサ!ー浮遊せよー』

杖を勢いよく振りながら、力強くそう唱えた

すると羽は机を離れ、天井付近まで一気に浮かび上がった

『うわっ、力みすぎた!』

少しずつ力を抑えながら、ゆっくりと机のもとの位置まで下げていく

ハーマイオニー「…エリオット。あなたやっぱり天才なんじゃない?」

『…そうなのかな。もしそうなら嬉しいんだけど』

『でも、これでわかったでしょ。やっぱり気合いも大切なんだよ』

『ハーマイオニーももう一度やってみなよ。きっとできるから』

ハーマイオニー「…わかったわ」

ハーマイオニーはガウンの袖をまくり上げて、力強く息を吐いた

ハーマイオニー「ウィンガーディアム・レヴィオーサ!ー浮遊せよー」

羽が杖からの魔力を受けて、震える

そして、ふわふわとゆっくり浮かび始めた

ハーマイオニー「…エリオット。私、できてるわ…」

信じられないといった表情で、ポツリとつぶやいた

『だね、おめでとう。ハーマイオニー』

そして、ゆっくりと杖を下げて羽は机の上に戻った

ハーマイオニー「…そう、なるほどね。わかったわ…!ようは自信を持つことが大切だったのね!」

もう一度呪文を唱えると、今度はさっきよりもずっと早く、羽が浮かび上がった

ハーマイオニー「さっきは怒鳴ってごめんなさい!それとありがとう、エリオット!おかげでコツを掴んだわ」

ハーマイオニー「気合いというより、大切なのは自信ね」

ハーマイオニー「そうよ、不安を抱えながらやったら、できるものもできないんだわ!」

『そうだね、僕もそう思うよ』

嬉しそうに笑うハーマイオニーを見て、僕まで嬉しくなってくる

役に立てて良かったなぁ

『じゃあ、僕はそろそろ寝るね。ハーマイオニーもあまり夜ふかしすると明日が辛いよ?』

ハーマイオニー「…ええ、そうね。おやすみ、エリオット」

『おやすみ、ハーマイオニー』

男子寮の階段を上りながら、ハーマイオニーがまた呪文を唱えるのが背中越しに聞こえた

ただこれをきっかけに、ハーマイオニーが独学でどんどん呪文を覚えていくことになるのを、この時の僕はまだ知らなかった…

それから数日後、ついに今日は待望の飛行術の授業だ

どうやらスリザリンとの合同授業らしい

マルフォイ君はマグルの乗ったヘリコプターを危うくかわした、とよく自慢してたし

シェーマスは子どもの頃、いつも箒に乗って、田舎の上空を飛び回っていたらしい

ロンもお兄さんのチャーリーのお古の箒に乗って、ハングライダーにぶつかりそうになったって言っていた

そういう僕も、箒に乗って空を飛ぶのは大の得意だった

よく僕の陰口を言ってる子たちよりも、ずっと速く、ずっと高く空を飛べるのは密かな自慢だった

けど一度、母さんや姉さんたちの前であんまり速く飛んだものだから

ちゃんとホグワーツで授業を習うまでは、無茶な飛び方はしないこと

とよく言い聞かされた

でもその後、小さな声で

「やっぱり父さんの子ね…」

と母さんが嬉しそうに零したのが、はっきり聞こえたから

僕は飛行術の授業を、ホグワーツに入学する前からずっと楽しみにしていた

そしてその日の朝食、僕たちの話題はクィディッチや飛行の話で持ちきりだった

シェーマス「やっぱり最強は、モントローズ・マグパイズだよ」

シェーマス「なんてたって32回も優勝してるし、ヨーロッパチャンピオンにも二回輝いてる強豪なんだから」

『僕はパドルミア・ユナイテッドが一番好きかな。伝統も強さも兼ね備えてるチームだし。ロンは?』

ロン「僕はやっぱりチャドリー・キャノンズだね」

ロン「でも最近はホリヘッド・ハーピーズにも注目してるよ」

ハリー「それって、魔女だけで結成されてるチームなんじゃないの?」

ロン「たしかにまだそれくらいしか目立った特徴の無いチームだけど、最近は着実に力をつけてきてるからね」

ロン「腕の良いシーカーが入ったら、きっと化けると思うよ」

こんな感じで、僕たちがクィディッチ談義に華を咲かせる一方

ハーマイオニーは「クィディッチ今昔」
という本から仕入れた、飛行のコツを話しまくっていた

ネビルは、ハーマイオニーの話を一言も聞き漏らすまいと必死になっている

二人とも箒に乗ったことがないらしいし、熱心になるのも当然なのかもしれないね

その時、ふくろう便が届き、僕たちの話は一度中断となった

朝食の時間のふくろう便は、すっかり定番になったもので

僕と姉さんも週に何回は、うちの「カエルム」という名前のカラフトフクロウから、母さんのお菓子を届けてもらっている

今日は残念だけどお休みみたいだ

ネビル「『思い出し玉』だ!」

ふと、ネビルが大きな声を上げた

ネビル「ばあちゃんは僕が忘れやすいこと知ってるから、何か忘れてると、この玉が教えてくれるんだ」

ネビルがウキウキと、大きなビー玉くらいのガラス玉をみんなに見せてくれた

ネビル「こういう風にギュッと握るんだよ。もし赤くなったら………あれれ…」

思い出し玉が突然真っ赤に光りだした

『ネビル、何か忘れてることがあるんじゃない?』

ネビル「…そうみたい。何を忘れてるんだろう…」

ネビルが思い出そうとしている時、急にマルフォイ君が通りかかり、玉をひったくった

それと同時にハリーとロンが弾けるように立ち上がったものだから、僕は慌ててマルフォイ君に近寄った

マルフォイ「良い物を持ってるじゃないか、ロングボトム」

マルフォイ「握ってみたかぎり、どうやら僕が忘れてることは無いらしいけどな」

玉をくるくる回しながら、ネビルに目を向ける

『返してあげてよ、マルフォイ君。それはネビルのものだ』

マルフォイ「ちょっと借りただけさ。でもそんなに必死に言われると、返したくなくなるな」

ハリー「マルフォイ…それを返してもらおう」

ハリーが今までに聞いたことが無いほど、低い声をマルフォイ君に向けた

マルフォイ「いいよ、返そうとも。ランバート君が、僕が望む返事をしてくれるなら、ね」

マルフォイ君が、にやっと笑いながら僕を見た

『………………』

…答えはとっくに出ている

ハリーやロンたちは友だちだ。ずっと仲良しでいたい

でも、僕を褒めてくれたマルフォイ君の期待を裏切ることもしたくない…

二つの想いに板挟みになって、結局僕はマルフォイ君への返事を返せずにいた

でも、はっきりさせないと…

決意を固めて、口を開こうとする

ところがマクゴナガル先生がサッと現れた

マクゴナガル「どうしたんですか?」

ハーマイオニー「先生、マルフォイがネビルの思い出し玉を取ったんです」

マルフォイ君はすぐに玉をテーブルに戻した

マルフォイ「冗談ですよ」

ネビルでも、マクゴナガル先生でもなく、僕に向かってそう言うと

マルフォイ君は連れの二人ークラッブ君とゴイル君ーを従えて大広間から去っていった

ロン「…エリオット、返事って何の事…?」

疑わしげに見つめるロンに僕は

『…なんでもないよ』

と返すのが精一杯だった…

その日の午後三時半、僕たちは校庭近くの平坦な芝生に集まっていた

飛行術の先生はマダム・フーチという人で、キリッとした印象が特徴的な人だった

フーチ「なにをボヤボヤしてるんですか、みんな箒のそばに立って。さあ、早く」

慌てて並べられている箒のそばに立った

フーチ「そう。次は右手を箒の上に突き出して」

フーチ「そして、『上がれ!』と言う」

みんなが「「「上がれ!!」」」と叫んだ

僕とハリー、マルフォイ君の箒が真っ先に上がった

ロンも無事上がったみたいだし、ハーマイオニーも少し遅れて上がったみたいだ

でも、ネビルの箒は一向に上がらない…

多分、初めて空を飛ぶ緊張や怖さが、箒に伝わっているんだと思った

ほとんどのみんなが箒を浮かすことに成功すると、次にフーチ先生は、跨り方や握り方を実演していった

フーチ「さあ、私が笛を吹いたら、地面を強く蹴ってください」

フーチ「箒はぐらつかないように押さえ、二メートルぐらい浮上するんです」

フーチ「それから、少し前屈みになってすぐに降りてきてください」

フーチ「笛を吹いたらですよ、いいですね」

フーチ「一、二の…」

フーチ先生が唇に笛をつけようとした矢先、ネビルが思いきり地面を蹴ってしまった

『ネビルっ!!』

フーチ「こら、戻ってきなさい!ロングボトム!」

先生の大声をよそに、どんどんネビルはすごい速さで上昇していく…

四メートル…六メートル…八メートル…十メートル…二十メートル…

そして…

…落ちた

箒から真っ逆さまに、声にならない悲鳴を上げながら…

あんな高さから落ちたら、ネビルは助からない

死んでしまう…

そう直感してしまった

だめだ…

そんなの…

絶対にだめだ…

僕が…

守らなきゃ…

僕が…

僕がネビルを守るんだっ!!

杖を引き抜く、そしてとっさに頭に思い浮かんだ呪文を唱えた

『ウィンガーディアム・レヴィオーサ!!ー浮遊せよー』

杖に力を込める…!

右腕をもう片方の腕で押さえつけながら必死に、ネビルを浮かせようとする…!

だめだ…止まらないっ…

落ちているものを浮かせるのが…こんなに難しいなんてっ…

勢いは削がれてるけど、あの速さじゃ打ちどころが悪かったら…

ネビルが地面に激突する間際、僕は思わず目を瞑ってしまう…

フーチ「プロテゴ・ホリビリス!ー恐ろしきものから守れー」

フーチ先生が唱えた呪文の直後、ネビルは草の上にうつ伏せに墜落した…

起き上がらない…

最悪の結末が、頭に思い浮かんで、息が苦しくなる…

フーチ先生が真っ青になってネビルに駆け寄ってるのに、足が地面に縛られたかのように動けない…

ネビルの上に屈み込んだフーチ先生が、僕たちのほうに体を向けて大声で叫んだ

フーチ「大丈夫、気を失っているだけ!怪我も軽いものです!」

みんなが一斉に安堵するのを感じた…

それと同時に、僕は糸の切れた人形のように尻もちをついた…

フーチ「エキスピー!ー癒えよー」

フーチ「応急処置もしました。念のため、医務室へ連れて行きます」

フーチ「皆さんはその間静かに待っていてください。箒もそのままにして置いておくように」

フーチ「出ないと、クィディッチの『ク』の字も聞く前に、ホグワーツから出ていってもらいますよ」

先生はネビルを抱き抱えると、僕に近づいてきた…

フーチ「ランバート、素晴らしく勇敢で適切な行動でした」

フーチ「私の呪文が間に合ったのは、あなたが時間を稼いでくれたおかげよ」

フーチ「グリフィンドールに20点」

僕の周りでみんなが歓声を上げた

けど、それすらも僕には、どこか遠い場所から聞こえているように感じる

フーチ先生はそのまま、城へと戻っていった

『はぁ…はぁ…』

ハリー「エリオット、大丈夫!?」

ロン「息荒いよ、顔色も悪いし…」

ハリーとロンの二人が心配そうに僕の顔をのぞき込んだ

ハーマイオニー「当たり前だわ!すごい無茶なことをしたのよ!」

ハーマイオニー「あんな高さから落ちてくるネビルを浮かせようなんて!」

ハーマイオニー「信じられないほど難しいことをしようとしたのよ!」

ロン「なんでネビルを助けようとしたエリオットを怒るんだよ!」

ハーマイオニー「怒ってない、怒ってないわよ!」

ハーマイオニー「ただ、本当にすごいことをしたって言いたかったのよ」

ハーマイオニー「完全には止まらなかったけど、途中で落ちるスピードが遅くなったでしょう」

ハーマイオニー「あんなこと、あんな…」

『…お、落ち着いて、ハーマイオニー…』

『僕なら、大丈夫だからさ…』

ゆっくり息を整えながら、なんとかハーマイオニーを落ち着かせようとする

ロン「ほらみろ、疲れてるエリオットに気を遣わせるなよ」

ハーマイオニー「別にそんなつもりじゃ…!」

ハーマイオニー「…いえ、そうね。ごめん、エリオット」

心を落ち着かせようと目を閉じると、ネビルが地面にぶつかる寸前の光景が蘇ってきた…

もし、フーチ先生の呪文が間に合っていなかったら…

ネビルは、きっと死んでいた…

なのに、僕は目を瞑った…

ネビルを助けるのを、諦めた…

心がざわざわする…落ち着かない…気分が悪い…

このままどうにかなってしまいそうだ…

マルフォイ「ははっ!あいつの顔を見たか?あの大まぬけのロングボトム!」

ブチッ…!!

何だ…誰だ…

今…ネビルのことを…

ナンテイッタ?

マルフォイ「見てみろよ。ロングボトムのばあさんが送ってきたバカ玉だ」

マルフォイ「これを持ってれば、何度でもあのまぬけづらが思い出せるな」

ハリー「マルフォイ…!お前っ!」

『マルフォーーーーーイっ!!!』

完全に頭が熱に支配されていた

その反面、どこかとても冷静だった

こんなにキレたのはいつ以来だろう

まあ、今はそんなことはどうでもいい

アイツの顔面をぐちゃぐちゃにしてやらないと気がすまない

アイツは僕を見ると、大慌てで箒に飛び乗った

逃げるつもりか?

逃げられると思うのか?

僕はそこらに適当に転がっている箒を使って、アイツを追いかけることにした

ハーマイオニー「駄目っ!エリオット!退学になるわ!」

退学?知ったことか

僕はその声を無視して、一気に高度を上昇させた

特殊イベントという名の勝ち確イベント

【10】(体力補正)+【20】(ブチギレ補正)+コンマ一桁=14以上で成功

↓1

あ、体力補正間違えた

【9】(体力補正)+【20】(ブチギレ補正)+コンマ一桁=14以上で成功

↓1

追撃のクリティカルでダメージは加速した

【9】+【20】+【10】=39

きりが悪いけど今日はここまで

うん、すまない…

書こうと思ったらすぐに続きが書けるところなんだけど今日は朝から一日中仕事なんだ…

後半はがんばって日曜日に、間に合えば、いいなぁ…

お疲れさまでした

あっ、なにか間違えてると思ったら案の定だ

エキスピー!ー癒えよー
じゃなくて
エピスキー!ー癒えよー

ですね…

すみません、脳内補完してください

しかもミスターのことキャラとかすごい失礼なこと書いてる…

ほんとにすみません…

やっぱり眠いのに書き続きたらだめだ…

色々ミスが多かったのと、今日はもう投下できない代わりに前編用の設定置いてから仕事行きます

前・後編同時に設定作ってたら長くなりすぎちゃったとかじゃ断じてない

いいね?

・ハーマイオニーとの予習

>>372で完璧に予想されてて>>1がビビったネタ
エリオットはハーマイオニーになにを言われても大体のことは素直に受け入れるのでとても相性がいい
エリオット自身、内心ハーマイオニーといるとなぜだか落ち着くと感じています
ちなみにエリオットは気づいてないが
呪文を見せようとした側が失敗し、エリオットが成功したり
一方的にエリオットが怒鳴られたり、なんてやりとりは誰かさんとすでにやってたことだったりする

・独学じゃないわ。ちゃんとフリットウィック先生にコツを聞きにいったもの

ハーマイオニーは努力家
原作ではもっと努力して自信や知識をつけ、浮遊術や鍵開けや色んな呪文を身に着けたんだろうという>>1の勝手な解釈

・『へえ、できたら便利そうだね』

自分が呼び寄せ呪文でものを浮かせていることが完全にすっぽ抜けているエリオット君
呼び寄せ呪文が使えるのに羽を浮かせるくらいの浮遊術が使えない訳がないのである

・でも発音も杖の振り方も合ってるなら、なにがいけないんだろう…?

実はミラの呼び寄せ呪文を見た時から、発音や杖の振り方が重要だと本能的に察していた
才能値カンストは伊達じゃない

・魔法は「気合い」 byエリオット

もっとうまい言い方があったのかな…と悩み、更に唸りながら考えた答えがこれ
脳筋の極みに思えるが、実際気持ちや精神は魔法や能力においてかなり重要な要素
幸せな気持ちが媒介になる守護霊の呪文だったり
ルーピンに拒絶され、七変化がうまく使えなくなったトンクスだったりとか
ハーマイオニーに言わせれば気合いではなく「自信」

・大丈夫…。絶対できる…!

一回目のアクシオでは、駄目元で
二回目のアクシオでは、多分大丈夫だろう
とエリオットが少しずつ自信をつけてる表れ
ただしその自信は飛行術のハプニングであっさり砕け散る

・『…そうなのかな。もしそうなら嬉しいんだけど』

ここまで魔法に関しては上手くいきすぎてるので、謙虚なエリオットでもさすがに慢心しかけている様子
ただしその慢心は(ry

・モントローズ・マグパイズ

スコットランドの強豪チーム
ウガンダのパトンガ・プラウドスティックスはこのチームと引き分けたことで世界から注目されたほど

・パドルミア・ユナイテッド

1163年に結成され、プロリーグでは最古の歴史を持つチーム
ウッドはホグワーツ卒業後、このチームのリザーブチームの選手になった

・チャドリー・キャノンズ

昔は強かったが近年は弱く、1世紀の間優勝から遠ざかっているチーム
ダンブルドアが「確実」の意を表す比喩にこのチームが最下位になることを持ち出すほど

・ホリヘッド・ハーピーズ

世界でも珍しい魔女のみのチーム
ジニーがホグワーツ卒業後、このチームで数年間活躍した

・「カエルム」

ラテン語で空という意味
カラフトフクロウは大型で70cm近くにもなり聴覚が発達しています
また、『少し顔が怖い』ことで有名

・ネビル

原作では死の秘宝で真のグリフィンドール生になった人
前回といい今回といい損な役回りだがめちゃくちゃ目立ってる
おかしい…これじゃまるでネビルがヒロインみたいだ…

・『ウィンガーディアム・レヴィオーサ!!ー浮遊せよー』

チートめいた才能をもつエリオットでも、さすがに高速で落下してくるネビルを浮遊させるのはまだ無理
死の秘宝ではグリンゴッツでトロッコからハリーたちが投げ出された時、この呪文ではなくハーマイオニーが唱えたクッション呪文でピンチを脱している
余談だが、レビオーサのイメージが強いが原作ではレヴィオーサとなっている

・「プロテゴ・ホリビリスー恐ろしきものから守れー」

盾の呪文、プロテゴシリーズで二番目に強い呪文
一番強いプロテゴ・マキシマはスラグホーン・モリー・フリットウィックがホグワーツ城防衛に使用した
(この二人と肩を並べているあたり、ママがマジで強いのが伺える)

・心がざわざわする…落ち着かない…気分が悪い…

ネビルを守ろうしたのに最後の最後で目を瞑ってしまったことから
自責の念やら罪悪感に押しつぶされそうになってるエリオット君
今まで重ねてきた自信や僅かな慢心はあっさりぶち殺されました

・マルフォイ「ははっ!あいつの顔を見たか?あの大まぬけのロングボトム!」

温厚なエリオットがついにブチギレた台詞
基本的にエリオットは自分のことをどう言われようと素直に受け止めるか、流すか、ストレスを溜め込むかでかなり気が長い
が、友だちを馬鹿にされたとなると話は別
キレます

・マルフォイ「見てみろよ。ロングボトムのばあさんが送ってきたバカ玉だ」

即座に火に油を注ぐことを忘れないマルフォイ
さすがフォイ、俺たちにはできないことを平然とやってのけます
自分の家族や、友だちの家族を馬鹿にされても話は別
キレます

こんなところで解説は以上

今回はたまたま多かっただけ、多分

お疲れさまでした

仕事終わって帰ってきた
今から続き書き始めます

ブチギレたのをきっかけに色々考えてたエリオットの設定明かさないといけないから時間かかりそう…

ほんとにごめんなさい
もうちょいお待ちをm(_ _)m

感想や励ましありがとうございます
>>1は褒められて伸びるタイプなのでとても嬉しいです

それとこのSSに関する雑談やハリポタに関する雑談は基本ウェルカムです

今回超長いです
コンマは最後にしかないのに…

風を切りながら箒は加速していく。

空を飛んだのは久しぶりだ

それでもなんの問題もなく思うがままに動く

授業用だからかあまり上等な箒じゃないみたいだが、それはアイツも同じだ

背を向けて逃げていくアイツの姿を捉えると、前屈みになり、箒を強く握りしめる

自分自身が投げ槍にでもなったかのように、勢い良く加速するとあっという間にアイツの前に踊り出た

マルフォイ「なっ………」

怯えた魚のように目と口をぱちぱちさせている

直後、恐怖に悲鳴を上げながらまた背を向けて逃げ出した

僕はその悲鳴を煩わしく感じながらも、もう一度箒を加速させアイツの前に踊り出てやる

マルフォイ「ひいっ…!」

さて、ここからどうするか

このまま突き落としてやろうか?

いや、さすがに殺すのはやりすぎだろう

箒を掴んで下まで無理やり引きずり降ろすか?

いや、これも駄目だ

ここは空中だ、アイツが暴れるといくら僕でも上手く抑えられるとは限らない

殴って大人しくさせてもいいが、それで意識を失われても面倒だ

考えをまとめながら、なおも逃げ回るアイツの前に先回りする作業を繰り返す

すると、アイツが息を激しく乱しながら、体全体を震わせていることに気づいた

どうやら何度も追いかけられて、肉体的にも精神的にも疲労が溜まってきたようだ

…そうか。こうすればいいんだ

このまま、アイツが抵抗できないほどに疲れさせよう

そして、抗う気さえ無くした後に引きずり下ろせばいい

作戦を決めると、逃げ回るアイツをさらに先回りし続ける

何度、続けただろう

ついにアイツは逃げるのをやめた

しなびた、生気の抜け落ちた顔をしている

頃合いか。さあ、引きずり下ろそう

ハリー「エリオット!もうやめて!」

ハリー「充分だよ!もう充分こらしめただろ?」

僕を止めに来たのか、眼鏡をかけたやつが声をかけてくる

??「もう終わるさ。あとはアイツを引きずり下ろすだけだ」

いや、顔面をぐちゃぐちゃにもしないとな

このまま近づこうとアイツに目をやると、片手を上げてなにかを握りしめている

あれは…なるほど

アイツが笑ったやつのもの

大切な家族からもらったものか

取り返してやらないとな

そう思った時、いきなりアイツはそれを遠くへ投げ捨てた

ギリッ…!

歯軋りの音が響く、更に熱が強まる

取ろうと思えば、余裕で間に合うだろう

だが、そんなことよりも…

アイツを、殺す方が先だ…!

箒を加速させようとした途端、一陣の黒い風が飛び出した

今のは…

『ハリー…!?』

頭を支配していた熱が引く

さっきまでの恐ろしい考えが嘘のように消えた

ハリーが思い出し玉に向かって飛び出して行く

まさか…キャッチする気…?

無茶だ、間に合うわけがない!

僕も慌てて、ハリーを追いかける

玉はすでに落下し始めている

ハリーが箒を下に向けて、一直線に急降下した

みるみるスピードを上げて、玉と競争している

このままじゃ今度はハリーが地面に激突する…!

やめさせようと必死に叫ぶ

『ハリー!無茶だ!』

追いつこうと速度を上げる

なのに、距離はむしろ広がっていく…

ハリーの姿が遠ざかっていく…

『やめてっ!ハリー!死んじゃうよっ!!』

そして…地面とぶつかる…

…寸前で、ハリーは玉を掴んだ

間一髪でハリーは箒を引き上げると、水平に立て直しながら、芝生の上に軟着陸した

『ハリー…!!』

急いで着地して、ハリーに駆け寄る

みんなも、ハリーの元に集まってきた

ハリーは…

ハリー「やったよ…!」

そう笑いながら、「思い出し玉」を掴んだ右手を高々と上げた

みんなが歓声を上げる

ハリーもみんなも嬉しそうに騒いでいる

僕一人だけ頬が緩むのを感じながらも、大きく安堵のため息をついた

良かった…。ハリーが無事で…本当に良かった…

マクゴナガル「ハリー・ポッター…!」

マクゴナガル先生が眼鏡を外しながら走ってきた…

どうしよう…見られてたんだ…

ハリーもブルブル震えながら、立ち上がった

マクゴナガル「まさか…こんなことは…ホグワーツでは一度も…」

マクゴナガル「よくもまあ、あんな大それたことを…。首の骨を折ったかもしれないのに…」

パチル「先生、ハリーが悪いんじゃないんです!」

『そうです!先生、ハリーは僕を止めようと…』

マクゴナガル「お黙りなさい。ミス・パチル、ミスター・ランバート」

ロン「先生、元はといえばマルフォイが…!」

マクゴナガル「くどいですよ、ミスター・ウィーズリー」

マクゴナガル「ポッター、さあ一緒にいらっしゃい。ランバートもです」

わかってる…僕は退学になるんだ…

それも…ハリーまで巻き込んで…

ふと視線を感じると、そこにはマルフォイ君、クラッブ君、ゴイル君がいた

勝ち誇った顔で僕たちをせせら笑っている

その顔を見ていると、なんだかとても悲しくなってきた

そして、僕は駆け出した

たくさんの悲しみと、少しの怒りに突き動かされて

一直線にマルフォイ君に向かって

マルフォイ君はさっきみたいに空へ逃げなかった

いや、逃げられなかった

なぜなら、マクゴナガル先生が目の前にいたんだから

僕は右の拳を握ると歯を食いしばりながら、思いきりマルフォイ君のお腹に打ち込んだ

マルフォイ「ぐっは…ぁ…」

マルフォイ君の体がくの字に曲がる

そのままうめき声を漏らしながら、地面に倒れた

みんなの悲鳴が聞こえる

何度も殴ったことがあるはずなのに、拳に残った感触がとてつもなく気持ち悪い…

マクゴナガル「ランバート…!?」

マクゴナガル先生が僕の肩を掴むと、強引に自分の方へと向き直させた

マクゴナガル「なんてことを…!どうしてあんな真似を!」

マクゴナガル「言い訳があるなら言ってみなさいっ!!」

マクゴナガル先生の目が震えている…

先生は今とても悲しんでいるんだ…

僕が…先生をこんなに悲しませてしまったんだ…

そう思うと、どうしようもなく胸が痛い…

『…言い訳なんて、ありません』

『…でも一つだけ、マルフォイ君に言わせてほしいことがあります』

マクゴナガル「一方的に殴りかかったというのに!まだ気が済まないのですかっ!」

マクゴナガル「あなたがなぜ、そんなにもミスター・マルフォイを怒っているのかは知りません!」

マクゴナガル「ですがあなたのしたことは…!」

『お願いです…!先生…!』

『退学になる前に、どうしても言っておきたいことがあるんです…!』

僕のその言葉を聞くと、マクゴナガル先生は僕の目をジッと見つめた

先生は、どうするべきか迷っているように見えた

マクゴナガル「…蔑んだり、侮辱するようなことを言うようであれば…」

『絶対に言いません、約束します』

マクゴナガル「……………」

先生がゆっくりと僕の肩を離してくれた…

『…ありがとうございます、先生』

僕は未だに苦しんでいるマルフォイ君に向き直ると、静かに言葉を紡ぐ

『…マルフォイ君。僕が怖かった?僕に殴られて痛かった?』

『…ごめん。きみを怖がらせたのも、きみを殴ったのも謝るよ』

『本当に…ごめん』

『でも…きみがネビルを、ネビルのおばあちゃんをバカにしたのだけは許せないし、謝らない』

『あの時ネビルは、死にそうな想いをして…きみよりもっと怖かったはずだ』

『もしあのまま地面にぶつかってたら、今のきみよりもっと痛かったはずなんだ』

『そんなネビルを、きみは笑ったんだ』

『大まぬけだって…』

『今でも、ネビルが大まぬけだって、そう思える…?』

マルフォイ「…………ラン…バート…」

涙がこぼれる…

この気持ちをうまく言葉にすることなんてきっとできないんだろう…

そう想いながらも、ただただ言葉を続ける

『おばあちゃんのこともそうだよ…』

『マルフォイ君だって、自分の家族を、大切な人をバカにされたら怒るでしょ…?』

『悲しいでしょ…?』

『きみがネビルに言ったことは、そういうことなんだ…』

『それだけは…忘れないで』

場が静まり返る…

そこへ足音が聞こえてきた

フーチ「これは一体…何事ですか?マクゴナガル先生」

マクゴナガル「…ああ、フーチ先生。丁度良いところへ」

マクゴナガル「あなたにもいくつか話を聞かなければなりません」

マクゴナガル「この二人についてと、授業でなにがあったかについてです」

フーチ「…わかりました。そういうことでしたら」

マクゴナガル「さあ、二人ともいらっしゃい。校長先生のところへ行きますよ」

その言葉が、僕には死刑宣告に聞こえた…

先生たちは飛ぶように歩いていく

トボトボ歩きたいところだったけど、それすら許してもらえず駆け足で追いかけないといけなかった

母さんと姉さんはどんなに悲しむだろう…

ネビルは自分を責めたりしないかな…

ロンも心配してくれてた…

ハーマイオニーは止めようと声をかけてくれたのに…

僕は…最低だ…

ホグワーツに来てもなんにも変わらなかった…

こうやって、ずっと、人を傷つけることしかできないんだ…

しばらく行くと、馬に似たなにかが大きな翼を広げている像の前についた

どうやら門の左右にあるみたいだ

マクゴナガル「ホイップましましパンケーキ」

マクゴナガル先生がお菓子の名前を口にすると、像がピョンと飛び退いた

合言葉だったみたいだ

マクゴナガル「すぐに戻ります。ここで待っていなさい」

そう言い残すと、マクゴナガル先生はフーチ先生と一緒に去って行った

後に残されたのは、僕とハリーの二人だけ…

『…ごめん、ハリー…。僕のせいで…』

ハリー「…ううん。エリオットのせいじゃないよ、悪いのはマルフォイだ」

ハリー「きみが怒らなかったら僕が怒って、たぶん同じことになってた」

『でも…』

ハリー「…ハグリッドもさ、ホグワーツを退学になって森の番人になったんだって」

ハリー「運が良かったら、僕たちハグリッドの助手になれるかも…」

力なく笑いながら、ハリーがそう言ってくれる…

無理して僕を励ましてくれてるのが、痛いほど伝わってきた…

悪いのは僕だ…ハリーは悪くない…

なんとかして、ハリーだけでも退学にならないように説得しないと…

そう決心したのと同時に、マクゴナガル先生が戻ってきた

マクゴナガル「さあハリー、ランバート。こちらへ」

マクゴナガル先生に連れられて、校長室に入る

入ってすぐのところには、たくさんの肖像画が飾られている

更に奥に進むと中央には大きな机、そしてそれを囲むように本棚が並んでいる

その部屋の中央に、その人はいた

アルバス・ダンブルドア校長先生が…

隣にはフーチ先生、そしてマクゴナガル先生も更にその隣に並んだ

ダンブルドア「よく来たのう。ハリー、そしてエリオット」

ダンブルドア「こうして直接会うのは初めてじゃから、改めて自己紹介をしておこう」

ダンブルドア「わしが、ホグワーツ校長。アルバス・ダンブルドアじゃ」

ダンブルドア「君たちにこうしてあいさつできる日が来るのを、楽しみに待っておったよ」

ダンブルドア先生はなぜか心底嬉しそうに、僕たちに話しかけてきた

ダンブルドア「それにしてもこうして二人揃って、わしに会いに来てくれることになるとはのう」

ダンブルドア「これも運命か。はたまた縁というべきなのか、実に不思議なものじゃ」

先生が、僕とハリーを交互に見ながら話を続ける

ハリー「あの…校長先生。どういう意味ですか?」

ハリーが僕と同じ疑問を口にした

ダンブルドア「できれば校長先生ではなく、名前を呼んでくれると嬉しいのう」

ダンブルドア「ああ、質問に答えると君たち二人のお父さんは、ホグワーツの同期だったのじゃ」

僕とハリーが同時に息を呑んだ

ダンブルドア「ジェームズも、テラムもクィディッチの選手でのう。良きライバルだったのじゃよ」

テラム…。僕の父さんの名前だ…

ダンブルドア「こうしていると、昔に戻ったようにすら感じるのう」

ダンブルドア「二人ともお父さんにとてもそっくりじゃ」

ダンブルドア「そして二人とも…瞳の色はお母さん譲りのようじゃの」

瞳の色…?

瞳の色も、僕は父さんと同じ青のはずなんだけど…

ハリー「あ、あのっ!校長先せ…ダンブルドア先生!父さんはどんな人だったんですか!?」

ハリーが珍しく強い口調で尋ねる

物心がつく前にヴォルデモートに殺されたせいで、ハリーはお父さんとお母さんのことをよく知らないんだ…

そしてそれは、僕も同じだ…

僕も物心がつく前に、父さんをヴォルデモートに殺された

だから僕は写真でしか父さんの顔を知らない

幼心に父さんのことが気になり始めた頃、母さんに聞いてみたこともあったけど…

とても優しくて、勇敢で、強い人だったとか

立派な闇祓いだった、くらいのことしか教えてもらえなかった

それ以上を聞こうとすると、母さんは少しだけ悲しそうな顔をして

「これ以上はもっとあなたが大人になったらね」

と僕を抱きしめて撫でるものだから

僕もそれ以降、母さんを悲しませたくなくて、父さんの話を聞けなかった

自分なりに父さんについて調べてみたこともあったけど

僕の調べ方が悪かったのか、父さんについての情報は全く得られなかった

ダンブルドア「それはまた、時がきた時に話すことにするかの」

ダンブルドア「今はそれよりも、君たちに聞かなければならんことがある」

ダンブルドア「フーチ先生には事の始めを、マクゴナガル先生には事の終わりを聞いたのじゃが」

ダンブルドア「肝心の部分を、わしらは知らんのじゃよ」

声のトーンはさっきからずっと同じなのに、急に雰囲気が変わった

さっきまではとても暖かったのに、今は少しだけ冷たく感じる

僕とハリーはお互いに補い合いながら、さっきあったことを正直に話した

ダンブルドア「…なるほどのう」

一通り話し終えると、先生の視線が違う場所、どこか遠くに向く

そして、そのまま僕に合わせた

ダンブルドア「エリオット。君はネビルをバカにしたドラコにキレたと言ったのう」

『…はい』

ダンブルドア「頭が熱に支配され、自分で自分を抑えられなかった」

ダンブルドア「でもどこか冷静にドラコを殴ることを考えておったと」

ダンブルドア「一瞬、殺してやりたいとすら思ったと」

『…はい』

ダンブルドア「それは、今まで何度もあったことなのじゃろうか?」

『えっ…』

『あの…どういう意味でしょうか?ダンブルドア先生…』

ダンブルドア「今まで同じようにキレたことが、何回もあったのかと聞いておるのじゃよ」

優しい声なのに、言葉は鋭く僕の胸に突き刺さってくる…

『…はい、ありました』

ダンブルドア「…ふむ。では君が覚えている限りでいい」

ダンブルドア「今までキレた時のことを、全て話してもらえんかのう?」

『えっ…!?』

声が震えながら、ひっくり返った

『…あ、あの。それはどうして…』

ダンブルドア「答えるのじゃ、エリオット。必要なことなのじゃよ」

必要…?僕が今までにキレた時のことを話すのが…?

いったい、何のために…?

『…すべて、ですか…?』

ダンブルドア「全てじゃ。できるだけ詳しくのう」

怖い…先生の声から逃げたくて、僕は辺りを見回す…

ハリーは不安そうに僕を見つめている

マクゴナガル先生とフーチ先生も、少し戸惑っているように見える

そしてダンブルドア先生の視線は、こうしている間にも僕に真っ直ぐに向けられている

…ここまで、全部正直に話したんだ

最後まで…正直に話そう

僕は、話し始めた

思い出せる全てを、最近から昔に向かって

僕が覚えている、一番昔の出来事を話し終えると

ダンブルドア先生は驚いたような、悲しんだような、そんな顔をした

当然だと思う…

僕が最初にキレたのはまだ四歳の時なんだから…

ダンブルドア「…その時のことはよく覚えておらず、気づいたら家のベッドの上だったのじゃな」

『…はい。姉さんが、母さんを呼んで家まで運んでくれたらしいんです』

ダンブルドア「……………」

ダンブルドア先生は、真っ白なあごひげを撫でながら一度ゆっくりと瞬きをした

ダンブルドア「では、最後の質問じゃ。エリオット」

ダンブルドア「君は、家族や友だちをバカにされた時ではなく…」

ダンブルドア「傷つけられた時に、キレたことはあったんじゃろうか?」

『傷つけられた、時…?』

ダンブルドア「そうじゃ。例えば君の姉さんであるミラや、君の友だちがいじめっ子にぶたれたりした時じゃ」

ダンブルドア「それとも、そういうことは一度も無かったのかのう?」

『…いえ、ありました』

『姉さんが、僕を庇ってぶたれたことが…』

ダンブルドア「その時、君はどうしたのじゃ?」

『…キレました。姉さんを傷つけた子たちが許せなくて…』

ダンブルドア「今まで話した時のように、いじめっ子たちを全て殴り飛ばして意識を失わせたと?」

『…あ、あの先生、なにを…』

言っているんですか…?と言う前に、先生は口を開いた

ダンブルドア「エリオット。わしの考えがもし正しければ…」

ダンブルドア「君は、『二重人格』なのじゃよ」

『!?』

今…先生はなんて言った…?

「二重人格」…?

名前くらいは聞いたことあるけど…

じゃあ僕の中には…

「もう一人」誰かいるってこと…?

もう言葉すら出ない…

ただ心で不安が波打っている…

ダンブルドア「わしが聞いた限り、君がキレた時の条件は四つあった」

ダンブルドア「一つは、君が自分の顔をバカにされた時」

ダンブルドア「君は自分の顔をバカにされると、お父さんをバカにされているようで許せなかったと言ったのう?」

『…はい』

ダンブルドア「二つ目は、君の家族をバカにされた時」

ダンブルドア「三つ目は、友だちをバカにされた時」

ダンブルドア「四つ目は、友だちの家族をバカにされた時じゃ」

ダンブルドア「君はその容姿が原因となって、随分とたくさんいじめられたようじゃのう」

ダンブルドア「乱暴者だと罵られたこともあったじゃろう」

ダンブルドア「大切にしていたおもちゃを壊されたこともあったかもしれん」

ダンブルドア「そして、ミラをぶたれたこともあったようじゃ」

ダンブルドア「じゃがその時は、君は怒ることはあっても、キレて自分を見失いはしなかったはずなのじゃ」

ダンブルドア「どうじゃろうか?」

『それは…』

そう言われると、そうだった気がする…

自分を抑えられないほどキレたのは、いつも…

ダンブルドア「これはわしの推測なのじゃが…」

ダンブルドア「君が自分の顔や家族、友だち、友だちの家族をバカにされた時」

ダンブルドア「それが引き金となって、君の中に眠るもう一人の人格が目覚めるのじゃ」

吐く息が荒くなってくる…

心臓が激しく脈打っているのがわかる…

『…先生それは、違うと思います』

『僕はキレている時も、自分の意識ははっきりしているんです…!』

ダンブルドア「そのようじゃのう。じゃがそれこそが、君が長年勘違いをすることになった要因なのじゃ」

『………………』

ダンブルドア「もう一人の君が目覚め、君の体を動かし、恐ろしい思考をしている時」

ダンブルドア「君の意識は眠るように入れ替わるのではない」

ダンブルドア「意識を『共有』している状態になるのじゃろう」

『………共有?』

ダンブルドア「そうじゃ。だから君は、とても冷静に自分のすることを見つめることができていたのじゃ」

ダンブルドア「そして君はそれを、キレて自分を抑えられなくなっているのだと、勘違いしてしまったのじゃよ」

『じゃ、じゃあ…!家族や友だちをバカにされるのが引き金になるのは、なぜなんですか…?』

吐き気を我慢しながら、必死にダンブルドア先生の話についていこうとする…

ダンブルドア「…ふむ。残念ながら、そこまではわしにもはっきりとはわからん」

ダンブルドア「考えられる可能性としては、それが君ともう一人の君の似ているところだから、というのが自然じゃ」

『…似ている?』

あんなにずる賢くマルフォイ君を追い詰めたり、あまつさえ殺そうなんて考えをする人と…?

ダンブルドア「そうじゃ。君ともう一人の君のもっとも似ている気持ち」

ダンブルドア「大切な人をバカにされるのが許せない、という気持ち」

ダンブルドア「それが君と、もう一人の君のもっとも近い気持ちだからこそ、その気持ちが引き金となるのじゃよ」

あれは…なるほど

アイツが笑ったやつのもの

大切な家族からもらったものか

取り返してやらないとな

『……………』

頭がグラグラする…

ダンブルドア先生の話したことが、衝撃的すぎて…

なのに、言われてみれば、その通りだとしか思えなくて…

それでも、信じられなくて…

このまま倒れることができたら、どんなに良いか…

実は夢だったらどんなに良いか…

そんな考えばかりが、頭をぐるぐると回っていた…

マクゴナガル「…ダンブルドア先生、エリオットはまだ11歳です」

マクゴナガル「彼に教えるにはあまりに酷な話だったのでは…」

ダンブルドア「ずっと勘違いを続けさせておくわけにもいかんじゃろう。マクゴナガル先生」

ダンブルドア「これはエリオット自身が受け入れなければ、永遠に解決できない問題じゃ」

ダンブルドア「知るならば早い方が良い」

『………先生』

ダンブルドア「なんじゃ?エリオット」

『…僕は、これから…どうすればいいんですか…?』

もう顔すら上げていられない…

先生に聞こえているのかすら、わからないほど、小さな声しか出せなかった

ダンブルドア「…受け入れることじゃ、エリオット」

ダンブルドア「これは他の誰でもない、君個人の問題なのじゃ。誰も変わることはできん」

ダンブルドア「そして君が数日後、数年後、あるいはもっと未来に。それを受け入れることができたなら」

ダンブルドア「自分自身に立ち向かうことができるはずじゃ」

ダンブルドア「なにせ君は、とても勇敢なグリフィンドール生なのじゃから」

ダンブルドア「のう、先生方」

先生たちの表情はわからない…

僕はただ、校長室の床の一点を見つめていた…

ダンブルドア「さて、少し長く話しすぎたのう。わしの話はこれでおしまいじゃ」

ダンブルドア「マクゴナガル先生。二人の今日の出来事に対する処遇は、その場に居合わせたあなたにお任せしても良いですかな?」

マクゴナガル「はい、かしこまりました。ダンブルドア先生」

マクゴナガル「今日はもう遅いですし日を改めて、罰則を与えることにしましょう」

マクゴナガル「グリフィンドールの砂時計から、何点か減らすというのが妥当かと思われますが」

ダンブルドア「うむ。それ以上の罰は必要ないじゃろう」

ハリー「…あのダンブルドア先生。僕たち…退学にならないんですか?」

ダンブルドア「ほっほ。これくらいで退学になるようなら、ジェームズやミラもとっくに退学になっておるよ」

姉さんの名前が聞こえたところで、反射的に頭を上げた

ダンブルドア先生はウインクしてるし、ハリーはほっとしたように僕に笑いかけている

『…あの先生、本当に退学にならないんですか?』

『僕、勝手に箒に乗ったしマルフォイ君を殴ったのに…?』

マクゴナガル「ええ、ランバート。当然あなたには、ハリーよりも厳しい罰を与えなければなりません」

マクゴナガル先生が僕に話しかける

マクゴナガル「どんな理由や事情があったとしても、暴力は絶対にしてはいけないことです」

マクゴナガル「人を傷つけるということは、自分自身を…」

マクゴナガル「そしてあなたを大切に想う人を傷つける、ということでもあるからです」

マクゴナガル「いいですね?」

マクゴナガル先生は…

さっき僕がマルフォイ君を殴った右手を両の掌で優しく包みながら、そう言ってくれた…

『…はい。ごめんなさい…先生…』

その言葉が嬉しくて…先生の手があまりに暖かくて…

さっき泣いたばかりのはずなのに

恥ずかしいほど涙が止まらずに流れ続けた

太ったレディ「あら、お帰りなさい。一年生のみんながとても心配してたわよ」

マクゴナガル先生に寮の入口前まで送ってもらうと、まず太ったレディから優しい言葉をかけられた

ハリー「…ごめんなさい」

『…ごめんなさい』

太ったレディ「良いのよ、さあ中でみんなが待ってるわ。合言葉を言って頂戴」

マクゴナガル「カプート・ドラコニス」

マクゴナガル先生がそう言うと、太ったレディの肖像画がパッ前に開いた

マクゴナガル「さてポッター、ランバート。今日は疲れたでしょう」

マクゴナガル「ちゃんと夕食を食べて、早めにベッドに入るように」

マクゴナガル「わかりましたね」

僕とハリーは順番に「はい、先生」と答えた

マクゴナガル「では…コホン。失礼、私としたことが一つ言い忘れるところでした」

マクゴナガル先生がわざとらしく咳払いをした

あまりに不自然で、僕もハリーも目を丸くする

マクゴナガル「ポッター、ランバート」

マクゴナガル「あなたたち二人には、我がグリフィンドール寮のクィディッチ代表選手になってもらいたいのです」

『えっ?』

ハリー「えっ?」

僕とハリーの声が被った

クィディッチの代表選手…?僕とハリーが…?

マクゴナガル「あんなものを私は初めて見ました。ポッター、初めてなんでしょう?箒に乗ったのは」

ハリーが黙って頷く

マクゴナガル「まさか思い出し玉を十六メートルもダイビングして掴むなんて、かすり傷ひとつ負わずに」

マクゴナガル「素晴らしいシーカーの素質です」

マクゴナガル「あのチャーリー・ウィーズリーにだってそんなことできませんでしたよ…!」

マクゴナガル先生がどんどんヒートアップしていく…

マクゴナガル「ランバートも素晴らしかったですよ」

マクゴナガル「あんなくせの強い、勝手に右に曲がっていくような『流れ星』なんていう学校の備品で…!」

マクゴナガル「あそこまで滑らかに飛行できる選手なんて、他にいないでしょう」

マクゴナガル「ああ、たまたま窓の外に目をやって良かった」

マクゴナガル「あなたたちのお父さまがどんなにお喜びになったことか…」

マクゴナガル「お二人とも素晴らしい選手でした」

『…先生、代表選手は二年生からなんじゃ』

マクゴナガル「その通りです。ですが、前列が無いわけではありません」

マクゴナガル「百年ほど前に、一年生が選手になったこともあります」

マクゴナガル「私からダンブルドア先生に話してみましょう」

マクゴナガル「一年生の規則を曲げて、是が非でも去年より強いチームにしなければ…!」

マクゴナガル「あの最終試合でスリザリンにペシャンコにされて…!」

マクゴナガル「私はそれから何週間も、セブルス・スネイプの顔をまともに見られませんでしたよ…」

『………………』

ハリー「………………」

さっきまでの厳しくも優しいマクゴナガル先生のイメージがガラガラと崩れ落ちていく…

いや悪い意味じゃないし、僕はこういうノリ結構好きなんだけど

それにしてもあのマクゴナガル先生がこんなに熱くなるなんて

ほんとに人って見かけによらないものなんだなぁ…

マクゴナガル「では、良い返事を期待していますよ」

そう言うと、もう半分走ってるかのような勢いでマクゴナガル先生は去って行った…

ハリー「…ねえ、エリオット。先生、絶対校長室に行ったよね?」

『…うん、僕もそう思う』

夕食時。一通りの事情を話した後(僕の二重人格についてだけは伏せて)

みんなの注目は、僕とハリーがクィディッチの代表選手に選ばれた、という異常事態に集中していた

ロン「おったまげー!シーカーだって!いやたしかに納得だよ、あんなことが出来るんなら」

ハリー「僕、そんなにすごいことやったの?」

ハリー「先生も、えっと…なんて言ってたかな…」

『チャーリー・ウィーズリーよりすごいって言ってたよ。ロンのお兄さん?』

ロン「チャーリーより!?チャーリーはグリフィンドールの伝説のシーカーって言われてるのに!?」

ロン「いや…ハリーもすごかったけど、チャーリーにもきっと同じことできたと思うよ」

ハリーがお兄さんよりすごいって言われたのが、ロンもちょっと複雑みたいだ

シェーマス「エリオットはなんて言われたんだ?」

『流れ星であんななめらかな飛行がどうとか…』

シェーマス「ボロ箒といったら、流れ星みたいなものだもんなぁ…」

ネビル「やっぱりすごいよ、エリオットもハリーも。僕、憧れちゃうなぁ」

すっかり元気になったネビルにそう言われる…

またも数え切れないほどお礼を言われたんだけど、正直僕はネビルと顔を合わせ辛かった…

あの時助けてくれたのはフーチ先生で、僕はネビルを助けるのを諦めてしまったのに…

『…たまたまだよ。ほんとにたまたま上手くできただけで』

『ネビルにだって、すぐに僕と同じくらいのことができるようになるよ』

『それに、まだ正式に決まったわけじゃないし』

ロン「決まったようなものだろ。ダンブルドアならきっと許してくれるって」

ロン「後はきみたちが、マクゴナガルにオーケーを出すだけじゃないか」

ロンがはしゃぎながらそう言う

『でも、僕たちだけ特別扱いされるんだよ?』

『ロンたちや、他の一年生や、先輩方だって、みんな一年生の時はチームに入れなかったのに』

『これってひいきだし、あまり良く思われないんじゃないかな…?』

ロン「気にするなよ、やってみればいい!クィディッチは世界一面白いスポーツだぜ?」

『でも…』

ディーン「やってみたくないの?エリオットもハリーも」

ディーン「僕ならチャンスがあるならやってたいと思うけど」

ハリー「…僕、やってみたい」

ディーンの言葉に、ハリーがはっきりと答えた

ハリー「自信は無いけど、空を飛ぶのは気持ち良かったし」

ハリー「それに、先生言ってたんだ」

ハリー「僕の父さんも、クィディッチをやってたんだって」

その言葉にみんなが湧き立つ

すげー!とか、そういう血筋なんだ!とか、色々言い合ってる

ハリー「僕だけじゃないよ。エリオットのお父さんも選手だったんだって」

ハリー「父さんのライバルだったって、ダンブルドア先生が言ってた」

ハリーの言葉に、さらにみんなが盛り上がった

ハリー…。自分ばかり注目されるのが嫌だから僕にも振ったんでしょ?

そんな目線を送ると、ハリーは苦笑いした

ハーマイオニー「ちょっといいかしら?」

僕たちが話してると、ハーマイオニーが大きな声で話しかけてきた

ハーマイオニー「あなたたち、騒ぎすぎよ」

ハーマイオニー「ここはみんなが食事をする場所なんだから、そんなにうるさくするならよそでやってもらえないかしら?」

そう注意された

他にも話してる人が大勢いるから、かなり賑やかなんだけど…

でもたしかに、うるさくしすぎたのかな…

ロン「…なんだよ。きみの声だって相当大きいじゃないか」

ロンが不機嫌そうに反論すると、ハーマイオニーは僕たちに顔を近づけて小声で言った

ハーマイオニー「スリザリンの一年生がこっちを見てるのよ」

ハーマイオニー「すごい顔だわ。ここで話してたら、いつ嫌がらせをしてくるかわからないわよ?」

ハーマイオニーの言葉に、みんながそっとスリザリンのテーブルに目を向ける

シェーマス「うわ、すごいな…」

ハーマイオニー「でしょ?パンジー・パーキンソンなんか不細工なパグ犬みたいな顔をしてるわ」

ほんとにすごい睨まれてる…

マルフォイ君たちは…いないみたいだ

ロン「…続きは談話室でやろう。せっかくの夕食がまずくなるよ」

夕食を食べ終わった後、僕たちは談話室…じゃなくて、トロフィー室に向かっていた

ネビルが「ハリーやエリオットのお父さんの名前があるかもしれないよ!」って言ったからだ

ロン「本当に気分悪くなるよな!あいつらどういう神経してるんだろ」

ハーマイオニー「まったくね!そもそもマルフォイだけじゃなくて、みんなでネビルを笑ってたような人たちだもの。最低だわ!」

ロン「…僕たち、スリザリンを悪く言う時だけ意見が合うね」

ハーマイオニー「…奇遇ね、私もちょうどスネイプの話をした時のことを思い出してたわ」

みんなの先頭をズカズカと歩いてたロンとハーマイオニーが、急に立ち止まって顔を見合わせている

そのせいでネビルが危うく、二人にぶつかりかけた

『…マルフォイ君以外も、ネビルのこと笑ってたの?』

ハリー「…うん。気づいてなかった?」

『あの言葉を聞いた時から、僕マルフォイしか見えてなかったと思う…』

ハリーと小声でそう話す

実際に悪口を言ったわけじゃないにしろ、そんな人たちのことを良い人だとはさすがに思えない

やっぱりスリザリンってロンたちが言うように、嫌な人たちなのかな…?

マルフォイ君を殴った時の右拳を撫でながら、僕はそんなことを考えた

ネビル「あっ、ここだよ、ここ!トロフィー室!」

ネビルの後について、みんなでトロフィー室に入った

トロフィー棚のガラスがところどころ、ろうそくの光を受けてキラキラと輝いている

カップ、盾、賞杯、像なんかも、瞬くように金銀にきらめいていた

ロン「うわぉ、すごいね」

ネビル「こんなにたくさんあると、探すのも大変だね」

ハリー「手分けして探そう。僕の父さんの名前はジェームズ・ポッターだ」

『僕の父さんはテラム・ランバートだよ』

その言葉を合図に、みんなが部屋中を散らばって探し始める

僕はグリフィンドールのカップや盾の名前をしらみつぶしに見て回った

ハーマイオニー「あった!あったわ、ハリー!これよ!」

ハーマイオニーが興奮しながら叫んだ

みんなもその盾を覗き込む

ー1976年ー

グリフィンドール

シーカー ジェームズ・ポッター

盾にはそう彫られていた

ロン「ハリー…。きみのお父さんもシーカーだったんだよ!」

ハリー「僕も知らなかったよ…!」

ハリーの心底嬉しそうな表情にみんなも笑顔になる

今、ハリーがどれだけ嬉しいのか、僕にはここにいる誰よりもよくわかる気がした

ネビル「エリオットのお父さんの名前はどこかな?」

ハーマイオニー「見当たらないわね…」

『…おかしいね。僕の父さんは、ハリーのお父さんと同期のはずだし』

キーパー・チェイサー・ビーター、どのポジションにも父さんの名前は無い

ロン「…遅咲きだったのかも。努力して才能が目覚めたとか」

ハーマイオニー「じゃあ近い年号のものを探すわよ」

ハーマイオニー「見たところ、年代ごとに整理されてるみたいだし」

その言葉に従って、僕は隣の盾に目を向けた

『……………えっ』

…見つけた、父さんの名前だ

…なのに、その名前が彫られていることが信じられない

でもたしかに…

マクゴナガル先生は、素晴らしい選手だったとしか言ってなかった…

ダンブルドア先生は、ハリーのお父さんの「良きライバル」だったと

そう、言っていた…

ー1975年ー

スリザリン

シーカー テラム・ランバート

好感度判定

【2】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値

↓1ハリー ↓2ネビル ↓3マルフォイ

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ハリー 2+6=8
ネビル 2+8=10
マルフォイ 2+1=3

好感度一覧

ハリー 1【友だち】 10/20 次の段階まで残り10
ロン 1【友だち】 5/20 次の段階まで残り15
ハーマイオニー 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ネビル 1【友だち】 12/20 次の段階まで残り8
フレッド・ジョージ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
マルフォイ 0【顔見知り】 3/10 次の段階まで残り7

・エリオットの一日

ネビルが死にかける
→フォイにブチ切れる
→ハリーが死ぬかと思う
→フォイぶん殴る
→退学の危機
→二重人格だと判明
→代表選手に選ばれる
→スリザリンに苦手意識がわく
→その五分後、父親がスリザリンと判明

エリオットの寿命がストレスでマッハ
はい、正直やりすぎました…
反省している、後悔はしていない

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・ブチギレ君(仮称)

顔、家族、友だち、友だちの家族をバカにされることが引き金となって現れるもう一人の人格
普段は眠っており、ブチギレ君が動いてる時はエリオットと感覚や思考を共有している
また完全に体を乗っ取っているわけじゃなく
エリオットに強い気持ちがあると喋ったり、強引にブチギレ君を眠らせることができる
前回、マルフォイの名前を叫んでたのは実はブチギレ君じゃなくてエリオット
エリオット自身、あの台詞は相当頭にきた模様(さすフォイ)

二重人格なのをわかりやすくするために、一人称を「俺」にするかは最後まで悩んだけどちょっと思うところがあって「僕」にしました

・そう思った時、いきなりアイツはそれを遠くへ投げ捨てた

鬼ごっこに気が狂ったのか、「ものを投げて注意を引けば逃げられるかもとしれない」と思ってしまったマルフォイ
まるで野獣と遭遇してパニクった人間が咄嗟にやってしまいそうな行動
が、理性のある野獣には完っ全に逆効果
例えて言うならピーブズの声とノリで
「君の本名、ダサいねえ!!」とかおじぎさんに言っちゃうくらいの自殺行為(さすフォイ)

・ハリー

自覚は無いが間接的にマルフォイを救った
あのままハリーが思い出し玉を追いかけなければ、ブチギレ君は本気でマルフォイを殺しかねなかった
(仮にそうなってもエリオットが必死でブチギレ君を眠らせるので半殺しくらいで済む)

そういう展開を望んでた人が多かったみたいでごめんなさい
エリオットはぐう聖設定だからそんなことしないのです

・ 僕は右の拳を握ると歯を食いしばりながら、思いきりマルフォイ君のお腹に打ち込んだ

過去何度もケンカしてきたが
ブチギレ君じゃなく、エリオットが本気で人を殴るのはこれが初めて
マルフォイも、殴られたとはいえ自分のために泣いたエリオットになにかを感じた模様

・ダンブルドア

知力カンストどころじゃない完全にチートな人
すでにエリオットをかなりよく知っている様子
ハリーにたくさん隠し事ばかりしていたのに、エリオットにはあっさり二重人格だとバラすのにも実は理由がある

・マダム・フーチ

なぜか話の流れでその場に居合わせることになってしまった人
正直>>1が一番驚いてるよ…だってその方が流れ的に自然だったし…
この人エリオットがキレたとこすら見たこと無いから完全に話についていけてなかったはず…

・マクゴナガル

優しく、厳しく、時に愉快な我らがグリフィンドールの寮監
本当はその場でダンブルドアに二人を代表選手にしたいと言いたくてウズウズしていた
が、結局言うタイミングを逃した

・太ったレディ

グリフィンドールの肖像画で寮の入口を守っている
合言葉のカプート・ドラコニスはラテン語で「龍の頭」という意味

・チャーリー・ウィーズリー

ウィーズリー家次男。
グリフィンドールで伝説とまで言われたシーカー
マクゴナガルが言うにはハリーはチャーリー以上
卒業後、ドラゴンの追っかけをする仕事についた
ハグリッドと気が合っていたらしい

・テラム・ランバート

エリオットの父親
ジェームズやシリウスの同期で、スリザリンのシーカーだったらしい
スリザリンなのにマグルと結婚したり闇祓いになったりとなんかすごい経歴
生まれから最期まで一応設定は完成している

名前はラテン語で「大地」を意味するテラをもじったもの
ついでにエリオットの母の名前マールはラテン語で「海」を意味するマルをもじったもの

というわけで今日は以上

次回で1章
ハリーで言うならホグワーツに入学するとこまでが終了
精神がぐちゃぐちゃになってるエリオットがちゃんと新しいスタートを切り直すところが本当の始まりなのです

おつかれさまでした

すまない…

今回は内容が内容なだけにミラのターンなんだ

ハリポタキャラが全然出てこないです…

次回からまた出てくるから許してね

『…やっぱり、眠れないな…』

小さくため息をつきながら、もう何度目かわからない寝返りをうつ

時計の針を見ると、深夜0時を過ぎていた

僕にとっての激動の一日が終わったことになる

本当に疲れているはずなのに、休まないといけないのに

心はずっとざわついたままだった…

なんとなく体を起こすと、階段を下りて談話室へと向かう

暖炉の火でも眺めていれば、少しは心が落ち着くかもしれないと思ったから…

ミラ「いらっしゃい、エリオット」

『えっ…』

暖炉の前のソファには先客がいた

分厚い本を開いている姉さんが、僕に気付いて振り返る

『…姉さん?どうしてこんな時間に本なんて読んでるの?』

ミラ「んー、本を読んでるのはついでよ。あなたが来るのを待ってたの」

『えっ?』

パタンという音ともに本を閉じると、その本を雑に自分の横に投げ捨てた

『なんで僕がこの時間に来るってわかったの…?』

ミラ「時間まではわからなかったわよ。だから本読んで暇つぶしてたんだし」

ミラ「でも、来るって確信はあったわね」

ミラ「だってあなた、昔からケンカした夜は一睡もできないじゃない」

『…聞いたんだ』

ミラ「まあね。ここに座りなさい、エリオット」

ミラ「今ならこの美人で完璧で頼りになるミラお姉さんが、あなたのお悩み解決しちゃうわよ」

自分の隣の位置をポンポン叩きながら、お茶目にそう言った

…かなわないなぁ、本当に

『姉さん。美人なのは認めるけど、完璧で頼りになるっていうのには疑問が残るなぁ』

ミラ「なっ!悪かったわね!」

ミラ「どうせあたしなんか、一年生のエリオットより魔法のセンスが無い駄目なお姉さんですよー!」

『あはは、冗談だよ姉さん』

そっぽを向く姉さんの様子が面白くて、思わず笑ってしまった

『世界一頼りにしてるよ。姉さんのことは』

ミラ「あら、母さんが聞いたら泣くわよ」

『母さんと姉さんが同率一位なの』

ミラ「じゃあ母さんを蹴落として、単独一位にならないといけないわね」

『姉さん…』

姉さんの横に座ると、大真面目にそんなことをつぶやいた

ミラ「で、なにがあったの?」

『…色々』

『何から話せば良いのかわからないくらい、色々あったんだ…』

ミラ「そう。じゃあ思いついたことからでいいんじゃない?」

『…軽いよ、姉さん』

姉さんの態度に、少しだけむっとする

ミラ「バカね。何言われても受け入れてあげるから、そう言ってるんじゃない」

『…本当に、受け入れてくれる?』

僕が二重人格だって

ずっと可愛がっていた弟に

別の人間が住んでいるなんて

それでも姉さんは…僕のことを受け入れてくれる?

言葉にする勇気は無いから、そう思いながら姉さんを見た…

ミラ「ええ」

僕の真剣な顔を見ても、姉さんは少しも表情を崩さずに優しく微笑んでくれた

『…姉さん、僕は…』

『僕は…』

…つばを飲み込む

…言葉が続かない

…もし、これを口にしたら

…いくら姉さんでも…

ミラ「…二重人格なんだ、とか?」

『えっ…!?』

ミラ「ああ、やっぱり当たりみたいね」

平然と、まるでなんでもないことかのように姉さんはそう言った

『ど、どうして…』

ミラ「そうじゃないかなって思ってたからね」

ミラ「あの大人しいエリオットが、あたしとか母さんを悪く言われると、急に人が変わったみたいに乱暴になるんだもの」

ミラ「そりゃあ、そういう可能性を疑うわよ」

ミラ「あ、ちなみに母さんも気づいてるわよ」

『…どうして。どうして気づいてたなら言ってくれなかったの!?』

本当になんでもないことかのように言う姉さんの態度に、僕らしくもなく口調が荒くなる

ミラ「…怒らないでよ、エリオット」

ミラ「…悪かったと思ってるわ。けど、確信があったわけじゃないもの」

ミラ「そうじゃないかなって思ってただけだったし…」

ミラ「エリオットは、なんで自分が二重人格だって気づいたの?」

『…ダンブルドア先生に、そう言われて…』

ミラ「ダンブルドア先生にか…。じゃあ確定みたいなものね」

ミラ「あの人以上に素晴らしい魔法使いなんていないだろうし…」

ミラ「あっもちろん、父さんと母さんは除いてね」

『………………』

ずっと僕を見つめていた姉さんが、暖炉の炎に目を向けて話し始める

ミラ「…あなたが初めてキレた時、あたしは不安だったわ」

ミラ「この子はエリオットじゃない…ってすぐにわかったから」

そうだ…

僕が初めてキレた時、一緒にいたのは姉さんだった

いつも僕の手を引いて、色んな場所に遊びにつれて行ってくれた姉さん

そんな姉さんが、「あいつは弟以外に遊ぶ相手がいないんだ」って笑われた

その言葉に…僕はキレた

頭が一気に熱くなって…なにがなんだかわからなくなって…

気がついたら、家のベッドの上だった…

ミラ「母さんと話して、それからまた何度かエリオットがキレて…」

ミラ「そしたら、母さん…。このまま様子を見ましょうって言ったのよ」

『母さんが…?』

ミラ「ええ…。もちろんあたしは怒ったわ。病院に行ってお医者さまに診てもらうべきだって」

ミラ「二重人格っていうのは病気なんじゃないのかって」

ミラ「でも、母さんは医者に診せてもなんにもならないって言ったの」

ミラ「ただ様子を見て、エリオットがいつかもう一人の自分に気づいて…」

ミラ「そして、あの子が自分でそれを受け入れなければいけないんだって」

ミラ「母さん…そう言ったのよ」

あの優しい母さんが…

いつだって元気一杯で、僕たちを見守ってくれていた母さんが…

そんなことを…?

『…母さんは、どうしてそんなことを言ったのかな…?』

ミラ「わからないわ…。でも何かを知ってて隠してる」

ミラ「それだけは確かね…」

母さん…

ミラ「水臭いわよね。どうしてあたしたちにはなにも話してくれないのかしら…?」

ミラ「やっぱり、あたしたちが子どもなのがいけないのかしらね…」

『…姉さん』

ミラ「なに?」

姉さんが視線を僕に戻した

『…父さんは、どんな人だったのかな?』

『もし、父さんがいたら…』

『父さんは僕に、なんて言うのかな…?』

ミラ「エリオット…」

『僕、ずっと父さんのことを立派な人だと思って生きてきたんだ』

『ううん、今でもそう信じてる…信じたい…』

『でも今日、飛行術の授業で友だちが危うく死にかけて…』

『スリザリンの子がそれを笑ったんだ…』

『しかも、後から聞いたんだけど、その場にいたスリザリンの全員が笑ってたらしいんだ…』

ミラ「……………」

『僕はそれが許せなかった、すごく頭にきたし…』

『本当に、悲しかった…』

『死にそうな目にあったネビルを、そんな風に笑うことができるなんて…』

『僕には考えられなかったから…』

地面に激突する寸前のネビルの姿がまた蘇る…

大まぬけだと笑ったマルフォイ君の声も…

ミラ「…それが普通よ、エリオット」

ミラ「あなたは人として正しい心を持ってる」

ミラ「でも…それが普通じゃない人たちもいるのよ。特に、スリザリンにはね」

『スリザリンには…?』

その言葉で今度は…父さんの名前が刻まれたスリザリンの盾が目に浮かんだ

『じゃあ…!父さんはどうなの…!?』

『スリザリンだった父さんも普通じゃないの!?』

感情が爆発する

今日一日ため込んでいた想いが、溢れ出していく…

ミラ「落ち着いて、エリオット…!」

ミラ「もちろん、みんながみんなそういう人だってわけじゃないわ」

ミラ「ただ、そういう人が多いってだけで…」

『じゃあもし…父さんがそういう人だったら!?』

『僕はどうなの…?』

『父さんに似ている僕は…?』

『杖だって父さんと同じ素材なんだよ…』

『オリバンダーさんだって、僕と父さんは繋がってるって言ってた…』

『それに僕には勇気なんかない…!勇敢なんかじゃない…!』

『ネビルが死にかけた時すら、助けようとしてたはずなのに目を瞑ったんだ…!』

『僕はっ…僕は…本当は…』

『グリフィンドールじゃなくて、スリザリンに入るべきだったんじゃ…!』

ミラ「違うっ!違うわよ!エリオット!」

姉さんが僕の肩を掴む…

姉さんの顔が悲しみに染まっている…

僕は…姉さんまで…傷つけて…

ミラ「…父さんは、確かにスリザリンだった」

ミラ「スリザリンの伝説のシーカーだったって、今でも言われてる」

ミラ「でもマグルの母さんと結婚した」

ミラ「闇祓いにもなった」

ミラ「父さんは、他のスリザリンの人たちとは違うわ」

ミラ「それにもし…助けようとしている人が死にそうになったら」

ミラ「きっとあたしだって、怖くて目を背けてしまうわ」

違う…姉さんはそんな人じゃない

僕を守ろうと、自分よりもずっと大きないじめっ子にすら勇敢に立ち向かっていった…

ぶたれても、絶対に怯まなかった…

僕なんかより…ずっと強い人だ…

それに僕の中には…「もう一人」いる…

恐ろしいことを平気で考えて…

マルフォイ君を殺そうとする人が…

そんな人の影響を受けていたら…

僕は…いつか…普通じゃなくなるんじゃ…

傷ついた人を笑うような…

人を傷つけて笑うような…

そんな人に…

ミラ「………………」

『姉さん…教えてよ…』

『僕は…これから…どうすればいいの?』

すがるように、姉さんを見る…

姉さんの言うことなら…きっとそれでいいんだって思えるから…

ミラ「……………」

ミラ「…あなたがどうすればいいかなんて、あたしにはわからないわ」

ミラ「あたしに決めてもらおうなんて思っちゃ駄目」

ミラ「自分で決めなさい、エリオット」

『えっ…』

その言葉に、息が止まりそうになる…

そう感じた瞬間…

僕は、姉さんに抱きしめられていた

ミラ「いい?エリオット」

ミラ「もし…あたしや母さんがこういう風に生きなさいって言ったとする」

ミラ「でも、どんな道を生きたとしても…」

ミラ「きっとあなたは、いつか必ず辛い想いや悲しい想いをすると思うわ」

ミラ「そしてその時に一番傷つくのは、あなた自身よ」

ミラ「そう生きろって言った人じゃない」

ミラ「だから。大切なのは、あなたがどうしたいかなのよ」

『僕が…どうしたいか…』

ミラ「そうよ。あなたは父さんとは違う」

ミラ「もう一人のあなたとも違う」

ミラ「この世界にたった一人しかいない、『エリオット・ランバート』っていうあたしの弟なんだから」

『姉さん…』

痛いと感じるほど、姉さんが強く抱きしめる

それが…どうしようもなく嬉しい

ミラ「それと、あなたはちょっと自分と父さんを重ねすぎよ」

姉さんが僕を真っ直ぐ見つめる

『でも…僕は父さんにそっくりで…』

ミラ「ふふん、たしかに見た感じはね」

ミラ「でもちょっと違うのよ。あなたの顔をよく見ないと気づけないけど」

姉さんがなぜかとても自慢げにそう言った

『どこが違うの…?』

ミラ「瞳の色よ」

『瞳の色…?』

ダンブルドア先生もそう言ってた…

けど…

『でも僕は、父さんと同じ青…』

ミラ「違うわ。母さんと同じ『紫』よ」

『えっ…?』

ミラ「ちょっと青みの強い紫ね。だからパッと見は青に見えるんだけど」

ミラ「でも確かに父さんの青とは違う。母さんの紫色」

ミラ「あたしとも、同じ瞳の色なのよ」

『本当に…?』

ミラ「本当よ。あたしが今までにあなたに嘘ついたことなんてあった?」

『何回もあったけど』

正直に返すと、姉さんの頭が僕の胸板あたりを直撃した

ミラ「空気読みなさいよっ!」

ミラ「こういう時はあっても無かったって言うものでしょ!?」

『そんなむちゃくちゃな…』

即座に起き上がると、今度は怒鳴られた

いつの間にか、いつもの僕と姉さんのノリに戻っていた

そして、二人で笑い合った

ミラ「…安心しなさい、エリオット」

ミラ「たとえあなたがどんな道を選んだとしても、あたしと母さんはあなたの味方よ」

ミラ「困った時には助けてあげるし、迷った時には一緒に悩んであげる」

ミラ「道を外れそうな時には、強引に引っ張ってでも元の道に戻してあげるわ」

ミラ「だから、あなたがやりたいと思うことをやりなさい」

そう言って姉さんはニッコリと笑った

いつもの姉さんとは違う

少しだけ大人っぽい笑顔だと、そう思った

『…姉さんって本当にブラコンだよね』

ミラ「弟想いって言いなさいよ。エリオットだってあたしのこと好きでしょ?」

『それなりに』

ミラ「それなり!?」

『冗談だよ』

ミラ「もうーっ!」

拗ねながらそのままソファにひっくり返った

やっぱり、姉さんは姉さんだ

『…姉さん。僕、強くなりたいな』

ミラ「…それが、エリオットのやりたいこと?」

『うん…』

『僕、二重人格だってダンブルドア先生に言われた時…』

『夢だったらいいのにって思っちゃったんだ』

『父さんがスリザリンだって知った時も、ショックで信じられなかった』

『ネビルを助ける時も、肝心な時に諦めた』

『逃げて、逃げて、逃げ続けて…』

『僕は自分の弱さのせいで、今まで色んな人を傷つけてきた…』

ミラ「エリオット…」

『でも、もうそんなのは嫌だ』

『もう誰も傷つけたくない』

『なにがあっても逃げたくない』

『ちゃんと全部受け入れて、大切なものを守れるようになりたい』

これが僕のやりたいこと

今までの弱い自分と決別する

僕がホグワーツでの日々で達成したいことだ

ミラ「…そっか」

そう言うと、姉さんは優しく僕の頭を撫でてくれた

ミラ「良い目標じゃない。がんばりなさい」

『うん…!』

ミラ「さてとっ!」

ミラ「それじゃああたしから、目標が決まったエリオットに2つほどプレゼントをあげようかしら」

勢い良くソファから立ち上がった姉さんがそう言った

『…プレゼント?』

ミラ「杖を持ってきなさい、エリオット」

ミラ「今からあなたに…」

ミラ「とっておきの魔法を見せてあげるわ!」

杖を持ってきた僕は、談話室の真ん中で姉さんと向かい合う

『姉さん。とっておきの魔法ってなに?』

ミラ「すぐにわかるわよ。杖を構えなさい」

『うん…』

言われた通り、杖を構える

ミラ「いくわよ…」

ミラ「エクスペリアームス!ー武器よ去れー」

その呪文とともに赤の閃光が放たれ、僕の杖を吹き飛ばした

『あ…』

ミラ「ふう…こんなものね」

『…姉さん、今のは?』

ミラ「『武装解除術』よ。読んで字のごとく、相手の持ってる武器を吹き飛ばせるわ」

ミラ「練度次第で、武器を持つ人間そのものを吹き飛ばしたり、武器を自分の手元に来させることもできる」

ミラ「ようは使い方次第で、傷つけずに相手を倒すことができるのよ」

ミラ「これからのエリオットにはぴったりの呪文でしょ」

『すごいよ、姉さん!こんな魔法が使えたんだ…!』

ミラ「フッフッフ!もっと褒めてもいいのよー!」

ミラ「さあ、やってみなさい!」

『うん』

杖を拾うと、姉さんに杖を向ける

姉さん、に…

ミラ「しっかりあたしに杖を向けなさい!」

『………!』

ミラ「…それでいいわ」

ミラ「さあ、やりなさい。強くなりたいなら」

ミラ「さっきの言葉が嘘じゃないなら、ね」

杖が震える…

僕は今姉さんに杖を向けているんだ…

もし、失敗したら…

姉さんを傷つけてしまうかも…

その怖さに、目を閉じてしまう…

同時に、あの時のネビルが思い出された…

嫌だ…!

もう、あんな思いをするのは嫌だ…!

強くなりたい…!

強くなるんだ…!

ミラ「やりなさいっ…!」

『エクスペリアームス!!ー武器よ去れー』

杖から赤い閃光が走る

それは真っ直ぐ姉さんの杖を捉え、遠くまで吹き飛ばした

杖が転がる音を聞きながら、姉さんは目をパチパチさせている

ミラ「これも一発で覚えちゃうのかー…。さすがはあたしの弟ね」

『…ううん、姉さんのおかげだよ』

『ありがとう』

僕は姉さんに、心からのお礼を言った

ミラ「いいのよ。弟の世話を焼くのは、姉の役目ってやつだわ」

杖を拾うと、姉さんは女子寮への階段へと歩いていく

ミラ「じゃあね、エリオット。良い夢見なさい」

そんな姉さんの背中に…

僕は、言わなきゃいけないことがあると思った

『姉さん…』

『二つ目のプレゼントってなんだったの?』

ズコッ

あ、こけた

ミラ「…なんでよっ…ここまで良い感じだったのに…」

ミラ「…なんで最後の最後であたしはこうっ…」

なにかブツブツつぶやいてる…

う~んしまらないなぁ。でも姉さんらしいや

ミラ「コホン!ちょっとうっかりしてたわね!」

『ちょっと?』

ミラ「だまりなさい」

『…はい』

ミラ「もう一つのプレゼントは、名前よ」

『名前?』

ミラ「そ、もう一人のエリオットの名前」

ミラ「『もう一人のエリオット』って呼ぶのはちょっと長いし、別の人間だと受け入れるなら名前があった方がいいわ」

『…たしかに、そうだね』

『でも、なんて名前がいいのかな…?』

なんだか、もう一人の自分の名前を考えないといけないなんて、変な感じだ…

ミラ「プレゼントって言ったでしょ。『アポロ』でいいんじゃない?」

『アポロ…?どうしてその名前なの?』

ミラ「別に。なんとなく、それがぴったりだと思うからよ」

ミラ「それじゃあ今度こそおやすみ。エリオット」

ミラ「いい加減寝ないと寝不足になるわよ?」

手を振りながら、今度こそ姉さんは足早に女子寮の階段を上がっていった

「アポロ」か…

姉さんがつけた名前だし、そうしようかな

『ようしっ、明日からがんばろう!』

そう決心すると、僕も勢い良く男子寮の階段を駆け上った

【第一章 完】

【四回右側の廊下の探索】
一緒に行く相手を選んで下さい

A ハリー・ロン・ハーマイオニー

B フレッド・ジョージ・ミラ

↓1~3
多数決

Aに決定

ここからは解説

・エリオット(名前)

エーリオ(Elio)に、「かわいい」「親愛の」などの意味を加える指小辞-otを合わせたもの
Elioにはヘブライ語で「ヤハウェ(主)は神なり」という意味と
ギリシア神話の太陽神へーリオス[Hēlios]より、太陽・太陽神、光、輝きという意味がある
>>1がエリオットに向けているのは後者の意味

・アポロ(名前)

もう一人のエリオットの人格
由来は人類初の月への有人宇宙飛行計画「アポロ計画」より
また「アポロ計画」そのものはギリシア神話の太陽神アポロンにちなんだもの
アポロンは光明神の性格を持つことからへーリオスと混同され太陽神とされたが
本来は預言と牧羊、音楽(竪琴)、弓矢の神とされている

・ミラ(名前)
ラテン語で「不思議」という意味
またくじら座にある恒星で、世界で最初に発見された変光星の名前でもある
エリオット(太陽)、ミラ(星)ときたらもう月に関わる名前っきゃないだろうということでアポロの名前が決定した

・グリフィンドールじゃなくて、スリザリンに入るべきだったんじゃ…!

奇しくも一年後ハリーが同じようなことで悩むことになる
エリオットは重要な選択を自分で決断できる強さがまだ無い
だからハリーとは違い、組分け帽子に選択を託してグリフィンドールに入った
「大切なのは自分のことは自分で決めること」
それを諭すのはエリオットにとってはダンブルドアではなく、家族であるミラの役目

・そんな人の影響を受けていたら…。僕は…いつか…普通じゃなくなるんじゃ…

これまたハリーが不死鳥の騎士団で似たようなことに悩むことになる
自分の中に人を殺しかねない人格がいたらそりゃあ怯える
上の悩みとこの悩みが同時にエリオットに襲いかかっている

・紫の瞳

テラムそっくりで、瞳だけはマールのもの
テラムの瞳の色は青
マールとミラとエリオットは青みの強い紫色をしているためパッと見では青に見える
怖いエリオット君の顔をちゃんと見ることのできる人にしか気づけない

・ブラコン

ミラがかなりのブラコンなのは
幼い時からエリオットが容姿のせいでいじめられていて
さらにエリオットが二重人格じゃないかと気づいていたため
それが理由で自分がエリオットを守らなきゃと思っていた
ついでにエリオットもロンには否定していたが言うまでもなくシスコンである
(そもそもロンもジニーに対してかなりのシスコン)

・ 『もう誰も傷つけたくない』

『なにがあっても逃げたくない』

『ちゃんと全部受け入れて、大切なものを守れるようになりたい』

今まで自分を抑えられずにキレてはケンカしてきたと思っていたため
エリオットは根本的なところで自信に欠けている
そんなエリオットが自分なりに見出した目標がこれ
今後の指針ともいえる

・「エクスペリアームス!ー武器よ去れー」

言わずとしれたハリーの十八番
すでに二年生の時点でロックハートを吹き飛ばしている
DAで最初からできる人が少なかったあたり、箒だけじゃなくハリーの実戦の才能はすごい

・ミラ

エリオットの姉。
かなりのブラコンで子どもっぽい性格
いざって時にはりきりすぎて失敗する自爆癖があるが、本当はかなり優秀な人

キャラのモチーフはずばり
「お姉ちゃんになったハーマイオニー」だったりする
安価で双子と絡ませる姉が決まる
→ん?男二人女一人の三人組
→これは!
みたいな感じでもう一瞬でキャラが固まった人
エリオットが大人しいのと、双子と絡ませやすくするために活発で明るい性格にしたらこんな具合になった次第

【名前】 エリオット・ランバート(Eliot Lambert)
【性別】 男
【血筋】 半純血
【家族構成】

父 テラム (スリザリン) 
母 マール(グリフィンドール) 
姉 ミラ(グリフィンドール)

【寮】 グリフィンドール
【杖】 サクラに不死鳥の尾羽、28センチ

【性格】

多重人格者
誠実で素直な正直者
とても家族思いで友だち思いな優しい性格の持ち主
自分への自信が欠け気味で、ストレスを溜めやすい一面もある
顔をバカにされる、家族をバカにされる、友だちをバカにされる、友だちの家族をバカにされるともう一人の人格「アポロ」が目覚める

【見た目】

怖い顔に近寄りがたい雰囲気
父「テラム」によく似ているが瞳の色は母「マール」と同じ紫

マールさん、グリフィンドールか。
ハッフルあたりだと思っていた。学生時代からの付き合い?

【境遇】

・父「テラム」と母「マール」の間に産まれる。二歳年上の姉「ミラ」がいる

・「テラム」はスリザリンの伝説のシーカーと呼ばれた人物。また純血でありながらマグルのマールと結婚。後に闇祓いとなる

・父「テラム」を物心がつく前にヴォルデモートに殺される。それ以降マールとミラとの三人暮らし

・四歳の時。ミラをバカにされたのがきっかけとなり、もう一人の人格「アポロ」が目覚める

・これ以降も自分の容姿が原因となり、いじめられることが多かった

・「アポロ」が現れることも多く、その度に「アポロ」はバカにした相手を意識が無くなるまで殴り飛ばしている

・またエリオットは自分が二重人格だと気付かず、「アポロ」のしたことをキレた自分がやったことだと勘違いしていた

【ステータス】
魔力【11】 体力【9】 知力【4】 魅力【2 】

『才能値』
魔力『9』 体力『9』 知力『3』 魅力『1』

<好感度一覧>

ハリー 1【友だち】 10/20 次の段階まで残り10
ロン 1【友だち】 5/20 次の段階まで残り15
ハーマイオニー 1【友だち】 0/20 次の段階まで残り20
ネビル 1【友だち】 12/20 次の段階まで残り8
フレッド・ジョージ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
マルフォイ 0【顔見知り】 3/10 次の段階まで残り7

今日はこれでおしまい

ハリポタキャラが出ないでごめんね

ミラ、テラム、マール以外はしばらく、ほとんどオリキャラは出す予定無いです

予定では名有りキャラを一人は確実に出さないといけないんだけどね…

>>820
そうですね、学生時代からの付き合いとだけ言っておきます

また来たら終わってた
出来れば乱暴、粗暴以外にもアポロの強みが欲しいところではある

>>832
しばらくはアポロについて触れることは多分ないと思います
最低でも「あの子」が来るまでは

ついでにエリオットファミリーの名前と意味・由来をまとめときますね
詳しい説明については設定を見てください

主人公 エリオット 
可愛い太陽、太陽神へーリオス

別人格 アポロ
「アポロ計画」より、太陽神アポロン

姉 ミラ
ラテン語で「不思議」、星の名前

父 テラム
ラテン語で「大地」、テラのもじり

母 マール
ラテン語で「海」、マルのもじり

ふくろう カエルム ラテン語で「空」

中学生になっても通信簿に「忘れ物が多すぎです」と書かれたバカは私です

再開します

あの日から数日が経って

僕の父さんがスリザリンのシーカーだったっていう情報は、あっという間にみんなに広まった

でも一人もその事を気にする人はいなかった

みんなが同じように「エリオットはエリオットだよ」って言ってくれるものだから

僕は一度、みんなの前で少し泣いてしまった

(僕は意外と泣き虫なのかもしれない)

それから僕は、まず授業の予習を始めることにした

まずはできることからやろう。なら苦手な勉強を克服しよう、と思ったからだ

しっかりした目標を持って毎日を生きるのは、とても楽しく感じた

ただ…

自分一人で教科書と向き合ってると、どうも眠くなってきて

気づいたらそのまま夢の中、なんて事が何度もあった

今度から、眠れない夜は教科書を開こうと思ったくらいだ

結局僕は、ハーマイオニーや姉さんに一緒に予習を手伝って欲しいって頼んだ

ハーマイオニーは勉強仲間が増えるって嬉しそうだったし、姉さんは一秒も経たずに「いいわよ」と言ってくれた

しかも驚くべきことに、姉さんは教え方がとても上手かった

ハーマイオニーが

「ミラはエリオットと違って頭が良いのね」

って言うくらいだった

もちろん悪気は無かったみたいだけど
姉さんが本気で怒りかけて僕が必死になだめたり、なんてこともあった

まだ特に頭が良くなったとは感じないけど、前よりは授業についていけるようになったと思う

たぶん…

それと罰則については、翌日マクゴナガル先生から直接言い渡された

ハリーは5点減点、僕は30点減点とのことだった

あまりの減点に頭が真っ白になったけど

そもそも僕はマクゴナガル先生から5点、フーチ先生から20点貰っていたから

実質5点の減点で済んだことになるらしい

(横にいたハリーに言われるまで気付かなかったけど…)

「あなたたちが、この減点をすぐに取り返すのを期待しています」

と言った時のマクゴナガル先生は、本当に優しい顔をしていたと思う

そしてそれからすぐに、クィディッチの代表選手についての話が始まった

マクゴナガル「というわけで、ダンブルドア先生からの許可は頂いてきました」

マクゴナガル「ピッチの上を飛び回る二人の姿を楽しみにしている、とのことです」

ハリー「ダンブルドア先生が?」

マクゴナガル「はい。あなたたちはとても期待されているということです」

マクゴナガル「では、二人とも。返事を聞かせてもらいましょうか」

『…先生。規則を曲げれば、僕たちみたいな一年生でも選手になれるんですよね?』

マクゴナガル「はい、その通りです。そういう措置が取られました」

『じゃあ、それを僕たちだけじゃなくて…』

『ほかの一年生全員にも、適用することってできませんか?』

僕の言葉に、マクゴナガル先生が目を丸くした

マクゴナガル「ランバート…。あなたは自分が何を言っているのか、わかっているんですか?」

『はい。わかっています、先生。でもハリーと話し合って決めたんです』

『僕たちはたまたま先生が見ていてくれたから、選手に選ばれただけ…』

『運が良かっただけです』

『僕たち以外にも、もっと上手く箒に乗れる子だっているかもしれません』 

『なのに。僕たちだけが選手になれるのは…やっぱりずるいことだと思うんです』

『他のグリフィンドールの一年生にも…』

『ハッフルパフにもレイブンクローにもスリザリンにも』

『みんなに平等にチャンスがあるべきだと思うんです』

マクゴナガル「……………」

『だから、もしそれが無理なら僕たちは今回は諦めます』

『ちゃんとみんなや、先輩方たちがそうだったように一年待って…』

『それから、今度はちゃんとチームに参加します』

マクゴナガル「…ポッター。あなたもそれでいいと?」

ハリー「はい。僕はホグワーツに来るまで、ずっと我慢の毎日でした」

ハリー「一年くらい待てます」

マクゴナガル「………………」

マクゴナガル先生は僕とハリーを交互に見ると、静かにこう言った

マクゴナガル「…わかりました。私からもう一度、あなたたちの言葉をダンブルドア先生に伝えてきましょう」

マクゴナガル「たしかに。あなたたちの言うとおり、全員にチャンスが無ければ公平だとは言えません」

マクゴナガル「私としたことが、あなたたちの才能に感動したあまり、そんな簡単な事すら頭から抜け落ちていたようです」

『先生…!』

マクゴナガル「ただし!もしダンブルドア先生が、あなたたちの意見を認めなかった場合は…」

ハリー「大丈夫です、先生。僕たち、待ちます」

マクゴナガル「…結構です」

そして先生はニッコリと笑った

マクゴナガル「あなたたちは間違いなく、素晴らしい選手になりますよ」

そして今年度から

「フーチ先生の考案した飛行テストに合格した者は、一年生であってもクィディッチの代表選手になれる」

という規則がダンブルドア先生の名の元に、正式に決定した

これにはロンやシェーマスたちが大はしゃぎだった

ああ言ってくれてはいたけど、やっぱりロンたちも自分が選手になりたかったんだと思う

ほかの三寮の一年生たちも、とても喜んでいた

急な規則の変更に、一部の先輩方たちは不満の声を上げたらしいけど

「有望な一年生たちがチームに入ってくれるなら嬉しいことだ」

という意見の方が大多数だと、パーシーや他の監督生のみなさんが言っていた

そして寮ごとに、日を変えて行われた飛行テストの結果…

僕とハリーは無事合格することができた

残念だけど、ロンやシェーマスやディーンは不合格だった

特にロンは、テストの日の朝から緊張で上がりっぱなしで

テストでは全然実力を出せなかったみたいだ

結果を聞いたあと、嬉しそうに僕たちを祝福してくれたけど

やっぱり空元気だったらしく、夕食の席ではかなり落ち込んでいた

さらにそれから数日後

僕はハーマイオニーが、これだけは読んでおいた方がいいとおすすめしてくれた本を借りに図書室に向かった

本を借りにいくなんて、人生で初めての経験だった

借りた本は「二十世紀の偉大な魔法使い」と「現代の著名な魔法使い」という本だった

これなら蛙チョコレートのおまけについてくる「有名魔法使いカード」を集めた方がいいんじゃない?

というと、ものすごい剣幕でこっぴどく叱られた…

そして、その帰り

一人で廊下を歩いていると、後ろから声をかけてきた子がいた

振り返るとそこにいたのは…

マルフォイ「…やあ、ランバート」

『マルフォイ君…』

マルフォイ「まったく。君はいつもいつも、ポッターやウィーズリーたちとつるんでいるな」

マルフォイ「おかげで声をかける機会が全然…」

『ごめん!!マルフォイ君!!』

マルフォイ「うわっ…!な、なんだ急に…?」

勢い良く頭を下げながらそう言うと、マルフォイ君は動揺しているみたいだった

『この前殴って、ごめん…』

『きみがネビルに言ったことは絶対に許せないけど…殴ったりしたのは僕が悪かったよ』

『本当に、ごめん…』

マルフォイ「………………」

マルフォイ「フン…。本当に悪かったと思ってるのか?」

『…思ってるよ。心から』

マルフォイ「なら、ランバート…」

マルフォイ「歯を食いしばれ」

『えっ?』

次の瞬間、マルフォイ君の拳が僕のお腹に突き刺さっていた

『うっ…!?』

突然の痛みに耐えられずに膝をつくと、マルフォイ君がそのまま話しかけてくる

マルフォイ「これで僕を殴ったのは水に流してやる」

マルフォイ「感謝しろよ」

『う、うん…。あ、りがとう。いてて…』

マルフォイ「いきなり殴られて本当に感謝するか…?普通…?」

『今、なにか言った…?』

マルフォイ「…なんでもない。ほら、さっさと立てよ。手を貸してやる」

『あっ、ありがとう』

マルフォイ君の手を借りてゆっくり立ち上がった

『あの…。マルフォイ君、ネビルのことなんだけど…』

マルフォイ「………悪かった」

『えっ…』

マルフォイ「僕にも…多少なりとも非があったと認めてやる」

マルフォイ「言っておくが、別にロングボトムの恐怖がわかったとかじゃないぞ?」

マルフォイ「…ただ、自分の家族をバカにされたら怒るんじゃないのかっていう…」

マルフォイ「その一点だけ、納得がいっただけだ…」

目は合わせずに、つぶやくように、マルフォイ君はたしかにそう言った

マルフォイ「でもだからって、グリフィンドールと馴れ合う気はないぞ!」

マルフォイ「グリフィンドールは、傲慢で目立ちたがり屋なやつらの集まりだからな!」

『うん、わかった…。今は、それでもいいよ』

マルフォイ君が、ネビルに言った言葉を悪かったと認めてくれたんだ

僕はそれだけでもすごく嬉しかった

でも、マルフォイ君の話はそれで終わらなかった

マルフォイ「…勘違いするな。きみまでそうだとは言ってない」

『えっ…?』

マルフォイ「きみは、変なやつだ」

マルフォイ「ポッターやウィーズリーたちとは違う」

マルフォイ「聞いたぞ。一年生でもクィディッチの選手になれるように頼んだのは、きみなんだろ?」

『うん…。でもあれはハリーと一緒に決めたことで…』

マルフォイ「それでも、マクゴナガルに頼みこんだのはお前だと聞いたぞ。違うのか?」

『それは…そうだけど…』

マルフォイ「きみは…グリフィンドールだけがひいきされるのを良しとしなかった」

マルフォイ「一年生全員…。僕たちスリザリンも平等であるべきだと、そう考えて行動に移した」

マルフォイ「寮同士で対立しているっていうのにだ」

マルフォイ「だから、きみだけは…グリフィンドールだとは思えない」

マルフォイ「本当はスリザリンに入るべきだったんじゃないのか?きみは?」

マルフォイ君が、真剣に僕に問いかけた

『僕…父さんはスリザリンだったんだ』

マルフォイ「知ってるさ。テラム・ランバートだろ?」

マルフォイ「スリザリンの伝説のシーカーだったと、先輩から聞いた」

『うん。だからグリフィンドールじゃなくて、スリザリンに入る可能性もあったと思う』

『つまり…こうも考えられないかな?』

『寮が違っても、僕とマルフォイ君はきっと良い友達になれるんじゃないかって』

マルフォイ「なっ…」

『そういうことにならないかな?』

マルフォイ「い、良い友達だって?バカバカしい!」

マルフォイ「僕ときみが対等だなんて思うなよ!」

『…だめかな?』

マルフォイ「…だめだ」

『そっか…。ごめん』

マルフォイ「………でも」

マルフォイ「僕の、名前を呼ぶことくらいは許してやってもいい」

『マルフォイ君…!』

マルフォイ「名前を呼べって今言ったばかりじゃないか!」

マルフォイ「きみはバカか!?」

『あっ、ごめん…!』

『えっと…ドラコ、で良いよね』

ドラコ「…ああ、それでいい」

ドラコ「その代わり、僕もきみの事をエリオットって呼ぶからな」

『うん、もちろんだよ!』

僕は右手をドラコに差し出した

ドラコ「…なんだ、この手は?」

『握手だよ。せっかく友だちになったんだから、その記念に』

そう言うと、ドラコは顔を真っ赤にして怒鳴りだした

ドラコ「友だちじゃない!名前を呼ぶのを許しただけだ!」

ドラコ「さっき言ったばかりじゃないか!」

『あっ…!そうだっけ…?』

ドラコ「きみは本当にバカだな!」

ドラコ「本当はハッフルパフに入るべきだったんじゃないのか!?」

『どうなのかな…?僕はグリフィンドールのみんなが好きだし、グリフィンドールで良かったと思ってるけど』

ドラコ「まったく…。クラッブとゴイルよりはマシかと思えば、どうして僕の周りにはこうもバカばかり…」

『えっ、なに?』

ドラコ「なんでもない!」

『ご、ごめん』

どうして僕は、こうも人を怒鳴らせちゃうのかな…?

やっぱりバカだからなのかな…?

もしそうなら、ちょっとショックだなぁ

ドラコ「ああ、そうだ。ついでに教えておいてやる」

ドラコ「僕もスリザリンの代表選手に選ばれたからな」

ドラコが自慢げに、にやっと笑った

『ほんと!?テストに合格したの!?』

ドラコ「当たり前だろ。すでに箒も実家から送ってもらうことになってるんだ」

ドラコ「僕がチームに入った以上、七年連続でスリザリンの優勝が決まったようなものさ」

ドラコ「いずれ試合の場で、僕がきみよりも優れていることを思い知らせてやる」

ドラコ「覚悟しておくことだね」

『僕だって負けないよ』

ドラコ「フンッ、面白い」

ドラコ「それじゃあな、エリオット」

そう言うと、ドラコは去って行った

ドラコが代表選手か…

近いうちにクィディッチの練習も始まるみたいだし、僕もがんばらなきゃなぁ

借りた本を抱え直すと、僕はその日が楽しみだと感じながら足早に寮に戻った

初めての呪文学の授業の帰り

僕はハリー、ロン、ハーマイオニーと一緒にホグワーツの廊下を歩いていた

僕たちは動く階段の気まぐれのせいで、来たことも無い場所に来てしまっていた

真っ暗で、ホコリだらけで、まるでお化け屋敷に迷い込んだみたいだと思った

『ここどこかな…?』

ロン「何かやばい気がするけど…」

ハーマイオニー「ここ来ちゃいけないところよ」

ハーマイオニー「ダンブルドア先生が前に言ってた、四回右側の廊下だわ」

『じゃあ早く戻らないと…!』

ハリー「待って…!今、なにか物音が…」

ハリーがそう言うと同時に「ニャーッ!」という声が響いた

ドキッとして振り返るとそこには、埃っぽい色の猫がいた

ハーマイオニー「ミセス・ノリスよ!」

ロン「まずいよ!フィルチが来る!」

ハリー「逃げろ!」

ハリーの声を合図に、僕たちは回廊を疾走した

ミセス・ノリスが追いかけてくるかどうか振り返りもせずに

全速力でその場から離れようと必死だった

ハリー「あの部屋に隠れよう!」

廊下の突き当りでドアにぶち当たった

開こうとしても、開かない

『だめだ…!鍵がかかってる…!』

ロン「もうおしまいだ…!」

足音が聞こえた

たぶん、フィルチさんだ…!

ハーマイオニー「ちょっとどいて!」

ハーマイオニーは杖を抜くと、ドアノブを杖で軽く叩いてつぶやいた

ハーマイオニー「アロホモラー開けー」

カチっと鍵が開く音と一緒に、ドアがパッと開いた

僕たちは折り重なってなだれ込むと、急いでドアを閉めた

フィルチ「どこに行った…?」

しわがれた声が聞こえてくる…

ハリー「フィルチはこのドアに鍵が掛かってると思ってるよ」

ハリー「もうオーケーだ」

ハリーがヒソヒソ声で言った

『ありがとう、ハーマイオニー。助かったよ』

ロン「なに、今の?アロホモラ?」

ハーマイオニー「鍵開けの呪文よ。基本呪文集の第七章」

ロン「第七章!?」

みんなが、ほっと一息をつきながら振り返る

そして僕たちは、ダンブルドア先生の言葉の意味を理解した

ダンブルドア「最後に、今年いっぱい四階の右側の廊下には近づかないことじゃ」

ダンブルドア「とても痛い死に方をしたくなければのう」

絶対、痛い死に方なんてものじゃない…

頭が三つの怪獣のような犬が、三つの口から黄色い牙をむき出して、よだれを垂らしている…

雷のような唸り声を上げながら、今にも襲いかかってくると直感した…!

『逃げろっ…!』

今度は僕の言葉が合図になって、みんながドアの向こう側に駆け込む

頭の一つが強引にドアをこじ開けようとするのを、全員で押さえ込むと無理やりドアを閉めた

『鍵がかからない…!』

ロン「どうすればいいんだっ!?」

扉は頭にドンドンと激しく押されて、今にも壊れそうだ…!

ハーマイオニー「コロポータス!ー扉よくっつけー」

ハーマイオニーの声と同時に、さっきまで激しく押されていた扉が嘘みたいに少しも動かなくなった

『はぁ…。またまたありがとう。今度は鍵締めの呪文?』

息を整えながら、ハーマイオニーに問いかける

ハーマイオニー「完全閉鎖呪文よ。アロホモラの反対呪文」

ロン「反対呪文…!?なんだよそれ、きみ本当に一年生…!?」

ハリー「そんなことより、早くここから離れないと…。フィルチが戻ってくるかも…」

帰りは幸運にもフィルチさんに見つからずに済んだ

見慣れた廊下まで戻ってくると、みんなが一斉に話し始めた

ロン「ここは学校だろ!?なんであんな化け物がいるんだよ!!」

ハリー「死ぬかと思ったね…」

ハーマイオニー「あなたたち、どこに目をつけてたの?」

ハーマイオニー「あの犬が、何の上に立ってたのか見なかったの?」

『床の上じゃないの?』

ハーマイオニーが不機嫌そうに、僕を睨んだ

ハーマイオニー「違う、床じゃない。仕掛け扉の上に立ってたのよ」

ハーマイオニー「何かを守ってるに違いないわ」

ハリー「何かを守る…?」

ロン「きみ、目が足についてるの…!?」

ロン「頭を見るだけで精一杯だったよ…!?」

まったくその通りだと思って、何度も頷く

ハーマイオニー「とにかく。あなたたちと付き合って命を落とす前に、私は失礼させてもらうわ」

ハーマイオニー「もっと悪くすれば…退学よ」

そう言うと、僕たちから逃げるようにハーマイオニーは離れていってしまった…

ロン「死ぬより退学が悪いのかよ…」

『ハーマイオニーらしいね…』

ハリー「…グリンゴッツは何かを隠すには世界で一番安全な場所だ。ホグワーツ以外では…」

『ハリー?どうしたの?』

僕がハリーにそう聞くと、ハリーは「なんでもないよ」と返した

この返しをするってことは、絶対なんでもあるんだよなぁ…

経験則だとね…

好感度判定

【2】(魅力補正)+コンマ一桁=上昇値

↓1ハリー ↓2ロン ↓3ハーマイオニー ↓4マルフォイ

ハリー 2+7=9
ロン 2+6=8
ハーマイオニー 2+4=6
マルフォイ 2+6=8

好感度一覧

ハリー 1【友だち】 19/20 次の段階まで残り1
ロン 1【友だち】 13/20 次の段階まで残り7
ハーマイオニー 1【友だち】 6/20 次の段階まで残り14
ネビル 1【友だち】 12/20 次の段階まで残り8
フレッド・ジョージ 0【顔見知り】 0/10 次の段階まで残り10
マルフォイ 1【友だち】 1/20 次の段階まで残り19

次の授業
【闇の魔術に対する防衛術】

誰の隣に座ろうかな…?

ハリー ロン ハーマイオニー ネビル マルフォイ
↓1

次の授業でマルフォイの隣に座るのが決まったところで今日は以上

マルフォイの隣に座ってもハリーたちの好感度に影響ないのでご安心を

今回特に解説いらなそうだけど

なにか質問あります?

需要あるなら>>1の原作フォイへの見解とか書くけど

了解
ちょっと待っててね

今なら聞けるか?
イッチのミラ姉さんのイメージはどんな感じ?
あとハーマイオニーとミラ姉さんの仲は先輩としていい感じ?

マルフォイ

言わずとしれたハリーのライバル
なんだろうけど>>1のイメージはそうじゃない
少なくとも賢者からゴブレットあたりまではハリーたちに憎まれるためにいる嫌なキャラって感じのイメージ

そもそもハリーの対になってるのはヴォルデモートなのでマルフォイじゃない
どっちかっていうとマルフォイの対になってるのはネビルのイメージ

そこそこ優秀な嫌な奴から可哀想なほどにヘタレになっていったマルフォイと
ドジばかりで弱虫だったところから真のグリフィンドール生になったネビルね

【続く】

>>1的にマルフォイにとっての転換期になったと思ってるのは騎士団でハリーとジョージからボコ殴りにされたところ

むしろあのシーンまでマルフォイが本気で痛い目にあってないのが>>1には驚きでしかない
ハリーたち気が長すぎである

そして本格的に変わったのがプリンス
ヘタレながらも両親のために活躍するフォイはまさにもう一人の主人公だと言っていいと思う

なぜフォイはここにくるまで変われなかったのか?
原因は一つだと>>1は思ってる

【さらに続く】

それは父親ルシウス・マルフォイの存在である

ルシウスはフォイを甘やかしすぎ

そばにはクラッブとゴイルがいるわ、ニンバス2001でフォイをシーカーにするわ

そんなんで誰がフォイと真っ向から向き合ってくれるのか

フォイにとっての最大の悲劇は

自分と真っ向から向き合ってくれる相手がいないまま
本気で痛い目に合うこともないまま騎士団まで話が進んじゃったところだと思う

ようはまるで成長できなかったのだ
ハリーたちがどんどんと成長している間に…

【さらに続く】

そもそもフォイは根っからの悪人じゃないと>>1は思っている

両親が大好きだし、両親をバカにされると怒るし、典型的純血至上主義という思想も大好きな父上の考えだからなのではないかと思うのだ

プリンスではとても勇敢だし、グリフィンドール生としての素質も本当はあったんじゃないかと思う

もしフォイに本当の意味での友達がいたら?
もっと早いうちに痛い目に合っていれば?

フォイはあそこまでヘタれた可哀相なキャラになることは絶対に無かったと>>1は思うのである

【以上】

>>923

ミラはエリオットにとっての星ですね、道標的な存在
自分を守ってくれる、頼りになる理想のお姉さん
エリオットに組分けを自分の意志で選択できる強さがなかっのは
姉さんにずっと守られて育っていたから
ここから抜け出して自分の手で、家族や友だちや大切な人を守れるかどうかがエリオットの物語

ミラとハーマイオニーはたぶん気が合う時はすごく気が合う
合わない時はすごく合わない
同族嫌悪みたいな感じ
そもそもミラのモチーフはハーマイオニーなので
でも基本的にはすごく仲が良いはず

外見上のイメージはエリオットも含めてあえてはっきり決めてません

みなさんが思うイメージであればいいと思うのです
(あえていうなら紫の瞳ってことくらい)

そういうところが映画やアニメとかとは違う読み物の最大の利点だと思ってるので

ゴリオット君でもいいし
ただ目つきが凄い鋭いだけのエリオットでもいいのです

あとこれから次の話書くんだけどなんか収まるかどうかすっごい微妙なラインだと思う

感想とか考察で埋めてくれちゃってもいいのよ
>>1は褒められて伸びる子なので

でもなんか頻繁に今後の展開予想されては当たってるのが嬉しいような悲しいような

ぶっちゃけかなり鋭いものをいくつかあるんで


>>831の辺りでふと思ったんだが、この時点で『忍びの地図』所有してるのは双子だよな。あの二人、弟のすぐ近くに謎の人物の名前が張り付いていただろうに不思議に思わなかったんだだろうか? ハリーに譲るまでに一度くらいは名前見ててもおかしくないと思うんだが……。
 
話の流れとは違うんだが、読み込んでる >>1 の見解を聞きたい。
あるいは誰か、「俺はこう脳内補完してる」ってのを教えてくれ。

>>941

これはどうなんでしょうね…?
正解かどうかは知らないけど>>1の推測で良ければ

おっしゃるとおり現時点では忍びの地図の所有者は双子です

ここからは完全に推測なんですが

一年生の時点で忍びの地図をフィルチから拝借した双子は
すでに二年生になる頃には完全に忍びの地図の使い方を把握していたんだと思います
二人はいたずらの天才なので

最初の頃はホグワーツそのものを細かく把握したり
抜け道を探したり
知っている人物がどこで何をしているかもチェックしていたことでしょう

しかし、ロンが入学する現時点の三年生である二人はそこまでのことはしないようになっていたと思うのです

【続く】

そう思う根拠は双子の性格

二人はいたずらの天才であり、パーシーとは真逆の性格です
スリルを追い求める冒険家気質の性格といえるでしょう
そんな二人がチートアイテムである忍びの地図を頻繁に使うでしょうか?
たぶん、使わないと思うのです

ハリーがここぞという時にしか、忍びの地図を使わないようになったように

双子もホグワーツを抜け出す時だったり、深夜徘徊したりするようなここぞという時でしか忍びの地図を使わない縛りプレイをしていたんじゃないでしょうか

じゃないとスリルが薄れますし

使う時もその時に必要な情報を把握するだけに留めて
最大限自分たちの知恵や直感でなんとかするようにしていたと思うのです

だから、ロンのことを調べようとしなかったり
そもそも調べる機会を自分たちで作らないようにしていたんじゃないでしょうか?

これは>>1がイメージしている双子の性格に基づく推測なので
もちろんそうじゃない可能性も多いにありえます

【以上】

ついでに完全に余談にはなるんですが

もし今回の探索で双子&ミラが選ばれてたら

忍びの地図を使って深夜抜け出す計画を双子がエリオットに持ちかける

エリオットが何者かにさらわれたという内容の手紙をミラに送りつけて
まんまと探索の場までミラをおびき寄せて一緒に探索開始という双子主軸の内容の話を考えてました

それ以降の展開は同じ

【安価】ハリー・ポッターと自由な主人公2【コンマ】
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467872042/)

中途半端になるとあれなので建てました
このスレは埋めてもらえるとすごく助かります

一応女の子と付き合うとかのイベントとかあるんかね?
まぁ当分先だけど気になる

>>961
一応好感度を一定以上上げたらそうなれるような仕様を考えてはいます

ただそれでハーマイオニーと引っつくとロンがすごい面倒なことになっちゃいそうだなとも感じてます

あの子普通に才能あるし優秀なのに色々コンプレックスこじらせまくってるので

・オリバー・ウッド

五年生でパーシー・ウィーズリーの同級生
グリフィンドールチームのキーパー及びキャプテン
クィディッチへの情熱が凄まじく、卒業後も度々ハリーたちの話題になる
卒業後はパドルミア・ユナイテッドの二軍選手となったが最終決戦にも駆けつけた

・アンジェリーナ・ジョンソン

三年生でフレッドやジョージの同級生
ウッド卒業後はチェイサー及びキャプテンとなる
DAや最終決戦にも参加し、後にジョージと結婚
フレッドとロクサーヌという二児をもうけた

・なまけもの型グリップ・ロール

クィディッチの技の一つでキーパーの防御技
片手と片足を箒の柄に巻きつけるようにして、水平に保った箒にぶら下がり両手足を思いっきり伸ばす

・たまに宙で消えても一、二ヶ月後に見つけてもらえるさ

クィディッチの審判が試合中に何人か消えてしまい、数ヶ月後サハラ砂漠で見つかったことがある
という出来事に由来するジョーク

・ニンバス2000

20ガリオン(約17,400円)で発売
マホガニーの柄に、金文字でロゴが刻印されている
一巻~二巻までハリーが愛用していたもの
また「ニンバス」系の箒の弱点は
尾の先端に僅かの傾斜があり、数年経つとこれが原因でスピードが落ちることもある

・クリーンスイープ

安定した性能に定評があることから初心者からプロにまで愛用されている箒
おもにウィーズリー兄弟たちがこの箒に乗っている

魔法界は魔法で大体のことができるから超デフレってるのです

まず超高いイメージのあるガリオン金貨が1ガリオン約1000円ですからね

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